JPH02275463A - 電子写真感光体の製造方法 - Google Patents

電子写真感光体の製造方法

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JPH02275463A
JPH02275463A JP9772189A JP9772189A JPH02275463A JP H02275463 A JPH02275463 A JP H02275463A JP 9772189 A JP9772189 A JP 9772189A JP 9772189 A JP9772189 A JP 9772189A JP H02275463 A JPH02275463 A JP H02275463A
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JP
Japan
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paint
coating
gun
shielding member
discharged
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JP9772189A
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Mitsuru Honda
充 本田
Kazunari Nakamura
一成 中村
Shigeto Tanaka
成人 田中
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は塗料を微小開口部より制御しつつ吐出し、成膜
する電子写真感光体の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、電子写真感光体形成用塗料を用いて支持体上に塗
膜を形成し電子写真感光体を製造する方法としては、例
えば支持体を塗料中に浸漬し、徐々に引き上げることに
より支持体と塗料の表面張力を利用して塗膜を形成する
浸漬塗布方法や、ロール上に一度塗料層を形成し該塗料
層を支持体上に転写することにより塗膜を形成するロー
ルコーティング法などが知られている。
浸漬塗布方法は膜厚の均一な塗膜が比較的簡単に形成で
きるが、使用すべき塗料が多量に必要であり、被塗布物
の形状・大きさによっては装置が大型化してしまう。ま
た、浸漬部分は全て塗布されるので被塗布物の塗膜不要
部分にも塗膜が形成されてしまい、塗膜の除去を必要と
し作業能率が低下してしまう。さらに、多層コーティン
グの際に下地層を溶解してしまう可能性があり、それに
よる塗膜中への混入により特性劣化などがおこり下地層
と上塗層の組み合わせが限定されてしまう。
また、ロールコーティング法は形成される塗膜状態がロ
ールと被塗布物の距離に依存しており、この距離を制御
しやすいシート物・円筒状支持体の塗布に用いられるが
、やはり多量の塗料を必要とし特に円筒状支持体などに
塗布した場合塗膜に継ぎ目を生じてしまう。
一方、前記のような塗布方法のほかにスプレー法と呼ば
れる塗布方法も知られている。
スプレー法は、微小開口部を有するノズルより塗料を吐
出し、霧化することにより生成した微小液滴を被塗布物
上に付着させて塗膜を形成する方法であり、いろいろな
形状や大きさの感光体基体等にしかも広範囲にわたって
塗膜を形成することができ、円筒状基体等に継ぎ目なし
の塗布も可能であり、非常に有効な電子写真感光体の製
造方法である。
しかしながら、このスプレー法によれば霧化するときの
圧力により塗料が飛翔し、塗料中の揮発成分が著しく揮
発して塗料組成が変質する傾向にあること、また、高圧
により泡が発生しこの泡を巻き込みやすい塗膜になるな
どの問題点があり、均一な塗膜を得るのが難しい。さら
に、塗料は圧力等により霧化されて放射状になるため被
