JPH0237040A - 4輪駆動車の前後輪差動制御装置 - Google Patents

4輪駆動車の前後輪差動制御装置

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JPH0237040A
JPH0237040A JP18734888A JP18734888A JPH0237040A JP H0237040 A JPH0237040 A JP H0237040A JP 18734888 A JP18734888 A JP 18734888A JP 18734888 A JP18734888 A JP 18734888A JP H0237040 A JPH0237040 A JP H0237040A
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JP
Japan
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differential
vehicle
range
control
predetermined time
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JP18734888A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kojima
昌洋 小嶋
Seiichi Nishikawa
誠一 西川
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、4輪駆動車の前後輪差動制御装置に係り、特
に、前後輪の差動を、車両走行状態を反映した信号によ
り許可、制限可能に構成した4輪駆動車の前後輪差動制
御装置の改良に関する。
【従来の技術】
4輪駆動車の前後輪差・動制御装置としては、02輪駆
動状態及び4輪駆動状態のいずれかを差動制御クラッチ
によって切換え可能としたもの、02輪駆動状態、4輪
駆動状態を伝達容量可変の差動制御クラッチによって段
階的又は連続的に切換え可能としたもの、 ■前後輪間にセンタデファレンシャル装置を備え、その
差動の許可又は禁止のいずれかを差動制御クラッチによ
って切換え可能としたもの、■前後輪間にセンタデファ
レンシャル装置を備え、その差動の許可、制限(禁止を
含む)状態を伝達容量可変の差動制御クラッチによって
段階的又は連続的に切換え可能としたもの、 等が提案されている。 これらの前後輪差動制御装置を具体的に制御する場合、
a)車両の全走行時、又はほとんどの走行時に、前記前
後輪の差動を制限あるいは禁止し、この差動制限あるい
は禁止を車両の走行状態に応じて適宜に解除(又は制限
の程度を変更)するように構成することができる。又、
b)通常時においては前後輪の差動が可能な状態に維持
して置き、車両の走行状態に応じて適宜に該前後輪の差
動を制限するように構成することもできる。 差動制御クラッチによる差動制限力を車両の走行状態に
応じて制御するようにしたものとしては、従来、この差
動制限力を差動8置への入力トルクに応じて制御するよ
うにしたものがある(例えば特開昭62−139722
>。差動副部クラッチによる差動制限力が入力トルクに
応じて制御される場合、入力トルクが強いときほど強い
差動制限力を得ることができ、車両の発進等において車
輪をスリップさせることなく効率的な車両駆動が行える
ようになる。 即ち、このように前後輪の差動を制限した状態で発進し
た場合、駆動力が4輪に分配されるため、従来の2輪駆
動形式の車両よりはるかにエンジンの駆動力をロスする
ことな(発進することが可能となるものである。
【発明が解決しようとする課題) しかしながら、このように4輪駆動形式の車両は、エン
ジンの駆動力をほとんどロスすることなく発進すること
が可能であるが故に、エンジン出力が大きい車両等にあ
っては新たな問題が発生するようになってきた。 即ち、2輪駆動形式の車両では、エンジンからの駆動力
が極めて大きかった場合、タイヤのグリップ限界オーバ
ーによるスリップが発生し、このスリップによって衝撃
的な負荷トルク、あるいは循環トルクが駆動系に負荷さ
れるのが回避されていたが、4輪駆動形式の車両では、
駆動力が4輪に分配されるため、このタイヤのグリップ
限界オーバーによるスリップが発生しにくり、従って2
輪駆動ではスリップで回避していた衝撃的な負荷トルク
