JPH0231712A

JPH0231712A - シートクッション

Info

Publication number: JPH0231712A
Application number: JP18269988A
Authority: JP
Inventors: Toshimi Miho; 三保　豪心
Original assignee: Nishikawa Kasei Co Ltd
Current assignee: Daikyo Nishikawa Corp
Priority date: 1988-07-21
Filing date: 1988-07-21
Publication date: 1990-02-01

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、シートの着座部を構成するシートクツション
に関し、特に、自動車や２輪車等の車両のシートに著効
を発揮するものに関する。

（従来の技術）従来より、この種のシートクツションとして、例えば特
開昭６０−６６７１２号公報に示されるように、シート
クツションにおいて車両の乗員が着座する着座部（中央
部）のみを軟らかいフオームで（ｈ成し、左右の両サイ
ド部を高硬度のフレタンフオームで構成することにより
、着座した乗員のホールド性能を高めたものや、或いは
特開昭６１−１８２９．１１号公報に開示されるように
、シートクツションの上側部を低硬度とし、下側部につ
いては固くすることにより、着座時のいわゆる底青き感
を解消するようにしたもの等が知られている。

（発明が解決しようとする課題）ところで、近年、車両の高速時の走行安定性やコーナリ
ング性能の向上のため、サスペンションのばね部材にお
ける弾性特性が高く設定される傾向にあるが、反面、路
面からの振動がシート上の乗員に伝達され易（、長距離
の走行時には乗員の疲労感を増大させる一因となってい
る。そして、こうした車両用シートに用いられるシート
クツションとしては、路面からの振動のうち、乗員が不
快感を受けやすい例えば１０１１ｚ以下の振動域の振動
を吸収することが望まれる。しかし、上記従来のものは
、いずれも、乗員の着座ホールド性能の向上を主目的と
するものであり、路面からの振動吸収のための機能を考
慮しておらず、乗り心地の向上に限度がある。

本発明の目的とするところは、高硬度ウレタンフオーム
の持つ着座ホールド機能等の特長を良好に活かしながら
、路面から乗員に伝わる振動の伝達を抑制して、乗り心
地を向上させることにある。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するために、本発明の解決手段は、路面
からの振動を吸収し易い材料として低反発弾性フオーム
を使用し、その低反発弾性フォームラシートクツション
下部で高硬度ウレタンフオームの下側に配置するもので
ある。

すなわち、本発明のシートクツションは、少なくとも高
硬度ウレタンフオーム層と低反発弾性フオーム層とから
なる２層構造に構成され、上記低反発弾性フオーム層の
上側に高硬度ウレタンフオーム層が配置されていること
を特徴としている。

（作用）上記の構成により、本発明では、シートクツションの下
部における低反発弾性フオーム層により路面からの微小
な振動が吸収されて、シートの乗り心地を向上させるこ
とができる。

その場合、上記低反発弾性フオーム層の上側に高硬度ウ
レタンフオーム層が配置されているので、この高硬度ウ
レタンフオーム層により低反発弾性フオーム層の局部的
な凹みが抑えられ、シートクツションに荷重が加わった
ときでも低反発弾性フオーム層の振動吸収性能を良好に
確保することができる。

（実施例）以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第２図は本発明を自動車用シートに適用した実施例の全
体構成を示し、１はシートの着座部分としてのシートク
ツションであって、このン〜トクッション１の後側に図
示しないシートバックが起立状態に配設されており、こ
のシートクツション１及びシートバックによりシートが
構成される。

また、上記シートクツション１の上面には左右中間部に
位置する着座部１ａと、その左右両側に着座部１ａより
も上方に突出するホールド部１ｂ。

１ｂとが形成され、この各ホールド部１ｂはシートクツ
ション１の前端から略後端まで前後方向に延びており、
このホールド部１ｂ、ｌｂにより着座部１ａに着座した
乗員の身体を左右方向から保持するようにしている。

