JPH0228958B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電気装置（電子装置を含む）用の遠
隔制御装置、例えば娯楽用電子装置のための遠隔
制御装置に関する。

従来技術 ラジオ受信機、テレビ受像機、ビデオレコーダ
等の電気装置を、無線送信式遠隔制御ユニツトで
制御することは公知である。そのために遠隔制御
ユニツトは、指向性の赤外線送信器または超音波
送信器等を有し、この送信器は、個々の機能に応
じて、被制御装置内にある赤外線受信器または超
音波受信器へ符号化信号を送信する。このように
して、投入接続、遮断、チヤネル選択、音量調
整、輝度調整、ビデオレコーダのテープ走行など
の、被制御装置の種々の機能を遠隔制御すること
ができる。

発明が解決すべき問題点 しかしこのような遠隔制御ユニツトは、使用者
に相当の技能と熟練を要求する。例えば使用者が
遠隔制御ユニツトを使い慣れてない時には、制御
すべき装置が相応の応答を示すまでに、何度もボ
タンを押さねばならない。その主な理由は、赤外
線送受信器または超音波送受信器の指向性のため
に、被制御装置に対して遠隔制御ユニツトを正し
い位置に置き、正しい方向に向けなければならな
いからである。しかし、例えば命令の受信を示す
表示が被制御装置に現われない時、またはその表
示が遠くて使用者からよく見えない時には、遠隔
制御ユニツトに入力した命令が被制御装置に達し
たかどうかを確かめるのは難しい。従つて使用者
は、遠隔制御ユニツトを使用する前に、それまで
の経験を思い起し、遠隔制御ユニツトを被制御装
置との位置関係や電池の状態などを勘案して、遠
隔制御が可能かどうか確かめる必要がある。さら
に使用者は、遠隔制御ユニツトの操作素子を操作
した後で、被制御装置が所望の応答を示したかど
うか確かめなければならない。以上の条件が充た
されなければ、使用者は、場所を替えるか、被制
御装置に対する遠隔制御ユニツトの向きを変える
か、あるいは被制御装置にもつと近づくかして、
上述の過程を繰返さなければならない。

従つて本発明の課題は、遠隔制御の機能性を使
用者が簡単に識別できるように、上述した遠隔制
御ユニツトの操作性を改善することである。

問題点を解決するための手段 本発明によればこの課題は、特許請求の範囲第
１項記載の遠隔制御装置によつて解決される。実
施態様項には、本発明の有利な実施例が記載され
ている。

作 用 本発明によれば、使用者は、遠隔制御ユニツト
によつて被制御装置を制御できるのかどうか、そ
して遠隔制御ユニツトにより制御可能な多数の装
置のうちどれを制御できるかについて、遠隔制御
ユニツト自体において、つまり自分のごく近くで
知ることができる。遠隔制御ユニツトは、規則的
な期間内に被制御装置から受信する信号（「機能
準備信号」）によつて作動し、この信号がなけれ
ば機能準備状態にならない。従つて使用者は、機
能可能の表示がないことで、または「機能不能」
の表示によつて、対応の装置を遠隔制御できない
ということを知る。このような事態は、遠隔制御
ユニツトが被制御装置の方を指向していない時、
被制御装置または遠隔制御ユニツトに欠陥がある
場合、あるいは被制御装置が遮断されて遠隔制御
信号に反応しない時などに起る。

同一の遠隔制御ユニツトで制御可能な装置が多
数ある場合には、個々の装置の送信器が符号化さ
れた種々の機能準備信号を送信すれば有利であ
る。この時遠隔制御ユニツトには、ある装置、例
えば「ビデオレコーダ」を制御可能であることが
表示される。被制御装置が機能可能状態にある時
は、装置内にある送信器が遠隔制御信号を繰返し
送信する。遠隔制御ユニツト内の受信器は、この
信号から、被制御装置が機能可能状態にあること
を知る。このような被制御装置の機能準備信号を
受信した時にのみ、遠隔制御ユニツト自体も機能
可能状態になる。この時、遠隔制御ユニツトの操
作素子を操作すれば、符号化された相応の遠隔制
御信号が発生する。

