JPH08150976A - 自動二輪車のシート - Google Patents

自動二輪車のシート

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Publication number
JPH08150976A
JPH08150976A JP31765894A JP31765894A JPH08150976A JP H08150976 A JPH08150976 A JP H08150976A JP 31765894 A JP31765894 A JP 31765894A JP 31765894 A JP31765894 A JP 31765894A JP H08150976 A JPH08150976 A JP H08150976A
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JP
Japan
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seat
absorbing material
motorcycle
shock absorbing
driver
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Application number
JP31765894A
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English (en)
Inventor
Satoshi Tanigaki
聡 谷垣
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】乗車者に振動が伝達することを軽減すると共
に、道路の凹凸あるいは急加減速により乗車者の座骨近
傍に加わる衝撃力を緩和する自動二輪車のシートを提供
する。 【構成】運転者Aがステップ11に足を乗せてシート1
0に着座し、ハンドル6のグリップ7を握って操向する
自動二輪車において、シート10の運転者Aの着座部1
0aに衝撃吸収材15を配置し、この衝撃吸収材15の
中心点P1が、グリップ点P2から後方に水平距離Y±
100(mm)の範囲内に設定し、ただし、Y=16
4.1+0.869X X=グリップ点P2とステップ点P3の水平方向距離
(mm)である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、衝撃吸収材を使用し
た自動二輪車のシートに関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車に使用されるシートでは、通
常、ウレタンフォームからなるクッション体が、合成皮
革のシート表皮で包まれて、硬質の板状部材からなるボ
トムプレートの上に取り付けられており、エンジンの振
動や路面の凹凸により走行中の車体に発生する振動は、
クッション体で吸収されることによって、運転者や同乗
者等の乗車者にはできるだけ伝わらないような構造とな
っている。
【0003】このような自動二輪車のシートにおいて、
単にウレタンフォームからなるクッション体だけでは乗
車者に対する衝撃の吸収が不充分であるため、ウレタン
フォームの本体に粘弾性ウレタンエラストマーのような
粘弾性体(超吸収性弾性体)を重層したものをクッショ
ン体として使用することにより、粘弾性体で振動を充分
に吸収することによって乗車者が感じる振動をより少な
いものとするということが従来公知となっている(特開
平2−286481号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、自動二輪
車のシートとしては、乗車者に振動の伝達を極力軽減す
ると共に、道路の凹凸、あるいは急加減速により乗車者
に加わる衝撃力を緩和する機能が要求される。従来、粘
弾性体(超吸収性弾性体)を重層したものをクッション
体として使用することにより乗車者に振動を伝達しない
ようにしているが、特に、道路の凹凸、あるいは急加減
速により乗車者が着座していると、その臀部の座骨近傍
には、シート下方からの衝撃力が集中して作用するの
で、座骨近傍において衝撃力を緩和する必要がある。ま
た、乗車者が着座していると、その骨盤、腰椎近傍に
は、シート後方からの衝撃力が集中して作用するので、
骨盤、腰椎近傍において衝撃力を緩和する必要がある。
【0005】この発明は、上記のような従来の自動二輪
車のシートの持つ不都合を解消することを目的としてお
り、より具体的には、乗車者に振動が伝達することを軽
減すると共に、乗車者の臀部の座骨、または骨盤、腰椎
近傍において衝撃力を緩和する自動二輪車のシートを提
供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決しかつ目
的を達成するために、請求項1記載の発明は、運転者が
ステップに足を乗せてシートに着座し、ハンドルのグリ
ップを握って操向する自動二輪車において、前記シート
の運転者の着座部に衝撃吸収材を配置し、この衝撃吸収
材の中心点が、前記グリップ点から後方に水平距離Y±
100(mm)の範囲内に設定し、 ただし、Y=164.1+0.869X X=グリップ点とステップ点の水平方向距離(mm) であることを特徴としている。
【0007】請求項2記載の発明は、運転者がステップ
に足を乗せてシートに着座し、ハンドルのグリップを握
って操向する自動二輪車において、前記シートは、前側
の運転者の着座部に衝撃吸収材を配置し、後側に同乗者
の着座部に衝撃吸収材を配置し、前記同乗者の着座部に
配置した衝撃吸収材の中心点を、前記運転者の着座部の
衝撃吸収材の中心点より後方に水平距離略350(m
m)程度の位置に設定したことを特徴としている。
【0008】請求項3記載の発明は、運転者がステップ
に足を乗せて背もたれ部を有するシートに着座し、ハン
ドルのグリップを握って操向する自動二輪車において、
前記シートは、運転者の着座部に衝撃吸収材を配置し、
また前記背もたれ部に衝撃吸収材を配置し、前記背もた
れ部に配置した衝撃吸収材の中心点を、前記運転者の着
座部より鉛直上方距離略80〜180(mm)の位置に
設定したことを特徴としている。
【0009】請求項4記載の発明は、前記シートの運転
者の着座部に配置した衝撃吸収材の中心点が、前記グリ
ップ点から後方に水平距離Y±100(mm)の範囲内
に設定し、 ただし、Y=164.1+0.869X X=グリップ点とステップ点の水平方向距離(mm) であることを特徴としている。
【0010】請求項5記載の発明は、前記シートの厚さ
H0とし、前記衝撃吸収材の厚さH1とし、前記シート
の厚さH0から前記衝撃吸収材の厚さH1を差し引いた
厚さH2とし、 20<H0<90(mm) 5<H1<20(mm) であり、 0.125<H1/H2<1 0.1<H1/H0<0.5 の関係が成立するように設定したことを特徴としてい