塗布物への付着効率が低(、損失した塗料を排出するた
めの排気と汚染防止のための塗料回収設備も必要となっ
てしまう。
また、被塗布物と相対的にスプレーガンを移動させなが
ら被塗布物上に塗膜を形成させると、すでに塗膜が形成
された部分に飛散霧化塗料の一部が付着して被塗布物上
に塗膜欠陥が生じてしまう。
さらに塗膜の非形成部分にも塗料の回り込みを生ずるた
め、剥離もしくは塗料付着防止のために保護手段等が必
要となってしまう等の問題がある。
他に、特開昭52−119651号公報に見られるよう
に被塗布物表面に注液塗布機またはカーテン塗布機を近
接して配置し、塗料の粘度および表面張力を利用して被
塗布物および注液塗布機またはカーテン塗布機の間に塗
料を支持し、塗料のもれを防止しながら成膜する方法が
提案されている。
しかしながら、かかる塗布方法は塗膜の状況が塗料の支
持状態に依存していることから、被塗布物と注液塗布機
またはカーテン塗布機の間隔を精密に制御する必要があ
り、また特にカーテン塗布注液部によるオビ状の継ぎ目
ムラが生じ画像にスジムラを生じることとなり、塗膜の
精度並びに表面状態を優れたものにするためには被塗布
物の精度および注液塗布機またはカーテン塗布機の精度
をきわめて高いものにする必要を生じ、コストアップが
著しく、また、被塗布物と塗布機の間隙から塗料もれを
生じやすく、安定な成膜条件の維持がきわめて困難であ
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記、従来技術における塗膜形成の工程を詳しく分析し
た結果、均一な塗膜とは細分化した部分において均一量
の均質な塗料が分布し、それらが連続しているものであ
ると考えて、所定速度で回転する支持体上に塗料吐出ガ
ンのノズルチップの微小開口部から微小量の塗料を実質
的に霧化せずに筋状に吐出することにより支持体の塗布
面に徐々に塗料を耐着せしめ、支持体全体を塗布する方
法を本件出願人は先に提案した(特願昭62−2608
57号)。
本件出願人が先に提案した塗布方法では、回転する円筒
状支持体上にその回転軸と平行に一定速度で移動する塗
料吐出ガンから塗料が筋状に吐出されると、円筒状支持
体上の塗布始点や塗布始点では第7図(a)に示したよ
うに塗料の塗布端が形成される。このような塗布端を形
成させずに、従来の浸漬塗布方法で製造されるような回
転軸に対して直角となる端部(第7図(b))を形成す
るためには、塗布始点で吐出ガンの移動を一旦停止して
1回転分塗布し、再び吐出ガンを動かし、また塗布終点
では吐出ガンの移動を停止して1回転塗布を継続した後
塗料の吐出を停止するという操作が必要であった。
しかしながら、このような操作によって吐出ガンの停止
位置で丁度1回転分の塗布を行うことは、円筒状支持体
の回転精度や外径公差、吐出ガンの停止時間の精度など
の点で難かしく、1回転分以上例えば1.1〜1.5回
転分璋布されることにより、余分な塗料がすでに塗布さ
れた塗料部分に重なってしまって塗布端部に盛り上がり
が生じてしまうことがあった。特に複数の微小開口部か
ら塗料を吐出する場合には顕著であった。
このような塗布端や塗布端部の盛り上がりが円筒状支持
体の端部に形成された感光体を電子写真装置に適用した
場合、スリーブや現像器などに設けられているスペーサ
ーコロが、円筒状支持体の塗布端にのりあげてしまった
りして、正確なギャップが維持できないという問題点が
あった。
本発明の目的は、塗布端や塗布端部の盛り上がりなどの
端部乱れの少ない電子写真感光体の製造方法を提供する
ことにある。
また、本発明の目的は、吐出ガンの移動モードを簡略化
した電子写真感光体の製造方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明は、微小開口部から電子写真感光体形
成用塗料を吐出して円筒状支持体上の被塗布面に塗布す
る電子写真感光体の製造方法において、円筒状支持体の
