JPH0232500B2 - - Google Patents

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JPH0232500B2
JPH0232500B2 JP59019792A JP1979284A JPH0232500B2 JP H0232500 B2 JPH0232500 B2 JP H0232500B2 JP 59019792 A JP59019792 A JP 59019792A JP 1979284 A JP1979284 A JP 1979284A JP H0232500 B2 JPH0232500 B2 JP H0232500B2
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JP
Japan
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valve
pressure
oil passage
speed
throttle
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JP59019792A
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JPS60164064A (ja
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Masao Nishikawa
Yoshimi Sakurai
Takashi Aoki
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Priority to US06/697,349 priority patent/US4760761A/en
Priority to GB08502987A priority patent/GB2153931B/en
Priority to FR858501659A priority patent/FR2559107B1/fr
Priority to DE19853504001 priority patent/DE3504001A1/de
Publication of JPS60164064A publication Critical patent/JPS60164064A/ja
Publication of JPH0232500B2 publication Critical patent/JPH0232500B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/14Control of torque converter lock-up clutches
    • F16H61/143Control of torque converter lock-up clutches using electric control means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H41/00Rotary fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H41/24Details
    • F16H2041/246Details relating to one way clutch of the stator

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、車両用変速機の流体式動力伝達装置
における直結機構制御装置に関し、特に、車両の
低速域から高速域に亘る全領域で燃費並びに車体
の振動や騒音を低減させた直結機構制御装置に関
する。
(従来の技術及び発明が解決しようとする課題) 一般に、車両用変速機の流体式動力伝達装置、
例えば流体式トルクコンバータや流体継手等(以
下、単にトルクコンバータという)を搭載した車
両は、そのトルクコンバータのトルク増幅作用に
より、少ない変速歯車段数で、車両の低速域から
高速域までの全運転領域に亘り、必要な駆動力と
スムースでイージーな運転感覚が得られる反面、
トルクコンバータの流体滑り損失のため実用燃費
が悪く、しかも、その流体滑り分だけエンジン回
転速度が高くなり運転音が大きく静粛性に欠ける
きらいがあつた。
このため、トルクコンバータの流体力学的動力
伝達機能が不用となつたときに、トルクコンバー
タの入・出力部材相互間を機械的に結合して動力
の伝達を全て或いは一部を機械的に行なつて滑り
損失を減少させて動力伝達効率の向上を図るよう
にした直結機構(ロツクアツプ機構)が開発さ
れ、既に実用化されている。
斯かる直結機構による効果を最大限活用して実
用燃費及び静粛性を更に向上させるために、直結
機構を作動した状態で運転する領域(以下、直結
運転領域と言う)を、より低速側に移行拡大する
ことが要請されている。
このような直結機構は、運転走行中にスロツト
ルペダルが急速にアイドル位置方向へ戻されたと
きは係合解除し、非作動状態として、トルクコン
バータの流体力学的トルク伝達による運転に戻す
のが一般的であり、これによつてスロツトルペダ
ルに急速に離したときに生じる急激なトルク変動
によつてエンジンミツシヨン系全体が揺すられ
て、搭乗者に振動による不快感を与えることを防
止し得る。この急激なトルク変動による不快な振
動を有効に防止するには、直結運転の解除を、ス
ロツトル弁開度ができる限りスロツトルペダルを
離した直後でスロツトル弁開度がまだ減少しない
うちに行なうのが望ましいが、従来、この解除を
車速に依らずスロツトル弁開度が一定開度以下に