や循環トルクが4輪駆動の車両では直接的に自動変速機
を始めとする駆動系の各部材にかかつてしまうことにな
り、従来以上にこれらの駆動系の耐久性が問題視される
ようになってきたものである。特に、車両発進のように
、繰返し実行されるような条件の下で駆動系が苛酷な条
件下にさらされると、耐久性の確保は一層難しくなると
いう問題がある。 【発明の目的】 本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたもの
であって、特に、車両走行において頻繁に繰返される発
進時において、自動変速機を始めとする駆動系の各部材
が苛酷な条件下にさらされるのを回避し、駆動系全体と
しての耐久性を確保するようにした4輪駆動車の前後輪
差動制御装置を提供することを目的とする。 (課題を解決するための手段] 本発明は、第1図にその要旨を示す如く、自動変速機の
シフトレンジを検出する手段と、前記シフトレンジがN
レンジから走行レンジに切換えられてからの所定時間を
確定する手段と、車両が急発進する可能性があるか否か
を検出する手段と、前記所定時間以内に車両が急発進す
る可能性があると検出されたときに、前記前後輪の差動
制限力を低減する手段とを備えたことにより、上記目的
を達成したものである。 (作用] 本発明においては、自動変速機のシフトレンジがNレン
ジから走行レンジに切換えられてからの所定時間を確定
し、この所定時間以内に車両が急発進する可能性がある
と検出されたときには、前後輪の差動制限力を低減する
ようにしている。 本発明が、Nレンジから走行レンジへの切換えられた瞬
間だけでなく、それから所定時間急発進の可能性を検出
し続けるようにしたのは、自動変速機を始めとする駆動
系の各部材が苛酷な条件にさらされるか否かの検出はN
レンジから走行レンジに切換えられた瞬間のみによって
は必ずしも検出できないからである。 本発明においては、車両が急発進する可能性があるか否
かをどのよう検出するについては特に限定するものでは
ないが、例えば、エンジントルクが所定値以上、スロッ
トル開度が所定値以上、アクセル開度が所定値以上、あ
るいはアクセル開度の踏込み速度が所定値以上等の条件
が成立するか否かを検出する方法が考えられる。又、発
進時であることを検出するための条件としては、例えば
車速か所定値以下、あるいは、シフトレンジがNレンジ
でないこと等を検出するようにすればよい。 Nレンジでないことを考慮するのは、シフトレンジがN
レンジから走行レンジに切換えられた後すぐにNレンジ
に戻されたような場合は「発進」でなくなるため、本発
明を適用する余地がないためである。このような「Nレ
ンジでない」という条件は、本発明がNレンジから走行
レンジに切換えられた瞬間だけでなく、それから所定時
間急発進する可能性があるか否かを検出するようにして
いるが故に意義が生じてくる条件である。 本発明は、このようにして、Nレンジから走行レンジに
切換えられた後所定時間以内に車両が急発進する可能性
があると検出された場合は、前後輪の差動制限力を低減
するようにしているため、その分、前後輪の差a(具体
的には車輪のスリップ)が許容できるようになる。その
結果、エンジンからの駆動力をロスなく車両の駆動力と
して使いながら、自動変速機を始めとする駆動系の各部
材に過渡の負荷トルクがかかる恐れがあるときには、こ
れを未然に防止することができるようになる。
【実施例】
以下添付の図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明
する。 第2図は本発明に係る4輪駆動車の前後輪差動制御装置
が適用された車両用4輪駆動装置を示すスケルトン図で
ある。 この4輪駆動装置は、エンジン1o、自動変速機20、
センタデファレンシャル装置30、フロントデファレン
シャル装置40、トランスファ装置50、すVデファレ
ンシャル装置60、差動制御クラッチ70、制御21I
i置80.及び各種入力系90を備える。 エンジン10は車両の前部に横置きにされている。エン
ジン10の出力は自動変速120に伝達される。 自動変速R20は、流体式トルクコンバータ21及び補
助変速部22を備え、油圧制御部23によって前進4段
、後進1段の変速段を自動的に切換える周知の構成とさ
れている。前進4段のうちの最高速段(第4速段)はオ
ーバードライブ段となっている。油圧制御部23は、制
御装置80の指令によって制御される。自動変速R20
