JPH0613872Y2 - 地下調整池 - Google Patents

地下調整池

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JPH0613872Y2
JPH0613872Y2 JP1989047144U JP4714489U JPH0613872Y2 JP H0613872 Y2 JPH0613872 Y2 JP H0613872Y2 JP 1989047144 U JP1989047144 U JP 1989047144U JP 4714489 U JP4714489 U JP 4714489U JP H0613872 Y2 JPH0613872 Y2 JP H0613872Y2
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JP
Japan
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block
ground
blocks
top plate
side wall
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JP1989047144U
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JPH02139989U (ja
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達夫 飯田
高橋  健
洋一 宇都宮
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石川島建材工業株式会社
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、たとえば、宅造地や河川等の水を一時的に溜
めておくために地盤中に設けられる地下調整池に関する
ものである。
[従来の技術] 近年、宅造地や舗装道路の増加等を原因の1つとして、
降雨時、雨水が地中に浸透することなく河川に直接流れ
込み、急激に河川が増水し氾濫を招く事態が相次いで発
生している。このような現象を回避するために、宅造地
や河川の水を一時的に導き入れて過度の増水を防ぐため
の地下調整池を、宅造地や河川近傍の地盤中に設けるこ
とが行われている。
このような地下調整池としては、地盤中に、下水道を構
築する際等に多く用いられるプレキャストコンクリート
製のボックスカルバートを、数列に並べた状態で埋設
し、その内側の空間を水を溜める槽とされたものがあ
る。
[考案が解決しようとする課題] このような地下調整池は、ボックスカルバートを構成す
る壁部の占める割合が高いため、外殻の大きさに比して
実際の貯水量(容積)はそれほど多く取れない構造であ
った。したがって、貯水量を多くしようとすると、ボッ
クスカルバートの数を増やす必要が生じ、これにともな
って構築面積と構築費の増大を招くことになる。
本考案はこのような事情に鑑みてなされたものであっ
て、構築面積を増大することなく貯水量の増大が図れ、
構築費も低減し得る地下貯水槽を提供することを目的と
する。
[課題を解決するための手段] 本考案は上記課題を解決するためになされたものであっ
て、開削地面上に配列した複数の底版どうしを、底版に
弾性材を介して挿入される連結棒で連結し、これら底版
ごとに、天板と、この天板に一体に形成されて脚部にな
り得る部分を残して開口があけられた側壁とを備えたブ
ロックを載置して配列し、隣り合うブロックどうしを、
互いに隣接する側壁に弾性材を介して挿入される連結棒
で連結し、その全体を伸縮性を有する防水シートで覆っ
て地盤中に埋設してなることを特徴としている。
[作用] 本考案の地下調整池によれば、地下調整池を構成するブ
ロックは、側壁が省略され脚部のみがあって開口が形成
されているため、この開口に入り込む分貯水量を稼ぐこ
とができ、埋設するブロックの数を増やすことなく、す
なわち構築面積を増大することなく貯水量の増大が図
れ、もって構築面積および構築費の低減を図ることがで
きる。また、構築する土地が不定型であっても、その形
状に沿って多数のブロックを配列することにより、その
土地のほとんどを有効に利用できる。
さらに、各ブロックは、ブロックが載置された底版とと
もに弾性材を介して連結され、さらに、防水シートで全
体が覆われているから、地盤に不等沈下が起こっても、
その沈下に追従してある程度まで各ブロックが底版ごと
固有に沈下し、かつその連結状態が連結棒で保持され
る。したがって、軟弱な地盤等に構築するのにきわめて
好適である。
[実施例] 以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明する。
第1図および第6図の符号1は、地盤L中に構築された
本実施例に係る地下調整池を示している。
この地下調整池1は、地盤Lを開削することによって形
成された地面L上に、プレキャストコンクリート製か
らなる複数の底版2が一面に敷設され、これら底版2ご