る。
【0011】請求項6記載の発明は、前記衝撃吸収材の
座圧の高い部分には、凹部を形成しないで、座圧の低い
部分に凹部を形成したことを特徴としている。
【0012】請求項7記載の発明は、前記衝撃吸収材に
凹部を形成し、凹部の径を上方から下方にいくに従い変
化させることを特徴としている。
【0013】請求項8記載の発明は、前記衝撃吸収材に
凹部を形成し、凹部の密度または径を変化させることを
特徴としている。
【0014】請求項9記載の発明は、前記衝撃吸収材の
上部を車幅方向から見て凸状曲面に形成したことを特徴
としている。
【0015】請求項10記載の発明は、前記衝撃吸収材
の上部を車幅方向から見て凹状曲面に形成したことを特
徴としている。
【0016】請求項11記載の発明は、前記衝撃吸収材
の厚みを車両の前後方向で変化させたことを特徴として
いる。
【0017】請求項12記載の発明は、前記衝撃吸収材
の上部に車両の前方向または後方向の傾斜面を有する凹
凸を形成したことを特徴としている。
【0018】請求項13記載の発明は、前記シートの前
記衝撃吸収材を置く部分に凹凸部を設けることを特徴と
している。
【0019】請求項14記載の発明は、前記シートの前
記衝撃吸収材を置く部分に弾性を与えることを特徴とし
ている。
【0020】請求項15記載の発明は、前記シートが、
クッション本体に前記衝撃吸収材を置く部分に収納凹部
を設け、この収納凹部より前記衝撃吸収材を厚くして締
め代を形成すると共に、逃げ部として前記収納凹部より
前記衝撃吸収材の周辺部を小さくして隙間を形成し、前
記クッション本体とボトムプレートで前記衝撃吸収材を
押圧して締付固定して構成したことを特徴としている。
【0021】請求項16記載の発明は、前記シートに前
記衝撃吸収材を埋設したことを特徴としている。
【0022】請求項17記載の発明は、前記衝撃吸収材
を断熱材で包んだことを特徴としている。
【0023】請求項18記載の発明は、前記シートの上
部または底部に断熱材を配置したことを特徴としてい
る。
【0024】請求項19記載の発明は、前記シートが、
成形型に前記衝撃吸収材を入れてクッション材を発泡さ
せて、このクッション材と前記衝撃吸収材を接着させた
ことを特徴としている。
【0025】請求項20記載の発明は、前記衝撃吸収材
が、マトリックス樹脂となる超軟質ウレタンエラストマ
ー中に樹脂製マイクロバルーンが混入されていることを
特徴としている。
【0026】請求項21記載の発明は、前記衝撃吸収材
が、樹脂製マイクロバルーンが超軟質ウレタンエラスト
マーに対して1〜5%(重量%)混合されていることを
特徴としている。
【0027】請求項22記載の発明は、前記衝撃吸収材
が、引張時のバネ定数に対する圧縮時のバネ定数の比
(圧縮時のバネ定数/引張時のバネ定数)が1.1以上
であり、貯蔵弾性率が0.22MPa以下であることを
特徴としている。
【0028】
【作用】請求項1記載の発明では、シートの運転者の着
座部に衝撃吸収材を配置し、この衝撃吸収材の配置位置
を特定することで、運転者に振動が伝達されることを軽
減すると共に、道路の凹凸あるいは急加減速により乗車
者の座骨近傍、あるいは骨盤、腰椎近傍に加わる衝撃力
を緩和する。
【0029】請求項2記載の発明では、シートの同乗者
の着座部に衝撃吸収材を配置し、この衝撃吸収材の配置
位置を特定することで、同乗者に振動が伝達されること
を軽減すると共に、道路の凹凸あるいは急加減速により
同乗者の座骨近傍に加わる衝撃力を緩和する。
【0030】請求項3記載の発明では、シートの運転者
の着座部に衝撃吸収材を配置し、また背もたれ部に衝撃
吸収材を配置し、背もたれ部に配置した衝撃吸収材の配
置位置を特定することで、走行中運転者の骨盤の上端と
腰椎を支持し、上半身が安定し、快適である。また、運
転者に振動が伝達されることを軽減すると共に、道路の
凹凸あるいは急加減速により乗車者の座骨や骨盤、腰椎
近傍に加わる衝撃力を緩和する。
【0031】請求項4記載の発明では、運転者及び同乗
者に振動が伝達することを軽減すると共に、道路の凹凸
あるいは急加減速により運転者及び同乗者の座骨近傍に
加わる衝撃力を緩和する。
【0032】請求項5記載の発明では、シートの厚さと
衝撃吸収材の厚さの関係を規定することで、乗車者に振
動が伝達することを軽減すると共に、道路の凹凸あるい
は急加減速により乗車者の座骨近傍に加わる衝撃力を緩
和する。
【0033】請求項6記載の発明では、衝撃吸収材の座
圧の高い部分には、凹部を形成しないで、座圧の低い部
分に凹部を形成し、簡単な構造で衝撃吸収材の硬さの調
整が可能である。
【0034】請求項7記載の発明では、衝撃吸収材に凹
部を形成し、凹部の径を上方から下方にいくに従い変化
させ、シート沈み量が変化するに従い弾性が変化し、座
り心地が向上する。
【0035】請求項8記載の発明では、衝撃吸収材に凹
部を形成し、例えば座圧分布に応じて凹部の密度または
径を変化させることで、着座した場合のずれを防止で
き、座り心地が向上する。
【0036】請求項9記載の発明では、衝撃吸収材の上
部を車幅方向から見て凸状曲面に形成しており、シート
の外形の鞍乗形状の凸形に合わせることによりフィット
感が向上する。
【0037】請求項10記載の発明では、衝撃吸収材の
上部を車幅方向から見て凹状曲面に形成しており、車両
の振動や道路の凹凸あるいは急加減速により車幅方向の
横ずれが防止される。
【0038】請求項11記載の発明では、衝撃吸収材の
厚みを車両の前後方向で変化させており、車両の振動や
道路の凹凸あるいは急加減速により車両の前後方向のず
れが防止される。
【0039】請求項12記載の発明では、衝撃吸収材の
上部に車両の前方向または後方向の傾斜面を有する凹凸
を形成しており、車両の振動や道路の凹凸あるいは急加
減速により車両の前後方向のずれが防止される。
【0040】請求項13記載の発明では、シートの衝撃
吸収材を置く部分に凹凸部を設け、凹凸部により衝撃吸
収材の撓み量が増し、乗車者に振動が伝達することを軽
減すると共に、道路の凹凸あるいは急加減速により乗車
者の座骨近傍に加わる衝撃力を緩和する。
【0041】請求項14記載の発明では、シートの衝撃
吸収材を置く部分に弾性を与え、乗車者に振動が伝達す
ることを軽減すると共に、道路の凹凸あるいは急加減速
により乗車者の座骨近傍に加わる衝撃力を緩和する。
【0042】請求項15記載の発明では、シートの収納
凹部に衝撃吸収材を置いて、シートをボトムプレートに
締付固定すると、衝撃吸収材が押されて広がり収納凹部
に隙間なく収納され、衝撃吸収材のずれが防止される。
【0043】請求項16記載の発明では、シートに衝撃
吸収材を埋設して、衝撃吸収材が熱の影響を受けにくい
