JPH067844Y2 - 溝入れ用スローアウエイチップ - Google Patents
溝入れ用スローアウエイチップInfo
- Publication number
- JPH067844Y2 JPH067844Y2 JP1987179932U JP17993287U JPH067844Y2 JP H067844 Y2 JPH067844 Y2 JP H067844Y2 JP 1987179932 U JP1987179932 U JP 1987179932U JP 17993287 U JP17993287 U JP 17993287U JP H067844 Y2 JPH067844 Y2 JP H067844Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting edge
- tip
- rake face
- cutting
- rear end
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、溝入れ旋削加工を行うための溝入れ用スロ
ーアウェイチップに係わり、特に、横送り切削を行った
際の溝底の仕上げ面精度を向上させる技術に関するもの
である。
ーアウェイチップに係わり、特に、横送り切削を行った
際の溝底の仕上げ面精度を向上させる技術に関するもの
である。
[従来の技術] 従来、溝入れ用スローアウェイチップ(以下、チップと
略称する)としては、たとえば、第5図ないし第7図に
示すものが知られている。これらの図に示すチップA
は、チップ本体1の一端部上面がすくい面2とされ、こ
のすくい面2の先端稜線部に切刃2aが形成されてなる
ものであって、すくい面2には、切刃2aの中央部分を
含み、切刃2aから後端側へ向かう所定範囲の部分にす
くい面から一段低められてなる凹部3が形成されてい
る。
略称する)としては、たとえば、第5図ないし第7図に
示すものが知られている。これらの図に示すチップA
は、チップ本体1の一端部上面がすくい面2とされ、こ
のすくい面2の先端稜線部に切刃2aが形成されてなる
ものであって、すくい面2には、切刃2aの中央部分を
含み、切刃2aから後端側へ向かう所定範囲の部分にす
くい面から一段低められてなる凹部3が形成されてい
る。
このチップAは、図示しないバイト本体に取り付けられ
て溝入れ旋削加工に供されるものであって、切刃2aに
よって溝の加工を行い、生成された切屑を凹部3に当て
ることにより、これをカールさせて短尺に分断するよう
になっている。
て溝入れ旋削加工に供されるものであって、切刃2aに
よって溝の加工を行い、生成された切屑を凹部3に当て
ることにより、これをカールさせて短尺に分断するよう
になっている。
しかしながら、上記チップAにおいては、凹部3が切刃
2aに達しているから、切刃2aが段状をなしている。
このため、溝底に第8図に示すような凸状部4が生じて
しまい、溝底を平坦に仕上げることができず、したがっ
て、主に、突切り旋削加工にしか用いることができない
という欠点がある。
2aに達しているから、切刃2aが段状をなしている。
このため、溝底に第8図に示すような凸状部4が生じて
しまい、溝底を平坦に仕上げることができず、したがっ
て、主に、突切り旋削加工にしか用いることができない
という欠点がある。
一方、第9図および第10図に示すチップBは、チップ
本体6のすくい面7を先端側および後端側から中央部へ
向かうに従って上下面6a,6b間距離が漸次減少する
凹曲面に形成し、先端の切刃7aを直線状に形成してい
るから、上記のような凸状部4を削り残してしまうとい
う問題は生じない。
本体6のすくい面7を先端側および後端側から中央部へ
向かうに従って上下面6a,6b間距離が漸次減少する
凹曲面に形成し、先端の切刃7aを直線状に形成してい
るから、上記のような凸状部4を削り残してしまうとい
