JP2640395B2 - 分散樹脂皮膜の形成装置 - Google Patents

分散樹脂皮膜の形成装置

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JP2640395B2 JP3072166A JP7216691A JP2640395B2 JP 2640395 B2 JP2640395 B2 JP 2640395B2 JP 3072166 A JP3072166 A JP 3072166A JP 7216691 A JP7216691 A JP 7216691A JP 2640395 B2 JP2640395 B2 JP 2640395B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐指紋性,耐食性等を
損なうことなく導電性,溶接性等を備えた分散樹脂皮膜
を、表面全域にわたり均一な分布で鋼板表面に形成する
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼板表面は、取扱い中に指紋が付着し易
く、表面変色の原因となる。特に、表面外観を重要視す
るステンレス鋼にあっては、指紋付着に起因して表面に
干渉色が現れ、商品価値を著しく低下させる。また、亜
鉛めっき等の表面処理を施した鋼板に付着した指紋は、
布で拭く程度では鋼板表面から容易に除去されない。
【0003】これら指紋を鋼板表面から除去するため、
洗剤,溶剤で鋼板を洗浄する工程が採用されている。し
かし、洗浄工程が加わるために製造ラインが煩雑にな
り、生産性が低下する。そこで、鋼板表面をクロメート
皮膜及び樹脂皮膜で覆うことにより、耐指紋性を付与し
ている。
【0004】従来の樹脂皮膜は、比較的大きな付着量で
鋼板の表面全体を覆うように形成されている。そのた
め、形成された樹脂皮膜が絶縁層として働くため、樹脂
被覆鋼板を使用して電気製品,内装部品,各種機器等を
組み立てる際、溶接性,半田付け性等が悪くなる。
【0005】本発明者等は、これらの相反する要求を満
足させるために、樹脂皮膜を不連続状に鋼板表面に形成
させる方法を開発し、特開昭63−114635号公
報,特開昭63−276539号公報,特開昭64−1
1981号公報等で紹介している。新しく提案した方法
においては、静電気を帯電させた樹脂液を高速回転する
ノズルから噴霧し、電気的な吸引力によって鋼板表面に
飛翔させる。ここで、鋼板表面に対する樹脂液の塗布量
を調整するとき、多数の液滴が鋼板表面に付着する。次
いで、乾燥炉で焼付け処理を施すことにより、鋼板表面
に不連続樹脂皮膜が形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】静電分散により不連続
状の樹脂皮膜を鋼板表面に形成する場合、負に帯電され
たアトマイザーを高速回転し、このアトマイザーから樹
脂エマルジョンを粒滴として鋼板表面に飛翔させてい
る。しかし、塗装される鋼板は、40〜70m/分程度
の搬送速度で下流側に送られている。そのため、鋼板の
表面近傍には、この鋼板の走行に随伴される空気流が発
生している。
【0007】アトマイザーから鋼板表面に飛翔した樹脂
エマルジョンの粒滴は、鋼板表面近傍に至ったとき、空
気流によって下流側に流される。そのため、鋼板表面に
到達した粒滴は、所期の分布から偏位した分布となる。
この偏位に起因して、粒滴の分布密度に部分的な粗密が
発生する。粒滴が密に分布している箇所では、焼付けま
での段階で、粒滴相互の間にブリッジが形成され、連続
した樹脂皮膜が形成され易くなる。他方、粒滴が粗に分
布している箇所では、露出した金属面の割合が多くな
り、必要とする耐指紋性が得られない。また、樹脂皮膜
の付着量にムラが生じるため、表面外観も劣化する。
【0008】本発明は、このような問題を解消すべく案
出されたものであり、鋼板表面近傍の空気流に起因する
悪影響を空気圧或いは静電気的な反発力で相殺すること
により、所期の均一な分散形態で樹脂エマルジョンの粒
滴を鋼板表面に被着させ、表面全域にわたり均一な分布
密度の分散樹脂皮膜を形成することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の分散樹脂皮膜形
成装置は、その目的を達成するため、クロメート処理さ
れた鋼板の表面に樹脂エマルジョンの粒滴を高速回転す
るアトマイザーから静電分散させて分散樹脂皮膜を形成
する際、鋼板の走行に随伴する空気流に乗って下流側に
