JPH0237043A - 4輪駆動車の前後輪差動制御装置 - Google Patents

4輪駆動車の前後輪差動制御装置

Info

Publication number
JPH0237043A
JPH0237043A JP18735188A JP18735188A JPH0237043A JP H0237043 A JPH0237043 A JP H0237043A JP 18735188 A JP18735188 A JP 18735188A JP 18735188 A JP18735188 A JP 18735188A JP H0237043 A JPH0237043 A JP H0237043A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
differential
limiting force
speed
differential limiting
force
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18735188A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2805067B2 (ja
Inventor
Seiichi Nishikawa
誠一 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP63187351A priority Critical patent/JP2805067B2/ja
Publication of JPH0237043A publication Critical patent/JPH0237043A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2805067B2 publication Critical patent/JP2805067B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、4輪駆動車の前後輪差動制御装置に係り、特
に、前後輪の差動を、車両走行状態を反映した信号によ
り許可、制限可能に構成した4輪駆動車の前後輪差動制
御ti置の改良に関する。
【従来の技術】
4輪駆動車の前後輪差動制御装置としては、02輪駆動
状態及び4輪駆動状態のいずれかを差動制御クラッチに
よって切換え可能としたもの、02輪駆動状態、4輪駆
動状態を伝達容量可変の差動制御クラッチによって段階
的又は連続的に切換え可能としたもの、 ■前後輪間にセンタデファレンシャル装置を備え、その
差動の許可又は禁止のいずれかを差動制御クラッチによ
って切換え可能としたもの、■前後輪間にセンタデファ
レンシャル装置を備え、その差動の許可、i11限(禁
止を含む)状態を伝達容量可変の差動制御クラッチによ
って段階的又は連続的に切換え可能としたもの、 等が提案されている。 これらの前後輪差動制御装置を具体的に制御する場合、
a)車両の全走行時、又はほとんどの走行時に、前記前
後輪の差動を制限あるいは禁止し、この差動制限あるい
は禁止を車両の走行状態に応じて適宜に解除(又は制限
の程度を変更)するように構成することができる。又、
b)通常時においては前後輪の差動が可能な状態に維持
して置き、車両の走行状態に応じて適宜に該前後輪の差
動を制限するように構成することもできる。 差動制御クラッチによる差動制限力を車両の走行状態に
応じて制御するようにしたものとしては、従来、この差
動制限力を差動装置への入力トルクに応じて制御するよ
うにしたものがある(例えば特開昭62−139722
)。差動制限力が入力トルクに応じて1ilJ[される
場合、入力トルクが強いときほど強い差動制限力を得る
ことができ、車両の発進等において車輪をスリップさせ
ることなく効率的な車両駆動が行えるようになる。 又、差動制限力を操舵角に応じて制御するようにしたも
のもある(例えば特開昭62−279137)。差動制
限力が操舵角に応じて制御される場合、操舵角が大きい
ときほど弱い差動制限力とすることができ、旋回時のタ
イトコーナブレーキング現象の発生を防止することがで
きるようになる。
【発明が解決しようとする課題1 しかしながら、従来、車両走行状態を反映した信号によ
り前後輪の差動制限力を変更するにあたつて、その変更
の速度をどのように設定するについては特に有効な開示
はなされていない。しかしながら、例えば駆動力の大き
いときと小さいときとでは差動制限力の変更速度は変え
られるべきである。又、操舵角が大きいときと小さいと
きとでも差動制限力の変更の速度は変えられるべきであ