を経た動力は出力ギヤ24を介してセンタデファレンシ
ャル装置30の入力ギヤ31に伝達される。 センタデファレンシャル装@30は、この入力ギヤ31
と一体化されたデファレンシャルケース32を備える。 デファレンシャルケース32には、周知の噛合構成によ
りビニオン軸33.2つの差動ビニオン34.35、後
輸出力用サイドギヤ36及び前輸出力用サイドギヤ37
が取付けられている。後輸出力用サイドギヤ36はトラ
ンスファ装置50のトランスファリングギヤ51に連結
されている。前輸出力用サイドギヤ37は、中空の前輪
駆動軸41に連結されている。 フロントデファレンシャル装置40は、この前輪駆動軸
41と一体化されたデファレンシャルケース42を備え
る。このデファレンシャルケース42には周知の噛合構
成によりビニオン軸43.2つの差動ビニオン44.4
5、左側前輪出力用サイドギヤ46及び右側前輪出力用
サイドギヤ47が取付けられている。左側前輪駆動用サ
イドギヤ46には左側前輪車軸48が、又、右側前輪出
力用サイドギヤ47には右側前輪車軸4つがそれぞれ連
結されている。 一方、トランスファ装置50は、センタデファレンシャ
ル装置30の後輸出力用サイドギヤ36に連結されたト
ランスファリングギヤ51、このトランスファリングギ
ヤ51と噛合するドリブンビニオン52、このドリブン
ごニオン52と70ベラシヤフト53を介して一体的に
回転するトランスファ出力回転ギヤ54を漏える。トラ
ンスファ出力ギヤ54はリヤデファレンシャル装置60
に連結されている。 リヤデファレンシャル装置60は、トランスフア出力ギ
ャ54と噛合するリングギヤが一体的に形成されたデフ
ァレンシャルケース61を備える。 このデファレンシャルケース61には、周知の噛合構成
によりビニオン軸62.2つの差動ビニオン63.64
、左側後輪出力用サイドギヤ65及び右側後輪出力用サ
イドギヤ66が取付けられている。左側後輪出力用サイ
ドギヤ65は左側後輪車軸67に、右側後輪出力用サイ
ドギヤ66は右側後輪車軸68にそれぞれ連結されてい
る。 差動制御クラッチ70は、前記センタデファレンシャル
8130の入力部材であるデファレンシャルケース32
と該センタデファレンシャル装置30の出力部材である
前輪駆り軸41とをトルク伝達関係に接続するものであ
る。この差動制り1クラツチ70は、湿式の多板クラッ
チ部71及びこれを制御する油圧制御部72とから主に
構成されている。 第3図に示されるように、多板クラッチ部71には油圧
サーボ部73が付設されている。この油圧サーボ部73
の油室74にサーボ油圧(クラッチ油圧)が供給される
とサーボピストン75がリターンスプリング76のバネ
力に抗して図中右方へ移動する。これによって多板クラ
ッチ部71が押圧され、該多板クラッチ部71を介して
デファレンシャルケース32と前輪駆動軸41とがトル
ク伝達関係に接続される。又、油室74に供給されるサ
ーボ油圧の増減に応じてその伝達トルク容量が比例的に
増減される。油圧サーボ部73の油室74に対するサー
ボ油圧の供給は油圧制御部72によって行われる。 油圧制御部72は、自動変速機20内に組込まれたオイ
ルポンプ74の油圧をエンジン負荷に応じた油圧に調圧
するライン圧制御弁77と、電磁式のサーボ油圧制御弁
78とを備える。サーボ油圧制御弁78は、油室74に
接続されたポートaとライン油圧制御弁77よりライン
油圧を供給される油圧ポートbと、ドレンボートCとを
備える。 このサーボ油圧制御弁78は、通電時にはポートaを油
圧ボートBにbに接続し、非通電時にはポートaをドレ
ンポートCに接続する。サーボ油圧制御弁78の制御は
、制御2Il装置80により所定のデユーティ比のパル
ス信号が与えられることによって行われる。これにより
、このデユーティ比に応じた大きさのサーボ油圧が油室
74に供給され、該デユーティ比に応じた差動制限力が
発生されることになる。 制御装置80は、入力系90からの各入力信号に応じて
前記油圧制御部23及び72を制御する。 この制御装置80には、スロットル開度センサ91から
のスロットル開度情報、マニュアルシフトポジションセ
ンサ92からの自動変速様20のマニュアルシフトレン
ジ情報、前輪回転数センサ93からの前輪回転数情報、
後輪回転数センサ94からの後輪回転数情報、操舵角セ
ンサ95からの車両の操舵角情報、制動センサ96から
の制動情報、O/Dスイッチ97からの運転者のオーバ
