JPH0232322Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0232322Y2
JPH0232322Y2 JP961783U JP961783U JPH0232322Y2 JP H0232322 Y2 JPH0232322 Y2 JP H0232322Y2 JP 961783 U JP961783 U JP 961783U JP 961783 U JP961783 U JP 961783U JP H0232322 Y2 JPH0232322 Y2 JP H0232322Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
width
chip
edge
grooving
chips
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP961783U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59116107U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP961783U priority Critical patent/JPS59116107U/ja
Publication of JPS59116107U publication Critical patent/JPS59116107U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0232322Y2 publication Critical patent/JPH0232322Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、突切り、溝入れ用のチツプに係り、
特に切刃構成を改善することにより切屑処理が円
滑に行なわれるようにしたものである。
従来、この種の突切り、溝入れ用のチツプとし
ては、例えば、特公昭57−25321号公報、実開昭
52−82191号、11484号、150085号公報等に開示さ
れたものがある。
これらは、切刃稜の中央部に切欠きを設けたも
のであり、この切欠きの凹みに倣つたリム部分を
有する切屑が発生するものである。そして、この
リム部分の生成に伴い切屑巾が減少することか
ら、突切り、溝入れ作業で有効とされている。し
かしながら、切欠きの形成に伴つて刃先強度が劣
化することから、全ての突切り、溝入れ作業に有
効とはいえないものであつた。
また、前述した切欠き形成による刃先強度の劣
化から、例えば特開昭57−156124号公報の第5図
でみられるように、中央部分にランドを介してチ
ツプブレーカ溝を備え、しかもこのランドを含め
たすくい面が負のすくい角を形成し、かつ両端部
には突起部分を備えた切刃チツプが開示されてい
る。
一方、溝入れ作業には、チツプ巾よりも広い溝
入れ作業があり、この場合には、溝入れした状態
から、そのまゝ横送りして溝底をさらう作業が付
加される。しかして、前述した2種類の切刃チツ
プでは、横送り時の作業においては、ブレーカ作
用がないことから切屑処理性が悪く、また切屑の
接触による仕上げ面の劣化といつた現象もみられ
るものであつた。
したがつて、この種の突切り、溝入れ用のチツ
プでは、前述したランドを介してチツプブレーカ
溝が形成されるようにした切刃チツプを前提にし
て、一般の突切り、溝入れ作業が有効に行なわ
れ、またチツプ巾よりも広い溝入れ時の横送りに
も対応できるようにした切刃構成をもつ切刃チツ
プの開発が要望されている。
本考案は、上述の点に鑑みなされたもので、切
削上すくい面を構成する上面には、突切り、溝入
れ巾に対応する所定巾Wを有する主切刃稜、この
主切刃稜に対し、その両側で略直交する横切刃稜
および主切刃稜4aの横断方向ではランドを介し
て凹設され、また主切刃稜の巾方向では主切刃稜
の巾Wよりも狭い巾W1を有するチツプブレーカ
溝が形成されるとともに、このチツプブレーカ溝
の形成に伴つて突切り、溝入れ巾方向の両端部に
は、帯状面が形成されている突切り、溝入れ用の
チツプを前提にして改善したものである。
すなわち、前記突起部分およびランドは、上面
の水平方向に対し、負の傾斜角θを構成する斜面
によつて斜截されるようにしたものである。これ
は、切屑のカールを強制するものである。
