JPH0236762Y2

JPH0236762Y2 -

Info

Publication number: JPH0236762Y2
Application number: JP1984076145U
Authority: JP
Priority date: 1984-05-24
Filing date: 1984-05-24
Publication date: 1990-10-05
Also published as: JPS60188044U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は自動車のドア外側に装着した左右のド
アミラーを、運転席に配置したコントロールスイ
ツチによつて鏡面調整するとともに、ドアミラー
の不要時には車体側へ傾倒することのできる自動
車用ドアミラーコントロールスイツチに関する。

（従来技術）従来より、第８図に示す車両１のドア外側に設
けたドアミラー２，３を運転席に配置されたコン
トロールスイツチによつて自在に鏡面調節を行う
機構が知られている。第９図は上記コントロール
スイツチの一例を示す正面図、第１０図は同Ｘ矢
視図である。図中４，５は夫々左側、右側の切換
スイツチであり、６は調整レバーを示す。鏡面調
整に際しては先ず切換スイツチ４又は５を押して
ドアミラーを選択し、次に調整レバー６を上下左
右に動かして希望する鏡面角度に設定する。第１
１図は上記調整機構例を示す回路及びその接続表
であつて、M₁，M₁は左右のドアミラー鏡面の上
下方向調整用モータ、M₂，M₂は同じく鏡面の左
右方向調整用モータ、７はコントロールスイツチ
を示している。尚切換スイツチ４は押圧後にオン
のままロツクされ、その状態で切換スイツチ５を
押圧すると、切換スイツチ４のロツクが切れて、
切換スイツチ５がロツクされるようになつてい
る。切換スイツチ５の動作も同様であり、更に
OFFスイツチ８を押せば両方の切換スイツチ４，
５がともにオフになる。切換スイツチ４、又は５
を押圧後、前記調整レバー６を操作して、右、
左、上、下のスイツチを操作させることによつて
モータM₁，M₂が駆動を開始して鏡面の角度を任
意調整できる。（昭和58年12月発行のブルバード
ｕ１１型整備要領書Ｈ−17ページ参照）上記の構成に加えて、車庫入れ等ドアミラーが
ない方が望ましい場合もあるので、ドアミラー本
体を第８図に示すａ又はｂ方向へ自在に傾倒する
ことが可能に車体側へ装着した構造も知られてお
り、且つ実施されている。

しかしながらこのような従来のドアミラー構造
にあつては、ドアミラー本体を車体側に傾倒する
際に、運転者又は同乗者が一旦車外へ出て手動操
作によつてドアミラー本体を倒した後、再乗車し
て車庫入れ作業を行わなければならないという難
点があり、傾倒する動作が煩わしいという問題点
を有している。よつて鏡面調整と同様に、車室内
のスイツチ操作のみによつて、ドアミラー本体を
車体側に傾倒することのできる装置が望まれてい
る現状にある。

（考案の目的）本考案は上記の如き従来の自動車用ドアミラー
のコントロールスイツチ機構を改良して、車室内
でのスイツチ操作のみで左右のドアミラーの鏡面
調整を行うとともに、前記切換スイツチによつて
選択された何れか一方のドアミラー本体もしくは
左右両方のドアミラー本体を車体側へ傾倒するこ
とができる上、上記切換スイツチが中立位置にあ
る場合には、左右のドアミラー本体を同時に傾倒
させることができるコントロールスイツチの提供
を目的とするものである。

（考案の構成、作用）本考案は上記の目的を達成するために、車両の
ドア外方に装着された左右のドアミラー鏡面の何
れか一方のみを選択可能で、且つ中立位置を持つ
一対の切換スイツチと、選択されたドアミラー鏡
面を傾動調整する調整レバーと、ドアミラー鏡面
調整用モータと、左右のドアミラー本体を駆動す
る駆動用モータ及び該駆動用モータを作動するた
めの傾倒用スイツチとを備え、上記切換スイツ
チ、調整レバー及び傾倒用スイツチを車室内で操
作することによつて前記調整用モータ及び駆動用
モータを駆動するようにした自動車用ドアミラー
コントロールスイツチにおいて、上記コントロー
ルスイツチに、前記切換スイツチによつて選択さ
れた左右何れか一方のドアミラー本体を傾倒用ス
イツチの操作によつて車体側へ傾倒させるととも
に、前記一対の切換スイツチの何れもが中立位置
にある場合には、前記傾倒用スイツチの操作によ
つて左右のドアミラー本体を同時に傾倒させる回
路手段を付与した自動車用ドアミラーコントロー
ルスイツチを得ることを主眼としている。上記の
構成としたことによつて、スイツチ操作のみによ
つて鏡面の傾動調整を行うことは勿論、ドアミラ
ー本体の車体側への傾倒する動作をも実施するこ
とができる。

