JPS62143719A - 車両の駆動系クラツチ制御装置 - Google Patents

車両の駆動系クラツチ制御装置

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JPS62143719A
JPS62143719A JP28457285A JP28457285A JPS62143719A JP S62143719 A JPS62143719 A JP S62143719A JP 28457285 A JP28457285 A JP 28457285A JP 28457285 A JP28457285 A JP 28457285A JP S62143719 A JPS62143719 A JP S62143719A
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control
vehicle
accelerator opening
speed
differential
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JP28457285A
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English (en)
Inventor
Harahira Naitou
原平 内藤
Tomio Shindo
神藤 富雄
Shuji Torii
修司 鳥居
Kiyotaka Ozaki
尾崎 清孝
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、差動装置や四輪駆動車のトランスファ装置等
の動力分割装置に用いられ、差動制限トルクや駆動力配
分トルクを可変にする車両の駆動系クラッチ制御装置に
関する。
(従来の技術) 従来の差動制限手段を備えた差動装置としては、例えば
「自動車工学全書9巻 動力伝達装置」 (昭和55年
11月15日 ■・山海堂発行)−の第321ページ〜
第324ページに記載されているような装置が知られて
いる。
この従来装置は、差動制限手段として、ディファレンシ
ャルケースとサイドギヤとの間に設けられる多板摩擦ク
ラッチが用いられ、この多板摩擦クラッチに対し、左右
輪回転速度差によりピニオンメートシャフト部のカム機
構で発生するスラスト力をクラッチ締結力とし、このク
ラッチ締結力で差動制限トルクを発生させる、いわゆる
トルク比例式差動制限手段を備えた装置であった。
尚、ここで差動制限手段とは、差動制限機能を発揮する
手段をいい、通常、リミテッドスリップディファレンシ
ャルと称される装置は、差動制限手段を内蔵した差動装
置として両者を区別し、単に差動装置(差動手段)と記
した場合には制限機能をもたない普通の差動装置(コン
ベンショナルディファレンシャル)を指すものとする。
(発明゛が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来装置にあっては、左右輪
に回転速度差が発生した時だけ差動制限トルクが得られ
るものであったし、しかも、トランスファレシオ(トル
ク配分比)も一義的に決まったものであったため、必ず
しも走行状態や運転状態に応じた差動制限トルクの発生
とはならず、差動制限トルクの過不足があったり、必要
時に差動制限トルクの発生がなかったりするという問題
点があった。
そこで、所定の制御条件に従って差動制限トルクの増減
を制御させる装置が知られるに至り(特開昭58−26
636号、特開昭59−199331号、実開昭59−
70953号等参照)、本出願人も先行出願として、車
速やアクセル開度(スロットル開度ともいう)を入力条
件に含む出願を行なった(特願昭59−187780号
、特願昭59−223487号等)。
しかしながら、このような先行出願にあっては、車速セ
ンサやアクセル開度センサからの入力信号に基づいて、
予め設定されている制御特性マツプや制御特性関数等か
ら目標出力を決定し、この目標出力をコントロールユニ
ットでの起動時間毎に出力させていたものであった。
従って、アクセル開度の変化に応じて差動制限トルクの
増減はなされるものの、一定の応答速度となってしまい
、アクセルペダルに対する急踏み、緩踏みや急離し、緩
離し等、異なるアクセル開度変化率への対応性がなく、
以下に述べるような問題点を残していた。
例えば、アクセルペダルを急踏みしての加速時に、差動