本発明の遠隔制御装置では、遠隔制御ユニツト
から被制御装置への伝送チヤネルが存在すれば、
被制御装置から制御ユニツトへの逆方向のチヤネ
ルが存在することは自動的に確かめれる。従つ
て、すべての送信部の指向特性が等しく、かつす
べての受信部の指向特性が同じように等しけれ
ば、本発明の遠隔制御装置は極めて良好に作動す
る。被制御装置内の送信器の送信出力は、電池状
態に依存する遠隔制御ユニツトの送信出力に比例
すると有利である。この目的で、遠隔制御ユニツ
トの送信出力を表示する符号化された信号が被制
御装置へ送信される。この信号は、遠隔制御ユニ
ツトの送信出力に比例して被制御装置の送信器の
送信出力を制御する。

実施例 次に図面を参照しながら実施例について本発明
を詳しく説明する。

第１図は、機能準備状態になつた遠隔制御ユニ
ツトと被制御装置との共働関係を示す図である。
ここで遠隔制御ユニツト２は、ビデオレコーダ１
に種々の機能を遠隔制御する。そのために、遠隔
制御ユニツト２は赤外線送信器３を有している。
送信器３からは、符号化された信号が、４で示す
指向特性で、レコーダ１の赤外線受信器５へ送信
される。レコーダ１も送信器６を有し、この送信
器は、遠隔制御装置の受信器８へ指向特性７で機
能準備信号を送信する。送信器６からの機能準備
信号を受信した時にのみ、遠隔制御ユニツト２は
作動する。この時、遠隔制御ユニツト２によつて
ビデオレコーダVTRを制御できるということが、
電子表示装置に表示される。同時に、ビデオレコ
ーダの操作に必要な機能の個々の押しボタンのマ
ーキングがなされる。

このような装置は、ドイツ連邦共和国特許出願
第P3310580.4号明細書および同第P3310948.6号明
細書に詳しく記載されている。ビデオレコーダ１
は、遠隔制御ユニツト２の個々の押しボタンによ
つて操作することができる。

第２図は、遠隔制御ユニツトの受信器８が被制
御装置１の送信器６の指向特性範囲外にある場合
を示している。この時、受信器５も送信器３の指
向特性範囲外にある。従つて、遠隔制御ユニツト
の遠隔制御信号は、物理的な理由から、被制御装
置１に達しない。この場合、遠隔制御ユニツトは
機能可能状態にならない。また遠隔制御ユニツト
２の表面には何の表示も現われない。そのため使
用者は、制御ユニツト２が機能不能状態にあるこ
とを知る。あるいは、例えば「機能不能」という
表示が出るようにしてもよい。遠隔制御ユニツト
は、次のような場合にも同様の応答を示す。つま
り、遠隔制御ユニツト２は被制御装置１の方を指
向しているが、被制御装置が投入接続されていな
い時。あるいは、送信器６による機能準備信号の
規則的な送信を妨げる他の障害がある場合であ
る。

第３図は、遠隔制御ユニツト２の原理的な回路
構成を示している。被制御装置１からの機能準備
信号は、赤外線受信ダイオードである受信器８に
よつて受信され、復調器９を介してマイクロプロ
セツサ１０へ供給される。マイクロプロセツサ１
０には、ROMメモリ１１とRAMメモリ１２が
接続されている。マイクロプロセツサ１０には、
押しボタンマーキング領域１３と、押しボタン領
域１４も接続されている。マイクロプロセツサ１
０は、押しボタン領域１４へ入力した命令に応じ
て、変調器１５へ信号を与える。変調器は、赤外
線送信ダイオードである送信器３を介して、符号
化された遠隔制御信号を被制御装置１へ送信す
る。第３図の回路は、受信器８か被制御装置１か
らの機能準備信号を受信した時にのみ、機能可能
状態になる。この場合押しボタンマーキング面１
３には、どのような装置の機能準備信号を受信し
たかが表示される。

第４図は、機能準備信号を発生する送信器６の
原理的な構成を示している。発生器１６は、周期
的に繰返される時間クロツクを発生し、このクロ
ツクによつて変調器１７を制御する。変調器１７
は、赤外線送信ダイオードである送信器６を介し
て、機能準備信号を放射する。被制御装置が機能
準備状態になつた時、スイツチ１８が投入接続さ
れる。

遠隔制御ユニツト２は、電池または蓄電池によ
つて動作する。なぜなら、このような装置を商用
電源に接続するのは非実用的だからである。電池
または蓄電池を保護するためには、被制御装置１
からの準備信号を恒常的には検査せず、使用者が
遠隔制御ユニツトを投入接続した時、または遠隔
制御ユニツトの特別な操作素子が操作された時
に、検査が行なわれるようにすれば有利である。
遠隔制御ユニツトには、センサ・ボタンを設けて
もよい。このセンサ・ボタンは、使用者が制御ユ
ニツト２を持つた時に接触し、準備信号の受信を
検査するように遠隔制御ユニツト２を投入接続す
る。あるいは、複数または多数のセンサ素子を設
け、人間が手で遠隔制御ユニツトを持つた時に、
このセンサ素子によつて確実に投入接続が行なわ
れるようにしてもよい。