そして、本発明の特徴として、第１図にも示すように、
上記シートクツション１は高硬度ウレタンフオーム層２
と低反発弾性フオーム層３とからなる２層構造に構成さ
れていて、上記低反発弾性フオーム層３の上側に高硬度
ウレタンフオーム層２が配置されている。すなわち、上
記高硬度ウレタンフオーム層２は、その上面に上記着座
部１ａ及び左右ホールド部１ｂ、ｌｂが形成されており
、その下面は基本的に平面に設けられている。そして、
この高硬度ウレタンフオーム層２の下面には上記む座部
１ａに対応する部分を矩形状に取り除いてなる凹陥部４
が形成され、この凹陥部４に低反発弾性フオーム層３が
高硬度ウレタンフオーム層２の下面と而−になるように
一体内に嵌装固着されている。

尚、上記高硬度ウレタンフオーム層２の外表面にはその
上面ないし側面に亘って図示しない表皮材が接合される
。

また、上記低反発弾性フオーム層３を高硬度ウレタンフ
オーム層２と一体成形する場合、高硬度ウレタンフオー
ムを凹陥部４を形成して発泡成形し、この凹陥部４内に
低反発弾性フオームをインサートして発泡させるインサ
ート法か、或いは高硬度ウレタンフオームと低反発弾性
フオームとを低反発弾性フオームが高硬度ウレタンフオ
ームの凹陥部４内に入るように成形型内で同時に発泡さ
せる同時発泡成形法のいずれかを採用すればよい。

したがって、上記実施例においては、シートクツション
１の下部に低反発弾性フオーム層３が配置されているた
め、この低反発弾性フオーム層３により路面からの微小
な振動が吸収されて、着座部１ａに着座した乗員への路
面振動の伝達が抑制され、よってシートクツション１の
乗り心地を向上させることができる。

また、その場合、上記低反発弾性フオーム層３の上側に
高硬度ウレタンフオーム層２が配置されているので、こ
の高硬度ウレタンフオーム層２の特性により上記低反発
弾性フオーム層３の局部的な凹みが抑えられ、シートク
ツション１に荷重が加わったときでも低反発弾性フオー
ム層３の振動吸収性能を良好に確保することができる。

尚、第３図に示すように、高硬度ウレタンフオーム層２
における管座部１ａ上面に軟質ウレタンスラブからなる
低硬度ウレタンフオーム層５を一体に固着して、シート
クツション１′を３層構造としてもよく、乗員の接触す
る部分を軟らかい感触にすることができる利点を有する
。

また、上記実施例では、高硬度ウレタンフオーム層２の
下面に低反発弾性フオーム層３を部分的に配置している
が、高硬度ウレタンフオーム層の下面の全体に低反発弾
性フオーム層を接合してもよい。

さらに、本発明は、上記実施例の如く自動車用シートに
限らず、２輪車用シート等、その他のシトに対しても適
用することができる。

（発明の効果）以上の如く、本発明のシートクツションによると、路面
からの振動を吸収し易い低反発弾性フオームを下側に配
置し、その上側に高硬度ウレタンフオームを配置したも
のであるので、低反発弾性フオーム層により路面からの
微小な振動を吸収して、シートの乗り心地を向上させる
ことができるとともに、高硬度ウレタンフオーム層によ
り低反発弾性フオーム層の局部的な凹みを抑え、シート
クツションに荷重が加わったときの低反発弾性フオーム
層の振動吸収性能を良好に確保することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は第２図の１−１線断面図、第２図は本発明の実
施例に係るシートクツションを一部破断して示す斜視図
である。第３図は他の実施例を示す一部破断斜視図であ
る。１．１′・・・シートクツション、２・・・高硬度ウレ
タンフオーム、３・・・低反発弾性フオーム。ユ（フートクツカフ）＼第２図２（、：ｆ、石戸Ｊ文２つしタフフオーム、響）前３Ｚ

Claims

【特許請求の範囲】

（１）少なくとも高硬度ウレタンフォーム層と低反発弾
性フォーム層とからなる２層構造に構成され、上記低反
発弾性フォーム層の上側に高硬度ウレタンフォーム層が
配置されていることを特徴とするシートクッション。