JPH0345263B2 - - Google Patents

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JPH0345263B2
JPH0345263B2 JP58209710A JP20971083A JPH0345263B2 JP H0345263 B2 JPH0345263 B2 JP H0345263B2 JP 58209710 A JP58209710 A JP 58209710A JP 20971083 A JP20971083 A JP 20971083A JP H0345263 B2 JPH0345263 B2 JP H0345263B2
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JP
Japan
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pressure
direct coupling
engagement force
clutch
coupling mechanism
Prior art date
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JP58209710A
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English (en)
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JPS60104863A (ja
Inventor
Takashi Aoki
Masao Nishikawa
Yoshimi Sakurai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Priority to CA000467190A priority patent/CA1230989A/en
Priority to AU35309/84A priority patent/AU569590B2/en
Priority to DE19843440847 priority patent/DE3440847A1/de
Priority to US06/669,817 priority patent/US4651593A/en
Priority to FR848417020A priority patent/FR2554537B1/fr
Priority to GB08428200A priority patent/GB2149464B/en
Publication of JPS60104863A publication Critical patent/JPS60104863A/ja
Publication of JPH0345263B2 publication Critical patent/JPH0345263B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/14Control of torque converter lock-up clutches
    • F16H61/143Control of torque converter lock-up clutches using electric control means

Description

【発明の詳細な説明】 A 発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、車両用自動変速機における流体式ト
ルクコンバータや流体継手などの流体伝動装置の
直結制御装置に関する。
(2) 従来の技術 流体伝動装置としての流体式トルクコンバータ
の流体滑り損失を最小に抑えるために、トルクコ
ンバータのトルク増幅機能が殆ど期待できなくな
つた時点で、その入、出力部材間を機械的に直結
して伝動効率の向上を図ることは、既に広く知ら
れている。この場合、低車速時の振動を避けるに
は、直結機構の伝達容量(即ち滑り限界トルク)
を低めに設定して直結時の振動のピーク値に対し
滑りを起こさせることが効果的であり、そのため
の制御装置のいくつかが本出願人からも既に出願
されている。その既出願の中に、直結機構の係合
力を、エンジンの出力(例えばスロツトル開度)
の増大に応じて増強させることより、巡航中の振