制限トルクの立ち上りが遅れると、左右輪のうち一方の
駆動輪がホイールスピンを生じた場合には、他方の駆動
輪には十分な駆動を伝える車ができない、また、アクセ
ルペダルを緩踏みしての加速時に、差動制限トルクの立
ち上りが早すぎると、車両挙動が大きく変化したり、保
舵力の急変で運転者に違和感を与えるものであった。
また、アクセルペダルの急離しをしての旋回時に、差動
制限トルクが一気に低下すると、左右輪の差動を制限す
る事により得られていたアンダーステア特性が小さくな
り、タックイン現象の抑制効果が小さくなってしまうも
のであった。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上述のような問題点を解決することを目的と
してなされたもので、この目的達成のために本発明では
以下に述べるような解決手段とした。
未発明の解決手段を、第1図に示すクレーム概念図によ
り述べると、エンジン駆動力を前後または左右の駆動輪
1,2に分配伝達する動力分割装置3と、該動力分割装
置3の駆動入力部と駆動出力部との間に設けられ、制御
外力により伝達トルクを発生させる駆動系クラ、ソチ手
段4と、車両状態を検知する入力センサ5と、該入力セ
ンサ5からの入力信号に基づき伝達トルクを増減させる
制御信号を出力する制御手段6と、を備えた車両の駆動
系クラッチ制御装置において、前記入力センサ5として
、アクセル開度センサ501を含み、前記制御手段6を
、アクセル開度変化率に応じて伝達トルクの増減応答速
度を可変とする制御を行なう手段とした。
(作 用) 従って、本発明の車両の駆動系クラッチ制御装置では、
上述のように、アクセル開度変化率に応じて伝達トルク
の増減応答速度を可変とする制御を行なう手段としたこ
とで、急踏みや急離し等の異なるアクセル操作に対応し
た応答速度による伝達トルクの増減制御がなされ、一定
の応答性に設定した場合に生じる応答の早遅による不具
合を解消することができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面により詳述する。
尚、この実施例を述べるにあたって、外部油圧により作
動する多板摩擦クラッチ手段を備えた自動車用差動制限
クラッチ制御装置を例にとる。
まず、実施例の構成を説明する。
実施例装置は、第2図〜第4図に示すように、差動装置
(動力分割装置)10、多板摩擦クラッチ手段(駆動系
クラッチ手段)11、油圧発生装置12、コントロール
ユニッ) (制御手段)  l 3、入力センサ14を
備えているもので、以下各構成について述べる。
差動装置10は、左右輪に回転速度差が生じるような走
行状態において、この回転速度差に応じて左右輪に速度
差をもたせるという差動機部と、エンジン駆動力を左右
の駆動輪に等配分に分配伝達する駆動力配分機部をもつ
装置である。
この差動装置10は、スタッドポルト15により車体に
取り付けられるハウジング16内に納められているもの
で、リングギヤ17、ディファレンシャルケース18、
ピニオンメートシャフト19、デフピニオン20、サイ
ドギヤ21,21’を備えている。
前記ディファレンシャルケース18は、ハウジング16
に対しテーパーローラベアリング22゜22′により回
転自在に支持されている。
前記リングギヤ17は、ディファレンシャルケース18
に固定されていて、プロペラシャフト23に設けられた
ドライブピニオン24と噛み合い、このドライブピニオ
ン24から回転駆動力が入力される。
前記サイドギヤ21,21’には、駆動出力軸である左
輪側ドライブシャフト25と右輪側ドライブシャフト2
6がそれぞれに設けられている。
多板摩擦クラッチ手段11は、前記差動装置lOの駆動
入力部と駆動出力部との間に設けられ、外部油圧による
クラッチ締結力が付与され、差動制限トルクを発生する
手段である。
この多板摩擦クラッチ手段11は、ハウジング16及び
ディファレンシャルケース18内に納められているもの
で、多板摩擦クラッチ27.27’ 、プレッシャリン
グ28.28’、  リアクションプレート29.29
’、スラスト軸受30.30’スペーサ31.31’、
ブツシュロッド32、油圧ピストン33、油室34、油
圧ポート35を備えている。
前記多板摩擦クラッチ27.27’は、ディファレンシ
ャルケース(駆動入力部)18に回転方向固定されたフ
リクションプレート27a、27’  aと、サイドギ
