JPH1044835A - 乗物用シート - Google Patents

乗物用シート

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JPH1044835A
JPH1044835A JP20703896A JP20703896A JPH1044835A JP H1044835 A JPH1044835 A JP H1044835A JP 20703896 A JP20703896 A JP 20703896A JP 20703896 A JP20703896 A JP 20703896A JP H1044835 A JPH1044835 A JP H1044835A
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JP
Japan
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bottom plate
cushion
absorbing material
shock absorbing
seat
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Pending
Application number
JP20703896A
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English (en)
Inventor
Hidenari Kawai
秀成 河合
Satoshi Tanigaki
聡 谷垣
Kazunori Matsumura
和典 松村
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication of JPH1044835A publication Critical patent/JPH1044835A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】凹凸のボトムプレートを有するシートの乗車感
を改善する。 【解決手段】凹凸のボトムプレート16を有し、このボ
トムプレート16の上側にクッション体20を設けて構
成された乗物用シートにおいて、ボトムプレート16と
クッション体20との間に凹凸を平らにするように衝撃
吸収材21を配置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【0002】
【0003】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動二輪車、乗
用車、トラック、バス、ゴルフカー、バギー車、小型雪
上車、滑走艇、航空機等の乗物用シートに関する。
【0004】
【0005】
【0006】
【従来の技術】例えば、自動二輪車に使用されるシート
では、通常、ウレタンフォームからなるクッション体
が、合成皮革のシート表皮で包まれて、硬質の板状部材
からなるボトムプレートの上に取り付けられており、エ
ンジンの振動や路面の凹凸により走行中の車体に発生す
る振動は、クッション体で吸収されることによって、運
転者や同乗者等の着座者にはできるだけ伝わらないよう
な構造となっている。
【0007】
【0008】
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、着座者が着
座可能なシートのボトムプレートが車体形状の逃げやボ
トムプレートの強度を確保するために、ボトムプレート
を凹凸にしたものがある。このようにボトムプレートが
凹凸になっていると、この凹凸がクッション体のクッシ
ョン厚を変化させ、そのためクッション硬さに変化を生
じ乗車感を悪化させている。
【0010】
【0011】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、凹凸のボトムプレートを有するシートの乗車感を
改善する乗物用シートを提供することを目的としてい
る。
【0012】
【0013】
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決しかつ目
的を達成するために、請求項1記載の発明は、凹凸のボ
トムプレートを有し、このボトムプレートの上側にクッ
ション体を設けて構成された乗物用シートにおいて、前
記ボトムプレートとクッション体との間に凹凸を平らに
