JPH0232790A - ブラシレスモータの相転流タイミング決定方法 - Google Patents

ブラシレスモータの相転流タイミング決定方法

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JPH0232790A
JPH0232790A JP63180774A JP18077488A JPH0232790A JP H0232790 A JPH0232790 A JP H0232790A JP 63180774 A JP63180774 A JP 63180774A JP 18077488 A JP18077488 A JP 18077488A JP H0232790 A JPH0232790 A JP H0232790A
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motor
phase
rotor
voltage
electrical angle
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JP63180774A
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Toru Kitayama
亨 北山
Kenichi Iizuka
健一 飯塚
Shigeru Kishi
繁 岸
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はブラシレスモータのインバータ駆動においてロ
ータの磁極位置検出により相転流を行なうインバータ回
路の制御に係り、特に高負荷運転時においてロータの磁
極位置を検知して相転流タイミングを好適にする制御に
関する。
[従来の技術] 一般にブラシレスモータを駆動する場合、ロータの位置
関係と通流すべき巻線の位置の関係には密接な関係があ
る。即ち、モータが出力するトルクは、ロータの有する
磁極の極東と、ステータの有する巻線に流す電流の相互
作用によって発生する。このため、ロータの磁極が発生
する磁束が最大となる付近に存在する相巻線の巻線に電
流を流すのが最大の1ヘルクを発生させて、モータを回
転することが可能である。又、電流を流すべき相をロー
タの磁極位置の回転に従って、時々刻々切換えていくが
、この相の切換である転流のタイミングが磁極最大位置
よりも大幅にズした場合には、これによって発生するト
ルクは減少し、最悪の場合モータは脱調し停止に至る。
従って、ブラシレスモータを駆動する場合、何らかの手
段によってロータの磁極位置を検出する必要があった。
従来のセンサレス形ブラシレスモータのロータ磁極位置
検出回路としては、特公昭58−25038号に記載の
ように、バンドパスフィルタを用いて、フィルタの位相
遅延波形と、フィルタ出力電圧の三相成分の平均値との
比較により、ブラシレスモータの転流タイミングを作成
し、このタイミングに基づいて転流を行なうインバータ
回路の制御方式が提案されていた。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来技術では、フィルタを用いてブラシレスモータ
の誘起電圧の位相遅延波形を作成しているが、負荷の変
動などによりロータの回転脈動が生じた場合、フィルタ
の位相遅延が不正確になる点、及び、モータ負荷が大き
い条件下で、モータの還流電流が流れる時、ステータの
端子電圧がインバータの直流電圧に等しくなる時間が増
大し、モータの誘起電圧をフィルタリングした後のフィ
ルタ出力電圧に波形歪を生じる欠点については配慮され
ておらず、モータの負荷が変動している場合、或いは過
負荷時においては正しいロータの位置検出を行なうこと
ができず、モータが脱調する恐れがあり、従って何らか
の形でフィルタ出力の電圧波形歪による転流タイミング
の誤差を補正する必要があった。
上記転流のタイミングはロータの磁極が発生する磁束の
最大付近に存在する相の巻線に電流が流れるように決定
される。この転流のタイミングが磁極位置と適度に合致
していない場合には、モータが発生するトルクが減少し
、R3の場合脱調に至る。
