JPH0847068A - 遠隔監視制御システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイヤレス端末器とワイヤレスユニットの位
置関係の制限を受けにくい遠隔監視制御システムの提
供。 【構成】 中央制御装置としての親機1 と、負荷を制御
するための操作信号を出力するスイッチ4 と操作信号を
電波信号からなるワイヤレス信号に変換する信号処理部
5 とワイヤレス信号を発信する送信部6 とを有するワイ
ヤレスユニット3と、ワイヤレス信号を受信する受信部2
1とワイヤレス信号を伝送信号に変換する第２信号処理
部22とを有してスイッチの状態を監視するワイヤレス端
末器20と、負荷の動作を制御する制御用端末器40と、を
有し、各端末器及び親機を２線式の信号線2 を介して接
続し、親機が伝送信号を時分割で伝送しスイッチの操作
に応じて負荷の動作制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、負荷を制御するための
操作信号を出力するスイッチの状態を監視しながら負荷
の動作制御を行う遠隔監視制御システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の遠隔監視制御システムと
しては、特開平２−２３１８４号に開示されるようなも
のがある。これは、図11に示すように、中央制御装置と
しての親機1 と、負荷を制御するための操作信号を出力
する複数のスイッチ4 とその操作信号をワイヤレス信号
に変換して出力する信号処理部とそのワイヤレス信号を
発信する送信部6 とを有するワイヤレスユニット3 と、
ワイヤレス信号を受信する受信部とそのワイヤレス信号
を伝送信号に変換する第２信号処理部とを有してスイッ
チ4 の状態を監視するワイヤレス端末器20と、負荷41の
動作を制御する制御用端末器40と、を有し、各端末器2
0,40 及び親機1 を２線式の信号線2 を介して接続し、
親機1 が各端末器20,40 を特定するアドレスデータを含
む伝送信号を時分割で伝送して各端末器20,40 に個別に
アクセスしてスイッチ4 の状態を監視するとともに、ス
イッチ4 の操作に応じて負荷41の動作制御を行うもので
ある。

【０００３】親機1 から信号線2 に送信される伝送信号
Ｖs は、図12に示すように、信号送信開始を示すスター
トパルス信号ＳＴ、信号モードを示すモードデータ信号
ＭＤ、各端末器20,40 を呼び出す８ビットのアドレスデ
ータを送信するアドレスデータ信号ＡＤ、負荷41を制御
する制御データを送信する制御データ信号ＣＤ、チェッ
クサムデータ信号ＣＳ、および各端末器20,40 からの返
送期間を設定する返送待機信号ＷＴよりなる複極（±２
４Ｖ）の時分割多重信号であり、パルス幅変調によって
データが送信されるようになっている。各端末器20,40
では、信号線2を介して受信された伝送信号Ｖs のアド
レスデータと自己の固有アドレスデータとが一致したと
き、その伝送信号Ｖs の制御データを取り込むととも
に、伝送信号Ｖs の返送待機信号ＷＴに同期して監視デ
ータ信号を電流モード信号として返送するようになって
いる。また、親機1 には、モードデータ信号ＭＤをダミ
ーモードとしたダミー伝送信号を常時送信するダミー信
号送信手段と、いずれかの端末器20,40 から返送された
割り込みパルスＶi が受信されたとき、割り込みを発生
する端末器20,40 を検出し、次いでその端末器20,40 に
アクセスして監視データを返送させる割り込み処理手段
とが設けられている。さらに、親機1 では、上述したよ
うに各端末器20,40 から親機1 に返送された監視データ
に基づいて、対応する負荷41を制御する制御用端末器40
に伝送する制御データを作成するとともに、その制御デ
ータを信号線2 を介し当該制御用端末器40に時分割多重
伝送して負荷41を制御するようになっている。

【０００４】このワイヤレスユニット3 は、スイッチ4
を操作することにより出力される操作信号を信号処理部
で光信号からなるワイヤレス信号に変換し、この信号を
ワイヤレス端末器20に送信しており、その結果、ワイヤ
レス端末器20はそのワイヤレスユニット3 のスイッチ4
の状態、すなわち操作信号を出力するか否かを監視す
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】前述した従来の遠隔監
視制御システムにあっては、スイッチ4 を操作すること
により出力される操作信号を、光信号に変換してワイヤ
レスで送信しているため、簡単な構成でシステムの遠隔
操作が可能であるが、光信号が壁などの障害物があると
送信できず、また、光信号の到達距離も限られているた
め、ワイヤレスユニット3 をワイヤレス端末器20の近辺
で、しかも見える位置に置いてワイヤレスユニット3 の
スイッチ4 を操作する必要があった。