動を上記滑りによつて抑え、加速時にはその滑り
を少なくするように制御して全体としての燃費節
減を図るようにしたものがある。
(3) 発明が解決しようとする課題 上記の如く直結機構の係合力をエンジンの出力
の増大に応じて増強させるようにしたものでは、
エンジンで駆動される補機に大きな負荷が作用し
た場合には、その負荷が作用していない場合と比
べて、同じ巡航速度を保つのにエンジン出力(例
えばスロツトル開度)を上記負荷分だけ大きくす
る必要があり、直結機構の係合力も必要以上に強
められることとなる。
そこで、斯かる運転条件もあることを考慮し
て、直結機構の係合力の設定を幾分弱めにしてお
くと、補機に大きな負荷が作用していないような
場合には逆に燃費の節減率が低くなり、直結機構
本来の目的が十分に達成されない問題がある。
本発明は、このような事情に鑑み提案されたも
ので、補機の負荷によつて直結機構の係合力が必
要以上に強められることのないよう、その係合力
を補正し得る、車両用自動変速機における流体伝
動装置の直結制御装置を提供することを目的とす
る。
B 発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明は、エンジン
に連なる入力部材、及び車輪に連なる出力部材を
有する流体伝動装置と;その流体伝動装置の入、
出力部材間を機械的に直結し得る直結機構と;そ
の直結機構及び圧力源間に介装されて該直結機構
の係合力を、それがエンジンの出力の増大に応じ
て増加するよう制御する係合力制御手段と;を含
む車両用自動変速機において、前記係合力制御手
段が、作動時に前記係合力をそれが減少するか或
いは零となるように制御する係合力補正装置を備
え、この係合力補正装置には、エンジンで駆動さ
れる補機の消費エネルギが所定値以上に増大した
ことを検出して該係合力補正装置を作動させる負
荷検出装置が接続されたことを特徴とする。
(2) 作用 上記係合力制御手段は、その本来の機能により
直結機構の係合力をエンジン出力の増大に応じ増
強することができるから、加速時における流体伝
動装置の滑りが少なくなる。
また特に補機の消費エネルギが所定値以上に増
大した状態では、これを上記負荷検出装置が検出
して上記係合力補正装置を作動させることによ
り、直結機構の係合力をそれが減少するか零とな
るよう自動的に補正することができるから、補機
に加わる負荷を考慮して係合力を弱めに設定して
おかなくても、その係合力が、補機の作動に伴う
エンジン出力の増大に応じて必要以上に強められ
る虞れはない。
(3) 実施例 以下、図面により本発明の実施例について説明
すると、先ず本発明を適用する前進4段、後進1
段の自動車用自動変速機の概要を示す第1図にお
いて、エンジンEの出力は、そのクランク軸1か
ら流体伝動装置としてのトルクコンバータT、補
助変速機M、差動装置Dを順次経て、駆動車輪
W,W′に伝達され、これらを駆動する。またエ
ンジンEの出力は補機Sとしてのエアコンデイシ
ヨナにも伝達され、これを駆動する。
トルクコンバータTは、クランク軸1に連結し
たポンプ翼車2と、補助変速機Mの入力軸5に連
結したタービン翼車3と、入力軸5上に相対回転
自在に支承されたステータ軸4aに一方向クラツ
チ7を介して連結したステータ翼車4とより構成
される。クランク軸1からポンプ翼車2に伝達さ
れるトルクは流体力学的にタービン翼車3に伝達
され、この間にトルクの増幅作用が行われると、
公知のように、ステータ翼車4がその反力を負担
する。
ポンプ翼車2の右端には、第2図の油圧ポンプ
Pを駆動するポンプ駆動歯車8が設けられ、また
ステータ軸4aの右端には第2図のレギユレータ
弁Vrを制御するステータアーム4bが固設され
る。
ポンプ翼車2とタービン翼車3との間には、こ
れらを機械的に結合し得る直結機構としてローラ
形式の直結クラツチCdが設けられる。これを第
2図及び第3図により詳細に説明すると、ポンプ
翼車2の内周壁2aには、内周に駆動円錐面9を
もつた環状の駆動部材10がスプライン嵌合され
る。また、タービン翼車3の内周壁3aには、外
周に前記駆動円錐面9と平行に対面する被動円錐
面11をもつた被動部材12が軸方向摺動自在に
スプライン嵌合される。この被動部材12の一端
にはピストン13が一体に形成されており、この
ピストン13はタービン翼車3の内周壁3aに設
けた油圧シリンダ14に摺合され、該シリンダ1