う問題は生じない。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、上記チップBにあっては、切刃7aが直
線状をなしているために、横送り切削を行った場合に溝
底の表面が切刃7aによって擦過され、その面粗度が悪
化するという問題があった。
線状をなしているために、横送り切削を行った場合に溝
底の表面が切刃7aによって擦過され、その面粗度が悪
化するという問題があった。
また、上記従来のチップA,Bにおいては、チップ本体
側面と溝の側面との間の隙間が狭いため切屑の排除性が
低く、切屑がこの隙間に詰まりやすくなっていた。更
に、すくい面2,7と切屑との接触面積が大きいため、
両者の接触に伴う切削抵抗が増加するという問題もあっ
た。
側面と溝の側面との間の隙間が狭いため切屑の排除性が
低く、切屑がこの隙間に詰まりやすくなっていた。更
に、すくい面2,7と切屑との接触面積が大きいため、
両者の接触に伴う切削抵抗が増加するという問題もあっ
た。
本考案は上記のような問題点を解決するためになされた
もので、横送り切削を行った場合の溝底の面精度と切屑
の排除性とを向上させ、かつ切削抵抗を低下させること
ができるチップを提供することを目的としている。
もので、横送り切削を行った場合の溝底の面精度と切屑
の排除性とを向上させ、かつ切削抵抗を低下させること
ができるチップを提供することを目的としている。
[問題点を解決するための手段] この考案の溝入れ用スローアウェイチップは、チップ本
体の端部上面にすくい面を形成するとともに、このすく
い面の先端縁および両側縁に切刃を形成したものであ
り、上記先端の切刃を、この切刃の両端から中央側へ向
かうに従って、チップ本体の後端部からの距離が漸次減
少するように凹状に形成し、この凹状の切刃の最も先端
側に位置する部分から最も後端側に位置する部分までの
先後方向の距離を0.02〜0.1mmに設定するとと
もに、上記すくい面に、チップ本体の側縁を含む上記す
くい面の両側の壁部を上記切刃の近傍から後端側に向け
切り欠いてなる凹部を形成し、上記すくい面の幅を、上
記切刃の近傍から後端側で縮小させたものである。
体の端部上面にすくい面を形成するとともに、このすく
い面の先端縁および両側縁に切刃を形成したものであ
り、上記先端の切刃を、この切刃の両端から中央側へ向
かうに従って、チップ本体の後端部からの距離が漸次減
少するように凹状に形成し、この凹状の切刃の最も先端
側に位置する部分から最も後端側に位置する部分までの
先後方向の距離を0.02〜0.1mmに設定するとと
もに、上記すくい面に、チップ本体の側縁を含む上記す
くい面の両側の壁部を上記切刃の近傍から後端側に向け
切り欠いてなる凹部を形成し、上記すくい面の幅を、上
記切刃の近傍から後端側で縮小させたものである。
[作用] 上記溝入れ用スローアウェイチップを横送りして切削す
ると、凹部による削り残しが切刃によって平坦に切削さ
れ、溝底の面粗度が向上される。このように、本考案は
横送り切削に際して先端の切刃によって削り残し部分の
切削を行うものであるが、溝底の面精度を向上させると
ともに横送り切削を円滑に行うために上記数値限定は極
めて重要である。
ると、凹部による削り残しが切刃によって平坦に切削さ
れ、溝底の面粗度が向上される。このように、本考案は
横送り切削に際して先端の切刃によって削り残し部分の
切削を行うものであるが、溝底の面精度を向上させると
ともに横送り切削を円滑に行うために上記数値限定は極
めて重要である。
すなわち、切刃の最も先端側に位置する部分から切刃の
最も後端側に位置する部分までの先後方向の距離が0.
02mmを下回ると、溝底に接触する切刃の長さが長く
なり、溝底が切刃によって擦過され、面精度が悪化して
しまう。一方、距離が0.1mmを上回ると、横送りし
たときの先端切刃による切削代が大きくなりすぎるため
切刃に多大な切削抵抗が作用し、この結果、刃先のチッ
ピングあるいはびびり振動等が生じるのである。
最も後端側に位置する部分までの先後方向の距離が0.