【０００６】本発明は、かかる事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、ワイヤレス端末器とワイ
ヤレスユニットの位置関係の制限を受けにくい遠隔監視
制御システムを提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、請求項１記載の遠隔監視制御システムにおいて、
中央制御装置としての親機と、操作することにより負荷
を制御するための操作信号を出力する複数のスイッチと
該操作信号をワイヤレス信号に変換して出力する信号処
理部と該ワイヤレス信号を発信する送信部とを有するワ
イヤレスユニットと、ワイヤレス信号を受信する受信部
と該ワイヤレス信号を伝送信号に変換する第２信号処理
部とを有してスイッチの状態を監視するワイヤレス端末
器と、負荷の動作を制御する制御用端末器と、を有し、
各端末器及び親機を２線式の信号線を介して接続し、親
機が各端末器を特定するアドレスデータを含む伝送信号
を時分割で伝送し、各端末器に個別にアクセスして、ス
イッチの状態を監視するとともに、スイッチの操作に応
じて負荷の動作制御を行う遠隔監視制御システムにおい
て、前記信号処理部は、ワイヤレス信号を電波信号によ
り出力する構成としている。

【０００８】また、請求項２記載の遠隔監視制御システ
ムは、請求項１記載のワイヤレスユニットに、負荷の動
作状態を表示する表示部を設けた構成としている。

【０００９】

【作用】請求項１記載の構成によれば、ワイヤレスユニ
ットのスイッチを操作することにより出力される操作信
号を、信号処理部で電波信号からなるワイヤレス信号に
変換して送信部で発信することにより、電波信号は反射
しながらかなり遠方まで送信されるため、ワイヤレス端
末器とワイヤレスユニットの位置関係の制限を受けにく
く、ワイヤレスユニットがどのような位置でもワイヤレ
ス端末器は受信しやすい。

【００１０】また、請求項２記載の構成によれば、請求
項１の作用を奏するうえに、ワイヤレスユニットに負荷
の動作状態を表示する表示部を設けたことにより、ワイ
ヤレスユニットがどのような位置にあっても、容易に負
荷の動作状態を把握することができる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１乃至図８に基
づいて説明する。図１は遠隔監視制御システムのシステ
ム図、図２はその遠隔監視制御システムのワイヤレスユ
ニットのブロック図である。この遠隔制御システムは、
後述する親機、ワイヤレスユニット、ワイヤレス端末
器、制御用端末器、監視用端末器を主要構成部品として
いる。なお、従来例で説明したものと基本的な機能が同
様な部材には同一の符号を付している。

【００１２】1 は中央制御装置としての親機であり、後
述するワイヤレス端末器、制御用端末器、監視用端末器
と一対の信号線2 を介して接続され、アドレスデータ、
制御データなどの伝送信号のパルス幅変調したものを、
時分割多重伝送によって送受信する。

【００１３】3 はワイヤレスユニットで、後述するスイ
ッチを操作することにより出力される操作信号をワイヤ
レス信号として送信するとともに、照明器具等の負荷の
動作状態を表示する。このワイヤレスユニット3 は、図
２に示すように、操作することにより負荷の動作を制御
するための操作信号を出力する複数のスイッチ4 、その
操作信号を電波信号からなるワイヤレス信号に変換して
出力する信号処理部5、そのワイヤレス信号を発信する
送信部6 、負荷の動作状態を表示する表示部7を主要構
成部品としている。この送信部6 は、信号送受信回路6a
と内蔵アンテナ6bを有しており、後述するワイヤレス端
末器からの電波信号からなるワイヤレス信号を受信する
こともでき、そのときは信号処理部5 でその受信したワ
イヤレス信号を表示部7 で表示するための表示信号に変
換する。また、スイッチ4 と表示部7 はそれぞれ後述す
る各負荷に対応している。

【００１４】また、8 は中央処理部で、ワイヤレスユニ
ット3 の全体の制御をする。9 は伝送信号送受信回路、
10はアイソレーション回路で、スイッチ4 、表示部7 と
中央処理部8 間の信号の送受を一対の信号線11を介して
伝送信号で行う。12はリセット回路で、中央処理部8 が
暴走したときにリセットする。さらに、13は伝送信号送
受信回路9 の電源回路、14は中央処理部8 の電源回路、
15は信号送受信回路6aの電源回路である。また、ワイヤ
レスユニット3 は、図３及び図４に示すような大略箱体
をしており、樹脂製のユニット本体16の前面部16a にス
イッチ4 と表示部7 が、ユニット本体16の内部に他の部
品が内蔵されている。17はワイヤレスユニット3 を商用
電源に接続するためのプラグである。