ードライブ(第4速段〉走行の許可に関する情報が入力
されている。O/Dスイッチ97が0モFとされたとき
は、自動変速機20は、第4速段には変速されず、第1
速段〜第3速段間で変速が行ねれる。 又、制御装置80には、冷却水温センサ98からのエン
ジン10の暖機状態に関する情報も入力されている。エ
ンジン10の暖機が未だ完了しないうちは、該エンジン
10の暖鏝を促進するため、この場合も自動変速機20
は、第4速段には変速されず、、第1速段〜第3速段間
で変速が行われる。 更に制御21+装置80には、差動セレクトスイッチ9
つからの運転者の差動制御状態の要求に関する情報も入
力されている。 差動セレクトスイッチ99はrFREE (フリー)」
とrAUTo(オート)Jの2つのモードが選択できる
ようになっている。FREEモードのときは差動制御ク
ラッチ70のクラッチ油圧PCがrFREEJ 、即ち
零(差動許可)とされる。 AUTOモードのときは車両走行状態に応じて自動的に
クラッチ;m圧Pcが切換えられるようになっている。 制怜O装置80は、公知の方法により、マニュアルシフ
トレンジ情報と前輪回転数情報あるいは後軸回転数情報
(車速情報)とスロットル開度情報とに応じて、予め定
められた変速パターンに従って、自動変速11120の
変速段制御のための制御信号を油圧制皿部23に出力す
る。 又、制tIl装置80は、Nレンジから走行レンジへ切
換えられた後、所定時間以内に車両が急発進する可能性
があると検出された場合には、差動制御クラッチ70の
クラッチ油圧Pcを弱め、差動制限力を弱めることによ
り衝撃的な負荷トルクが自動変速機を始めとする駆動系
の各部材にかかるのを防止する。 以下第4図に基づいて、この制御フローを詳細に説明す
る。 この制御フローにおいては、車両が急発進するか否かの
検出を、車速Vが所定値以下、スロットル開度θが所定
値以上、シフトレンジがNレンジでない、の3条件が全
て成立するか否かを判定することによって行っている。 又、この制御フローでは、所定の時間To以内に車両が
急発進する可能性があるのが検出され、且つ、該所定時
間Toが経過した段階でもなお急発進の可能性があると
検出され続けていた場合、更に第2所定時間T1だけ前
後輪の差動制限力を弱め、本発明の効果を一層高めるよ
うにしている。 その一方で、前記所定時間To及び第2所定時間T1の
間に車両の急発進の可能性を判定する前記3つの条件の
うち1つでも成立しないものがでてきた場合には、即座
に差動制限力の低減を中止するようにしている。これは
、車両走行状態が駆動系の耐久性上問題がない状態とな
った場合は、速やかに本来の差動制限力を回復させ、そ
れだけ円滑な発進ができるようにしたほうが良いためで
ある。 以下、具体的に制御フローの説明をしていく。 ステップ101では初期化として各フラグFO1F1、
F2及びタイマT^、T日のリセットが行われる。 次に、ステップ102では、フラグFoの判定が行われ
る。このフラグFoは、N→走行レンジ、即ちN→D(
ドライブ)、N→2(セカンド)、N−+1 (ロー)
、N−)R(リバース)の各シフトのいずれかのシフト
が実行されたときに1となり、非実行のときに零となる
フラグである。フラグFOが零と判定されたときはステ
ップ103に進んでN→走行レンジの判定1がなされる
。 N→走行レンジの実行がなされたときは、ステップ10
4においてフラグFoが1とされ、ステップ105にお
いてタイマT^のカウントがスタートされる。このタイ
マT^は、N→走行レンジのシフトがなされた後の所定
時間Toを確定するためのタイマである。 ステップ103においてN→走行レンジのシフトがなけ
れば特に何もしないでそのままリターンされる。 一度フラグFoが1にセットされると、ステップ102
からステップ106へと流れ、フラグF1の判定が行わ
れる。このフラグF1は、差動制限力の低減制御が実施
されているときに1とされ、未実施のときに零とされる
フラグである。F、=Oと判定されたときはステップ1
07へと流れる。 ステップ107以降においては差動制限力の低減制御を
実行するための条件、即ち車両が急発進する可能性があ
るか否かが判断される。まず、ステップ107において
タイマTAが所定時間T。 に至ったか否かが判断される。TA>Toの場合は、ス
テップ109へと流れ各フラグ、タイマをリセットして
制御を完了する。この場合、第5図(A>に示されるよ
