JPH02291263A - ヒトプラスミノーゲンアクティベーターインヒビター・1−ヒト組織プラスミノーゲンアクティベーター複合体の免疫学的測定方法 - Google Patents

ヒトプラスミノーゲンアクティベーターインヒビター・1−ヒト組織プラスミノーゲンアクティベーター複合体の免疫学的測定方法

Info

Publication number
JPH02291263A
JPH02291263A JP1083998A JP8399889A JPH02291263A JP H02291263 A JPH02291263 A JP H02291263A JP 1083998 A JP1083998 A JP 1083998A JP 8399889 A JP8399889 A JP 8399889A JP H02291263 A JPH02291263 A JP H02291263A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plasminogen activator
human
antibody
jti
activator inhibitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1083998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2750732B2 (ja
Inventor
Atsushi Noro
野呂 篤
Yataro Ichikawa
市川 弥太郎
Yoichi Sakata
洋一 坂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP1083998A priority Critical patent/JP2750732B2/ja
Publication of JPH02291263A publication Critical patent/JPH02291263A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2750732B2 publication Critical patent/JP2750732B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 a,産業上の利用分野 本発明は、ヒトプラスミノーゲンアクティベーターイン
ヒビター・1とヒトプラスミノーゲンアクティベーター
インヒビター・1−ヒト組織プラスミノーゲンアクティ
ベーター複合体の免疫学的測定試薬系、測定キット、測
定方法、それらのために用いられるモノクローナル抗体
及びその抗体の利用に関する。
本発明の明細書において下記用話或いは略号は、それぞ
れ下記の意味を有する。
FAI・1; プラスミノーゲンアクティベーターインヒビター・1 tPA; 組織プラスミノーゲンアクティベーターPAI・1−t
PA複合体; ヒトプラスミノーゲンアクティベーターインヒビター・
1とヒト組織プラスミノーゲンアクティベーターとの複
合体 尚、t PA − PA I − 1 complex
と表わすことがある。
MCA . モノクローナル抗体 FAI  ・ 1 −MCA ; ヒトプラスミノーゲンアクティベーターインヒビター・
1に対するモノクローナル抗体tPA−MCA. ヒト組織プラスミノーゲンアクティベーターに対するモ
ノクローナル抗体 b.従来技術 tPAは線溶系におけるブラスミノーゲンを活性化する
酵素であって、tPAを血栓溶解剤として使用すること
及びそのtPAの生物工学的に製造することが開発され
つつある。
一方ヒトtPAの活性を抑制する因子としてヒトプラス
ミノーゲンアクテイベーターインヒビター{1:}FA
I  −1)、Uroklnase inhibito
r  (PAI ・2)及びUrokinase in
hibitor like (PAI  ・3)の3柱
の存在が知られている。
このPAI  ・1は、セリンプロテアーゼインヒビタ
ーの一種であり、ヒトtPAと速やかに反応して複合体
を形成し、tPAの線溶活性を抑制することがしられて
いる[Levin, L G. , Proc. Na
tl.Acad.  Sci.,  USA,  80
.  6804−6808 (19861Phil!p
g M. et al. Biochem. Biop
hys. Acta.802. 99−110 (19
84)参照]。マタ、PAI  ・1−tPA複合体は
ヒト血漿中にも存在することが知られている[Boot
h,  N.A.  et al.  Thromb.
 Res.,  38,261−267 +1985)
参照]。さらに、血中PAI活性値と血栓症との相関が
示唆されており[Nilsson,et al Brl
t. Med. J., 290. 1453−145
6 (1985),Paramo, J.A. et 
al Thromb. Haemost., 54, 
713−716 <19851参照]。かくしてヒトP
AI  ・1は血液線溶系においてブラスミノーゲンか
らプラスミンの形成における初期の段階での重要な制御
因子であることが明らかになされている。
また血中のPAI  ・1−tPA複合体と血栓症との
関係についても知られている[^mira[ J. e
t alThromb. Res. Suppleme
nt VII 99−113 (1988)参照コ 。
従ってヒトtPA ,ヒトPAI  ・1及びPAI 
 ・1一tPA複合体は、いずれも血栓の形成と溶解の
場合に現われる重要な指標であり、血中におけるこれら
の濃度を正確に測定することができれば、血栓の形成及
び溶解の抑制の状態を的確に知ることが可能となるであ
ろうと考えられる。
c6発明の目的 そこで本発明の目的は、ヒト検体中のFAI  ・1一
tPA複合体を測定するための免疫学的測定試薬系、キ
ット及び測定方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、ヒト検体中のFAI  ・1−t
PA複合体の含有量を正確に測定することが可能な免疫
学的測定試薬系、キット及び測定方法を提供することに
ある。
本発明の更に他の目的は、ヒト検体中のPAI1−tP
A複合体を正確に且つ簡便に測定することが可能であり
、しかも安定した測定精度を有する免疫学的測定試薬系
、キット及び測定方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、前記PAI ・1−tPA複
合体の測定に使用されるヒトFAI  ・1に対するモ
ノクローナル抗体及びそれを産生ずるハイブリドーマを
提供することにある。
本発明の更に他の目的は、前記PAI  ・1−tPA
複合体の測定に使用されるヒトtPAに対するモノクロ
ーナル抗体及びそれを産土するハイブリドーマを提供す
ることにある。
本発明の更に他の目的は、ヒト検体中のPAI1−tP
A複合体の含有量を測定し、それによって血栓症の診断
方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、ヒトPAI  ・1に対する
モノクローナル抗体を使用した血栓溶解促進剤を提供す
ることにある。
本発明の更に他の目的は、以下の説明から更に明らかと
なるであろう。
d.発明の構成 本発明者らの研究によれば、前記本発明の目的及び利点
は、ヒト検体中のFAI  ・1−tPA複合体を、不
溶性固体担体に結合した第1抗体及び標識化された第2
抗体を使用して免疫学的に測定するための試薬系であっ
て、一方の抗体がヒトFAI  ・1に対するモノクロ
ーナル抗体JTI−3またはJTI−4或いはこれらと
同等の断片であり、他方の抗体がヒトtP人に対するモ
ノクローナル抗体JTA−1またはそれと同等の断片で
あることを特徴とする免疫学的測定試薬系によって達成
されることがわかった.従来、ヒトFAT ・lに対す
るモノクローナル抗体は、ヒト血漿由来PAIを抗原と
したもの[Urden, G. eLal. Thro
mb. Haemogt., 55, 383−387
 (1986) ] ,ヒト胎盤由来FAIを抗原とし
たもの[Phil!pg, M.  et at. T
hromb.  Haemost.,55,  213
−217 <1986)参照]、ヒトFibrosar
comacell Ilne由来PAIを抗原としたも
の[Niel+en,L.S. et al. Thr
omb. Haemost., 55. 206−21
2(1986)参照]が報告されている。
そこで本発明者は、ヒト血管壁内皮細胞由来FAIを抗
原としたモノクローナル抗体を多数作製した.一方ヒト
tPAに対するモノクローナル抗体を多数作製した。
本発明者らは、FAI  ・1−tPA複合体を測定す
るための手段の運択、各種モノクローナル抗体の遷別、
及びモノクローナル抗体の組合せについて、数多くの研
究を行った。その結果、数多く得られるヒトPAI  
・1−MeA及びヒトtPA−MCAが必ずしもすべて
本発明の目的とするPAI  ・1−tPA複合体の免
疫学的測定に利用できるものでないことがわかった。す
なわち、FAI  ・1−tPA複合体の測定に利用し
うろことができ、しかもその測定精度が高く安定性が高
い測定系を組むためにはヒトPAI  ・1−MCA及
びヒトtPA−MCAのそれぞれのMCAが有するエビ
トーブ及び結合力、ヒトPAI ・1−MCAとヒトt
PA−MCAとの組合せによる両MCAのAffini
ty、不溶性固休担体に結合される第1抗体または標識
化された第2抗体として上記2種のMCAの適合性など
を調べ、それら条件が充分に満足したものである必要が
ある。
かくして本発明者らの研究によれば、ヒト検体中に微量
含有ずるPA+  ・1−tPA複合体を高い感度でし
かも安定に測定し得るモノクローナル抗体として、PA
I  ・1に対するモノクローナル抗体JTI一3また
はJTI−4と、tPAに対するモノクローナル抗体J
TA−1との組合せが見出された。
従って本発明のPAI  ・1−tPA複合体の免疫学
的測定においては、下記2つの態様がある。
(il  不溶性固木担休に結合させる第1抗体がPA
I・1に対するモノクローナル抗木JTl3またはJT
l4であり、標識化された第2抗体がtPAに対するモ
ノクローナル抗体JTA−1である態様、(!i]  
不溶性固体担体に結合させる第1抗体がtPAに対する
モノクローナル抗体JTA−1であり、標識化された第
2抗体がPAI  ・1に対するモノクローナル抗体J
Ti3またはJTi4である態様、本発明においては、
前記態様のうち前者の(1]の態様がより感度及び安定
性の点から優れており、またFAI  ・1に対するモ
ノクローナル抗体としてJTI−4を選択するのが一層
好ましい結果を与える。
かくして本発明において最も好ましい態様は、不溶性固
体担体に結合させる第1抗体がPAI.1に対するモノ
クローナル抗体であり、標識された第2抗体がtPAに
対するモノクローナル抗体である組合せである。
本発明によれば、PAI  ・1−tPA複合体の免疫
学的測定に使用されるPAI  ・1に対するモノクロ
ーナル抗体JTI−3及びJTI−4とtPAに対する
モノクローナル抗体とこれらを産土するハイブリドーマ
が提供される。以下これらモノクローナル抗体について
説明する。
PAI  ・1−MCA − JTI−3:このPAI
  ・1に対するモノクローナル抗体JTi3は、それ
を産生するハイブリドーマが、ブダペスト条約に基づく
国際寄託機関である微工研(Fermentation
 Research Institute)に1988
年11月22日にFERM p−10405として寄託
され、その後1989年3月2日に国際寄託に変更され
た(国際寄託; No. BP−2317)。
このPAI  ・1−MCA . JTi3は、サブク
ラスがIgGtでありPAI  ・1にtPAが結合し
た場合(すなわち、P.AI  ・1−tPA複合体に
対して〉でもPAI・1に対して結合を阻害されないが
、PAI  ・1に対して結合した場合、tPAは結合
を阻害されるような抗原決定部位を認識する特性を有し
ている。
PAI  ・1−MCA−JTI−4 ;このPAI 
 ・1に対するモノクローナル抗体JTI−4は、それ
を産生するハイブリドーマが、上記微工研に1988年
11月22日にFER!I! p−10406として寄
託され、その後1989年3月2日に国際寄託に変更さ
れた(国際寄託No. BP−2318)このPAI 
 ・1−MCA−JTI−4は、サブクラスがIgGt
であり、PAI  ・1にtPAが結合してもPAI・
1に対する結合を阻害されない。
1、PA−MCA−JTA−1・ このtPAに対するモノクローナル抗体JTA−1は、
それを産生するハイブリドーマが、上記微工研に198
8年11月22日FBRM p−10399として寄託
され、その後、1989年3月2日に国際寄託に変更さ
れたく国際寄託No. BP−2316) このtPA−MCA−JTA−1は、tPA ・1が結
合した場合(すなわち、PAI  ・1−tPA複合体
に対して)でもtPAに対して結合を阻害されない。
本発明のPAI  ・1−tPA複合体の免疫学的測定
においては、前述したMCAを組合せて使用されるが、
MCAは、それ自体のみならず、それと同等のMCA断
片( fragment)でも同様に使用し得る。ここ
で“同等のMCA断片“とはMCAと同じような結合特
性を有するか、MCAの本質的結合能が、維持されてい
る断片を恵昧する。具体的にはユニバレント抗体、Fa
b, Fab’, Facb,或いは(Fab’)2を
断片の例として示すことができる。
本発明において、tPA−MCAまなはPAI  ・1
−MCAをFab’フラグメントとして使用する場合、
それ自体知られた方法でFab’フラグメント・を調製
することができる。すなわち、tPA−MCAまたはP
AI  ・1一MeAをペプシンで分解することによっ
てF(ab’)2フラグメントを得、次いでこれを還元
処理することによってFab’フラグメントを得ること
ができる。
このFab’フラグメントの調製法は下記文献を参照す
ることができる。
(il  A. Nisonoff et al., 
Arch Biochem.Biophys, 89.