両端部に塗料遮蔽部材を有し、微小開口部から吐出する
該塗料が実質的に霧化せず筋状に連続して飛翔すること
を特徴とする電子写真感光体の製造方法である。
第1図(a)に示したように本発明における遮蔽部材1
01は円筒状支持体102の両端部に設けられている。
これによつて吐出ガン103の先端に設けられたノズル
チップ104の微小開口部から吐出した塗料は円筒状支
持体102上にラセン状塗料105として付着しレベリ
ングして均一な塗膜面106となる。第2図に示すよう
に吐出している塗料201が遮蔽部材101の真上にあ
る場合にはその下部には塗料は付着しない。−方、矢印
方向に移動しながら吐出している塗料201が遮蔽部材
101を通りすぎると円筒状支持体102上に塗料は付
着する。これにより円筒状支持体の両端部には塗布端や
塗布端部の盛り上がりは発生せずに円筒状支持体の長袖
方向に対して垂直な塗布端面が形成できる。
遮蔽部材と円筒状支持体との距離202は、一般的には
0.3mm 〜10mm、好ましくは0.4mm 〜5
mm、特に好ましくは0.5mm〜2mmの範囲がよい
遮蔽部材と円筒状支持体との距離が10mmを越えると
塗料筋が次々に遮蔽部材の端から衝突していき、遮蔽部
材の端に溜った塗料を次に衝突する塗料ビームがはじき
飛ばして、遮蔽部材の裏側の円筒状支持体表面に塗料飛
まつが付着することがある。遮蔽部材表面に塗料の付着
しやすい材料であるほど、塗料がたまりやすくなり、上
記現象は起りやすくなる。逆に、遮蔽部材材料が塗料を
付着しに(いものであれば、かなり条件がよくなる。又
、遮蔽部材と円筒状支持体との距離もより近接する方が
、たとえ塗料飛まつが生じたとしても、円筒状支持体上
への付着を小さ(することができるが、0.3mmより
小さ(なると遮蔽部材と円筒状支持体が接触してしまう
ことがある。
上記した円筒状支持体上への塗料飛まつの発生原因は主
に遮蔽部材上、特にその先端に塗料の溜りができて、そ
の上に塗料ビームの次の筋が衝突して飛まつを発生させ
ることにある。
従って、遮蔽部材上の同一箇所に塗料がいつまでも滞留
せず先端方向に流れないような構造にすれば、飛まつの
付着が生じにくり、且つ、過剰塗料のカットをさらに実
現できる。
このような遮蔽部材の構造としては、 1、付着塗料が曲面を伝って速やかに無くなるように円
筒状支持体と類似の曲率半径をもたせる。
2、付着した塗料が下部に流れ落ちるように遮蔽部材の
縦方向(円筒状支持体の回転方向)に縦溝を設ける。
などが挙げられる。
さらに、遮蔽部材の先端部の形状としては、例えば第3
図に示したものが挙げられる。
これらの中でも(d)のように遮蔽部材の先端前方部3
Q1が鋭角構造であって、先端後方部302が鈍角構造
であり、塗料吐出秀句303と先端壁面304の方向3
05とのなす角度306が鋭角になる形状が好ましい。
このような形状は、先端前方部に衝突した吐出塗料が壁
面抵抗を受けずに即座に開放されるので遮蔽部材先端方
向307に塗料がふ(れずに、塗料先端付近308と塗
料の外側309における流速はほとんど変わらない。し
たがって遮蔽部材の裏側に塗料が回り込んで飛び散るこ
とがほとんどない。
さらに(d)の改良型である(e)は、先端が2段に分
かれており、後段部310は先端後方部301に衝突し
て発生したわずかな飛び散りをカットするものである。
遮蔽部材の先端後方部301が直角になっている場合(
第3図(a)、(b)) 、遮蔽部材先端付近に流れる
塗料は、塗料吐出方向302と平行方向の面をもつ先端
壁面303から抵抗を受け、塗料の流れ方向の力との合
力により、先端方向304に塗料がふくれながら流れる
。このとき、先端付近を通る塗料はどその速度は遅い。
そして遮蔽部材を通過したところで先端壁面からの抵抗
が開放されて、遮蔽部材の裏側に多少回り込むような方
向に塗料は流れる。
また、遮蔽部材の先端が半丸棒状の場合(第3図(C)