本発明の目的は、モータの負荷が変動している場合、及
び、負荷が増大し、還流電流が流れる時間が長い場合に
おいても、ロータ磁極位置を正しく推定し、適確なタイ
ミングで転流を行なってモータのm3Aを防止すること
にある。
[課題を解決するための手段] 上記目的は、モータの相に無通電時の開放状態時にモー
タの端子電圧をフィルタを用いずに直接ディジタル値で
サンプリングし、このサンプリング値に基づいてリアル
タイムでロータの磁極位置の変化を推定し、モータ電流
の転流タイミングを算出し適確な時刻において転流を行
なうことによって達成される。また、モータ端子電圧の
各サンプリング終了ごとに、モータ電流の転流タイミン
グ時間を更新するので、モータの回転が脈動した場合で
も、随時転流のタイミング時間が更新されタイミングの
誤差を小さくすることができる。さらに、還流電流が通
流している間は、誘起電圧のサンプリング値を無効とす
ることにより、モータ負荷が増大した場合においても適
正な転流タイミング時刻を設定できる。
[作   用] 本発明に於いては、モータの相に通電がなく、且つイン
バータ回路の還流ダイオードに電流が流れていない時に
、モータの端子電圧をサンプリングする。このサンプリ
ング期間中のモータ端子電圧には、ロータの磁極により
誘起される誘起電圧の成分が含まれているので、ロータ
の磁極位置を推定することが可能である。本発明はこの
点に着目し、該サンプリング値に基づいて、ロータ磁極
位置を推定し、各サンプルごとにモータ電流の転流タイ
ミング時刻を更新するので、ロータの回転脈動が生じた
場合においても、この回転脈動によってモータの導体へ
の誘起電圧も変化するのであるから常に適正な転流タイ
ミング時刻が逐次設定され、転流タイミングの誤差は小
さくなる。また、前記モータの端子電圧のサンプリング
は、還流電流が流れていない時のみ行なわれるので、モ
ータの負荷が増大し、還流電流が通流する時間が長くな
っても、モータ電流の転流タイミングに誤差は生じない
[実 施 例コ 以下、本発明の一実施例を第1図〜第6図により説明す
る。
第1図はインバータ回路とブラシレスモータの概略図で
ある。インバータ回路は電圧E4を持つ直流電11と、
A、B、C相の三相にブリッジ構成をとるスイッチング
素子2〜7と、各スイッチング素子に並列に接続された
還流ダイオード8〜13と、モータ端子電圧V=、Vb
、V、を分圧する分圧抵抗16〜21と、該分圧電圧を
ディジタルサンプリングする誘起電圧検出部と、該サン
プリング値に基づいてスイッチング素子2〜7のオンオ
フを制御する制御部により構成される。ブラシレスモー
タは、磁極手段を備えたロータ15と。
ステータ14により構成される。ロータ15の回転によ
りステータ14には、各e*r ebHeゆなる誘起電
圧が誘導される。ステータには、前記インバータのスイ
ッチング素子2〜7により電気角で120°ごとに通電
される電圧が、上アーム(2又は4又は6より成る)を
オン、又は下アーム(3又は5又は7より成る)をオン
させることにより、電気角で計240°区間だけ印加さ
れ、残りの電気角60°の2つの区間即ち第1、第4区
間でステータ14の端子には電圧は印加されない。ここ
で、V、、V、、V、はモータの端子電圧を示す。
第2図はA相モータ端子電圧V、と上アームのスイッチ
ング素子2,4.6のベース電圧波形A”、B”、C+
及び下アームのスイッチング素子3.5.7のベース電
圧波形A−,B−,C−を示すタイムチャートである。
例えばA+が’ I−I ”レベルのとき上アームスイ
ッチング素子2がオンし、■、は直流電圧Eaに等しく
、また、Δ−がII HIIレベルのとき、下アームス
イッチング素子3がオンし、■、はOvとなる。又、第
2図では上アームのスイッチング素子2,4,6.でチ
ョッパを行なった場合を示す。
区間1において、上アームスイッチング索子2と下アー
ムスイッチング素子3は波形A+とA′″に示すように
両アーム共オフの状態である。波形A−がHからLに変
化した後、ステータのA相電流は′a流ダイオード8を
通して流れるためV、は直流電圧E4に等しくなる(ス
パイク状電圧)。
この伝流直後のスパイク電圧が発生する原因は次のとお