なつたときに行なうのが一般的である。第1図は
従来の直結機構制御装置によるトルクコンバータ
の直結運転領域スケジユールマツプを示すグラフ
であり、エンジンの減速時、スロツトル弁開度
θTHが図中実線で示す一定値θ0以下のときトル
クコンバータの直結運転が解除されていた。この
従来の制御装置では、直結運転の解除が車速Vに
関係なくスロツトル弁開度θTHが一定値θ0以下の
ときに実行されるが、直結運転領域を車速Vmin
の中・低速域にまで拡大すべく直結運転を解除す
べきスロツトル弁開度θTHを上記一定値θ0以下に
設定すると、高速域でスロツトルペダルを急速に
離したときに、エンジンミツシヨン系の振動が生
じ、この振動による不快感を搭乗者に与えてい
た。即ち、直結運転領域を上述した目的のために
中・低速域にまで拡大した場合、中・低速域にお
ける直結機構が作動状態で、運転すべき巡航時の
スロツトル弁開度が高速域に比べて極めて小さい
ために、直結運転を解除すべきスロツトル弁開度
も、必然的に巡航時のスロツトル弁開度より小さ
い値に設定せざるを得ない。この中・低速域で設
定された直結運転解除のかかる小さいスロツトル
弁開度を、従来と同様に低速域から高速域までの
全車速領域に亘つて適用すると、高速走行中にス
ロツトルペダルを急速に離したときの直結機構の
係合解除動作が遅れることになり、高速域での車
体振動による不快感を緩和することができないと
いう問題があつた。
また、従来技術では、上述したエンジンミツシ
ヨン系の振動を回避するために、上述した直結運
転解除車速Vminを中・低速域まで拡大すること
ができず、このため、トルクコンバータの流体滑
り損失を低減させることによる実用燃費の改善を
十分に行なうことができないという問題があつ
た。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、走
行中にスロツトルペダルを急速に解放したときに
発生し易い車体振動を防止することにより、走行
抵抗の小さい低速域から大きい高速域までの全車
速領域に亘つて、直結機構による流体式動力伝達
装置の入、出力部材の機械的直結を可能にし、も
つて、スロツトルペダルの急速開放時の車体振動
による不快感を解消すると共に、実用燃費の改善
を図つた車両用変速機の流体式動力伝達装置にお
ける直結機構制御装置を提供することを目的とし
ている。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本発明は、吸気系と該
吸気系に配置されたスロツトル弁とを有する内燃
エンジンに接続された入力部材と、出力部材と、
前記入力部材と前記出力部材間に設けられ、これ
ら入、出力部材を機械的に係合するように作動し
得る直結機構とを有する車両用変速機の流体式動
力伝達装置における直結機構制御装置において、
前記スロツトル弁の弁開度値を車両の車速の増加
に応じて前記スロツトル弁の最小弁開度に対応す
る値から増加する所定の基準値と比較し該検出し
た弁開度値が前記所定の基準値より大きいときに
は前記入、出力部材を係合させ小さいときには該
係合を解除させる制御弁と、ばね部材を有し前記
入、出力部材を係合させる第1切換位置と該係合
を解除させる第2切換位置との間で切換可能で前
記スロツトル弁の弁開度値に対応する油圧と前記
ばね部材とにより前記第1切換位置側に該油圧を
低圧側へ開放したときその出力圧により前記第2
切換位置側にそれぞれ付勢されると共に前記車両
の車速値及び前記スロツトル弁の弁開度値に比例
して前記直結機構の作動圧を強める切換弁と、前
記油圧を前記低圧側へ開放する開弁位置と開放し
ない閉弁位置との間で切換可能な電磁弁と、前記
スロツトル弁の弁開度値と前記車両の車速値とに
応じて前記電磁弁を前記開弁位置側及び前記閉弁
位置側に選択的に切り換える電子制御回路とから
なることを特徴とするものである。
(実施例) 以下本発明の一実施例について第2図乃至第6
図を参照して説明する。第2図は本発明が適用さ
れる前進4段、後進1段の自動車用自動変速機の
概要図で、同図において、エンジン1の出力はク
ランク軸2から流体式動力伝達装置であるトルク
コンバータ3、補助変速機4、差動装置5を順次
介して駆動車輪6,6aに伝達され、これら駆動
車輪6,6aを回転駆動する。
前記トルクコンバータ3は前記クランク軸2に
連結した入力部材であるポンプ翼車7と、前記補
助変速機4の入力軸8に連結した出力部材である
タービン翼車9と、前記入力軸8に相対回転自在
に支承されたステータ軸10に一方向クラツチ1
1を介して連結したステータ翼車12とより構成
されている。前記クランク軸2から前記ポンプ翼
車7に伝達されるトルクは前記タービン翼車9に
流体力学的に伝達され、この間にトルクの増幅作
用が行なわれるとその反力を公知の如く前記ステ
ータ翼車12が負担する。
前記ポンプ翼車7の反クランク軸2側端(図中
右端)には油圧ポンプ13(第3図参照)を駆動
するためのポンプ駆動歯車14が設けてあり、ま
た、前記ステータ軸10の反クランク軸2側端に
はレギユレータ弁15(第3図参照)を制御する
ためのステータアーム16が設けてある。
前記ポンプ翼車7とタービン翼車9との間に
は、直結機構であるローラ形式の直結クラツチ1
7が設けてある。該直結クラツチ17は前記トル
クコンバータ3のトルク増幅機能を期待できない
とき、前記ポンプ翼車7とタービン翼車9を機械
的に結合し、前記トルクコンバータ3のトルク増
幅機能を期待できるとき、前記ポンプ翼車7とタ
ービン翼車9の機械的結合を解除するものであ
る。
前記連結クラツチ17について第2図及び第3
図を基に詳述すると、前記ポンプ翼車7の内周に
