JPH04134097A - ラミニン フラグメント - Google Patents

ラミニン フラグメント

Info

Publication number
JPH04134097A
JPH04134097A JP25004390A JP25004390A JPH04134097A JP H04134097 A JPH04134097 A JP H04134097A JP 25004390 A JP25004390 A JP 25004390A JP 25004390 A JP25004390 A JP 25004390A JP H04134097 A JPH04134097 A JP H04134097A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
human
fln
amino acid
antibody
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP25004390A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2915530B2 (ja
Inventor
Masahiko Katayama
政彦 片山
Kiyouko Kamihagi
京子 上萩
Fumitsugu Hino
文嗣 日野
Ikunoshin Katou
郁之進 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takara Shuzo Co Ltd
Original Assignee
Takara Shuzo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takara Shuzo Co Ltd filed Critical Takara Shuzo Co Ltd
Priority to JP25004390A priority Critical patent/JP2915530B2/ja
Publication of JPH04134097A publication Critical patent/JPH04134097A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2915530B2 publication Critical patent/JP2915530B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規なヒト ラミニン フラグメント、該フ
ラグメント量を指標とする疾病の検出方法、及び該フラ
グメントの免疫学的測定キットに関する。
〔従来の技術〕
基底膜はコラーゲンと非コラーゲンの各成分より成り、
生体内に普遍的に存在する細胞外マトリックスである。
近年、肝疾患、腎疾患、ガンなど不可逆的に進行する諸
疾患と基底膜との関連が注目されてきた。ラミニン(以
下、LNと略記する)は基底膜に特異的に存在する高分
子タンパク質であり、基底膜が分解作用を受けた時に非
フラグメント化ラミニン(以下、nLNと略記する)又
はフラグメント化ラミニン(以下、fLNと略記する)
として体液中に遊離してくると考えられ、これら体液中
のn L N又はfLNを測定することは、疾患による
基底膜分解の進展を診断する十で臨床検査上重要であり
、その簡便で迅速な測定法の確立が望まれている。
〔発明が解決しようとする課題〕
最近、ペプシン分解によるfLNに対するウサギ抗血清
を用いたラジオイムノアッセイ法が開発された[:D、
G、ブD ックス(D、(i、[1rocks)、クリ
ニカル ケミストリ=(C1inical Chemi
stry)第32巻、第787〜791頁(I986)
]。
この測定法は、あらかじめ放射能で標識されたペプシン
分解fLNと試料を競合的に抗ペプシン分解fLN抗体
に作用させ、約11ヨ反応後、抗つサギIgG抗体と反
応させて免疫沈降物の放射能活性を測ることにより、試
