JPH0235226Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案は、屋内やベランダ等において、壁面
と天井面とが作るコーナー部に配置される収納装
置に関する。

〔背景技術〕

壁面と天井面とのコーナー部には、従来、天袋
が設けられて収納部に利用されることが多い。し
かし、天袋は、大工さんによる作り付けになるこ
とが普通であるので、後日、必要になつたときに
は簡単にできるものではない。箱状で取付け型の
ものがあるが、部品点数が多く、高価につく。

〔考案の目的〕

この考案は、組立てが簡単であり、しかも丈夫
で安価な収納装置を提供することを目的とする。

〔考案の開示〕

上記目的を達成するため、この考案にかかる収
納装置は、壁面と天井面のコーナー部に配置され
る収納装置であつて、側板、底板および側板より
低い裏板が一体化されて箱体が構成され、側板の
前方上部において側板間にアングル材がわたされ
て両側板に固定されるとともに、箱体前面開口部
に扉板が付けられ、前記裏板が壁面に固定される
とともに、アングル材が天井面に固定されるよう
になつていることを特徴とする。以下にこれを、
その実施例をあらわす図面に基づいて詳しく説明
する。

第１図および第２図にみるように、この考案に
かかる収納装置１は、壁面Ｗと天井面Ｃのコーナ
ー部に配置される。側板２，２、底板３および裏
板４が四体化されて箱体５が構成されている。図
にみるように、裏板４は、側板２よりも低く、箱
体５の下部のみを仕切つている。各板体２，３，
４は、ねじ釘やＬ型金具（図示省略）などを用い
て互いに止めつけられるのが普通であるが、底板
３は、なるべく側板２および裏板４の両者に止め
つけられるのがよい。このとき、一方に溝、他方
にフランジ状突起を設けて、これらの係合により
掛止してもよく、側板等のフランジに底板端部を
のせるようにして係止させてもよい。側板の前方
上部には、両側板２，２間にＬ型材からなるアン
グル材６がわたされている。アングル材６の端部
には、第３図のごとくねじ穴６１が設けられ、こ
れに木ねじなどを挿通させて、この端部を側板２
に固定する。しかし、他の方法で、アングル材端
部を側板に固定してもよい。アングル材の断面形
状はＬ形に限らない。箱体５の前面開口部５１に
は、扉板７が開閉自在に取付けられる。実施例で
は、扉板７は、はね上げ式ヒンジ８によつて側板
２に取付けられ、第２図のごとく上下に回動可能
となり、開けた状態で一時保持しておくことがで
きる。扉板７は、アングル材６に取付けてもよ
く、また、取付け状態も、はね上げ式でなくてよ
い。

この収納装置１は、裏板４を、アンカーボルト
９等を用いて壁面Ｗに固定し、また、アングル材
６をアンカーボルト９等を用いて天井面Ｃに固定
することによつて、コーナー部に取付けられる。
図中、４１，６２はボルト穴である。

コーナー部に小梁１０等の出張りのあることが
多いが、この収納装置１は、裏板４が側板２より
低くなつているので、側板２の隅部２１を破線で
示すように簡単に切取ることができ、これによつ
て第２図にみるごとく、小梁１０等の出張りを容
易にかわすことができる。

〔考案の効果〕

この考案にかかる収納装置は、壁面と天井面の
コーナー部に配置される収納装置であつて、側
板、底板および側板より低い裏板が一体化されて
箱体が構成され、側板の前方上部において側板間
にアングル材がわたされて両側板に固定されると
ともに、箱体前面開口部に扉板が付けられ、前記
裏板が壁面に固定されるとともに、アングル材が
天井面に固定されるようになつていることを特徴
とするので、組立てが簡単であり、天井取付け用
アングルが強度発揮して天井を省略することを可
能とさせ、また、奥行きが長くても、裏板による
壁面固定に前方上部のアングル材による天面固定
が付加されているから、取付け強度に問題が生じ
ない。裏板が側板より低くなつているため、小梁
等のコーナー部の出張りにも、対応できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案にかかる収納装置の一実施例
の分解斜視図、第２図は同上のコーナー部取付け
状態をあらわす側面図、第３図はアングル材端部
をあらわす斜視図である。 １……収納装置、２……側板、３……底板、４
……裏板、５……箱体、６……アングル材、７…
…扉板、８……はね上げ式ヒンジ、９……アンカ
ーボルト、１０……小梁。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 壁面と天井面のコーナー部に配置される収納
   装置であつて、側板、底板および側板より低い
   裏板が一体化されて箱体が構成され、側板の前
   方上部において側板間にアングル材がわたされ
   て両側板に固定されるとともに、箱体前面開口
   部に扉板が付けられ、前記裏板が壁面に固定さ
   れるとともに、アングル材が天井面に固定され
   るようになつていることを特徴とする収納装
   置。 (2) 扉板が、はね上げ式ヒンジによつて側板に取
   付けられている実用新案登録請求の範囲第１項
   記載の収納装置。