駆動円錐面18を有する駆動部材19がスプライ
ン嵌合してある。
また、前記タービン翼車9の内周壁20には、
外周に前記駆動円錐面18と平行に対面する被動
円錐面21を有する被動部材22が、その軸心方
向に摺動自在にスプライン嵌合してある。該被動
部材22の一端(第2図中左端)にはピストン2
3が一体形成してあり、該ピストン23は前記タ
ービン翼車9の内周壁20に設けた油圧シリンダ
24に嵌装され、該油圧シリンダ24の内圧と前
記トルクコンバータ3の内圧を左右両端面に同時
に受けるようになつている。
前記駆動円錐面18と前記被動円錐面21との
間には円柱上のクラツチローラ25が介装してあ
り、該クラツチローラ25は第3図に示すように
前記駆動円錐面18と被動円錐面21との間にそ
の中心軸線が両円錐面間の中央を通る仮想円錐面
の母線に対して所定角度傾斜配置して環状のリテ
ーナ26に保持してある。
従つて、前記トルクコンバータ3のトルク増幅
機能が不用となつた段階で、該トルクコンバータ
3の内圧より高い油圧を前記油圧シリンダ24内
に導入することによつて、前記ピストン23と一
体に前記被動部材22が前記駆動部材19に向か
つて押動され、これにより、前記クラツチローラ
25が前記駆動円錐面18と駆動円錐面21に圧
接される。このとき前記エンジン1の出力トルク
により前記駆動部材19が前記被動部材22に対
して一方向に回転されると、これに伴い前記クラ
ツチローラ25が自転するが、該クラツチローラ
25はその中心軸線が前述のように傾斜している
ため、その自転により前記駆動部材19と被動部
材22に対して、これらを相互に接近させるよう
な相対的な軸方向変位力を与える。その結果、前
記クラツチローラ25は前記駆動円錐面18と前
記被動円錐面21との間に食い込み、前記駆動部
材19と前記被動部材22との間、即ち前記ポン
プ翼車7と前記タービン翼車9との間を機械的に
結合する。前記直結クラツチ17のこのような作
動時(結合時)にあつても、その結合力を超えて
前記エンジン1の出力トルクが前記ポンプ翼車7
とタービン翼車9との間に加わつた場合、前記ク
ラツチローラ25は前記駆動円錐面18と前記被
動円錐面21に対して滑りを生じ、上記トルクは
二分割されて、一部のトルクは前記直結クラツチ
17を介して機械的に、残りのトルクは前記ポン
プ翼車7から前記タービン翼車9に流体力学的に
伝達されることになり、前者のトルクと後者のト
ルクとの比がクラツチローラ25の滑り度合によ
り変化する。
前記直結クラツチ17が作動した状態におい
て、前記トルクコンバータ3に逆負荷が加わる
と、前記被動部材22の回転速度が前記駆動部材
19の回転速度より大きくなるため、相対的には
該駆動部材19が前記被動部材22に対して他方
向に回転し、これに伴い前記クラツチローラ25
は前述した方向と反対方向に自転して、前記駆動
部材19と被動部材22に対して、これらを相互
に離間させるような相対的な軸方向変位力を与え
る。その結果、前記クラツチローラ25は前記駆
動円錐面18と被動円錐面21との間の食い込み
が解除されて空転状態となる。従つて、前記ター
ビン翼車9から前記ポンプ翼車7への逆負荷の伝
達は流体力学的にのみ行なわれる。
前記油圧シリンダ24の油圧を解除すれば、前
記ピストン23は前記トルクコンバータ3の内圧
を受けて当初の位置に戻るので前記直結クラツチ
17は非作動状態(非結合状態)となる。
第2図において、前記補助変速機4の相互に平
行な前記入力軸8と出力軸27との間には第1速
歯車列28、第2速歯車列29、第3速歯車列3
0、第4速歯車列31、及び後進歯車列32が並
列に配設してある。前記第1速歯車列28は第1
速クラツチ33を介して前記入力軸8に連結され
る第1駆動歯車34と、該第1駆動歯車34に噛
合し前記出力軸27に一方向クラツチ35を介し
て連結可能な第1被動歯車36とからなる。前記
第2速歯車列29は前記入力軸8に第2速クラツ
チ37を介して連結可能な第2駆動歯車38と、
前記出力軸27に固着され前記第2駆動歯車38
と噛合する第2被動歯車39とからなる。前記第
3速歯車列30は前記入力軸8に固着した第3駆
動歯車40と、前記出力軸27に第3速クラツチ
41を介して連結され前記第3駆動歯車40と噛
合する第3被動歯車42とからなる。前記第4速
歯車列31は第4速クラツチ43を介して前記入
力軸8に連結された第4駆動歯車44と、切換ク
ラツチ45を介して前記出力軸27に連結され前
記第4駆動歯車44と噛合する第4被動歯車46
とからなる。前記後進歯車列32は前記第4速歯
車列31の第4駆動歯車44と一体的に設けた第
5駆動歯車47と、前記出力軸27に前記切換ク
ラツチ45を介して連結される第5被動歯車48
と、これら両歯車47,48に噛合するアイドル
歯車49とからなる。前記切換クラツチ45は前
記第4被動歯車46と前記第5被動歯車48との
間の中間に設けられ、前記切換クラツチ45のセ
レクタスリーブ50を第2図中左側の前進位置ま
たは右側の後進位置にシフトすることにより、前
記第4被動歯車46と前記第5被動歯車48を前
記出力軸27に択一的に連結できる。前記一方向
クラツチ35は前記エンジン1から駆動車輪6,
6aへの駆動トルクのみを伝達し、反対方向のト
ルクは伝達しないようになつている。
しかして、前記セレクタスリーブ50が第2図
に示すように前進位置に保持されているとき、前
記第1速クラツチ33のみを接続すると前記第1
駆動歯車34が入力軸8に連結されて前記第1速
歯車列28が確立し、該第1速歯車列28を介し
て入力軸8から出力軸27にトルクが伝達され
る。次に前記第1速クラツチ33を接続したまま