02mmを下回ると、溝底に接触する切刃の長さが長く
なり、溝底が切刃によって擦過され、面精度が悪化して
しまう。一方、距離が0.1mmを上回ると、横送りし
たときの先端切刃による切削代が大きくなりすぎるため
切刃に多大な切削抵抗が作用し、この結果、刃先のチッ
ピングあるいはびびり振動等が生じるのである。
また、すくい面に、チップ本体の側縁を含む上記すくい
面の両側の壁部を切刃の近傍から後端側に向け切り欠い
てなる凹部を形成すると、チップ本体の側面と溝の側面
との間の隙間が広くなり、その結果、特に横送り時にお
ける切屑の排除性が向上する。しかも、凹部を切刃の近
傍から後端側に向け形成したので、凹部を形成しても切
刃が段状をなすことはなく、削り残しのない平滑な溝底
が得られる。
面の両側の壁部を切刃の近傍から後端側に向け切り欠い
てなる凹部を形成すると、チップ本体の側面と溝の側面
との間の隙間が広くなり、その結果、特に横送り時にお
ける切屑の排除性が向上する。しかも、凹部を切刃の近
傍から後端側に向け形成したので、凹部を形成しても切
刃が段状をなすことはなく、削り残しのない平滑な溝底
が得られる。
更に、すくい面の幅を切刃の近傍から後端側で縮小する
と、すくい面と切屑との接触面積も縮小し、両者の接触
に伴う切削抵抗が低下する。
と、すくい面と切屑との接触面積も縮小し、両者の接触
に伴う切削抵抗が低下する。
[実施例] 以下、第1図ないし第4図を参照しながら本考案の一実
施例について説明する。第1図は実施例の溝入れ用スロ
ーアウェイチップ(以下、チップと略称する)Cを示す
平面図である。第1図において符号10は、チップ本体
である。チップ本体10は、上下面11,12が互いに
平行になされ、かつ断面が略五角形の棒状のものであ
り、上面11の先端部にすくい面13が形成されてい
る。このすくい面13は、先端縁から後端側へ向かう所
定範囲の部分が下り勾配となる平坦面に形成されるとと
もに、この平坦面に連続する後端側の部分が縦断面形状
が円弧状の凹曲面に形成されたものであって、その先端
縁には切刃13aが形成されている。
施例について説明する。第1図は実施例の溝入れ用スロ
ーアウェイチップ(以下、チップと略称する)Cを示す
平面図である。第1図において符号10は、チップ本体
である。チップ本体10は、上下面11,12が互いに
平行になされ、かつ断面が略五角形の棒状のものであ
り、上面11の先端部にすくい面13が形成されてい
る。このすくい面13は、先端縁から後端側へ向かう所
定範囲の部分が下り勾配となる平坦面に形成されるとと
もに、この平坦面に連続する後端側の部分が縦断面形状
が円弧状の凹曲面に形成されたものであって、その先端
縁には切刃13aが形成されている。
すくい面13の両側の壁部には凹部14が形成されてい
る。凹部14は、チップ本体10の側縁を含む壁部を切
刃13aの近傍から後端側へ向けて切り欠いてなるもの
であって、その上面には横送り切削を行った場合にすく
い面とされる傾斜面15が形成されている、傾斜面15
は、切刃13aから後端側へ所定寸法離間した箇所から
後端側へ向けて下面12側へ傾斜して形成され、かつ、
その稜線部には切刃15aが形成されている。そして、
この切刃15aと上記切刃13aとが交叉する角部には
Rコーナー15bが形成されている。
る。凹部14は、チップ本体10の側縁を含む壁部を切
刃13aの近傍から後端側へ向けて切り欠いてなるもの
であって、その上面には横送り切削を行った場合にすく
い面とされる傾斜面15が形成されている、傾斜面15
は、切刃13aから後端側へ所定寸法離間した箇所から
後端側へ向けて下面12側へ傾斜して形成され、かつ、
その稜線部には切刃15aが形成されている。そして、
この切刃15aと上記切刃13aとが交叉する角部には
Rコーナー15bが形成されている。
また、チップ本体10の先端面は、両側縁から中央部へ
向かうに従って後端部からの距離が漸次減少する傾斜面
16・16によって形成されている。このため、切刃1
3aは、その両端から中央部側へ向かうに従って後端部
からの距離が漸次減少し、中央部において鈍角をなして
交叉する2つの直線状の稜線部から構成され、平面視凹
状になされている。
向かうに従って後端部からの距離が漸次減少する傾斜面
16・16によって形成されている。このため、切刃1
3aは、その両端から中央部側へ向かうに従って後端部
からの距離が漸次減少し、中央部において鈍角をなして
交叉する2つの直線状の稜線部から構成され、平面視凹
状になされている。
ここで、切刃13aの最も先端側に位置する部分どうし
を結んだ線分Lから、切刃13aの最も後端側に位置す
る部分Pまでの先後方向の距離Tは、0.02〜0.1
mmに設定されている。距離Tが0.02mmを下回る