る。あるいは又、車速が高いときと低いときとでも差動
制限力の変更の速度は変えられるべきである。 【発明の目的】 本発明は、このような従来の問題に濫みてなされたもの
であって、前後輪の差動制限力の変更の速度を規定し、
車両の走行状態がいかなる状態であっても、常に円滑あ
るいは迅速に差動制限力を変更することのできる4輪駆
動車の前後輪差動制御!ll装置を提供することを目的
とする。 [課題を解決するための手段1 本発明は、第1図にその要旨を示すように、前後輪の差
動を車両走行状態を反映した信号により許可、制限可能
に構成した4輪駆動車の前後輪差動制御装置において、
前記前後輪の差動制限力を変更する速度を、車両走行状
態を反映した信号の値に応じて変更する手段を備えたこ
とことにより、上記目的を達成したものである。 〔作用] 本発明においては、前後輪の差動制限力を変更する速度
をそのときの車両走行状態を反映した信号の値(大きさ
)に応じて変更(決定)するようにしている。 これにより、例えば車両走行状態を反映している信号と
して駆動力(あるいはエンジン負荷)を取入れている場
合は、該駆動力が大きいときには差動制限力の変更速度
を遅くし、駆動力が小ざいときには該変更速度を速くす
るような制御ができるようになる。 又、車両走行状態を反映している信号として操舵角を取
入れている場合には、操舵角が大きいときには差動制限
力の変更速度を遅くシ、小さいときには該変更速度を速
くするような制御ができるようになる。 又、車両走行状態を反映している信号として車速を取入
れている場合には、車速が高いときには差動制限力の変
更速度を遅くし、低いときには該変更速度を速くするよ
うな制御ができるようになる。 又、車両走行状態を反映している信号として遠心力を取
入れている場合には、遠心力が大きいときには差動制限
力の変更速度を遅くし、小さいとぎには該変更速度を速
くするような制御ができるようになる。 又、車両走行状態を反映している信号として変速比を取
入れている場合には、該変速比が大きいときには、即ち
低速段のときには差動制限力の変更速度を遅くし、小さ
いときには、即ち高速段のときには該変更速度を速くす
るような制御ができるようになる。 又、車両走行状態を反映している信号として前後輪の回
転数差を取入れている場合には、差動制限力を増大させ
るときには前後輪の回転数差が大きいときほど増大速度
を速め、差動制限力を低下させるときには前後輪の回転
数差が大きいときほど低下速度を遅くするような制御を
実行することができるようになる。 なお、実際の差動制限力の変更速度を決定するにあたっ
て、車両走行状態を反映している信号を2以上取入れ、
それぞれの信号の値を考慮した上で変更速度を決定する
のは熱論可能である。 本発明においては、前後輪の差動を許可、制限するため
の、即ち差動制限力を決定するための走行状態反映信号
と、差動制限力の変更速度を決定するための走行状態反
映信号とは、必ずしも一致している必要はない。 即ち、例えば、車両の操舵角に応じて前後輪の差動制限
力を決定すると共に、該差動制限力の変更速度を車速に
応じて決定するようにしてもよいものである。しかしな
がら、−殻内には、差動制限力を決定する車両走行状態
反映信号と差動制限力の変更速度を決定する走行状態反
映信号とは、これを同一とした方がよい場合が多いと考
えられる。
【実施例】
以下添付の図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明
する。 第2図は本発明に係る4輪駆動車の前後輪差動制御装置
が適用された車両用4輪駆動装置を示すスケルトン図で
ある。 この4輪駆動装置は、エンジン10、自動変速機20、
センタデファレンシャル装置30、フロントデファレン
シャル装置40、トランスファ装置50、リヤデファレ
ンシャル装置tli 60、差動制御クラッチ70、制
M装置80.及び各種入力系90を備える。 エンジン10は車両の前部に横置きにされている。エン
ジン10の出力は自動変速機2oに伝達される。 自動変速機20は、流体式トルクコンバータ21及び補
助変速部22を備え、油圧制御部23によって前進4段
、後進1段の変速段を自動的に切換える周知の構成とさ
れている。前進4段のうちの最高速段(第4速段)はオ
ーバードライブ段となっている。油圧制御部23は、制
御!D装置80の指令によって制御される。自動変速機
20を経た動力は出力ギヤ24を介してセンタデファレ
ンシャル装置30の入力ギヤ31に伝達される。 センタデファレンシャル装置30は、この入力ギヤ31
と一体化されたデファレンシャルケース32を備える。 デファレンシャルケース32には、周知の噛合構成によ
