JPH01119357A - スプレー塗布装置 - Google Patents

スプレー塗布装置

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JPH01119357A
JPH01119357A JP62277312A JP27731287A JPH01119357A JP H01119357 A JPH01119357 A JP H01119357A JP 62277312 A JP62277312 A JP 62277312A JP 27731287 A JP27731287 A JP 27731287A JP H01119357 A JPH01119357 A JP H01119357A
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JP
Japan
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paint
coated
atomizer
coating
air
Prior art date
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Pending
Application number
JP62277312A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Honda
充 本田
Kazunari Nakamura
一成 中村
Shigeto Tanaka
成人 田中
Hitoshi Toma
当麻 均
Keiichi Murai
啓一 村井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH01119357A publication Critical patent/JPH01119357A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は塗料を霧滴化し、これを被塗布物上に吹付けて
塗膜を形成するスプレー塗布装置の改良に関する。
〔従来の技術〕
塗料を霧滴化しこれを被塗布物上に吹付けて塗膜を形成
する代表的な方法として、エアーfr/スグレ一方式、
エアレスガンスプレ一方式、静電スプレーがン方式など
が知られている。
エアーガンスグレ一方式とは、加圧エアーヲ/ズルから
噴出させ、ノズル先端に負圧を発生せしめ、塗料を加圧
もしくは吸い上げ式によって霧滴とし、これを被塗布物
上に吹付けて成膜する方法である。塗料の吐出量は一般
に10〜1000睦勢程度で、得られた塗膜は面状態も
良く、また比較的均一に塗布し易い。たとえば膜厚の精
度で±5チも可能でToす、1.00Thを目標膜厚と
した場合0.95〜1.05μの範囲に塗布することが
できる。
しかし、塗料の被塗布物への付着効率は、一般に30%
以下と低い。したがって、残シの70%以上の非付着霧
滴が霧化に用いたエアーのために飛散してしまう。この
霧滴は飛散中にその中に含まれている溶剤が揮発する結
果、組成が変化した霧滴、いわゆるミストと称されるも
のになる。このようなミストが被塗布物の弐面に付着す
ると、塗膜の均一性を悪くする。すなわち、時には凸部
または凹部を生じ、またある時には全体的もしくは局所
的なゆず肌等が生じて、塗膜不良となる。
特に電子写真感光体のように塗膜に電圧を印加して使用
する用途の場合は、上記ミスト等によって突起などの塗
膜異常部位が生ずると、実際に電圧を印加した時、その
部位に放電が生じ、ピンホールとなることもある。
したがって、特にエア・−ガンスプレ一方式においては
、ミストの被塗布物への付着を防ぐことが重要である。
このため、従来はミストを速やかに成膜領域外に排除で
きるようにミストの排除エアー流速、いわゆる排気エア
ーの流速をミストの飛翔速度以上に設定する必要があっ
た。また、排気面積もミストの発生領域、つまシ成膜領
域全体にわたって必要であるから、大きな排気口が必要
であった。たとえば被塗布物が300smXφ100■