構造になっており、衝撃吸収材の性能が熱の影響で損な
われることを防止している。
【0044】請求項17記載の発明では、衝撃吸収材を
断熱材で包み、衝撃吸収材が熱の影響を受けにくい構造
になっており、衝撃吸収材の性能が熱の影響で損なわれ
ることを防止している。
【0045】請求項18記載の発明は、シートの上部ま
たは底部に断熱材を配置し、衝撃吸収材が熱の影響を受
けにくい構造になっており、衝撃吸収材の性能が熱の影
響で損なわれることを防止している。
【0046】請求項19記載の発明では、シートが、成
形型に衝撃吸収材を入れてクッション材を発泡させて、
このクッション材と衝撃吸収材を接着させており、シー
トにかかる荷重で衝撃吸収材に張力が働き弾性が増し
て、乗車者に振動が伝達することを軽減すると共に、道
路の凹凸あるいは急加減速により乗車者の座骨近傍に加
わる衝撃力を緩和する。
【0047】請求項20記載の発明では、衝撃吸収材
が、マトリックス樹脂となる超軟質ウレタンエラストマ
ー中に樹脂製マイクロバルーンが混入されており、衝撃
吸収材の構成により、高い粘着性を有する超軟質ウレタ
ンエラストマーをマトリックス樹脂とする衝撃吸収材の
粘着性が低くなって、その取り扱いが容易となり、衝撃
吸収材のシートヘの組み付け作業がやり易くなる。
【0048】請求項21記載の発明では、衝撃吸収材
が、樹脂製マイクロバルーンが超軟質ウレタンエラスト
マーに対して1〜5%(重量%)混合されており、超軟
質ウレタンエラストマーと樹脂製マイクロバルーンの混
合物について、注型硬化後二層に分離してしまうという
ようなことがなく、また、粘度が高くて注型時にエアー
が入ってしまうというようなこともない。
【0049】請求項22記載の発明では、衝撃吸収材
が、引張時のバネ定数に対する圧縮時のバネ定数の比
(圧縮時のバネ定数/引張時のバネ定数)が1.1以上
であり、貯蔵弾性率が0.22MPa以下であり、衝撃
吸収材をシートに組み付けたときの重量増が少なくな
り、着座したときのフィット感が良くなってシートの座
り心地が向上する。
【0050】
【実施例】以下、この発明の自動二輪車のシートの実施
例について図面に基づいて説明する。
【0051】まず、図1乃至図4の自動二輪車のシート
の実施例について説明する。図1は運転者が乗車した状
態の自動二輪車の側面図、図2はシートの断面図、図3
はシートの平面図、図4は図2のIV-IV線に沿う断面図
である。
【0052】自動二輪車の車体フレーム1にはエンジン
2が搭載され、車体フレーム1の前側のヘッドパイプ3
にはフロントフォーク4が設けられている。フロントフ
ォーク4の下部に前輪5が設けられ、上部にハンドル6
が設けられ、ハンドル6は両側にグリップ7を有してい
る。車体フレーム1の後側には、リヤアーム700が設
けられ、リヤアーム700の後部に後輪8が設けられて
いる。車体フレーム1の上部には燃料タンク9が配置さ
れ、燃料タンク9の後方にはシート10が設けられてい
る。シート10は、運転者Aが着座する着座部10a
と、同乗者が着座する着座部10bが段状に連続して形
成されているタンデムシートである。運転者Aがステッ
プ11に足を乗せてシート10の着座部10aに着座
し、ハンドル6のグリップ7を握って操向し、同乗者は
着座部10bに着座して乗る。
【0053】シート10は、金属や硬質合成樹脂等の板
状体からなるボトムプレート12を有し、このボトムプ
レート12の下部に取付ステー13が設けられ、この取
付ステー13を車体フレーム1に係合して取付られる。
ボトムプレート12の上方には、ウレタンフォーム製の
クッション本体14と粘弾性体の衝撃吸収材15,16
からなるクッション17が配置され、PVC(ポリ塩化
ビニール)レザーの表地とウーリーナイロンの裏地から
なる合成皮革のシート表皮18が、クッション17の表
面を覆って、ボトムプレート12の周縁に固着されてい
る。
【0054】シート10の運転者Aの着座部10aには
衝撃吸収材15が左右一対配置され、衝撃吸収材15
は、図3に示すように、車両の前後方向の幅D11が例
えば略240mm程度に、また車幅方向の幅D12が左
右とも略100mm程度に設定されている。また、同乗
者の着座部10bには衝撃吸収材16が左右一対配置さ
れ、衝撃吸収材16は、図3に示すように、車両の前後
方向の幅D21が例えば略200mm程度に、また車幅
方向の幅D22が左右とも略100mm程度に設定され
ている。
【0055】シート10の運転者Aの着座部10aに配
置された衝撃吸収材15は、図1に示すように、衝撃吸
収材15の中心点P1が、グリップ点P2から後方に水
平距離Y±100(mm)の範囲内に設定されている。
【0056】ただし、Y=164.1+0.869Xで
あり、 X=グリップ点P2とステップ点P3の水平方向距離
(mm) である。
【0057】このように、シート10の運転者Aの着座
部10aに衝撃吸収材15を配置し、この衝撃吸収材1
5の配置位置を特定することで、運転者Aの臀部に振動
が伝達することを軽減すると共に、道路の凹凸あるいは
急加減速により運転者Aの骨盤A1の座骨A2近傍にか
かる衝撃力を緩和することができる。
【0058】また、シート10は、前側の運転者の着座
部10aに衝撃吸収材15を配置し、後側に同乗者の着
座部に衝撃吸収材16を左右一対配置し、図1に示すよ
うに、同乗者の着座部に配置した衝撃吸収材16の中心
点P4を、運転者Aの着座部10aの衝撃吸収材15の
中心点P1より後方に水平距離略350(mm)程度の
位置に設定している。
【0059】このように、シート10の同乗者の着座部
10bに衝撃吸収材16を配置し、この衝撃吸収材16
の配置位置を特定することで、同乗者の臀部に振動が伝
達することを軽減すると共に、道路の凹凸あるいは急加
減速により同乗者の座骨近傍にかかる衝撃力を緩和する
ことができる。
【0060】また、左右の衝撃吸収材15の中心点P1
の間隔D3と、左右の衝撃吸収材16の中心点P4の間
隔D4は、それぞれ略110〜140mm程度の範囲に
設定され、これにより骨盤A1の左右の座骨A2近傍に
かかる衝撃力を緩和することができる。
【0061】図5乃至図7は自動二輪車のシートの他の
実施例を示し、図5は運転者が乗車した状態のスクータ
型の自動二輪車の側面図、図6はシートの背もたれ部の
断面図、図7は背もたれ部の衝撃吸収材を示す図であ
る。
【0062】スクータ型の自動二輪車は、図示しない車
体フレームが前カバー20、後カバー21及びフロアカ
バー22で覆われている。運転者Aはフロアカバー22
に足を乗せてシート23に着座して運転する。シート2
3には、運転者Aの着座部23aの後方に背もたれ部2
3bが設けられている。運転者Aの着座部23aにはボ
トムプレート24の上方に、ウレタンフォーム製のクッ
ション本体25と粘弾性体の衝撃吸収材26からなるク