) 、そこから受ける抵抗の方向は徐々に変わる。これ
と塗料吐出流の方向との合力は、先端後方部31が直角
になっている場合と異なり、ゆるやかに方向を変えなが
ら、遮蔽部材の裏側へ多少回り込む。
本発明における微小開口部から塗料を吐出し塗膜を形成
する方法においては、実質的に霧化しない状態とは吐出
角度が3°以下、好ましくは0゜の筋状に連続して飛翔
する状態を示すものである。
微小領域への集中化(基板上では塗料が若干法がるため
面積で約1/100に集中)を考慮すると吐出速度は3
0m/sec以下が好ましく、さらには25m/ s 
e c 〜2m/ s e cの範囲、特には10m/
sec〜5m/seaの範囲が好ましい。
被塗布物と微小開口部との距離は2〜100mm、特に
は5〜50mmの範囲であることが好ましい。塗料は溶
剤中に固形分を溶解あるいは分散させたものや、固形分
のみのものなど広(適用することができる。また、溶剤
は揮発性のものはもちろんであるが、不揮発性のものも
適用することができる。また塗料の粘度は、基板上に塗
料が付着後表面張力により平滑化するために1000c
ps、さらには200cps以下、特には50Cps〜
4cpsの範囲とするのが好ましい。
また、微小開口部の吐出口口径は、200μm以下が好
ましく、さらには50μm〜180μmの範囲、特には
60μm〜150μmの範囲が好ましい。微小開口部か
らの塗料の吐出圧は3K g f / c rd以下が
好ましく、さらには0.3Kgf/crrr 〜1.5
Kgf/crrrの範囲、特に。
は0.5Kgf/cnf 〜IKgf/crrrの範囲
が好ましい。塗料の吐出量は20cc/分以下、特には
0.8cc/分〜15 c c/分の範囲であることが
好ましい。
電子写真感光体形成用塗料としては、電荷発生層形成用
塗料や電荷輸送層形成用塗料などの感光層形成用塗料、
あるいは、接着性およびバリヤー性向上のための下引き
層形成用塗料や、金属シリング−の局部電池の防止や欠
陥の隠ぺいのための導電層形成用塗料などの中間層形成
用塗料、等が挙げられる。
電荷発生層形成用塗料としては、アゾ顔料、キノン顔料
、キノシアニン顔料、ペリレン顔料、インジゴ顔料、フ
タロシアニン顔料などの電荷発生物質を、ポリビニルブ
チラール、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル
、ポリ酢酸ビニル、ポリカーボネートなどの結着剤樹脂
と、さらにアルコール、ケトン、エーテル、脂肪族ハロ
ゲン化炭化水素、芳香族系などの有機溶剤とに分散した
分散液等が挙げられる。
電荷輸送層形成用塗料としては、スチリル系化合物、ヒ
ドラゾン系化合物、カルバゾール系化合物、ピラゾリン
系化合物、ベンジジン系化合物、トリアリールメタン系
化合物などの電荷輸送物質と、ボリアリレート、ポリス
チレン、アクリル樹脂、ポリエステル、ポリカーボネー
トなどの結着剤樹脂とを、前述のような有機溶剤に溶解
した溶液等が挙げられる。
下引き層形成用塗料としては、カゼイン、ポリビニルア
ルコール、ポリアミドなどの樹脂を前述のような有機溶
剤に溶解した溶液、等が挙げられる。
導電層形成用塗料としては、酸化チタン、酸化スズ、カ
ーボンブラックなどの導電性粒子をエポキシ樹脂、フェ
ノール樹脂、ポリウレタンなどの適当な樹脂と、さらに
前述のような有機溶剤とに分散した分散液等が挙げられ
る。
なお、これらの各塗料には、潤滑剤、酸化防止剤、レベ
リング剤などの添加剤を加えてもよい。
円筒状支持体としては、アルミニウムシリンダー、アル
ミニウム合金シリンダー、ステンレスシリンダーなどが
挙げられる。
電子写真感光体の層構成としては、支持体上に中間層お
よび感光層が順次積層されており、詳しくは中間層は、
導電層と下引き層が積層されており、また、感光層は、
電荷発生層と電荷輸送層が積層されている。
各層の好ましい膜厚は、導電層は、5〜30μm1下引