料中のL N量を測定するものである。該ラジオイムノ
アッセイ法はペプシン分解によるfLNに対するウサギ
抗血清を用い、体液中のfLNを抗原としでいないこと
で特異性の点で問題があり、また1」的抗原に対する抗
体として抗血清を使用する場合、このようにフラグメン
ト化された抗原に対する抗体の結合力が低下するため、
正確な測定が不可能であると考えられており、この点で
も大きな問題を含んでいた。
また、尿中LHの測定は、糖尿病性腎症などの病態解析
といった点で重要な臨床的意義を有しているにもかかわ
らず、血中LNの約1710以下という低い濃度で存在
しているなどの理由で、従来の測定法では十分感度よく
定量することは不可能であった。
抗血清の代りに、体液中のfLNをも言忍識しうるモノ
クローナル抗体を使用することにより上記の問題は解決
されうるが、対象抗原となりうる体液中のfLN分子の
構造は特定されておらず、体液中のfLNを測定するた
めに、該fLNの特定が必要であった。
本発明の目的は、ヒト体液中のfLNを特定し、このf
LNを特異的に、高感度に測定する方法、測定用キット
、及びfLN量の測定による疾病の検出方法を提供する
ことにある。
〔課題を解決するだめの手段〕
本発明を概説すれば、本発明の第1の発明はヒトfLN
に関し、ヒト体液より得られる、5DS−ポリアクリル
アミドゲル電気泳動法による分子量が約4,2万であり
、下記式I:Ala−Met−Asp−Glu−X−T
hr−Δ5p−G Iu−G Iy−G ly八へg−
Pro−Gln−Arg−X−Met−・ ・ ・ (
I)(式中、Xは未同定アミノ酸残基を示す)で表され
るN末端アミノ酸配列を有していることを特徴とする。
また、本発明の第2の発明は、疾病の検出方法に関し、
第1の発明のヒト体液中のfLN量を正常値と比較測定
し、悪性腫瘍、肝臓疾患、腎臓疾患及び動脈硬化症を検
出することを特徴とする。更に第3の発明は、第1の発
明のヒ)fLN測定用キットに関し、第1の発明のヒ)
 f L Nをδ忍識するが、抗原認識部位を異にする
一対のモロクローナル抗体を含有することを特徴とする
本発明のヒ)fLNは、例えば、健常人尿中より、例え
ば抗ヒトnLNポリクローナル抗体カラム、イオン交換
樹脂カラム等を用い、精製することができる。精製ヒト
fLNは、例えば10%5DS−ポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動により、分子量的4.2万のバンドとして検
出され、ヒ)nLN (分子量約80万)と比較し、極
めて低分子化されている。該ヒ)fLNはそのN末端に
前記式(I)のアミノ酸配列を有し、この配列はヒトn
LNのアミノ酸配列CT、  ピッカライネン(’l’
、 pil(karainen )ら、ジャーナル オ
ブ バイオロジカル ケミストリー(J。
Biol、Chem、)、第263巻、第6751頁(
I988):]の、B2鎖のN末端部から3〜18番目
のアミノ酸配列と一致する。すなわち、該fLNはヒト
nLNのB2鎮のドメイン■及び■より構成されると同
定され、ヒト体液中より初めて単離・同定されたヒ)f
LNである。
本発明のヒ)fLNの測定方法としては、例えばHPL
Cを用いる方法、免疫学的方法等があるが、該ヒ)fL
Nに対する特異的抗体を用いる免疫学的方法により、容
易かつ、高感度に試料中のヒl−f L Nを測定する
ことができる。
なお、本発明において、試料とはヒト体液、例えば血清
や尿を指す。
本発明のヒトfLNに対する!h異的抗体とは、該ヒト
fLNに対するポリクロ−リール抗体でも良いが、感度
、操作性等の点から、該ヒ) f LNを認識し、かつ
抗原δ混織部位を異にする一対のモノクローナル抗体を
用いるのが好ましい。
該モノクローナル抗体としては、例えば本発明者らが作
成したモノクローナル抗体HLN5及びHLN82があ
り、該一対の抗体を用い、例えばエンザイム イノl、
アッセイ法により、試料中のヒ)fLNを感度よく測定
することができる。
