JPH0229781B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0229781B2
JPH0229781B2 JP57173059A JP17305982A JPH0229781B2 JP H0229781 B2 JPH0229781 B2 JP H0229781B2 JP 57173059 A JP57173059 A JP 57173059A JP 17305982 A JP17305982 A JP 17305982A JP H0229781 B2 JPH0229781 B2 JP H0229781B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
warp
false
weft
texture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP57173059A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5966537A (ja
Inventor
Masamutsu Nosaka
Shiro Sato
Tadaharu Fujii
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Ltd filed Critical Unitika Ltd
Priority to JP57173059A priority Critical patent/JPS5966537A/ja
Publication of JPS5966537A publication Critical patent/JPS5966537A/ja
Publication of JPH0229781B2 publication Critical patent/JPH0229781B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Artificial Filaments (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は特殊風合織物に関し、さらに詳しくは
表面効果のある麻ライクな風合を有する新規な特
殊風合織物に関するものである。 従来、麻を使用した布帛はその独特なシヤリ
味、風合、吸湿性などから春夏物用素材として欠
かせないものであるが、麻のもつ本質的な特性や
紡績機械の関係で細番手の紡出が困難であり、ま
た布帛の形態安定性、プリーツ性、耐洗濯性がわ
るく実用上不便な面が多いものであり、しかも素
材として高価なものであつた。 一方、熱可塑性合成繊維マルチフイラメントを
使用して紡績糸ライクな表面効果および麻ライク
な特殊風合を有する布帛も種々提案されている。
例えば熱可塑性マルチフイラメントを融着高温領
域で仮撚加工を施し、単糸フイラメント相互を部
分的に融着させ、同時に未解撚部を生ぜしめ融着
による硬化及び実撚を付与した加工糸を用いた布
帛、あるいは先撚仮撚、仮撚追撚、カバリング等
の撚糸的要素を加えることにより得られる特殊撚
糸を用いた表面効果のある麻ライクな特殊風合布
帛が知られている。しかし、前者の融着法による
加工糸は供給原糸の物性差や加工条件のわずかな
差異が融着度合、均染性に顕著に影響し、加工糸
品質を低下させるものであつて、布帛にしたとき
にタテ、ヨコの段あるいは筋状の欠点を誘発させ
る要因となつているし、後者の特殊撚糸法はコス
ト、全面品位、風合の面で問題があつた。また、
前者、後者とも麻風合の特徴であるシヤリ感にお
いては特色が発揮されるものの短繊維である麻の
表面効果、微妙な手触り、外観の面では到底及ば
ないものであつた。 本発明はかかる従来の欠点を解消すべく鋭意検
討を重ねた結果、特殊な断面形状を有するポリエ
ステルマルチフイラメントに仮撚加工を施した仮
撚加工糸を経糸とし、緯糸に特定範囲の太さをも
つ紡績糸を特定割合使用すれば上記の欠点が解消
されることを知見してなされたものであつて、そ
の目的とするところは従来見られなかつた表面効
果のあるきわめて麻ライクな外観と麻ライクな特
殊な風合を有し、かつ均染性、品位に優れ、コス