効 果 本発明の遠隔制御装置によれば、遠隔制御ユニ
ツトの操作性が改善され、使用者は遠隔制御の機
能性を簡単に識別できるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は機能準備状態になつた遠隔制御ユニツ
トと被制御装置との共働関係を示す図、第２図は
機能準備状態にない遠隔制御ユニツトを示す図、
第３図は被制御装置から送信された機能準備信号
に対する受信部と評価部を備えた遠隔制御ユニツ
トの原理的なブロツク回路図、第４図は被制御装
置内に設けられた送信器のブロツク図である。 １……ビデオレコーダ、２……遠隔制御ユニツ
ト、３，６……送信器、４，７……指向特性、
５，８……受信器、９……復調器、１０……マイ
クロプロセツサ、１１，１２……メモリ、１３…
…押しボタン表示面、１４……押しボタン、１
５，１７……変調器、１６……発生器、１８……
スイツチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 電気装置１用の遠隔制御装置であつて、遠隔
   制御ユニツト２が命令送信器３を有し、装置１が
   命令受信器５を有し、また電気装置１が付加的に
   第２の送信器６を有し、遠隔制御ユニツト２が前
   記第２の送信器６に対応する第２の受信器８を有
   する遠隔制御装置において、第２の送信器６の制
   御入力側に、電気装置１を識別する準備信号が加
   えられ、また、該準備信号を受信した時にのみ装
   置１を制御するように遠隔制御ユニツト２を投入
   接続する回路が、第２の受信器８に接続されてお
   り、遠隔制御ユニツト２で準備信号が受信された
   時に、該遠隔制御ユニツトの作動を示す表示
   （VTR）が現われ、第２の送信器６の信号を第２
   の受信器８が受信する場合には、電気装置１と遠
   隔制御ユニツト２とがどのような空間的関係にあ
   つても、命令送信器３の信号を命令受信器５で受
   信できるように、第２の送信器６および第２の受
   信器８の指向特性およびその組込位置が、命令送
   信器３および命令受信器５に整合していることを
   特徴とする遠隔制御装置。 ２ 表示が、遠隔制御ユニツトを作動させた電気
   装置１を表わす記号（VTR）を有している特許
   請求の範囲第１項記載の遠隔制御装置。 ３ 電気装置１が動作可能状態にあり、かつ遠隔
   制御ユニツト２の操作に対して優先権を持つた他
   の遠隔制御ユニツトの操作によつて電気装置１が
   阻止されない時にのみ、第２の送信器６が準備信
   号を送信する特許請求の範囲第１項記載の遠隔制
   御装置。 ４ 電気装置１の第２の送信器６からの準備信号
   が受信されない時に、遠隔制御ユニツト２におい
   て、該遠隔制御ユニツトの作動を示す表示が行な
   われず、または、遠隔制御ユニツト２が電気装置
   １に関して機能不能であることを示す表示が行な
   われる特許請求の範囲第１項記載の遠隔制御装
   置。 ５ 命令送信器３と第２の送信器６との指向特
   性、および命令受信器５と第２の受信器８との指
   向特性が、相互に同じである特許請求の範囲第１
   項記載の遠隔制御装置。 ６ 第２の送信器６の送信出力が、命令送信器３
   の送信出力に比例して制御される特許請求の範囲
   第１項記載の遠隔制御装置。 ７ 第２の送信器６が、周期的に繰返す期間内に
   のみ準備信号を送信する特許請求の範囲第１項記
   載の遠隔制御装置。 ８ １つの遠隔制御装置２に多数の電気装置１が
   配属されている場合に、各装置１の第２の送信器
   ６が、符号化された種々の準備信号を送信する特
   許請求の範囲第１項記載の遠隔制御装置。 ９ 準備信号の受信の検査が恒常的には行なわれ
   ず、使用者が遠隔制御ユニツト２を投入接続した
   時、または遠隔制御ユニツト２の操作素子が操作
   された時に検査が行なわれる特許請求の範囲第１
   項記載の遠隔制御装置。