例えば悪性腫瘍、肝1藏疾患、腎臓疾患、動脈硬化など
の患者の尿中のfLNを測定ずれば、その尿中fLN値
は健常人と比べ高値を示し、これらの疾患の診断が、尿
試料を用い簡便に行うことができる。
また血清試料を用いても、これらの疾患を感度よく検出
できる。
本発明のヒ)fLNに対する特異抗体は、例えばヒ)n
LNを抗原として調製でき、該抗体を得るためのヒ)n
LNは、例えばヒト胎盤から、それ自体公知の方法によ
り、例えば塩沈殿、イオン交換クロマトグラフィー、ア
フィニティークロマトグラフィー等の方法を単独で又は
組合せて用いて分離精製することにより取得することが
できるしジャーナル オブ バイオロジカル ケミスト
リー、第258巻、第12654〜12660頁(I9
83)]。また、ヒトfLNは例えば上記の方法によっ
て取得したヒ)nLNを、それ自体公知の方法により、
例えばペプシン、トリプシン、スロンビン、プラスミン
、キモトリプシン等のプロテアーゼを単独で又は組合せ
て用いて限定分解又は完全分解し、種々の分離方法、例
えばゲルろ過、イオン交換クロマトグラフィー、アフィ
ニディークロマトグラフィー等の方法を用いて分離精製
することにより取得し、抗体調製用の抗原として用いる
こともできる。
また本発明のヒ1iLNは、例えば肺ガン、胃ガン、結
腸ガン、乳ガン、膵ガンなどの悪性腫瘍患者、腎疾患4
者、動脈硬化患者又は肝疾患4者の血清又は尿を原料と
して精製、回収することも可能である。更に、近年ヒト
LNO部アミノ酸配列が決定されたことにより本発明の
ヒ)fLNのアミノ酸配列を有する合成ペプチドも用い
られる。
本発明のヒ)fLNに対する特異抗体は、例えば、上記
の患者の尿中より精製した本発明のヒl−f L Nを
抗原として、ヒト以外のホ乳動物、例えば、モルモット
、ウサギ、ラット、マウス、ヤギなどの抗体産生能のあ
る動物を用い通常の方法に従って免疫した後、採血して
抗血清を得、更に抗体を分離する。抗体を得るに当って
は例えば本発明のヒ)fLNo、1〜1mgを生理食塩
水0.1〜5m1に溶解し、これに同量の完全フロイン
ト・アジュバントを加え、充分乳化した後、用いるホ乳
動物、例えばウサギやマウス等の皮下又は皮内に注射し
、1〜3週間ごとに数回注射して免疫させる。その後、
最終免疫の日より一定期間後、採血し本発明のヒ) f
 L、 Nに対する抗体を含有する抗血清を得る。
またこの場合に用いる動物としては、抗体生産能のある
動物であればいずれを用いてもよく、大量の抗体を得る
には大型動物を用いるのが好ましく、通常はウサギ、ヤ
ギを用いるが、何ら限定されるものではない。更にこれ
らの動物から得られた抗ヒ)fLN抗体を含有する抗血
清から抗ヒ)fLN抗体を得るには通常用いられる抗体
の精製手段の方法によって、行えるもので例えば、抗血
清を硫安分画し、次いでイオン交換クロマトグラフィー
、あるいはゲルろ過によって精製採取すれば良い。更に
高純度に精製するにはヒ)fLNを固定化した不溶化担
体を基材として用いるアフィニティークロマトグラフィ
ーにて吸着し、次いで溶出を行って慴ればよい。更に別
法としては本発明のヒ)fLNを抗原として免疫させた
ヒト以外のホ乳動物の肺細胞とミエローマ細胞とを用い
て融合させ、この融合細胞から本発明のヒ)fLNに対
するモノクローナル抗体産生細胞を分離し、この融合細
胞を用いる抗ヒ)fLNモノクローナル抗体を製造する
方法があり、特にホ乳動物としてマウスを用いる方法が
よく利用されている〔ネーチャー (Nature)、
第256巻、第495頁(I975) )。以上のよう
にしてヒトLNに対するドメイン特異抗体が得られる。
一方上記のヒ)nLNを抗原として本発明のヒ)fLN
に対するモノクローナル抗体を得ることもできる。すな
わちヒ1− n L Nを抗原として免疫をしたヒト以
外のホ乳動物の肺細胞とミエローマ細胞とを用いて融合
させ、この融合細胞から本発明のヒ)fLNに対するモ
ノクローナル抗体を生産するクローンを分離する。この