 230 (1960).(ii)  P. Parh
at J. Immunolo, 131. 2893
 (1983).本発明において、PAI  ・l−t
PA複合体の免疫学的測定の対象となるヒト検体として
は、一mにヒト由来の臨床サンプル、例えば、血清或い
は血漿形態の血液、関節液、リンパ液、胸腺水、腹水、
羊水、細胞組織液、骨髄液または尿の如きPAI1−t
PA複合体が含有されているかまたは含有が予測される
体液を挙げることができる。前述したようにPAI  
・1−tPA複合体は、血栓の形成或いは溶解に密接に
関係しているので、血清或いは血漿形態の血液を検体と
して使用するのが有利である。
殊に血栓症の診断或いは治癒の判定のためには血清また
は血漿、特に血漿を使用するのが適している。
以下本発明におけるPAI  ・1−tPA複合体の免
疫学的測定のための試薬系、キット及び方法について、
更に詳細に説明する。
(A−1) PAI ・1−tPA  A体測 のため
の試薬系;前述した通り、本発明によればヒト検体中の
PA1 . 1−tPA複合体を、不溶性固体担体に結
合した第1抗体及び標識された第2抗体を使用して免疫
学的に測定するための試薬系であって、一方の抗体がP
AI  . 1−MCA JTI−3またはJTI−4
或いはこれらと同等の断片であり、他方の抗体がtPA
−MCAJTA−1またはそれと同等の断片であること
を特徴とする免疫学的測定試薬系が提供される。
かかる測定試薬系において、不溶性固体担体に結合させ
る第1抗体がPAI ・1−MCA JTI−3または
JTI−4或いはこれらと同等の断片であり、標識化さ
れた第2抗体がtPA−MCA JTA−1またはそれ
と同等の断片である組合せが好ましく、殊にFAI−1
−MCAとしてはJTI−4を使用するのが好ましい。
最も好ましい態様は、第1抗体がPAI − 1−MC
A JTI−4 (wholelであり、第2抗体がt
PA−MCA JTA−1のFab’フラグメントを用
いる組合せである。
前記測定試薬系における不溶性固木担体としては、一最
に免疫学的測定試薬のために使用されているものが使用
される。かかる固体担体を形成する材質としては、天然
からの重合体またはその誘導体と合成重合体またはその
誘導体のいずれでもよく、また有機または無機のいずれ
であってもよい。前記固体担体としては具体的にはプラ
スチック容器、プラスチックビーズ、プラスチックステ
ック、ラテックスビーズ、ガラスビーズまたは金属粒子
であることができる。
前記固体担体を形成する重合体について説明すると、例
えばセルロース、セファデックスセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、ニトロセlレロース、酢酸セルロ
ース、デキストランの如き天然の多糖類またはその誘導
休;ガラスまたはシリカゲルの如き無機重合体;ボリス
チレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS、ポリ
フッ化ビニル、ポリアミン、メチルビニルエーテルーマ
レイン酸共重合体またはエチレンーマレイン酸共重合体
の如きビニル系重合体;6−ナイロン、6.6ーナイロ
ンのようなボリアミド、ポリエチレンテレフタレートの
ようなポリエステルまたはアミノ酸重合体の如き縮合系
重合体を例示することができる。
不溶性固体担体の形状としては、具体的には試験管、マ
イクロタイタープレート、ビーズ、ステック(スプーン
状、円筒状)または膜状物(Membrance)であ
ることができる。
前述した不溶性固体担体に、第1抗体を結合させるには
、それ自体知られた方法で行うことができる。例えば物
理的吸着法例えば不溶性固体担休を該第1抗体の溶液に
浸漬する方法;イオン結合法例えばイオン交換樹脂或い
はアミン基、カルボン酸基、スルホン酸基、リン酸基な
どのイオン化する官能基をもった固休担体を用いる方法
;あるいは化学反応による共有結合法例えばカルボキシ
・クロライド法、カルボジイミド法、無水マレイン酸誘
導体法、イソシアナート誘導体法、臭化シアン活性化多
糖法、ジアゾ法、活性エステル法、架橋試薬による担体
結合法(架橋試薬としてグルタールアルデヒド、ヘキサ
メチレンイソシアナート、コハク酸イミド・マレイミド
化合物など)が使用される。さちには、tPAまたはP
AI  ・1に対しては結合能はないが第1抗体に対し
て生物学的反応により結合し得る物質を介して結合する
方法例えばプロテインA結合固体担体を用いる方法など
がある。
一方、本発明において、第2抗体に結合させる標識物買
としては、通常免疫学的測定に使用される酵素、蛍光物
買、発光物質または放射性物質が同様に用いられる。こ
れらの具体例を示すと、酵素として例えばりゾチウムマ
レート・デヒドロゲナーゼ、グルコース−6−フォスフ
ェート・デヒドロゲナーゼ、ベルオキシダーゼ、グルコ
ース・オキシダーゼ、アルカリフォスファターゼ、ルシ
フェラーゼ、ベーターガラクトシダーゼ等;蛍光物質と
して例えばフルオレセイン、ローダミン、ウンブベリフ
ェロン、ランタニド・キレート等:発光物質として例え
ばルミノール、アクリニジウム・エステル、ルシフェリ
ン等;また放射性物質として例えばヨウ素−125、ヨ
ウ素−131 、}リチウム、炭素−13などを例示す
ることができる。
これらのなかでも標識物質としては、酵素が好ましい。
これら標識物質と、第2抗体またはその断片とを結合さ
せる方法は、例えばグルタルアルデヒド法、過ヨーソ酸
法またはマレイミド法などの通常の方法に従って行うこ
とができるが、マレイミド法がより好ましく使用される
酵素のマレイミド化は公知の方法により行なうことがで
きる(例えば、石川栄治編「酵素免疫測定法」、第80
〜83頁、1989年第3版、医学書院参照)。すなわ
ち例えばサクシンイミジル 4(N−マレイミドメチl
レ)シクロヘキサン カーボネート(SMCC),スル
ホサクシンイミジル4−(N−マレイミドメチル)シク
ロヘキサンカーボネート(スルホSMCC) 、サクシ
ンイミジルーメタ マレイミドベンゾエート(MBS>
、サクシンイミジル 6−マレイミドヘキサノエート(
EMCS)などにより行うことができる。
第2抗体またはそのフラグメントとマレイミドか標識物
質との反応は一般に前記記載の方法、例えば反応温度4
〜30℃、第2抗体またはそのフラグメントとマレイミ
ドか標識物質のモル比は1二1、反応時間20時間の条
件に従うことができる。
この場合には主として、抗体またはそのフラグメントの
硫黄原子を介して標識物質が抗体またはそのフラグメン
ト1分子当り1分子標識されたものを得ることができる
前記した方法に従ってPAI  ・1−tPA複合体を
高感度で測定することができる標識化されたFab’フ
ラグメントを得ることができる。
(A−2) FAI  ・l−tPA複合体測定のため
のキット;更に本発明によれば、 (i)  不溶性固体担体に結合した第1抗体、(11
)標識化された第2抗体、 1ii)  溶解剤、 (ivl  洗浄剤及び M 酵素で標識化された抗体を使用する場合には、酵素
活性を測定するための基質及び反応停止剤を組合せてな
るヒト検体中のPAI  ・]−tPA複合体を測定す
るためのキットであって、前記一方の抗体がPAI  
・1に対するモノクローナル抗休JTl3またはJTI
−4あるいはこれらと同等の断片であり、他方の抗体が
tPAに対するモノクローナル抗木JTA−1またはそ
れと同等の断片であることを特徴とする免疫学的測定キ
ットが提供される。
かかる本発明のキットにおいて、(i)不溶性固体担体
に結合した第1抗体及び(iil標識化された第2抗体
としては、前記(A−11 PAI  ・1−tPA複
合体測定のための試薬系の項において、説明したものと
同じものが使用され、且つ好ましいものとして示したも
のが同様に好ましい。従ってここでは、これらの説明は
省略する。
前記本発明の測定キットを構成する(iiil溶解剤と
しては、免疫学的測定において通常使用されるものであ
ればよい。該溶解剤として免疫反応に悪影響を与えない
ものであればよく、例えば、リン酸緩衝液、トリス塩酸
緩衝液、酢酸!!衝液などのpi{が6.0〜8.0の
範囲のものが主として使用される。
また(iv)の洗浄剤としては、同様に免疫学的測定に
おいて通常使用されるものが使用される。その例を示す
と、生理食塩水、リン酸緩衝液、トリス塩酸M街液、酢
酸M街液などやこれらに界面活性剤、例えばトリトンX
−100 、ツィーン20, Brig35などの非イ
オン性界面活性剤やドデシル硫酸ナトリウムなどのイオ
ン性界面活性剤を上記緩衝液に溶解したものが用いられ
る。
さらに前記測定キットにおいて、第2抗体における標識
物質として酵素を使用する場合には、(Vl酵素活性を
測定するための基質及び反応停止剤が組合される。かか
る基質及び反応停止剤は、標識物質としての酵素の種類
に対応して、免疫学的測定において通常知られているも
のを使用することができる。その例としては、ベルオキ
シダーゼの基質として2.2′−アジノージー[3エチ
ルベンツチアゾリンスルフォン酸]ジアンモニウム塩(
ABTS)、オルトフェニレンジアミン(OPD)、3
. 3’ , 5. 5’ −テトラメチルベンヂジン
(TMB)等があり、停止剤としてはH 2 S O 
a、HCI、酢酸、グリシン桜街液( PH10. 3
+等がある。
アルカリフォスファターゼの基貰としては4一二トロフ
ェニlレフ才スフェート、4−メチlレウンベリフェリ
ルフォスフェート、NADP等がある。
停止剤としてはINNaOHなどがある。
β−ガラストシダーゼの基質としては2−ニトロフェニ
ルーβ−D−ガラクトシド、4−メチルウンベリフェリ
ルーβ一D−ガラクトシド等がある。停止剤としては、
0. IIJ  Na2C O 3などがある。
(A−3)ヒト検体中のPAI  ・1−tPA複合体
の免疫学的測定方法; 本発明によれば、、前記(A−1)で説明しなPAI1
−MCAであるJTI−3またはJTI−4あるいはこ
れらと同等の断片、及びtPA−MCAまなはこれと同
等の断片を第1抗体及び第2抗体のいずれがとして使用
することにより、 (i)  不溶性固体担体に結合した第1抗体にヒト検
体を接触させ、洗浄後、次いで標識化された第2抗体を
接触させるか、或いは C11}  不溶性固体担体に結合した第1抗体、標識
化された第2抗体及びヒト検体を同一系に存在せしめる ことによりヒト検体中のPAI  ・l−tPA複合体
を免疫学的に測定する方法が提供される。
この測定方法は、前記した本発明において泗択された抗
体或いはその断片を使用することを除けば、基本的には
通称サンドウィッチ法として知られた手法である。従っ
て前記(A−1+の測定試薬及び(A−2+の測定のた
めのキットにおいて説明した不溶性固体担体に結合した
第1抗体、標識化した第2抗体、溶解剤及び洗浄剤など
を使用し、通常知られた手法に従ってヒト検体中のPA
(  ・1−tPA複合体を測定することができる。
すなわち、前記(11の手法の如く、測定しようとする
検体と、不溶性固体担体に結合した第1抗体とを反応さ
せて洗浄後、標識化された第2抗体を反応させ、洗浄後
発色反応させる2段法と、前記(ii)の手法の如く、
測定しようとする検体、不溶性固体担体に結合した第1
抗体及び標識化された第2抗休を一緒に反応5V液中に
共存させて一定時間インキユベーションした後洗浄し、
発色反応させるまたはまず検体と不溶性担体に結合した
第1抗体を反応させてから凛識化された第2抗体を反応
させる。またはまず検体と標識化された第2抗体を反応
させてから第1抗体に反応させる1段法とがある。
本発明は、上記1段法または2段法のいずれでもヒト検
体中のPAI  ・l−tPA複合体を感度よく測定す
ることが可能であるが、ヒト検体中にtPAが比較的多
量存在するか或いは多量存在することが予想される場合
は、概して前記2段法を採用するのが好ましい。
測定は1段法及び2段法いずれも一最に50℃以下、好
ましくは約4〜45℃の範囲の温度条件下、約5分〜2
0時間、好ましくは約10分〜約3時間反応させること
によって行われる。
(B−1) PAI  ・1及びPAI  ・1−tP
A複合体測定のための試薬系; 本発明者らの研究によれば、本発明によって開発された
FAI  ・1に対するモノクローナル抗#JTI〜3
及びJTi4を組合せて使用することによって、ヒト検
体中の遊離のPAI  ・1及びPAI  ・1−tP
A複合木の合計量を簡単に測定するための試薬系、キッ
ト及び方法が見出された。この測定によればヒト検体中
に含まれる遊離のPAI  ・1及び上記複合体の合計
量を検出できるのでtotal PAI  ・1を測定
することが可能であり、また前記(A−31の測定方法
と組合せれば遊離のPA4  ・1を測定することも可
能となる。
すなわち本発明によれば、ヒト検体中のPAI1及びP
AI  ・1−tPA複合体を不溶性固体担木に結合し
た第1抗体及び凛識化された第2抗体を使用して免疫学
的に測定する試薬系であって、一方の抗体がPAI  
・1に対するモノクローナル抗体JTI−3またはそれ
と同等の断片であり、他方の抗体がPAI  ・1に対