ヤ(駆動出力部)21.21’に回転方向固定されたフ
リクションディスク27b、27’bとによって構成さ
れ、軸方向の両端面にはプレッシャリング28.28’
とリアクションプレー)29.29’ とが配置されて
いる。
前記プレッシャリング28.28’は、クラッチ締結力
を受ける部材として前記ピニオンメートシャフト19に
嵌合状態で設けられたもので、その嵌合部は、第3図に
示すように、断面方形のシャフト端部19aに対し角溝
28a、28’  aによって嵌合させ、従来のトルク
比例式差動制限手段のように、回転差によるスラスト力
が発生しない構造としている。
前記油圧ピストン33は、油圧ポート35への油圧供給
により軸方向(図面右方向)へ移動し、両多板摩擦クラ
ッチ27.27’を油圧レベルに応じて締結させるもの
で、一方の多板摩擦クラッチ27は、締結力がブツシュ
ロッド32→スペーサ31→スラスト軸受30→リアク
シヨンプレート29へと伝達され、プレッシャリング2
8を反力受けとして締結され、他方の多板摩擦クラッチ
27′は、ハウジング16からの締結反力が締結力とな
って締結される。
油圧発生装置12は、第4図に示すように、クラッチ締
結力となる油圧を発生する外部装置で、油圧ポンプ40
、ポンプモータ41、ポンプ圧油路42、ドレーン油路
43、制御圧油路44と、バルブアクチュエータとして
バルブソレノイド45を有する電磁比例減圧バルブ46
を備えている。
前記ポンプモータ41は、コントロールユニ・ント13
からのモータ信号(m)により作動・非作動を行なうモ
ータで、走行時であって、差動制限を行なっている時や
差動制限を行なう可能性がある蒔は通電によるモータ信
号(m)が出力され、停車時等の差動制限を全く必要と
しない時は非通電によるモータ信号(m)が出力される
前記電磁比例減圧バルブ46は、油圧ポンプ40からポ
ンプ圧油路42を介して供給されるポンプ圧の作動油を
、コントロールユニット13からの制御電流信号(i)
により、制御電流値lの大きさに比例した制御油圧Pに
圧力制御をし、制御圧油路44から油圧ボート35及び
油室34へ制御油圧Pを送油するバルブアクチュエータ
で、制御電流信号(i)は電磁比例減圧バルブ46のバ
ルブソレノイド45に対して出力される。
尚、制御油圧Pと差動制限トルクTとは、TocP−h
−r>−r−k n;クラッチ枚数 r;クラッチ平均半径 A;受圧面積 の関係にあり、差動制限トルクTは制御油圧Pに比例す
る。
コントロールユニット13は、車載のマイクロコンピュ
ータを用いたもので、入力回路131、RAM (ラン
ダム、アクセス、メモリ)132、ROM (リード、
オンリー、メモリ)133.CPU(セントラル、プロ
セシング、ユニー/l’)134、クロック回路135
、出力回路136を備えている。
尚、入力センサ14としては、車速センサ141、アク
セル開度センサ142が設けられている。
前記入力回路131は、前記入力センサ14からの入力
信号(V)、(a)をCPUにて演算処理できる信号に
変換する回路である。
前記RAM132は、書き込み読み出しのできるメモリ
で、各センサ141.142からの入力信号の書き込み
や、CPU134での演算途中における情報の書き込み
が行なわれる。
前記ROM133は、読み出し専用のメモリであって、
CPU134での演算処理に必要な情報が予め記憶され
ていて、必要に応じてCPU 134から読み出される
前記CPU l 34は、入力された各種の情報を定め
られた処理条件に従って演算処理を行なう装置である。
前記クロック回路135は、CPU134での演算処理
時間を設定する回路である。
前記出力回路136は、CPU134からの演算結果信
号に基づいて、バルブソレノイド45に対し制御電流信
号(i)を出力する回路である。
前記車速センサ141は、車両の車速を検出し、車速に
応じた車速信号(V)を出力するセンサである。
1iη記アクセル開度センサ142は、アクセルペダル
への踏み込み度合を検出し、アクセル開度(スロットル
開度ともいう)に応じたアクセル開度信号(a)を出力
するセンサである。
尚、車速センサ141及びアクセル開度センサ142は
、コントロールユニン)13に予め設定すれている制御
特性マツプから目標制御電流値lを検索するためのセン
サとして用いられる。
マタ、コントロールユニント13のROM l 33に
は、第5図に示すように、アクセル開度Aと車速Vに応