ようにして得られるモノクローナル抗体は本発明のヒト
fLNと反応するモノクローナル抗体である。動物とし
てはマウスがよく用いられる。
以上のようにして得られた本発明のヒ)fLNに対する
モノクローナル抗体は、抗原ε混織部位を異にする抗体
を組合せて用いることにより本発明のヒ)fLNを効果
的に検出することができる。
なお、本発明のヒ)fLNの測定に用いる該fLN特異
的抗体としては、前述のように抗血清のようなポリクロ
ーナル抗体、あるいはモノクローナル抗体のいずれでも
差支えないが、その特異性及び親和性の高さという点に
おいて、特にモノクローナル抗体を使用することが望ま
しい。
本発明のヒ)fLNに対するモノクローナル抗体を用い
た測定法としては、従来この分野でよく知られた免疫測
定法すなわち、酵素免疫測定法、ラジオイムノアッセイ
免疫比濁法、ラテックス凝集法、赤血球凝集法、5RI
D法(免疫拡散法)等が用いられる。中でも酵素免疫測
定法が、感度、簡便さ等において最も実用的である。す
なわち抗ヒトfLNモノクローナル抗体をポリスチレン
ビーズ、ガラスピーズ、ポリスチレンマイクロタイター
プレートなどの不溶性担体で処理して、これらの担体に
共有結合又は物理的に吸着させて抗ヒ)fLNモノクロ
ーナル抗体の結合した不溶性抗体を得る。一方で抗ヒ)
fLNモノクローナル抗体に従来公知の方法を用いて酵
素標識を行う。例えば、使用する酵素に最適な化合物(
例えばβ−ガラクトシダーゼに対しm−マレイミドエス
テル、ペルオキシダーゼに対し過ヨウ素酸)、次いで抗
体をこの反応物に結合させて酵素標識抗し)fLNモノ
クローナル抗体を得る。
このようにして得られた、抗ヒトfLNモノクローナル
抗体結合担体(不溶性抗体)と酵素標識抗ヒ)fLNモ
ノクローナル抗体(標識抗体)を用い、血中及び尿中の
ヒトfLN量を測定したところ、健常人に比べ悪性腫瘍
患者、腎疾患4者、動脈硬化症患l、肝疾患4者の血中
及び尿中では、本発明のヒ)fLNの濃度が上昇するこ
とが判明し、該fLNの測定が、これらの疾患の診断に
有用であることが示された。
本発明のヒ)fLN量の測定に用いる抗ヒトfLN抗体
をキットとしておくことで、試料中の本発明のヒ)fL
N量を簡便に測定することができる。キットに用いる試
薬は溶液状でも良いし、凍結乾燥品等でも良い。
〔実施例〕
以下に実施例を示し本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれら実施例に限定されるものではない。
参考例1 (I)  ヒトnLN抗原の単離 ヒ)nLN抗原の抽出のために、ヒト胎盤を0、5 M
  NaC1を含む0.05M  )リス塩酸緩衝液(
p)17.2)中でホモジナイズし、遠心分離により不
溶化物を除いたのちに、終濃度4MとなるようにNaC
lを添加して、その際に生じる沈殿側分を集める。集め
た沈殿を0.5 M  NaC]を含む0.05M  
)リス塩酸緩衝液(pfl 7.2)に可溶化したもの
を、同緩衝液にて平衡化させたCL6Bセファロースカ
ラムにて分画し、最初のピークに溶出されてくるフラク
ションをヒトnLN標品として集めた。
(2)  ヒ)nLN抗原に対するポリクローナル抗体
の作製 上記(I)で得られた精製ヒ)nLN抗原0.5 mg
を生理食塩水0.5meに溶解し、これに等量の完全フ
ロイント・アジュバントを加え、乳化させた後ウサギ皮
下に注射した。2週間置きに、同量の抗原を不完全フロ
イント・アジュバントと乳化させたものを4回皮下注射
し、最終免疫より10日後にその全血を採取し、60分
間室温で放置した後、遠心分離することにより抗ヒトn
LN抗体を含有する抗血清を得た。本抗血清から常法に
よりプロティンAカラムにより抗ヒ)nLNポリクロー
ナル抗体を精製した。
実施例1 (I)尿中ヒトfLNの精製・同定 上記参考例1−(2)にて得られた抗ヒ)nLNポリク
ローナル抗体を常法によりCNBr活性化セファロース
(ファルマシア社製)に吸着すせて、健常人尿51をそ