するモノクローナル抗体JTI−4またはそれと同等の
断片であることを特徴とする免疫学的測定試薬系が提供
される。
この試薬系において、モノクローナル抗体JTI−3及
びJTI−4は、どちらが第1抗体であってもよいが、
第1抗体がモノクローナル抗体JTI−4またはそれと
同等の断片であり、第2抗体く標識化抗体)がモノクロ
ーナル抗体JTI−3またはその断片である組合せが測
定感度が高く好ましい。
この(B−11の試薬系において、不溶性固体担体、第
1抗体をそれに結合させる方法、標識物質及び第2抗体
の標識化方法は、前記(A−1+の項において説明しな
試材と方法がそのまま適用でき、またf人−1+で説明
した好ましい試材と方法が好ましい態様として適用され
る。
fB−2) PAI  ・1及びPAI  ・1−tP
A複合体測定のためのキット; さらに本発明によれば、前記(B−11で説明した不溶
性固体担体に結合した第1抗体及び標識化された第2抗
体を使用することによって、(il  不溶性固体担体
に結合した第1抗体、(11)標識化した第2抗体、 (…} 溶解剤、 Gvl  洗浄剤及び M  酵素で標識化された抗体を使用する場合には、酵
素活性を測定するための基貫及び反応停止剤を組合せて
なるヒト検体中のPAI  ・1及びPAI1−tPA
複合体の合計量を測定するキットが提供される。
上記測定キットにおいて、(iiil溶解剤、flvl
洗浄剤、及び〜)酵素活性を測定するための基質及び反
応停止剤は、それぞれ前記(A−2+の測定キットにお
いて説明したものと同じものをそのまま使用することが
できる。
本発明によれば、前記(B−1)の項において説明した
不溶性固休担体に結合した第1抗体及び標識化された第
2抗体を組合せて使用し、 (1)不溶性固体担体に結合した第1抗体にヒト検体を
接触させ、洗浄後、次いで標識化された第2抗体を接触
させるか、或いは、 (11)  不溶性固体担体に結合した第1抗体、標識
化された第2抗体及びヒト検体を同一系に存在せしめる
、 ことにより、ヒト検体中のPAI  ・1及びPAI 
 ・1−tPA複合体の合計量を免疫学的に測定する方
法が提供される。
この(B−31の測定方法は、前記(B−1+で説明し
た第1抗体及び第2抗体の組合せを使用することを除け
ば、前記(A−31説明した手法及び試材が同様に適用
される。
前記した(B−11〜(B−31の試薬系キット及び方
法を用いることによってヒト検体中のPAI  ・1及
びPAI  ・1−tPA複合体の合計量を高い感度及
び精度で測定することができる。測定されたこの合計量
は、ヒト検体中の遊離の全PAI  ・1及び複合体中
のPAI  ・1を測定していることになるので、ある
意味では、ヒト形態中の全FAI  ・1を測定してい
ることを意味する。
従ってこの(B−1)〜(B−3+によって測定された
値から、前記(A−1)〜(A−3)によって測定され
たPAI  ・1−tPA複合体の含有量の値を引くと
、その値はヒト検体中の′i11離のPAI  ・1の
含有量を意味することになる。
(C)免疫吸着体; 本発明による不溶性固体担体にPAI  ・1に対する
モノクローナル抗体JTI−3またはJTI−4或いは
、これらと同等の断片を結合させた免疫吸着体は新規で
あり、前記(A−1)または(B−11の測定試薬系に
おける要素として使用されるばかりでなく、後述するよ
うに、(a) FAI  − 1及びPAI  ・1−
tPA複合体を含む混合物、(b) tPA及びPAI
  ・1−tPA複合体を含む混合物または(c) P
AI  ・1 、tPA及びPAI  ・1−tPA複
合体を含む混合物から、各成分を分離回収するための免
疫吸着体として利用できる。
以下、上記免疫吸着体を使用する各成分の分離回収方法
について説明する。
上記(a)〜(C)の各混合物は、前記したヒト検体、
殊に血清または血漿の如き血液であってもよく、またヒ
ト血管壁内皮細胞の如きヒトPAI1産生細胞の培養生
成物(例えば、培養土清)にヒトtPAを添加すること
によって得られた混合物であってもよい。かかる混合物
としては、少なくともPAI ・l, tPA及び/ま
なはPAI  ・l−tPA複合体が含まれている限り
、その含有量に関係なく、使用される。
分離・回収方法一■; この方法−■は、PAI  ・1及びPAI ・1−t
PA複合体を含む原料混合物を、 (1)前記免疫吸着体と接触せしめて、該吸着体にPA
I  ・1及びPAI  ・l−tPA複合体を選択的
に結合せしめ、 (2)得られた結合吸着体を前記混合物から分離し、(
3)該結合吸着体に溶出液を接触させてPAI  ・1
及びPAI  ・1−tPA複合体を該溶出液中に溶出
させ、 (4)かくしてPAI  ・1及びPAI  ・1−t
PA複合体を含有する混合溶液を得、 {5}該混合溶液をtPAに対する抗体またはそれと同
等の断片を不溶性固体担体に結合させた免疫吸着体と接
触せしめて、PAI  ・l−tPA複合体を選択的に
該吸着体に結合せしめ、 (6)得られた前記PAI  ・l−tPA複合体の結
合吸着体を、前記混合溶液から分離し、 (7)分離されたPAI  ・1−tPA複合体の結合
吸着体に、溶出液を接触させて、PAI  ・1−tp
A複合体を該溶出液中へ溶出させ、 (8)得られた溶出液からPAI ・1−tPA複合体
を回収する、 (9)また必要ならば、前記(6)の工程で分離された
溶液からPAI  ・1を回収する、ことよりなる前記
原料混合物からPAI  ・1−tpA複合体またはそ
れとPAI  ・1の分離回収方法である。
前記方法−■において、工程{5}における“tPAに
対する抗体″としては、tPA ・1に対するモノクロ
ーナル抗体であってもよく、またポリクローナル抗体で
あってもよい。またtPAに対するモノクローナル抗体
としては、種々のモノクローナル抗体であってもよいが
、前記したJTA−1であることもできる。
また前記(6)から分離された混合溶液からFAI・1
を回収することもでき、この方法も本発明に包含される
さらに前記工程(3)及び{7}の溶出液としては、例
えば酸として0. 2M酢酸( pH2. 8)、IM
酢酸(pH3.0)、0.2M酢酸一塩酸( pH1.
 8)、50mMグリシン塩酸( p1{2。4}、0
,IMグリシンー塩酸(pH2.2+、0.1Mクエン
酸ナトリウム/ LM Nail(pH2.2) 、1
0mM塩酸・0. 15M Nail ( pH2. 
2)等があり、アルカリとして50mMジエチルアミン
ー塩酸<pH11.5)、50mMジエチルアミンー塩
′vi/0. 5%DOC(pH11.5>、LMアン
モニア水があり、カオトロビックイオンとして2.5M
  MgCl2/0.2Mホウ酸ナトリウム/0. 1
%TRITON X−100 ( ])}+6. 51
、3M NH4SCN、3M KSCN、2M KBr
、2M Na工/50mMリン酸/0.1%Trito
n X−100 <pH7)等があり、タンパク質変性
剤として、4M尿素/10mMリン酸/0.9%Nae
l (pH7.8)、6〜8M尿素/25mM}リスー
塩酸(pH7.41、8M尿素/10mMリン酸(pH
6.0)、6M尿素(中性) 、0. 1−4M塩酸グ
アニジン( pH3. 21、6M塩酸グアニジン(p
H1.5+等があり、界面活性剤として0.5%DOC
/10mM}リス/0. 14M NaCI ( pH
8. O)、0.05%Triton X−100/0
. 1Mリン酸(pH7.0)等があり、その他として
50%エチレングリコール/5mMリジンーK O H
 ( pH’ll. 5)/0. 14M NaCI、
蒸留水等が使用される。
上記方法一工により、PAI  ・1及びPAI  ・
1一tPA複合体を含む原料混合物(この混合物はさら
にtPAが含まれていても差支えない)から、PAI・
1−tPA複合体及び/またはPAI  ・1を高純度
でしかも高い回収率で分離することが可能であり、分離
されたPAI  ・1−tPA複合体及び/まなはPA
I・1は、それぞれ免疫学的測定のための標準試料とし
て、またその他実験用の試料として有効に使用される。
分離・回収方法一■; この方法一■は、tPA及びPAI  ・1−tPA複
合体を含む原料混合物を、 (1) tPAに対する抗体またはそれと同等の断片を
不溶性固体担体に結合させた免疫吸着体と接触させて、
該吸着体にtPA及びPAI  ・1−tPA複合体を
選択的に結合せしめ、 (2)得られた結合吸着体を前記混合物から分離し、(
3)該結合吸着体に溶出液を接触させて、tP人及びP
AI  ・l−tPA複合体を該溶出液中に溶出させ、
(4)かくしてtPA及びPAI  ・1−tPA複合
体を含有する混合溶液を得、 (5)該混合溶液を、前記不溶性固体担体にPAI1に
対するモノクローナル抗休JTI−3またはJTi4或
いはこれらと同等の断片を結合させた免疫吸着体と接触
せしめて、該吸着体にPAI1−tPA複合体を選択的
に結合せしめ、(6)得られた前記PAI  ・1−t
PA複合体の結合吸着体を、前記混合溶液から分離し、 (7)分離された前記PAI  ・l−tPA複合体の
結合吸着体に溶出液を接触させて、PAI  ・1−t
PA複合体を該溶出液中へ溶出させ、 (8)得られる溶液から、PAI  ・1−tPA複合
体を回収する、 (9)また必要ならば、前記(6)の工程で分離された
溶液からtPAを回収する、 ことよりなる前記原料混合物からPAI  ・1−tP
A複合体またはそれとtPAの分離回収方法である。
前記方法−■において、工程(1)における”tPAに
対する抗体″としては、tPAに対するモノクローナル
抗体であってもよく、またポリクローナル抗体であって
もよい。またtPAに対するモノクローナル抗体として
は、種々のモノクローナル抗体であってもよいが、前記
したJTA−1であることもできる。
また前記工程(6)から分離された混合溶液からtPA
を回収することもでき、この方法もまた本発明に包含さ
れる。
さらに前記工程(3)及び(7)の溶出液としては、前
記方法一■で説明した溶出液と同じものを使用すること
ができる。
上記方法一■により、tPA及びPAI  ・1−tP
A複合体を含む原料混合物(この混合物はさらにPAI
・1が含まれていても差支えない)から、PAI1−t
PA複合体及び/またはtPAを高純度でしかも高回収
率で分離することが可能であり、分離されたFAI  
・l−tPA複合体及び/またはtPAは、それぞれ免
疫学的測定のための標準試料として、またその他実験用
の試料として有効に使用される。
本発明における2種のPAI  ・1に対するモノクロ
ーナル抗体のうち、JTi3は、それと同等の断片を含
めて、血栓溶解促進剤として使用することができる。す
なわち、前記したようにPAI  ・1に対するモノク
ローナル抗体JTI−3は、PAI  ・1にtPAが
結合した場合(すなわち、PAI  ・l−tPA複合
体に対して)でも、PAI  ・1に対して結合を阻害
されないが、PAI  ・1に対して結合した場合、t
PAは結合を阻害されるような抗原決定部位を認識して
いる。従ってこのJTi3またはそれと同等の断片を血
栓を有するヒトの血液中に注入すると、それらがPAI
  ・1に結合して複合体を形成し、tPA :6”P
AI  ・1に結合して複合体を形成することが阻害さ
れ、また複合体にも結合しない。かくして血中のtPA
の作用が阻害されることがなくなるので結果としてブラ
スミンの形成が活性化され血栓の溶解が促進されること
になる。
本発明の血栓溶解促進剤は、PAI  ・1に対するモ
ノクローナル抗体JTI−3またはそれと同等の断片(
好ましくはFab’断片)を有効成分として含有し、そ
の他薬学的に許容し得るCarrierが含まれていれ
ばよい。一般的には靜注用製剤として使用される。通常
モノクローナル抗木JTI−3またはそれと同等の断片
は水性媒中に溶解乃至分散された状態で使用されるが、
その濃度はmg/Kgのオーダーであるのが好ましい。
(E)血栓症の病状の診断: 前記(A−31で説明した方法に従って、ヒト検体、殊
にヒト血液中のFAI  ・l−tPA複合体の含有量
を測定することによって、その値から、検体提供者の血
栓の病状を診断することができる。すなわち、PAI 
 ・1−tPA複合体がある程度以上含まれていると、
血栓症を患っているか或いは血栓症に進行しつつあるこ
とを診断でき、また血栓症にかかった人であってその治
療中に、前記複合体の量を測定することにより、その値
がある一定の値(約9ng/ ml )以下になること
によって血栓症の治癒の診断を行なうことができる。
また前記+A−3+で説明した方法に従って、ヒト検体
、殊にヒト血液中のPAI  ・1−tPA複合体の含
有量を測定し、一方前記(B−31で説明した方法に従
って、ヒト検体、殊にヒト血液中のPAI  ・1及び
PAI  ・1−tPA複合体の合計の含有量を測定し
、その双方の値からまたはその差であるPAI  ・1
の含有量の値から、前記した血栓症の病状の診断を一層
正確に行なうことができる。
次に本発明におけるPAI  ・1−MCAを作製する
方法について詳細に説明する。
A.抗原の単離・精製 抗原に用いるFAI−1はvan Mourik J.