りビニオン軸33.2つの差動ビニオン34.35、後
輸出力用サイドギヤ36及び前輸出力用サイドギヤ37
が取付けられている。後輸出力用サイドギヤ36はトラ
ンスファ装置50のトランスファリングギヤ51に連結
されている。前輸出力用サイドギヤ37は、中空の前輪
駆動軸41に連結されている。 フロントデファレンシャル8140は、この前輪駆動軸
41と一体化されたデファレンシャルケース42を備え
る。このデファレンシャルケース42には周知の噛合構
成によりビニオン軸43.2つの差動ビニオン44.4
5、左側前輪出力用サイドギヤ46及び右側前輪出力用
サイドギヤ47が取付けられている。左側前輪駆動用サ
イドギヤ46には左側前輪車軸48が、又、右側前輪出
力用サイドギヤ47には右側前輪車軸49がそれぞれ連
結されている。 一方、トランスファ装置50は、センタデファレンシャ
ル装置30の後輸出力用サイドギヤ36に連結されたト
ランスファリングギヤ51、このトランスファリングギ
ヤ51と噛合するドリブンビニオン52、このドリブン
ビニオン52とプロペラシャフト53を介して一体的に
回転するトランスファ出力回転ギヤ54を備える。トラ
ンスファ出力ギヤ54はリヤデファレンシャル装置60
に連結されている。 リヤデファレンシャル装置60は、トランスファ出力ギ
ヤ54と噛合するリングギヤが一体的に形成されたデフ
ァレンシャルケース61を備える。 このデファレンシャルケース61には、周知の噛合構成
によりビニオン軸62.2つの差動ビニオン63.64
、左側後輪出力用サイドギヤ65及び右側後輪出力用サ
イドギヤ66が取付けられている。左側後輪出力用サイ
ドギヤ65は左側後輪車軸67に、右側接輪出力用サイ
ドギヤ66は右側後輪車軸68にそれぞれ連結されてい
る。 差動制御クラッチ70は、前記センタデファレンシャル
装置30の入力部材であるデファレンシャルケース32
と該センタデファレンシャル装置30の出力部材である
前輪駆動軸41とをトルク伝達関係に接続するものであ
る。この差動制御クラッチ70は、湿式の多板クラッチ
部71及びこれを制御する油圧制御部72とから主に構
成されている。 第3図に示されるように、多板クラッチ部71には油圧
サーボ部73が付設されている。この油圧サーボ部73
の油室74にサーボ油圧が供給されるとサーボピストン
75がリターンスプリング76のバネ力に抗して図中右
方へ移動する。これによって多板クラッチ部71が押圧
され、該多板クラッチ部71を介してデファレンシャル
ケース32と前輪駆動軸41とがトルク伝達関係に接続
される。又、油室74に供給されるサーボ油圧の増減に
応じてその伝達トルク容】が比例的に増減される。油圧
サーボ部73の油室74に対するサーボ油圧の供給は油
圧制御部72によって行われる。 油圧1IilIIiD部72は、自動変速機20内に組
込まれたオイルポンプ74の油圧をエンジン負荷に応じ
た油圧に調圧するライン圧制御弁77と、電磁式のサー
ボ油圧制御部78とを備える。サーボ油圧制御部78は
、油室74に接続されたボートaとライン油圧制御弁7
7よりライン油圧を供給される油圧ボートbと、ドレン
ボートCとを備える。 このサーボ油圧制御部78は、通電時にはボートaを油
圧ボートB1.:bに接続し、非通電時にはボートaを
ドレンボートCに接続する。サーボ油圧制御部78の制
御は、制御装置80により所定のデユーティ比のパルス
信号が与えられることによって行われる。これにより、
このデユーティ比に応じた大きさのサーボ油圧が油室7
4に供給され、該デユーティ比に応じた差動制限力が発
生されることになる。従って、差動制限力の変更速度は
、デユーティ比の変更速度を変えることにより、任意に
設定することができる。 制御装置80は、入力系90からの各入力信号に応じて
前記油圧制御部23及び72を制御する。 この制御装置80には、スロットル開度センサ91から
のスロットル開度情報、マニュアルシフトポジションセ
ンサ92からの自動変速120のマニュアルシフトレン
ジ情報、前輪回転数センサ93からの前輪回転数情報、
後輪回転数センサ94からの後輪回転数情報、操舵角セ
ンサ95からの車両の操舵角情報、制動センサ96から
の制動情報、O/Dスイッチ97からの運転者のオーバ
ードライブ(第4速段〉走行の許可に関する情報が入力
されている。又、制御装置80には、冷却水温センサ9
8からのエンジン10の暖機状態に関する情報も入力さ
れている。 更に制御装置80には、差動セレクトスイッチ99から
の運転者の差動制御状態の要求に関する情報も入力され
ている。 差動セレクトスイッチ99はrFREE <フリー)」