するように衝撃吸収材を配置したことを特徴としてい
る。ボトムプレートの凹凸を衝撃吸収材により平らに
し、例えば足つき性を良くするために、クッション体を
薄くしてシート高を下げてもクッション厚が急激に変化
することを軽減し、クッション硬さの変化を抑えて乗車
感を改善する。
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の乗物用シートの
実施の形態について図面に基づいて説明する。まず、こ
の発明の乗物用シートとして、自動二輪車のシートにつ
いて説明する。図1は自動二輪車の側面図、図2はシー
トの断面図、図3はシートの底面図、図4は図3のIV-I
V線に沿う断面図、図5は図3のV-V線に沿う断面図であ
る。
【0018】
【0019】自動二輪車の車体1にはエンジン2が搭載
され、車体1の前側にはフロントフォーク3が設けられ
ている。フロントフォーク3の下部に前輪4が設けら
れ、上部にハンドル5が設けられている。車体1の後側
には、リヤアーム6が設けられ、リヤアーム6の後部に
後輪7が設けられている。リヤアーム6の後端部はリャ
サスペンション8により車体1に支持されている。
【0020】
【0021】車体1の後部には燃料タンク9が配置さ
れ、燃料タンク9の上部には着座者が着座可能なシート
10が配置されている。燃料タンク9の後方にはオイル
タンク11が配置されている。燃料タンク9の後側上部
には、オイルタンク11のオイル注入部11aが配置さ
れ、オイルキャップ12を外してオイル注入部11aか
らオイルがオイルタンク11に注入される。燃料タンク
9の前側上部には燃料注入部9aが設けられ、燃料キャ
ップ13を外して燃料注入部9aから燃料が燃料タンク
9に注入される。
【0022】
【0023】燃料タンク9の前側上部にはシート10の
前側がシートヒンジ14を介して支持されている。シー
トヒンジ14は、燃料タンク9の前側上部に溶接により
固定されたブラケット15と、シート10のボトムプレ
ート16にボルト50とナット51により固定されたブ
ラケット17と、ブラケット15とブラケット17との
回転軸18から構成され、シート10は前方にシートヒ
ンジ14の回転軸18を支点にして開くようになってい
る。
【0024】
【0025】ボトムプレート16は、金属や硬質合成樹
脂等の板状体からなり、オイル注入部11a及びオイル
キャップ12、燃料注入部9a及び燃料キャップ13、
シートヒンジ14に対応する部分に干渉を避けるための
逃げ部16a,16b,16cが形成され、また着座部
10aには中央に前後方向の補強リブ16dが形成さ
れ、さらに補強リブ16dの両側にダンパ取付部16e
が形成されている。ダンパ取付部16eには取付孔16
fが形成され、この取付孔16fにはシートダンパ19
の突起部19aを係合し、ボトムプレート16にシート
ダンパ19が取り付けられている。
【0026】
【0027】ボトムプレート16には、ウレタンフォー
ム製のクッション体20と粘弾性体の衝撃吸収材21が
配置され、PVC(ポリ塩化ビニール)レザーの表地と
ウーリーナイロンの裏地からなる合成皮革のシート表皮
22が、クッション体20の表面を覆って、ボトムプレ
ート16の周縁に固着されている。
【0028】
【0029】衝撃吸収材21は、ボトムプレート16の
ダンパ取付部16eにより形成される凹部16g、補強
リブ16dにより形成される凹部16h等を埋め、ボト
ムプレート16の凹凸を平らにするように配置されてい
る。
【0030】
【0031】このように、ボトムプレート16の凹凸を
衝撃吸収材21により平らにしており、例えば足つき性
を良くするために、クッション体20を薄くしてシート
高を下げてもクッション厚が急激に変化することを軽減
し、クッション硬さの変化を抑えて乗車感を改善するこ
とができる。
【0032】
【0033】さらに、図2に示すように、シート10の
厚さH0とし、衝撃吸収材21の厚さH1とし、シート
10の厚さH0から衝撃吸収材21の厚さH1を差し引
いた厚さH2とし、 20<H0<90(mm) 5<H1<20(mm) であり、 0.125<H1/H2<1 0.1<H1/H0<0.5 の関係が成立するように設定している。
【0034】
【0035】このように、シート10の厚さH0を、2
0<H0<90(mm)とし、衝撃吸収材21の厚さH
1を、5<H1<20(mm)とすれば、シート10の