A. らの方法[van Mouurik J. A.
 et at., J. Boil.Chem., 2
59. 14914−14921 (1984)参照]
を応用しヒト血管壁内皮細胞の培養上清から単離・精製
した。
B. PAI・1によるマウスの免疫 iBalb/Cマウスを用いることができるが他の系(
Strain)のマウスを使用することもできる。その
際、免疫計画、及びFAI  ・1の濃度は、十分な量
の抗原刺激をうけたリンパ球が形成されるよう選ばれる
べきである。例えばマウスに50μgのPAI−1を2
3!1間間隔で腹腔に3回免疫の後、さらに30μgを
静脈に投与する。最終免疫の数日後に融合の為に牌臓細
胞をとり出す。
C.細胞融合 上記の如く免疫したマウスの牌臓を無菌的に取り出し、
そこから単細胞懸濁液を調製する。それらの牌臓細胞を
適当なラインからのマウス骨髄腫細胞と適当な融合促進
剤の使用により、細胞融合させる。牌1iIi細胞対、
骨髄腫細胞の好ましい比率は約20:1〜約2=1の範
囲である。約108個の牌!l細胞について0.5〜1
.5mlの融合媒体の使用が適当である。
細胞融合に用いるマウス骨髄腫細胞は、よく知られてい
るが、本発明では、P3−X63一λg8−01細胞(
P3−01) [Yelton, D. T. et 
at, Current.Topics in Mic
robiology and Immunology,
 81. 1(1978+参照]を用いた。
細胞融合の際使用される好ましい融合促進剤としては、
例えば、平均分子量1000〜4000のポリエチレン
グリコールを有利に使用できるが、この分野で知られて
いる他の融合促進剤を使用することもできる。本発明に
おいては、平均分子量4 0 0 0のポリエチレング
リコールを用いた。
D.融合した細胞の選択 別の容器内(例えばマイクロタイタープレート)で未融
合の牌臓細胞、未融合のマウス骨髄腫細胞及び融合した
ハイブリドーマ細胞の混合物を未融合のマウス骨髄腫細
胞を支持しない選択培地で希釈し、未融合の細胞を死滅
させるのに十分な時間(約1週間)培養する。培地は、
薬物抵抗性(例えば8−アザグアニン抵抗性)で未融合
のマウス骨髄腫細胞を支持しないもの、(例えばHAT
培地)が使用される。この選択培地中では、未融合の骨
髄腫細胞は死滅する。この未融合の牌朦細胞は非腫瘍性
なので、ある一定期間後(約1週間後)死滅する。これ
らに対して融合した細胞は骨髄腫の親細胞の腫瘍性と親
牌臓細胞の性質をあわせ持つために選択倍地中で生存で
きる。
E,各容器中野PA!  ・1に対する抗体の確認かく
してハイブリドーマ細胞が検出された後、その培養上清
を採取し、FAI  ・1に対する抗体について酵素免
疫定量法(Enzyme Ltoked Immuno
Sorbent Assay)によりスクリーニングす
る。
目的の工程を産土するハイブリドーマ細胞を適当な方法
く例えば限界希釈法)でクローン化すると、抗体は2つ
の異なった方法のいずれでも産生される。その第1の方
法によればハイブリドーマ細胞を一定時間、適当な培地
で培養することにより、その培養上清からそのハイブリ
ドーマ細胞の産土するモノクローナル抗体を得ることが
できる。
第2の方法によればハイブリドーマ細胞は同質遺伝子、
または半同質遺伝子を持つマウスの腹腔に注射すること
ができる。一定時間後の宿主動物の血液中及び腹水中よ
り、そのハイブリドーマ細胞の産生ずるモノクローナル
抗体を得ることができる。
G.  FAI  ・1含有液からのPAI−1の分離
まず前記PAI  ・1に対するMCAを不溶性担木に
固定化または結合させて吸着体を得る。その際使用され
る不溶性担体としては、MCAを用いた測定試薬または
測定用キットの基材として一殻的使用されるものであれ
ばよい。例えば材舅としてセファロース、ポリアクリル
アミド、セルロース、デキストラン、またはマレイン酸
ボリマーあるいはこれらの混合物が好ましく用いられる
。これら不活性担体の形態としては、粉末状、粒状、ペ
レット状、ビーズ状、フイルム状、繊維状など種々の形
態であることができる。まな一殻に血漿、またはその分
画成分の測定や分離に用いられる多数の凹状のくぼみを
有するプレート(ウエル)を用いることが有利である。
前記吸着体を用い、これにP’AI  ・1含有混合物
を接触せしめると、該吸着体に固定化したMCAとPA
I  ・1とが結合して、結果的にPAI  ・1が該
吸着体に結合する。かくすることによりFAI  ・1
を分離、除去することが可能である。
また前記の如くしてPAI  ・1を吸着体に結合させ
、できれば残余の混合物を洗浄して除去する。
次いで吸着体に結合しなPAI  ・1を酸性条件(0
.2Mグリシン塩酸)で離脱し、これを取得することに
よってPAI  ・1単離することができる。
かくして前記MCAを結合させた吸着体の使用により、
PAI  ・1を含有する混合物からのPAI  ・1
の除去、該混合物からのFAI  ・1の分離及び精製
、該混合物中のFAI  ・1の含有量の測定などが極
めて簡単な操作で達成される。
H.  PAI  ・1−tPA複合体含有液からのヒ
トPAI1の分離 まず前記PAI  ・1に対するMCAを不溶性担休に
固定化または結合させて吸着体を得る。その際使用され
る不溶性担体としては、モノクローナル抗体を用いた測
定試薬または測定用キットの基材として一殻的使用され
るものであればよい。例えば材質としてセファロース、
ポリアクリルアミド、セルロース、デキストラン、また
はマレイン酸ボリマー或いはこれらの混合物が好ましく
用いられる。これら不活性担体の形態としては、粉末状
、粒状、ペレット状、ビーズ状、フイルム状、繊維状な
ど種々の形態であることができる。また一最に血漿、ま
たはその分画成分の測定や分離に用いられる多数の凹状
のくぼみのプレート(ウエル)を用いることが有利であ
る。
前記吸着体を用い、これにFAI  ・1−tPA複合
体含有混合物を、接触せしめると、該吸着体に固定化し
たMCAとPAI  ・1−tPA複合体とが結合して
、結果的にPAI  ・1−tPA複合体が該吸着体に
結合する。かくすることによりPAI  ・1−tPA
複合体を分離・除去することが可能である。また前記の
如くしてFAI  ・1−tPA複合体を吸着体に結合
させ、できれば残余の混合物を洗浄して除去する。次い
で吸着体に結合しなPAI  ・l−tPA複合体を酸
性条件(0.2Mグリシン塩酸)で離脱し、これを取得
することによってPAI  ・l−tPA複合体を単離
することができる。
かくして前記MCAを吸着させた吸着体の使用により、
PAI  ・1−tPA複合体を含有する混合物からの
PAI  ・1−tPA複合体の除去、該混合物からの
PAI  ・1−tPA複合体の分離及び精製、該混合
物中のPAI  ・1−tPA複合体量の含有量の測定
などが極めて簡単な操作で達成される。
(寄託) PAI  ・1に対するモノクローナル抗体JTI−3
は、それを産土するハイブリドーマが、ブダペスト条約
に基づく国際寄託機関である微工研(Fe rment
a−tion Research Institute
)に1988年11月22日にFERN p−1040
5として寄託され、その後1989年3月2日に国際寄
託に変更された<CIU際寄託;No.BP−2317
>。
PAI  ・1に対するモノクローナル抗体JTI−4
は、それを産土するハイブリドーマが、上記微工研に1
988年11月22日にPERM p−10406とし
て寄託され、その後1989年3月2日に国際寄託に変
更されたく国際寄託No. BP−2318)。
tPAに対するモノクローナル抗体JTA−1は、それ
を産生ずるハイブリドーマが、上記微工研に1988年
11月22日FERM p−10399として寄託され
、その後、1989年3月2日に国際寄託に変更された
く国際寄託No. BP−2316)。
上記以外のFAI ・1−MCAを産土するハイブリド
ーマは、それぞれJTI−1 (FERM P−104
03>, JTI−2(FERM P−104041,
 JTI−5 (FERM P−10407)として、
また抗tPA−MCAを産生するハイブリドーマはそれ
ぞれJTA−2 (PERM P−104001, J
TA−3 (FERM P−10401), JTA−
4 (FEBM P−104021として微工研に19
88年11月22日に寄託されている。
以下実施例を掲げて本発明を詳述するが、本発明はこれ
らに限定されるわけではない。
e.実施例 実施例1 − (1) (抗原の単離・精製) 抗原に用いるPAI・1はvan Mourik J.