のカラムに流し、吸着画分を8M尿素を含むPBSにて
溶出した。カラムより溶出された粗ヒト尿fLN画分を
Mon。
Qイオン交換カラム(ファルマシア社製)により分画し
て、精製ヒト尿fLNを得た。10%5DS−ポリアク
リルアミドゲル電気泳動により精製ヒト尿fLNを分離
したところ、分子量42,000付近に単一バンドとし
て観察され、目的のヒト尿中fLNがヒ)nLN (分
子量800.000>と比較して、極めて低分子フラグ
メント化されていることが確認された。
このヒト尿中fLNのN末端アミノ酸シークエンス解析
を行ったところ、前記式(I)の配列が検出され、ヒ)
 LNB 2鎮のアミノ酸シクエンス(T、  ピッカ
ライネンら、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミ
ストIJ−1第263巻、第6751頁(I988))
のうちN末端部より3−18番目の配列と完全に合致し
たことから、ヒト尿中f L N fJ< ヒ) L 
N B 2 taN末端由来の分子量42,000のポ
リペプチド(ドメイン■及び■)により構成されでいる
5−とが確δ忍された。
実施例2 (I)  ヒトfLNに対するモノクローナル抗体の作
製 参考例1−(I)で得たヒトnLN  50Mgを生理
食塩水0.1−に溶解し等量の完全フロイント・アジュ
バントを加え乳化させ、Ba1b/cマウスの腹腔内に
注射した。4週間後に抗原50μgのみを同マウスの腹
腔内に注射した。その3日後にマウスより摘出した肺臓
より、肺臓細胞を得、マウスミエローマ細胞(P3−X
63Ag8−Ul)と細胞数10:1の比で混合し、5
0%ポリエチレングリコール及び20%ジメチルスルホ
キシドの存在下で1分間放置し、細胞融合を行った。無
血清DMEM培地を加え希釈したのち、遠心分離により
その上清を除き、10%牛脂児血清含有DMEM培地に
て細胞を懸濁し、96穴マイクロタイタープレートに1
穴当り2X10’細胞となるように分注した。
その後1〜3日ごとに培地の半分量をHA ′F培地で
交換し、10〜20日後に融合細胞(ハイブリドーマ)
の生育してきたウェルの培養上清を採取し、抗体産生の
有無をEL I SA法等により調べ、ヒ)nLNに対
する抗体を産生じでいるハイブリドーマを5株選択した
以上5株のハイブリドーマのうち、実施例1(I)にて
得られたヒト尿中fLNに反応性を有する抗体を産生ず
るものを3株選択した。
これらのハイブリドーマについて限界希釈法により2回
クローニングを行い、最も力価の高い抗体を産生ずるハ
イブリドーマのクローンとして、クローン株HLN 5
及びHLN82の2株を取得した。
前記クローン株は、各々llybridoma HL 
N 5と表示し微工研菌寄第11727号(FERMP
 −11727) 、llybridoma I−IL
N 82と表示し微工研菌寄第10799号(FERM
  P10799)として、工業技術院微生物工業技術
研究所に寄託されている。
この2株のハイブリドーマが産生ずるモノクローナル抗
体が同一フラグメント特異性を有することを確言忍する
ため(こ、ウェスタンフ゛ロッテインクにより、実施例
1(I)にて司られたヒト尿中f I= Hに両者が反
応し、かつ抗原認識部位を異にすることを確めた。これ
らのモノクローナル抗体を大量に得るために、Ba1b
/cマウス腹腔内に約2X107個のハイブリドーマを
注射し、腹水腫瘍を作らせ、10日後に腹水を採取シ、
抗ヒトfLNモノクローナル抗体HLN5及びHLN8
2を取得した。
(2)抗ヒ)fLNモノクローナル抗体結合ビーズの作
製 上82 (I)で得た抗ヒl−f L Nモノクローナ
ル抗体HLN82の1mgを含有する0、1M リン酸
バッフ 7  (pH8,0)20il!にポリスチレ
ンボール(漬水化学社製、粒径6.35mm)  10
0粒を加え、5℃で16時間、37℃で1時間反応させ
、抗体をビーズに固定化させた。ビーズは生理食塩水で
充分洗浄後、1%牛血清アルブミン(BSA) 、0.