ッション28が載置され、PVC(ポリ塩化ビニール)
レザーの表地とウーリーナイロンの裏地からなる合成皮
革のシート表皮29が、クッション28の表面を覆っ
て、ボトムプレート24の周縁に固着されている。
【0063】また、背もたれ部23bには、同様にボト
ムプレート30の前側に、ウレタンフォーム製のクッシ
ョン本体31と粘弾性体の衝撃吸収材32からなるクッ
ション33が載置され、PVC(ポリ塩化ビニール)レ
ザーの表地とウーリーナイロンの裏地からなる合成皮革
のシート表皮34が、クッション33の表面を覆って、
ボトムプレート30の周縁に固着されている。衝撃吸収
材32は、図7に示すように、車幅方向の幅D5は、例
えば略250mm程度に設定され、高さ方向の幅D6
は、例えば略150mm程度に形成されている。
【0064】背もたれ部23bに配置した衝撃吸収材3
2の中心点P5は、着座部23aが運転者Aの体重で撓
む量約30mm程度を考慮し、運転者Aの着座部23a
の押圧点P6より鉛直上方距離Z略80〜180(m
m)程度の位置に設定している。即ち、運転者Aの骨盤
A1の上端部分A3が中心に当たる位置に衝撃吸収材3
2を配置している。
【0065】このように、シート23の運転者Aの着座
部23aに衝撃吸収材26を配置し、また背もたれ部2
3bに衝撃吸収材32を配置し、背もたれ部23bに配
置した衝撃吸収材32の配置位置を特定することで、走
行中運転者Aの骨盤A1の上端部分A3と腰椎部分A4
の近傍を支持し、上半身が安定し、快適である。また、
運転者Aが着座していると、その臀部の骨盤A1の上端
部分A3と腰椎部分A4の近傍には、シート後方からの
衝撃力が集中して作用するが、衝撃吸収材32により骨
盤と腰椎近傍において衝撃力を緩和することができる。
【0066】図8及び図9は自動二輪車のシートの他の
実施例を示し、図8は自動二輪車のシートの断面図、図
9は座り心地特性を示す図である。シート40の厚さH
0とし、衝撃吸収材41の厚さH1とし、シート40の
厚さH0から衝撃吸収材41の厚さH1を差し引いた厚
さH2とし、 20<H0<90(mm) 5<H1<20(mm) であり、 0.125<H1/H2<1 0.1<H1/H0<0.5 の関係が成立するように設定している。
【0067】このように、シート40の厚さH0を、2
0<H0<90(mm)とし、衝撃吸収材41の厚さH
1を、5<H1<20(mm)とすれば、シート40の
厚さH0が90mmのとき、衝撃吸収材41の厚さH1
が10mm以上では、H1/H0=0.1で、H1/H
2=0.125となり、また、シート40の厚さH0が
20mmのとき、衝撃吸収材41の厚さH1が10mm
以下では、H1/H0=0.5で、H1/H2=1とな
る。
【0068】図9(a)は、例えばシート40の厚さH
0を90mmとして、衝撃吸収材41の厚さH1を変化
させて座り心地の特性を示しており、衝撃吸収材41の
厚さH1が20mmの場合が座り心地が最も良い。そし
て座り心地が良とみるのは衝撃吸収材41の厚さH1が
10mmから40mmの間である。
【0069】また、図9(b)は、例えばシート40の
厚さH0を20mmとして、衝撃吸収材41の厚さH1
を変化させて座り心地の特性を示しており、衝撃吸収材
41の厚さH1が5mmの場合が座り心地が良い。
【0070】以上より、0.1<H1/H0<0.4 0.125<H1/H2<1 の各式が満たされた時、座り心地良が確保できると言え
る。
【0071】図10は自動二輪車のシートの他の実施例
を示す平面図である。この実施例のシート50は、衝撃
吸収材51の座圧の高い部分51aに、凹部52を形成
しないで、座圧の低い部分51bに凹部52を形成して
いる。衝撃吸収材51は、運転者Aの着座範囲に設けら
れており、凹部52は衝撃吸収材51に穴を開けて形成
されている。この実施例では、衝撃吸収材51の前側の
特に敏感な大腿部が当たる部分に凹部52が形成され、
衝撃吸収材51を柔らかくしている。
【0072】このように、衝撃吸収材51の座圧の高い
部分51aには、凹部52を形成しないで、座圧の低い
部分51bに凹部52を形成することで、簡単な構造で
衝撃吸収材51の硬さの調整が可能である。
【0073】図11は自動二輪車のシートの他の実施例
を示し、図11(a)はシートの平面図、図11(b)
は衝撃吸収材の断面図である。この実施例のシート60
は、衝撃吸収材61に、凹部62を形成している。凹部
62は、図11(b)に示すように、衝撃吸収材61に
穴を開けて形成され、凹部62の径を上方から下方にい
くに従い変化させている。
【0074】このように、衝撃吸収材61に凹部62を
形成し、凹部62の径を上方から下方にいくに従い変化
させることで、シート沈み量が変化するに従い弾性が変
化し、乗車者の座り心地が向上する。
【0075】図12は自動二輪車のシートの他の実施例
を示し、図12(a)はシートの平面図、図12(b)
はシートの断面図である。この実施例のシート65は、
衝撃吸収材66の前側部66aに密度または径が小さい
凹部を形成し、後側部66bに密度または径が大きい凹
部を形成し、前側部66aが硬く、後側部66bが柔ら
かくなっている。このため、運転者Aが着座した時の撓
みが前側部66aが小さく、後側部66bが大きくな
り、運転者Aの臀部の前ずれが防止される。
【0076】このように、衝撃吸収材66に、例えば座
圧分布に応じて凹部の密度または径を変化させること
で、乗車者が着座した場合のずれを防止でき、座り心地
が向上する。
【0077】図13乃至図16は自動二輪車のシートの
他の実施例を示している。図13の実施例は、シート6
5に配置した衝撃吸収材67の上部を車幅方向から見て
凸状曲面67aに形成し、シートの外形の鞍乗形状の凸
形に合わせることによりフィット感が向上する。
【0078】図14の実施例は、シート65に配置した
衝撃吸収材68の上部を車幅方向から見て凹状曲面68
aに形成し、車両の振動や道路の凹凸あるいは急加減速
により車幅方向の横ずれが防止される。
【0079】図15の実施例は、シート65に配置した
衝撃吸収材69の前側部69aを厚く、後側部69bを
薄くして厚みを車両の前後方向で変化させている。な
お、衝撃吸収材69の前側部69aを薄く、後側部69
bを厚くして厚みを車両の前後方向で変化させることも
できる。このように、衝撃吸収材69の厚みを車両の前
後方向で変化させており、車両の振動や道路の凹凸ある
いは急加減速により車両の前後方向のずれが防止され
る。
【0080】図16の実施例は、シート65に配置した
衝撃吸収材70の上部に車両の前方向の傾斜面を有する
凹凸70aを形成している。なお、衝撃吸収材70の上
部に車両の後方向の傾斜面を有する凹凸を形成すること
もできる。このように、衝撃吸収材70の上部に車両の
前方向または後方向の傾斜面を有する凹凸70aを形成