じた制御特性マツプMが設定されていて、車速V及びア
クセル開度Aに比例した目標制御電流値iが得られる特
性であるマツプとしている。
次に、実施例の作用を説明する。
まず、実施例の作用を、差動制限制御の作動流れを第6
図に示すフローチャート図によ5り述べる。
(イ)アクセルペダル踏み込み時 発進時や加速時等であって、アクセルペダルを踏み込み
方向に操作する時は、ステップ200+ステツプ201
→ステツプ202→ステツプ203→ステツプ204→
ステツプ205という作動の流れになり、ステップ20
5では検索した目標制御電流値1と選択した制御勾配に
応じた制御電流信号(i)が出力される。
ステップ200は、車速センサ141からの車速信号(
V)による車速Vと、アクセル開度センサ142からの
アクセル開度信号(a)によるアクセル開度Aの読み込
みステップである。
ステップ201は、前記ステップ200で読み込まれた
今回のアクセル開度Anと、前回の制御起動時に読み込
まれたアクセル開度An−+ とによってアクセル開度
変化本人を演算する演算ステップである。
尚、アクセル開度変化本人の演算式は、t;制御起動時
間 である。
ステップ202は、前記ステップ201で演算されたア
クセル開度変化本人がλ≧0かλくoかの判断を行なう
判断ステップである。
ステップ203は、アクセル開度変化率λの値により、
予めアップ等で設定させた制御電流信号(i)の増減度
合を示す制御勾配を選択する選択ステップである。
ステップ204は、制御マツプMに基づき前記ステップ
200で読み込んだ車速V及びアクセル開度Aによって
目標制御電流値1を検索する検索ステップである。
ステップ205は、前記ステップ204で検索された目
標制御電流値1と前記ステップ203で選択した制御勾
配に応じた制御電流信号(i)を出力する出力ステップ
である。
具体例として、車速が零からアクセルペダルをゆっくり
踏み込み(1λ1=小)、車速■が徐々に上昇する時は
、制御特性マツプMに基づき、目、家 種制御電流値lは、0→l→2→3のようにアクセル開
度Aと車速Vの上昇に応じて段階的に変化するが、制御
電流信号(i)は段階的に急変する事なく、アクセル開
度速度Aの絶対値IAIの大きさに応じてゆっくりした
変化速度で徐々に目標制御電流値lに斬近すべく変化し
ていく。
また、所定の中速領域からアクセルペブル急踏みして(
IAI=大)加速する場合等では、制御特性マツプMに
基づき、目標制御電流値iは、2→3のように高まる。
その時、制御電流信号(i)はアクセルペダルの踏み込
み速度に比例した早い変化速度で変化していく。つまり
制御電流信号(i)の増加度合である制御勾配を大とし
て、目、事 種制御電流値lに即座に到達すべく電流を出力する。
(ロ)アクセルペダル戻し時 減速時等、アクセルペダルを戻し方向に操作する時は、
ステップ200→ステツプ201→ステツプ202→ス
テツプ206→ステツプ203→ステツプ204→ステ
ツプ205という作動の流れになり、ステップ205で
は検索した目標制御電流値1と前記ステップ203で選
択した制御勾配に応じた制御電流信号(i)が出力され
る。
また、アクセルペダルを踏み込み状態から急に足離しす
る時であってタックイン発生条件を満足する時は、ステ
ップ200→ステツプ201→ステツプ202→ステツ
プ206→ステツプ207へと進み、前回の目標制御電
流値iによる制御電流信号(i)が出力され、さらに、
車速Vが設定車速Vo以上で(V≧Vo)、アクセル開
度AがOであるというタックイン発生条件を満足する限
りは、前回の目標制御電流値lによる制御電流信号(i
)の出力が続く。
尚、タックイン発生条件が満足されなくなったら、ステ
ップ206からステップ203→ステツプ204→ステ
ツプ205へと進み、ステップ205で検索した目標制
御電流値iとステ、プ203で選択した制御勾配に応じ
た制御電流信号(i)の出力がなされる。
ステップ206は、車速Vが設定車速Vo以上で、かつ
アクセル開度AがOであるというタックイン発生条件を
満足するかどうかの判断を行なう判断ステップである。
ステ・・ブ207は、前回の目標制御′F=流値i4に
よる制御電流信号(i)を出力する出力ステップである
具体例として、アクセルペダルをゆっくり戻していき(
lAI=小)、車速Vが徐々に低下する時は、制御特性
マツプMに基づき、目標制御電流、* 値lは、3→2→1→0のように、アクセル開度Aと車