トの面でも有利であり、しかも麻織物の欠点であ
る形態安定性、プリーツ性、耐洗濯性が良好な特
殊風合織物を提供するにある。 すなわち、本発明は単糸フイラメントの断面形
状が放射状の3〜8葉の中から選ばれた少なくと
も1種類の特殊断面からなる仮撚加工糸であつて
糸条の長軸方向に未解撚部、オーバー解撚部及び
捲縮部が存在し、かつ未解撚部は各フイラメント
が相互に融着することなく葉交絡により形成され
ていて全糸長の5%以上を占めるポリエステルマ
ルチフイラメントからなる仮撚加工糸を経糸と
し、緯糸の40重量%以上を紡績糸となし、かつ経
糸直径に対する緯糸直径の比が0.9〜1.7であるこ
とを特徴とする特殊風合織物を要旨とするもので
ある。 以下、本発明を詳細に説明する。 まず、本発明の特徴の1つは葉交絡を有する仮
撚加工糸を経糸とすることである。 本発明において、経糸に用いる葉交絡を有する
仮撚加工糸は、例えば単糸フイラメントの断面形
状が放射状の3〜8葉の中から選ばれた少なくと
も1種類の特殊異形断面であつて、3〜8葉のう
ち葉長が最長のものから少なくとも上記2葉は葉
長βと中心核の半径γとの比β/γで表わされる
異形断面係数が2.0〜6.5の範囲にあるポリエステ
ルマルチフイラメントに、融着温度より低い温度
下で下記(1)式より算出した撚角度が32゜〜43゜とな
る条件で延伸仮撚加工又は仮撚加工を施すことに
より得られる。 θ;撚角度(゜) D;マルチフイラメントの繊度(デニール) T;仮撚撚数(t/m) 次に、断面形状について詳細に説明する。 ここでは、代表として断面形状が4葉の場合に
ついて詳細に説明する。それ以外の3〜8葉の場
合も同様にして形状が規定されるので説明を省略
する。 まず、4葉の説明にあたり、単糸フイラメント
の断面形状を示す用語を第1図に基づいて説明す
る。 第1図は、本発明に供する単糸フイラメントの
例を示す断面図である。第1図1−1,1−2に
おいて凹部a,b,c,dの任意の3点を通る内
接円を描き、それらの最大内接円Xを「中心核」
と称し、この円Xの半径を「γ」とし、その円の
中心を「O」とする。突起様片のY1,Y2,Y3
Y4を「葉」と称し、中心Oから葉の先端に向か
つて引き出した線が葉の先端中央と交叉する点を
y1,y2,y3,y4とし、中心Oとy1,y2,y3,y4
を結ぶ線Oy1,Oy2,Oy3,Oy4を葉長βと称す
る。 第2図は本発明の経糸に用いる特殊風合仮撚加
工糸の一例を示す側面図であつて、強度の葉交絡
によつて実撚が残存している未解撚部1とオーバ
ー解撚部2と捲縮部3とを有しており、これらが
糸条長軸方向にランダムに存在している。 第3図は第2図の未解撚部1の拡大断面図であ
つて、各単糸フイラメントの葉と葉が変形してい
て、あたかも歯車のごとく噛み合つて交絡してお
り、各単糸フイラメント相互が融着していないに
もかかわらず、容易に離れないように交絡されて
いる。 また、第4図は第2図のオーバー解撚部2の断
面図であつて、前記未解撚部1と同様に各単糸フ
イラメントの葉と葉が変形していて、あたかも歯
車のごとく交絡しているが、その交絡の程度は未
解撚部1に比べると若干緩和されている。 第5図は第2図の捲縮部3の断面図であつて、
各単糸フイラメントは変形されているが相互に遊
離している。 第6図6−1は3葉断面の単糸フイラメントの
断面図、第6図6−2は6葉断面の単糸フイラメ
ントの断面図である。 本発明において経糸に使用される仮撚加工糸は
断面が放射状の3〜8葉を有する異形断面の単糸
フイラメントからなり、糸条の長軸方向に未解撚
部、オーバー解撚部及び捲縮部が存在し、かつ未
解撚部は各フイラメントが相互に融着することな
く葉交絡によつて集束されて形成されており、全
糸長の5%以上を占めるものである。上記特殊風
合仮撚加工糸は同一の断面形状の単糸フイラメン
ト、例えば4葉を有する単糸フイラメントのみか
ら構成されていてもよく、あるいは断面形状の異
なる2種類以上の単糸フイラメント、例えば4葉
を有する単糸フイラメントと6葉を有する単糸フ
イラメントから構成されていてもよい。 本発明の目的とする織物の表面変化及び麻ライ
ク風合を呈するためには、未解撚部が5%以上存