しており、車両の振動や道路の凹凸あるいは急加減速に
より車両の前後方向のずれが防止される。
【0081】図17乃至図19は自動二輪車のシートの
他の実施例を示している。図17の実施例では、図17
(a)に示すように、シート71のボトムプレート72
に衝撃吸収材73が置かれ、さらに衝撃吸収材73の上
にクッション本体74が置かれているが、図17(b)
の拡大図に示すように、ボトムプレート72の内側にリ
ブ72aにより凹凸部72bが形成され、この凹凸部7
2b上に衝撃吸収材73が配置されている。このよう
に、シート71の衝撃吸収材73を置く部分に凹凸部7
2bを設け、衝撃吸収材73が圧力を受けると、凹凸部
72bのリブ72aの間に衝撃吸収材73が侵入し、こ
れにより衝撃吸収材73の撓み量が増し、乗車者に振動
が伝達されることを軽減すると共に、道路の凹凸あるい
は急加減速により乗車者の臀部に加わる衝撃力を緩和す
ることができる。
【0082】図18はシートの拡大図であり、この実施
例では、ボトムプレート72に薄い部分72cを形成
し、この薄い部分72c上に衝撃吸収材73を配置して
いる。このように、シート71の衝撃吸収材73を置く
薄い部分72cに弾性を与えることで、乗車者に振動が
伝達されることを軽減すると共に、道路の凹凸あるいは
急加減速により乗車者の臀部に加わる衝撃力を緩和する
ことができる。
【0083】図19はシートの拡大図であり、この実施
例では、ボトムプレート72に開口部72dを形成し、
この開口部72dを内側から覆うようにバネ材74を設
け、バネ材74上に衝撃吸収材73を配置している。こ
のように、シート71の衝撃吸収材73を置く部分にバ
ネ材74により弾性を与えることで、乗車者に振動が伝
達されることを軽減すると共に、道路の凹凸あるいは急
加減速により乗車者の臀部に加わる衝撃力を緩和するこ
とができる。
【0084】図20は自動二輪車のシートの他の実施例
を示している。図20(a)は、クッション本体の断面
図、図20(b)はクッション本体の底面図であり、ク
ッション本体76には、衝撃吸収材77を置く部分に収
納凹部76aが設けられている。収納凹部76aの角部
76bにはアールを設けてクッション本体76の亀裂を
防止している。図20(c)及び図20(d)は、衝撃
吸収材の組付状態を示し、クッション本体76の収納凹
部76aより衝撃吸収材77を厚くして締め代Jを形成
すると共に、逃げ部として収納凹部76aより衝撃吸収
材77の周辺部を小さくして隙間Kを形成し、クッショ
ン本体76とボトムプレート78で衝撃吸収材77を押
圧して締付固定し、シート表皮79がクッション本体7
6の表面を覆って、ボトムプレート78の周縁に固着し
て、シート80が形成される。
【0085】このように、クッション本体76の収納凹
部76aに衝撃吸収材77を置いて、クッション本体7
6をボトムプレート78に締付固定すると、衝撃吸収材
77が押されて広がり収納凹部76aに隙間なく収納さ
れ、衝撃吸収材77のずれが防止される。
【0086】図21乃至図24は自動二輪車のシートの
他の実施例を示している。図21の実施例のシート81
は、クッション本体82の中央部に衝撃吸収材83を埋
設している。このように、シート81に衝撃吸収材83
を埋設することで、衝撃吸収材83が太陽熱やエンジン
の熱、さらには冬期の低温の外気温度の影響を受けにく
い構造になっており、衝撃吸収材83の性能が熱の影響
で損なわれることを防止している。
【0087】図22の実施例のシート81は、ボトムプ
レート84の内側に配置した衝撃吸収材83を断熱材8
5で包んている。このように、衝撃吸収材83を断熱材
85で包むことで、衝撃吸収材83が太陽熱やエンジン
の熱、さらには冬期の低温の外気温度の影響を受けにく
い構造になっており、衝撃吸収材83の性能が熱の影響
で損なわれることを防止している。
【0088】図23の実施例のシート81は、シート表
皮86の下側に断熱材87を入れ、シート81の上部に
断熱材87を配置し、図24の実施例のシート81は、
ボトムプレート84の下側に断熱材88を設け、シート
81の底部に断熱材88を配置している。このように、
シート81の上部または底部に断熱材87,88を配置
し、衝撃吸収材83が太陽熱やエンジンの熱、さらには
冬期の低温の外気温度の影響を受けにくい構造になって
おり、衝撃吸収材83の性能が熱の影響で損なわれるこ
とを防止している。
【0089】図25は自動二輪車のシートの他の実施例
を示している。図25(a)は、シートを製造する状態
を示す断面図、図25(b)はシートの断面図である。
図25(a)に示すように、シート90が、成形型9
1,92に衝撃吸収材93を入れてクッション材94を
発泡させて、このクッション材94と衝撃吸収材93を
接着させて製造する。
【0090】このように、シート90が、成形型91,
92に衝撃吸収材93を入れてクッション材94を発泡
させて、このクッション材94と衝撃吸収材93を接着
させており、図25(b)に示すようにシート90にか
かる荷重で衝撃吸収材93に張力が働き弾性が増し、乗
車者に振動が伝達されることを軽減すると共に、道路の
凹凸あるいは急加減速により乗車者の臀部に加わる衝撃
力を緩和することができる。
【0091】この発明の自動二輪車のシートに用いられ
る衝撃吸収材は、超軟質ウレタンエラストマーをマトリ
ックス樹脂として、その中に樹脂製マイクロバルーンを
1〜5%(重量%)混入した粘弾性体である。
【0092】衝撃吸収材においてマトリックス樹脂とし
て使用される超軟質ウレタンエラストマーは、例えば、
ポリエーテル系ポリオール,ポリエステル系ポリオー
ル,トリアリルイソシアネート,MDI(ジフェニルメ
タンジイソシアネート)/TDI(トリレンジイソシア
ネート)プレポリマー,錫系触媒,フタル酸系可塑剤等
が混合されたもの、特公平3−17848号公報に記載
されている新規なウレタン樹脂(出願人 イイダ産業株
式会社)、特開平3−37217号公報に記載されてい
る超軟質エラストマー組成物(出願人 株式会社日本オ
ートメーション他)等であって、高分子計器株式会社製
の軟質材の硬度を測定するデュロメーターであるアスカ
ーC硬度計の硬度15以下のウレタンエラストマーであ
る。
【0093】衝撃吸収材においてマトリックス樹脂に混
入される樹脂製マイクロバルーンは、塩化ビニリデン系
樹脂(塩化ビニリデンアクリロニトリルコポリマー)の
外殻(平均粒度40〜60ミクロン、粒径範囲10〜1
00ミクロン)の中にブテンガスが内包されているもの
で、エクスパンセルDEという商品名(スエーデンエク
スパンセル社製)で、低比重の充填材として従来から一
般的に市販されているものである。
【0094】なお、超軟質ウレタンエラストマーに樹脂
製マイクロバルーンを混合する場合(この実施例では、