厚さH0が90mmのとき、衝撃吸収材21の厚さH1
が10mm以上では、H1/H0=0.1で、H1/H
2=0.125となり、また、シート10の厚さH0が
20mmのとき、衝撃吸収材21の厚さH1が10mm
以下では、H1/H0=0.5で、H1/H2=1とな
る。
【0036】
【0037】図6(a)は、例えばシート10の厚さH
0を90mmとして、衝撃吸収材21の厚さH1を変化
させて座り心地の特性を示しており、衝撃吸収材21の
厚さH1が20mmの場合が座り心地が最も良い。そし
て座り心地が良とみるのはH1が10mmから40mm
の間である。また、図6(b)は、例えばシート10の
厚さH0を20mmとして、衝撃吸収材21の厚さH1
を変化させて座り心地の特性を示しており、衝撃吸収材
21の厚さH1が5mmの場合が座り心地が良い。
【0038】
【0039】以上より、 0.1<H1/H0<0.5 0.125<H1/H2<1 の各式が満たされた時、座り心地良が確保できると言え
る。
【0040】
【0041】この発明の乗物用シートに用いられる衝撃
吸収材は、超軟質ウレタンエラストマーをマトリックス
樹脂として、その中に樹脂製マイクロバルーンを1〜5
%(重量%)混入した粘弾性体である。
【0042】
【0043】衝撃吸収材においてマトリックス樹脂とし
て使用される超軟質ウレタンエラストマーは、例えば、
ポリエーテル系ポリオール,ポリエステル系ポリオー
ル,トリアリルイソシアネート,MDI(ジフェニルメ
タンジイソシアネート)/TDI(トリレンジイソシア
ネート)プレポリマー,錫系触媒,フタル酸系可塑剤等
が混合されたもの、特公平3−17848号公報に記載
されている新規なウレタン樹脂(出願人 イイダ産業株
式会社)、特開平3−37217号公報に記載されてい
る超軟質エラストマー組成物(出願人 株式会社日本オ
ートメーション他)等であって、高分子計器株式会社製
の軟質材の硬度を測定するデュロメーターであるアスカ
ーC硬度計の硬度15以下のウレタンエラストマーであ
る。
【0044】
【0045】衝撃吸収材においてマトリックス樹脂に混
入される樹脂製マイクロバルーンは、塩化ビニリデン系
樹脂(塩化ビニリデンアクリロニトリルコポリマー)の
外殻(平均粒度40〜60ミクロン、粒径範囲10〜1
00ミクロン)の中にブテンガスが内包されているもの
で、エクスパンセルDEという商品名(スエーデンエク
スパンセル社製)で、低比重の充填材として従来から一
般的に市販されているものである。
【0046】
【0047】なお、超軟質ウレタンエラストマーに樹脂
製マイクロバルーンを混合する場合(この実施例では、
超軟質ウレタンエラストマーとしてイイダ産業株式会社
製の商品名オロテックスU1003を使用し、これに樹
脂製マイクロバルーンとしてスエーデンエクスパンセル
社製の商品名エクスパンセルDEを混入)、ウレタンエ
ラストマーに対する樹脂製マイクロバルーンの混合量
(重量%)が1%以下では、注型硬化後に二層に分離し
てしまい、混合量(重量%)が5%以上では、混合後の
粘度が高くて注型時にエアーが入ってしまうこととな
る。
【0048】
【0049】上記のように超軟質ウレタンエラストマー
に樹脂製マイクロバルーンを混合した衝撃吸収材では、
図10に示すように、樹脂製マイクロバルーンの混入量
に応じてその損失係数が高くなっており、超軟質ウレタ
ンエラストマー自体よりも粘着性が低くなっていて、ま
た、従来の自動二輪車のシートに使用されている他の粘
弾性体の衝撃吸収材と比較して、軽く(比重0.6
2)、反発弾性が小さく(反発弾性率8%)、温度変化
による硬さの変化が少なく、フィット感のあるものとな
っている。
【0050】
【0051】衝撃吸収材のフィット感については、従来
から搭乗者の感覚による官能評価が行われているだけ
で、客観的な数値で示すことが困難とされていたが、こ
の発明者は、臀部全体では撓みが少なくしっかりと受け
とめ、座った際に凸となる座骨部にはソフトに当たるこ
とがフィット感の良さにつながると考え、次のようなテ
スト方法によってフィット感を評価した。
【0052】
【0053】すなわち、図7に示すような、島津製作所
製AGS500Aオートグラフ(引張・圧縮試験機)を
テスト装置として使用し、径が100mmで厚さが20
mmの各サンプルを、図8(A)に示すような、円柱部
210の径が30mmで先端部220が半球状の押しジ