4の内圧とトルクコンバータTの内圧を左右両端
面に同時に受けるようになつている。
駆動及び被動円錐面9,11間には円柱状のク
ラツチローラ15が介装され、このクラツチロー
ラ15は、第3図に示すように、その中心軸線o
が両円錐面9,11間の中央を通る仮想円錐面Ic
(第2図)の母線gに対して一定角度θ傾斜する
ように、環状のリテーナ16により保持される。
したがつて、トルクコンバータTのトルク増幅
機能が不必要となつた段階で、トルクコンバータ
Tの内圧より高い油圧を油圧シリンダ14内に導
入すると、ピストン13即ち被動部材12が駆動
部材10に向つて押動される。これによりクラツ
チローラ15は両円錐面9,11に圧接される。
このときエンジンEの出力トルクにより駆動部材
10が被動部材12に対して第3図でX方向に回
転されると、これに伴いクラツチローラ15が自
転するが、このクラツチローラ15は、その中心
軸線oが前述のように傾斜しているので、その自
転により両部材10,12にこれらを互いに接近
させるような相対的軸方向変位を与える。その結
果、クラツチローラ15は両円錐面9,11間に
喰込み、両部材10,12間、即ちポンプ翼車2
及びタービン翼車3間に機械的に結合する。直結
クラツチCdのこのような作動時でも、その結合
力を超えてエンジンEの出力トルクが両翼車2,
3間に加わつた場合には、クラツチローラ15は
各円錐面9,11に対して滑りを生じ、上記トル
クは二分割されて、一部のトルクは直結クラツチ
Cdを介して機械的に、残りのトルクは両翼車2,
3を介して流体力学的に伝達することになり、前
者のトルクと後者のトルクとの比がクラツチロー
ラ15の滑り度合により変化する可変動力分割系
が形成される。
直結クラツチCdの作動状態において、トルク
コンバータTに逆負荷が加われば、被動部材12
の回転速度が駆動部材10の回転速度よりも大き
くなるので、相対的には駆動部材10が被動部材
12に対してY方向に回転し、これに伴いクラツ
チローラ15は先刻とは反対方向に自転して両部
材10,12にこれらを互いに離間させるような
相対的な軸方向変位を与える。その結果、クラツ
チローラ15は両円錐面9,11間への喰込みか
ら解除され、空転状態となる。したがつて、ター
ビン翼車3からポンプ翼車2への逆負荷の伝達は
流体力学的にのみ行われる。
油圧シリンダ14の油圧を解除すれば、ピスト
ン13はトルクコンバータTの内圧を受けて当初
の位置に後退するので、直結クラツチCdは不作
動状態となる。
再び第1図において、補助変速機Mの相互に平
行な入、出力軸5,6間には、第1速歯車列G1
第2速歯車列G2、第3速歯車列G3、第4速歯車
列G4、および後進歯車列Grが並列に設けられる。
第1速歯車列G1は、第1速クラツチC1を介して
入力軸5に連結される駆動歯車17と、該歯車1
7に噛合し出力軸6に一方向クラツチC0を介し
て連結可能な被動歯車18とから成る。第2歯車
列G2は、入力軸5に第2速クラツチC2を介して
連結可能な駆動歯車19と、出力軸6に固設され
上記歯車19と噛合する被動歯車20とから成
る。第3速歯車列G3は、入力軸5に固設した駆
動歯車21と、出力軸6に第3速クラツチC3
介して連結され上記歯車21と噛合可能な被動歯
車22とから成る。また第4速歯車列G4は、第
4速クラツチC4を介して入力軸5に連結された
駆動歯車23と、切換えクラツチCsを介して出
力軸6に連結され上記歯車23に噛合する被動歯
車24とから成る。さらに後進歯車列Grは、第
4速歯車列G4の駆動歯車23と一体的に設けら
れた駆動歯車25と、出力軸6に前記切換クラツ
チCsを介して連結される被動歯車27と、両歯
車25,27に噛合するアイドル歯車26とから
成る。前記切換クラツチCsは、被動歯車24,
27の中間に設けられ、該クラツチCsのセレク
タスリーブ32を図で左方の前進位置または右方
の後進位置にシフトすることにより、被動歯車2
4,27を出力軸6に選択的に連結することがで
きる。一方向クラツチC0は、エンジンEからの
駆動トルクのみを伝動し、反対方向のトルクは伝
達しない。
而して、セレクタスリーブ32が図示のように
前進位置に保持されているとき、第1速クラツチ
C1のみを接続すれば、駆動歯車17が入力軸5
に連結されて第1速歯車列G1が確立し、この歯
車列G1を介して入力軸5から出力軸6にトルク
が伝達される。次に第1速クラツチC1を接続し