超軟質ウレタンエラストマーとしてイイダ産業株式会社
製の商品名オロテックスU1003を使用し、これに樹
脂製マイクロバルーンとしてスエーデンエクスパンセル
社製の商品名エクスパンセルDEを混入)、ウレタンエ
ラストマーに対する樹脂製マイクロバルーンの混合量
(重量%)が1%以下では、注型硬化後に二層に分離し
てしまい、混合量(重量%)が5%以上では、混合後の
粘度が高くて注型時にエアーが入ってしまうこととな
る。
【0095】上記のように超軟質ウレタンエラストマー
に樹脂製マイクロバルーンを混合した衝撃吸収材では、
図29に示すように、樹脂製マイクロバルーンの混入量
に応じてその損失係数が高くなっており、超軟質ウレタ
ンエラストマー自体よりも粘着性が低くなっていて、ま
た、従来の自動二輪車のシートに使用されている他の粘
弾性体の衝撃吸収材と比較して、軽く(比重0.6
2)、反発弾性が小さく(反発弾性率8%)、温度変化
による硬さの変化が少なく、フィット感のあるものとな
っている。
【0096】衝撃吸収材のフィット感については、従来
から搭乗者の感覚による官能評価が行われているだけ
で、客観的な数値で示すことが困難とされていたが、こ
の発明者は、腎部全体では撓みが少なくしっかりと受け
とめ、座った際に凸となる座骨部にはソフトに当たるこ
とがフィット感の良さにつながると考え、次のようなテ
スト方法によってフィット感を評価した。
【0097】すなわち、図26に示すような、島津製作
所製AGS500Aオートグラフ(引張・圧縮試験機)
をテスト装置として使用し、径が100mmで厚さが2
0mmの各サンプルを、図27(A)に示すような、円
柱部210の径が30mmで先端部220が半球状の押
しジグA、および、図27(B)に示すような、径が1
00mmの円板部230が押圧面となる押しジグBによ
って、それぞれオートグラフにセットし、(1)押しジ
グAでサンプルに荷重をかけ、撓み量が10mmになっ
たときの荷重(X値)を測定し、(2)押しジグBでサ
ンプルに荷重をかけ、撓み量が10mmになったときの
荷重(Y値)を測定して、(3)フィット感の台上評価
値Fを、F=Y/Xとして算出する。一方、同じく図2
6に示した、島津製作所製AGS500Aオートグラフ
(引張・圧縮試験機)をテスト装置として使用し、径が
30mmで厚さが20mm.の各サンプルを、図28に
示すように、径が30mmの円板部240,250を有
するジグCとジグDの間に挟み込んで接着した状態でオ
ートグラフにセットし、(1)サンプルを2mm圧縮し
てその時のバネ定数(x1)を測定し、(2)サンプル
を2mm引っ張ってその時のバネ定数(x2)を測定
し、(3)圧縮時のバネ定数と引張時のバネ定数の比p
を、p=x1/x2として算出する。
【0098】各サンプルについて、上記のようなテスト
により測定したフィット感の台上評価値F値とバネ定数
比p値、および、別途JISK6394に基づくテスト
により測定した貯蔵弾性率の測定結果は下記の表1に示
す通りである。
【0099】各サンプルは以下のようなものである。 A 本実施例(商品名オロテックスに対して商品名エク
スパンセルDEを3.0重量%混入したもの) B 従来のウレタンフオーム C 低反発ウレタンフォーム1(ズレン1) D 低反発ウレタンフォーム2(ズレン2) E 低反発ウレタンフォーム3(ズレン3) F 衝撃吸収ウレタンフォーム(ポロン) G 衝撃吸収ウレタンフォーム(オロテックスU100
3) H 衝撃吸収ウレタンフォーム(ソルボセイン)
【0100】
【表1】 *貯蔵弾性率については、 JISK6394に基づくテストによって測定 各サンプルは径が100mmで厚さが20mm 平均歪10% 歪振幅1% なお、表中のMPa(メガパスカル)は、0.1019
72kgf/mmに等しい値である さらに、各サンプルについて、それぞれを衝撃吸収材と
してシートに使用したときの官能評価は、下記の表2に
示す通りである。
【0101】
【表2】 *1非常に悪い 2悪い 3普通 4良い 5非常に良い 図30は、フィット感の台上評価値Fを縦軸としバネ定
数比pを横軸とした座標上において、上記の表1に測定
結果が示された各サンプルの分布状態を表すものである
が、これと上記の表2の官能評価結果を合わせて見る
と、圧縮時のバネ定数と引張時のバネ定数の比pの値が
1.1以上の材質を選択すれば、フィット感の良いもの
になると考えられる。
【0102】また、図31は、上記表1の貯蔵弾性率と
上記表2の腎部への衝撃感との関係を表すものである
が、これから見ると、貯蔵弾性率が0.22MPa以下
であれば、腎部ヘの衝撃感は少ないものと考えられる。
【0103】すなわち、上記のような各テストの結果か
ら見ると、サンプルAとして測定したこの実施例の衝撃
吸収材は、p値が1.30で貯蔵弾性率が0.102M
Paであって、数値の上からも、フィット感が良く、腎
部への衝撃感は少ないものであることがわかる。
【0104】また、上記請求項において、衝撃吸収材の
中心点が、請求項1においてはY±100(mm)の範
囲内に、請求項2においては水平距離略350(mm)
程度の位置に、請求項3においては鉛直上方距離略80
〜180(mm)程度の位置にそれぞれ設定したことを
特徴とする点をそれぞれ特許請求している。しかし、請
求項1に関して言えば、少なくともY±100(mm)
の範囲内に衝撃吸収材を配置したもの、請求項2に関し
て言えば、少なくとも水平距離略350(mm)の位置
に衝撃吸収材を配置したもの、請求項3に関して言え
ば、少なくとも鉛直上方距離略80〜180(mm)の
位置に衝撃吸収材を配置したものでも、本願と同様の作
用効果を有する。又、各請求項1〜3に対応する従属請
求項についても上記するように衝撃吸収材の中心点の配
置範囲を規定したものでなく、少なくとも配置すべき衝
撃吸収材を配置すべき範囲を規定したものに従属するも
のであっても、本願でいう作用効果と同様の作用効果を
有する。
【0105】
【発明の効果】前記したように、請求項1乃至請求項4
記載の発明は、シートの衝撃吸収材の配置位置を特定し
たから、運転者や同乗者等の乗車者に振動が伝達される
ことを軽減すると共に、道路の凹凸あるいは急加減速に
より乗車者の座骨近傍、あるいは骨盤、腰椎近傍に加わ
る衝撃力を緩和することができる。
【0106】請求項5記載の発明は、シートの厚さと衝
撃吸収材の厚さの関係を規定したから、乗車者に振動が
伝達することを軽減すると共に、道路の凹凸あるいは急
加減速により乗車者の座骨近傍に加わる衝撃力を緩和す
ることができる。
【0107】請求項6記載の発明は、衝撃吸収材の座圧
の高い部分には、凹部を形成しないで、座圧の低い部分
に凹部を形成したから、簡単な構造で衝撃吸収材の硬さ
の調整が可能である。
【0108】請求項7記載の発明は、衝撃吸収材に凹部
