JPH0237947Y2

JPH0237947Y2 -

Info

Publication number: JPH0237947Y2
Application number: JP1983074073U
Authority: JP
Priority date: 1983-05-18
Filing date: 1983-05-18
Publication date: 1990-10-15
Also published as: JPS59179939U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は建物の押入棚に用いる前框に関する
ものである。

従来、押入の棚板は、先端の枠体に釘等を以て
張設するか、前記枠体に溝を刻設し、該溝に棚板
の先端を嵌合して平面状に釘着するものである。
然し、これ等の取付構造では、棚板の先端角部が
角張つて危険ではあるばかりか、木製のため表面
が削り突がり、怪我をする等の欠点がある。

また、押入棚の前框も釘打ちされているため、
釘が緩んで突出し、布団等を切裂すると云う難点
もある。

この考案はこの様な従来の欠点等を解決するた
めのもので、押入前框を美麗化すると共に、長期
に亘つて安心して用いられる押入棚を目的とした
ものである。そして、その主たる構成とする所
は、合成樹脂製の前框には、その表面に垂直な平
坦壁面とを形成すると共に、上端に湾曲片を一体
に形成し、この前框の下部には、上方に向う鉤状
をした下屈曲部を形成する。又、先の湾曲片の下
部には、下方に向う鉤状の上屈曲部とを相対応し
て一体に形成し、湾曲片と上屈曲部との間に棚板
の挿入溝を形成したものである。

従つて、この考案によれば、押入の施工が容易
にできると共に、中根太等が不要となる効果と、
棚板の先端が湾曲しているので、布団等の出し入
れが敏速、且つ安全にできる効果がある。

以下この考案の実施例を図面について説明する
と、Ａは硬質合成樹脂を押出成形して構成された
前框を示すもので、表面に垂直な平坦壁面１を形
成すると共に、長手方向の上端部分に湾曲片２を
一体に形成する。また該平坦壁面Ａの下端には、
上方に向う鉤状の下屈曲部５を形成せしめてあ
る。更に、前記湾曲片２の下方には、前記下屈曲
部５と相対向する鉤状の上屈曲部４を一体成形せ
しめてある。３は湾曲片２と上屈曲部４間に形成
された棚板の先端を挿入する挿入溝、８は、前框
Ａの内部に埋設する挿入芯体を示し、１０は、棚
板９を支持する桟材１０を取付け、全面には前框
Ａを架設固定すると共に、前框Ａの湾曲片２と上
屈曲部４によつて形成される挿入溝３に棚板９の
先端縁を挿嵌固定し、棚板９の外周を釘等で桟材
１０に固定するものである。

以上の様に、この押入棚の前框によれば、布団
等の出し入れが極めて容易であり、且つ、前框を
各種の色柄に自由に選択でき美観の優れた前框を
構成できる効果がある。また、棚板の先端縁を前
框の押入溝に差し込みするだけで取付けできるの
で、施工が大変に便利であると云うこうかがあ
る。そして、合成樹脂の押出し成型で前框を製作
するので、表面が滑らかで、体裁がよく多量生産
に適し、安価に提供できる効果がある。また、前
框の上部コーナー部分に設けた湾曲片によつて、
出し入れが非常に軽快で破損なく使用できると共
に、表面が滑らかで布団等の切裂を安全に防止す
る効果がある。更に、前框の上下に相対向して形
成した各屈曲部は、全体を強靫化すると共に、内
部に充填する埋入芯体を容易に挿着できると共
に、埋入芯体を挾持すると云う実利的な効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図
は棚板を取付けした一部欠除した斜面図、第２図
は前框本体の斜面図、第３図は第１図Ａ−Ａ線の
断面図である。符号Ａは前框、１は平坦壁面、２
は湾曲片、３は挿入溝、４は上屈曲部、５は下屈
曲部、９は棚板、１０は桟材、１１は押入であ
る。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

押入の棚板９の先端を挾持する前框Ａは、硬質
合成樹脂で長手方向に成型され、前記前框Ａの長
手方向の表面に垂直な平坦壁面１を形成すると共
に、長手方向の上端部分の湾曲片２を一体形成
し、前記平坦壁面１の下端には、水平部と上方に
向かう鉤状の下屈曲部５を形成し、前記湾曲片２
の下方には、該棚板９の先端を挾持する挿入溝３
を設ける上屈曲部４を形成し、該上屈曲部４は、
該下屈曲部５と相対向する鉤状に形成され、前記
上屈曲部４と該下屈曲部５との鉤状部分に挿入芯
体８を挿着したことを特徴とする押入棚の前框。