うに゛、差動制限力を低減する制御は一切実行されない
。 N走行レンジのシフトの後、所定時間Toが経過してい
ないうちは、即ちT^≦Toのときは、ステップ107
〜ステツプ110へと流れくる。 ステップ110では、車速Vが所定値V1以下であるか
否かが判断される。この所定値V1は、はとんど停止と
みなされる車速とされている。ステップ110で車速■
が所定値■1以下、即ち、車両がほとんど停止している
と判断されたときには、ステップ111に進んでスロッ
トル開度θが所定時間以内である否かが判断される。ス
ロットル開度θが61以上のときは、ステップ112に
おいてシフトレンジがNレンジであるか否かが判断され
る。Nレンジでないと判断されたときには、ステップ1
10〜112において車両停止(V≦V1)、スロット
ル開度θが01以上、且つNレンジでないという3つの
条件が全て成立したことになるため、車両が急発進する
可能性があると判定し、ステップ113で差動制限力の
低減が行われ、ステップ114で差動制限力の低減制御
の実行条件が成立したことを示すフラグF1が1にセッ
トされる。 ステップ110〜112において3条件のうち1つでも
成立しなかった場合は、そのままリターンされ差動制限
力の低減小1]御は実行されない。 −度フラグF1が1にセットされると、ステップ106
からステップ116へと流れ、フラグF2の判定が行わ
れる。ここでフラグF2は、N走行レンジのシフトから
所定時間TOが経過した段階で、差動制限力の低減制御
を実行するための3つの条件が全て成立していた場合に
1とされ、所定時間Toが経過した段階で1つでも条件
が成立しなかった場合には零とされるフラグである。 当初はこのフラグF2はステップ101によってリセッ
トされているため、ステップ116〜117へと進んで
くる。ステップ117〜119では、再び差動制限力の
低減制御を実行するための3つの条件の成立が判断され
る。なお、ここで車速Vに関する所定値V2 (V2≧
V1)、スロットル開度θに関する所定値が02(θ2
≦θ1)とされているのは、差動制限力の低減制御の開
始条件と解除条件のヒステリシスをもたせるためである
。これにより、制御系のハンチングを防止できる。 全ての条件が成立したときは、ステップ120へと進み
、タイマT^が所定時間Toに至ったか否かが判定され
る。所定時間Toに至っていないと判断されたときは、
そのままリターンされるが、所定時間Toに至っている
と判断されたときは、ステップ121に進んでフラグF
2が1にセットされ、ステップ122でタイマTBのカ
ウントがスタートされる。このタイマTsは、所定時間
T0が経過した段階で差動制限力の低減制御を実行する
ための3つの条件が全て成立していたときに、更に第2
所定時間T1だけ差動制限力を低減させる制御を維持す
るためのタイマである。 ステップ117〜119において1つでも条件が成立し
なかったときは、その段階で直ちに差動制限力の復帰指
示がなされ(ステップ123)、各フラグがリセットさ
れて本制御が完了する(ステップ124)。この結果、
ステップ124を経て本制御が完了されるときは、第5
図(B)に示されるように、−度3つの条件が成立して
差#J制限力の低減制御が実施されながら、その後、所
定時間Toが経過しないうちに3つの条件のうちのいず
れかが不成立となり、その段階で差動制限力の復帰指示
が出されて本制御は完了することになる。 ステップ121においてフラグF2が1にセットされる
と、ステップ116からステップ125へと流れるよう
になる。 ステップ125ではタイマTeの経過時間が所定時間T
1に至ったか否かが判断される。TeくT1のときは、
ステップ126へと流れる。ステップ126〜128で
は、再び3つの条件・の成立が判断される。この条件は
ステップ117〜119と同一である。 3つの条件の全てが成立した場合は、何もしないでリタ
ーンされるが、1つでも不成立であったは場合はその段
階で差動制限力の復帰指示が出され、(ステップ129
) 、各フラグのリセットが行われた後、水制00が完
了される(ステップ130)。この結果、ステップ13
0を経て本制御を完了した場合は、第5図(C)に示さ
れるように、所定時間Toが経過した段階で3つの条件
が全て成立しており、その結果、更に第2所定時間T1
だけ差動制限力の低減制御を維持する制御に入りながら
、その途中で3つの条件のうちのいずれかが不成立とな