と、横送り切削を行った場合に溝底に接触する切刃13
aの長さが長いために溝底が擦過され、加工面の面粗度
が悪化する。一方、距離Tが0.1mmを上回ると、横
送り切削を行った場合の切刃13aによる切削代が大き
くなりすぎるため切刃13aに多大な切削抵抗が作用
し、この結果、切刃13aのチッピングやびびり振動が
多発する。
を結んだ線分Lから、切刃13aの最も後端側に位置す
る部分Pまでの先後方向の距離Tは、0.02〜0.1
mmに設定されている。距離Tが0.02mmを下回る
と、横送り切削を行った場合に溝底に接触する切刃13
aの長さが長いために溝底が擦過され、加工面の面粗度
が悪化する。一方、距離Tが0.1mmを上回ると、横
送り切削を行った場合の切刃13aによる切削代が大き
くなりすぎるため切刃13aに多大な切削抵抗が作用
し、この結果、切刃13aのチッピングやびびり振動が
多発する。
なお、チップ本体10の後端部も先端部と同様に構成さ
れているので、同一の構成要素には同一の符号を付して
その説明を省略する。
れているので、同一の構成要素には同一の符号を付して
その説明を省略する。
このようなチップCを用いて溝入れ加工を行うと、チッ
プCを縦方向へ送ったときには切刃13aの形状に応じ
て溝底からの高さTの凸状部17が削り残される。しか
し、チップCを横送りすると、その凸状部17は切刃1
3aによって切削され、チップCを寸法l(ただし、l
はチップ本体10の幅からRコーナー15bの直径を差
し引いた長さ)送った時点で凸状部17は完全に除去さ
れ、溝底が平坦に切削される。
プCを縦方向へ送ったときには切刃13aの形状に応じ
て溝底からの高さTの凸状部17が削り残される。しか
し、チップCを横送りすると、その凸状部17は切刃1
3aによって切削され、チップCを寸法l(ただし、l
はチップ本体10の幅からRコーナー15bの直径を差
し引いた長さ)送った時点で凸状部17は完全に除去さ
れ、溝底が平坦に切削される。
ここで、上記チップCでは、切刃13aの最も先端に位
置する部分から最も後端側に位置する部分Pまでの先後
方向の距離Tを0.02mm以上に設定しているから、
切刃13aが溝底と擦過することがなく、したがって、
溝底の面粗度等の面精度を大幅に向上させることができ
る。また、距離Tを0.1mm以下に設定しているか
ら、切刃13aに多大な切削抵抗が作用することがな
く、チッピングやびびり振動の発生を未然に防止するこ
とができる。
置する部分から最も後端側に位置する部分Pまでの先後
方向の距離Tを0.02mm以上に設定しているから、
切刃13aが溝底と擦過することがなく、したがって、
溝底の面粗度等の面精度を大幅に向上させることができ
る。また、距離Tを0.1mm以下に設定しているか
ら、切刃13aに多大な切削抵抗が作用することがな
く、チッピングやびびり振動の発生を未然に防止するこ
とができる。
また、すくい面13に、チップ本体10の側縁を含むす
くい面13の両側の壁部を切刃13aの近傍から後端側
に向け切り欠いてなる凹部14を形成しているので、チ
ップ本体10の側面と溝の側面との間の隙間が広くな
る。従って、特に横送り時における切屑の排除性が向上
する。しかも、凹部14を切刃13aの近傍から後端側
に向け形成したので、凹部14の形成により切刃13a
が段状をなすことはない。従って、削り残しのない平滑
な溝底が得られる。
くい面13の両側の壁部を切刃13aの近傍から後端側
に向け切り欠いてなる凹部14を形成しているので、チ
ップ本体10の側面と溝の側面との間の隙間が広くな
る。従って、特に横送り時における切屑の排除性が向上
する。しかも、凹部14を切刃13aの近傍から後端側
に向け形成したので、凹部14の形成により切刃13a
が段状をなすことはない。従って、削り残しのない平滑
な溝底が得られる。
更に、すくい面13の幅が切刃13aの近傍から後端側
で縮小するので、すくい面13と切屑との接触面積も縮
小し、両者の接触に伴う切削抵抗が低下するという効果
もある。
で縮小するので、すくい面13と切屑との接触面積も縮
小し、両者の接触に伴う切削抵抗が低下するという効果
もある。
なお、上記実施例では、チップ本体10の先端面を平坦
な傾斜面16によって構成しているが、中央部へ向かう
に従って、後端部からの距離が漸次減少するものであれ
ば凹曲面としても良い。
な傾斜面16によって構成しているが、中央部へ向かう
に従って、後端部からの距離が漸次減少するものであれ
ば凹曲面としても良い。
[考案の効果] 以上説明したようにこの考案の溝入れ用スローアウェイ
チップでは、すくい面の先端の切刃を、この切刃の両端
から中央側へ向かうに従って、チップ本体の後端部から
の距離が漸次減少するように凹状に形成し、この凹状の
切刃の最も先端側に位置する部分から最も後端側に位置
