JPH0234306Y2 - - Google Patents

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JPH0234306Y2
JPH0234306Y2 JP12110984U JP12110984U JPH0234306Y2 JP H0234306 Y2 JPH0234306 Y2 JP H0234306Y2 JP 12110984 U JP12110984 U JP 12110984U JP 12110984 U JP12110984 U JP 12110984U JP H0234306 Y2 JPH0234306 Y2 JP H0234306Y2
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JP12110984U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、大量の雨水を一時的に貯溜する遊水
池装置に関する。
〔従来の技術〕
近時、遊水池を地下に配置し、その上面を人工
基盤として利用することが行なわれている。
この場合、現場施工を容易にするため、プレキ
ヤスト形のボツクスカルバートを並設することが
考えられている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上述のように、ボツクスカルバートを並設する
ことにより、所望の面積および容積の遊水池を容
易に得ることができるが、単にボツクスカルバー
トを互いに隣接して並設すると、隣接するボツク
スカルバートの側壁部が2重になり、材料を必要
以上に要し、ボツクスカルバートとしても多数用
意しなければならず、コストアツプとなる。
本考案は、上述のような問題を解決しようとす
るもので、ボツクスカルバートを用いて、材料を
少なくして安価にできるようにすることを目的と
するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の遊水池装置は、側面に開口部6を有す
る複数個のボツクスカルバート1を前後方向にか
つ複数列に並設し、この各列のボツクスカルバー
ト1の底部間に底板18を設けるとともに、各列
のボツクスカルバート1の上部間に蓋板19を配
置したことを特徴とするものである。
〔作用〕
本考案の遊水池装置は、各列のボツクスカルバ
ート1内および各列のボツクスカルバート1間の
空間部により、側面の開口部6で互いに連通した
一体の貯槽を形成するものである。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。
第1図および第2図において、1はボツクスカ
ルバートで、このボツクスカルバート1は、第3
図ないし第5図にも示すように、内部に鉄筋を埋
設してコンクリートで一体に形成され、底壁部2
の両側上部に側壁部3が立設され、この両側の側
壁部3の上端間に上壁部4が設けられ、内部に中
空の水路5が形成されている。また、上記両側の
側壁部3の下部における前部または後部に開口部
6が形成されている。また、上記底壁部2の両側
端部にやや外方に突出した延出部7が形成され、
この両側の延出部7から外方に向つて多数の鉄筋
8が突設され、かつ、上記両側の側壁部3の外側
上部に受台9が突設されている。さらに、上記底
壁部2、両側の側壁部3および上壁部4の前後部
にわたつて凸部または凹部からなる互いに対応す
る係合部10,11が形成されている。
そして、第1図および第2図に示すように、基
盤15上に栗石基礎16およびこの上にコンクリ
ート基礎17を形成し、このコンクリート基礎1
7上に上記多数のボツクスカルバート1を前後部
の係合部10,11を係合して水路5を互いに連
通した状態で前後方向に設置固定する。この際、
ボツクスカルバート1は開口部6が前後反対側に
あるものを2個1組として、その開口部6が隣接
連通するように順次配置する。
そうして、このボツクスカルバート1を前後方
向に接続した列を複数列に互いに所定間隔をおい
て平行に並設する。
ついで、この各列のボツクスカルバート1の底
部間に、すなわち、底壁部2の延出部7間に鉄筋
8を埋設して現場コンクリート打ちで底板18を
形成する。
また、各列のボツクスカルバート1の上部間
に、すなわち、相対する受台9上に、あらかじめ
内部に鉄筋を埋設してコンクリートで一体に形成
した蓋板19を順次載置固定する。
なお、上記底板18の上面中央部に適宜排水路
20を形成するとともに、所望位置の上記蓋板1
9の中央部に窓孔21を形成する。
このようにして、第6図に示すように、遊水池
となる敷地22に合わせて多数のボツクスカルバ
ート1を多列に並設するとともに、底板18およ
び蓋板19を設けて、各開口部6で前後左右方向
に連通した遊水池を構成し、かつ、適宜位置の底
板18上に一方に向つて下降勾配を付した排水路
20を形成し、この排水路20の上流側に導水2
3を接続するとともに、排水路20の集結した下
流側に排水口24を接続する。
なお、敷地22の両端に位置するボツクスカル
バート1の端面はコンクリート板で閉止するか、
あるいは、ボツクスカルバート1に端面板を一体
に設けたものを用いて閉止し、また、両側に位置
するボツクスカルバート1は外面側には開口部6
を設けないものを用いればよい。