 A.らの方法[van Mourik J.A. e
t at., J. Biol. Chem.,259
. 14914−14921 (1984)参照]を応
用し、ヒト血管壁内皮細胞の培養上清から単離・精製し
た。
すなわち、ウシ血清を含まないヒト血管内皮細胞培養上
清をCH A. Sepharose吸着体に接触させ
、上清中のPAI  ・1を含む両分を吸着させた。吸
着体を洗浄後、I M a−Methylmannos
ideを含むバッファーで吸着画分を溶出した。この溶
出画分をSDS−ポリアクリルアミドスラブゲル電気泳
動法を用いて分子量分画を行ない、PAI  ・1に相
当する分子量部分のゲルを切り出し、このゲル断片より
タンパク質を抽出して抗原とした。
実施例1 − +21 (MCAの取得) 実施例1 − (1)の方法で精製したPAI  ・1
を雌のBalb/Cマウス(4周齢〉2匹に対して14
日間隔で4回免疫しな。初回の免疫はPBSに溶解した
。50μgのFAI  ・1を等量のフロイントの完全
アジュバント(Complete Freund’s 
adjuvant)と混合し、そのエマルジョンを、一
匹あたり50μgとなるように腹腔内に投与した、2回
目、3回目は、同じ<50μgのPAI−1をフロイン
トの不完全アジュバント(Freund’Simcom
plete adjuvant)混合し、同じく腹腔内
に投与しな。最終免疫は10μgのPAI  ・1をP
BS溶液のまま、マウス尾静脈から追加投与した。最終
免疫の3日後に免疫したマウスの牌臓細胞を細胞融合に
用いた。
免疫したマウスの#臓細胞と、同系マウスの骨髄腫細胞
(P3U11を約2=1〜約15:1の割合で混合し、
50%ポリエチレングリコール4000(Merck)
を融合促進剤としてK6hlerとMilsteinの
方法に従い細胞融合を行なった。融合後の細胞は、I 
XIO’ cell/mlの細胞濃度となるように10
%FCS −−RP11I−1640培地に懸濁し、9
6we I I sマイクロプレート(Coster)
に1ウエlレ当り100 μ(Jずつ分注した。
融合細胞は、C O 2インキュベーター(5%CO2
 .37℃}中で培養し、ヒボキサンチン、アミノブテ
リン;チミジンを含む培地(IIAT培地)で培地交換
を行ない、HAT培地中で増殖させて、牌臓細胞と、骨
髄腫細胞からなるハイブリドーマのスクリーニングを行
なった。
ハイブリドーマの培養上清中の抗体は抗原PAI・1を
コーティングしたマイクロタイタープレートを用いEL
ISA法により検出した。第2抗体には、西洋ワサビペ
ルオキシダーゼ(以降HRPと略す)標識ウサギ抗マウ
スIgG抗体を用いた。
融合細胞をまいた合計570のウエルのうち511のウ
エルにコロニーの形成が認められる。このうち抗体産生
陽性ウエルは下記表1に示すように8ウエルであった。
これらの抗体産生陽性ウェルについて限界希釈法による
クローニングを2回繰り返して行ない5個のクローンを
得た。このクローンから産土されるMCAをそれぞれJ
TI−1, JTI−2JTI−3, JTI−4, 
JTl5とする。得られたクローンは90%FCS −
10%DMSO中に懸濁させ液体窒素中保存した。各ク
ローンの産土するMCAは、クローンをBalb/Cマ
ウス腹腔内で増殖させ、その腹水からプロテインA −
 Sepharose 4 Bカラムを用いて精製した
表 1 (細胞融合) 牌11”lli細胞[cel I/ ml ]   9
. O X 107骨髄腫細胞[cell/ml]  
lj XIO7牌臓細胞 比      6.9 骨髄腫細胞 細胞数[cell/well]   1.58X105
well数        570 コロニーを形成した陽性sell数 511 (89.6%) 抗体産生陽性well数    8(1、57%)ドデ
シル硫酸ナトリウム(以後SDSと略す)で活性化した
PAI  ・1へのMCA結合能を、抗原固定化エンザ
イムイムノアッセイ法を用いて検定した。
quiescent PAI  ・1溶液に、終濃度0
.1%となるようにSDSを加え、37℃で1時間保温
した。その後終濃度1%となるようにトライトンX−1
00を加え、水冷上で1時間静置した。この操作でSD
S活性化PAI  ・1が得られた。
このSDS活性化PAI  ・1を抗原とし、また比較
のなめにPAI  − 1−tPA複合体、quisc
ent PAI − 1も抗原とし、エンザイムイムノ
アッセイを行なった。
各々の抗原を1μg/mlのタンパク濃度に調製しポリ
スチレンプラスチックウエルに1夜4℃で、これをコー
ティングした。表2に示すように抗原との結合能を検定
した。ウエルを洗浄し、BSAでブロックし、37゜C
で2時間、5μg/mlのタンパク濃度に調製した5種
のMCAとともに保温しな。
洗浄後、HRP標識ウサギ抗マウスとともに保温した。
洗浄後、ウエルに残存しているベルオキシダーゼ活性を
定量し、結合能を検定した。5種のMCAとともにPA
I  ・1−tPA複合体、quiscent PAI
・1 , SDS活性化PAI  ・1に結合能を示し
たが、JTI−1はqulscent PAI ・1へ
の結合がより強く、JTl2はSDS活性化PAI  
・1への結合がより強かった。JTI−3, −4はと
もに3種の抗原に強く結合した。JTI−5はPAI 
 ・1−tPA複合体に結合しな。
PAI  ・1またはPAI  ・1−tPA複合体の
各々300ngを、SDSスラブゲル電気泳動し、この
後電気的にニトロセルロースメンブレン上にタンパクを
転移した。このニトロセルロースメンブレンをBSAで
ブロックし、洗浄後、室温で2時間10μg/mlのタ
ンパク濃度になるように調製したJTI−1〜5それぞ
れの溶液中で保温した。洗浄後HRP標識ウサギ抗マウ
ス抗体とともに保温した。洗浄後、ニトロセルロース上
に、抗原と結合して残存しているIIRP標識抗体のべ
ルオキシダーゼ活性を検出した。結果を表2に示した。
JTi2〜4は、PAI  ・1単独、PAI  ・1
−tPA複合体ともに結合能を示した。
(解離定数) Complex 4.4X O−’M 1.03X O−8M 5.OX O−8M 2.8X O−8M IX O−’M< 表3 Kd qPAI・I JT −1    9.I  X  O−9MJT −
2    4.7  X  O−9MJT −3   
 2.1  X  O−9MJT−4    9。2 
 X  O−’MJTi5    1 X O−5M< qPAI ; quiescent PAI  − 1
Complex ; PAI  − 1−tPA複合体
また、抗原固定化法で、MCAの抗原への結合能を分析
した結果、表3に示した解離定数(Dissociat
ion Constant,以後Kdと略す)を得た。
( JTI−2のイムノブロッテイングでの結合能》P
AI  ・1またはPAI  ・1−tPA複合体の各
々300ngを、SDSスラブゲル電気泳動し、この後
電気的にニトロセルロースメンブレン上にタンパクを転
移した。このニトロセルロースメンブレンをBSAでブ
ロックし、洗浄後、室温で2時間10μg / mlの
タンパク濃度になるよう調製した。JTI−2溶液中で
保温した。洗浄後HRP標識ウサギ抗マウス抗体ととも
に保温した。洗浄後、ニトロセルロース上に、抗原と結
合して残存しているHRP標識抗体のべルオキシダーゼ
活性を検出した。結果を図1に示した。JTI−2は、
PAI  ・1単独、PAI  ・1一tPA複合体と
もに結合能を示した。
実施例2 (抗tPA − MCAの作成) Rijken D.C.らの方法[Rijken D.
C. et atJ. Biol. Chem., 2
56. 7035−7041 (1981) ]を応用
し、ヒトメラノーマ細胞の培養上清から単離・精製した
tPAを高原として用い、実施例1と同様にして下記の
ような抗tPA − MCA産土ハイブリドーマ及び抗
tPA−MCAを作成した。
得られたMCAをそれぞれJTA−1, JTA−2,
 JTA−3,JTA−4とする。tPAとMCAとの
エンザイムイムノアッセイ法での結合能及びイムノブ口
ッテイングでの結合能は実施例1と同様に行なった。結
果は表4及び表5に示しな。
表5Kd(解離定数) XIO−9M 一本鎖tPA  二本鎖tPA  ComplexJT
A−1      7.4       3。436J
TA−2      3.7       1.5  
    24JTA−3      9.8     
  6.7      6.7JTA−4      
6.4     ・  9.2      0.7実施
例3 (種々の抗体の組合せの検討1) FAI  ・1−tPA複合体量を測定する系を作製す
るために、種々の抗体の組合せでの二抗体サンドイツ千
法を検討した。まず一次抗体を抗PAI  ・IMCA
とし、二次抗体を抗tPA−MCAとした組合せを検討
した。
JTI−1, −2,−3或いは−4を、10μg/m
lのタンパク濃度の溶液とし、これを各々ポリスチレン
プラスチックウエルに4℃1夜静置してコーティングし
た。ウエルを洗浄し、USAでブロックした後、それぞ
れ0, 10, 20, 40ng / mlのタンパ
ク濃度になるよう調製したPAI  ・1−tPA複合
体と37℃、3時間保温しな。洗浄後、HRP標識した
JTA−1を2μg / mlのタンパク濃度になるよ
うに調製した溶液と37℃、3時間医温しな。洗浄後ウ
エルに残存するベルオキシダーゼ活性を定量し、サンド
イッチ法での抗原結合能を検定した。その結果を図2に
示した。
このことにより、最も高い結合能を示したものは、一次
抗体にJTi3或いはJTl4を用いたものであった。
実施例4 (種々の抗体の組合せの検討2) 一次抗体を抗tP人 ・MCAとし、二次抗体を抗FA
I  ・1 ・MCAとして検討しな。
JTA−1, −2, −3或いは−4を10μg/t
nlのタンパク濃度の溶液とし、これを各々ボリスチレ
ンプラスチックウエルに4℃1夜静置してコーティング
した。ウエルを洗浄し、BSAでブロックした後、それ
ぞれ0, 10. 20. 40ng /mlのタンパ
ク濃度になるよう調製したPAI  ・1−tPA複合
体と37゜C、3時間保温した。洗浄後、HRP標識し
たJTil, −2−3或いは−4を2μg/mlのタ
ンパク濃度になるように調製した溶液と37℃、3時間
保温した。洗浄後ウエルに残存するベルオキシダーゼ活
性を定量し、サンドイッチ法での抗原結合能を検定した
その結果を図3に示した。
このことにより、最も高い結合能を示したものは、一次
抗体にJTA−1 、二次抗体にJTl4を用いたもの
であった。
実施例5 (一次抗体としてJTA−1 、二次抗体としてJTi
4を用いたサンドイッチ法へ、遊il!ttPAが及ぼ
す影響) 実施例4で得た組合せにおいて、PAI  ・1−tP
A複合体を定量する場合、同時に遊離のtPAが存在し
たときに複合体の定量値が妨害をうけるか否かを検討し
た。
JTA−1を10μg / mlのタンパク濃度溶液と
し、これを各々ポリスチレンプラスチックウエルに4℃
1夜静置してコーティングした。ウエルを洗浄し、BS
Aでブロツクした後、PAI  ・l−tPA複合体1
00g/mlの溶液に、遊離tPAを各々0, 50,
 100,1, 000 ng/ mlの終濃度となる
ように加えたものと、37℃、3時間保温した。洗浄後
、HRP標識したJTI−4を2μg/mlのタンパク
濃度となるように調製した溶液と37℃3時間保温した
。洗浄後ウエルに残存しているベルオキシダーゼ活性を
定量し、遊離tPAによる妨害の程度を検定した。その
結果を図4に示した。
このことより、このサンドイッチ系では遊離tPA濃度
が、PAI  ・1−tPA複合体濃度の10倍程度あ
ると、PAI  ・l−tPA複合体測定値への妨害を
うけることがわかった。
実施例6 (一次抗体としてJTI−3或いは−4、二次抗体とし
てJTA−1を用いたサンドイッチ系へ、遊離PAI1
が及ぼす影響》 実施例3で得た組合せにおいて、tPA − PAI 
 ・1複合体を定量する場合、同時に遊離のPAI ・
1が存在したときに複合体の定量値が妨害をうけるか否
かを検討した。
JTI−3或いは−4を10μg / mlのタンパク
濃度溶液とし、これを各々ポリスチレンプラスチックウ
エルに4℃1夜静1してコーティングした。ウエルを洗
浄し、BSAでブロツクした後、PAI  ・1一tP
A複合体10ng/mlの溶液に、遊離PAI・1を各
々0, 100, 200, 300, 400, 5
00ng/mlの濃度となるように加えた溶液と、37
℃、3時間保温した。
洗浄後、HRP標識したJTA−1を2 μg / m
lのタンパク濃度となるように調製した溶液と37℃3
時間保温した。洗浄後ウエルに残存しているベルオキシ
ダーゼ活性を定量し、遊離FAI  ・1による妨害の
程度を検定した。その結果を図5に示した。
このことより、JTI−3を一次抗体としたこのサンド
イッチ系では遊MPAI  ・lが、PAI  ・1−
tPA複合体の10倍程度存在するだけで大きく妨害を
受けることがわかった。また、JTI−4を一次抗体と
した場合も、遊離PAI  ・1がPAI  ・l−t
PA複合体の数10倍程度存在すると妨害を受けること
がわかった。
実施例7 (固相担体をビーズとし、一次抗体としてJTI−4、
二次抗体としてJTA−1を用いたサンドイッチ系へ、
遊@PAI  ・1が及ぼす影響) 実施例6において、比較的良好な結果を示した一次抗体
をJTI−4 、二次抗体をJTA−1とした組合せに
おいて、一次抗体の量を増加させるため、ポリスチレン
プラスチックウエルのかわりにポリスチレンビーズを用
いた系を検討した。
JTi4を50μg/mlのタンパク濃度溶液とし、こ
の中にポリスチレンビーズを入れ、4℃1夜靜置してコ
ーティングした。洗浄した後、各々のビーズをプラスチ
ックチューブに1個ずついれ、BSAでブロックした。
洗浄後PAI  ・l−tPA複合体13。2ng/m
lの溶液に遊離PAI−1を各々0, 500,100
0ng/mlの終濃度になるように加えた溶液と4゜C
、1夜静置した。洗浄ごHRP標識したJTA−1を2
μg/mlのタンパク濃度となるように調製した溶液と
37℃3時間保温した。洗浄後ビーズに残存しているベ
ルオキシダーゼ活性を定量し、遊離PAI  ・1によ
る妨害の程度を検定した。その結果を図6に示した。
このことより、一次抗体をコーティングする濃度を50
μg / mlとし、固相担体をポリスチレンビーズと
した系では遊MPAI  ・1の妨害を受けないことが
わかった。
実施例8 (PAI  ・1単独とPAI  ・1−tPA複合体
との全FAI・1抗原量の測定) JTT−3をタンパク濃度50μg/mlでポリスチレ
ンプラスチックウエル上に4℃で1夜静置し、コーティ
ングした。次に1%BSAを含むトリス塩酸緩衝液(以
後TBSと略す)を加え、37℃で2時間静置した後0
.05%Tween 20を含むトリス塩酸緩衝液(以
後TBS−Twと略す)で4回洗浄した。次にPAI 
 ・1或いはPAI  ・1−tPA複合体を、タンパ
ク濃度10. 20或いは401g/mlになるように
TBS−Twで希釈した溶液を加え37℃で2時間靜置
した。TBSTwで4回洗浄後、ベルオキシダーゼで標
識したJTI−4を、TBS−Twで2 μg / m
lになるように希釈した溶液を加え、37℃で2時間静
置した。TBS−Twで4回洗浄後、ベルオキシダーゼ
基質溶液を加え室温で反応後、波長495nmで吸光度
を測定した。
結果を図7−1に示す。この図より、PAI  ・1単
独でのタンパク濃度或いはPAI  ・l−tPA複合
体のタンパク濃度と吸光度の関係は、同様の直線関係に
なることが示された。以上のことから、この測定系では
、PAI  ・1単独とPAI  ・1−tPA複合体
をあわせた全PAI  ・1抗原量を測定しうろことが
示された。
(一次抗体: JTI−3 ,二次抗休JTl4の組合
せと一次抗体: JTI−4 、二次抗体JTi3の組
合せとの比較) 上記実験と同様な要領で、JTI−3をボリスチレンプ
ラスチックウエルにコーティングし、一次抗体として使
用し、ベルオキシダーゼで標識したJTl4を二次抗体
として使用した場合と、JTi4を一次抗体とし、JT
I−3を二次抗体とした場合との比較を行なった。この
際PAI  ・1とPAI  ・1一tPA複合体との
間で抗体の結合に違いがあるか否かをみるために検体中
のPAI  ・1とPAI  ・1−tPA複合体の混
合比を下記のように変化させた。
PAI  ・I  PAI  ・1−tPA複合体A 
  100%     θ% 8    70%     30% C    50%     50% D    30%     70% E   O%    100% 結果を図7−2、図7−3に示す。図7−2と図7−3
を比較してわかるように、一次抗体JTi4、二次抗体
JTI−3の組合せのほうが測定感度がよい。また複合
体を形成しているPAI  ・1と単独のFAI  ・
1との測定値の差がな<PAI  ・1の量を適確に測
定している。
実施例9 (抗PAI  ・1 ・MCAによる、試験管内でのP
AI1−tPA複合体形成抑制〉 Quiscent PAI − 1を、SDSを用いて
活性化し、SDS活性化PAI  ・1を得た。このS
DS活性化PAI− 1 100ngにJTI−1y 
−2, −3, −4,?ウスIgG或いはウサギ抗P
AI  ・1ボリクローナル抗体をモル比にして10倍
または100倍加え37゜Cで1時間ii1l’ii!