とr’AUTo(オート)」の2つのモードが選択でき
るようになっている。FREEモードのときは差動制御
クラッチ70のサーボ油圧がrFREEJ 、即ち零(
差動許可)とされる。AUTOモードのときは車両走行
状態に応じて自動的にサーボ油圧が切換えられるように
なっている。 その際のサーボ油圧の変化速度、即ち、差動制限力の変
化速度が、車両走行状態を反映した信号の値の大きさに
応じて変更(決定)される。 なお、制御装置80は、公知の方法により、マニュアル
シフトレンジ情報と前輪回転数情報あるいは後輪回転数
情報(車速情報)とスロットル開度情報とに応じて、予
め定められた変速パターンに従って、自動変速機20の
変速段制御のための制御信号を油圧制御部23に出力す
る。 以下第4図に基づいて、本発明の第1実施例に係る制御
フローを説明する。 この第1実施例では、差動制限力FCを操舵角θSの絶
対値に依存して決定し、且つ、差動制限力Fcの変更速
度dFcを操舵角θSの絶対値に応じて変更するように
している。 ステップ102においては、検出された操舵角により、
差動制限力Fcが公知の方法で決定される。ステップ1
04では、差動制限力Fcを変化させるか否かが判定さ
れる。この判定は、ステップ102において決定された
差動制限力Fcと現在かけられている差動制限力Fcと
を比較し、これが一致するか否かを判断することによっ
て行う。 ステップ102において決定された差動制限力FCと現
在かけられている差動制限力Fcとが一致している場合
には差動制限力Fcを変化させる必要がないためそのま
まリターンされる。一致していなかった場合にはステッ
プ106に進んで差動制限力Fcを上昇させるか否かが
判定される。 ステップ102において決定された差動制限力Fcが現
在かけられている差動制限力Fcより大きかった場合は
、差動制限力Fcを上昇させるべきと判定される。この
場合はステップ108以降に進んで操舵角θSの絶対値
に応じて上昇パターンが選択される。即ち、操舵角θS
の絶対値がθ3より小さかった場合は第7図のAパター
ン、即ち速い速度で差動制限力Fcが変更される(ステ
ップ108,110〉。又、θ3く1θsl<θ4のと
きは、第7図のBパターン、即ち中間的な変更速度で差
動制限力Fcが増大・変更される(ステップ108.1
12.114)。又、1θs1≧θ4のときは、第7図
のCパターン、即ち極めて遅い変更速度で差動制限力F
cが変更される(ステップ108.112.116)。 なお、θ3、θ4は第5図に示されるような値に設定さ
れている。 一方、ステップ106において差動制限力Fcを下降さ
せるべき(ステップ102において決定された差動制限
力Fcが現在かけられている差動制限力Fcより小さい
)と判定されたときは、ステップ118〜126におい
て全(同様の場合分けが行われる。 即ち、1θs1≦θ1のときはDパターン(速い変更速
度dFcのパターン)で差動制限力Fcが変更される(
ステップ118.120)。θ1〈1θsl<θ2のと
きは、第7図のEパターン(中間的な変更速度dFc)
で差動制限力Fcが変更される(ステップ118.12
2.124)。 θs1≧θ2のときは、第7図のFパターン(遅い変更
速度dFcのパターン)で差動制限力Fcが変更される
(ステップ118.122.126〉。 このように、操舵角θSの絶対値が大きいときに遅い変
更速度dFc、小さいときに速い変更速度dFcで差動
制限力Fcを変更するようにしたのは、次の理由による
。即ち、操舵角θSの値が大きいときというのは、一般
に前後輪の差動が大きくなるときである。従って、その
ようなときに該前後輪の差動をより許容したり又はより
制限したりするのは、できるだけ遅い速度で徐々にやる
のが車両挙動を急変させないという点で望ましい。 一方、操舵角θSが小さいときは、前後輪の差動が小さ
いときであり、そのようなときは差動制限力Fcを速く
増減しても車両挙動にそれほど影響がない。従って、変
更速度dFcは速められてよい。 これを定性的に示したのが第6図である。第6図におい
ては、操舵角θSが大きくなるに従って差動制限力Fc
の変更速度dFcが小さくされるべきであることが示さ
れている。 なお、第6図で明らかなように、差動制限力FCを減少
させるときの方が増加させるときよりも同じ操舵角に対
して変更速度dFcが低めに設定されている。これは、
差動制限力Fcを加えている方が旋回時のタイヤのグリ
ップ限界が高いため、差動制限力Fcを減少するときは
、グリップ限界を下げる方向であるため、同じ操舵角で
あっても上昇時より変更速度dFcを低めに設定する方
がよいためである。 第5図で、差動制限力Fcを増加させるときの閾値θ3