で、前記第2速クラツチ37を接続すると、第2
駆動歯車38が入力軸8に連結されて前記第2速
歯車列29が確立し、該第2速歯車列29を介し
て前記入力軸8から出力軸27にトルクが伝達さ
れる。この際前記第1速クラツチ33も接続され
ているが、前記一方向クラツチ35の作用によつ
て第1速とはならずに第2速歯車列29が確立
し、このことは第3速及び第4速のときも同様で
ある。前記第2速クラツチ37を解除して前記第
3速クラツチ41を接続すれば、前記第3被動歯
車42が前記出力軸27に連結されて前記第3速
歯車列30が確立され、また、前記第3速クラツ
チ41を解除して前記第4速クラツチ43を接続
すれば、前記第4駆動歯車44が入力軸8に連結
されて前記第4速歯車列31が確立する。前記切
換クラツチ45のセレクタスリーブ50を第2図
中右側に移動して前記第4速クラツチ43のみを
接続すれば、前記第5駆動歯車47が前記入力軸
8に連結され、前記第5被動歯車48が前記出力
軸27に連結されて前記後進歯車列32が確立
し、該後進歯車列32を介して前記入力軸8から
出力軸27に後進トルクが伝達される。
前記出力軸27に伝達されたトルクは、該出力
軸27の端部に固着した出力歯車51から前記差
動装置5の大径歯車52に伝達される。
第3図において前記油圧ポンプ13は、前記レ
ギユレータ弁15の流入口と油タンク53との間
を連絡する第1作動油路54に介装してあり、前
記油タンク53内の油を吸い上げて第2作動油路
55に圧送する。この圧油はレギユレータ弁15
により所定圧力(以下、これをライン圧Plとい
う)に調圧される。該第2作動油路55は前記第
1作動油路54とガバナ弁56の流入口との間を
連絡している。この第2作動油路55から分岐す
る第3作動油路57には前記油圧ポンプ13から
の圧油が送られ、該油圧をライン圧Plという。前
記第3作動油路57にはスロツトル開度応動弁5
8の流入口が接続してあり、この第3作動油路5
7と前記ガバナ弁56との間に位置して前記第2
作動油路55から分岐する第4作動油路59に
は、手動切換手段であるマニユアルシフト弁60
の流入口が接続してある。
前記ガバナ弁56は車速を代表するパラメータ
信号を出力する手段であつて、前記補助変速機4
の出力軸27または前記差動装置5の大径歯車5
2等によつて駆動され、車速に応じた油圧、即
ち、ガバナ圧Pgを発生させ、これを第1のパイ
ロツト油路61に出力する。
前記スロツトル開度応動弁58はエンジン負荷
を代表するパラメータ信号を出力する手段であつ
て、スロツトルペダル(図示省略)の踏み込み
量、即ち、前記エンジン1の吸気系に設けられた
スロツトル弁(図示省略)の弁開度に応じた油
圧、即ち、スロツトル圧Ptを第2のパイロツト
油路62に出力する。
前記マニユアルシフト弁60は中立位置、ドラ
イブ位置及び後進位置等のシフト位置を備え、ド
ライブ位置にあるとき前記第4作動油路59と第
5作動油路63を連通する。該第5作動油路63
は前記マニユアルシフト弁60の流出口と第1の
シフト弁64の流入口とを連絡している。この第
5作動油路63には該油路63から分岐した第6
作動油路65を介して前記第1速クラツチ33の
油圧作動部が接続してあり、従つて、前記マニユ
アル弁60がドライブ位置にあるとき前記第1速
クラツチ33は常に接続状態となつている。前記
第5作動油路63の油圧は前記第1速クラツチ3
3の油圧作動部に供給されると共に、前記第1の
シフト弁64、第2のシフト弁66、第3のシフ
ト弁67の後述する切換動作に応じて、前記第2
速クラツチ37、第3速クラツチ41及び第4速
クラツチ43の各油圧作動部に切り換えて供給さ
れるものである。
これら第1乃至第3のシフト弁64,66,6
7は、その一端に前記第1のパイロツト油路61
から分岐した第3、第4及び第5のパイロツト油
路68,69及び70を介してガバナ圧Pgが、
他端に図示しないばねのばね力及び前記第2のパ
イロツト油路62から分岐した第6、第7及び第
8のパイロツト油路71,72及び73を介して
スロツトル圧Ptが作用されており、車速の増大
即ちガバナ圧Pgの増大により、このガバナ圧Pg
がスロツトル圧Pt及び各シフト弁に対応して設
定される上述のばね力に勝つたとき、第3図中左
側の第1切換位置から右側の第2切換位置に切り
換わる。即ち、前記第1のシフト弁64は前記第
5作動油路63と絞り74aを有する第7作動油
路74との間に介装してあり、車速が低い状態で
は前記両作動油路63と74との間を遮断する左
側の第1切換位置にある。従つて、この状態では
前記第1速クラツチ33のみが接続し、第1速の
減速比が確立する。
車速が上昇すると前記第1のシフト弁64は右
側の第2切換位置に切り換わり、前記第5作動油
路63と第7作動油路74が連通する。このと
き、前記第2のシフト弁66は第3図に示す第1
切換位置にあり、第7作動油路74は第2速クラ
ツチ37の油圧作動部に通じる第8作動油路75
に連通される。そのため前記第1速クラツチ33
及び第2速クラツチ37が接続されるが、前記一
方向クラツチ35(第2図参照)の作用により第
2速の歯車列29のみが確立し第2速の減速比と
なる。
第2のシフト弁66において、車速が更に上昇
すると第2切換位置(右側)に切り換わり、前記
第7作動油路74が、第2のシフト弁66と第3
のシフト弁67との間を連絡している第9作動油
路76に連通される。このとき、前記第3のシフ
ト弁67は第3図に示すように左側の第1切換位
置に切り換わつており、前記第9作動油路76
は、前記第3速クラツチ41の油圧作動部に通じ
ている第10作動油路77に連通している。従つ
て、前記第3速クラツチ41が接続されて第3速
の減速比が確立する。
車速が更に上昇すると第3のシフト弁67は右
側の第2の切換位置に切り換わり、第9作動油路
76は第4速クラツチ43の油圧作動部に通じて
いる第11作動油路78に連通される。従つて、前
記第4速クラツチ43が接続されて第4速の減速
比が確立する。
前記直結クラツチ17の作動圧を制御する作動
圧制御手段79は、タイミング弁(変速同期解除
弁)80と、モジユレート弁(切換弁)81と、
アイドルリリース弁(制御弁)82と、作動圧を
微調整する圧力調整弁(電磁弁)83とを有して
いる。
前記レギユレータ弁15により調圧された圧油
の一部は絞り95aを有する第12作動油路95を
介して前記トルクコンバータ3内に導かれて、そ
の内部を加圧してキヤビテーシヨンを防止すると
共に、他の一部は、第12作動油路95から分岐す
る第14作動油路97を介してタイミング弁80に
導かれる。
前記タイミング弁80は補助変速機4の変速時
に前記直結クラツチ17の係合、即ち、前記トル
クコンバータ3のロツクアツプを一時的に解除す
るための弁で、スプール弁体84と、該弁体84
の一端面(第3図中左端面)が臨む第1パイロツ
ト油圧室85と、前記弁体84の他端面(第3図
中右端面)が臨む第2パイロツト油圧室86と、
前記弁体84の他端面側の段部84が臨む第3パ
イロツト油圧室88と、前記弁体84を第1切換
位置(第2パイロツト油圧室86側)に付勢する
ばね89とを有する。前記第1パイロツト油圧室
85に開口する第1ポート80aはパイプ(図示
省略)を介して前記油タンク83に連通してあ
り、前記第2パイロツト油圧室86に開口する第
2ポート80bは前記第4速クラツチ43の油圧
作動部(サーボ室)に通じている第11作動油路7
8から分岐した第9のパイロツト油路90に連通
し、前記第3パイロツト油圧室88に開口する第
3ポート80cは、前記第2速クラツチ37の油
圧作動部に通じている第8作動油路75から分岐
した第10のパイロツト油路91に連通している。
前記弁体84の他端面、即ち、第2パイロツト油
圧室86に臨む受圧面積と、弁体84の段部8
7、即ち、前記第3パイロツト油圧室88に臨む
受圧面積とは略等しく設定してある。前記弁体8
4の外周面にはその軸心方向略中間位置のランド
92の両側に環状溝93,94が設けてあり、第
1速と第3速ギヤ比確立時は前記弁体84が第3
図に示すように右側の第1切換位置にある。
弁体84が第1切換位置にあるとき、前記第14
作動油路97が前記環状溝93に対向して開口す
る第4ポート80d、第5ポート80eを介して
前記モジユレート弁81への出力油路である第13
作動油路96に連通している。この状態は第2速
と第4速のギヤ比確立時に前記弁体84が前述と
は逆の左側の第2切換位置にあるときにも変わら
ない。即ち、第14作動油路97は第4ポート80
d、環状溝94、第5ポート80eを介して第13
作動油路96に連通する。但し、第1切換位置と
第2切換位置との間を前記弁体84が移動する途
中の位置では、前記第13作動油路96が前記ラン
ド92により第14作動油路97と一時遮断され、
該第14作動油路97は前記第4ポート80d、環
状溝94及び第4ポート80dと前記第3ポート
80cとの間の第6ポート80fを介して、絞り
97′aを有し、且つトルクコンバータ3内に連
通する第14作動油路97に接続され、トルクコン
バータ3の内圧を高めることにより、変速時の直
結クラツチ17の解除力を高めるようになつてい
る。
前記第1ポート80aと第5ポート80eとの
間の第7ポート80gは、前記直結クラツチ17
の油圧シリンダ24に通じる第16作動油路99か
ら分岐した第17作動油路100に連通し、該油路
100は弁体84が右側の第1切換位置から左側
の第2切換位置に移動する途中の位置では、前記
弁体84に穿設したポート101、第1パイロツ
ト油圧室85及び第1ポート80aを介して前記
油タンク53に連通される。従つて、弁体84が
第2切換位置に移動する途中の位置で直結クラツ
チ17は解除されて変速時のシヨツクをトルクコ
ンバータ3が流体力学的に吸収し得るようになつ
ている。
前記モジユレート弁81は前記第13作動油路9
6と第18作動油路102との間に介装してあり、
スプール弁体103と、該弁体103の一端面
(第3図中左端面)が臨む第1パイロツト油圧室
104と、前記弁体103の他端側の段部105
が臨む第2パイロツト油圧室106と、一端面
(第3図中右端面)が前記第1パイロツト油圧室
104に突出して前記弁体103に当接するプラ
ンジヤ107と、該プランジヤ107の他端面
(第3図中左端面)が臨む第3パイロツト油圧室
108と、前記第1パイロツト油圧室104内に
収容されて前記弁体103を第1切換位置(第2
パイロツト油圧室106側)に付勢するばね10
9とを有する。前記第1パイロツト油圧室104
に開口する第1ポート81aは前記ガバナ弁56
からのガバナ圧Pgを導く第1のパイロツト油路
61に該油路61から分岐した第9のパイロツト
油路61aを介して連通している。従つて、前記
第1パイロツト油圧室104にはガバナ圧Pgが
導入される。前記第2パイロツト油圧室106に
開口する第2ポート81bは絞り110aを有す
る第19作動油路110を介して前記第18作動油路
102に連通してある。前記第1ポート81aと
第2ポート81bとの間の第3ポート81cは前
記第13作動油路96に連通している。
前記第1ポート81aと第3ポート81cとの
間の第4ポート81dは前記第18作動油路102
に連通している。前記第3パイロツト油圧室10
8に開口する第5ポート81eは前記スロツトル