【００１５】20はワイヤレス端末器で、ワイヤレスユニ
ット3 より送信されるワイヤレス信号を受信して、スイ
ッチ4 の状態を監視する。このワイヤレス端末器20は、
図５に示すように、電波信号からなるワイヤレス信号を
受信する受信部21と、その受信部21が出力するワイヤレ
ス信号を伝送信号に変換する第２信号処理部22を主要構
成部品としている。受信部21は、信号送受信回路21a と
内蔵アンテナ21b を有しており、ワイヤレスユニット3
に電波信号からなるワイヤレス信号を送信することもで
き、そのときは第２信号処理部22で伝送信号をワイヤレ
ス信号に変換する。

【００１６】また、23は中央処理部で、ワイヤレス端末
器20の全体の制御をする。24は伝送信号送受信回路で、
後述する親機と中央処理部23間の伝送信号の送受信を一
対の信号線2 を介して伝送信号で行う。25はリセット回
路で、中央処理部23が暴走したときにリセットする。26
は中央処理部23の電源回路、27は信号送受信回路21aの
電源回路である。さらに、28は光受信回路、29はメモリ
で、ワイヤレス端末器20の固有のアドレスデータを登録
するためのものであり、発信器（図示せず）より発せら
れるアドレスデータを有する赤外線信号を光受信センサ
（図示せず）で受信し、光受信回路28で所定の信号に変
換したのちＥＥＰＲＯＭより形成されるメモリ29に記憶
する。また、ワイヤレス端末器20は、図６及び図７に示
すような大略箱体をしており、樹脂製の端末器本体30の
前面部30a にワイヤレス端末器20が動作していることを
示すＬＥＤからなる動作表示部31があり、前述した他の
部品は、端末器本体30の内部に収納されている。32は信
号線2 を接続する接続端子である。

【００１７】40,40,40は制御用端末器で、それぞれ照明
器具等の負荷41,41,41・・・ の動作を制御するとともに、
親機1 との間で、伝送信号を送受信する。また、制御用
端末器40にもワイヤレス端末器20と同様に自己の固有ア
ドレスデータが登録されており、親機1 が各制御用端末
器40,40,40を識別できるようになっている。

【００１８】42,42,42は監視用端末器で、ワイヤレス端
末器20と同様に第２スイッチ43,43,43,43 の操作を監視
するとともに、親機1 との間で伝送信号を送受信する
が、ワイヤレス端末器20と異なり、第２スイッチ43,43,
43,43 は内蔵している。この各監視用端末器42は、信号
線2 に流れる２４Ｖ電圧を５Ｖ電圧に変換する電源回路
（図示せず）、その監視用端末器42のアドレスを設定す
るアドレス設定部（図示せず）、操作することにより対
応する負荷の動作状態を制御する操作信号を送信する第
２スイッチ43,43,43,43 、その負荷の状態を表示するＬ
ＥＤよりなる表示部44,44,44,44 等を有している。

【００１９】以下、本実施例の動作について説明する。
遠隔監視制御システムは、親機1 が各端末機20,40,42を
特定するアドレスデータを含む伝送信号を時分割で伝送
し、各端末器20,40,42を個別にアクセスして、スイッチ
4 、第２スイッチ43の状態を監視するとともに、スイッ
チ4 、第２スイッチ43の操作に応じて負荷41の動作制御
を行う。

【００２０】今、ワイヤレスユニット3 のスイッチ4 を
操作すると、図８に示すように、ワイヤレスユニット3
の信号処理部5 でその操作により出力される操作信号を
電波信号からなるワイヤレス信号に変換し、送信部6 よ
り発信する。そのワイヤレス信号をワイヤレス端末器20
の受信部21で受信して、第２信号処理部22でワイヤレス
信号を伝送信号に変換し、信号線2 を介して親機1 に送
信する。その結果、親機1 は、その伝送信号に基づき制
御用端末器42に伝送信号を送信し、照明器具等の負荷41
の動作を制御する。また、照明器具等の負荷41の動作状
態が変更になると、それが伝送信号となって制御用端末
器42、親機1 を介してワイヤレス端末器20に送信され、
電波信号からなるワイヤレス信号となってワイヤレスユ
ニット3に送信され、表示部7 の表示が変わる。例え
ば、負荷41である照明器具が点灯しているときは表示部
7 が点灯し、照明器具が消灯しているときは表示部7 が
消灯する。