の円筒形である場合を例にとると、円形の中心を軸に回
転させながら塗布する際、排気口は最低限、この被塗布
物よシ大きくなければならない。
また、ミストを充分排気するためには、成膜条件等によ
るが一般に排気風速を0.8 m/s@c以上とする必
要がある。そして排気風量も排気面積と排気風速の積で
あるから、非常に大きな量を必要とする。
たとえば前記被塗布物を吐出量3QQaff/分のエア
ーガンで塗布する場合、排気口面積は500麿×400
腫、排気風速は0.8 ml s@a必要となるので。
排気風量は ”’X 旦X0.8 (mla・e )X
60=9.6(m3/lとなる。
一方、空気中のほこシについて考察すると5通常の空気
中には10000個7,5以上のほこり粒子が分散して
いる。上記の例の場合、必要風量は’9.6 m57分
である′から、被塗布物が濡れた状態で上記環境下にた
とえば30秒問おかれたとしても、排気エアー中の4,
8万個のほこシ粒子の約15%(7200個)と遭遇す
る機会が生じ、はこり粒子の大きさや形状、材質等の要
因にょシ何チかは塗膜上に欠陥として付着する。したが
って除塵が必要となるが、上記の如く除塵空気を9.6
m515)室外へ排出するとなれば、コストアップの要
因となる。
次に、エアレスガンスプレ一方式とは、塗料に直接50
〜150 kllcd’の圧力をかけて、先端の形状を
工夫したノズルによって塗料を直接霧化させる方法であ
る。この方法によれば、被塗布物への塗料の付着効率が
良く、およそ50〜60%位と言われている。また、エ
アーを用いて塗料を霧化していないので、霧滴はウェッ
トの状態と考えられ、したがって被塗布物表面に霧滴が
付着してもその周辺と速やかになじむものと推測される
。ただし。
上記の状態は排気量やガンと被塗布物を包含するブース
条件等の設定により、達成される。
静電スプレーがン方式とは、ノズルの先端を電極とし、
これに高電圧をかけて、接地した被塗布物に向けて塗料
を霧化して吐出し、箪科粒子を帯電させて被塗布物に塗
布する方法である。
この方法によるときは、霧滴の被塗布物への付着効率が
80〜90%であるので、ミスト化する恐れのある非付
着霧滴は10〜20%と低いが。
電界によって霧滴の飛翔速度が速くなるため、ミスト化
した霧滴の排除にはその風速を速くする必要がある。し
かし、ミストを除くため排気を行なうと、被塗布物周辺
の空気が流動し、塗膜の乾燥速度が一定しない。
以上のように従来技術では、発生したミストの除去のた
めに排気を十分に行なう必要があったが、その場合、排
気の流れが被塗布物を通過していくことになり、排気速
度や排気量に従って排気中のミストやほこシ等の被塗布
物上への付着の可能性も高くなるという矛盾があった。
このため、薄くて均一な厚みの塗膜の形成には、さらに
高度の技術手段と塗布装置の構造上の改善を必要として
いる。
〔発明が解決すべき問題点〕
本発明の目的は、前記従来技術の欠点を屏消し、塗膜上
のゴミやほこシ等の付着を効果的に減少せしめるととも
にゆず肌をなくし、均一で薄い塗膜が得られるスプレー
塗布装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明のスプレー塗布装置は、塗料を霧化しこれを被塗
布物上に吹付けて塗膜を形成する方式の装置において、
塗料の霧化器の噴霧最大パターンの長さをaとし同器と
被塗布物間の距離をbとした場合、a (1)の関係を
満たし、l1滴の飛翔空間をノ母ター/形状に沿った隔
壁で被塗布物までの間を囲い、同隔壁内部の空気の流量
を0.5 m /s・C以下、0.01 m37s@a
以上とし、上記隔壁内に被塗布物を中心として上記霧化
器と対向し九位置に排気口を設け、上記隔壁内に被塗布
物を通過させて塗工するようにしたことを特徴とする。
塗料の霧化器から被塗布物上に飛翔した霧滴は。
一部が被塗布物上に付着して成膜し、残シが非付着霧滴
となる。そして、この非付着霧滴が系内に長時間滞留す
ると、既述し九如くそれに含まれている溶剤が揮発し1
組成が徐々に異なっていき、遂には液滴というよシ固型