グA、および、図8(B)に示すような、径が100m
mの円板部230が押圧面となる押しジグBによって、
それぞれオートグラフにセットし、(1)押しジグAで
サンプルに荷重をかけ、撓み量が10mmになったとき
の荷重(X値)を測定し、(2)押しジグBでサンプル
に荷重をかけ、撓み量が10mmになったときの荷重
(Y値)を測定して、(3)フィット感の台上評価値F
を、F=Y/Xとして算出する。一方、同じく図7に示
した、島津製作所製AGS500Aオートグラフ(引張
・圧縮試験機)をテスト装置として使用し、径が30m
mで厚さが20mm.の各サンプルを、図9に示すよう
に、径が30mmの円板部240,250を有するジグ
CとジグDの間に挟み込んで接着した状態でオートグラ
フにセットし、(1)サンプルを2mm圧縮してその時
のバネ定数(x1)を測定し、(2)サンプルを2mm
引っ張ってその時のバネ定数(x2)を測定し、(3)
圧縮時のバネ定数と引張時のバネ定数の比pを、p=x
1/x2として算出する。
【0054】
【0055】各サンプルについて、上記のようなテスト
により測定したフィット感の台上評価値F値とバネ定数
比p値、および、別途JISK6394に基づくテスト
により測定した貯蔵弾性率の測定結果は下記の表1に示
す通りである。
【0056】
【0057】各サンプルは以下のようなものである。 A 本実施例(商品名オロテックスに対して商品名エク
スパンセルDEを3.0重量%混入したもの) B 従来のウレタンフオーム C 低反発ウレタンフォーム1(ズレン1) D 低反発ウレタンフォーム2(ズレン2) E 低反発ウレタンフォーム3(ズレン3) F 衝撃吸収ウレタンフォーム(ポロン) G 衝撃吸収ウレタンフォーム(オロテックスU100
3) H 衝撃吸収ウレタンフォーム(ソルボセイン)
【0058】
【0059】
【0060】
【表1】
【0061】*貯蔵弾性率については、 JISK6394に基づくテストによって測定 各サンプルは径が100mmで厚さが20mm 平均歪10% 歪振幅1% なお、表中のMPa(メガパスカル)は、0.1019
72kgf/mmに等しい値であるさらに、各サンプル
について、それぞれを衝撃吸収材としてシートに使用し
たときの官能評価は、下記の表2に示す通りである。
【0062】
【0063】
【0064】
【表2】
【0065】*1非常に悪い 2悪い 3普通 4良い 5非常に良い 図11は、フィット感の台上評価値Fを縦軸としバネ定
数比pを横軸とした座標上において、上記の表1に測定
結果が示された各サンプルの分布状態を表すものである
が、これと上記の表2の官能評価結果を合わせて見る
と、圧縮時のバネ定数と引張時のバネ定数の比pの値が
1.1以上の材質を選択すれば、フィット感の良いもの
になると考えられる。
【0066】
【0067】また、図12は、上記表1の貯蔵弾性率と
上記表2の臀部への衝撃感との関係を表すものである
が、これから見ると、貯蔵弾性率が0.22MPa以下
であれば、臀部ヘの衝撃感は少ないものと考えられる。
【0068】
【0069】すなわち、上記のような各テストの結果か
ら見ると、サンプルAとして測定したこの実施の形態の
衝撃吸収材は、p値が1.30で貯蔵弾性率が0.10
2MPaであって、数値の上からも、フィット感が良
く、臀部への衝撃感は少ないものであることがわかる。
【0070】
【0071】さらに、この発明の乗物用シートは、トラ
ック、バス、航空機等の乗物用シートにも同様に適用さ
れる。
【0072】
【0073】
【0074】
【発明の効果】前記したように、請求項1記載の発明
は、ボトムプレートとクッション体との間に凹凸を平ら
にするように衝撃吸収材を配置し、例えば足つき性を良
くするために、クッション体を薄くしてシート高を下げ
てもクッション厚が急激に変化することを軽減し、クッ
ション硬さの変化を抑えて乗車感を改善し、乗り心地を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動二輪車の側面図である。
【図2】シートの断面図である。
【図3】シートの底面図である。
【図4】図3のIV-IV線に沿う断面図である。
【図5】図3のV-V線に沿う断面図である。
【図6】座り心地特性を示す図である。
【図7】衝撃吸収材のサンプルをテストするための装置
を示す概略図である。
【図8】図7に示したテスト装置でサンプルの撓み量を