する部分までの先後方向の距離を0.02〜0.1mm
に設定しているから、縦送りによって削り残された凸状
部を切刃によって平坦に切削することができ、しかも、
切刃によって溝底が擦過されることがなく、したがっ
て、溝底の面粗度等の面精度を大幅に向上させることが
できる。さらに、横送りした際に切刃に多大な抵抗が作
用することがなく、チッピングやびびり振動の発生を未
然に防止することができる。
チップでは、すくい面の先端の切刃を、この切刃の両端
から中央側へ向かうに従って、チップ本体の後端部から
の距離が漸次減少するように凹状に形成し、この凹状の
切刃の最も先端側に位置する部分から最も後端側に位置
する部分までの先後方向の距離を0.02〜0.1mm
に設定しているから、縦送りによって削り残された凸状
部を切刃によって平坦に切削することができ、しかも、
切刃によって溝底が擦過されることがなく、したがっ
て、溝底の面粗度等の面精度を大幅に向上させることが
できる。さらに、横送りした際に切刃に多大な抵抗が作
用することがなく、チッピングやびびり振動の発生を未
然に防止することができる。
また、すくい面に、チップ本体の側縁を含む上記すくい
面の両側の壁部を上記切刃の近傍から後端側に向け切り
欠いてなる凹部を形成しているので、チップ本体の側面
と溝の側面との間の隙間が広くなり、特に横送り時にお
ける切屑の排除性が向上する。しかも、凹部を切刃の近
傍から後端側に向け形成したので、凹部を形成しても切
刃が段状をなすことはなく、削り残しのない平滑な溝底
が得られる。
面の両側の壁部を上記切刃の近傍から後端側に向け切り
欠いてなる凹部を形成しているので、チップ本体の側面
と溝の側面との間の隙間が広くなり、特に横送り時にお
ける切屑の排除性が向上する。しかも、凹部を切刃の近
傍から後端側に向け形成したので、凹部を形成しても切
刃が段状をなすことはなく、削り残しのない平滑な溝底
が得られる。
更に、上記すくい面の幅が上記切刃の近傍から後端側で
縮小するので、すくい面と切屑との接触面積も縮小し、
両者の接触に伴う切削抵抗が低下するという効果もあ
る。
縮小するので、すくい面と切屑との接触面積も縮小し、
両者の接触に伴う切削抵抗が低下するという効果もあ
る。
第1図ないし第3図は本考案の一実施例を示す図であっ
て、第1図は、溝入れ用スローアウェイチップを示す平
面図、第2図は第1図のII方向矢視図、第3図は第1図
のIII方向矢視図、第4図は上記溝入れ用スローアウェ
イチップによって溝入れ加工を行った場合の溝の形状を
示す断面図、第5図ないし第10図は従来の溝入れ用ス
ローアウェイチップの一例を示す図であって、第5図は
その平面図、第6図は第5図のVI方向矢視図、第7図は
第5図のVII方向矢視図、第8図は第5図に示す溝入れ
用スローアウェイチップによって溝入れ加工を行った場
合の溝の形状を示す断面図、第9図は従来の他の溝入れ
用スローアウェイチップの例を示す平面図、第10図は
第9図のX方向矢視図である。 1……チップ本体、 2……すくい面、 2a……切刃、 6……チップ本体、 7……すくい面、 7a……切刃、 10……チップ本体、 13……すくい面、 13a……切刃、 15a……切刃、 P……切刃の最も後端側に位置する部分。
て、第1図は、溝入れ用スローアウェイチップを示す平
面図、第2図は第1図のII方向矢視図、第3図は第1図
のIII方向矢視図、第4図は上記溝入れ用スローアウェ
イチップによって溝入れ加工を行った場合の溝の形状を
示す断面図、第5図ないし第10図は従来の溝入れ用ス
ローアウェイチップの一例を示す図であって、第5図は
その平面図、第6図は第5図のVI方向矢視図、第7図は
第5図のVII方向矢視図、第8図は第5図に示す溝入れ
用スローアウェイチップによって溝入れ加工を行った場
合の溝の形状を示す断面図、第9図は従来の他の溝入れ
用スローアウェイチップの例を示す平面図、第10図は
第9図のX方向矢視図である。 1……チップ本体、 2……すくい面、 2a……切刃、 6……チップ本体、 7……すくい面、 7a……切刃、 10……チップ本体、 13……すくい面、 13a……切刃、 15a……切刃、 P……切刃の最も後端側に位置する部分。
Claims (1)
- 【請求項1】チップ本体の端部上面にすくい面を形成す
るとともに、このすくい面の先端縁および両端縁に切刃
を形成してなる溝入れ用スローアウェイチップにおい
て、上記先端の切刃を、この切刃の両端から中央側へ向
かうに従って、チップ本体の後端部からの距離が漸次減
少するように凹状に形成し、この凹状の切刃の最も先端
側に位置する部分から最も基端側に位置する部分までの
先端方向の距離を0.02〜0.1mmに設定するとと
もに、上記すくい面に、チップ本体の側縁を含む上記す