粒子に近い状態、っまりミストとなりて被塗布物表面に
付着゛する。そして1表面塗膜の流動性が既に失われた
状態であると、塗膜は平滑化せず、後から付着し九ミス
トはプッとして観察され、塗膜の不良原因の一つとなる
上記の現象は飛翔する霧滴の溶剤組成が容易に変化する
系、たとえば空気を包含して噴霧するエアースプレーが
ン方式による塗工の場合によくみられ、また外気に連続
する系内においてエアレスガンにより塗料を噴霧する場
合にも顕著にみられる・ 上記の例はいずれも霧滴中の溶剤が容易に揮発し、霧滴
が固成粒子に近い状態に化して飛翔するために生ずるの
であるから、逆に霧滴中の溶剤が容易には揮発しない系
内、あるいは溶剤揮散の制御された系内において霧滴を
噴霧し、塗膜を形成すれば塗膜の不良原因は効果的に減
少させることができる筈である。
以下、図面を参照しながら実施例に基づいて本発明の詳
細な説明する。
第1図(イ)、fp)において、調製された塗料は貯蔵
タンクからポ/ゾ(いづれも図示せず)にょシ吸い上げ
られ、加圧される。さらにペイントレギーレーター、フ
ィルター(いづれも図示せず)を介し塗布液配管13を
流れてスプレーガン2に達し、吐出口1から噴射される
。噴射のオン−オフは弁制御エアー配管14のエアーに
よって行なわれる。
吐出口1から噴射された塗料は、チップの口径、形状に
応じたパターンに拡がる。このとき、霧滴の流れに巻き
込まれるような空気の流れが生じ、噴!1パターンが大
きく乱れるので、この乱れがより小さくなるように噴霧
z4ターン制御側板4を設ける。霧滴はさらに飛翔し、
手前下方に回転する被塗布物7に達する。被塗布物7は
受は治具8を介して回転モータ11により回転させられ
るが。
被塗布物7が手前下方に回転すると、霧滴も手前下方に
流れる。霧滴制御下板15は、・その流れを緩やかKせ
き止め、濃密な霧滴の雲を形成し、霧滴が被塗布物7上
にムラなく付着するように制御している。また、霧滴制
御上板9は、上方に漏れ出た霧滴をスムースに排気ダク
)10“に導くためのものである。被塗布物7に付着し
ない霧滴はブース本体6の壁に付着凝集し、ブース下に
位置する塗布液回帰口12まで流れ、廃液として回収さ
れる。スプレーガン2の移動につれて被塗布物7上に霧
滴が付着し成膜されるが、ブース二重壁5は濡れたす膜
表間が外気に直ちKさらされることを防ぎ、溶剤蒸気の
雰囲気を制御しており、この雰囲気中を被塗布物7が4
0〜4000aa/分の速度で通過するようKなってい
る。
以上の構成において、チップ口径−7−インチのエアレ
スがン2を用いてスプレー塗工する場合、霧滴付着時の
霧滴速度が速すぎると、成膜時の塗膜を波立せ逮ことか
ら霧滴飛翔速度がある距離の飛翔により十分く減速され
ていること、また霧滴組成が必要以上に変化していない
ことなどの条件を満足させるためには、距離りが7〜2
5cI11の領域にあるときに、最良の霧化状態が得ら
れる。ただし、固型分の多いあるいは比重の大きい固型
分を含む霧滴であると、その運動量に応じてより遠くに
飛翔する。
スプレーによる塗膜形成、とくに薄膜の形成において、
噴霧の/ぐターンの乱れは即、塗膜の乱れとなるため、
霧滴は均一に分散した状態であることが必要であるが、
外気に連続したブース内では分散の制御は困難であり、
また霧滴中の溶剤の組成変化の制御もまた、置端である
そこで、本発明ではチップ固有のパターンに合った形状
の隔壁、すなわちノ9ターン制御側板4およびブース本
体6を設ける。これによって外気の影響がなくなり、上
記のようなパターンの乱れや飛翔中の溶剤揮発による塗
膜ムラが無くなる。しかし、隔壁によって完全に塗装ブ
ースを囲ってしまうと、霧滴からの溶剤の蒸発により徐
々にブース内の蒸気圧が上昇すること°になって、噴霧
雰囲気の制御ができなくなる。そこで本発明においては
、吐出口重に相対する位置、あるいは噴霧の流れを好ま
しく制御できる位置にミストの排気ダクト10の開口部
を配設する。これによって排気量の調節を行なったとこ
ろ、噴霧雰囲気を効果的に調節できることが実証された