在していることが必要であつて、未解撚部が5%
に満たないと織物の表面変化又は麻ライクの風合
が得られない。オーバー解撚部は未解撚部の増加
に伴つて増加する傾向があり、未解撚部と同様に
麻ライクの風合付与に関与するものと考えられ
る。また、捲縮部の比率は全体から未解撚部とオ
ーバー解撚部とを引いた残量として求めることが
できる。 本発明の特殊風合織物に用いる仮撚加工糸は好
ましくは未解撚部8〜35%、オーバー解撚部2〜
30%、捲縮部35〜90%であることである。未解撚
部が8%未満ではシヤリ感が少なくなりすぎるこ
とがあり、35%を超えると風合がこわくなりすぎ
ることがある。同様にオーバー解撚部が2%未満
ではシヤリ感が少なくなりすぎることがあり、30
%を超えると風合がこわくなりすぎることがあ
る。これは捲縮部の量がソフト感を付与すること
と関係しており捲縮部が35%未満では風合がこわ
くなりすぎることがあり、90%を超えるとシヤリ
感が不足することがある。 本発明において葉交絡とは、各フイラメントの
各葉が変形して相互に噛み合い、あたかも隣接し
た葉と葉が接着されたごとく容易には剥離しない
程度に堅牢にからみ合つている状態をいう。さら
に、葉交絡の強さは少なくとも1/10(g/D)×
該繊度Dのグラム数の荷重を長さ方向にかけても
剥離開繊しない程度のものである。 この葉交絡による未解撚部の発生頻度は単糸フ
イラメントの断面形状により影響されるが、さら
に仮撚条件によつても大きく変わる。特に撚角度
による影響が大きく、一般に採用されている条件
とは異なる条件を採用することが必要である。つ
まり、一般の仮撚加工で採用されている撚角度θ
は前記(1)式において通常44゜〜45゜以上の範囲で仮
撚が行なわれる。しかし、本発明の葉交絡による
未解撚部を多発させるためには、撚角度は32゜〜
43゜にすることが必要である。この範囲をはずれ
ると、5%以上の葉交絡による未解撚部が発生せ
ず、織物における表面効果及び麻ライクな風合が
得られない。 さらに断面形状について説明する。 葉交絡をより顕在化させる断面形状としては中
心から葉が放射状にのび葉数が3〜8葉である必
要があり、これ以外の円形、棒状及び9葉以上で
は葉交絡の発現がほとんど見られず、未解撚部が
糸条長軸方向に5%未満しか発生しない。また、
葉は先端に行くにつれて徐々に細くなるのが好ま
しい。葉の数が3〜8葉であれば葉と葉間の角度
は必ずしも等配されたものではなくとも良いし、
中心部が中空であつてもよい。また、中心核の半
径γと葉長βとの比で表わされる異形断面形数
β/γが各葉の内葉長が最長のものから少なくと
も上位2葉は2.0〜6.5の範囲にあることが必要で
ある。好ましくは単糸フイラメントにおいて全葉
数の半分以上は上記異形断面係数の範囲を満足す
ることである。この範囲の下限未満すなわちβ/
γが2.0未満では葉交絡の発現がほとんど見られ
ず、未解撚部が糸条長軸方向に5%未満しか発生
せず、目的とする表面効果を有する麻ライクな特
殊風合織物は得られなくなる。また、一方上限を
超えるとすなわち、β/γが6.5を超えると原糸
製糸上安定したものが得られず、得られたとして
も仮撚加工時に葉の欠落現象が発生し、操業的に
も品質的にも実用に耐えられない。また、この2
葉のなす角度は40゜以上であることが好ましく、
さらに葉長が上位第3番目以下の葉の葉長も上位
第1番目の葉長の1/2以上であることが好ましい。 次に、麻ライク特殊風合は前述の断面形状、撚
角度の他に糸条を構成する単糸フイラメント繊度
によつても左右される。したがつて、葉形状等と
の相乗効果を加味した場合単糸フイラメント繊度
は2〜32デニールが好ましい。さらに織物の実用
面からして特に5〜20デニールが良い。もし単糸
繊度が2デニール未満の場合は、原糸製糸上安定
したものを得るのが困難なことがあり、織物にお
けるシヤリ味の風合が乏しくなることがある。ま
た、一方単糸繊度が32デニールを超えるような太
繊度では、剛性が過多で織物の価値が低くなるこ
とがある。 本発明に供する仮撚加工糸は上記の断面形状の
ポリエステルマルチフイラメントに特定の撚角度
になるように仮撚加工を施し、仮撚加工の温度は
融着高温領域よりも低い温度が採用される。すな
わち、単糸フイラメント相互が融着されない仮撚
温度下に仮撚加工が施される。 次に、本発明の第2の特徴は緯糸として紡績糸
を用いることである。本発明においては緯糸の40
重量%以上を紡績糸が用いられる。織物の外観、
風合においては表面毛羽の有無はきわめて重要で
あり、合成繊維フイラメントのみでは麻ライク織
物を得ようとしても外観、風合の面で不充分なも
のしか得られない。本発明においては、緯糸の少
なくとも40重量%を紡績糸とすることにより、前
記の特殊な仮撚加工糸からなる経糸によるシヤリ
感に加えて、一層天然の麻織物に近似した風合と
外観を与えるものである。 ここで、紡績糸とは通常ステープルフアイバー
から構成され、カツト毛羽を有するいわゆる紡績
糸を指すが、その他にフイラメント糸にカツト毛
羽を形成したものも含まれる。ここで紡績糸であ
ればその素材は問わないが、麻ライク織物の主た
る使用季節などを考慮すると、吸湿特性にすぐれ
た綿あるいは綿を中心とした混合素材が好まし
い。 緯糸に占める紡績糸の割合は前記のように40重
量%以上とすることが必要であつて、40重量%に
満たないと天然調の麻ライク風合、外観に乏しく
なる。上記紡績糸の織物全体に占める割合はその
織密度などによつても異なるが例えば15〜30重量
%程度にするとよい。緯糸は全て紡績糸であつて
もよく、紡績糸とフイラメント糸の交撚糸、複合
糸などでもよい。 更に、本発明の第3の特徴は経糸直径に対する
緯糸直径の比が0.9〜1.7であることである。 天然繊維を使用した織物表面はいずれもラフで
不規則性を有しており、フイラメント織物でさえ
も表面に凹凸を有している。そして天然繊維の織
物は上記のような不規則性の故に微妙な手触り感
が得られている。織物組織の経、緯糸の交叉状態
を観察すれば明らかなように、天然繊維を使用し
た織物は経、緯糸の交叉角は深いものであるが、
合成繊維のフイラメント使いの織物は種々の工夫
がなされているものの経糸と緯糸の交叉角が浅く
織物表面はフラツトになり易いものである。 本発明においては、上記の特殊な経糸および緯
糸を用いるとともに経糸直径に対する緯糸直径の
比を0.9〜1.7とすることにより経糸と緯糸の交叉
角を深くして織物表面に凹凸を形成し、更に天然
の麻織物の手触り感および外観に近づけようとす
るものである。好ましくは緯糸の直径を経糸の直
径よりも大きくすることであり、経糸直径に対す
る緯糸直径の比を1.1〜1.5とすることにより経糸
と緯糸の交叉がより深くなり、織物表面の経糸の
特徴を鮮明に表現することができる。 上記の直径比が0.9未満では経糸に比べて緯糸
が細すぎて経糸のシヤリ感などが強調されすぎて
自然な麻ライク感が得られない。一方、1.7を超
えると織物の伸長性のバランスが不良になつた
り、経糸の特徴が減殺されて目的とする風合、外
観が得られない。 本発明において、経糸と緯糸の直径は次のよう
にして求める。フイラメント糸の場合はフイラメ
ント糸のデニールをDとすると、デニール式
【式】(吋)を用いて直径を求める。また紡 績糸の場合は呼称番号を英式綿番手Neに換算し、
【式】(吋)から直径を求める。更に緯 糸としてフイラメント糸と紡績糸を混合使用する
場合には、デニール=5315/番手によりデニール
換算を行ない、フイラメント糸と紡績糸の合計デ
ニールとして直径を求める。このようにして得ら
れた直径から経糸直径に対する緯糸直径の比を求
める。 また、緯糸の紡績糸とフイラメント糸の重量は
それぞれの公称番手、公称デニールから算出し、
この重量から重量比を求める。 本発明にあつては、上記のような未解撚部、オ
ーバー解撚部及び捲縮部を有しかつ未解撚部は融
着することなく葉交絡により形成されているポリ
エステルフイラメントの仮撚加工糸を経糸とする
ので、織物にソフトなシヤリ感を与えることがで
き、麻ライクな風合と外観を与えることができ
る。また上記仮撚加工糸は融着していないので、
織物は均染性、品位に優れているものである。し
かも緯糸の40重量%以上を紡績糸とするものであ
るので、紡績糸の存在により前記経糸によるシヤ
リ感に加えて、太さ斑による不規則性が与えられ
て一層天然の麻織物に近い風合と外観を有するも