りである。例えば、第1図において、C相に相当するス
イッチング素子6と、A相に相当するスイッチング素子
3とが両方導通し、モータ電流がC相からA相の方向に
電流が流れているとする。次にC相からB相の方向に電
流が流れるいわゆる転流時において、A相に流れていた
電流の持続性により、A相電流はダイオード8、C+相
ススイツチング素子6C相モータ巻線の順に流れ、還流
する。従って、モータ端子電圧■。はダイオード8が導
通しているため、スパイク電圧として発生する。また、
スパイク電圧が発生している時間は負荷電流に依存して
いるため、モータの負荷が変動している場合、あるいは
、過負荷時において長くなる傾向にあるので本発明では
このスパイク電圧をロータ位置推定に加味しない様にし
た。
さて区間1において、還流ダイオード8を流れる電流が
0になった後の端子電圧V1、特に・印点の飽絡線の電
圧はロータ15の回転により誘起される電圧e、と、ス
テータ14の中性点電位E J2との和の形e、+Ed
/2で表現できる。また、・印点のタイミングは、波形
Cのチョッパオフのタイミングと一致し本実施例ではこ
のタイミングでモータ端子電圧v0をサンプリングする
区間2と区間3は上アームのスイッチング素子2がチョ
ッパ制御を行なっている区間で1.二の区間では誘起電
圧のサンプリングはそれぞれB、C相の端子電圧V、、
V、で行なう。
区間4において、区間1と同様、A相の端子電圧V、の
サンプリングを行なう。
第1図の制御部の動作を第3図(イ)、第3図(ロ)に
ついて詳細に述べる。第3図(イ)は第2図の区間1に
示す部分の詳細図である。尚、第3図(ロ)はチョッパ
オフ時割込ルーチンのフローチャートを示す。モータ電
流が流れる相が切替わる時、即ち転流時、まず、次の転
流までの時間T(0)を次の式から算出する。
また、T(0)時刻後の転流時のモータ端子電圧Eゎ(
0)は、A相誘起電圧e0、直流電圧EmとするとEd
   3 E t+ to+ =  2 +2 e。
となり、e。は回転数Nに比例する。
k:比較定数 e=k・ΦN5in(ωt) Φ:磁束N:回転数 本発明においては、モータ端子電圧の立下がりに同期さ
せて、端子電圧のサンプリングを行なう。
次の電圧の立下がり時には、A、B、Cのどの相をサン
プリングするかを選択しサンプリング結果をe (k)
とし、これがスパイク電圧(大きさEd)に略等しい時
には何もせず終了し、スパイク電圧ではない場合には前
回の電圧値e (k−1)と今回の電圧値e(k)から
次の転流時の端子′電圧を計算する。
但しτ1はチョッパの周期を示す。
EJk)と当初計算した転流時の端子電圧E□(0)と
の差Δe=Em(k)−Eゎ(0)にもとづいて、チョ
ッパのデユーティ幅を変更して2′とする。
τ2′=τ2−Δt=τ2−にΔe 従って、次の転流時に近づけば近づく程目橿とする端子
電圧Em(0)に限りなく近づく。そして結局Δeが予
め決められた範囲に入った時点が次の転流の適確なタイ
ミングとなる。
なお、本実施例ではチョッパ1回ごとに、チョッパのデ
ユーティ幅を変更したが、転流後、一定のデユーティ幅
で運転し、次の転流が発生する直前の誤差量Δeに従っ
て次の転流後のデユーティ幅を変更することもできる。
上記方式は直流電圧Emの検出に括づいてロータの磁極
位置を検出する方式であるが、E4を検出しないで行な
う方法を次に示す。
第4図は、1相あたりの端子電圧波形を示している。(
1)はモータ内部のロータ位置と、インバータ回路の転
流のタイミングが一致している場合の波形即ち制御進み
角=0°の状態であり、区間1と区間4とで夫々サンプ
リングした誘起電圧に基づく誘起電圧積分値は互いに等
しい。(2)はモータ内部のロータ位置よりもインバー
タ回路の転流のタイミングが進んでいる場合の波形即ち
、制御進み角く0°の状態であり、区間1でサンプリン
グした誘起電圧に基づく誘起電圧積分値は、区間4での
積分値より大きい。(2)の状態を正しい制御即ち、ロ
ータの位置と転流のタイミングが一致した波形(1)に
戻すためには1次の転流タイミングの時間を現在の転流
タイミング時間よりも長く延ばせばよい。(3)はモー