。   −被塗布物7がゾーン状の霧滴の雲の中を制御
された速度、たとえば40〜4000 m1分の速度で
通過すると、均一に濡れ九塗膜が形成される。被塗布物
が隔壁外部に出ると、塗膜は外気雰囲気にさらされ指触
乾燥が始まる。しかし、前記したように霧滴中に低沸点
溶剤が含まれていると、外気と接触中それが盛んに蒸発
し、塗膜ムラの原因となる。固を分が単一溶剤に溶解さ
れている塗料においては、外気との急激な接触がおって
も、フロキムレーシ、ン(分散した顔料の微粒子が集合
して粗粒子状になる現象)は生じ難いが、複数溶剤に固
型分が溶解している場合、とくに高沸点溶剤に固型分が
溶解し低沸点溶剤で希釈されている違料の場合、霧滴が
付着した直後の1に膜が外気と接触して低沸点溶剤が盛
に蒸散し、しかも固型分を溶解している高沸点溶剤も徐
々に蒸散するので、固型分濃度が高まυ、Vor ta
x作用のため局部的な凝集が起り、塗膜の濃淡ムラの原
因となる。
ここで比較のため、浸漬法による塗工の場合を考える。
複数溶剤中の高沸点成分に固型分が溶解している塗料を
浸漬法により塗工する場合、塗膜が直接外気と接触する
ようにして塗工すると、前記したよりなVort@x作
用により局部的な凝集が起シ、塗膜の濃淡ムラとなる。
しかし、溶剤の蒸気圧が被塗布物と隔壁の間で一定に制
御されるように隔壁の径、高さを設定すると、塗膜の指
触乾燥と平滑化が良好に進行する。したがって、スプレ
ー翅工の場合においても、上記のように塗膜の指触乾燥
と平滑化とが順調にゆく構成をとるならば、たとえ複数
溶剤の塗料であっても、浸漬法によって形成されるよう
な薄膜が得られる。しかし、浸漬法の場合、円筒状の被
塗布物を長手方向に立てて塗工するため、塗料は常に重
力の影響を受け、被塗布物の上端では塗膜が薄く、下端
では厚く塗布される。このよりな本質的な膜厚ムラを除
去するためには、塗工速度を塗工途中で微妙に変えるか
、または塗膜の流動性を充分制御できるように溶剤の蒸
気圧を設定することが必要と考えられるが、いづれにせ
よ膜厚差を全くゼロにすることは非常に困難である。こ
れに対して、スグレニ塗工の場合では、被塗布物を横置
き回転させれば浸漬法で塗布し九場合に観察される膜厚
差をゼロにすることも可能である。
さらに実験で得られたデータを基に塗料粒子の挙動を考
察する。
工、。インチの吐出口−から圧力50 kgf/cW1
で塗料を吐出する場合、吐出量は2.05 mj/s@
eであるから、初速を961M/−・Cとすると、=M
o X 3.14 X 6.35 X 10、”、Mo
 = 2.0510.0127 = 161.4輻/5
ee)また、距離20mにおける塗料粒子の付着状態か
ら、塗料粒子の平均粒径を15μmと仮定する。
流体中を動く物体に関してニュートンの慣性法則に基づ
く下記の速度式が成立するO vo:塗料粒子の初速度 ρ :流体(空気と塗料)の密度 C′:レイノルズ数(塗料粒子の周囲の流れが完全に乱
れている場合)0.44 r :塗料粒子の径、たとえば7.5μの平均半径上式
より、被塗布物7までの距離20のとしてエアーレス塗
工した場合の速度を求めると、下式%式% 塗料粒子は被塗布物7表面に衝突付着し、成膜する。
速度τ(m/sec )の塗料粒子が被塗布物7に衝突
した時の運動エネルギーと、塗料粒子が付着することK
よシ減少する被撒布物7の表面エネルギーとの和が、塗
料の付着エネルギーに打ち勝つ条件下で塗料は付着する
1rnν2 :各々塗料粒子当りの運動エネルギーG 
:被塗布物上で占める塗料粒子の面積に相当する、被塗
布物7の表面エネルギー θ :塗料中溶剤の接触角 rt:塗料中の表面張力 Wa a付着仕事量 また、成膜に関しては塗膜のレベリングが重要な点とな
るが、塗膜の塗料中溶剤の蒸発に伴ない表面層は温度が
下シさらに濃縮するために密度が増し、降下垂直流を生
じて対流が起る。この結果生じるゆず肌等に抗して表面
の平滑化を進める条件設定が必要となる。
理論・上、下式が成立する。
rl〉r2  ρ1くρ2 (ρ1−ρ2)(γ、−r2)(0 γ1 :塗液上層の表面張力 T2:塗液下層の表面張力 ρ1 :塗液上層の密度 ρ :塗液下層の密度 γ1とγ2の差が1 dyn@/cm以上あれば対流が