、θ4を減少さゼるときの閾値θ1、θ2より大きく設
定しているのは、この理由に基づいている。 なお、この理由に基づいて、閾値を同一としたまま、第
7図において、Aパターン、Bパターン、及びCパター
ンを、それぞれCパターン、Eパターン、及びFパター
ンと非線対称となるように、即ち、Dパターン、Eパタ
ーン、及びFパターンの勾配が緩くなるように設定して
もよい。 なお、この第1実施例においては、差動制限力Fcの変
更速度dFcを操舵角θSにのみ依存させていたが、「
遠心力」という観点からすれば、更に車速Vの要素をも
考慮するようにしてもよい。 この場合、同一の操舵角θSの場合、第8図に示される
ように、車速か高くなるほど変更速度dFCが遅くなる
ように場合分けするとよい。 第9図には、本発明の第2実施例に係る制御フローが示
されている。 この第2実施例は、差動制限力Fcの変更速度dFcを
前後輪の回転数差へNFRに依存して決定するようにし
ている。 なお、フローチャート自体は前述の第4図のフローチャ
ートと全く同形であるため、同様のステップに下2桁が
同一の符号を付すに止め、重複説明は省略する。 ここにおいて、A〜Fパターンは、それぞれ第・7図に
示したパターンと同一傾向である。 但し、前後輪の回転数差ΔNPRと差動制限力Fcの変
更速度dFcとの関係は、例えば第10図に示されたよ
うな関係となるべきであるため、この観点から閾値ΔN
 + 、ΔN2が決定される。 第10図において、差動制限力Fcが上昇されるときは
、前後輪の回転数差ΔNFRが大きくなるほど差動制限
力Fcの変更速度dFcが速められている。これは、現
に前後輪の回転数差ΔNFRが生じているときに、この
回転数差ΔNFI?を縮小しようとする方向に制御する
ものであるため、できるだけ速やかに実行する必要があ
ること、及びタイヤのグリップ限界を高める方向の制御
であるため、変更速度dFcを速くしても特に問題がな
いためである。 一方、第10図で差動制限力Fcを低減するときは、前
後輪の回転数差ΔFcが大きいときほど差動制限力Fc
の変更速度dFcが遅くされるようになっている。この
理由は次の通りである。 一般には、前後輪の回転数差ΔNFRが大きいときには
差動制限力Fcが強められる制御が実行されるが、稀に
回転数差ΔNFRが大きいときであっても差動制限力F
cが弱められるような制御が実行されることがある。例
えば、運転者によってマニュアルで差動制限力Fcを弱
めるような操作がなされた場合、あるいは、自動変速機
、差動制御クラッチ、各デファレンシャル装置等を含む
駆動系の各部材の耐久性を確保するために、緊急的に差
動制限力Fcが弱められるような制御が実行される場合
等である。 差動制限力Fcを低減させるというのは、現に前後輪の
回転数差ΔNFRが存在する状態でありながら、それを
更に大きくするような方向の制御を実行するということ
になる。従って、回転数差ΔNFRが大きいときほど極
めてゆっくりとした速度で差動制限力Fcを変更させる
必要がある。 従って、第9図のステップ208.212.218.2
22における閾値ΔN1、ΔN2は、上述したような理
由を考慮した上で、第10図に示されているような値と
される。 次に、第12図に、本発明の第3実施例に係る制御フロ
ーを示す。 この第3実施例は、差動制限力Fcの変更速度dFcを
駆動力TQに依存して変更・決定するようにしたもので
ある。 駆動力Tqと差動制限力Fcの変更速度dFcとの関係
は、第11図に示す通りであり、この傾向は、第6図に
示した操舵角θSと差動制限力FCの変更速度dFcと
の関係に類似している。従って、制御フロー自体もほぼ
同様の制御フローとすることができる。そのため、第1
2図においては、第4図と同様のステップに下2桁が同
一の符号を付すに止め、重複説明を省略する。 なお、駆動力Tqに類似した[走行状態を反映している
信号Jとして、アクセル開度θ^あるいは変速比iがあ
る。 即ち、第13図及び第14図に示されるように、これら
の要素、即ちアクセル開度θA1あるいは変速比iに対
しても、差動制限力Fcの変更速度dFcは駆動力TQ
と同一の傾向になる。従って、これらの要素により、差
動制限力Fcの変更速度dFcを決定するようにしても
よい。 以上、第1〜第3実施例において、差動制限力Fcの変
更速度dFcを、操舵角θs1前後輪の回転数差ΔNF
F2、あるいは駆動力T’Qに依存して決定する例を示
してきたが、実際に差動制限力Fcの変更速度dFcを
決定する場合には、2以上の要素の値に応じて差動制限
力Fcの変更速度dFcを決定する場合も生じてくると
考えられる。 あるいはより精密な変更速度dFcの制御が必要な場合