タ内部のロータ位置よりもインバータ回路の転流のタイ
ミングが遅れている場合の波形、即ち、制御進み角〉0
°の状態であり1区間1でサンプリングした誘起電圧に
基づく誘起電圧積分値は、区間4での積分値よりも小さ
い。(3)の状態を正しい制御、即ち(1)の波形に戻
すためには1次の転流タイミングの時間を短くすればよ
い。このように、巻線に通流していない電気角60°の
2つの区間、例えば上記の例では区間1と区間4とでの
誘起電圧の積分値の差分によって、ロータに対して、イ
ンバータの転流の時刻が速いのか遅いのかを判別するこ
とができる。
この様に、積分値によってロータの位置を検出し、イン
バータの転流タイミングを作成する方法を次に示す。
第5図は、A相、B相、C相の端子電圧波形を示してお
り、1区間は電気角60″に相当する。
誘起電圧の波形は区間1,2,3.・・・の順に、従い
V、、V。HVb) Va・・・の順にサンプリングす
ればよい。
第6図に端子電圧の波形の積分値を利用した場合のタイ
ミング決定方法を示す。この方法は第6図(1)に示す
モータの誘起電圧の区間1と4の部分の端子電圧の面積
S (k−4)とS (k−1)を用いて次の転流のタ
イミング時間T5を求めようとするものである。チョッ
パオフ時(端子電圧の立下がり時)にどの相の電圧をサ
ンプリングするかを選択し、前記理由からスパイク電圧
の部分を除去して面積を次の式で求める。
5(k)←5(k)+Gk・τ ここで τ:チョッパ周期 5(k):面積 Ck:サンプリング電圧 次に、例えばT、−1期間が終了し、転流が行なわれた
時に、次の転流までの時刻T、の決定法を第6図(3)
において述べる。T、を決定するにあたりまずS (k
−1)とS (k−1)の差ΔS = S (k−1)
−S (k−4)を求め、次にΔSに比例定数Cをかけ
た値によってT’に−1を補正する。
Tk=T、、−C・ΔS これは、S (k−4)が5(k−1)よりも大なる時
には。
制御は進み要素大なので1次の転流までの時間Tkを長
くして、制御を遅らせるものである。
本方法では同じ相に於けるモータ端子電圧波型の各区間
の面積同志を比較しているが、例えば5(k−1)と他
の相で求めた面!l5(k−2)との比較によって制御
することもでき、この場合には、制御の応答性を向上さ
せる効果がある。
上述した端子電圧の積分値を用いてロータの位置を推定
し、インバータの転流を行なえば直流電圧Emを検出す
る必要がなく、モータの定数巻線の温度変化がある場合
にも、安定したモータの運転を行なうことができる効果
がある。
ここで上述の積分値を利用したモータ誘起電圧検出のア
ルゴリズムについて更に詳細に検討する。
第7図はモータとインバータの構成を示したものである
。モータ各巻線の誘起電圧を各々e、、ah。
eo、各巻線の端子電圧はV−、Vb+ Voである。
巻線の中性点電圧はvaとしである。
モータが何らかの位置検出手段によって正常に運転して
いるとするならば、この時のA相巻線端子電圧V、は第
8図に示す波形(略図)となる。
ただしこの波形では転流時に生ずるスパイク状電圧は省
略しである。第8図の波形は内部誘起電圧e @He 
a−e b、e 6  ’36の波形も示しであるが、
通常電圧として検出できるのはO,Edl”@j十v0
である。このうち誘起電圧の情報を有するのは一π/6
<0< π/6区間におけるam+Vaの値である。従
って−π/6< 0 <π/6区間にこの注目せねばな
らない。この区間の端子電圧V、はVa=Ca+V  
 (−−<0<−)     ・・ (1)n    
6    6 である。また、中性点電圧v9は V、、=7(Ed−(e、+ec))(−71<7) 
  、−(2)であり、(1)と(2)式よりV、は ν&:CM”H(Em−(e、+e、))ニアEd+T
ea−T(p、+eb+e、)   、、、 (3)π
    π 57 (−T< 0< s・■1<0實1) となる。一般に各巻線の誘起電圧は正弦波に近いもので
あるから、em、(3br eaは三相弦波電圧と見な
しても大きな誤差を生じることはない。このときには e、十θ、+e、=0               
                     +++ 