速Vの低下に応じて変化する。この場合制御電流信号(
i)はアクセル開度変化率A<Oで一義的に選択される
ゆっくりした変化速度で目標制御TL電流値5に近づく
べく変化していくことにより制動時のエンジンブレーキ
効果を十分に確保する。
また、高速走行中、アクセルペダルを踏み込み状態から
急に足離しする時は、踏み込み状態での目標制御電流値
11がしばらくの聞出力された後、制、ネ 御特性マツプに基づいて目標制御電流値lが低下するも
ので、例えば、3→3→3→2→l+Oのようになる。
この場合、制御電流信号(i)は。
上述したタックイン発生領域では前回の目標制御電流値
iによる値を出力し、その後ゆっくりとした変化速度で
減少していく。
(ハ)アクセルペダル保持している時 アクセルペダルを保持している時は、アクセルペダル踏
み込み時と同様の流れになり、制御特性マツプとしてマ
ツプMが選択され、アクセルペダルを保持していながら
、車速■が上昇する時は1、*。
車速■の上昇に従って目標制御電流値1は上昇し、また
、車速Vが低下する時は、車速Vの低下、皐 に従って目標制御電流値lは低下する。
次に、第7図〜第8図により制御油圧P(差動制限トル
クT)の応答特性について述べる。
第7図はアクセルペダル踏み込み時(A>0)における
制御油圧Pの時間tに対する応答特性線図であって、踏
み込み速度が早い時は、制御油圧Pの立ち上りが急にな
り、踏み込み速度が遅くなるに従って制御油圧Pの立ち
上りが緩やかになるという特性を示す。
本特性線図中P1及びPlは各時点での制御油圧Pの目
標値である。尚、前述した目標制御電流値i”は該制御
油圧Pの目標値に対応して決定されるものである。また
、伝達トルクTは制御油圧Pの値に比例するものである
。今時側toで制御油圧の目標値がPlからPlに変わ
ったとすると、アクセル開度変化率λの絶対値IAIの
大きさに応じた勾配で制御油圧Pは目標値に近づく。換
言すれば、アクセル開度変化率穴に応じて伝達トルクT
の増減応答速度を可変とし、目標トルクに近づけるべく
制御電流信号(i)を出力している。
第8図はアクセルペダル戻し時(八く0)における制御
油圧Pの応答特性線図であって、戻し速度にかかわらず
、前述したアクセルペダルの踏み込み時に比較して制御
油圧Pの降下が緩やかになるという特性を示す。
図中(αで示す領域はタックイン発生領域における制御
油圧Pの応答特性線図であって、図より明らかな様に急
な足離し時であればある程、制御油圧Pの保持時間が長
くなる。
本特性図中、Pl及びPlは各時点での制御油圧Pの目
標値である。今、時刻toにおいて急なアクセルペダル
の戻し操作が行なわれ、前記目標値がPlからPlに変
わったとすると、一旦現時点での制御油圧の目標値P1
を保持した後、所定の勾配で時刻toで設定された目標
値P2に近づけるべく制御される。図から明らかな様に
、前記保持時間はアクセル開度変化率穴の絶対値IAI
が大きいほど、長くなる様に設定されている。言うまで
もなく伝達トルクTは制御油圧Pに比例するものである
から、前記制御は、アクセル開度変化率Aに応じて伝達
トルクTの増減応答速度を可変とし、目標トルクに近づ
けるべく制御電流信号(i)を出力したものである。
第9図は制御電流信号(i)の温度補正を示す図である
。差動制限クラッチのクラッチ作動油温TOが低下する
と油の粘度が高まる為、制御電流信号(i)の出力に対
して制御油圧Pの応答が鈍化する。本図は、この着目し
て成される制御電流信号(i)の温度補正の特性を示す
ものである。
図中11及び12は各時点での目標制御電流値であり、
今、時刻toにおいて、11からL2に目標値が変わっ
たとする。制御電流信号はアクセル開度変化率Aにより
選択される制御勾配で11か、  * ら12になる様、徐々に増加するものであるが、作動油
温TOが低い程、前記勾配を大とする様に温度補正を加
える事により、前述した油の粘度変化に起因する制御油
圧Pの応答遅れを防止する1バが可能となる。
このように、実施例の差動制限クラッチ制御袋(δにあ
っては、アクセル開度変化率穴の大小または正負に応じ
て差動制限トルクTの増減応答速度を可変とする制御を
行なう構成としたため、アクセルペダルへの踏み加減や
戻し加減に応じた応答速度による差動制限トルクTの増
減となり、急加速時のホイールスピン防止や、車両挙動
や保舵力の急変を防止することができる。