向かう前記粒滴の偏位を、空気圧或いは電気的反発力で
打ち消す手段を採用している。
【0010】空気流の流動エネルギーを軽減する向流空
気流によって軽減する場合、クロメート処理された鋼板
が内部を通過する静電分散塗装装置と、前記鋼板の上下
両面に対向して配置され、高速回転する一対のアトマイ
ザーと、前記静電分散塗装装置の出側開口部に設けられ
た空気噴出ノズルとを備えた装置が使用される。また、
空気流の流動エネルギーを軽減する静電気的な反発力で
軽減する場合には、静電分散塗装装置の出側開口部に設
けられ、負の電荷が加えられた補助電極を使用する。
【0011】
【作用】アトマイザーから分散された樹脂エマルジョン
の粒滴は、アトマイザーの高速回転により与えられた遠
心力で半径方向外向きに飛翔する。そして、アトマイザ
ーを介して負に帯電されているので、接地により正に帯
電された鋼板に引っ張られる。鋼板Pが静止している状
態では、飛翔する液滴に作用する力は遠心力及び電気的
な吸引力であり、アトマイザーNを中心として円周方向
に均等になっている。そのため、樹脂エマルジョンの粒
滴Eは、図1(a)に示すように、一定した半径Rをも
った分散形態で鋼板Pに被着する。このとき、粒滴Eの
分布密度が鋼板Pの幅方向に関して均一になるように、
半径Rを鋼板Pの幅よりも大きく取っている。
【0012】ところが、鋼板Pが搬送方向Dに走行して
いる状態では、鋼板Pの走行に随伴して空気流Fが発生
する。空気流Fは、鋼板Pの表面近傍になるほど、大き
な流速となる。この空気流Fが発生している雰囲気に飛
翔した樹脂エマルジョンの粒滴Eは、空気流Fの流動エ
ネルギーに引っ張られ、下流側に流される。空気流Fの
流動エネルギーは、特に静電分散塗装装置の出側近傍で
大きくなる。その結果、図1(b)に示すように、鋼板
Pの表面に粒滴Eが到達した段階では、所期の円周状分
布から偏位した状態で粒滴Eが分布する。鋼板Pの長手
方向にみた場合、この偏位に起因して粒滴Eの分布密度
に粗密が発生する。この粗密は、前述したように付着量
不足或いは樹脂皮膜の連続化を局部的に発生させる。
【0013】本発明においては、空気流Fによる悪影響
を、鋼板Pの搬送方向Dとは反対方向に働く力Gによっ
て抑えている。この対抗力Gは、静電分散塗装装置の出
側から向流に空気を吹き込むこと、或いは静電気的な反
発力を飛翔する粒滴に与えることによって得られる。空
気流Fに乗って下流側に偏位しようとする粒滴Eは、対
抗力Gで押し戻される。その結果、図1(c)に示すよ
うに、偏位量が打ち消され或いは軽減され、鋼板Pの幅
方向に関して均一な密度で粒滴Eが分配される。
【0014】本発明は、たとえば図2に示したような製
造ラインで実施される。鋼板10は、図2において左か
ら右方向に搬送される。このパスラインに沿って上流側
から、クロメート処理装置20,乾燥装置30,冷却装
置40,静電分散塗装装置50及び後冷却装置60が配
列されている。
【0015】クロメート処理装置20は、密閉チャンバ
ー21に配置された容器22にロールコータ23を浸漬
している。容器22に収容されているクロメート処理液
24は、ロールコータ23によってもち上げられ、通板
されている鋼板10に供給される。このクロメート処理
液との接触により、鋼板10の表面にクロメート皮膜が
形成される。なお、図2では、ロールコータ23によっ
てクロメート処理液24を鋼板10の表面に供給してい
るが、スプレー式でクロメート処理液を供給することも
できる。また、電解槽を通過させることにより、鋼板1
0の表面にクロメート皮膜を形成することも可能であ
る。
【0016】クロメート皮膜が形成された鋼板は、余剰
の処理液が除去された後、乾燥装置30に送り込まれ
る。乾燥装置30には熱風供給口31及び排気口32が
設けられており、180±20℃の熱風が供給される。
この熱風により高温雰囲気となった乾燥炉30の内部を
通過する間に、鋼板10の表面に残留しているクロメー
ト処理液が蒸散し、鋼板10の乾燥が行われる。なお、
加熱乾燥手段としては、鋼板10のパスラインに沿って
配置したヒータや輻射加熱管等を採用することもでき
る。
【0017】乾燥後の鋼板10は、次いで冷却装置40
に送り込まれる。冷却装置40は、隔壁41によって複
数のチャンバー42〜45に区分されている。そして、
送気ファン46によって、チャンバー42〜45に冷却
空気が供給される。冷却空気と接触することにより、鋼
板10が冷却される。この空冷方式は、鋼板10の表面
に形成されているクロメート皮膜からクロム酸の溶出を