を形成し、凹部の径を上方から下方にいくに従い変化さ
せたから、シート沈み量が変化するに従い弾性が変化
し、座り心地が向上する。
【0109】請求項8記載の発明は、衝撃吸収材に凹部
を形成し、例えば座圧分布に応じて凹部の密度または径
を変化させることで、着座した場合のずれを防止でき、
座り心地が向上する。
【0110】請求項9記載の発明は、衝撃吸収材の上部
を車幅方向から見て凸状曲面に形成したから、シートの
外形の鞍乗形状の凸形に合わせることによりフィット感
が向上する。
【0111】請求項10記載の発明は、衝撃吸収材の上
部を車幅方向から見て凹状曲面に形成したから、車両の
振動や道路の凹凸あるいは急加減速により車幅方向の横
ずれが防止される。
【0112】請求項11記載の発明は、衝撃吸収材の厚
みを車両の前後方向で変化させたから、車両の振動や道
路の凹凸あるいは急加減速により車両の前後方向のずれ
が防止される。
【0113】請求項12記載の発明は、衝撃吸収材の上
部に車両の前方向または後方向の傾斜面を有する凹凸を
形成したから、車両の振動や道路の凹凸により車両の前
後方向のずれが防止される。
【0114】請求項13記載の発明は、シートの衝撃吸
収材を置く部分に凹凸部を設けたから、凹凸部により衝
撃吸収材の撓み量が増し、乗車者に振動が伝達すること
を軽減すると共に、道路の凹凸あるいは急加減速により
乗車者の座骨近傍に加わる衝撃力を緩和することができ
る。
【0115】請求項14記載の発明は、シートの衝撃吸
収材を置く部分に弾性を与えたから、乗車者に振動が伝
達することを軽減すると共に、道路の凹凸あるいは急加
減速により乗車者の座骨近傍に加わる衝撃力を緩和する
ことができる。
【0116】請求項15記載の発明は、シートの収納凹
部に衝撃吸収材を置いて、シートをボトムプレートに締
付固定したから、衝撃吸収材が押されて広がり収納凹部
に隙間なく収納され、衝撃吸収材のずれが防止される。
【0117】請求項16記載の発明は、シートに衝撃吸
収材を埋設して、衝撃吸収材が熱の影響を受けにくい構
造にしたから、衝撃吸収材の性能が熱の影響で損なわれ
ることを防止することができる。
【0118】請求項17記載の発明は、衝撃吸収材を断
熱材で包み、衝撃吸収材が熱の影響を受けにくい構造に
したから、衝撃吸収材の性能が熱の影響で損なわれるこ
とを防止することができる。
【0119】請求項18記載の発明は、シートの上部ま
たは底部に断熱材を配置し、衝撃吸収材が熱の影響を受
けにくい構造にしたか、衝撃吸収材の性能が熱の影響で
損なわれることを防止することができる。
【0120】請求項19記載の発明は、シートが、成形
型に衝撃吸収材を入れてクッション材を発泡させて、こ
のクッション材と衝撃吸収材を接着させたから、シート
にかかる荷重で衝撃吸収材に張力が働き弾性が増して、
乗車者に振動が伝達することを軽減すると共に、道路の
凹凸により乗車者の座骨近傍に加わる衝撃力を緩和する
ことができる。
【0121】請求項20記載の発明は、衝撃吸収材が、
マトリックス樹脂となる超軟質ウレタンエラストマー中
に樹脂製マイクロバルーンが混入されており、衝撃吸収
材の構成により、高い粘着性を有する超軟質ウレタンエ
ラストマーをマトリックス樹脂とする衝撃吸収材の粘着
性が低くなって、その取り扱いが容易となり、衝撃吸収
材のシートヘの組み付け作業がやり易くなる。
【0122】請求項21記載の発明は、衝撃吸収材が、
樹脂製マイクロバルーンが超軟質ウレタンエラストマー
に対して1〜5%(重量%)混合されており、超軟質ウ
レタンエラストマーと樹脂製マイクロバルーンの混合物
について、注型硬化後二層に分離してしまうというよう
なことがなく、また、粘度が高くて注型時にエアーが入
ってしまうというようなこともない。
【0123】請求項22記載の発明は、衝撃吸収材が、
引張時のバネ定数に対する圧縮時のバネ定数の比(圧縮
時のバネ定数/引張時のバネ定数)が1.1以上であ
り、貯蔵弾性率が0.22MPa以下であり、衝撃吸収
材をシートに組み付けたときの重量増が少なくなり、着
座したときのフィット感が良くなってシートの座り心地
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】運転者が乗車した状態の自動二輪車の側面図で
ある。
【図2】シートの断面図である。
【図3】シートの平面図である。
【図4】図2のIV-IV線に沿う断面図である。
【図5】運転者が乗車した状態のスクータ型の自動二輪
車の側面図である。
【図6】シートの背もたれ部の断面図である。
【図7】背もたれ部の衝撃吸収材を示す図である。
【図8】シートの断面図である。
【図9】座り心地特性を示す図である。
【図10】シートの他の実施例を示す平面図である。
【図11】シートの他の実施例を示す図である。
【図12】シートの他の実施例を示す図である。
【図13】シートの他の実施例を示す断面図である。
【図14】シートの他の実施例を示す断面図である。
【図15】シートの他の実施例を示す断面図である。
【図16】シートの他の実施例を示す断面図である。
【図17】シートの他の実施例を示す図である。
【図18】シートの他の実施例を示す衝撃吸収材の部分
の断面図である。
【図19】シートの他の実施例を示す衝撃吸収材の部分
の断面図である。
【図20】シートの他の実施例を示す図である。
【図21】シートの他の実施例を示す断面図である。
【図22】シートの他の実施例を示す断面図である。
【図23】シートの他の実施例を示す断面図である。
【図24】シートの他の実施例を示す断面図である。
【図25】シートの他の実施例を示す図である。
【図26】衝撃吸収材のサンプルをテストするための装
置を示す概略図である。
【図27】図26に示したテスト装置でサンプルの撓み
量を測定するために使用する(A)押しジグA,(B)
押しジグBをそれぞれ示す側面図である。
【図28】図26に示したテスト装置でサンプルの圧縮
時と引張時のバネ定数を測定するために使用するジグ
C,ジグDおよびそれらのジグに接着されたサンプルを
示す側面図である。
【図29】衝撃吸収材における樹脂製マイクロバルーン
の配合量と損失係数の関係を示す説明図である。
【図30】フィット感の台上評価値Fを縦軸としバネ定
数比pを横軸とした座標上における各衝撃吸収材サンプ
ルの分布状態を示す説明図である。
【図31】臀部への衝撃感を縦軸とし貯蔵弾性率を横軸
とした座標上における各衝撃吸収材サンプルの分布状態
を示す説明図である。
【符号の説明】
6 ハンドル 7 グリップ 10 シート 11 ステップ 15 衝撃吸収材 A 運転者

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】運転者がステップに足を乗せてシートに着
    座し、ハンドルのグリップを握って操向する自動二輪車