も生じてくると考えられる。 この場合には、例えば第15図に示されたような制御フ
ローを用いるとよい。 即ち、まずステップ402において、そのときの走行状
態に応じて必要とする差動制限力Fcが公知の方法で決
定される。 ステップ403においては、このようにして決定された
差動制限力Fcを先に決定しである(現に決定されてい
る)差動制限力Fcと比較し、差動制限力Fcを切換え
る必要があるか否か、即ち差動制限力Fcが目標値か否
かが判断される。 ステップ404及び405の意味は、以下の通りである
。即ち、フラグF3は、現在差動制限力Fcを所定時間
T1の間、増加中であるか否かを示している。F3−1
のときは差動制限力Fcを増加中、F3=Oのときは増
加する制御を行っていないという意味である。又、フラ
グF4は、フラグF3とは逆に、差動制限力Fcを所定
時間T2の間、減少中であるか否かを示している。F4
=1のときは、差動制限力Fcを減少中、F4=0のと
きは減少するυ1111を行っていないという意味であ
る。 ステップ404及び405は、これらのフラグF3、F
4を判定している。当初は増加も減少もさせていない状
態であるため、ステップ403〜406へと進んでくる
。 ステップ406では、差動制限力Fcを増加させるのか
、又は減少させるのかをステップ402での決定値と現
状の値とを比較して判断する。 増加させる場合は、ステップ406Aに進んで差動制限
力Fcの変更量ΔFAを決定する。この変更1ΔF^は
、所定時間T1毎に差動制限力FCが変更される量(即
ち差動制限力Fcの変更速度(IFcを決定する役)を
示している。この変更量ΔFAの決定にあたっては、前
述したような傾向の考慮された2次元マツプ、あるいは
3次元マツプが用いられる。 マツプによって変更量ΔF^が決定された後は、ステッ
プ407に進む。ステップ407のフラグF1は、差動
制限力FcをΔF^だけ増加させてからの経過時間をカ
ウントするタイマT^がスタートされているか否かを示
すものである。F’+=1のときはスタートしているこ
とを示し、F1=0のときはスタート前であることをホ
している。 当初はスタート前であるため、ステップ408に進み、
差動制限力Fcを決定された変更量へFAだけ増加させ
る制御を開始し、ステップ409でタイマT^のカウン
トをスタートさせる。又、ステップ410でタイマT^
のカウントをスタートさせたという意味でフラグF1を
1に設定しリターンする。 その後は、ステップ407からステップ412へと進み
、タイマT^の起動から所定時間T、が経過したか否か
を判定し、経過していた場合はステップ413へ進み、
タイマT^のカウントをリセットさせ、次回のΔF^の
増加に備える。その後、タイマT^のカウントをリセッ
トしたくスタート前の状態とした)という理由で、フラ
グF1を零とし、更にステップ415でフラグF3を零
としリターンする。 一方、ステップ412で所定時間T1が経過していない
と判断された場合は、ステップ412からステップ41
7へと進み、フラグF3が1とされる。この趣旨は、所
定時間T1に達する前でもリターンさぜ、差動制限力F
cの目標値自体が変更されることに備えるためである。 即ち、タイマT^が所定時間T1に至らない間でも、常
にステップ402で新たな差動制限力FCの決定が行わ
れ、ステップ403で現状の差動制限力Fcと決定値と
の比較が行われる。ここで、目標値となった場合は、T
^< T +の間でもステップ434.435へと進み
、差動制限力Fcの増加が終了できるようになっている
。 しかしながら、ステップ403で未だ決定値まで増加さ
れていないという判断がなされた場合は、ステップ40
4〜407から412へと進み、タイマT^が所定時間
T1となるまでは変更量ΔF^だけ増加された差動制限
力Fcが維持される。 この結果、差動制限力Fcは、所定時間T1毎に変更量
へFΔずつ増加させられることになる。 この変更量ΔF△自体は、車両走行状態を反映している
信号の絶対値に応じて予め設定された2次元マツプある
いは3次元マツプによって求められるため、結果として
、これらの信号の絶対値に応じた変更速度dFcで差動
制限力Fcの変更が実行されることになる。 一方、ステップ406において、差動制限力FCを減少
させるべきであると判断されたときには、ステップ50
7以降に進んで前述した407以降と全く同様のフロー
が実行される。 従って、第15図において同様のステップに下2桁が同
一のステップ符号を付すに止め、重複説明を省略する。 なお、減少の場合の所定時間はT2、減少口は61日と
されており、これにより、差動制限力FCを増大させる