tLた。次に1251標識化tPAを0.1ng  (
IXIO4cpml加え、37℃で30分間静置した。
このものをSDSスラブゲル電気泳動し、ゲルを乾燥後
オートラジオグラフィーを行なった。ここで検出された
tPA単独或いはPAI  ・1−tPA複合体に相当
する放射活性を測定し、tPA単独とPAI  ・l−
tPA複合体の放射活性の比を百分率表示で表6に示し
な。表に示されたように、抗PAI  ・1ボリクロー
ナル抗体をPAI  ・1の100倍モル量加えた場合
、ほぼ完全に複合体形成が抑制された。またJTl3を
10倍量或いは100倍量加えた場合も、強く複合体形
成が抑制された。またJTI−2も複合体形成を抑制す
る傾向を示した。以上のことより少くともJTI−3は
試験管内でのFAI  ・1−tPA複合体形成を抑制
することが示された。
表6 試験管内でのFAI ・1−tPA複合体形成抑
制 抗体   tPA なし           41% マウスIgG   100倍    40JTI−1 
     10倍    36100倍    39 JT[−2      10倍    46100倍 
   51 JTI−3     10倍    81100倍  
  92 JTl4      10倍    39100倍  
  33 ポリクローナル 抗体 100倍       100
Complex; PAI ・1−tPA複合体実施例
10 (抗PAI  ・1 ・MCAによる、PAI  ・1
のtPA依存性プラスミノーゲン活性化阻害の抑制)Q
uiscent PAI ・1を、SDSを用いて活性
化し、SDS活性化PAI  ・1を得た。このSDS
活性化PAI・1 20ngに、JTI−1, −2,
 −3, −4或いはウサギ抗PAI  ・1ポリクロ
ーナル抗体をモル比にして10倍または100倍加え、
37℃で1時間静置した。次にtPAを0. 25ng
加え、37℃で30分間静置した。次にプラスミノーゲ
ン22μg、プラスミンの合成発色基質であるS−22
51を0.15mMになるように加え、37℃で3時間
靜置した後、波長405nmで吸光度を測定した。なお
、ここで用いたSDS活性化PAI  ・1の量は、t
PA活性の90%を阻害する量だった。結果を表7に示
した。表7は残存するtPA活性が、SDS活性化PA
I  ・1を含まない場合の何%に当るかを表示した。
表に示されたように抗PA!  ・1ボリクローナル抗
体をPAI ・lの100倍モル量加えた場合、tPA
活性はほぼ完全に回復した。またJTI−3を100倍
モル量加えた場合も約50%tPA活性が回復した。以
上のことよりJTI−3はSDS活性化PAI  ・1
によるtPA依存性プラスミノーゲン活性化阻害を抑制
することが示された。
* 表7 抗PA!  ・1によるPAI  ・1のtPA
依存性プラスミノーゲン活性化阻害の抑制抗 体   
 残存tPA活性本 なし           5.9% マウスIgG   100倍    5.9JTI−1
     10倍   7。1100倍   4.7 JTI−2     10倍   5.4100倍  
 4.8 JTI−3     10倍   11.9100倍 
  48。9 JTI−4     10倍   5.9100倍  
 7.1 ポリクローナル 抗体  10倍       5。9
100倍   95.2 tPA単独で活性測定した場合を100%とした。
実施例11 (抗PAI  ・1 ・MCAによる、血管壁内皮細胞
上でのPAI ・1−tPA複合体形成の抑制)血管壁
内皮細胞を、直径3 5mmの細胞培養皿上にコンフル
エントになるよう培養した。細胞を無血清199培地で
洗浄後2mlの無血清199培地、終濃度100ng 
/mlのtPA及び終濃度10,czg /mlのJT
I−1, −2. −3, −4,マウスIgG或いは
ウサギ抗PAI1ポリクローナル抗体を加え37℃で3
時間静置し、上滑を回収した。この上清をSDSスラブ
ゲル電気泳動を行なった後フィブリンオートグラフィー
で分析した。結果を図8に示した。図8において記号1
〜5はそれぞれ以下の場合を示す。
1 ; JTI−1を加えた場合、2 . JTI−3
を加えた場合、3;ポリクローナル抗体を加えた場合、
4;JTI−4を加えた場合、5;実験に用いたtPA
図8より、ウサギ抗PA!  ・1ポリクローナル抗体
を加えた場合、PAI  ・1−tPA複合体形成は完
全に抑制されたことがわかる。またJTI−1, JT
I−3を加えた場合もPAI  ・l−tPA複合体形
成の抑制がみられな。以上のことから、JTII  J
Ti3は血管壁内皮細胞が作る活性形KPAI・1によ
るPAI  ・1−tPA複合体形成を抑制することが
わかった。
実施例12 ( JTI−3による線溶促進効果) JTI−3による線溶促進効果を解析するなめに、12
5I −Fibrin plate法を用いて以下の実
験を行なった。
(1)一定量のtPA (0. 00250/ ml 
)に、このtPA活性をほとんど阻害する量のSDS活
性化PAI  ・1(6ng/ml>と、桂々の濃度の
JTI−3 (PAI − 1とJTl3のモル比にし
て1:1から1 : 1,000までの量)を同時に加
えた。37゜Cで20分間保温した後、 125I −
Fibrinをcoating Lた24wellボリ
スチレンプレートにいれ、同時にplasminoge
nを加えた。37℃で2時間保温した後、上清中の12
5■一放射活性及びプレートに残存している125■一
放射活性の両方を測定し、この二者の比からFibri
n溶解度(%lysis)を求めな。図9ではsimu
ltaneou!llyと表示した。
(2) SDS活性化PAI  ・1  (6ng/m
+)にJTi3(PAI・1とJTI−3の、モル比に
して1:].から1 : 1,000までの量)を加え
、37℃で30分間保温した。ここに一定量のtPA 
(0. 0025tl/ ml >を加え、さらに37
℃で20分間保温しな。
このものを 125I 一Fibrinをcoatin
g Lた24wellボリスチレンプレートにいれ、同
時にplasminogenを加えた。37゜Cで2時
間保温した後、上清中の125■一放射活性及びプレー
トに残存している125■一放射活性の両方を測定し、
この二者の比からFibrin溶解度(%lysis)
を求めた。図9ではsequentiallyと表示し
な。
この実験より、tPA活性をほぼ完全に阻害する量のP
AI  ・1が存在している場合でも、JTI−3を加
えることによりJTI−3の濃度依存的にPAI  ・
1によるtPA活性阻害が抑制されてゆき、最終的にJ
TI−3がPAI  ・1の500倍量程度存在すると
、PAI  ・1によるtPA活性阻害が大部分抑制さ
れることがわかった。
実施例13 (正常人、患者検体測定) PAI  − 1−tPA Complex測定系を用
い、正常人及び各種疾患患者のPlasma中PAI 
 − 1−tPA complex濃度を測定しな(図
10)。正常人21例においては約9ng/mlを最高
値として、平均値5.3 ng/mlであった。これに
対し血栓症患者5例においては約14ng/mlを最高
値として平均値計5ng/mlとなり正常人とはあきら
かな差がみられた。このことにより、PAI  ・1−
tPA Complexを測定することが血栓症の診断
・治療に役立つことが示された。また他の疾患患者にお
いても20ng/mlをこえるような値もみられ、血栓
症以外の患者の診断・治療に役立つ可能性も示された。
実施例14 (ヒト血管壁内皮細胞PAI  ・1の精製)ヒト血管
壁内皮細胞培養上清LQに、pH7. 0に調製した飽
和硫安1ρを、1時間かけ水冷攪拌しなから加えた。す
べての硫安溶液を加えおえたのち、2時間攪拌をする。
この溶液を10. OOOX G、30分間4℃で遠心
分離し、沈澱を分離しな。
この沈澱を20mM Tris − 11CI pH7
.4 −0.15MNaCI−0.01%Tween 
80 (以後Tw 80と略す〉に1mM Benza
midine緩[i液100 mlに溶解し同M.Wr
液に対して4℃で透析した。
透析を終えた試料を、前記抗PAI  ・1 ・MCA
JTilを、lmg/ml・抗体の濃度で結合させた抗
体一担体結合体10m1と混合、攪拌し4℃、18時間
の反応を終えた抗体一担体結合体を集め、これを100
 mlの20mM Tris − HCI−1.OM 
 Nail−0.01%Tw 80 − 1 mM B
enzamidin gfi液で洗浄し、さらに20m
M Tris − HCI−0.15M Nail O
.01%Tw801 mM Benzamidine緩
%液100mlで洗浄する。
PAI  ・1を吸着している抗体・担体結合体から0
.2Mグリシン・塩酸pH2.5−0、Oj%Tw 8
0Mtii液を用いてPAI  ・1を溶出しな。
カラムからの溶出液は3mlずつ分画した。また溶出後
各分画はIM Tris pH9.0を加えてpH7.