とに、ブロック3が載置されることにより規則的に配列
され、全体が伸縮性を有する防水シート4で覆われた状
態で地盤L中に埋設された構造となっている。
前記各底版2は、第7図に示すように、互いの対向端面
に形成されたキー穴5に1本のキー(連結棒)6が弾性
を有する目地材(弾性材:以下単に目地材と称す)7を
介して挿入されることにより、相互に連結されている。
前記ブロック3は、プレキャストコンクリート製であっ
て、第3図に示すように、正方形状の天板8と、この天
板8に一体に形成されて脚部となり得る部分を残して開
口9があけられた側壁10からなるもので、この場合、
天板4の四隅から下方に延びる部分が脚部10aとなっ
ている。すなわち、このブロック3は、上記のボックス
カルバート構造のブロックにおける側壁を省略し、その
側壁部分が開口9となっているわけである。
しかしながら、地下調整池1を構成する各ブロック3の
うち、角および外周に配されるものは外壁をなす必要が
あり、そのために、外側に出っ張る角には、第4図に示
すような、脚部10a間の2面に外壁を構成する側壁1
1が一体に形成されたブロック3Aが、また、この角以
外の外周には、第5図に示すような、脚部5間の1面に
外壁を構成する側壁12が一体に形成されたブロック3
Bが配されている。これら外壁を構成するブロック3A
の側壁11、あるいはブロック3Bの側壁12には、水
の導入口および導出口(いずれも図示略)が形成されて
いる。
そして、これらブロック3(3A、3B)は、第7図に
示すように、その脚部10aが前記底版2上に形成され
た固定用凹部2aにはめられることにより、底版2上に
相互に若干の間隔をおいて規則的に配列されている。凹
部2aの内側には目地材7が埋められる。
なお、このように配列された状態で、各ブロック3(3
A、3B)の脚部10aにおける隣接端面には、第3図
ないし第5図に示すように、互いに対向するキー穴13
がそれぞれ形成されており、第9図に示すように、これ
らキー穴13に目地材7を介してキー(連結棒)14が
挿入されることにより、ブロック3(3A、3B)相互
が連結されている。
また、相互に隣接するブロック3(3A、3B)の脚部
10a間には、第2図に示すように、シール材15によ
って密閉された状態で目地材7が埋め込まれている。
前記防水シート4は、たとえば一定の大きさのシート片
を溶着等の接着手段によりつなぎ合わせたもので、各底
版2を敷設する前に地面Lにあらかじめ敷かれ、ブロ
ック3(3A、3B)を配列した後、その側方および上
方全面を覆って設けられる。その後は地盤Lが覆工さ
れ、その上は、公園、駐車場等に土地利用される。
上記構成からなる地下調整池1によれば、その内部に河
川から導入されて水Wが溜められるが、ブロック3(3
A、3B)は、側壁が省略され脚部10aのみがあって
開口9が形成されているため、この開口9に入り込む分
貯水量を稼ぐことができる。したがって、埋設するブロ
ック3(3A、3B)の数を増やすことなく、すなわち
構築面積を増大することなく貯水量の増大が図れ、もっ
て構築面積および構築費の低減を図ることができる。し
かも、第6図に示すように、構築する土地が不定型であ
っても、その形状に沿って多数のブロック3(3A、3
B)を配列することにより、その土地のほとんどを有効
に利用できる。
また、ブロック3(3A、3B)の開口9により、各ブ
ロック3(3A、3B)内は相互に連通状態となって地
下調整池1全体が1つの池として構成されるから、前述
した河川の水の導入口および導出口をはそれぞれ1つ形
成するだけでよい。つまり、貯水した河川の水を排水す
る時に、その水を1箇所に集めることが容易である。
また、全体を防水シート4で覆っているから、ブロック
3(3A、3B)単体ごとの止水工事を行う必要がな
い。
さらに、各ブロック3(3A、3B)を連結するキー1
4は、キー穴13に目地材7を介して挿入され、脚部1
0a間には、やはり弾性を有する目地材7が介在されて
おり、さらに、防水シート4は伸縮性を有するから、た
とえば、地盤Lに不等沈下が起こっても、第9図に示す
ように、ある程度の範囲までその沈下に追従して各ブロ
ック3(3A、3B)が底版2とともに固有に沈下し、
かつその連結状態が保持される。したがって、軟弱な地
盤等に構築するのにきわめて好適である。また、このよ
うな地盤の沈下、あるいは地震が起きる等して地盤Lが
振動しても、目地材7が緩衝材の役目を果たしてブロッ
ク3(3A、3B)相互の衝突による損壊が防ぎ、長期
にわたって安全な構築物となり得る。
第10図は本の他の実施例であり、この場合、前記底版
2の上に、ブロック20と前記ブロック3とを2段に積
み重ねたものを規則的に配する構造とするものである。
ブロック20は、前記ブロック3の天板8に正方形状の
大きな孔21があけられたもので、このブロック20の
天板8上の四隅にブロック3の脚部10aが固定されて
いる。
その固定構造としては、第11図に示すように、ブロッ
ク20の天板8と、ブロック3の脚部10a下端部とに
それぞれ穴22、23をあけ、これら穴22、23にわ