  (4)となるから、(3)と(4)式より となる。
第8図は正常の位相で運転しているものであってこの場
合には転流の位相ずれはないとみなされる。しかし通常
の運転では位相が進んだり、遅れたりするもので、第9
図には転流の位相が進んだ状況(即ち誘起電圧の位相は
相対的に遅れる。)を示す。この図でα=π/6のとき
位相ずれはないとみなされ、αくπ/6で進み位相転流
、αくπ/6で遅れ位相転流である。
第9図において、−α〈0〈T−αのπ/3区間の端子
電圧V、の積分値S、は −a13 s1= 1.  チ(θ)・do= 1. (7−t:
、+7−ea)・do・・ (6) である。ここでe、=E−sinθ、T=π/3である
同様に−βく0くT−βのπ/3区間の端子電圧■、の
積分値S2は S2” L I]j  (o ) 1do ” s i
、π+−7−IE−cos(−丁π十α)−(7)ただ
し、βニー(π−α)、T=π/3である。
S□、S2が第9図で斜線を施した部分の面積である。
S□yS2は各々直流電圧Emと巻線誘起電圧Eの関数
となるので、実際の制御系でSよ182を求めようとす
るとEm及びEの値を検出するか、あるいは事前に準備
しておかねばならない。
第9図かられかる様に、転流位相が進む(α〉π/6)
と81が大きくなる。逆に転流位相が遅れる(αくπ/
6)と81が大きくなり、S2が小さくなる。S□と8
2が等しい時に転流位相ずれがなくなり、α=π/6と
なる。従って81と82の大きさ比較から転流位相の状
態がわかることになる。いまΔSとして ΔS=S、−52=3E −cos (−+(E)  
  −(8)を定義すると、ΔSの大きさにより転流の
位相ずれの大きさがわかる。
第10図にΔSとαとの関係を示した。
即ち、ΔSが正のときには、転流が遅れていることを示
し、ΔSが負のときには転流が進んでいることを表わし
ている。第10図では簡単のためE=1としたが、ΔS
は重要な意味を含んでいる。
(8)式でわかる様にΔSは直流電圧Emを含んでいな
い。これはΔSはE4に無関係であることを意味してい
るので直流電圧Emが変動しても、異なった直流電圧E
4のシステ11でもこの方式が適用できる。
実際のシステムでは、(8)式にある様な三角関数の計
算や三角関数戸−ブル参照方式ではシステムの融通性を
損うことになる。そこで、線形近似を考える。いま第9
図のチ(θ)の波形を直流(−α〈0くT−α、−β〈
θ〈T−β)と考え、この近似が適用できるかどうかみ
てみる。
第11図に示す様にチ(8)を直線とみなすと、このと
きのSi、S2、およびΔ5=S1−S2は第9図のf
 (f))が直線近似できることがわかったので、実際
のシステムでは簡単な計算により。
転流位相の最適化がはかれる。
第12図に示す様に、端子電圧V、の検出は4点行えば
充分である。即ち、第12図において、θ□l  02
に対応する端子電圧v6の値であるチ(O□)、f(0
□)および01,04に対応するチ(L)、チ(0,)
を検出すれば、 i (0):a (limbの区間においては、として
求まり チ(0)=Cf7+dの区間においてはとなる。ΔSと
αとの関係を第10図の破線で示した。正弦波の(8)
式の関係(第10図実線)と比較してもαがπ/6のい
ずれでも10%の誤差であり、直線近似しても十分に実
用的である事が分−)た。
となる。上述したと同じ様に積分値S1.S2およびΔ
Sは、 となる。
(10)、(11)、(12)式よりΔSを容易に計算
することができる。
ΔSの大きさにより転流位相の進み遅れはただちに判断
できるが、どの程度位相がずれているかを判断するため
には、予めモータの誘起電圧Eの大きさ(Eは回転数に
比例する。)をモータとして持っていなければならない
事は当然であるがこのためには技術上何ら困難性はなく
、結局本発明は実用上甚だ効果が大きい方法である。
[発明の効果コ 本発明によれば、ロータの回転が脈動した場合にも、転
流タイミング時刻を適確に設定でき、モータの負荷が増
大した場合にも転流を安定に行うことができ、ブラシレ
スモータの税調を未然に防ぎ、モータを安定に運転する
効果がある。また、従来のアナログ量による転流タイミ