のである。更に、経糸直径に対する緯糸直径の比
が0.9〜1.7であるので、経糸と緯糸の交叉角を深
くして織物表面に凹凸を形成することができ、緯
糸としての紡績糸の毛羽の存在と相俟つてきわめ
て天然の麻織物の風合およ外観に近いものとする
ことができる。さらに上記のように経糸としてポ
リエステルフイラメントの仮撚加工糸を用いるの
で、天然の麻織物の欠点である形態安定性、プリ
ーツ性、耐洗濯性を向上させることができる。 上記のような本発明織物は厚地はもとより薄地
まで巾広く展開可能である。 以下、本発明を実施例にて具体的に説明する。 実施例 1 単糸フイラメントの断面形状が3,4,6,8
葉であつて2葉間の角度が等しくかつ葉長が実質
的に等しいポリエチレンテレフタレートマルチフ
イラメント100デニール/10フイラメントの延伸
糸を表1に示す仮撚条件で仮撚加工を実施し、同
表に示す糸質特性を有する麻ライク特殊風合仮撚
加工糸を得た。これらの仮撚加工糸を経糸として
用い、表2に示す各種の紡績糸又は紡績糸とフイ
ラメント糸の交撚糸を緯糸として用いて、表2に
示す条件で製織した。得られた織物を公知の方法
で精練、染色、仕上げ加工をしたところ、本発明
の条件を満足するものは適度のシヤリ味とハリ、
コシのあるものでありかつ天然の麻織物にきわめ
て近い風合、外観を有するものであつた。
【表】
【表】 実施例 2 固有粘度〔η〕が0.65であるポリエチレンテレ
フタレートを十字型をした紡糸孔を通して、紡糸
温度283℃、紡速3500m/minで紡糸し、β/γ
が3.5の4葉断面を有する246デニール/10フイラ
メントの高配向マルチフイラメントを得た。この
原糸をバーマーグ社製FK−6CSを用いて以下の
条件で延伸仮撚加工したところ、葉交絡による未
解撚部26.8%、オーバー解撚部15.1%、捲縮部
58.1%の比率でランダムに混在する優れた品質の
麻ライク特殊風合仮撚加工糸を得た。 この特殊仮撚加工糸を経糸に用い、緯糸として
表3の糸条を用いて表3の条件で製織し、公知の
方法で精練、染色仕上げしたところ、布帛表面に
先撚調及び紡績糸調表面効果と麻ライクなシヤリ
味の強調された麻織物の風合を有する優れた布帛
を得た。 仮撚条件 デイスク材質:ポリウレタン 糸速:410m/min フリクシヨン表面速度/糸速:2.01 ヒーター温度:215℃ 延伸倍率:1.785 撚角度:36.5゜
【表】 と同様である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の織物の経糸に使用する仮撚加
工糸を得るためのマルチフイラメントを構成する
単糸フイラメントの例を示す断面図、第2図は本
発明の織物の経糸に使用する仮撚加工糸の例を示
す側面図、第3図、第4図及び第5図はそれぞれ
第2図の拡大断面図、第6図は本発明の織物の経
糸に使用する仮撚加工糸を得るためのマルチフイ
ラメントを構成する単糸フイラメントの他例を示
す断面図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 単糸フイラメントの断面形状が放射状の3〜
    8葉の中から選ばれた少なくとも1種類の特殊異
    形断面からなる仮撚加工糸であつて、糸条の長軸
    方向に未解撚部、オーバー解撚部及び捲縮部が存
    在し、かつ未解撚部は各フイラメントが相互に融
    着することなく葉交絡により形成されていて全糸
    長の5%以上を占めるポリエステルマルチフイラ
    メントからなる仮撚加工糸を経糸とし、緯糸の40
    重量%以上を紡績糸となし、かつ経糸直径に対す
    る緯糸直径の比が0.9〜1.7であることを特徴とす
    る特殊風合織物。
JP57173059A 1982-09-30 1982-09-30 特殊風合織物 Granted JPS5966537A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57173059A JPS5966537A (ja) 1982-09-30 1982-09-30 特殊風合織物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57173059A JPS5966537A (ja) 1982-09-30 1982-09-30 特殊風合織物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5966537A JPS5966537A (ja) 1984-04-16
JPH0229781B2 true JPH0229781B2 (ja) 1990-07-02

Family

ID=15953451

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57173059A Granted JPS5966537A (ja) 1982-09-30 1982-09-30 特殊風合織物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5966537A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0595782U (ja) * 1992-06-01 1993-12-27 有限会社エイ・エス ペンスタンド
JPH0636891U (ja) * 1992-10-23 1994-05-17 ダイサン企画株式会社 筆記具ホルダー

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4822779B2 (ja) * 2005-09-13 2011-11-24 ユニチカトレーディング株式会社 太さ斑を有する非融着加工糸
JP2007211364A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Unitica Fibers Ltd 非融着ファンシーヤーン、織編物及びその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0595782U (ja) * 1992-06-01 1993-12-27 有限会社エイ・エス ペンスタンド
JPH0636891U (ja) * 1992-10-23 1994-05-17 ダイサン企画株式会社 筆記具ホルダー

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5966537A (ja) 1984-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4191221A (en) Sheeting fabric formed of corespun yarns
JPH0214040A (ja) 新規繊維布
JPH0229781B2 (ja)
JP3496361B2 (ja) 織編物の製造方法
JP4418281B2 (ja) ポリアミド混繊糸及び織編物
KR100193908B1 (ko) 양모와 같은 질감을 갖는 폴리에스테르 섬유의 제조방법
JPH0357980B2 (ja)
JPS63535B2 (ja)
JPH0118170B2 (ja)
JP2639284B2 (ja) 混繊複合糸およびその製造方法と織物
JP3379196B2 (ja) 混繊複合糸およびそれを用いてなる織編物
JPS58109653A (ja) 特殊風合編織物布帛
JP3286447B2 (ja) 混繊糸
JPH0229780B2 (ja)
JP4312552B2 (ja) ポリエステル複合仮撚捲縮糸及びその製造方法、並びに同仮撚捲縮糸を含む織編物
JPS58109657A (ja) 杢調特殊風合加工糸織編物
JPS6123289B2 (ja)
JP4209232B2 (ja) ポリエステルマルチフィラメント仮撚加工糸及びその製造方法並びにその仮撚加工糸を含む織編物
JP3112094B2 (ja) ポリエステル系特殊捲縮加工糸
JPS6119736B2 (ja)
JP3465640B2 (ja) 長短複合紡績糸および織物
JPS58109654A (ja) 特殊風合織編物布帛
JPS6254892B2 (ja)
KR830001922B1 (ko) 방적사 효과를 나타내는 합성섬유 필라멘트 축면(縮緬) 직물의 제조 방법
JPS6237134B2 (ja)