また、前記帯状面は、突起部分および横切刃稜
間にフラツト面を形成し、巾の広い溝入れ作業の
横送りに対応できるようにしたものである。これ
は、斜截された突起部分の残り部分が切屑に対し
ブレーキング作用をなすからである。この場合、
前記横切刃稜は、その側面視では傾斜角θによる
傾斜稜およびこの傾斜稜に続く水平稜に形成され
るようになつているものである。
以下、本考案突切り、溝入れ用のチツプにおけ
る一実施例について図を参照しながら説明する。
第1図は、本考案を概念的に示した斜視図であ
り、チツプ1のすくい面を構成する上面2には、
W1の巾を有するチツプブレーカ溝3が形成され
ている。また、突切り、溝入れ巾に対応する所定
巾Wを有する主切刃稜4aは、逃げ面を構成する
起立面5および傾斜角θを有する斜面6により形
成されるものである。この場合、傾斜角θは、上
面2の水平方向に対して負の傾斜となるもので、
主切刃稜4aおよびチツプブレーカ溝3間には、
前記斜面6によつて巾狭のランド9が形成され
る。そして、前述した主切刃稜4aの巾Wおよび
チツプブレーカ溝3の巾W1については、通常
W1/W=0.5〜0.75の範囲で設定される。
また、前記斜面6は、チツプブレーカ溝3の両
端側にある帯状面7上に凸設された突起部分8を
第2図のように斜面長lをもつて斜截するもので
ある。さらに、主切刃稜4aに対しては、その両
脇で略直交する横切刃稜4bが形成される。した
がつて、この横切刃稜4bは、第2図におけるよ
うな側面視では傾斜角θによる傾斜稜およびこの
傾斜稜に続く水平稜が形成される。なお、帯状面
7には、突起部分8が凸設されているが、斜截に
よる残りの突起部分8および横切刃稜4bにおけ
る水平稜間には、フラツト面7aが形成されてい
るものである。これは、前述した溝入れ作業にお
ける横送りを配慮したものである。すなわち、フ
ラツト面7aを擦過した切屑は、斜截された突起
部分8に当つてブレーキング作用を受けるもので
ある。
第3図は、スローアウエイチツプ10に適用し
たものであり、例えば第4図で示されるようなバ
イトホルダー11のチツプ座12内に取付けられ
る。この場合、スローアウエイチツプ10には、
V字状の凹面13,14が形成され、チツプ座1
2に対する横ずれが防止される。
このようにして構成された本考案の突切り、溝
入れ用のチツプは、チツプブレーカ溝3およびラ
ンド9を形成し、かつ突起部分8を斜截する斜面
6および横送りにおける切込みの大きい場合に
は、フラツト面7aの存在によつて切屑処理が円
滑に行なわれるものである。
すなわち、前記チツプブレーカ溝3は、切屑に
対して巾狭のランド9を介してくぼみに倣つたカ
ール作用をなし、その両端にある帯状面7側で
は、斜面6がチツプブレーカ溝3のくぼみの正角
とは逆に負角に形成されていることから切屑に対
して第5図でみられるように、リム部分を形成す
るような変形を強制し、切屑巾W′をW>W′の関
係にする。この場合、斜面6の傾斜角θは一般的
には−4゜〜−10゜に採られ、斜面長さlは、0.5〜
1.5mm程度がよい。なお、本考案の突切り、溝入
れ用のチツプでは、突起部分8に平面的な斜面を
形成したことから引張り強度が低い低炭素鋼のよ
うな被削材に適するとともに、表面から深く突込
まれた場合でも切屑の排出をスムースにする。
また、チツプブレーカ溝3は、その巾l1がラン
ド9の巾を含んでで2.0〜3.0mmに採られるととも
に、くぼみにより付加されるすくい角によつて切
削抵抗を軽減する。
さらに、前記フラツト面7aは、横切刃稜4b
によつて切削した切屑が擦過するが、この切屑
は、斜截された突起部分8の残存側部に衝突して
ブレーキング作用を受け、切屑処理が改善され
る。
次に、本考案突切り、溝入れ用のチツプにおけ
る切削例について説明する。
工具仕様については、第3図に示されるような
突切り巾W=3.0mmのスローアウエイチツプ10
に適用し、これを第4図のようなホルダー11に
組込むようにした。この場合、スローアウエイチ
ツプ10における負の傾斜角θは、θ=−10゜で、
斜面長さlをl〕0.9mm、チツプブレーカ溝3の
巾W1をW1=2.0mm、長さl1をl1=2.5mmとし、ラン
ド9の巾を0.1mmに設定した。また、突起部分8
および横切刃稜4b間に形成されるフラツト面7
aの巾W2をW2=0.2mmとし、主切刃稜4aから
フラツト面7aに至る斜面長さl2をl2=0.3mmとし
た。