防止する上で、好ましい冷却手段である。
【0018】送気ファン43から供給される冷却空気
は、搬送されている鋼板10と向流接触、すなわち下流
側のチャンバー45から上流側のチャンバー42に流れ
るように、冷却装置40に吹込まれることが好ましい。
しかし、最下流のチャンバー45に冷却空気を吹込んだ
場合、冷却装置40の出側から流出する冷却空気の流量
が多くなる。そこで、図示するように、最下流のチャン
バー45を避けた下流側のチャンバー44に冷却空気を
吹込んでいる。また、冷却装置40を出る鋼板10が1
40〜80℃の温度域に保たれるように、空冷条件を制
御することが好ましい。
【0019】冷却された鋼板10は、静電分散塗装装置
50に送り込まれる。静電分散塗装装置50は、密閉チ
ャンバー51の内部を通過する鋼板10の上下両面に対
向する一対のアトマイザー52及び53を配置してい
る。アトマイザー52は、図3に示すように回転軸53
の先端にヘッド54を装着している。ヘッド54の内部
に空間部55が円周状に穿設されており、空間部55が
アトマイズ孔56を介し開放空間57に連通している。
ヘッド54は給電線58により−100KV程度の高電
圧に荷電され、塗布される樹脂液を供給するノズル59
の先端が空間部55に臨んでいる。なお、下方のアトマ
イザー53も、同様な構造をもっている。
【0020】これらアトマイザー52,53を数万rp
mで高速回転させるとき、ノズル59から空間部55に
供給された樹脂液は、アトマイズ孔56を介して開放空
間57に至り、液滴として遠心力で半径方向に放出され
る。アトマイザー52,53から出た液滴は、負に帯電
されており、接地により正に帯電されている鋼板10に
引っ張られ、鋼板10の表面に被着する。
【0021】このとき、鋼板10の搬送により生じた空
気流を打ち消すように、静電分散塗装装置50の出側か
ら空気を吹き込むノズル51aが設けられている。ノズ
ル51aは、鋼板10の表面に向けて空気が吹き出され
るように、傾斜配置されている。また、この空気流は、
後述する後冷却装置60の送気ファン64から分岐管6
5を介して供給することができ、鋼板10の表面に発生
した空気流に対応した逆方向の空気流を発生させるよう
に流量調整弁を備えていることが好ましい。ノズル51
aから吹き出される空気流の流量は、鋼板10の搬送に
より生じた空気流を考慮して定められるものであるが、
通常は3〜10Nm3 /分の範囲に維持される。
【0022】鋼板10に付着する樹脂の付着量を乾燥重
量で0.1〜2.0g/m2 の範囲に維持するとき、図
4に示すように、鋼板10の表面に形成しためっき層1
1及びクロメート皮膜12の上に不連続状の分散樹脂層
13が形成される。個々の分散樹脂層13の直径dは、
40〜150μmの直径をもっている。ここで、樹脂の
付着量13が0.1g/m2 未満であると、樹脂で覆わ
れずに露出しためっき層11の表面積が大きくなり、耐
指紋性が低下する。逆に、樹脂付着量が2.0g/m2
を超えるとき、個々の分散樹脂層12の間にブリッジが
形成され、連続した樹脂皮膜となり易い。この点で、樹
脂付着量を0.1〜2.0g/m2 の範囲に維持するこ
とが好ましい。
【0023】樹脂液としては、水溶性又は水分散性の有
機樹脂エマルジョンが使用される。たとえば、アクリル
シリカ複合樹脂又はこれにワックスを1〜25%含有す
る卯右記樹脂エマルジョン及びアクリル変性ポリオレフ
ィン樹脂等の有機樹脂エマルジョンがある。
【0024】静電分散塗装された鋼板は、次いで後冷却
装置60によって冷却される。後冷却装置60は、冷却
装置40と同様に、隔壁61により区画された複数のチ
ャンバー62,63を備えており、下流側のチャンバー
63に送気ファン64から冷却空気が吹き込まれる。こ
の過程で、分散樹脂層12が乾燥され、目標とする不連
続状の樹脂皮膜が鋼板10の表面に形成される。
【0025】
【実施例】実施例1:ワックス20%を含有するアクリ
ル−シリカ系の樹脂液を、ラインスピード70m/分で
走行している鋼板の表面に、図2に示したアトマイザー
を使用して施した。静電分散塗装装置50の入側温度を
100℃に設定した鋼板に、平均付着量1.0g/m2
の下で樹脂を静電分散させた。
【0026】ノズル51aから向流状態で空気を吹き出
さない場合、鋼板10の幅方向に関し中央部が密、両端
部が粗な分布密度で樹脂エマルジョンの粒滴が付着し
た。そのため、焼付け後の鋼板10の中央部表面には、
複数の樹脂皮膜が相互に連結された皮膜となっていた。
また、両端部では、分散樹脂皮膜の分布密度が小さく、
耐指紋性に問題があった。
【0027】これに対し、ノズル51aから流量7Nm
3 /分で空気流を静電分散塗装装置50に吹き込んだと
ころ、粒滴の分布密度は鋼板10の幅方向に関し1.0
±0.2g/m2 の範囲に維持され、分散樹脂皮膜の間
にブリッジが検出されなかった。また、最も小さな分配
密度で分布樹脂皮膜が形成された箇所にあっても、十分
な耐指紋性を備えていた。
【0028】実施例2:鋼板10の搬送に伴って発生す
る空気流に対抗力を与える手段として、図5に示す補助
電極51c,51cを採用した。すなわち、密閉チャン
バー51の出側近傍に、電源のマイナス側に接続された
補助電極51c,51cを配置し、アトマイザー52,
53から噴出され負に帯電している樹脂エマルジョンの
粒滴と補助電極51c,51cとの間に静電気的な反発
力を発生させる。これら補助電極51c,51cは、ア
トマイザー52,53に接続することにより、アトマイ
ザー52,53から負電荷を加えるようにしても良い。
【0029】補助電極51c,51cに印加される電圧
は、発生する空気流の流量、換言すれば鋼板10の搬送
速度にもよるが、通常条件では50〜100KVの範囲
に設定される。補助電極51c,51cに70KVの負
電荷を加え、実施例1と同様な条件下で樹脂エマルジョ
ンを静電分散させたところ、焼付後の鋼板表面に形成さ
れた分散樹脂皮膜は、幅方向に関し1.0±0.1g/
2 のバラツキで分配されていた。また、隣接する分散
樹脂皮膜を相互に接続するブリッジや密度不良の箇所は
検出されなかった。
【0030】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の分散樹
脂皮膜形成装置おいては、鋼板の走行によって生じる空
気流に乗って下流側に偏位しようとする樹脂エマルジョ
ンの粒滴を、向流空気流或いは静電気的な反発力で上流
側に押し戻すように、空気噴出ノズル又は補助電極を静
電分散塗装装置の出側開口部に配置している。これによ
り、鋼板表面に到達した樹脂エマルジョンは、鋼板の幅
方向に関して均一な分布密度で分配される。その結果、
焼付け後の分散樹脂皮膜は、鋼板の表面全域にわたり耐
指紋性に優れ、しかも絶縁層として働くことがない表面
層となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の作用を説明するための図
【図2】 本発明実施例1で採用した製造ラインを示
す。
【図3】 静電分散塗装装置のアトマイザーを示す。
【図4】 クロメート処理されためっき鋼板に付着した
分散樹脂層を示す。
【図5】 静電気的反発力を利用して樹脂エマルジョン
粒滴の偏位を抑制する設備構成を示す。
【符号の説明】
10 鋼板 20 クロメート処理装置 3
0 乾燥装置 40 冷却装置 50 静電分散塗布装置 5
1a ノズル 51c 補助電極 60 後冷却装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23C 22/82 C23C 22/82

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロメート処理された鋼板が内部を通過
    する静電分散塗装装置と、前記鋼板の上下両面に対向し
    て配置され、高速回転する一対のアトマイザーと、前記
    静電分散塗装装置の出側開口部に設けられた空気噴出ノ
    ズルとを備えており、該空気噴出ノズルから上流側に向
    けて噴出される空気流によって前記鋼板の走行に随伴す
    る空気流の流動エネルギーを軽減することを特徴とする
    分散樹脂皮膜の形成装置
  2. 【請求項2】 クロメート処理された鋼板が内部を通過
    する静電分散塗装装置と、前記鋼板の上下両面に対向し
    て配置され、高速回転する一対のアトマイザーと、前記
    静電分散塗装装置の出側開口部に設けられ、負の電荷が
    加えられた補助電極とを備えており、飛翔する前記粒滴
    と前記補助電極との間に静電気的な反発力を発生させる
    ことを特徴とする分散樹脂皮膜の形成装置
JP3072166A 1991-03-13 1991-03-13 分散樹脂皮膜の形成装置 Expired - Lifetime JP2640395B2 (ja)

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