起るので、極く通常のスプレー塗工等の条件下では容易
に対流が生じる。
これを防ぐためには、塗料粒子が付着後流動性を持つこ
となく、塗膜としてセッテングする条件に設定するか、
または逆に動方向のすり応力が主力となる程度にやや過
剰に塗布液を被塗布物7上に付着させる条件設定が必要
である。あるいはまた、この両者の中間の条件設定が可
能な方法として、堕布直後に被塗布物7上の空気が蒸発
する液体で速やかに飽和されるように、フードで覆うか
または塗液中の溶剤蒸気を被塗布物上に供給する方法が
考えられる。
次に、噴霧の最大パターン巾を長さaとし、被撒布物7
までの距離をbとした場合1本発明士は第4図に示す如
く、a (bの関係になければならない。
ただし、同図の場合は塗料粘度40 cps 、スプレ
ーがン2のチップ径π面 インチ、塗料圧50kgt/
cJの条件下で塗工した。スプレーガン2と被塗布物7
の関には噴霧のパターンを混乱させるような遮蔽物は設
けていない、iた、外気の影響を受けないよう、全体を
大きく隔壁で囲った中で本件の測定を行なった。これに
よると、スプレーガン2からの距離が60■以上離れた
場合にa (bが成立することが分−7る。ただし、第
4図のようなグラフは塗料の粘度、チップの口径、塗料
圧等に依存しており、a (bの関係が成立しはじめる
距離は、各々の条件に応じて変動する。スプレーガン2
と被塗布物7の間を囲った第1図の装置の場合、吐出ロ
ー近辺において塗料粒子に与えられた運動エネルギーは
まだ充分おり% a(bの成立し始める距離すを大きく
変えるほどではない。しかし、囲うことによって、塗料
中の溶剤の蒸気が速やかに充満し、塗料粒子から9溶剤
蒸気の発生が一定の所で抑制されるので、ブース本体6
内で落下しない限〕、被塗布物7に付着する可能性があ
る。bの上限は、排気ダク)10の開口部が塗料粒子の
飛翔方向に設置されてない場合において(1)式の塗料
粒子の運動速度が殆どゼロとなる地点と考えられる。−
2−インチ径のチップを用いたエアレススプレー塗工の
場合、塗料粒子の半径は7.5〜15μに平均径がある
と考えられるので、第5図より、吐出口lから30〜6
0c!nで殆ど運動速度がゼロとなる。
ノダターン巾1が被塗布物7までの距離すよシも大きく
なる条件は。
1)  bが極めて小さい 2)ノ臂ターン角度が大きい の場合が考えられるが、各々次のような問題がある。
1)の場浴、噴霧速度はまた充分に大きく、霧滴は被塗
布物7表面に勢いよく衝突し、塗膜を荒すとともに衝突
によって生じた微粒子が成膜に寄与せず、ミストとして
浮遊し、そのうち大きなものはfきやプツの原因となる
2)の場合、塗布面以上に拡がり、・被塗布物7および
その周辺に溶剤蒸気が過剰に供給されるため、とくに予
定膜厚の厚い層の場合にはブレの問題が生ずる。また、
被塗布物以外に塗料の噴霧が拡がっているため、その分
、塗布効率は低下する。
次に、本発明では隔壁内部の空気の流量を0.5@3/
sec以下、 0.01 m’/sec以上にしなけれ
ij’すらない。
それは、微粒子の、空間への拡がり方はその重さ(体積
)から想像されるよシも広く、且つ、濃密な状態である
ように観察され、例えば約10μmの微粒子5011(
比重1として)を1 m3中に拡散した場合、例え50
Iであっても1 m3中にピッシリと微粒子が充填され
ているかのようになる。
しかるにエアレス・がンにより13Qd/分の吐出量で
ペイント微粒子が連続して一定空間に供給される系の場
合1例えば約5000m’の容器中に噴霧されるとする
と、前記した例が1mに5011であるから、50÷1
000000譚’=0.00005(F、名3)に対し
、130÷60÷5000譚’=0.0O0434(,
9贋・sea )となり、かなシ濃密な霧の状態となっ
ている。
そこで、排気することによって適切な塗装噴霧の状態に
調整することが必要になる。
前記したように0.01 m’/sac乃至0.5 m