05%アジ化す1〜リウム、0.9%NaC]を含む1
0mM  リン酸バッフ y  (p147.4)に浸
漬し、5℃で一晩放置し、抗ヒ)fLNモノクローナル
抗体結合ビーズを得た。
(3)抗ヒ)fLNモノクローナル抗体酵素標識物の作
成 上記(I)で得られた抗ヒ)fLNモノクローナル抗体
HLN5にペルオキシダーゼ(ベーリンガーーマンハイ
ム社IM)をナカネ(Nakane)らの方法〔ジャー
ナル オブ ヒストケミストリアンド シトケミストリ
ー(J、 l(i3tochem。
Cytochem、 )第22巻、第1084頁(I9
74):]によって結合させ、標識抗体を得た。すなわ
ち10mgのペルオキシダーゼを2mlの精製水に溶か
し、0.1M 過ヨウ素酸カリウムを0.2ml加える
。室温で20分反応させた後1mM  酢酸バッファー
(pH4,0)に対し4℃で一晩透析する。
これに0.2M 炭酸バッファー(pH9,5)を加え
pt+を9〜9.5に調整する。一方、抗ヒI−f L
 Nモノクローナル抗体2mgを1.5証のリン#緩衝
生理食塩水(pH7,4)に溶かし、10mM  炭酸
バッファー(pH9,5)に対し、−晩4℃で透11i
シーcおき、これを上記の過ヨウ素酸処理したペルオキ
シダーゼと混合し、室温で2時間反応させた後、水累化
ホウ素すトリウム(4mg/m12)を0、1 rd添
加し、4℃で2時間反応後、リン酸緩衝生理食塩水(p
H17,4)で平衡化したウル)oゲルAc八22(L
KB社製)を用いゲルろ過により分画した。ペルオキシ
ダーゼ活性と抗体活性の一致する画分を集め、メルチオ
レードナ) IJウムを終濃度0.01%となるように
添加し、4℃で保存した。
実施例3 (I)  ヒトfLNの測定 EIA法は以下のようにして行った。試料200μpを
チューブに入れ、不溶化抗体ビズをチューブの中に1つ
ずつ入れ37℃で1時間第1インキユベーシヨンを行う
。次にビーズを、3 meの生理食塩水で3回洗い、標
識抗体液(300倍希釈)200μlをビーズの入った
チューブに入れ、37℃で1時間第2インキユベーシヨ
ンを行う。次にビーズを3 meの生理食塩水で3回洗
い、ビーズを別のチューブに移し、これに発色試薬30
0μjl! (o−フェニレンジアミン1mg/ml!