たままで、第2速クラツチC2を接続すれば、駆
動歯車19が入力軸5に連結されて第2歯車例
G2が確立し、この歯車列G2を介して入力軸5か
ら出力軸6にトルクが伝達される。この際、第1
速クラツチC1も係合されているが、一方向クラ
ツチC0の働きによつて第1速とはならず第2速
になり、これは第3速、第4速のときも同様であ
る。第2速クラツチC2を解除して第3速クラツ
チC3を接続すれば、被動歯車22が出力軸6に
連結されて第3速歯車列G3が確立され、また第
3速クラツチC3を解除して第4速クラツチC4
接続すれば、駆動歯車23が入力軸5に連結され
て第4速歯車列G4が確立する。さらに切換クラ
ツチCsのセレクタスリーブ32を右動して、第
4速クラツチC4のみを接続すれば、駆動歯車2
5が入力軸5に連結され、被動歯車27が出力軸
6に連結されて後進歯車列Grが確立し、この歯
車列Grを介して入力軸5から出力軸6に後進ト
ルクが伝達される。
出力軸6に伝達されたトルクは、該軸6の端部
に設けた出力歯車28から差動装置Dの大径歯
車DGに伝達される。
第2図において油圧ポンプPは、油タンクRか
ら油を吸い上げて作動油路29に圧送する。この
圧油はレギユレータ弁Vrにより所定圧力に調圧
された後、手動切換弁としてのマニユアル弁Vm
へ送られる。この油圧をライン圧Plという。
レギユレータ弁Vrにより調圧された圧油の一
部は絞り33を有する入口油路34を経てトルク
コンバータT内に導かれて、キヤビテーシヨンを
防止するようにその内部を加圧する。トルクコン
バータTの出口油路35には保圧弁36が設けら
れ、この保圧弁36を通過した油はオイルクーラ
37を経て油タンクRに戻る。
作動油路29はスロツトル弁Vtおよびガバナ
弁Vgに接続される。スロツトル弁tはスロツト
ルペダル(図示せず)の踏込み量に応じて制御さ
れ、エンジンEの出力を代表する、エンジンEの
スロツトル開度に対応したスロツトル圧Ptをパ
イロツト油路48に出力する。またガバナ弁Vg
は、補助変速機Mの出力軸6または差動装置D
の大径歯車DG等で駆動され、車速に比例した油
圧、すなわちガバナ圧Pgをパイロツト油路49
に出力する。
マニユアル弁Vmは作動油路29から分岐した
油路39と油路40との間に介装され、中立位
置、ドライブ位置および後進位置などのシフト位
置を備え、ドライブ位置にあつたときに油路3
9,40連通させる。油路40から分岐した油路
41は第1速クラツチC1の油圧作動部に接続さ
れており、したがつてマニユアル弁Vmがドライ
ブ位置にあるときに第1速クラツチC1は常に係
合している。油路40の油圧は、第1速クラツチ
C1に供給されるとともに、1−2シフト弁V1
2−3シフト弁V2、3−4シフト弁V3の切換動
作に応じて第2速クラツチC2、第3速クラツチ
C3および第4速クラツチC4の各油圧作動部に切
換えて供給される。
これらのシフト弁V1〜V3は、その両端にスロ
ツトル圧Ptおよびガバナ圧Pgを作用されており、
車速の増大すなわちガバナ圧Pgの増大に応じて、
左側の第1切換位置から右側の第2切換位置へと
切換動作する。すなわち1−2シフト弁V1は、
油路40と、絞り43を有する油路42との間に
介装されており、車速が低い状態では両油路4
0,42間を遮断する第1切換位置にある。した
がつてこの状態では第1速クラツチC1のみが係
合し、第1速の速度比が確立する。
車速が上昇すると、1−2シフト弁V1は右側
の第2切換位置に切換わり、油路40,42が連
通される。このとき、2−3シフト弁V2は図示
の第1切換位置にあり、油路42は第2速クラツ
チC2の油圧作動部に通じる油路44に連通され
る。そのため、第1速クラツチC1および第2速
クラツチC2が係合するが、一方向クラツチC0(第
1図参照)の働きにより、第2速の歯車列G2
みが確立し、第2速の速度比となる。
2−3シフト弁V2において、車速がさらに上
昇すると、右側の第2切換位置に切換わり、油路
42が油路45に連通される。この際、3−4シ
フト弁V3は図示のように左側の第1切換位置に
あり、油路45は、第3速クラツチC3の油圧作
動部に通じる油路46に連通される。したがつて
第3速クラツチC3が係合し、第3速の速度比が
確立する。
車速がさらに上昇すると、3−4シフト弁V3
は右側の第2切換位置に切換わり、油路45は、
第4速クラツチC4の油圧作動部に通じる油路4
7に連通される。したがつて第4速クラツチC4
が係合して第4速の速度比が確立する。
さて、直結クラツチCdの作動圧を制御する係
合力制御手段Dcの構成を第2図により続けて説
明すると、この係合力制御手段Dcは、タイミン
グ弁50と、モジユレート弁60と、アイドルリ
リース弁70と、本発明の係合力補正装置Adと
しての減圧手段とを備える。
タイミング弁50は、変速時に直結クラツチ
Cdの直結すなわちロツクアツプを解除するため
の弁であり、右方の第1切換位置と左方の第2切
換位置との間を移動するスプール弁体51と、こ
の弁体51の左端面が臨む第1パイロツト油圧室
52と、弁体51の右端面が臨む第2パイロツト
油圧室53aと、弁体51の右側に臨んだ段部5
1aが臨む第3パイロツト油圧室53bと、弁体
51を右側に押圧するばね54とを有する。第1
パイロツト油圧室52は油タンクRに連通され、
第2パイロツト油圧室53aには第4速クラツチ
C4への作動油路47から分岐したパイロツト油
路90が連通され、第3パイロツト油圧室53b
には第2速クラツチC2への作動油路44から分
岐したパイロツト油路91が連通される。弁体5
1の第2パイロツト油圧室53aに臨む受圧面積
と、第3パイロツト油圧室53bに臨む受圧面積
とはほぼ等しくされる。弁体51の外周にはラン
ド56を挾んで2つの環状溝57,58が設けら
れており、弁体51が図示のように第1切換位置
にあるときには、レギユレータ弁Vrにより調圧
された圧油を導く油路92がモジユレート弁60
への出力油路61に連通している。この状態は弁
体51が左方の第2切換位置にあるときにも変わ
らない。ただし、第1切換位置および第2切換位
置間を弁体51が移動する途中の位置では、出力
油路61が油路92と一時遮断され、油路92は
絞り93を有する油路94に連通される。また直
結クラツチCdの油圧シリンダ14に通じる油路
71から分岐した油路95が、弁体51に穿設さ
れたた油路59を介して第1パイロツト油圧室5
2すなわち油タンクRに連通される。
モジユレート弁60は、前記出力油路61と、
油路63との間に設けられており、左方の閉じ位
置と右方の開き位置との間を移動するスプール弁
体64と、この弁体64の左端面が臨む第1パイ
ロツト油圧室65と、弁体64の右端面に設けら
れた右肩部64aが臨む第2パイロツト油圧室6
6と、第1パイロツト油圧室65に突入して弁体
64に当接するプランジヤ68と、プランジヤ6
8の左端面が臨む第3パイロツト油圧室69と、
第1パイロツト油圧室65に収容されるばね67
とを有する。第1パイロツト油圧室65には、ガ
バナ弁Vgからのガバナ圧Pgを導くパイロツト油
路49が連通され、したがつて第1パイロツト油
圧室65にはガバナ圧Pgが導入される。また第
3パイロツト油圧室69には、スロツトル弁Vt
からのスロツトル圧Ptを導くパイロツト油路4
8が連通され、したがつて第3パイロツト油圧室
69にはスロツトル圧Ptが作用する。さらに第
2パイロツト油圧室66は、油路63に、絞り9
6を備える油路97を介して連通される。
このモジユレート弁60においては、スプール
弁体64が、スロツトル圧Ptおよびガバナ圧Pg
によつて開弁方向に付勢され、モジユレート弁6
0自身の出力圧で閉弁方向に付勢される。したが
つて、モジユレート弁60は油路63に出力され
る油圧、すなわち直結クラツチCdの係合力を車
速およびスロツトル開度に比例して強める働きを
する。
アイドルリリース弁70は、前記油路63と、
直結クラツチCdの油圧シリンダ14に連通する
油路71との間に設けられ、右方の閉じ位置と左
方の開き位置との間を移動するスプール弁体72
と、弁体72の左端面が臨む第1パイロツト油圧
室73と、弁体72の右端面が臨む第2パイロツ
ト油圧室74と、弁体72を閉じ側に付勢するば
ね75とを含む。第1パイロツト油圧室73は油
タンクRに連通し、第2パイロツト油圧室74に
は、減圧手段の構成要素たる絞り98を介してパ
イロツト油路48が連通される。
このアイドルリリース弁70においは、第2パ
イロツト油圧室74の圧力がばね75のばね力よ
りも小さいときは図示のように閉じ、直結クラツ
チCdにおける油圧シリンダ14の油圧は油路7
1および解放ポート76を介して油タンクRに解
放される。また第2パイロツト油圧室74に導入
されるスロツトル圧Ptがばね75のばね力に打
ち勝つと、弁体72が左動して油路63,71が
連通され、直結クラツチCdが作動する。このよ
うにして、アイドルリリース弁70は、スロツト
ル開度がアイドル位置にあるときに、直結クラツ
チCdの係合状態を解除、すなわちトルクコンバ
ータTのロツクアツプを解除する働きをする。
アイドルリリース弁70の第2パイロツト油圧
室74には、ソレノイド弁80および絞り98と
ともに減圧手段を構成する絞り99を備えるドレ
ン油路100が接続されており、このドレン油路
100はソレノイド弁80を介して油タンクRに
接続される。ソレノイド弁80は、その弁体81
がばね82で閉じ側に付勢されており、ソレノイ
ド83が励磁されたときばね82のばね力に抗し
て弁体81が開弁作動される。
このソレノイド弁80の開閉制御を行なうため
に、ソレノイド83には制御回路84が接続され
ており、制御回路84には、車速検出器85、負
荷作動検出器86およびエンジン水温検出器87
などからの検出値が入力される。制御回路84
は、たとえば最も簡単な例としてはAND回路で
構成されており、車速が一定値U0以下で負荷S
が作動中であり、しかもエンジン水温が充分に上
昇して既定値を超えたとき、各検出器85〜87
からのハイレベル信号に応じてソレノイド83を
励磁する。ここでエンジン水温の検出信号は、エ
ンジン水温が既定値に達していなければ、トルク
コンバータTの内圧が保圧弁36およびオイルク
ーラ37の示す管路抵抗の分だけいく分高く、し
たがつてエアコンデイシヨナなどの負荷Sが作動
しても直結クラツチCdの係合力が強くなり過ぎ
る心配がないために制御の必要がないということ
で設けた制御除外信号である。
而して前記制御回路84及び負荷作動検出器8
6は互いに協働して本発明の負荷検出装置Slを構
成している。
次にこの実施例の作用について説明すると、ア
イドルリリース弁70は第2パイロツト油圧室7
4の油圧によるスプール弁体72の左動力と、ば
ね75によるスプール弁体72の右動力との大小
に応じて開閉動作する。そのため、ソレノイド弁
80が閉弁している際には、第2パイロツト油圧
室74には、スロツトル圧Ptそのものが導入さ
れているので、スロツトル圧Ptが既定値以上と
なると、アイドルリリース弁70は油路63を油
路71に連通させて直結クラツチCdを係合し、
既定値未満では油路71が解放ポート76に連通
して、直結クラツチCdの係合が解除される。
ところが、ソレノイド弁80が開弁すると、第
2パイロツト油圧室74の油圧は、2つの絞り9
8,99の開度で変調される。たとえば、両絞り
98,99の開度が同一であるとすると、第2パ
イロツト油圧室74には、スロツトル圧Ptの半
分の油圧が作用することになり、アイドルリリー
ス弁70を開弁するには、スロツトル開度を、前
記既定値の約2倍踏み込む必要が生じるであろ
う。したがつて、負荷Sの作動に応じてソレノイ
ド弁80を開弁させることにより、第4図の斜線
で示す直結クラツチCdの作動領域を破線で示す
ように小さくすることができる。この結果、振動
を伴い易い領域、すなわち低、中速でスロツトル
開度の小さい巡航領域を、直結クラツチCdの直
結運転域から外してしまうことができる。この制
御は、振動の生じ易い低、中速で必要であり、そ
れ以上の車速では不要であるため、予め定めた車
速U0以下で行なうことが望ましい。
ところで、この実施例では、負荷Sを作動させ
たときに、これと連動して低、中速の巡航時に限
つて直結クラツチCdの係合を解除してしまい、
予想される振動を回避しているが、その代償とし
てその速度領域での燃費が直結クラツチCdを有
しないトルクコンバータを備えた車両と同じもの
となる。そこで、負荷作動時にも良好な燃料経済
性を確保し得る実施例を次に説明する。
第5図は本発明の他の実施例を示すもので、モ
ジユレート弁60の第3パイロツト油圧室69に
絞り98′を介してスロツトル圧Ptが導入される
と共に、絞り99′を備えるドレン油路100′が
接続される。こうすると、ソレノイド弁80が開
弁するのに応じて、モジユレート弁60へのスロ
ツトル圧Ptの関与の度合が弱められる。すなわ
ち、モジユレート弁60では、第1パイロツト油
圧室65のガバナ圧Pgと、第3パイロツト油圧
室69の油圧とで弁体64を開き側に付勢してい
るので、第3パイロツト油圧室69に導入される
スロツトル圧Ptの減圧に応じて、油路63に出
力される作動圧も減圧され、第6図に示すよう
に、斜線で示す直結クラツチCdの作動領域も負
荷Sの作動に応じて破線のように移動する。すな
わち、負荷Sが作動すると、その負荷Sの消費エ
ネルギの分だけスロツトルペダルを余分に踏み込
む必要があるが、これによつて生じる直結クラツ
チCdの係合力の強化の分がモジユレート弁60
で補正され、低、中速巡航時の直結クラツチCd
の係合力が負荷Sの作動に無関係に概ね一定に保
たれる。この結果、負荷Sの作動時にも良好な燃
料経済性を確保することができる。
第7図は本発明のさらに他の実施例を示すもの
で、モジユレート弁60の第1パイロツト油圧室
65に絞り98″を介してガバナ圧Pgが導入され
ると共に、絞り99″を備えるドレン油路10
0″が接続される。このようにガバナ圧Pgを減圧
することによつても第5図および第6図の実施例
と同様の効果を得ることができる。
以上の説明では、補機Sとして、エネルギ消費
量の最も大きいエアコンデイシヨナを取上げて説
明したが、それ以外のデフオツガー、ヘツドライ
ト、ワイパー等であつてもよい。また、トルクコ
ンバータTに代えて流体継手を用いた車両用自動
変速機に関しても、本発明は実施可能である。
C 発明の効果 以上のように本発明によれば、エンジンに連な
る入力部材、及び車輪に連なる出力部材を有する
流体伝動装置と;その流体伝動装置の入、出力部
材間を機械的に直結し得る直結機構と;その直結
機構及び圧力減間に介装されて該直結機構の係合
力を、それがエンジンの出力の増大に応じて増加
するよう制御する係合力制御手段と;を含み、そ
の係合力制御手段が、作動時に前記係合力をそれ
が減少するか或いは零となるように制御する係合
力補正装置を備え、この係合力補正装置には、エ
ンジンで駆動される補機の消費エネルギが所定値
以上に増大したことを検出して該係合力補正装置
を作動させる負荷検出装置が接続されるので、上
記係合力制御手段は、その本来の機能により直結
機構の係合力をエンジン出力の増大に応じ増強し
て、加速時における流体伝動装置の滑りを少なく
し燃費節減を図ることができ、また特に補機の消
費エネルギが所定値以上に増大した状態では、こ
れを負荷検出装置が検出して係合力補正装置を作
動させるから、直結機構の係合力をそれが減少す
るか零となるよう自動的に補正することができ
て、その係合力が補機の作動に伴うエンジン出力
の増大に応じて強くなり過ぎるのを回避すること
ができ、以上の結果、補機に加わる負荷を考慮し
て直結機構の係合力を弱めに設定しておく必要は
なくなり、補機に大きな負荷が作用していない時
でも燃費の節減率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用する前進4段、後進1段
の自動車用自動変速機の概要図、第2図は本発明
の一実施例の簡略化した油圧制御回路図、第3図
は第2図の直結クラツチの要部展開図、第4図は
直結クラツチの作動領域を示す図、第5図は本発
明の他の実施例の簡略化した油圧制御回路図、第
6図は第5図の直結クラツチの作動領域を示す
図、第7図は本発明の更に他の実施例の簡略化し
た油圧制御回路図である。 Ad…係合力補生装置、Cd…直結機構としての
直結クラツチ、Dc…係合力制御手段、E…エン
ジン、P…圧力源としてのポンプ、Pt…スロツ
トル圧、Pg…ガバナ圧、S…補機、Sl…負荷検
出装置、T…流体伝動装置としてのトルクコンバ
ータ、W,W′…車輪、60…モジユレート弁、
80…減圧手段の構成要素としてのソレノイド
弁、98,99;98′,99′;98″,99″…
減圧手段の構成要素としての絞り、100,10
0′,100″…減圧手段の構成要素としてのドレ
ン油路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エンジンEに連なる入力部材2、及び車輪
    W,W′に連なる出力部材3を有する流体伝動装
    置Tと;その流体伝動装置Tの入、出力部材2,
    3間を機械的に直結し得る直結機構Cdと;その
    直結機構Cd及び圧力源P間に介装されて該直結
    機構Cdの係合力を、それがエンジンEの出力の
    増大に応じて増加するよう制御する係合力制御手
    段Dcと;を含む車両用自動変速機において、前
    記係合力制御手段Dcは、作動時に前記係合力を
    それが減少するか或いは零となるように制御する
    係合力補正装置Adを備え、この係合力補正装置
    Adには、エンジンEで駆動される補機Sの消費
    エネルギが所定値以上に増大したことを検出して
    該係合力補正装置Adを作動させる負荷検出装置
    Slが接続されたことを特徴とする、車両用自動変
    速機における流体伝動装置の直結制御装置。 2 前記係合力補正装置Adは、エンジンEのス
    ロツトル開度に対応したスロツトル圧Ptを前記
    負荷検出装置Slの検出作動に応動して減圧する減
    圧手段80,98′〜100′より構成され、その
    減圧手段80,98〜100′によつて減圧され
    たスロツトル圧Ptに対応した流体圧を前記直結
    機構Cdの作動圧として出力するモジユレート弁
    60を前記係合力制御手段Dcが備えてなる、特
    許請求の範囲第1項記載の車両用自動変速機にお
    ける流体伝動装置の直結制御装置。 3 前記係合力補正装置Adは、車速に対応した
    ガバナ圧Pgを前記負荷検出装置Slの検出作動に
    応動して減圧する減圧手段80,98″〜10
    0″より構成され、その減圧手段80,98″〜1
    00″によつて減圧されたガバナ圧Pgに対応した
    流体圧を前記直結機構Cdの作動圧として出力す
    るモジユレート弁60を前記係合力制御手段Dc
    が備えてなる、特許請求の範囲第1項記載の車両
    用自動変速機における流体伝動装置の直結制御装
    置。
JP20971083A 1983-11-08 1983-11-08 車両用自動変速機における流体伝動装置の直結制御装置 Granted JPS60104863A (ja)

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CA000467190A CA1230989A (en) 1983-11-08 1984-11-07 Control system for a direct-coupling mechanism in hydraulic power transmission means of a transmission for automotive vehicles
AU35309/84A AU569590B2 (en) 1983-11-08 1984-11-08 Control system for a direct-coupling mechanism in hydraulic power transmission means
DE19843440847 DE3440847A1 (de) 1983-11-08 1984-11-08 Steuerungssystem fuer einen mechanismus zum direkt-einkuppeln in einer hydraulischen kraftuebertragungseinrichtung einer kraftuebertragung fuer kraftfahrzeuge
US06/669,817 US4651593A (en) 1983-11-08 1984-11-08 Control system for a direct-coupling mechanism in hydraulic power transmission means of a transmission for automotive vehicles
FR848417020A FR2554537B1 (fr) 1983-11-08 1984-11-08 Circuit de commande pour transmission d'automobile
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JPS56138559A (en) * 1980-03-27 1981-10-29 Nissan Motor Co Ltd Lockup type automatic transmission
JPS57157831A (en) * 1981-03-25 1982-09-29 Mitsubishi Motors Corp Controller of torque transmission device

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