37sec (D流量で排気すると排気量も含めた空間
に噴霧したことと置きかえて考えられるので(130/
60)÷(15,000乃至505,000cIn’)
=O,0O00043乃至0.000145(V−・s
ee )。これは前記、5097m3の例と比べると、
0.086倍乃至2.9倍の霧の濃密さになる。塗装膜
は、極く薄い膜から、厚い膜まで種々あるので、0.0
1 m /s@c乃至0.5m /secの範囲におい
て、流量を調整することによって任意の膜厚に仕上げる
ことになる。
実施例1 第1図(イ)、(ロ)に示す装置において、被塗布物7
として長さ255■、直径60m、肉厚0.8閣のシリ
ング−を用いて下記の要領で塗工を行なった。
マス、ハターン制御側板4は噴霧の・臂ターンの拡がり
が距離25儒で20〜25cINあるので、ブース本体
6に接続するところで径25c11Mの円形、ラッノ9
状になっている。排気ダク)10は径10αで、ブース
本体6内の溶剤蒸気の雰囲気を制御できるように弁の開
閉が可能であり、排気量は0.1m/分とした。霧滴制
御下板15は水平に対し45e′の角度で設置し、被塗
布物7であるシリンダーとの隙間を5■とじた。また、
塗膜がブース本体6から出て急激に乾燥されることを防
ぐため、ブース二重壁5とブース本体6の間を10cW
1にとった。
塗料の調製には、C−型鋼フタロシアニン10部(重量
部、以下同じ)と数平均分子量2万のビスフェノール2
型ポリカーボネート樹脂90部をシクロヘキサノン15
00部に分散溶解させた(ε−型鋼フタロシアニンの平
均分散粒子径は0.06μ)。
この塗料を用い、エアー圧4 k51.に1.塗料圧5
0hiJ、塗料吐出量130i1/分、スプレーガン2
の移動速度10−00■/分、シリンダー7回転速i1
50rpm 1シリン/−7とスプレーガン(エアレス
ガン)2との距離を25crRにとってシリンダー7外
表面に塗膜を形成し、しかるのち100℃、60分間加
熱乾燥して、膜厚20μmの感光層とした。
このものを電子写真感光体とする。
比較例1 隔壁部分が完全に被覆された状態ではなく、ブース本体
6の四隅とスプレーが72本体とを架橋で結んだ構造と
し、且つ排気量を5m’/分としたこと以外は実施例1
と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例1と比較例1でそれぞれ得られた電子写真感光体
について複写機(キャノン株式会社製PC−22)で画
質特性を評価したところ、下記の結果が得られた。
実施例1    比較例1 排気風t      0.1m/分   5m/分隔壁
構造       被 榎     一部架橋ゴミ、1
ツ      無 し     3ケ/100J塗布ム
ラ      無 し     若干あシ画像欠陥 白
ポチ  無 し     5ケ/100i黒ポチ  無
 し     5ケ/100α2以上の結果から明らか
なように、本発明による電子写真感光体は塗膜が均−且
つ欠陥も少ないので、画像上問題となる欠陥も少なくな
る。
実施例2 ヒドラゾン30部とスチレンメチルメタクリレ−)70
部1酢酸メチルとモノクロルベンゼンからなる混合溶剤
に溶解させて塗料を調製した。
この塗料を用いて第2図0)、(ロ)K示す装置により
シリンダー7の塗工を行なった。
第1図(イ)、←)の装置と構成上具なる点は、ブース
二重壁5内に溶剤溜め16、すなわち溶剤蒸発発生の仕
組みを設けたことである。
実験条件は、シリンダ7外表面とスプレーガン2との距
離を20cmとしたこと、シリンダーの回転速度を18
 Orpmとしたことを除いて実施例1と同様にして電
子写真感光体を製造した。
その画質特性の評価は、実施例1とほぼ同様の結果が得
られたが、溶剤溜め16の作用によシリンダ−7外表面
が若干濡れた状態になるなめ、たとえ塗料が半乾きの状
態でシリンダ−7外表面に付着したとしても、速やかに
流動性が得られるので、より平滑な塗膜が得られる。こ
れは実施例1より低沸点溶剤の多い塗料を用いた場合に
とくに有効である。
実施例3 顔料(酸化チタン)10部とフェノール樹脂1゜部を、