【００２１】また、監視用端末器42の動作も同様であ
り、ワイヤレス端末器20と異なる点は、スイッチを操作
することによる操作信号がワイヤレスで送信されるか、
有線で送信されるかの違いである。

【００２２】このものは、ワイヤレスユニット3 を商用
電源を投入するだけでワイヤレス端末器20と離れた任意
の場所に置くことができるので、レイアウトの変更や増
設のたびに信号線2 の配線替え等がなく、使い勝手が向
上する。

【００２３】次に、本実施例の変形例について図９及び
図10に基づいて説明する。この変形例は、ワイヤレスユ
ニット3 は、スイッチを有せず表示部7 のみを有するも
のである。このようにすることで、ワイヤレスによる負
荷41の遠隔制御はできないが、負荷41の動作状態は遠隔
地よりワイヤレスで確認することができる。

【００２４】なお、本実施例において、監視用端末器を
設けたが、これは別になくても負荷を制御することがで
きる。また、ワイヤレスユニットとワイヤレス端末器
は、ワイヤレスユニットからの一方向の送信だけでな
く、実施例のように双方向の送信ができるようにするこ
とができる。さらに、本実施例では、照明器具を制御す
る遠隔監視制御システムについて説明したが、このもの
に限定されるものではなく、ワイヤレスユニットとして
は、出退表示をする端末器を遠隔で制御する出退表示操
作ユニットや、空調機を遠隔で制御する空調制御操作ユ
ニット等いろいろなものが考えられる。

【００２５】

【発明の効果】請求項１記載の遠隔監視制御システム
は、ワイヤレスユニットのスイッチを操作することによ
り出力される操作信号を、信号処理部で電波信号からな
るワイヤレス信号に変換して送信部で発信することによ
り、電波信号は反射しながらかなり遠方まで送信される
ため、ワイヤレス端末器とワイヤレスユニットの位置関
係の制限を受けにくく、ワイヤレスユニットがどのよう
な位置でもワイヤレス端末器は受信しやすいので、シス
テムの遠隔操作がさらにしやすくなる。

【００２６】また、請求項２記載の遠隔監視制御システ
ムは、請求項１の効果を奏するうえに、ワイヤレスユニ
ットに負荷の動作状態を表示する表示部を設けたことに
より、ワイヤレスユニットがどのような位置にあって
も、容易に負荷の動作状態を把握することができるの
で、使い勝手が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す遠隔監視制御システム
のシステム図である。

【図２】その遠隔監視制御システムのワイヤレスユニッ
トのブロック図である。

【図３】そのワイヤレスユニットの斜視図である。

【図４】そのワイヤレスユニットの分解斜視図である。

【図５】その遠隔監視制御システムのワイヤレス端末器
のブロック図である。

【図６】そのワイヤレス端末器の平面図である。

【図７】そのワイヤレス端末器の側面図である。

【図８】その遠隔監視制御システムのシーケンスを示す
図である。

【図９】本発明の一実施例の変形例を示すワイヤレスユ
ニットの平面図である。

【図10】そのワイヤレスユニットの斜視図である。

【図11】本発明の従来例を示す遠隔制御システムのシス
テム図である。

【図12】その伝送信号の波形図である。

【符号の説明】

1 親機 2 信号線 3 ワイヤレスユニット 4 スイッチ 5 信号処理部 6 送信部 7 表示部 20 ワイヤレス端末器 21 受信部 22 第２信号処理部 40 制御用端末器 41 負荷（照明器具） 42 監視用端末器 43 第２スイッチ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 中央制御装置としての親機と、操作す
   ることにより負荷を制御するための操作信号を出力する
   複数のスイッチと該操作信号をワイヤレス信号に変換し
   て出力する信号処理部と該ワイヤレス信号を発信する送
   信部とを有するワイヤレスユニットと、ワイヤレス信号
   を受信する受信部と該ワイヤレス信号を伝送信号に変換
   する第２信号処理部とを有してスイッチの状態を監視す
   るワイヤレス端末器と、負荷の動作を制御する制御用端
   末器と、を有し、各端末器及び親機を２線式の信号線を
   介して接続し、親機が各端末器を特定するアドレスデー
   タを含む伝送信号を時分割で伝送し、各端末器に個別に
   アクセスして、スイッチの状態を監視するとともに、ス
   イッチの操作に応じて負荷の動作制御を行う遠隔監視制
   御システムにおいて、 前記信号処理部は、ワイヤレス信号を電波信号により出
   力することを特徴とする遠隔監視制御システム。
2. 【請求項２】 前記ワイヤレスユニットに、負荷の動
   作状態を表示する表示部を設けたことを特徴とする請求
   項１記載の遠隔監視制御システム。