（実施例）以下図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。

第１図は車室内に配備した本考案に係るドアミ
ラーコントロールスイツチを示しており、図中１
１はコントロールスイツチ本体であつて、前面に
は一対の切換スイツチ１２，１３が設けられて、
夫々左側及び右側のドアミラーを選択するように
なつている。１４は調整レバーを示し、矢印に示
す方向に操作して上記選択されたドアミラーの鏡
面角度を上下、左右に調整することができる。一
方１５はドアミラー本体を駆動する駆動用モータ
（後述する）を作動するため傾倒用スイツチとし
ての回転ノブであり、この回転ノブ１５を
「OPEN」及び「CLOSE」側へ操作することによ
つてドアミラー本体の位置を通常の使用状態と車
体側へ傾倒させた状態とに切り換えることができ
る。この時切換スイツチ１２又は１３を併用すれ
ば、片側のドアミラー本体のみ上記作動を行わせ
る如き態様が得られる。更に前記切換スイツチ１
２又は１３がともに中立位置にある場合には、左
右のドアミラー本体を同時に車体側へ傾倒させる
ことが可能となる。

第２図は上記本考案に係る実施例の構成を具体
的に示す回路及びその接続表であり、図中M₁，
M₁は夫々左右のドアミラー鏡面の上下方向調整
用モータ、M₂，M₂は鏡面の左右方向調整用モー
タ、M₃，M₃はドアミラー本体の駆動用モータで
ある。コントロールスイツチ本体１１には前記の
如く鏡面方向調整レバー１４があつて、鏡面を
右、左、上、下に調整可能な接点及び中立
（OFF）接点が設けてある。切換スイツチ１２は
左側のミラーを、又切換スイツチ１３は右側のミ
ラーを選択可能であり、更に中立（OFF）接点
が設けてある。ドアミラー本体の傾倒用スイツチ
としての回転ノブ１５は「OPEN」接点及び
「CLOSE」接点が設けてあり、いずれか一方のミ
ラー状態を選択できるようになつている。

動作の一例として、今、調整レバー１４を
「上」、切換スイツチ１２をオン（左）とした場合
を考える。すると第３図に太線で示すループ２０
が形成されて、左側ドアミラー鏡面上下方向調整
用モータM₁（Ｌ）が動作して、左側のドアミラー
鏡面を「上」側に調整する。調整レバー１４を
「下」「右」「左」とし、切換スイツチ１２，１３
を選択することによつて、モータM₁又はM₂を駆
動して希望する鏡面の調整が行えることはいうま
でもなく、上記調整手段は第１１図に示す従来例
と同様であるから、説明の重複を避ける。

次に、今切換スイツチ１２（左）をオンにして
回転ノブ１５を「CLOSE」側に操作した場合を
考える。すると第４図に太線で示すループ２１が
形成されて、左側ドアミラーの駆動用モータM₃
（Ｌ）を駆動して左側のドアミラーを車体側へ傾
倒することができる。次に第５図は切換スイツチ
１３（右）をオンにして、ドアミラー本体回転ノ
ブ１５を「CLOSE」にした際のループ２２を示
しており、右側ドアミラーの駆動用モータM₃
（Ｒ）を駆動して右側ドアミラーを車体側へ傾倒
した状態を示している。即ち、切換スイツチ１２
もしくは１３の何れか一方を選択した後に傾倒用
スイツチとしての回転ノブ１５を操作することに
よつて、左右何れか一方の駆動用モータM₃を駆
動して任意のドアミラー本体のみを車体側へ傾倒
させることができる。

次に切換スイツチ１２，１３を操作せずにオフ
の状態としておいて、回転ノブ１５を「CLOSE」
にした際の状態を第６図のループ２３，２４で示
す。この状態下では左右のドアミラー本体の駆動
用モータM₃（Ｌ），M₃（Ｒ）の何れもが駆動状態
となるので、左右のドアミラー本体を同時に車体
側へ傾倒することができる。