開度応動弁58からのスロツトル圧Ptを導く前
記第2パイロツト油路62から分岐した第10パイ
ロツト油路111に、該油路111から分岐した
第11パイロツト油路112を介して連通してお
り、該油路112には絞り112aが設けてあ
る。また、前記第3パイロツト油圧室108に前
記第5ポート81eと対向して開口する第6ポー
ト81fは、絞り127aを有するドレン油路1
27を介して前記圧力調整弁83に接続してあ
る。
このようなモジユレート弁81においては、そ
のスプール弁体103がスロツトル圧Ptとガバ
ナ圧Pg及びばね109によつて第3ポート81
cと第4ポート81dが弁体103の環状溝10
3aを介して連通するように、第1切換位置(第
3図中右側)方向に付勢される。また、スプール
弁体103は前記モジユレート弁81自身の出力
圧で第3ポート81cと第4ポート81dを遮断
するようにして第2切換位置(第3図中左側)方
向に付勢される。従つて、前記モジユレート弁8
1は第18作動油路102に出力される油圧、即
ち、前記直結クラツチ17の作動圧を車速及びス
ロツトル開度に比例して強める働きをするもので
ある。
前記アイドルリリース弁82は直結クラツチ1
7を作動状態及び非作動状態に択一的に切換制御
する制御手段でスプール式切換弁よりなり、前記
第18作動油路102と前記直結クラツチ17の油
圧シリンダ24に連通する前記第16作動油路99
との間に介装してあり、スプール弁体113と、
該弁体113の一端面(第3図中左端面)が臨む
第1パイロツト油圧室114と、前記弁体113
の他端側(第3図中右端側)の第1段部113a
が臨む第2パイロツト油圧室115と、前記弁体
113の第2段部113bが臨む第3パイロツト
油圧室115aと、前記弁体113を第1切換位
置(第2パイロツト油圧室115側)に付勢する
ばね(ばね部材)116とを有する。前記第1パ
イロツト油圧室114に開口する第1ポート82
aはパイプ(照示省略)を介して前記油タンク5
3に連通し、前記第2パイロツト油圧室115に
開口する第2ポート82bは前記スロツトル圧
Ptを導く前記第10パイロツト油路111に連通
している。前記第1ポート82aと隣接する第3
ポート82cは前記直結クラツチ17の油圧シリ
ンダ24に連通する前記第16作動油路99に連通
している。前記第2ポート82bと第3ポート8
2cとの間の第4ポート82dは前記第18作動油
路102に連通している。前記第2ポート82b
と第4ポート82dとの間の第5ポート82eは
前記第12作動油路95から分岐する第15作動油路
98に連通している。前記第2ポート82bと第
5ポート82eとの間の第6ポート82fは、第
19作動油路118を介して前記トルクコンバータ
3内に連通しており、該油路118には絞り11
8aが設けてある。前記弁体113が第1切換位
置(第3図中右側)にあるとき、前記第1ポート
82と第3ポート82cとが前記弁体113に設
けた貫通孔119を介して連通する。また、前記
第2ポート82bと第6ポート82fとの間に位
置して第3パイロツト油圧室115aに開口する
第7ポート82gは第9パイロツト油路61aに
連通している。
このようなアイドルリリース弁82においては
第2パイロツト油圧室115内の圧力、即ち、ス
ロツトル圧Ptがばね116及び第7ポート82
gから導入されるガバナ圧Pgによる第3図中右
方向への付勢力よりも小さいときは、第3図に示
す如く第1切換位置にあつて、直結クラツチ17
における油圧シリンダ24の油圧は第16作動油路
99、第3ポート82c、弁体113の貫通孔1
19、第1パイロツト油圧室114、及び第1ポ
ート82aを順次介して前記油タンク53に解放
され、第15作動油路98と第19作動油路118が
第5ポート82e、弁体113の第1の環状溝1
13c、第6ポート82fを介して連通し、前記
直結クラツチ17は非作動状態となつている。ま
た、前記第2パイロツト油圧室115に導入され
るスロツトル圧Ptがばね116及びガバナ圧Pg
による付勢力に打ち勝つと前記弁体113が第2
切換位置(第3図中左側)に移動して第16作動油
路99と第18作動油路102が第3ポート82
c、弁体113の第2の環状溝113d、第4ポ
ート82dを介して連通し、前記直結クラツチ1
7が作動する。このようにして、前記アイドルリ
リース弁82はスロツトル弁開度がアイドル位置
にあるときに、前記直結クラツチ17の接続状態
を解除、即ち、前記トルクコンバータ3のロツク
アツプを解除する働きをする。
前記圧力調整手段83は電磁式ポペツト弁12
0よりなり、該電磁式ポペツト弁120は弁体1
21と、該弁体121を閉弁側(第3図中左側)
に付勢するばね122と、該ばね122の付勢力
に抗して前記弁体121を開弁側(第3図中右
側)に作動させるソレノイド123と、前記弁体
121により連通及び遮断される流入口124及
び流出口125とを有しており、該流入口24は
前記ドレン油路127に、また、流出口125は
パイプ(図示省略)を介して前記油タンク53に
連通している。
前記電磁式ポペツト弁120のソレノイド12
3は電子制御回路126に電気的に接続してあ
り、該回路126には、補助変速機4の出力軸2
7若しくはこれと一定の比率をもつて回転する他
の回転軸の回転速度を検知して車速を代表する電
気信号を発信する車速検出器140及びエンジン
の回転速度を検知してエンジン速度を代表する電
機信号を発信するエンジン回転数検出器141が
それぞれ電気的に接続してある。そして、前記電
子制御回路126は前記検出器140,141か
らの信号が入力されることにより、トルクコンバ
