JPH07116741B2 - 分割カルバートを用いた遊水池 - Google Patents

分割カルバートを用いた遊水池

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JPH07116741B2
JPH07116741B2 JP16835193A JP16835193A JPH07116741B2 JP H07116741 B2 JPH07116741 B2 JP H07116741B2 JP 16835193 A JP16835193 A JP 16835193A JP 16835193 A JP16835193 A JP 16835193A JP H07116741 B2 JPH07116741 B2 JP H07116741B2
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橋 尚 棚
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丸栄コンクリート工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、取扱い易いW字形分割
カルバートを上下組み合わせて構築した、大量の雨水を
一時的に貯溜する遊水池に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遊水池装置として、細長い底部の
両端上部に支柱を一体に立設した細幅の複数個のブロッ
クを前後左右方向に所定間隔をおいて並設し、この各ブ
ロックの底部間に底板を設けるとともに、各ブロックの
支柱の上部間に蓋板を配置したことを特徴とする遊水池
装置(実公平4−4063号公報参照)が存在してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
従来技術においては、一体のU字形カルバートを用いて
遊水池装置を製作していたので、同じ容量の大きさの場
合、1個1個のU字形カルバートはかなり重く、大型で
あるために特別の大型トラックや、クレーン車を使わな
ければ、運搬や据え付け工事が大変であるという問題点
があった。また蓋体、底板の必要数が多数なるという問
題点があった。本発明は、これらの事情に鑑み、簡単な
構成で据え付け工事が容易で、上・下分割式のW字形カ
ルバートを上下反転させて組み合わせ、容量の大きい遊
水池を簡単に構築することができる分割カルバートを用
いた遊水池を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題の
解決を図ったもので、次の技術手段を採用した。請求項
1記載の発明は、両側壁は前後どちらか一方を一部切欠
いて開口部とし、中間壁は、両側壁の一部切欠いた開口
部とは反対側を一部切欠いて開口部にしたW字形カルバ
ートを上下組み合わせ、二連管を形成し、その二連管を
縦列に連続設置し、一列の管渠を構成し、さらにその管
渠列を複数列配置し、かつ、管渠と管渠の列間に蓋掛す
ることにより管渠群を構成してなる分割カルバートを用
いた遊水池という技術手段を採用した。そして、請求項
2記載の発明は、両側壁は前後どちらか一方を一部切欠
いて開口部とし、中間壁は、両側壁の一部切欠いた開口
部とは反対側を一部切欠いて開口部にした下段側W字形
カルバートと、開口部のない上段側W字形カルバートを
上下組み合わせ、二連管を形成し、その二連管を縦列に
連続設置し、一列の管渠を構成し、さらにその管渠列を
複数列配置し、かつ、管渠と管渠の列間に蓋掛すること
により管渠群を構成してなる分割カルバートを用いた遊
水池という技術手段を採用した。
【0005】
【作用】本発明は、以上の構成を採用することにより、
簡単な構成で、構成部材はW字形の分割カルバートを採
用したので、単に上下反転させて重ね合わせるだけで遊
水池が略完成するという、かなり軽い部材の取扱いでよ
いので、特別に大型のトラックや、クレーン車を使わな
くても運搬や据え付け工事が可能である。しかも蓋体数
が少なくてすむようになったものである。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面で詳細に説
明する。図1〜図6に示した本発明の1実施例について
説明すると、W字形分割カルバート1を上下反転させて
重ね合わせ前後左右方向に配設して、各列間の空間部7
は、底板4と蓋板5で覆い、この上下反転させて重ね合
わせたW字形分割カルバート1の適宜数により形成した
所望の面積および容積の遊水池を容易に得ることができ
る。そして、基盤上に栗石基礎およびこの上にコンクリ
ート基礎を形成し、このコンクリート基礎上に、前記多
数のW字形分割カルバート1を上下反転させて重ね合わ
せて、水路が連通した状態を形成するように、前後方向
に設置固定する。この際、上下重ね合わせたW字形分割
カルバート1の下段側のW字形分割カルバート1は、側
面開口部2が前後反対側にあるものを2個1組として、
その側面開口部2が隣接連通するように順次配置する。
そうして、この上下重ね合わせたW字形分割カルバート
1を前後方向に接続した列を複数列に互いに所定間隔を
おいて平行に並設する。ついで、この各列の上下反転さ
せて重ね合わせたW字形分割カルバート1の底部間に
は、底壁部の突出部間に鉄筋6を埋設して現場コンクリ
ート打ちで底板4を形成する。さらに前記した平行に並
設した各列間の上部には蓋体5を載置することができる
係合部が形成してある。この、各列の上下に重ね合わせ
たW字形分割カルバート1の上部間に、すなわち、相対
する係合部上に、予め内部に鉄筋を埋設してコンクリー