測定するために使用する(A)押しジグA,(B)押し
ジグBをそれぞれ示す側面図である。
【図9】図7に示したテスト装置でサンプルの圧縮時と
引張時のバネ定数を測定するために使用するジグC,ジ
グDおよびそれらのジグに接着されたサンプルを示す側
面図である。
【図10】衝撃吸収材における樹脂製マイクロバルーン
の配合量と損失係数の関係を示す説明図である。
【図11】フィット感の台上評価値Fを縦軸としバネ定
数比pを横軸とした座標上における各衝撃吸収材サンプ
ルの分布状態を示す説明図である。
【図12】臀部への衝撃感を縦軸とし貯蔵弾性率を横軸
とした座標上における各衝撃吸収材サンプルの分布状態
を示す説明図である。
【符号の説明】
10 シート 16 ボトムプレート 20 クッション体 21 衝撃吸収材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】乗物用シート
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動二輪車、乗
用車、トラック、バス、ゴルフカー、バギー車、小型雪
上車、滑走艇、航空機等の乗物用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動二輪車に使用されるシート
では、通常、ウレタンフォームからなるクッション体
が、合成皮革のシート表皮で包まれて、硬質の板状部材
からなるボトムプレートの上に取り付けられており、エ
ンジンの振動や路面の凹凸により走行中の車体に発生す
る振動は、クッション体で吸収されることによって、運
転者や同乗者等の着座者にはできるだけ伝わらないよう
な構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、着座者が着
座可能なシートのボトムプレートが車体形状の逃げやボ
トムプレートの強度を確保するために、ボトムプレート
を凹凸にしたものがある。このようにボトムプレートが
凹凸になっていると、この凹凸がクッション体のクッシ
ョン厚を変化させ、そのためクッション硬さに変化を生
じ乗車感を悪化させている。
【0004】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、凹凸のボトムプレートを有するシートの乗車感を
改善する乗物用シートを提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決しかつ目
的を達成するために、請求項1記載の発明は、凹凸のボ
トムプレートを有し、このボトムプレートの上側にクッ
ション体を設けて構成された乗物用シートにおいて、前
記ボトムプレートとクッション体との間に凹凸を平らに
するように衝撃吸収材を配置したことを特徴としてい
る。ボトムプレートの凹凸を衝撃吸収材により平らに
し、例えば足つき性を良くするために、クッション体を
薄くしてシート高を下げてもクッション厚が急激に変化
することを軽減し、クッション硬さの変化を抑えて乗車
感を改善する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明の乗物用シートの
実施の形態について図面に基づいて説明する。まず、こ
の発明の乗物用シートとして、自動二輪車のシートにつ
いて説明する。図1は自動二輪車の側面図、図2はシー
トの断面図、図3はシートの底面図、図4は図3のIV
−IV線に沿う断面図、図5は図3のV−V線に沿う断
面図である。
【0007】自動二輪車の車体1にはエンジン2が搭載
され、車体1の前側にはフロントフォーク3が設けられ
ている。フロントフォーク3の下部に前輪4が設けら
れ、上部にハンドル5が設けられている。車体1の後側
には、リヤアーム6が設けられ、リヤアーム6の後部に
後輪7が設けられている。リヤアーム6の後端部はリャ
サスペンション8により車体1に支持されている。
【0008】車体1の後部には燃料タンク9が配置さ
れ、燃料タンク9の上部には着座者が着座可能なシート
10が配置されている。燃料タンク9の後方にはオイル
タンク11が配置されている。燃料タンク9の後側上部
には、オイルタンク11のオイル注入部11aが配置さ
れ、オイルキャップ12を外してオイル注入部11aか
らオイルがオイルタンク11に注入される。燃料タンク
9の前側上部には燃料注入部9aが設けられ、燃料キャ
ップ13を外して燃料注入部9aから燃料が燃料タンク
9に注入される。
【0009】燃料タンク9の前側上部にはシート10の
前側がシートヒンジ14を介して支持されている。シー
トヒンジ14は、燃料タンク9の前側上部に溶接により
固定されたブラケット15と、シート10のボトムプレ
ート16にボルト50とナット51により固定されたブ
ラケット17と、ブラケット15とブラケット17との
回転軸18から構成され、シート10は前方にシートヒ
ンジ14の回転軸18を支点にして開くようになってい
る。
【0010】ボトムプレート16は、金属や硬質合成樹
脂等の板状体からなり、オイル注入部11a及びオイル
キャップ12、燃料注入部9a及び燃料キャップ13、
シートヒンジ14に対応する部分に干渉を避けるための
逃げ部16a,16b,16cが形成され、また着座部
10aには中央に前後方向の補強リブ16dが形成さ
れ、さらに補強リブ16dの両側にダンパ取付部16e
が形成されている。ダンパ取付部16eには取付孔16
fが形成され、この取付孔16fにはシートダンパ19
の突起部19aを係合し、ボトムプレート16にシート
ダンパ19が取り付けられている。
【0011】ボトムプレート16には、ウレタンフォー
ム製のクッション体20と粘弾性体の衝撃吸収材21が
配置され、PVC(ポリ塩化ビニール)レザーの表地と
ウーリーナイロンの裏地からなる合成皮革のシート表皮
22が、クッション体20の表面を覆って、ボトムプレ
ート16の周縁に固着されている。衝撃吸収材21は、
ボトムプレート16のダンパ取付部16eにより形成さ
れる凹部16g、補強リブ16dにより形成される凹部
16h等を埋め、ボトムプレート16の凹凸を平らにす
るように配置されている。
【0012】このように、ボトムプレート16の凹凸を
衝撃吸収材21により平らにしており、例えば足つき性
を良くするために、クッション体20を薄くしてシート
高を下げてもクッション厚が急激に変化することを軽減
し、クッション硬さの変化を抑えて乗車感を改善するこ
とができる。さらに、図2に示すように、シート10の
厚さH0とし、衝撃吸収材21の厚さH1とし、シート
10の厚さH0から衝撃吸収材21の厚さH1を差し引
いた厚さH2とし、 20<H0<90(mm) 5<H1<20(mm) であり、 0.125<H1/H2<1 0.1<H1/H0<0.5 の関係が成立するように設定している。
【0013】このように、シート10の厚さH0を、2
0<H0<90(mm)とし、衝撃吸収材21の厚さH
1を、5<H1<20(mm)とすれば、シート10の
厚さH0が90mmのとき、衝撃吸収材21の厚さH1
が10mm以上では、H1/H0=0.1で、H1/H
2=0.125となり、また、シート10の厚さH0が
20mmのとき、衝撃吸収材21の厚さH1が10mm
以下では、H1/H0=0.5で、H1/H2=1とな
る。
【0014】図6(a)は、例えばシート10の厚さH
0を90mmとして、衝撃吸収材21の厚さH1を変化
させて座り心地の特性を示しており、衝撃吸収材21の
厚さH1が20mmの場合が座り心地が最も良い。そし
て座り心地が良とみるのはH1が10mmから40mm
の間である。また、図6(b)は、例えばシート10の
厚さH0を20mmとして、衝撃吸収材21の厚さH1
を変化させて座り心地の特性を示しており、衝撃吸収材
21の厚さH1が5mmの場合が座り心地が良い。
【0015】以上より、 0.1<H1/H0<0.5 0.125<H1/H2<1 の各式が満たされた時、座り心地良が確保できると言え
る。この発明の乗物用シートに用いられる衝撃吸収材
は、超軟質ウレタンエラストマーをマトリックス樹脂と
して、その中に樹脂製マイクロバルーンを1〜5%(重
量%)混入した粘弾性体である。
【0016】衝撃吸収材においてマトリックス樹脂とし
て使用される超軟質ウレタンエラストマーは、例えば、
ポリエーテル系ポリオール,ポリエステル系ポリオー
ル,トリアリルイソシアネート,MDI(ジフェニルメ
タンジイソシアネート)/TDI(トリレンジイソシア
ネート)プレポリマー,錫系触媒,フタル酸系可塑剤等
が混合されたもの、特公平3−17848号公報に記載
されている新規なウレタン樹脂(出願人 イイダ産業株
式会社)、特開平3−37217号公報に記載されてい
る超軟質エラストマー組成物(出願人 株式会社日本オ
ートメーション他)等であって、高分子計器株式会社製
の軟質材の硬度を測定するデュロメーターであるアスカ