そして、被削材としてS48C(HB168)を選択
し、切削速度VをV=100m/minで、送りfを
変化させ、切屑形状の変化を調べた。
この結果、本考案品は、第6図にみられるよう
な渦巻き状の切屑形状が得られ、送りf=0.08〜
0.25mm/revの範囲で有効であることが判つた。
なお、第6図の切屑形状は、上方視であるため、
普通の切屑形状と変らないものとなつているが、
基本的には、第5図に基づくような中央にリム部
分を突出させた渦巻き状を呈するものである。
これに対し、比較品は、本考案品に準じた形状
寸法を採つているが、その相違は、帯状面7に突
起部分8を形成していないものである。そして、
比較品による場合では、送りf=0.08mm/revで、
第5図にみられるような切屑形状を呈したが、送
りfを0.10mm/rev以上にしたときには、長く延
びたカール状のものとなり不具合であつた。これ
は、本考案品が突起部分8の形成に基づく帯状面
7側の斜面長さlを長くしていることに基づくも
のである。
また、本考案品および比較品について、S48C
からなる被削材の粗さを比較したが第7図a,b
のような結果が得られた。すなわち、本考案品に
よる第7図aでは、切屑の排出がスムースであつ
たことから、被削材のムシレがなく安定した粗さ
を示した。これに対し、比較品による第7図bで
は、切屑の排出が良くなかつたことから、ムシレ
部分の粗さが大きくなり、乱れがみられた。
さらに、本考案品および比較品について、溝入
れ作業を行ない。次いでその状態から横方向の送
りを与え、溝巾を広げるようにした。この結果、
本考案品は、第8図におけるような切屑処理範囲
を示した、前述したフラツト面7aの存在から、
切屑が突起部分8に衝突して有効な切屑処理が行
なわれた。
すなわち、第8図では、切込みが小さい0.5mm
の場合には、主として横切刃稜4bの傾斜稜によ
つて切削されるため連続的にカールした切屑がみ
られる。しかし、現実的には、溝巾を広げる横送
りによる切削量が少ないため、従来のものと同様
特別問題を生じない。また、1mmをこえる切込み
では、一部カールが連続した切屑もみられるが、
大部分は細断された切屑を呈し、有効な切屑処理
が行なわれている。
これに対し、比較品は、突起部分8を形成した
もので、フラツト面7aが存在しないものであつ
たが、切屑はそのまゝ伸びる傾向を示し、特に1
mmをこえた切込みでは第9図でみられるように好
ましくない伸びがらみの切屑が発生した。また切
屑が被削材に接触したことから仕上げ面劣化が認
められた。
本考案は、以上説明したように、チツプブレー
カ溝3、これの両側に位置する突起部分8、負の
傾斜角θをもつ斜面6および突起部分8の存在に
よつて中央部分にリムを有する切屑が強制的にカ
ールさせられることからその切屑巾が主切刃稜巾
Wよりも小になるため、切屑の排出が円滑にな
り、切屑処理が容易となる利点を有する。また、
突起部分8および横切刃稜4bにおける水平稜間
に形成されるフラツト面7aの存在から、溝入れ
作業で有効な溝巾広げが行なえ、しかもその仕上
げ面も良好となるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案突切り、溝入れ用のチツプを
概念的に説示した斜視図、第2図は、第1図中の
−線に沿つて得られる断面図、第3図は、ス
ローアウエイチツプに適用した拡大斜視図、第4
図は、このスローアウエイチツプを組込んだバイ
トホルダーの一部正面図、第5図は、本考案品に
より得られた切屑形状を概念的に示す斜視図、第
6図は、本考案品および比較品における切屑形状
の変化を示す説明図、第7図a,bは、本考案品
および比較品で被削材を突切つたときの粗さ曲線
をそれぞれ示す説明図、第8図は、本考案品によ
る横送りにおける切屑処理の状況を示す説明図、
第9図は、比較品により得られた切屑を示す説明
図である。 2……上面、3……チツプブレーカ溝、4a…
…主切刃稜、4b……横切刃稜、5……起立面、
6……斜面、7……帯状面、7b……フラツト
面、9……ランド。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 切削上すくい面を構成する上面2には、突切
    り、溝入れ巾に対応する所定巾Wを有する主切刃
    稜4a、この主切刃稜4aに対し、その両脇で略
    直交する横切刃稜4bおよび主切刃稜4aの横断
    方向ではランド9を介して凹設され、また主切刃
    稜4aの巾方向では主切刃稜4aの巾Wよりも狭
    い巾W1を有するチツプブレーカ溝3がそれぞれ
    形成されるとともに、このチツプブレーカ溝3の
    形成に伴つて突切り、溝入れ巾方向の両端部に
    は、突起部分8を凸設した帯状面7が形成されて
    いる突切り、溝入れ用のチツプにおいて、 前記突起部分8およびランド9は、前記上面2
    の水平方向に対し、負の傾斜角θを構成する斜面
    6によつて斜截され、 前記横切刃稜4bは、その側面視では傾斜角θ
    による傾斜稜およびこの傾斜稜に続く水平稜が形
    成されるようになつており、 前記帯状面7は、斜截による残りの突起部分8
    および横切刃稜4bにおける水平稜間にフラツト
    面7aを形成していることを特徴とする突切り、
    溝入れ用のチツプ。
JP961783U 1983-01-26 1983-01-26 突切り、溝入れ用のチツプ Granted JPS59116107U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP961783U JPS59116107U (ja) 1983-01-26 1983-01-26 突切り、溝入れ用のチツプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP961783U JPS59116107U (ja) 1983-01-26 1983-01-26 突切り、溝入れ用のチツプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59116107U JPS59116107U (ja) 1984-08-06
JPH0232322Y2 true JPH0232322Y2 (ja) 1990-09-03

Family

ID=30141073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP961783U Granted JPS59116107U (ja) 1983-01-26 1983-01-26 突切り、溝入れ用のチツプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59116107U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0248162Y2 (ja) * 1985-01-21 1990-12-18

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59116107U (ja) 1984-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3317089B2 (ja) スローアウェイチップ及びスローアウェイ式カッタ
JPH0429921Y2 (ja)
JP2501471Y2 (ja) 転削工具用スロ―アウェイチップ
JPH10504496A (ja) のこ歯の歯の外形部及びその製造方法
JPH0679505A (ja) 切粉出し工作用の切削インサート
JPH0155921B2 (ja)
JP3383543B2 (ja) 切削インサート
JPH0232322Y2 (ja)
US6146064A (en) Cutting insert with improved chip control
JP2000107911A (ja) スローアウェイチップ
JP5109485B2 (ja) 旋削用スローアウェイチップ
JP2000126908A (ja) 大型スローアウェイチップ
JP2002301606A (ja) 切削インサート
JPH0118245Y2 (ja)
JPH0314241Y2 (ja)
JPH0115442Y2 (ja)
JPS6210015Y2 (ja)
JPH10128604A (ja) 切削インサート
JP2597512Y2 (ja) 突切り用スローアウェイチップ
JPS6232724Y2 (ja)
JP3076594B2 (ja) スローアウェイチップ
JPH023363Y2 (ja)
JPH067844Y2 (ja) 溝入れ用スローアウエイチップ
JP2586084Y2 (ja) スローアウェイチップ
JPS6331841Y2 (ja)