トで一体に形成した蓋板5を順次載置固定する。なお、
前記底板4の上面中央部に適宜排水路を形成すると共
に、所望位置の前記蓋板5の中央部に窓孔を必要に応じ
て形成するものである。このようにして、図1に示すよ
うに、遊水池となる敷地に合わせて多数の上下重ね合わ
せたW字形分割カルバート1を多列に並設すると共に、
底板4および蓋板5を設けて、各側面開口部2で前後左
右方向に連通した遊水池を構成する。なお、該、W字形
分割カルバート1の形状は、図2で示すように縦断面し
た形状はW字形状あるいはM字形状であるが、上側のW
字形分割カルバート1は側面開口部2用の切り欠き部3
はないものを採用し、下側のW字形分割カルバート1は
図1、図4〜図6で示すように、横断面した形状は、中
間壁は左右両側壁に対して切り欠き部3を反対側にし
て、手前側を切り欠くようにしたものである。この実施
例は上下反転させて重ね合わせた場合、側面開口部2が
凸凹にずれるようになるので水の流れも大変スムーズで
ある。なお、敷地の両端に位置する上下反転させて重ね
合わせたW字形分割カルバート1の側面開口部2はコン
クリート板で閉止するか、あるいは、外側面開口部2を
設けないものを用いればよい。このようにして、上下反
転させて重ね合わせたW字形分割カルバート1の上壁部
8および蓋板5によって平坦状の人工基盤を形成し、用
途により、適宜表面処理して野球場、テニスコート、駐
車場、あるいは土盛して公園等を作る。以上説明したよ
うに、上下反転させて重ね合わせたW字形分割カルバー
ト1を前後左右方向に複数列に列設し、図1で示すよう
に一体化させる。またW字形分割カルバート1の反転し
た上下段間の接続に対して高度な技術を要せず、簡単に
できるように、接続面に凹部を形成してカップリングジ
ョイントで緊締する等種々の工夫をすることができる。
さらに、上部に蓋板5を載置する際、蓋板5をモルタル
で接続することによって、突発的な出水が、遊水池に流
入して水が溢れた場合でも、蓋板5は強固に接続されて
いるのでバラバラになって散乱する恐れがない。また、
前後左右方向の接続面に各種形状の係合凹凸部を設ける
ことにより、接続工事がやり易く、かつ、地震などに対
する安定性が高いものである。また、前記実施例は、下
段側のW字形分割カルバート1だけに切り欠き部3を設
けたものについて説明したが、若干強度的には劣るが、
上・下共に切り欠き部3を設けた同一のものを採用し
て、上下反転させて重ね合わせるようにしたものでも同
様な効果を奏する。
【0007】
【発明の効果】本発明は、以上の構成に基づき次の効果
を得ることができる。 (1)W字形分割カルバートを上下反転させて重ね合わ
せ複数列並列させて構成したので、構成部材のカルバー
トはかなり軽くなり、特別に大型のトラックや、クレー
ン車を使わなくても運搬や据え付け工事ができる。 (2)W字形分割カルバートは、略同一形状の部材にし
たので、金型が兼用可能で経済的である。 (3)従来の方法よりも大型の貯水槽の設置が可能とな
った。さらに二連管とすることにより、一定面積内での
蓋の使用枚数が少なくなった。 (4)作業性がよく、少ない作業で施工が完了できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す遊水池の斜視図であ
る。
【図2】前記実施例における、1セットだけを取り出し
て示す二連管を形成した正面図である。
【図3】前記実施例における、1セットだけを取り出し
て示す二連管を形成した側面図である。
【図4】前記実施例における図3に示すA−A矢視断面
図である。
【図5】前記実施例における図2に示すB−B矢視断面
図である。
【図6】前記実施例における図2に示すC−C矢視断面
図である。
【符号の説明】
1‥‥W字形分割カルバート 2‥‥側面開口
部 3‥‥切り欠き部 4‥‥底板 5‥‥蓋板 6‥‥鉄筋 7‥‥空間部 8‥‥上壁部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側壁は前後どちらか一方を一部切欠い
    て開口部とし、中間壁は、両側壁の一部切欠いた開口部
    とは反対側を一部切欠いて開口部にした一対のW字形カ
    ルバートを上下組み合わせ、二連管を形成し、その二連
    管を縦列に連続設置し、一列の管渠を構成し、さらにそ
    の管渠列を複数列配置し、かつ、管渠と管渠の列間に蓋
    掛することにより管渠群を構成してなることを特徴とす
    る分割カルバートを用いた遊水池。
  2. 【請求項2】 両側壁は前後どちらか一方を一部切欠い
    て開口部とし、中間壁は、両側壁の一部切欠いた開口部
    とは反対側を一部切欠いて開口部にした下段側W字形カ
    ルバートと、開口部のない上段側W字形カルバートを上
    下組み合わせ、二連管を形成し、その二連管を縦列に連
    続設置し、一列の管渠を構成し、さらにその管渠列を複
    数列配置し、かつ、管渠と管渠の列間に蓋掛することに
    より管渠群を構成してなることを特徴とする分割カルバ
    ートを用いた遊水池。
JP16835193A 1993-06-16 1993-06-16 分割カルバートを用いた遊水池 Expired - Fee Related JPH07116741B2 (ja)

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JPH073861A JPH073861A (ja) 1995-01-06
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