たって連結ピン24を挿入したり、あるいは、第12図
に示すように、ブロック20の天板8の四隅に形成した
凹部25に、ブロック3の脚部10aの下端部を嵌め込
む等が挙げられる。
なお、ブロック20どうしは、上記ブロック3と同様に
キー14によって相互に連結される。
このようにしてブロック20とブロック3の2段構造に
よって地下調整池を構築すれば、深い地下調整池とな
り、貯水量のさらなる増大、あるいは構築面積の縮小を
図ることが可能となる。なお、図示例では2段構造であ
るが、3段あるいはそれ以上積み重ねて地下調整池を構
築することもできることは言うまでもない。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案の地下調整池によれば、開
削地面上に配列した複数の底版どうしを、底版に弾性材
を介して挿入される連結棒で連結し、これら底版ごと
に、天板と、この天板に一体に形成されて脚部になり得
る部分を残して開口があけられた側壁とを備えたブロッ
クを載置して配列し、隣り合うブロックどうしを、互い
に隣接する側壁に弾性材を介して挿入される連結棒で連
結し、その全体を伸縮性を有する防水シートで覆って地
盤中に埋設してなることを特徴とするもので、地下調整
池を構成するブロックは、側壁が省略され脚部のみがあ
って開口が形成されているため、この開口に入り込む分
貯水量を稼ぐことができ、埋設するブロックの数を増や
すことなく、すなわち構築面積を増大することなく貯水
量の増大が図れ、しかも、ブロック自体のボリュームを
減少させた分構築費の低減を図ることができる。
また、構築する土地が不定型であっても、その形状に沿
って多数のブロックを配列することにより、その土地の
ほとんどを有効に利用できる。
さらに、各ブロックは、ブロックが載置された底版とと
もに弾性材を介して連結され、さらに、防水シートで全
体が覆われているから、地盤に不等沈下が起こっても、
その沈下に追従してある程度まで各ブロックが底版ごと
固有に沈下し、かつその連結状態が連結棒で保持され
る。したがって、軟弱な地盤等に構築するのにきわめて
好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第9図は本考案の一実施例を示す図であっ
て、第1図は一部側断面図、第2図は一部平断面図、第
3図ないし第5図は各ブロックの斜視図、第6図は全体
平断面図、第7図は第1図のVII部拡大図、第8図は第
1図のVIII部拡大図、第9図は不等沈下した状態の側断
面図、第10図は本考案の他の実施例を構成するブロッ
クの斜視図、第11図および第12図はブロックどうし
の固定構造の例を示す断面図である。 1……地下調整池、2……底版、3、3A、3B、20
……ブロック、4……防水シート、7……目地材(弾性
材)、8……天板、9……開口、10……側壁、10a
……脚部、6、14……キー、L……地盤、L……開
削地面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 宇都宮 洋一 東京都中央区八重洲2丁目6番21号 ロー ズベイ八重洲ビル 石川島建材工業株式会 社内 (56)参考文献 実開 昭61−35989(JP,U) 実開 昭62−66978(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】開削地面上に配列した複数の底版どうし
    を、底版に弾性材を介して挿入される連結棒で連結し、
    これら底版ごとに、天板と、この天板に一体に形成され
    て脚部になり得る部分を残して開口があけられた側壁と
    を備えたブロックを載置して配列し、隣り合うブロック
    どうしを、互いに隣接する側壁に弾性材を介して挿入さ
    れる連結棒で連結し、その全体を伸縮性を有する防水シ
    ートで覆って地盤中に埋設してなることを特徴とする地
    下調整池。
JP1989047144U 1989-04-21 1989-04-21 地下調整池 Expired - Lifetime JPH0613872Y2 (ja)

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JP1989047144U JPH0613872Y2 (ja) 1989-04-21 1989-04-21 地下調整池

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JPH02139989U JPH02139989U (ja) 1990-11-22
JPH0613872Y2 true JPH0613872Y2 (ja) 1994-04-13

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KR101426142B1 (ko) * 2012-09-03 2014-08-05 태성이엔씨(주) 지진으로부터 격리가 가능한 저류조 시스템

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