ーC硬度計の硬度15以下のウレタンエラストマーであ
る。
【0017】衝撃吸収材においてマトリックス樹脂に混
入される樹脂製マイクロバルーンは、塩化ビニリデン系
樹脂(塩化ビニリデンアクリロニトリルコポリマー)の
外殻(平均粒度40〜60ミクロン、粒径範囲10〜1
00ミクロン)の中にブテンガスが内包されているもの
で、エクスパンセルDEという商品名(スエーデンエク
スパンセル社製)で、低比重の充填材として従来から一
般的に市販されているものである。
【0018】なお、超軟質ウレタンエラストマーに樹脂
製マイクロバルーンを混合する場合(この実施例では、
超軟質ウレタンエラストマーとしてイイダ産業株式会社
製の商品名オロテックスU1003を使用し、これに樹
脂製マイクロバルーンとしてスエーデンエクスパンセル
社製の商品名エクスパンセルDEを混入)、ウレタンエ
ラストマーに対する樹脂製マイクロバルーンの混合量
(重量%)が1%以下では、注型硬化後に二層に分離し
てしまい、混合量(重量%)が5%以上では、混合後の
粘度が高くて注型時にエアーが入ってしまうこととな
る。
【0019】上記のように超軟質ウレタンエラストマー
に樹脂製マイクロバルーンを混合した衝撃吸収材では、
図10に示すように、樹脂製マイクロバルーンの混入量
に応じてその損失係数が高くなっており、超軟質ウレタ
ンエラストマー自体よりも粘着性が低くなっていて、ま
た、従来の自動二輪車のシートに使用されている他の粘
弾性体の衝撃吸収材と比較して、軽く(比重0.6
2)、反発弾性が小さく(反発弾性率8%)、温度変化
による硬さの変化が少なく、フィット感のあるものとな
っている。
【0020】衝撃吸収材のフィット感については、従来
から搭乗者の感覚による官能評価が行われているだけ
で、客観的な数値で示すことが困難とされていたが、こ
の発明者は、臀部全体では撓みが少なくしっかりと受け
とめ、座った際に凸となる座骨部にはソフトに当たるこ
とがフィット感の良さにつながると考え、次のようなテ
スト方法によってフィット感を評価した。
【0021】すなわち、図7に示すような、島津製作所
製AGS500Aオートグラフ(引張・圧縮試験機)を
テスト装置として使用し、径が100mmで厚さが20
mmの各サンプルを、図8(A)に示すような、円柱部
210の径が30mmで先端部220が半球状の押しジ
グA、および、図8(B)に示すような、径が100m
mの円板部230が押圧面となる押しジグBによって、
それぞれオートグラフにセットし、(1)押しジグAで
サンプルに荷重をかけ、撓み量が10mmになったとき
の荷重(X値)を測定し、(2)押しジグBでサンプル
に荷重をかけ、撓み量が10mmになったときの荷重
(Y値)を測定して、(3)フィット感の台上評価値F
を、F=Y/Xとして算出する。一方、同じく図7に示
した、島津製作所製AGS500Aオートグラフ(引張
・圧縮試験機)をテスト装置として使用し、径が30m
mで厚さが20mm.の各サンプルを、図9に示すよう
に、径が30mmの円板部240,250を有するジグ
CとジグDの間に挟み込んで接着した状態でオートグラ
フにセットし、(1)サンプルを2mm圧縮してその時
のバネ定数(x1)を測定し、(2)サンプルを2mm
引っ張ってその時のバネ定数(x2)を測定し、(3)
圧縮時のバネ定数と引張時のバネ定数の比pを、p=x
1/x2として算出する。
【0022】各サンプルについて、上記のようなテスト
により測定したフィット感の台上評価値F値とバネ定数
比p値、および、別途JISK6394に基づくテスト
により測定した貯蔵弾性率の測定結果は下記の表1に示
す通りである。各サンプルは以下のようなものである。 A 本実施例(商品名オロテックスに対して商品名エク
スパンセルDEを3.0重量%混入したもの) B 従来のウレタンフオーム C 低反発ウレタンフォーム1(ズレン1) D 低反発ウレタンフォーム2(ズレン2) E 低反発ウレタンフォーム3(ズレン3) F 衝撃吸収ウレタンフォーム(ポロン) G 衝撃吸収ウレタンフォーム(オロテックスU100
3) H 衝撃吸収ウレタンフォーム(ソルボセイン)
【0023】
【表1】
【0024】*貯蔵弾性率については、 JISK6394に基づくテストによって測定 各サンプルは径が100mmで厚さが20mm 平均歪10% 歪振幅1% なお、表中のMPa(メガパスカル)は、0.1019