 4に調製しな。
得られた試料に存在するPAI  ・1−tPA複合体
を除くために抗tPAポリクローナル抗体を不溶化した
担体と4℃、18時間攪拌しその上清を得た。
上記の実施例において、FAI  ・1の精製を確認の
ためのSDS電気泳動を行ない、タンパク染色と抗PA
I ・1 ・ilcA JTI−2及びHRP像識化ウ
サギ抗マウスIgGを用いたイムノブロッティングの結
果を図11に示した。
図11において記号A〜Fはそれぞれ以下の銀染色を示
す。
A;培養上清、B;抗体力ラム素通り、C;分画1、D
;分画2、E;分画3、F;分画4。またGはイムノブ
ロッティング発色を示す。
上記の実験において、JTI−1をlmg/ml・抗体
の濃度で結合させた抗体一担体結合体のかわりにJTI
−3をlmg/ml・抗体の濃度で結合させた抗休一担
体結合体を用いる以外は同じ要領で実験を行なったとこ
ろ同様の結果が得られた。
実施例15 (FAI  − 1−tPA C:omplexの精製
)ヒト血管壁内皮細胞を単層培養(monolayer
culture) L、無血清199培地で洗浄した。
ここに無血清199培地、終濃度1,izg/mlのタ
ンパク量のtPA及び終濃度3%のLKB社製ウルトロ
セラGを加え一夜培養した。上清を回収し、タイパク分
解酵素阻害剤を加え、JTI−3を固定化したセファロ
ース4B樹脂と4℃一夜保温した。樹脂を洗浄後、結合
した物買を0.2Mグリシン・塩酸pfl2、5の酸性
条件で溶出しな。溶出された両分を中和後、さらに抗t
PAポリクローナル抗体を固定化したセファロース4B
樹脂と4℃、一夜保温した。樹脂を洗浄後0. 2Mグ
リシン・塩酸で溶出し中和した。得られた両分の銀染色
像を図12に示しな。
この図より、単一のPAI  − 1−tPA Com
plexが得られているのがわかった。また、抗tPA
ポリクローナル抗体のかわりにJTA−1を用いても同
様の結果が得られた。
図12において記号A〜Eはそれぞれ以下の銀染色を示
す。
A;培養上清、B ; JTI−3 カラム素通り、C
;抗tPA抗体力ラム溶出画分1、D;画分2、E;画
分3。
【図面の簡単な説明】
図1は実施例1 − (2>におけるJTI−2のPA
I1 、PAI  ・1−tPA複合体への結合能を示
すイムノブロツティング結果である。 図2は実施例3における各抗体のPAI  ・1−tP
A複合体への結合能を示すものである。 図3は実施例4における抗体の組合せにおける抗体結合
能を示したものである。 図4は実施例5の遊離tPAの測定系へ及ぼす影響を示
したものである。 図5は実施例6における測定系への遊離PAI1の及ぼ
す影響を示したものである。 図6は実施例7における、固相担体をビーズとした場合
の測定系への遊離PAI ・1の影響を示したものであ
る。 図7は実施例8の全PAI  ・1抗原量の測定結果を
示したものである。 図8は実施例11の抗PAI  .1  . IJC:
AのPAI1−tPA複合体形成の抑制能を示したもの
である。 図9は実施例12のJTI−3による線溶促進効果を示
したものである。 図10は実施例13における正常人及び各種疾患患者の
Plasma中のPAI  − 1−tPA Comp
lex濃度の測定結果を示す。 図11は実施例14のPAI  ・1の精製結果を示す
。 図12は実施例15のPAI  − 1−tPA Co
mplexの精製結果を示す。 酬 又 FAI・ −tPA禅壱4儂劇 ( ng/ml ) ろ−1 PAL・I−IPA鐘右律4底 (ng/mt) PAI・+−tpA@インイ4ヨラ鳴Jアー(ng/m
l) l!′ll+ ノβ,{墳1tピ八t良 (ng/ml)閏 ろ FA ’7−1 $ l’M{N@l=J’l’i犠歴
燻8L(1荀) 酪12− ハ B C D E F 藺q−Z P八11の51=Lびヤ一) M8 r!2′1q一ろ ,ず{九伴2 ブ千工一苧 二;一,ハ1冫,イコj:;J’TI二−{ゴ}PAL
・1の遭んー (ハ々一叉) +¥H1 A B C D E F G

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ヒト検体中のヒトプラスミノーゲンアクティベータ
    ーインヒビター・1−ヒト組織プラスミノーゲンアクテ
    ィベーター複合体を、不溶性固体担体に結合した第1抗
    体及び標識化された第2抗体を使用して免疫学的に測定
    するための試薬系であって、一方の抗体がヒトプラスミ
    ノーゲンアクティベーターインヒビター・1に対するモ
    ノクローナル抗体JTI−3またはJTI−4或いはこ
    れらと同等の断片であり、他方の抗体がヒト組織プラス
    ミノーゲンアクティベーターに対するモノクローナル抗
    体JTA−1またはそれと同等の断片であることを特徴
    とする免疫学的測定試薬系。 2、第1抗体がヒトプラスミノーゲンアクティベーター
    インヒビター・1に対するモノクローナル抗体JTI−
    3またはJTI−4或いはこれらと同等の断片であり、
    第2抗体がヒト組織プラスミノーゲンアクティベーター
    に対するモノクローナル抗体JTA−1またはそれと同
    等の断片である請求項1による免疫学的測定試薬系。 3、該ヒトプラスミノーゲンアクティベーターインヒビ
    ター・1に対するモノクローナル抗体が、モノクローナ
    ル抗体JTI−4である請求項1または2による免疫学
    的測定試薬系。 4、(i)不溶性固体担体に結合した第1抗体、(ii
    )標識化された第2抗体、 (iii)溶解剤、 (iv)洗浄剤及び (v)酵素で標識化された抗体を使用する場合には、酵
    素活性を測定するための基質及び 反応停止剤 を組合せてなるヒト検体中のヒトプラスミノーゲンアク
    ティベーターインヒビター・1−ヒト組織プラスミノー
    ゲンアクティベーター複合体を測定するためのキットで
    あって、前記一方の抗体がヒトプラスミノーゲンアクテ
    ィベーターインヒビター・1に対するモノクローナル抗
    体JTI−3またはJTI−4或いはこれらと同等の断
    片であり、他方の抗体がヒト組織プラスミノーゲンアク
    ティベーターに対するモノクローナル抗体JTA−1ま
    たはそれと同等の断片であることを特徴とする免疫学的
    測定キット。 5、第1抗体がヒトプラスミノーゲンアクティベーター
    インヒビター・1に対するモノクローナル抗体JTI−
    3またはJTI−4或いはこれらと同等の断片であり、
    第2抗体がヒト組織プラスミノーゲンアクティベーター
    に対するモノクローナル抗体JTA−1またはそれと同
    等の断片である請求項4による免疫学的測定キット。 6、(i)不溶性固体担体に結合した第1抗体にヒト検
    体を接触させ、洗浄後、次いで標識化 された第2抗体を接触させるか、或いは (ii)不溶性固体担体に結合した第1抗体、標識化さ
    れた第2抗体及びヒト検体を同一系 に存在せしめる、 ことによりヒト検体中のヒトプラスミノーゲンアクティ
    ベーターインヒビター・1−ヒト組織プラスミノーゲン
    アクティベーター複合体を免疫学的に測定する方法であ
    って、前記一方の抗体がヒトプラスミノーゲンアクティ
    ベーターインヒビター・1に対するモノクローナル抗体
    JTI−3またはJTI−4或いはこれらと同等の断片
    であり、他方の抗体がヒト組織プラスミノーゲンアクテ
    ィベーターに対するモノクローナル抗体JTA−1また
    はそれと同等の断片であることを特徴とする前記免疫学
    的測定方法。 7、ヒトプラスミノーゲンアクティベーターインヒビタ
    ー・1に対するモノクローナル抗体JTI−3。 8、ヒトプラスミノーゲンアクティベーターインヒビタ
    ー・1に対するモノクローナル抗体JTI−3を産生す
    るハイブリドーマJTI−3。 9、ヒトプラスミノーゲンアクティベーターインヒビタ
    ー・1に対するモノクローナル抗体JTI−4。 10、ヒトプラスミノーゲンアクティベーターインヒビ
    ター・1に対するモノクローナル抗体JTI−4を産生
    するハイブリドーマJTI−4。 11、ヒト組織プラスミノーゲンアクティベーターに対
    するモノクローナル抗体JTA−1。 12、ヒト組織プラスミノーゲンアクティベーターに対
    するモノクローナル抗体JTA−1を産生するハイブリ
    ドーマJTA−1。 13、ヒト検体中のヒトプラスミノーゲンアクティベー
    ターインヒビター・1及びヒトプラスミノーゲンアクテ
    ィベーターインヒビター・1−ヒト組織プラスミノーゲ
    ンアクティベーター複合体を、不溶性固体担体に結合し
    た第1抗体及び標識化された第2抗体を使用して免疫学
    的に測定するための試薬系であって、一方の抗体がヒト
    プラスミノーゲンアクティベーターインヒビター・1に
    対するモノクローナル抗体JTI−3またはそれと同等
    の断片であり、他方の抗体がヒトプラスミノーゲンアク
    ティベーターインヒビター・1に対するモノクローナル
    抗体JTI−4またはそれと同等の断片であることを特
    徴とする免疫学的測定試薬系。 14、第1抗体がヒトプラスミノーゲンアクティベータ
    ーインヒビター・1に対するモノクローナル抗体JTI
    −4またはそれと同等の断片であり、標識化された第2
    抗体がヒトプラスミノーゲンアクティベーターインヒビ
    ター・1に対するモノクローナル抗体JTI−3または
    それと同等の断片である請求項13による免疫学的測定
    試薬系。 15、(i)不溶性固体担体に結合した第1抗体、(i
    i)標識化した第2抗体、 (iii)溶解剤、 (iv)洗浄剤及び (v)酵素で標識化された抗体を使用する場合には、酵
    素活性を測定するための基質及 び反応停止剤、 を組合せてなるヒト検体中のヒトプラスミノーゲンアク
    ティベーターインヒビター・1及びヒトプラスミノーゲ
    ンアクティベーターインヒビター・1−ヒト組織プラス
    ミノーゲンアクティベーター複合体を測定するためのキ
    ットであって、前記一方の抗体がヒトプラスミノーゲン
    アクティベーターインヒビター・1に対するモノクロー
    ナル抗体JTI−3またはそれと同等の断片であり、他
    方の抗体がヒトプラスミノーゲンアクティベーターイン
    ヒビター・1に対するモノクローナル抗体JTI−4ま
    たはそれと同等の断片であることを特徴とする免疫学的
    測定キット。 16、第1抗体がヒトプラスミノーゲンアクティベータ
    ーインヒビター・1に対するモノクローナル抗体JTI
    −4またはそれと同等の断片であり、標識化された第2
    抗体がヒトプラスミノーゲンアクティベーターインヒビ
    ター・1に対するモノクローナル抗体JTI−3または
    それと同等の断片である請求項15による免疫学的測定
    キット。 17、(i)不溶性固体担体に結合した第1抗体にヒト
    検体を接触させ、洗浄後、次いで標識 化された第2抗体を接触させるか、或いは (ii)不溶性固体担体に結合した第1抗体、標識化さ
    れた第2抗体及びヒト検体を同一 系に存在せしめる、 ことにより、ヒト検体中のヒトプラスミノーゲンアクテ
    ィベーターインヒビター・1及びヒトプラスミノーゲン
    アクティベーターインヒビター・1−ヒト組織プラスミ
    ノーゲンアクティベーター複合体を免疫学的に測定する
    方法であって、前記一方の抗体がヒトプラスミノーゲン
    アクティベーターインヒビター・1に対するモノクロー
    ナル抗体JTI−3またはそれと同等の断片であり、他
    方の抗体がヒトプラスミノーゲンアクティベーターイン
    ヒビター・1に対するモノクローナル抗体JTI−4ま
    たはそれと同等の断片であることを特徴とする前記免疫
    学的測定方法。 18、第1抗体がヒトプラスミノーゲンアクティベータ
    ーインヒビター・1に対するモノクローナル抗体JTI
    −4またはそれと同等の断片であり、標識化された第2
    抗体がヒトプラスミノーゲンアクティベーターインヒビ
    ター・1に対するモノクローナル抗体JTI−3または
    それと同等の断片である請求項17による前記免疫学的
    測定方法。 19、不溶性固体担体にヒトプラスミノーゲンアクティ
    ベーターインヒビター・1に対するモノクローナル抗体
    JTI−3またはJTI−4或いはこれらと同等の断片
    を結合させた免疫吸着体。 20、該不溶性固体担体が、プラスチック容器、プラス
    チックビーズ、ラテックスビーズ、ガラスビーズまたは
    金属粒子である請求項19による免疫吸着体。 21、ヒトプラスミノーゲンアクティベーターインヒビ
    ター・1及びヒトプラスミノーゲンアクティベーターイ
    ンヒビター・1−ヒト組織プラスミノーゲンアクティベ
    ーター複合体を含む原料混合物を、 (1)請求項19による免疫吸着体と接触せしめて、該
    吸着体にヒトプラスミノーゲンアクティベーターインヒ
    ビター・1及びヒトプラスミノーゲンアクティベーター
    インヒビター・1−ヒト組織プラスミノーゲンアクテイ
    ベーター複合体を選択的に結合せしめ、 (2)得られた結合吸着体を前記混合物から分離し、 (3)結合吸着体に溶出液を接触させて、ヒトプラスミ
    ノーゲンアクティベーターインヒビター・1及びヒトプ
    ラスミノーゲンアクティベーターインヒビター・1−ヒ
    ト組織プラスミノーゲンアクティベーター複合体を該溶
    出液中に溶出させ、 (4)かくしてヒトプラスミノーゲンアクティベーター
    インヒビター・1及びヒトプラスミノーゲンアクティベ
    ーターインヒビター・1−ヒト組織プラスミノーゲンア
    クティベーター複合体を含有する混合溶液を得、 (5)該混合溶液を、ヒト組織プラスミノーゲンアクテ