次に切換スイツチ１２，１３をオフとして、回
転ノブ１５を「OPEN」にした際の状態を第７図
のループ２５，２６で示す。この状態下では左右
のドアミラー本体の駆動用モータM₃（Ｌ），M₃
（Ｒ）が、第６図の状態とは逆向きに回転するの
で、左右のドアミラー本体が夫々同時に車体側へ
突出し、走行時の状態に戻すことができる。切換
スイツチ１２、又は１３を選択して片側のドアミ
ラーのみOPENにすることができることは勿論で
ある。即ち、切換スイツチ１２もしくは１３が中
立位置にある時に傾倒用スイツチとしての回転ノ
ブ１５を操作することによつて、左右の駆動用モ
ータM₃を駆動して左右のドアミラー本体を同時
に車体側へ傾倒させることができる。

（考案の効果）以上詳細に説明した如く、本考案は切換スイツ
チによつて選択された左右何れか一方のドアミラ
ー本体を傾倒用スイツチの操作によつて車体側へ
傾倒させるとともに、前記一対の切換スイツチの
何れもが中立位置にある場合には、前記傾倒用ス
イツチの操作によつて左右のドアミラー本体を同
時に傾倒させる回路手段を付与した構成としたの
で、車庫入れ等ドアミラーが不要で且つ車両移動
時に障害となる際には、乗員が車外に出ることな
くドアミラーを傾倒することができて、操作性及
び安全性を高め得るという効果を発揮する。しか
も通常の鏡面調整用のコントロールスイツチに左
右のドアミラーを傾倒させるための駆動用モータ
を配備して、切換スイツチと連動して該駆動用モ
ータを駆動することが可能であるため、コントロ
ールスイツチ自体の構成が簡易化されるとともに
操作が容易であり、よつて従来の操作上の煩わし
さが解消して、快適性が向上し、且つ鏡面の調整
容易性及びスイツチユニツトのコンパクト化可能
という利点を合せ持つものである。換言すれば、
鏡面の調整が済んでいる通常の場合において、傾
倒用スイツチを操作するという一つの操作によつ
て直ちに左右のドアミラー本体を格納することが
可能となり、迅速な駐車及びガレージへの納車が
可能となるという効果が得られる。

尚本考案は、実施例に示したドアミラーのみに
限定されず、車両前端に装着するバツクミラーに
も応用可能であることはいうまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に基づくドアミラーコントロー
ルスイツチの実施例を示す斜視図、第２図は上記
コントロールスイツチの構成を示す回路図及びそ
の接続表、第３図乃至第７図は本考案装置の各種
実施状態を示す動作説明図、第８図は車両を示す
外観図、第９図は従来のドアミラーコントロール
スイツチを示す正面図、第１０図は第９図のＸ矢
視図、第１１図は従来のコントロールスイツチの
構成を示す回路図及びその接続表である。１１……コントロールスイツチ本体、１２，１
３……切換スイツチ、１４……調整レバー、１５
……回転ノブ傾倒用スイツチ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】車両のドア外方に装着された左右のドアミラー
鏡面の何れか一方のみを選択可能で、且つ中立位
置を持つ一対の切換スイツチと、選択されたドア
ミラー鏡面を傾動調整する調整レバーと、ドアミ
ラー鏡面調整用モータと、左右のドアミラー本体
を駆動する駆動用モータ及び該駆動用モータを作
動するための傾倒用スイツチとを備え、上記切換
スイツチ、調整レバー及び傾倒用スイツチを車室
内で操作することによつて前記調整用モータ及び
駆動用モータを駆動するようにした自動車用ドア
ミラーコントロールスイツチにおいて、上記コントロールスイツチに、前記切換スイツ
チによつて選択された左右何れか一方のドアミラ
ー本体を傾倒用スイツチの操作によつて車体側へ
傾倒させるとともに、前記一対の切換スイツチの
何れもが中立位置にある場合には、前記傾倒用ス
イツチの操作によつて左右のドアミラー本体を同
時に傾倒させる回路手段を付与したことを特徴と
する自動車用ドアミラーコントロールスイツチ。