    において、前記シートの運転者の着座部に衝撃吸収材を
    配置し、この衝撃吸収材の中心点が、前記グリップ点か
    ら後方に水平距離Y±100(mm)の範囲内に設定
    し、 ただし、Y=164.1+0.869X X=グリップ点とステップ点の水平方向距離(mm) であることを特徴とする自動二輪車のシート。
  2. 【請求項2】運転者がステップに足を乗せてシートに着
    座し、ハンドルのグリップを握って操向する自動二輪車
    において、前記シートは、前側の運転者の着座部に衝撃
    吸収材を配置し、後側に同乗者の着座部に衝撃吸収材を
    配置し、前記同乗者の着座部に配置した衝撃吸収材の中
    心点を、前記運転者の着座部の衝撃吸収材の中心点より
    後方に水平距離略350(mm)程度の位置に設定した
    ことを特徴とする自動二輪車のシート。
  3. 【請求項3】運転者がステップに足を乗せて背もたれ部
    を有するシートに着座し、ハンドルのグリップを握って
    操向する自動二輪車において、前記シートは、運転者の
    着座部に衝撃吸収材を配置し、また前記背もたれ部に衝
    撃吸収材を配置し、前記背もたれ部に配置した衝撃吸収
    材の中心点を、前記運転者の着座部より鉛直上方距離略
    80〜180(mm)程度の位置に設定したことを特徴
    とする自動二輪車のシート。
  4. 【請求項4】前記シートの運転者の着座部に配置した衝
    撃吸収材の中心点は、前記グリップ点から後方に水平距
    離Y±100(mm)の範囲内に設定し、 ただし、Y=164.1+0.869X X=グリップ点とステップ点の水平方向距離(mm) であることを特徴とする請求項2または請求項3記載の
    自動二輪車のシート。
  5. 【請求項5】前記シートの厚さH0とし、前記衝撃吸収
    材の厚さH1とし、前記シートの厚さH0から前記衝撃
    吸収材の厚さH1を差し引いた厚さH2とし、 20<H0<90(mm) 5<H1<20(mm) であり、 0.125<H1/H2<1 0.1<H1/H0<0.5 の関係が成立するように設定したことを特徴とする請求
    項1乃至請求項4のいづれかに記載の自動二輪車のシー
    ト。
  6. 【請求項6】前記衝撃吸収材の座圧の高い部分には、凹
    部を形成しないで、座圧の低い部分に凹部を形成したこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項5のいづれかに記載
    の自動二輪車のシート。
  7. 【請求項7】前記衝撃吸収材に凹部を形成し、凹部の径
    を上方から下方にいくに従い変化させることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項5のいづれかに記載の自動二輪車
    のシート。
  8. 【請求項8】前記衝撃吸収材に凹部を形成し、凹部の密
    度または径を変化させることを特徴とする請求項1乃至
    請求項5のいづれかに記載の自動二輪車のシート。
  9. 【請求項9】前記衝撃吸収材の上部を車幅方向から見て
    凸状曲面に形成したことを特徴とする請求項1乃至請求
    項5のいづれかに記載の自動二輪車のシート。
  10. 【請求項10】前記衝撃吸収材の上部を車幅方向から見
    て凹状曲面に形成したことを特徴とする請求項1乃至請
    求項5のいづれかに記載の自動二輪車のシート。
  11. 【請求項11】前記衝撃吸収材の厚みを車両の前後方向
    で変化させたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の
    いづれかに記載の自動二輪車のシート。
  12. 【請求項12】前記衝撃吸収材の上部に車両の前方向ま
    たは後方向の傾斜面を有する凹凸を形成したことを特徴
    とする請求項1乃至請求項5のいづれかに記載の自動二
    輪車のシート。
  13. 【請求項13】前記シートの前記衝撃吸収材を置く部分
    に凹凸部を設けることを特徴とする請求項1乃至請求項
    12のいづれかに記載の自動二輪車のシート。
  14. 【請求項14】前記シートの前記衝撃吸収材を置く部分
    に弾性を与えることを特徴とする請求項1乃至請求項1
    3のいづれかに記載の自動二輪車のシート。
  15. 【請求項15】前記シートは、クッション本体に前記衝
    撃吸収材を置く部分に収納凹部を設け、この収納凹部よ
    り前記衝撃吸収材を厚くして締め代を形成すると共に、
    逃げ部として前記収納凹部より前記衝撃吸収材の周辺部
    を小さくして隙間を形成し、前記クッション本体とボト
    ムプレートで前記衝撃吸収材を押圧して締付固定して構
    成したことを特徴とする請求項1乃至請求項14のいづ
    れかに記載の自動二輪車のシート。
  16. 【請求項16】前記シートに前記衝撃吸収材を埋設した
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項12のいづれかに
    記載の自動二輪車のシート。
  17. 【請求項17】前記衝撃吸収材を断熱材で包んだことを
    特徴とする請求項1乃至請求項12のいづれかに記載の
    自動二輪車のシート。
  18. 【請求項18】前記シートの上部または底部に断熱材を
    配置したことを特徴とする請求項1乃至請求項12のい
    づれかに記載の自動二輪車のシート。
  19. 【請求項19】前記シートは、成形型に前記衝撃吸収材
    を入れてクッション材を発泡させて、このクッション材
    と前記衝撃吸収材を接着させたことを特徴とする請求項
    1乃至請求項12のいづれかに記載の自動二輪車のシー
    ト。
  20. 【請求項20】前記衝撃吸収材は、マトリックス樹脂と
    なる超軟質ウレタンエラストマー中に樹脂製マイクロバ
    ルーンが混入されていることを特徴とする請求項1乃至
    請求項19のいづれかに記載の自動二輪車のシート。
  21. 【請求項21】前記衝撃吸収材は、樹脂製マイクロバル
    ーンが超軟質ウレタンエラストマーに対して1〜5%
    (重量%)混合されていることを特徴とする請求項20
    に記載の自動二輪車のシート。
  22. 【請求項22】前記衝撃吸収材は、引張時のバネ定数に
    対する圧縮時のバネ定数の比(圧縮時のバネ定数/引張
    時のバネ定数)が1.1以上であり、貯蔵弾性率が0.
    22MPa以下であることを特徴とする請求項20また
    は請求項21に記載の自動二輪車のシート。
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