ときの変更速度dFcと減少させるときの変更速度dF
cとを独立に制御することが可能となる。 なお、第15図においては、差動制限力Fcの変更量Δ
F^、61日をマツプによって求めるようにしていたが
、変更mへF^、八FEIを一定の値とし、所定時間T
1、T2の方をマツプによって求めるようにしても変更
速度dFcを任意に変更することが可能である。 【発明の効果1 以上説明した通り、本発明によれば、差動制限力の変更
速度を、そのときの車両走行状態を反映している信号の
絶対値に応じて変更するようにしたため、いかなる走行
状態のときにおいても、最適な変更速度で差動制限力を
制御することができるようになるという優れた効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の要旨を示すブロック図、第2図は、
本発明が適用される4輪駆動車の動力伝達系統を示すス
ケルトン図、 第3図は、センタデファレンシャル装置の差動を制限す
るための差動制御クラッチのスケルトン図、 第4図は、上記実施例装置で採用されている制御手順の
第1実施例を示す流れ図、 第5図は、操舵状態と操舵角に関する閾値との関係を示
す線区、 第6図は、操舵角と差動制限力の変更速度との関係を示
す線図、 第7図は、差動制限力の変更パターンの例を示す線図、 第8図は、操舵角が一定のときの車速と、差動制限力の
変更速度との関係を示す線図、第9図は、差動制限力の
変更速度を前後輪の回転数差に依存して決定するときの
制御フローを示す流れ図、 第10図は、前後輪の回転数差と差動制限力の変更速度
との関係を示す線図、 第1・1図は、駆動力と差動制限力の変更速度との関係
を示す線図、 第1,2図は、差動制限力の変更速度を駆動力に依存し
て決定するときの制御手順を示す流れ図、第13図は、
アクセル開度と差動制限力の変更速度との関係を示す線
図、 第14図は、変速比と差動制限力の変更速度との関係を
示す線区、 第15図は、差動制限力の変更速度を、車両走行状態を
反映している信号の絶対値に応じて決定するときの具体
的な制御フローを示す流れ図である。 10・・・エンジン、 20・・・自動変速機、 30・・・センタデファレンシャル装置、40・・・前
輪用デファレンシャル装置、50・・・トランスファ装
置、 60・・・後輪用デファレンシャル装置、70・・・差
動制御クラッチ、 8o・・・制御装置、 90・・・入力系、 92・・・マニュアルシフトポジョンセンサ、θS・・
・操舵角、 ■・・・車速、 ΔNFR・・・前後輪の回転数差、 TQ・・・駆動力、 θ^・・・アクセル開度、 ・・・変速比。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)前後輪の差動を車両走行状態を反映した信号によ
    り許可、制限可能に構成した4輪駆動車の前後輪差動制
    御装置において、 前記前後輪の差動制限力を変更する速度を、車両走行状
    態を反映した信号の値に応じて変更する手段を備えたこ
    とを特徴とする4輪駆動車の前後輪差動制御装置。
JP63187351A 1988-07-27 1988-07-27 4輪駆動車の前後輪差動制御装置 Expired - Lifetime JP2805067B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63187351A JP2805067B2 (ja) 1988-07-27 1988-07-27 4輪駆動車の前後輪差動制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63187351A JP2805067B2 (ja) 1988-07-27 1988-07-27 4輪駆動車の前後輪差動制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0237043A true JPH0237043A (ja) 1990-02-07
JP2805067B2 JP2805067B2 (ja) 1998-09-30

Family

ID=16204473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63187351A Expired - Lifetime JP2805067B2 (ja) 1988-07-27 1988-07-27 4輪駆動車の前後輪差動制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2805067B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04121230A (ja) * 1990-09-13 1992-04-22 Sanwa Seiki Co Ltd 差動制限装置の制御方法