    ィベーターに対する抗体またはそれと同等の断片を不溶
    性固体担体に結合させた免疫吸着体と接触せしめて、ヒ
    トプラスミノーゲンアクティベーターインヒビター・1
    −ヒト組織プラスミノーゲンアクティベーター複合体を
    選択的に該吸着体に結合せしめ、 (6)得られた前記複合体の結合吸着体を、前記混合溶
    液から分離し、 (7)分離された前記複合体の結合吸着体に、溶出液を
    接触させて、ヒトプラスミノーゲンアクティベーターイ
    ンヒビター・1−ヒト組織プラスミノーゲンアクティベ
    ーター複合体を該溶出液中へ溶出させ、 (8)得られた溶出液から、ヒトプラスミノーゲンアク
    ティベーターインヒビター・1−ヒト組織プラスミノー
    ゲンアクティベーター複合体を回収する、 (9)また必要ならば、前記(6)の工程で分離された
    混合溶液からヒトプラスミノーゲンアクティベーターイ
    ンヒビター・1を回収する、ことを特徴とする前記原料
    混合物から、ヒトプラスミノーゲンアクティベーターイ
    ンヒビター・1−ヒト組織プラスミノーゲンアクティベ
    ーター複合体またはそれとヒトプラスミノーゲンアクテ
    ィベーターインヒビター・1の分離回収方法。 22、請求項21における工程(6)から分離された混
    合溶液からヒトプラスミノーゲンアクティベーターイン
    ヒビター・1を回収する請求項21の原料混合物からの
    ヒトプラスミノーゲンアクティベーターインヒビター・
    1の分離回収方法。 23、ヒト組織プラスミノーゲンアクティベーター及び
    ヒトプラスミノーゲンアクティベーターインヒビター・
    1−ヒト組織プラスミノーゲンアクティベーター複合体
    を含む原料混合物を、(1)ヒト組織プラスミノーゲン
    アクティベーターに対する抗体またはそれと同等の断片
    を不溶性固体担体に結合させた免疫吸着体と接触せしめ
    て、該吸着体にヒト組織プラスミノーゲンアクティベー
    ター及びヒトプラスミノーゲンアクティベーターインヒ
    ビター・1−ヒト組織プラスミノーゲンアクティベータ
    ー複合体を選択的に結合せしめ、 (2)得られた結合吸着体を前記混合物から分離し、 (3)該結合吸着体に溶出液を接触させて、ヒト組織プ
    ラスミノーゲンアクティベーター及びヒトプラスミノー
    ゲンアクティベーターインヒビター・1−ヒト組織プラ
    スミノーゲンアクティベーター複合体を該溶出液中に溶
    出させ、 (4)かくしてヒト組織プラスミノーゲンアクティベー
    ター及びヒトプラスミノーゲンアクティベーターインヒ
    ビター・1−ヒト組織プラスミノーゲンアクティベータ
    ー複合体を含有する混合溶液を得、 (5)該混合溶液を、請求項19による免疫吸着体と接
    触せしめて該吸着体にヒトプラスミノーゲンアクティベ
    ーターインヒビター・1−ヒト組織プラスミノーゲンア
    クティベーター複合体を選択的に結合せしめ、 (6)得られた前記複合体の結合吸着体を前記混合溶液
    から分離し、 (7)分離された前記複合体の結合吸着体に、溶出液を
    接触させて、ヒトプラスミノーゲンアクティベーターイ
    ンヒビター・1−ヒト組織プラスミノーゲンアクティベ
    ーター複合体を該溶出液中へ溶出させ、 (8)得られる溶出液から、ヒトプラスミノーゲンアク
    ティベーターインヒビター・1−ヒト組織プラスミノー
    ゲンアクティベーター複合体を回収する、 (9)また必要ならば、前記(6)の工程で分離された
    混合溶液からヒト組織プラスミノーゲンアクティベータ
    ーを回収する、 ことを特徴とする前記原料混合液から、ヒトプラスミノ
    ーゲンアクティベーターインヒビター・1−ヒト組織プ
    ラスミノーゲンアクティベーター複合体またはそれとヒ
    ト組織プラスミノーゲンアクティベーターの分離回収方
    法。 24、請求項23における工程(6)から分離された混
    合溶液からヒト組織プラスミノーゲンアクティベーター
    を回収する請求項23の原料混合物からのヒト組織プラ
    スミノーゲンアクティベーターの分離回収方法。 25、ヒトプラスミノーゲンアクティベーターインヒビ
    ター・1に対するモノクローナル抗体JTI−3または
    それと同等の断片を有効成分として含む血栓溶解促進剤
    。 26、ヒト検体中のヒトプラスミノーゲンアクティベー
    ターインヒビター・1−ヒト組織プラスミノーゲンアク
    ティベーター複合体を請求項6の方法に従って測定し、
    その含有量の値により血栓症の病状を診断する方法。 27、ヒト検体中の (i)ヒトプラスミノーゲンアクティベーターインヒビ
    ター・1−ヒト組織プラスミノーゲンアクティベーター
    複合体を請求項6の方法に従って測定し、一方 (ii)ヒトプラスミノーゲンアクティベーターインヒ
    ビター・1及びヒトプラスミノーゲンアクティベーター
    インヒビター・1−ヒト組織プラスミノーゲンアクティ
    ベーター複合体を請求項17の方法に従って測定し、 上記(i)及び(ii)の結果により、血栓症の病状を
    診断する方法。
JP1083998A 1988-04-04 1989-04-04 ヒトプラスミノーゲンアクティベーターインヒビター・1−ヒト組織プラスミノーゲンアクティベーター複合体の免疫学的測定方法 Expired - Fee Related JP2750732B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1083998A JP2750732B2 (ja) 1988-04-04 1989-04-04 ヒトプラスミノーゲンアクティベーターインヒビター・1−ヒト組織プラスミノーゲンアクティベーター複合体の免疫学的測定方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63081366 1988-04-04
JP63-81366 1988-04-04
JP30421788 1988-12-02
JP63-304217 1988-12-02
JP1083998A JP2750732B2 (ja) 1988-04-04 1989-04-04 ヒトプラスミノーゲンアクティベーターインヒビター・1−ヒト組織プラスミノーゲンアクティベーター複合体の免疫学的測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02291263A true JPH02291263A (ja) 1990-12-03
JP2750732B2 JP2750732B2 (ja) 1998-05-13

Family

ID=27303572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1083998A Expired - Fee Related JP2750732B2 (ja) 1988-04-04 1989-04-04 ヒトプラスミノーゲンアクティベーターインヒビター・1−ヒト組織プラスミノーゲンアクティベーター複合体の免疫学的測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2750732B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06300757A (ja) * 1993-04-12 1994-10-28 Fuji Yakuhin Kogyo Kk ヒト間質型コラゲナーゼと阻害剤との複合体の免疫学的定量法および臨床診断への応用
JP2016529255A (ja) * 2013-08-13 2016-09-23 サノフイ プラスミノーゲン活性化因子阻害剤−1(pai−1)に対する抗体及びその使用

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63500564A (ja) * 1985-07-12 1988-03-03 フオンデン テイル フレメ アフ エクスペリメンテル カンサ−フオルスクニング モノクロ−ナル抗体

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63500564A (ja) * 1985-07-12 1988-03-03 フオンデン テイル フレメ アフ エクスペリメンテル カンサ−フオルスクニング モノクロ−ナル抗体

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06300757A (ja) * 1993-04-12 1994-10-28 Fuji Yakuhin Kogyo Kk ヒト間質型コラゲナーゼと阻害剤との複合体の免疫学的定量法および臨床診断への応用
JP2016529255A (ja) * 2013-08-13 2016-09-23 サノフイ プラスミノーゲン活性化因子阻害剤−1(pai−1)に対する抗体及びその使用
JP2020125333A (ja) * 2013-08-13 2020-08-20 サノフイSanofi プラスミノーゲン活性化因子阻害剤−1(pai−1)に対する抗体及びその使用
JP2021155440A (ja) * 2013-08-13 2021-10-07 サノフイSanofi プラスミノーゲン活性化因子阻害剤−1(pai−1)に対する抗体及びその使用

Also Published As

Publication number Publication date
JP2750732B2 (ja) 1998-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2647427B2 (ja) 被検者の病態の判定のための検出方法、モノクロ−ナル抗体および検出キット
JP2002275196A (ja) レセプター誘発結合部位及びそれに対する抗体並びにその利用
JP2559537B2 (ja) プロテインcに対するモノクローナル抗体
JP3517754B2 (ja) 抗ヒト可溶性フィブリン抗体,ハイブリドーマ及び免疫学的測定法
CA2071211C (en) Immunoassays for and monoclonal antibodies to prothrombin activation peptides and their degradation products
JPH04503006A (ja) 血液凝固XIIa因子βモノクローナル抗体およびイムノアッセイ
KR20150041620A (ko) Pivka-ⅱ 측정 방법, 측정 시약 및 측정 키트
AU2006213411B2 (en) Antibody for assay of ADAMTS13 activity and method of activity assay
JP2001504939A (ja) プロテインsの測定のための方法および試薬
AU629543B2 (en) Reagent system for immunologically assaying complex of human plasminogen activator inhibitor and human tissue plasminogen activator, and assay kit therefor
JPH02291263A (ja) ヒトプラスミノーゲンアクティベーターインヒビター・1−ヒト組織プラスミノーゲンアクティベーター複合体の免疫学的測定方法
WO1992011384A1 (en) ANTIBODY AGAINST HUMAN PLASMIN-α2-PLASMIN INHIBITOR COMPLEX, HYBRIDOMA AND IMMUNOASSAY
JP4612922B2 (ja) 新規のモノクローナル抗体並びにe−Dモノマー、e−Dダイマー、及びe−DD/E複合体の免疫学的分析方法
JP4318085B2 (ja) 抗体およびハイブリドーマ、並びにこれらを用いた免疫学的測定法
JP2507317B2 (ja) プラスミン―α2プラスミンインヒビタ―複合体の測定方法
JPH11124399A (ja) プロテインcインヒビターとプロテアーゼの複合体測定用モノクローナル抗体
JP2868530B2 (ja) プラスミノーゲンアクティベーターインヒビターに対するモノクローナル抗体
JP2837030B2 (ja) 抗ヒトプラスミン−α▲下2▼−プラスミンインヒビター複合体特異抗体及び免疫学的測定方法
CA1291424C (en) Immunosorbent-amidolytic method for detecting human urinary plasminogenactivator precursor (pro-upa) and human urinary plasminogen activator (u-pa)
JP4608570B2 (ja) 新規なモノクローナル抗体及びニックβ2グリコプロテインIの免疫学的分析方法
US20050233397A1 (en) Molecular-specific urokinase antibodies
JPH04134097A (ja) ラミニン フラグメント
JP2868841B2 (ja) Gmp異常症の検出方法及びキット
JP3377556B2 (ja) 新規タンパク質、その対応モノクローナル抗体及び該モノクローナル抗体を用いたその検出方法
JPH07117534B2 (ja) ヒトプロテインsに対するモノクローナル抗体を用いた免疫学的測定試薬及びキット

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080227

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090227

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees