JPH0229774B2 - Shusokuseinoryokonakakoito - Google Patents

Shusokuseinoryokonakakoito

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JPH0229774B2
JPH0229774B2 JP4928084A JP4928084A JPH0229774B2 JP H0229774 B2 JPH0229774 B2 JP H0229774B2 JP 4928084 A JP4928084 A JP 4928084A JP 4928084 A JP4928084 A JP 4928084A JP H0229774 B2 JPH0229774 B2 JP H0229774B2
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JP
Japan
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yarn
multifilament
melting point
polymer
polyester
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JP4928084A
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Hideyasu Oogawara
Takao Negishi
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Toray Industries Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 〔本発明の技術分野〕 本発明はポリエステルフイラメントと、低融点
フイラメントの混繊仮撚加工によつて得られる。
部分接着集束構造糸に関する。
〔従来技術とその問題点〕 融点差、もしくは伸度差のある2種類のマルチ
フイラメントを混繊仮撚加工して得られる2層構
造糸、もしくは交互撚構造糸については、非常に
多くの検討がこれまでなされている。それらの糸
の目的は、紡績糸様の風合・外観である。ここ
で、混繊を行なう2種類のフイラメントの特性に
よつて、種々の風合・外観を持つた2層構造糸、
交互撚構造糸が得られることは言うまでもない。
しかしながら、現実には、実用化に至つたこれら
加工糸の種類はごくわずかであり、シヤリ感の豊
富な麻様加工糸のみである。主たる原因は、2層
構造もしくは、交互撚構造を固定するため、高温
でフイラメントを融接着加工する必要上、熱可塑
性合成繊維の特性として、糸全体が非常に硬くな
り、硬直な麻様の風合は実現できるものの、柔軟
な風合を得ることはできなかつたためである。
これに対し、特開昭57−29628号公報に、低温
で仮撚加工を行なう2層構造糸の提案がなされて
いる。これは低配向未延伸糸と高配向糸を流体交
絡後、110〜160℃の低温で仮撚加工し、低配向未
延伸糸を融化し、その接着作用で、2層構造糸を
得んとするものである。しかしこの場合、接着成
分となるフイラメントは、配向がほとんど進んで
いないため、前述のような低温であつても熱劣化
が激しく、実用に当つて、強度低下と、フロステ
イングの問題が発生し、用途上の制約を受ける。
〔本発明の目的〕
本発明は、糸としての強度を維持しつつ、かつ
柔軟性に富んだ紡績糸様の風合と外観を有する、
集束性の良好な加工糸を得んとすることを目的と
する。
〔本発明の構成〕
本発明は次の構成からなる。
「ポリエステルマルチフイラメント(A)と、融点
が180℃以下のポリマからなるか、もしくは融点
が180℃以下のポリマをその構成成分の一部とす
るマルチフイラメント(B)の交絡混繊糸であり、該
マルチフイラメント(B)の単繊維の少なくとも一部
は、ポリエステルマルチフイラメント(A)の単繊維
の一部を包含しつつ接着し、糸の表面に、S撚お
よびZ撚構造を呈しつつ露見していることを特徴
とする集束性の良好な加工糸。」 本発明糸の外観上の特徴を第1図において説明
する。Aは、ポリエステルマルチフイラメント(A)
の構成単繊維であり、Bは、低融点ポリマもしく
は低融点ポリマを含むマルチフイラメント(B)の構
成単繊維を示し、BBはマルチフイラメント(B)の
単繊維同志が接着した部分である。このように、
マルチフイラメント(B)の単繊維同志の接着部分
BBは糸の表面に、S撚およびZ撚を呈しつつ露
見し、糸全体の集束性を保つている。接着部分
BBは、糸の外周部全体を覆つている必要は全く
ない。これは、ポリエステルマルチフイラメント
(A)の単繊維と、マルチフイラメント(B)の単繊維は
交絡混繊状態にあるため、集束構造はきわめて安
定であるからである。
本発明糸は、ポリエステルマルチフイラメント
(A)と、融点が180℃以下のポリマからなるか、も
しくは融点が180℃以下のポリマをその構成成分
の一部とするマルチフイラメント(B)を引揃え、流
体交絡処理を施したのち、該マルチフイラメント
(B)の融点が180℃以下のポリマの軟化流動する温
度以上、融点以下の温度で仮撚加工することによ
つて得られる。
本発明糸の最も重要な点は、接着部分の形成が
ごく低温で行なわれる点にある。低温で仮撚加工
されることによつて、ポリエステルマルチフイラ
メント(A)は、強い捲縮が付加されず、ステーブル
により近い甘い捲縮と、結晶化がさほど進行しな
いことによる生糸により近い柔軟性を保持したま
ま集束される。このことによつて、本発明糸を用
いた布帛は、紡績糸様の風合が呈されるのであ
る。具体的には、ポリエチレンテレフタレート、
あるいはポリブチレンテレフタレートを主たる成
分とするポリエステルマルチフイラメントは、
180℃以下、好ましくは150℃以下で仮撚加工され
ることによつて、柔軟性を保持することができ
る。このため、接着に関与するマルチフイラメン
ト(B)は、融点が180℃以下のポリマ成分を有する
フイラメントであることが必要であり、ポリマの
流動によつて150℃前後の低温で第1図に見られ
る、表面に露見した接着部分BBを形成させるこ
とができる。
ここでさらに重要な点は、ポリエステルマルチ
フイラメント(A)と、マルチフイラメント(B)の熱的
特性についてである。
まずポリエステルマルチフイラメント(A)は、前
述した、180℃以下、好ましくは150℃以下の仮撚
加工時においても、熱的に安定し、強度の劣下が
ないことが必要である。このためには、復屈折が
150×10-3以上である通常の延伸糸や、4500m/
分以上の高速で直接紡糸延伸された複屈折70×
10-3以上の高配向ポリエチレンフタレートを用い
れば問題は全く発生しない。さらに、マルチフイ
ラメント(A)は、繊度、染色性等の異なる複数種類
のフイラメントの混合されたフイラメント群であ
つてもよい。
また融点が180℃以下のポリマを有するマルチ
フイラメント(B)についても、仮撚加工による熱劣
化を防がなければ実用上の問題が発生する。まず
融点が180℃以下のポリマのみからなるマルチフ
イラメント(B)を用いる場合には、糸全体に占める
構成比率をできるだけ小さくし、接着部分を少な
くして糸の柔軟性を維持する配慮が必要であり、
結果的に、ポリエステルマルチフイラメント(A)の
糸全体に占める強力寄与率を高くしておくと良
い。
この点、マルチフイラメント(B)として、融点が
180℃以下のポリマをその構成成分の一部とする
複合同時紡糸マルチフイラメントを用いると、糸
全体に対する接着成分の比率をきわめて小さくで
きるので、柔軟性の維持と、強力保持率をさらに
向上させることができる。複合同時紡糸の複合構
造は、仮撚時、単繊維表面に融点180℃以下のポ
リマが存在しえれば、特にその構造の限定される
ものではない。例えば、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエス
テルを芯成分、島成分とし、融点180℃以下の前
記ポリマを鞘成分、海成分とする複合糸や、ポリ
エステルを融点180℃以下のポリマで分割する構
造の複合糸であつても良い。
ここで融点180℃以下のポリマの例としては、
例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタリ
ンジカルボン酸、アジピン酸、モバシン酸、ドデ
カン2酸等の2官能性カルボン酸およびこれらの
エステル誘導体と、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、テト
ラエチレングリコール、トリメチレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ポリエチレング
リコール、ポリテトラメチレングリコール等のポ
リオキシメチレングリコール類、1−4シクロヘ
キサンジオール、1−4シクロヘキサンジメタノ
ール、1−6ヘキサンジオール、プロピレングリ
コール、1−5ペンタンジオール等のジオール化
合物からなるポリエステルまたはポリエステル重
合体、およびこれらとベンゾイル安息香酸、ベン
ジルオキシ安息香酸、メトキシポリエチレングリ
コール、ポリオキシメチレングリコール、グリセ
リン、ペンタエリスリトール、トリメリツト酸、
トリメシン酸およびこれらの誘導体とから選ばれ
るポリエステル成分に、金属含有スルホネートエ
ステル成分を共重合したものである。
ここで言う融点とは、差動走査熱量計(DSC)
による吸熱ピーク温度を言うが、便宜的に、融点
顕微鏡によつて観察される溶融開始温度をもつて
表現してもよい。
〔本発明の効果〕
本発明の集束性の良好な加工糸は、これまで、
実現できなかつた、シヤリ味と柔軟性という相い
反する特性を満足させることのできる紡績糸様の
加工糸である。すなわち、糸を構成する大部分の
単繊維は低温での仮撚加工を受けるため、生糸に
近い柔軟な風合を維持し、かつ、低融点の接着用
ポリマの作用による、糸表面のS撚およびZ撚融
着部分が、適度なシヤリ味感を肌に与える。しか
も糸全体としての熱劣化が小さいので強力の低下
がなく、実用上優れたものである。
さらに、仮撚加工時の温度が低いことから、糸
としての染料の吸着性は高いレベルに維持され、
通常の仮撚加工糸に比較すると、きわめて良好な
発色性を呈する糸である。
実施例 1 複屈折150×10-3のポリエチレンテレフタレー
ト75D−72fのマルチフイラメント(A)と、融点が
135℃である、DMT,DMI,5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸ジメチルの共重合体を鞘成分と
する、ポリエチレンテレフタレートとの芯鞘複合
延伸マルチフイラメント(B)(75D−24f)を、イ
ンターレースノズルを用いて交絡混繊した。ひき
続いて、120℃の温度で外接型摩擦仮撚装置によ
る仮撚加工を行ない、第1図に示す外観を有する
加工糸を得た。この糸の曲げ剛性を、加藤鉄工所
株式会社製純曲げ試験機(KES−F2)によつて
測定したところ、4×10-3g・cm2/本の曲げモー
メントを示した。さらにこの糸を24Gインターロ
ツクに編成し、分散染料による染色を実施した。
得られた編地は、編目の不均斉な梨地調編地であ
り、さらさらとしているが、柔軟な風合をもつた
布帛であつた。
実施例 2 6000m/分の紡糸速度で直接紡糸延伸した複屈
折110×10-3のポリエチレンテレフタレートマル
チフイラメント(A)75D−36fをマルチフイラメン
ト(A)として用いた外は、実施例1と全く同様に、
マルチフイラメント(B)を用い、同じ条件で流体処
理および仮撚加工を行ない、本発明の加工糸を得
た。この糸の曲げ剛性は、4.2×10-3g・cm2/本で
あり、実施例1とほぼ同じ値を示した。布帛の風
合は、実施例1よりやや硬い感じはするが、次に
述べる比較実施例に比べると、きわめて柔軟であ
る。糸の強度は3.8g/Dであつた。
比較実施例 実施例1と同じ複屈折150×10-3のポリエチレ
ンテレフタレート75D−72fのマルチフイラメン
ト(A)と、複屈折32×10-3のポリエステル105D−
24fのマルチフイラメント(B)を引揃え交絡混繊処
理後、200℃で仮撚加工を行ない、マルチフイラ
メント(B)が軽く融着に寄与する2層構造糸を得
た。この糸の曲げ剛性は22×10-3g・cm2/本の曲
げモーメントを示した。この糸を実施例と同様に
編成・染色加工を行なつたところ、きわめてシヤ
リ味のある麻様の風合を呈すものの、柔軟性につ
いては、前記実施例に比較すると非常に硬直な編
地であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明糸の一実施態様の側面外観の
概略図である。図中のAは、ポリエステルマルチ
フイラメント(A)の単繊維、Bはマルチフイラメン
ト(B)の単繊維であり、BBはマルチフイラメント
(B)の単繊維同志が接着した部分である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリエステルマルチフイラメント(A)と、融点
    が180℃以下のポリマからなるか、もしくは融点
    が180℃以下のポリマをその構成成分の一部とす
    るマルチフイラメント(B)の交絡混繊糸であり、該
    マルチフイラメント(B)の単繊維の少なくとも一部
    は、ポリエステルマルチフイラメント(A)の単繊維
    の一部を包含しつつ接着し、糸の表面に、S撚お
    よびZ撚構造を呈しつつ露見していることを特徴
    とする集束性の良好な加工糸。 2 マルチフイラメント(B)の単繊維は、融点が
    180℃以下のポリマと、それよりも融点の高いポ
    リエステル系ポリマの複合同時紡糸フイラメント
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項に
    記載の集束性の良好な加工糸。 3 ポリエステルマルチフイラメント(A)は、複屈
    折Δnが70〜130×10-3である、ポリエチレンテレ
    フタレートを主たる成分とするフイラメントであ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    集束性の良好な加工糸。
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JP5677792B2 (ja) * 2010-09-21 2015-02-25 ユニチカトレーディング株式会社 織編物の製造方法
KR102375366B1 (ko) * 2020-11-11 2022-03-17 주식회사 여주티앤씨 내구성 및 서방성이 우수한 방취성 융착가공사의 제조방법

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