、H2O2の0.01%、0.1M クエン酸バッファ
ーpH5,0に溶解したもの)を加え、37℃で30分
間反応させ、I N H2SO。
の1−を加え反応を停止させた。波長492 nmの吸
光度を測定した。
このような手順で、悪性腫瘍19例、肝臓疾患27例、
腎臓疾患10例、動脈硬化症9例、及び健常人18例の
血清中、及び悪性腫瘍32例、肝臓疾患16例、腎臓疾
患14例、動脈硬化症13例、及び健常人21例の尿中
のヒ)fLN量を測定した。尿は同時にクレアチニン量
を市販のキット (クレアチニンテストワ」和光純薬工
業社製)を用いて測定して、尿量を補正するために、ク
レアチニン量に対するf l−Nの量の比<f LNμ
g/g−Cr>で表した3、第1図は各種患者と健常人
とで血清中ヒl−fLNの分布を比較したグラフであり
、第2図は各種患者と健常人よで尿中ヒ) f L、 
N量の分布を比較したグラフである。
この結果、モノクローナル抗体HL N 5とHLN8
2の組合せに:I6いて、尿、血清中のヒトfLNが測
定でき各種患者の血清中及び尿中ヒ)fLN量は健常人
に比べ明らかに高い値を示し、疾患診断において本測定
が有用であることが示された。
実施例4 (I)  キットの作成 EIAキット(I回分)の組成を以下に示す。
1、 抗体固相化ビーズ         1個〔工業
技術院微生物工業技術研究所に寄託されているハイプリ
ドーマ微工研菌寄第10799号(FERM  P−1
0799)が産生ずるモノクローナル抗体HLN82が
固相化されたビーズ〕 2、 ペルオキシダーゼ標識抗体    03mf!。
〔工業技術院微生物工業技術研究所に寄託されているハ
イプリドーマ微工研菌寄第11727号(FERM  
P−11727)が産生ずるモノクローナル抗体HL 
N 5をペルオキシダーゼにより標識した〕 3、 発色試薬            03m1!(
0−フェニレンジアミン1(CIの10mに/誦、過酸
化水素0.01%を含むクエン酸緩衝液pH5,0) 4、 反応停止液(IN硫酸)1.0祿5、 標準品(
本発明のヒトfLNを4.2、■、0.5μg/nil
’含む1%BSA/TBS)〔発明の効果〕 以上詳細に説明した通り、本発明により生体試料中のL
N測定試薬が提供された。本発明の測定試薬により新規
な悪性腫瘍、肝、腎、動脈硬化疾患の診断が可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は血清中ヒ)fLN量を、第2図は尿中ヒ)fL
N量をそれぞれ各種患者と健常人別に本測定試薬にて測
定した時の結果を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ヒト体液より得られる、SDS−ポリアクリルアミ
    ドゲル電気泳動法による分子量が約4.2万であり、下
    記式 I : Ala−Met−Asp−Glu−X−Thr−Asp
    −Glu−Gly−Gly−Arg−Pro−Gln−
    Arg−X−Met−・・・( I )(式中、Xは未同
    定アミノ酸残基を示す)で表されるN末端アミノ酸配列
    を有していることを特徴とするヒトラミニンフラグメン
    ト。 2、ヒト体液中の請求項1記載のヒトラミニンフラグメ
    ント量を正常値と比較測定することを特徴とする悪性腫
    瘍、肝臓疾患、腎臓疾患、及び動脈硬化症の検出方法。 3、請求項1記載のヒトラミニンフラグメントを測定す
    るキットにおいて、請求項1記載のヒトラミニンフラグ
    メントを認識するが、抗原認識部位を異にする一対のモ
    ノクローナル抗体を含有することを特徴とする請求項1
    記載のヒトラミニンフラグメント測定用キット。
JP25004390A 1990-09-21 1990-09-21 ラミニン フラグメント Expired - Fee Related JP2915530B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25004390A JP2915530B2 (ja) 1990-09-21 1990-09-21 ラミニン フラグメント

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25004390A JP2915530B2 (ja) 1990-09-21 1990-09-21 ラミニン フラグメント

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11008806A Division JP3023103B2 (ja) 1999-01-18 1999-01-18 ラミニンフラグメント測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04134097A true JPH04134097A (ja) 1992-05-07
JP2915530B2 JP2915530B2 (ja) 1999-07-05

Family

ID=17201972

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25004390A Expired - Fee Related JP2915530B2 (ja) 1990-09-21 1990-09-21 ラミニン フラグメント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2915530B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0696597A3 (de) * 1994-08-11 2002-04-17 Hoechst Aktiengesellschaft Monoklonale Antikörper zur selektiven immunologischen Bestimmung von hochmolekularen, intakten Lamininformen in Körperflüssigkeiten