くい面の両側の壁部を上記切刃の近傍から後端側に向け
切り欠いてなる凹部を形成し、上記すくい面の幅を、上
記切刃の近傍から後端側で縮小させたことを特徴とする
溝入れ用スローアウェイチップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987179932U JPH067844Y2 (ja) | 1987-11-26 | 1987-11-26 | 溝入れ用スローアウエイチップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987179932U JPH067844Y2 (ja) | 1987-11-26 | 1987-11-26 | 溝入れ用スローアウエイチップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0184903U JPH0184903U (ja) | 1989-06-06 |
JPH067844Y2 true JPH067844Y2 (ja) | 1994-03-02 |
Family
ID=31471472
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987179932U Expired - Lifetime JPH067844Y2 (ja) | 1987-11-26 | 1987-11-26 | 溝入れ用スローアウエイチップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH067844Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2549503Y2 (ja) * | 1991-03-26 | 1997-09-30 | 三菱マテリアル株式会社 | スローアウェイチップ |
JP6363355B2 (ja) * | 2014-02-25 | 2018-07-25 | 京セラ株式会社 | 切削インサート、切削工具および被削加工物の製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4923370A (ja) * | 1972-06-12 | 1974-03-01 | ||
GB1582452A (en) * | 1977-07-18 | 1981-01-07 | S H & C Overseas Holdings Ltd | Wrapping machines |
-
1987
- 1987-11-26 JP JP1987179932U patent/JPH067844Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0184903U (ja) | 1989-06-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3803549B2 (ja) | 溝加工用の切削インサート | |
JPH0429921Y2 (ja) | ||
US5246315A (en) | Cutting insert and cutting tool for a peeling operation | |
JPH07106484B2 (ja) | 突切り工具 | |
JPH0819905A (ja) | 切削用インサート | |
US5474406A (en) | Cutting plate for a reamer | |
JP4849815B2 (ja) | 切削インサートおよび溝入れ加工用切削工具 | |
JP5056215B2 (ja) | 切削インサート | |
JP3383543B2 (ja) | 切削インサート | |
JP3237052B2 (ja) | スローアウェイチップ | |
JPH067844Y2 (ja) | 溝入れ用スローアウエイチップ | |
JP2554861Y2 (ja) | スローアウェイチップ | |
JP2557569B2 (ja) | スローアウェイチップ | |
JPH0115442Y2 (ja) | ||
JPS6236562Y2 (ja) | ||
JPH0351058Y2 (ja) | ||
JPS6236563Y2 (ja) | ||
JP3260984B2 (ja) | フライス用サラエ刃付切削インサート | |
JPH052241Y2 (ja) | ||
JPH0212003Y2 (ja) | ||
JPH052242Y2 (ja) | ||
JP2508723Y2 (ja) | さらい刃付き正面フライス | |
JPS6312882Y2 (ja) | ||
JPH023363Y2 (ja) | ||
JP4163981B2 (ja) | スローアウェイチップ |