き層は0.1〜5μm1電荷発生層は0.01〜3μm
1電荷輸送層は10〜30μmである。
本発明の塗布方法は、導電層、下引き層、電荷発生層お
よび電荷輸送層の全層を形成するのに適用することがち
りとも好ましいが、これらの層のうちの1層あるいは2
層などいくつかの層を、浸漬塗布方法などの他の塗布方
法によって形成しても良い。また、電子写真感光体の層
構成として、導電層および/または下引き層は形成しな
くてもよい。さらに、感光層の構成において、電荷発生
層は電荷輸送層の上に形成してもよく、また、感光層は
、積層タイプではなく、単一層型であってもよい。
本発明による塗布方法を用い、電子写真感光体のような
円筒状シリンダー表面に塗膜を形成するための塗布装置
の具体例を第4図に示す。
第4図において、円筒状支持体102はこれを保持を兼
用する回転軸401に固定される。又、回転軸401は
回転モーター402により所定の回転速度で回転される
。一方、ビーム状の塗布液を吐出するためのガン103
は、横送り機構の架台403に乗せられており、円筒状
支持体102の回転軸方向と平行方向に移動する。また
、ガン103は、フィルター404および導出管405
を経由してタンク406に接続されている。エアーバイ
ブ407で導入された圧縮エアーにより、ゲージ408
で定めた圧力にタンク406内の塗料は加圧され、フィ
ルター404および導出管405を経由してガン103
の先端のノズルチップ(不図示)から吐出される。
この装置を用いて実際に塗布する場合、ガンの横送り機
構のスイッチとガン・ニードルのエアースイッチをセッ
トし、円筒状支持体102の所定位置からビーム状の塗
布液を吐出する。同時に回転モーターのスイッチも入れ
、円筒状支持体保持の回転軸を回転させる。ガンの先端
に設けられたノズルチップから吐出したビーム状の塗布
液は、円筒状支持体上にネジを切ったようなパターンで
糸巻き状(らせん状)に付着し、レベリングすることに
より塗膜が成膜される。レベリングによる塗膜の生成工
程は、以下に示すとおりである。すなわち、円筒状支持
体上に付着した糸巻き状塗料は、塗料の衝突エネルギー
および塗料の表面張力ならびに被塗布物の表面張力の為
、第5図(a)に示すように、徐々に幅広く拡がってい
き、隣接する塗料がたがいに接触し被塗布物の塗布面を
すきなくおおう。そして、塗料の表面張力および拡散性
ならびに被塗布物の表面張力により適切な時間経過後、
ピッチに応じて生じていた当初の塗膜凹凸がレベリング
しならされて、第5図(b)に示すように、平滑な面と
して成膜される。なお、糸巻き状に付着する塗料は、塗
料の端部どうしが重なり合うように付着しても重なり合
わないように付着してもよい。更に、塗料の溶剤蒸気を
制御する為にフードを併用すれば表面をより平滑にする
ことも可能である。
ビームにより形成する糸巻きのラインのピッチは、回転
速度とガンの送り速度によって決まる。
又、単位面積上の塗布液の量は吐出量が一定であれば送
り速度によって決まる。
P−r ΔV・“o、d Δv、二単億単位面積当出量(CC7分・crrf)P
 :吐出圧(Kgf/cボ) r :吐出口径(am) d ニオリフイスのベアリング長(c m )υ :送
り速度(cm/分) また、ビームのピッチ巾に関しては、次の関係がある。
Pw (Xニー p、:ビームピッチ中(cm) Ro ニジリンダ−回転数(rpm) 第6図に塗料の吐出口の具体例を示す。第6図(a)は
標準的な単一吐出口を有するノズルチップ104を示す
が、塗布速度を早める為に3つの吐出口を有するノズル
チップ104′の形態のように多数の吐出口を有する形
態をとってもよい。
底ブタが形成された円筒体の底ブタに孔をあけただけの
ものなども使用することができる。
以下実施例により本発明を更に説明する。なお、部はす
べて重量部を示す。
実施例−1 導電層用塗料としてフェノール樹脂10部(大日本イン
キ社製、商品名ニブライオ−フェンJ−325)と酸化
スズと酸化アンチモンで表面処理した酸化チタン11部
、アルミナで表面処理した酸化チタン11部、メタノー
ルを4部とメチルセルソルブ9部に分散用としてfmm
φの硬質ガラスピーズを材料と同容量入れサンドミル分
散機で2時間分散した。分散された塗料をメタノールと
メチルセルソルブ1対1の混合溶剤で固形分が35%に
なるように希釈する。このとき塗料の粘度は15cps
であった。
この塗料を導電層塗布用タンクに入れ、第4図の塗布装
置を用いてビームガンの先端に口径70μmのノズルチ
ップを取り付け、タンクにIK g f / c rd
のエア圧力をかけてガンの塗料吐出量を測定したところ
毎分12ccであり、吐出速度は9m/secであった
。また遮蔽部材の形状はシリンダーの形状に沿った曲面
とし、その先端の形状は第3図(e)のものとした。ま
た遮蔽部材とシリンダーの距離は1mmとした。
次に、ガンと被塗布物との距離を20mmに調節して径
80mmφ、長さ360mmのアルミシリンダーを回転
数1100rpでガンの送り速度を420mm毎分にし
て塗料を霧化させず筋状で導電層を塗布した。ピッチ巾
約2mmで糸状に塗料がシリンダー上に付着し、続いて
塗布されて重なりあった塗料のラインどうしが混合して
レベリングが始まり、5分後に表面粗さ0.2μm以下
の平滑な面となりビームのピッチムラはなくなった。こ
の塗膜を強制排気して溶剤を蒸発させた後、140°C
の乾燥炉で30分硬化させた。このときの導電層の膜厚
は20μmであった。
前記導電層を塗布したアルミシリンダーを冷却し室温に
戻した後、下引き層としてポリアミド樹脂(東し株式会
社製、商品名:アミランCM−8000)1部とメトキ
シメチル変性6ナイロンのポリアミド樹脂(帝国化学社
製、商品名ニドレジンEF−30T)3部をメタノール
130部と1−ブタノール66部に溶解し下引き要用塗
料を作った。塗料粘度は10cpsであった。
この塗料を下引き履用塗料タンクに入れ、ガンの先端に
口径100μmノズルチップを取り付け、タンクに0.
6Kgf/crrrの圧力をかけてガンの塗料吐出量を
測定したところ毎分8ccであり、吐出速度は8m/s
eaであった。このガンと被塗布物との距離を20mm
に調節して、導電層を塗布しであるシリンダーを回転数
12Orpmでガンの送り速度を660mm毎分にして
下引き層を塗布した。導電層上に付着した下引き層のビ
ームの巾は約2mmで、糸状に塗料が付着し、続いて塗
布されて重なりあった塗料のライン同志が混合してレベ
リングが始まり、5分後に表面粗さが0.1μmの平滑
な面となりビームのピッチムラはな(なった。この塗膜
を強制排気して溶剤を蒸発させた後、90℃の乾燥炉で
10分間乾燥させた。この時、この下引き層の膜厚は0
.5μmであった。
前記下引き層を塗布したアルミシリンダーを冷却し室温
に戻す。次に、ポリ(ビニル・アセテートーコービニル
・アルコールーコービニルベンザール)10部を90部
のシクロヘキサノンに溶解し、この溶液にジスアゾ顔料
(2−[−4’(3−(2−クロロフェニル)カルバモ
イル−2−ヒドロキシ−1−ナフチルアゾ)ベンズオキ
サゾール)を固形分として25部加えて、さらに300
部のシクロヘキサノンと250部のテトラヒドロフラン
を加えて、全体の量と等容量の1mm径の硬質ガラスピ
ーズとともにサンドミル中で900rpm、40hr分
散しビーズを分離したのちシクロヘキサンを加えて固形
分を0.5%に調整した。この塗料を電荷発生層塗布用
タンクに入れ、ビームガンの先端に口径75−μmのノ
ズルチップを取り付け、タンクに0.5Kgf/crd
の圧力をかけてガンの塗料吐出量を測定したところ毎分
2.5ccであり、吐出速度は9m/secであった。
次に、このガンと被塗布物との距離を10mmに調節し
て導電層及び下引き層を塗布しであるシリンダーを60
rpmの回転で回しながらビームガンを毎分240mm
でシリンダーの母線方向に移動させ、塗料を霧化せず筋
状で電荷発生層を塗布した。下引き層上に付着した電荷
発生層のビームの巾は約1.5mmで糸状に塗料が付着
し、つづいて塗布されて重なりあった塗料のライン同志
が混合してレベリングが始まり、5分後に塗布膜が均一
化されて濃度ムラのない面となりビームのピッチムラは
なくなった。
この塗膜を強制排気して溶剤を蒸発させた後、90℃の
乾燥炉で5分間乾燥させた。この時の電荷発生層の膜厚
は0.15μmであった。
前記電荷発生層を塗布したアルミシリンダーを冷却し室
温に戻す。次に、ポリカーボネート樹脂(三菱ガス化学
型、商品名:Z−200)10部とヒドラゾン化合物(
p−(N、N−ジエチルアミノ)ベンズアルデヒド−N
′ −α−ナフチル−N′−フェニルヒドラゾン)9.
5部を100部のモノクロロベンゼンと40部のジクロ
ロメタンに溶解する。塗料の粘度は15cpsであった
この塗料を電荷輸送層用塗布タンクに入れ、ビームガン
の先端に口径150μmのノズルチップを取り付け、タ
ンクに0.6Kgf/cn(のエア圧力をかけてガンの
塗料吐出量を測定したところ毎分28ccであり、吐出
速度は9m/secであった。
次に、このガンと被塗布物との距離を20mmに調節し
て電荷発生層まで塗布しであるアルミシリンダーを12
0rpmで回転させながらビームガンを毎分560mm
でシリンダーの母線方向に移動させ、塗料を霧化させず
筋状で電荷発生層を塗布した。
電荷発生層上に付着した電荷輸送層のビームの巾は約2
mmで糸状に塗料が付着し、つづいて塗布されて重なり
あった塗料のライン同志が混合されてレベリングが始ま
り、5分後に表面粗さが0.2μm以下の平滑な面とな
りビームのピッチムラはなくなった。この塗膜を強制排
気して溶剤を蒸発させた後、120℃の乾燥炉中で60
分間乾燥させた。この時の塗膜の膜厚は20μmであっ
た。
実施例−2 遮蔽部材の先端形状を第3図(d)のものとする以外は
実施例−1と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例−3 遮蔽部材の先端形状を第3図(a)のものとする以外は
実施例−1と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例−4 遮蔽部材とシリンダーの距離を4mmとする以外は実施
例−3と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例−5 遮蔽部材の形状を平面状とする以外は実施例3と同様に
して電子写真感光体を製造した。
比較例−1 遮蔽部材を設けないほかは実施例1 て電子写真感光体を製造した。
以上の結果を第1表に示す。
第   1   表 と同様にし 図、 第2図は吐出される塗料の移動状態を模式的に示した図
、 第3図は遮蔽部材の先端部の形状と塗料の流れを模式的
に示した概念図、 第4図は塗布装置の模式図、 第5図は付着した塗料の状態の模式図、第6図は塗料の
吐出口の具体例、 第7図は円筒状支持体の端部の模式図である。
〔発明の効果〕
以上のように本発明の電子写真感光体の製造方法によれ
ば、端部乱れのない電子写真感光体を得ることができる
【図面の簡単な説明】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)微小開口部から電子写真感光体形成用塗料を吐出
    して円筒状支持体上の被塗布面に塗布する電子写真感光
    体の製造方法において、円筒状支持体の両端部に塗料遮
    蔽部材を有し、微小開口部から吐出する該塗料が実質的
    に霧化せず筋状に連続して飛翔することを特徴とする電
    子写真感光体の製造方法。
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