メタノールとメチルセルソルブの混合溶剤900部に分
散させて塗料を調製し九。
この塗料を用いて第3図(イ)、←)に示す装置により
シリンダー7の塗工を行なった。
第1図(イ)、←)の装置と異なる点は、塗装後、指触
乾燥ゾーンを通過後、塗装ドラム惚光性樹脂塗工後の7
リングー)が予備乾燥ゾーン17を通過する構成になっ
ていることである。
実験条件は、シリンダ−7外表面とスプレーガン2との
距離を20mとしたことを除いて実施例1と同様にして
電子写真感光体を製造した。
その画質特性の評価は、実施例1とほぼ同様の結果が得
られた。
なお、塗膜は本乾燥を140℃以上の温度で行なうため
、塗膜に残留溶剤が多く含まれていると、再び塗膜が流
動性を呈し、ブレの生ずることがある。これを防ぐには
予め残留溶剤を少なくすることが望まれ、予備乾燥ゾー
ン17の配役はその目的に合致している。
〔発明の効果〕
以上で明らかなように、本発明のスプレー塗布装置は塗
料の霧化器の噴霧最大ノJ?ターン巾を長さaとし被塗
布物までの距離をbとした場合、1<bの関係を満たし
、霧滴の飛翔空間をノ9ターン形状に沿った隔壁で被塗
布物までの間を囲い、同隔壁内の空気の流量を適正に保
ち、且つ上記隔壁内に被塗布物を中心に上記霧化器と対
向した位置に排気口を設け、上記隔壁内に被塗布物を通
過させて塗工するようにしたので、 (1)塗膜のプミ、プツ等が効果的に減少すること、 (2)塗膜厚の均一性が向上すること、(3)塗膜のゆ
ず肌が解消すること、 (4)霧化塗料の回収、再利用が計れること、などの効
果が発現し、塗膜欠陥の非常に少ない塗工が可能になっ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の互に異なる実施例のスプレー
塗布装置を示すもので、ビ)は平面図、(ロ)は正面図
である。第4図はスプレー塗装において噴g 、fター
ン巾1とスプレーがンからの距離すの関係を示す線図、
第5図は同じくスプレー塗装において塗料粒子の飛翔速
度と飛翔距離の関係を示す線図である。 1・・・スプレーガン吐出0.2・・・スプレーがン、
4・・・噴霧パターン制御側板、5・・・ブース二重壁
、6・・・ブース本体、7・・・被盆布物(シリング−
)、9・・・霧滴制御上板、10・・・排気ダクト、1
2・・・塗布液回帰口、15・・・霧滴制御下板。 代理人 弁理士  山 下 穣 平 方1図 (ロ) 第2図 (イン (ロ) 第3図 1口】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 塗料を霧化しこれを被塗布物上に吹付けて塗膜を形成す
    るスプレー塗布装置において、塗料霧化器の噴霧最大パ
    ターンの長さをaとし同器と被塗布物間の距離をbとし
    た場合、a<bの関係を満たし、霧滴の飛翔空間をパタ
    ーン形状に沿った隔壁で被塗布物までの間を囲い、同隔
    壁内部の空気の流量を0.5m^3/sec以下、0.
    01m^3/sec以上とし、上記隔壁内に被塗布物を
    中心として上記霧化器と対向した位置に排気口を設け、
    上記隔壁内に被塗布物を通過させて塗工を行なうように
    したことを特徴とするスプレー塗布装置。
JP62277312A 1987-11-04 1987-11-04 スプレー塗布装置 Pending JPH01119357A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002102760A (ja) * 2000-09-29 2002-04-09 Nippon Paint Co Ltd 水性塗料回収方法
JP2007238394A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Dainippon Printing Co Ltd 金属酸化物膜の製造方法、および、金属酸化物膜の製造装置

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