JPH04121231A (ja) * 1990-09-13 1992-04-22 Sanwa Seiki Co Ltd 差動制限装置の発進時制御方法
JPH0672174A (ja) * 1991-10-21 1994-03-15 Steyr Daimler Puch Ag 全輪駆動車両の車軸間駆動力分配装置の液体摩擦クラツチの制御方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62143719A (ja) * 1985-12-18 1987-06-27 Nissan Motor Co Ltd 車両の駆動系クラツチ制御装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62143719A (ja) * 1985-12-18 1987-06-27 Nissan Motor Co Ltd 車両の駆動系クラツチ制御装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04121230A (ja) * 1990-09-13 1992-04-22 Sanwa Seiki Co Ltd 差動制限装置の制御方法
JPH04121231A (ja) * 1990-09-13 1992-04-22 Sanwa Seiki Co Ltd 差動制限装置の発進時制御方法
JPH0672174A (ja) * 1991-10-21 1994-03-15 Steyr Daimler Puch Ag 全輪駆動車両の車軸間駆動力分配装置の液体摩擦クラツチの制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2805067B2 (ja) 1998-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4912639A (en) Four-wheel drive vehicle having front-and rear-wheel engaging mechanism
JP2005162175A (ja) 車両の減速制御装置
JPH0237043A (ja) 4輪駆動車の前後輪差動制御装置
JP2899511B2 (ja) 車両の自動変速装置
JP2623720B2 (ja) 4輪駆動車の前後輪差動制御装置
JP2546348B2 (ja) 4輪駆動車の前後輪差動制御装置
JP2576207B2 (ja) 4輪駆動車の前後輪差動制限の許可判定方法
JPH0439133A (ja) 自動変速機搭載車両の制御装置
JPH0237042A (ja) 4輪駆動車の駆動力制御装置
JP2550682B2 (ja) 4輪駆動車の前後輪差動制御装置
JP2546345B2 (ja) 前後輪差動制限装置の制御方法
JPH0237039A (ja) 4輪駆動車の前後輪差動制御装置
JP2576206B2 (ja) 4輪駆動車の前後輪差動制御方法
JP2682066B2 (ja) 4輪駆動車の前後輪差動制御装置
JP2623719B2 (ja) 4輪駆動車の前後輪差動制御装置
JP2576205B2 (ja) 4輪駆動車の前後輪差動制御装置
JP3116514B2 (ja) 車両用自動変速機の制御装置
JPH0561126B2 (ja)
JPH0237040A (ja) 4輪駆動車の前後輪差動制御装置
JPH06107014A (ja) 4輪駆動車の制御装置
JPH09323565A (ja) 車両駆動システム制御装置
JP2623717B2 (ja) 4輪駆動車の前後輪差動制御装置
JP3105948B2 (ja) 車両用自動変速機の変速制御装置
JP2623718B2 (ja) 4輪駆動車の前後輪差動制御装置
JPH0238144A (ja) 4輪駆動車の変速制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080724

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080724

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090724

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090724

Year of fee payment: 11