ング時刻のために使用されている回路部品点数に比べ、
本発明の回路は、アナログ−ディジタル変換器と分圧抵
抗のみで構成できるので部品点数は少なくなり経済性が
向上する効果がある。また、アナログ回路によってフィ
ルタを構成していた従来方式では、周囲温度によって回
路素子の定数がばらついていたが本発明のようにディジ
タル構成を行うことによって、周囲温度にはほとんど無
関係に端子電圧をサンプリングできるので周囲温度の変
化による該動作を防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のインバータ回路、ブラシレ
スモータの概略図、第2図はA相端子′la圧V、の波
形とスイッチング素子2〜7の夫々のベース電圧波形A
”、B”、C”、A−、B−、C−を示すチャー1・図
、第3図(イ)は第2図の区間1に於けるモータ端子電
圧■。波形の拡大図、第3図(ロ)はチョッパオフ時割
込ルーチン処理を示すフローチャート、第4図は1相あ
たりの端子゛重圧波形と制御進み角との関係を示した図
、第5図は3相の人々の端子電圧波形、第6図は積分値
による制御の説明及びフローチャート。第7,8゜0.
10.11及び12図は本発明によ′る方法の解析用の
説明図である。 1・・直流電源部、  2〜7 8〜13・・還流ダイオード、 14・・・ブラシレスモータステータ、15・・・ブラ
シレスモータのロータ、16〜21・・・分圧抵抗。 スイッチング素子、 第1図 第2図 第5図 第3図 (ロ) 第7図 第8ヌ 第10図 第11図 第12図 6+ 62 +j3 a4

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1.  1.直流電源と該直流電源に対して三相ブリッジ構成
    をとる複数のスイッチング素子群と、該スイッチング素
    子に並列に配置した還流ダイオードと、該スイッチング
    素子のオン、オフを電気角120゜で通電する様制御を
    行なう制御部より成るインバータ回路と、該インバータ
    回路により3相の巻線が転流されるステータと、界磁手
    段を備えたロータより成るブラシレスモータにおいて、
    該ステータに通流しない電気角60゜区間内に前記ロー
    タにより導体に誘起される誘起電圧をディジタル値によ
    りサンプリングし、上記転流直後のサンプル値を無効と
    し残りのサンプリング値に基づいて、ロータの位置を検
    出することを特徴とするモータ電流の相転流タイミング
    を決定する方法。
  2.  2.前記インバータ回路は三相ブリッジを構成するの
    スイッチング素子の上アーム及び下アームのスイッチン
    グ素子がチョッパを作動するチヨッパ制御方式インバー
    タであって、チョッパのオフ時に、前記誘起電圧をサン
    プリングすることを特徴とした請求項1に記載の相転流
    タイミング決定方法。
  3.  3.電気角60゜ごとにロータの回転数Nを算出し、
    この回転数Nによって誘起電圧の最大値E_m(0)を
    算出し、少なくとも2個の誘起電圧サンプリング値によ
    って誘起電圧の傾きを求めることを特徴とする請求項1
    に記載の方法。
  4.  4.前記スイッチング素子群の電気角360゜区間の
    うち、上アームオン、下アームオンの各電気角120゜
    の通流期間以外の通流しない2つの60゜電気角区間の
    誘起電圧波形を各々、積分し、その積分値の差によって
    ロータの磁極位置を検出しモータの相転流タイミングを
    決定することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5.  5.通流しない電気角60゜区間の誘起電圧波形積分
    値の差分を、三相のうち、同一の相に於ける電気角60
    ゜区間2区間同志で求めるか、又は、電気角60゜ごと
    に異なる相の電気角60゜区間で求める事を特徴とする
    請求項4に記載の方法。
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