このようにして、各ボツクスカルバート1の上
壁部4および蓋板19によつて平担状の人工基盤
を形成し、用途により適宜表面処理して野球場、
テニスコート、駐車場、あるいは土盛して公園な
どをつくる。
このような構成において、多量の雨水は各導水
口23から各列のボツクスカルバート1内および
各列のボツクスカルバート1間の空間内に入つて
一時貯溜され、排水路20を介して排水口24に
導かれて順次排出される。
なお、実施にあたつては、2個のボツクスカル
バート1の開口部6を隣接して大きな連通用開口
とするほか、場合によつては、1個のカルバート
1の開口部6のみで連通用開口を形成してもよ
く、また、ボツクスカルバート1の開口部6は、
前後方向の端部のほか、側壁部3の中間下部に形
成してもよい。
また、ボツクスカルバート1の底壁部2の両側
に突出した鉄筋8は設けずに、底壁部2の延出部
7間にプレキヤストした底板18を配置するよう
にしてもよい。
〔考案の効果〕
本考案によれば、各列のボツクスカルバート内
および各列のボツクスカルバート間の空間部によ
り、側面の開口部で互いに連通した一体の貯槽を
形成することができ、しかも、そのボツクスカル
バートの側壁部が2重に重なることがなく、材料
を少なくして安価にでき、また、側壁部が2重に
ならないので、単にボツクスカルバートを並設し
て側壁部を2重にした場合に比して同貯水容量を
少ない敷地面積で得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の装置の一実施例を示す断面
図、第2図は第1図のボツクスカルバートの並設
状態を示す側面図、第3図はボツクスカルバート
の正面図、第4図は第3図の側面図、第5図は第
4図の平面図、第6図は本考案の装置の施工状態
を示す平面図である。 1……ボツクスカルバート、6……開口部、1
8……底板、19……蓋板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 側面に開口部を有する複数個のボツクスカルバ
    ートを前後方向にかつ複数列に並設し、この各列
    のボツクスカルバートの底部間に底板を設けると
    ともに、各列のボツクスカルバートの上部間に蓋
    板を配置したことを特徴とする遊水池装置。
JP12110984U 1984-08-07 1984-08-07 遊水池装置 Granted JPS6135989U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12110984U JPS6135989U (ja) 1984-08-07 1984-08-07 遊水池装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12110984U JPS6135989U (ja) 1984-08-07 1984-08-07 遊水池装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6135989U JPS6135989U (ja) 1986-03-05
JPH0234306Y2 true JPH0234306Y2 (ja) 1990-09-14

Family

ID=30679906

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JP12110984U Granted JPS6135989U (ja) 1984-08-07 1984-08-07 遊水池装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10267028B2 (en) 2009-03-05 2019-04-23 Stormtrap Llc Module and method for managing water and other fluids
US11186979B2 (en) 2018-12-14 2021-11-30 Stormtrap Llc Module and assembly for underground management of fluids for shallow-depth applications
US11879246B2 (en) 2009-03-05 2024-01-23 Stormtrap Llc Module and method for managing water and other fluids

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0613872Y2 (ja) * 1989-04-21 1994-04-13 石川島建材工業株式会社 地下調整池
JPH069100Y2 (ja) * 1990-11-30 1994-03-09 千葉窯業株式会社 地下貯水槽
JP6343749B2 (ja) * 2013-03-01 2018-06-20 株式会社 林物産発明研究所 液状化地盤対応免震部材

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JPS6135989U (ja) 1986-03-05

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