ータ3の入、出力部材であるポンプ翼車7とター
ビン翼車9との間の速度比eを演算して、ある車
速区間で該速度比eが基準値を超えて「1」に近
づくと、ソレノイド123を励磁して、弁体12
1を開弁方向に作動せしめることにより、モジユ
レート弁81に作用するスロツトル圧Ptを弱め、
直結クラツチ17の係合力を弱める働きを行なう
ようになつている。
ここで、速度比e=1ということはトルクコン
バータ3の入・出力部材間が直結クラツチ17に
り完全に係合されて、入・出力部材が滑りを生じ
ることなく同期して回転していることを示し、こ
の状態で運転することは、ある車速区間では不快
な車体の振動や騒音を発生することが有り、この
ために上述したように速度比eが「1」に近づく
とソレノイド123を励磁して直結クラツチ17
の係合力を弱めて入・出力部材間に滑りを生じさ
せることによつて、車体の振動や騒音の発生を有
効に防止することができるものである。
尚、第3図中129は前記トルクコンバータ3
の出口油路130に介装した保圧弁で、該保圧弁
129を通過した油はオイルクーラ131を経て
前記油タンク53に戻るようになつている。
次に上記構成になる本発明の車両用変速機の流
体式動力伝達装置における直結機構制御装置の動
作を説明する。まず、スロツトルペダルがアイド
ル位置にあるときは、アイドルリリース弁82の
第2パイロツト油圧室115にスロツトル圧Pt
が作用しないので、上述したように、そのスプー
ル弁体113はばね116及びガバナ圧Pgによ
り第3図に示す第1切換位置に保持されて、第18
作動油路102と第16作動油路99との間が遮断
される一方、直結クラツチ17の油圧シリンダ2
4の油圧が前記第16作動油路99、第1ポート8
2aを介して油タンク53に解放される。これに
より直結クラツチ17は結合されず、ロツクアツ
プは解除された状態となつている。
尚、前記スプール弁体113が第1切換位置に
あるときレギユレータ弁15から流出する作動油
の一部が第15作動油路98、第4ポート82e、
第5ポート82f、第19作動油路118を経てト
ルクコンバータ3内に導入され、該トルクコンバ
ータ3の内圧が高まることによつて、より一層直
結クラツチ17の解除動作が促進されるものであ
る。
この状態からスロツトルペダルを踏み込むと、
その踏み込み量に比例してスロツトル圧Ptが発
生し、該スロツトル圧Ptがアイドルリリース弁
82の第2パイロツト室115に作用して、ばね
116とガバナ圧Pgの付勢力に打ち勝つと、ス
プール弁体113は第3図中左側の第2切換位置
に移動して、第3ポート82cとスプール弁体1
13の貫通孔119及び第5ポート82eと第6
ポート82fがそれぞれ遮断すると共に、第18作
動油路102と第16作動油路99とが連通し、直
結クラツチ17の油圧シリンダ24内に油圧が作
用し、該直結クラツチ17が係合し、ロツクアツ
プ状態となる。
即ち、アイドルリリース弁82は直結クラツチ
17が作動しない第1切換位置へばね116とガ
バナ圧Pgにて付勢され、直結クラツチ17が作
動する第2切換位置へはスロツトル圧Ptにて付
勢されているもので、上述した通り、これらガバ
ナ圧Pgは車速に、スロツトル圧Ptはスロツトル
弁開度に比例するものであり、本発明は、定速走
行時のスロツトル弁開度θTHは第4図の実線で
示す如く車速(V)と共に、増加するという事実
を利用するものである。尚、同図中破線は勾配
一定の登り坂、即ち、高負荷時、一点鎖線は下
り坂、即ち、低負荷時の各スロツトル弁開度を示
す。
従つて、車速が増大してアイドルリリース弁8
2の弁体113の第2の段部113bに作用する
ガバナ圧Pgが大きくなればなる程、スロツトル
ペダルを深く踏み込んでガバナ圧Pgより大きな
スロツトル圧Ptを発生させなければ、アイドル
リリース弁82を、直結クラツチ17が作動する
第2切換位置に切り換えることができないもので
ある。
この点について、第5図を参照して詳述する。
まず、ある車速V0で走行中に、例えば前車との
車間距離が詰まつてきたことにより、スロツトル
ペダルを戻したとする。即ち、二点鎖線で示す
作動線上の車速V0点(第5図中A点)で走行中
にスロツトル弁開度θTHがΔθ0だけ戻されて直結運
転領域外にある実線で示す作動線′上の開度に
なると、ただちに直結クラツチ17の係合が解除
されるので、エンジン及びトランスミツシヨンで
構成されるパワープラントの振動が少なくなり、
振動による不快感を緩和することができるもので
ある。
尚、本発明においては、車速及びスロツトル開
度を電気的に検出し、該検出信号が入力される車
載コンピユータ等により直結運転のスケジユール
マツプを第6図に示す如く制御することも可能で
ある。即ち、電子制御回路126に、第6図中実
線で示されるような車速の増加と共により大
きい値に設定された複数の所定のスロツトル弁開
度基準値を予め記憶させる。そして、スロツトル
弁開度θTHが第6図の所定の基準値である実線
を横切つて直結運転領域外の値に低下したとき、
ソレノイドが励磁され、これによりドレン油路1
27が解放されてアイドルリリース弁82の第2
パイロツト油圧室115のスロツトル圧Ptが排
除され、所定圧(最小スロツトル弁開度基準値
θ0′)に対応するスロツトル圧Pt以下となり、弁
体113はばね116により第1の切換位置側に
切り換わる。このように、スロツトル弁開度が最
小のスロツトル弁開度基準値θ0′のときにアイド
ルリリース弁82の弁体113が第1の切換位置
に切り換わるようにばね116のばね力を設定し
ておけば、スロツトル弁開度が車速の増加に伴
つて増加する、第8図に示すいずれのスロツトル