72kgf/mmに等しい値であるさらに、各サンプル
について、それぞれを衝撃吸収材としてシートに使用し
たときの官能評価は、下記の表2に示す通りである。
【0025】
【表2】
【0026】*1非常に悪い 2悪い 3普通 4良い 5非常に良い 図11は、フィット感の台上評価値Fを縦軸としバネ定
数比pを横軸とした座標上において、上記の表1に測定
結果が示された各サンプルの分布状態を表すものである
が、これと上記の表2の官能評価結果を合わせて見る
と、圧縮時のバネ定数と引張時のバネ定数の比pの値が
1.1以上の材質を選択すれば、フィット感の良いもの
になると考えられる。
【0027】また、図12は、上記表1の貯蔵弾性率と
上記表2の臀部への衝撃感との関係を表すものである
が、これから見ると、貯蔵弾性率が0.22MPa以下
であれば、臀部ヘの衝撃感は少ないものと考えられる。
すなわち、上記のような各テストの結果から見ると、サ
ンプルAとして測定したこの実施の形態の衝撃吸収材
は、p値が1.30で貯蔵弾性率が0.102MPaで
あって、数値の上からも、フィット感が良く、臀部への
衝撃感は少ないものであることがわかる。
【0028】さらに、この発明の乗物用シートは、トラ
ック、バス、航空機等の乗物用シートにも同様に適用さ
れる。
【0029】
【発明の効果】前記したように、請求項1記載の発明
は、ボトムプレートとクッション体との間に凹凸を平ら
にするように衝撃吸収材を配置し、例えば足つき性を良
くするために、クッション体を薄くしてシート高を下げ
てもクッション厚が急激に変化することを軽減し、クッ
ション硬さの変化を抑えて乗車感を改善し、乗り心地を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動二輪車の側面図である。
【図2】シートの断面図である。
【図3】シートの底面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図3のV−V線に沿う断面図である。
【図6】座り心地特性を示す図である。
【図7】衝撃吸収材のサンプルをテストするための装置
を示す概略図である。
【図8】図7に示したテスト装置でサンプルの撓み量を
測定するために使用する(A)押しジグA,(B)押し
ジグBをそれぞれ示す側面図である。
【図9】図7に示したテスト装置でサンプルの圧縮時と
引張時のバネ定数を測定するために使用するジグC,ジ
グDおよびそれらのジグに接着されたサンプルを示す側
面図である。
【図10】衝撃吸収材における樹脂製マイクロバルーン
の配合量と損失係数の関係を示す説明図である。
【図11】フィット感の台上評価値Fを縦軸としバネ定
数比pを横軸とした座標上における各衝撃吸収材サンプ
ルの分布状態を示す説明図である。
【図12】臀部への衝撃感を縦軸とし貯蔵弾性率を横軸
とした座標上における各衝撃吸収材サンプルの分布状態
を示す説明図である。
【符号の説明】 10 シート 16 ボトムプレート 20 クッション体 21 衝撃吸収材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】凹凸のボトムプレートを有し、このボトム
    プレートの上側にクッション体を設けて構成された乗物
    用シートにおいて、前記ボトムプレートとクッション体
    との間に凹凸を平らにするように衝撃吸収材を配置した
    ことを特徴とする乗物用シート。
JP20703896A 1996-08-06 1996-08-06 乗物用シート Pending JPH1044835A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001341235A (ja) * 2000-05-31 2001-12-11 T S Tec Kk 再生材を使用したボトムプレート及びボトムプレートの製造方法
WO2007060405A3 (en) * 2005-11-28 2007-07-12 Constant Developments Ltd A seat cushion for absorbing shocks from exploding mines
JP2019014444A (ja) * 2017-07-10 2019-01-31 テイ・エス テック株式会社 跨座式シート

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