り、第2所定時間T1が経過しないうちに差動制限力が
復帰されるような制御が実行されることになる。 ステップ125で9171日が第2所定時間T1に至っ
たと判断されたときは、ステップ131に進んで差動制
限力の復帰指示が出され、ステップ132で各フラグ及
びタイマのリセットがなされて本制御が完了する。この
結果、ステップ132を経て本制御が完了する場合は、
第5図(D)に示されるように、N→走行レンジのシフ
トがなされてから所定時間Toが経過しないうちに3つ
の条件が全て成立し、その結果差動制限力の低減制御が
実行され、しかもその状態が所定時間To、更には第2
所定時間T1の間継続されたがために、第2所定時間T
1が経過するまで差動制限力の低減が維持される最も大
きな差動制限力の低減制御が実行されることになる。 この実施例では、以上のように構成されているため、所
定時間Toの選択により差動制限力の低減制御の実行の
選択の幅が広がり、例えばエンジン出力の大小、等を考
慮して、所定時間Toの値を適宜に変化させてやること
が可能となる。なお、所定時間Toを零に近い値とした
場合は、それだけ差動制限力の低減制御の実行条件が成
立しにくくなる。 又、急発進であっても、車両が動き出した場合は直らに
差動制限力を復帰するし、最大でも所定時間To十第2
所定時間T1までしか差動制限力が低減されないため、
急発進時の衝撃トルクを回避しつつ、発進時のもたつき
感を少なくすることができる。 更に、この実施例では、第5図(E)〜(G)に示され
るように、3つの条件が成立し続けた場合は、その成立
の時点が早いときほど差動制限力が低減されている時間
が長く(R大To+T+)、遅いときほど短い(最小T
、)という制御が実現される。一般に油圧制御ia装置
の摩擦係合装置はN→走行レンジシフト(例えばN→D
シフト)と同時には係合できないため、該N→走行レン
ジシフトが行われてしばらくは未だエンジンは無負荷の
状態にある。従って、3つの条件が早く成立するときと
いうのは、それだけ無負荷の状態でアクセルが踏込まれ
た状態が長いということになる。この実施例では、3つ
の条件が早く成立すればするほど差動制限力を低減して
いる時間が長くなるため、このような事情によく適合し
、衝撃的なトルクが駆動系にかかるのを良好に回避する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の要旨を示すブロック図、第2図は、
本発明が適用される4輪駆動車の動力伝達系統を示すス
ケルトン図、 第3図は、センタデファレンシャル装置の差動を制限す
るための差動制御クラッチのスケルトン図、 第4図は、上記実施例装置で採用されCいる制御手順を
示す流れ図、 第5図(A)〜(G)は1.上記制御手順において実行
される差動制限力の低減制御の複数の実行態様を示す線
図である。 10・・・エンジン、 20・・・自動変速機、 30・・・センタデファレンシャル装置、40・・・前
輪用デファレンシャル装置、50・・・トランスファ装
置、 60・・・侵輪用デファレンシャル装置、70・・・差
動制御クラッチ、 80・・・1till t!11装置、90・・・入力
系、 92・・・マニュアルシフトポジションセンサ、To・
・・所定時間、 T1・・・第2所定時間、 ■・・・車速、 vl、V2・・・所定値、 θ・・・スロットル開度、 θ7、θ2・・・所定直。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)前後輪の差動を車両走行状態を反映した信号によ
    り許可、制限可能に構成した4輪駆動車の前後輪差動制
    御装置において、 自動変速機のシフトレンジを検出する手段と、前記シフ
    トレンジがNレンジから走行レンジに切換えられてから
    の所定時間を確定する手段と、車両が急発進する可能性
    があるか否かを検出する手段と、 前記所定時間以内に車両が急発進する可能性があると検
    出されたときに、前記前後輪の差動制限力を低減する手
    段と、 を備えたことを特徴とする4輪駆動車の前後輪差動制御
    装置。
JP18734888A 1988-07-27 1988-07-27 4輪駆動車の前後輪差動制御装置 Pending JPH0237040A (ja)

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