弁開度基準値以下でも、直結クラツチを非作動に
することができる。
また、上記実施例においては前進4段の自動変
速機に本発明を適用したが、これに限られること
なく他の変速段数の自動変速機にも適用し得るも
のである。また、直結機構の構造も、作動圧力と
トルクコンバータの内圧との差圧で係合力が決ま
る形式のものに限られることなく、トルクコンバ
ータ内の循環流の流れの向きを変えて直結するよ
うにした公知の直結機構の構造であつても本発明
を適用し得るものである。
即ち、斯かる構造の直結機構にあつては、トル
クコンバータ内の循環流の流れの向きを制御する
シフトバルブに、アイドルリリース弁82からの
油路99によつて供給される作動圧油をパイロツ
ト圧油として供給するようにすればよい。
更に、エンジンの負荷を代表するパラメータ信
号としては、スロツトル圧に代えてインテークマ
ニホールドの負圧或いはスロツトル開度をセンサ
にて電気的に検出した信号としてもよい。
(発明の効果) 上述の如く本発明の車両用変速機の流体式動力
伝達装置における直結機構制御装置は、スロツト
ル弁の弁開度値を車両の車速の増加に応じて前記
スロツトル弁の最小弁開度に対応する値から増加
する所定の基準値と比較し該検出した弁開度値が
前記所定の基準値より大きいときには前記入、出
力部材を係合させ小さいときには該係合を解除さ
せる制御手段と、ばね部材を有し前記入、出力部
材を係合させる第1切換位置と該係合を解除させ
る第2切換位置との間で切換可能で前記スロツト
ル弁の弁開度値に対応する油圧と前記ばね部材と
により前記第1切換位置側に該油圧を低圧側へ開
放したときその出力圧により前記第2切換位置側
にそれぞれ付勢されると共に前記車両の車速値及
び前記スロツトル弁の弁開度値に比例して前記直
結機構の作動圧を強める切換弁と、前記油圧を前
記低圧側へ開放する開弁位置と開放しない閉弁位
置との間で切換可能な電磁弁と、前記スロツトル
弁の弁開度値と前記車両の車速値とに応じて前記
電磁弁を前記開弁位置側及び前記閉弁位置側に選
択的に切り換える電子制御回路とからなることを
特徴とするものである。
従つて、走行中にスロツトルペダルを急速に解
放したときに発生し易い車体振動を確実に防止で
きることにより、走行抵抗の小さい低速域から大
きい高速域までの全車速領域に亘つて、直結機構
による流体式動力伝達装置の入・出力部材の機械
的直結が可能となり、スロツトルペダルの急速解
放時の車体振動による不快感が解消されると共
に、実用燃費が改善される。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の直結機構制御装置の直結運転ス
ケジユールマツプを示すグラフ、第2図乃至第5
図は本発明の一実施例を示し、第2図は本発明の
直結機構制御装置が適用された車両用自動変速機
の概略構成図、第3図はその油圧制御系の回路
図、第4図は種々のエンジン定常運転作動ライン
を車速Vと、スロツトル弁開度θTHとの関係で表
わしたグラフ、第5図は本発明の直結機構制御装
置の直結運転スケジユールマツプを示すグラフ、
第6図は本発明の他の実施例を示す直結機構制御
装置の直結運転スケジユールマツプを示すグラフ
である。 1……エンジン、3……トルクコンバータ(流
体式動力伝達装置)、7……ポンプ翼車(入力部
材)、9……タービン翼車(出力部材)、17……
直結クラツチ(直結機構)、81……モジユレー
ト弁(切換弁)、82……アイドルリリース弁
(制御弁)、120……電磁式ポペツト弁(電磁
弁)、126……電子制御回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 吸気系と該吸気系に配置されたスロツトル弁
    とを有する内燃エンジンに接続された入力部材
    と、出力部材と、前記入力部材と前記出力部材間
    に設けられ、これら入、出力部材を機械的に係合
    するように作動し得る直結機構とを有する車両用
    変速機の流体式動力伝達装置における直結機構制
    御装置において、前記スロツトル弁の弁開度値を
    車両の車速の増加に応じて前記スロツトル弁の最
    小弁開度に対応する値から増加する所定の基準値
    と比較し該検出した弁開度値が前記所定の基準値
    より大きいときには前記入、出力部材を係合させ
    小さいときには該係合を解除させる制御弁と、ば
    ね部材を有し前記入、出力部材を係合させる第1
    切換位置と該係合を解除させる第2切換位置との
    間で切換可能で前記スロツトル弁の弁開度値に対
    応する油圧と前記ばね部材とにより前記第1切換
    位置側に該油圧を低圧側へ開放したときその出力
    圧により前記第2切換位置側にそれぞれ付勢され
    ると共に前記車両の車速値及び前記スロツトル弁
    の弁開度値に比例して前記直結機構の作動圧を強
    める切換弁と、前記油圧を前記低圧側へ開放する
    開弁位置と開放しない閉弁位置との間で切換可能
    な電磁弁と、前記スロツトル弁の弁開度値と前記
    車両の車速値とに応じて前記電磁弁を前記開弁位
    置側及び前記閉弁位置側に選択的に切り換える電
    子制御回路とからなることを特徴とする車両用変
    速機の流体式動力伝達装置における直結機構制御
    装置。
JP59019792A 1984-02-06 1984-02-06 車両用変速機の流体式動力伝達装置における直結機構制御装置 Granted JPS60164064A (ja)

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