さらに、実施例ではタックイン発生時には、アクセルペ
ダル踏み込み時の差動制限トルクTを所定時間保ち、そ
の後、差動制限トルクTを低下させるようにしたため、
左右輪の差動制限に伴なうアンダーステア特性を利用し
てタックイン現象の抑制を図ることができる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述してき夫が、具
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があって
も本発明に含まれる。
例えば、実施例では、差動制限クラッチ制御装置の例を
示したが、四輪駆動車の駆動力を前後輪に分配するトラ
ンスファ装置の駆動力配分比を変更するトランスファク
ラッチにも適用でき、この場合にも、差動制限クラッチ
の場合と同様な効果を得ることができる。
また、実施例では、アクチュエータとして、電磁比例減
圧バルブを示したが、開閉の電磁バルブ等を用い、制御
信号をデユーティ信号にして油圧制御を行なうような例
としてもよい。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明の車両の駆動系クラ−
7千制御装置にあっては、アクセル開度変化率に応じて
伝達トルクの増減応答速度を可変とする制御を行なう手
段としたため、急踏みゃ急離し等の異なるアクセル操作
に対応した応答速度による伝達トルクの増減制御がなさ
れ、一定の応答性に設定した場合に生じる応答の早遅に
よる不具合を解消することができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の車両の駆動系クラッチ制御装置を示す
クレーム概念図、第2図は本発明実施例装置の差動制限
手段を内蔵した差動装置を示す断面図、第3図は第2図
Z方向矢視図、第4図は実施例装置の油圧発生装置及び
制御装置を示す図、第5図は実施例装置のコントロール
ユニー/ トに予め記憶させである制御電流値の二次元
制御特性マツプ図、第6図は実施例装置の差動制限制御
作動の流れを示すフローチャート図、第7図〜第8図は
異なるアクセル操作状態での制御油圧P(差動制限トル
クT)の応答特性線図、第9図は制御電流値の温度補正
図である。 1.2・・・駆動輪 3・・・動力公開装置 4・・・駆動系クラッチ手段 5・・・入力センサ 501・・・アクセル開度センサ 6・・・制御手段 特  許  出  願  人 日産自動車株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)エンジン駆動力を前後または左右の駆動輪に分配伝
    達する動力分割装置と、該動力分割装置の駆動入力部と
    駆動出力部との間に設けられ、制御外力により伝達トル
    クを発生させる駆動系クラッチ手段と、車両状態を検知
    する入力センサと、該入力センサからの入力信号に基づ
    き伝達トルクを増減させる制御信号を出力する制御手段
    と、を備えた車両の駆動系クラッチ制御装置において、
    前記入力センサとして、アクセル開度センサを含み、前
    記制御手段を、アクセル開度変化率に応じて伝達トルク
    の増減応答速度を可変とする制御を行なう手段としたこ
    とを特徴とする車両の駆動系クラッチ制御装置。
JP28457285A 1985-12-18 1985-12-18 車両の駆動系クラツチ制御装置 Pending JPS62143719A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0237043A (ja) * 1988-07-27 1990-02-07 Toyota Motor Corp 4輪駆動車の前後輪差動制御装置
JPH0237039A (ja) * 1988-07-27 1990-02-07 Toyota Motor Corp 4輪駆動車の前後輪差動制御装置
US5133696A (en) * 1989-03-31 1992-07-28 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Differential for a power transmission system of a motor vehicle

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