WO2002042769A1 (fr) * 2000-11-22 2002-05-30 Matsuura, Eiji Procede de detection d'un anticorps anti-laminine-1 et sa mise en application
WO2007026689A1 (ja) * 2005-08-29 2007-03-08 Japan Science And Technology Agency ダチョウを用いた抗体、及びその作製方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0696597A3 (de) * 1994-08-11 2002-04-17 Hoechst Aktiengesellschaft Monoklonale Antikörper zur selektiven immunologischen Bestimmung von hochmolekularen, intakten Lamininformen in Körperflüssigkeiten
EP1942116A1 (de) * 1994-08-11 2008-07-09 Sanofi-Aventis Deutschland GmbH Monoklonale Antikörper zur selektiven immunologischen Bestimmung von hochmolekularen, intakten Lamininformen in Körperflüssigkeiten
WO2002042769A1 (fr) * 2000-11-22 2002-05-30 Matsuura, Eiji Procede de detection d'un anticorps anti-laminine-1 et sa mise en application
US7029867B2 (en) 2000-11-22 2006-04-18 Eiji Matsuura Method of assaying antilaminin-1 antibody and application thereof
WO2007026689A1 (ja) * 2005-08-29 2007-03-08 Japan Science And Technology Agency ダチョウを用いた抗体、及びその作製方法
US8765133B2 (en) 2005-08-29 2014-07-01 Japan Science And Technology Agency Method of producing anti-CD166 antibody in ostrich
US8815244B2 (en) 2005-08-29 2014-08-26 Japan Science And Technology Agency Method for production of antibody using ostrich

Also Published As

Publication number Publication date
JP2915530B2 (ja) 1999-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0148619B1 (ko) Pivka-x의 측정방법 및 측정시약
JPH04503006A (ja) 血液凝固XIIa因子βモノクローナル抗体およびイムノアッセイ
EP2330128B1 (en) Modified anti-heparin/pf4 complex antibody and hit antibody standard
US5654158A (en) Methods for detection of nephropathy-related immunoglobulin G using monoclonal antibodies specific for nephropathy-related immunoglobulin G
JP2000515854A (ja) 脳タンパク質s―100の存在の測定方法
JPH08100000A (ja) ヒトiv型コラーゲンに対する抗体及びその利用
JP3976848B2 (ja) 血清由来ヒアルロナン結合性タンパク質−ヒアルロン酸結合体の測定法および測定キット
JPH04134097A (ja) ラミニン フラグメント
JP3870242B2 (ja) 腎疾患の検知法、診断薬及び診断用キット
JP4071330B2 (ja) 抗ヒトメダラシンモノクローナル抗体、その製造方法及びそれを用いる免疫学的測定方法
JPH10226700A (ja) Miaの検出のためのイムノアッセイ
EP0782863B1 (en) Antibody reagent for detecting dissecting aortic aneurysm and use thereof
JP2878317B2 (ja) ラミニン測定試薬
JP3023103B2 (ja) ラミニンフラグメント測定方法
JP2000028607A (ja) 新規なモノクローナル抗体及びニックβ2グリコプロテインIの免疫学的分析方法
JP4217716B2 (ja) 血清由来ヒアルロナン結合性タンパク質−ヒアルロン酸結合体の測定法および測定キット
JP4217717B2 (ja) 血清由来ヒアルロナン結合性タンパク質−ヒアルロン酸結合体の測定法および測定キット
JP4451784B2 (ja) 前立腺癌腫瘍マーカー
JP4608570B2 (ja) 新規なモノクローナル抗体及びニックβ2グリコプロテインIの免疫学的分析方法
JP2868841B2 (ja) Gmp異常症の検出方法及びキット
JPH0785085B2 (ja) フイブロネクチン測定試薬
JPH07103977A (ja) Slpi又はslpi・エラスターゼ複合体の免疫学的サンドイッチアッセイ方法
EP0425665A1 (en) Method for assaying chondrocalcine
JPH06324046A (ja) 悪性腫瘍の検出方法及びキット
JPH07117534B2 (ja) ヒトプロテインsに対するモノクローナル抗体を用いた免疫学的測定試薬及びキット

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees