JPH09141195A - メタリック塗装方法 - Google Patents

メタリック塗装方法

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JPH09141195A
JPH09141195A JP30158395A JP30158395A JPH09141195A JP H09141195 A JPH09141195 A JP H09141195A JP 30158395 A JP30158395 A JP 30158395A JP 30158395 A JP30158395 A JP 30158395A JP H09141195 A JPH09141195 A JP H09141195A
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coating
metallic
bell
metallic base
clear
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JP30158395A
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Kanekiyo Miyahara
兼清 宮原
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Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗着効率の低下を招くこと無く、高明度のメ
タリック塗膜が得られるメタリック塗装方法を提供す
る。 【解決手段】 メタリック片14を含有するメタリック
ベース塗料15を塗装するメタリックベース塗装工程
と、クリア塗料16を塗装するクリア塗装工程とを有す
るメタリック塗装工程において、メタリックベース塗料
15としてポリエステル−CBA系の塗料を使用するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メタリック塗装方法、
特に、アルミ片から成るメタリック顔料を含有するメタ
リック塗料を用いたメタリック塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の外板の基本的な塗装工程では、例
えば、図8に示すように、前処理、下塗、中塗、上塗の
4工程から構成され、前処理では外板の脱脂を行い、下
塗では防錆のための電着塗装を施し、中塗では耐食性塗
膜の形成と表面調整のための静電塗装及び焼き付け乾燥
を施し、上塗ではカラー及び外観付与と耐久性向上のた
めの静電塗装及びその焼き付け乾燥を施している。特
に、上述のメタリック塗装を施す上塗工程では、塗装ラ
インに沿って塗装ブース内を搬送されるボディーの外板
に1ステージ(A)と2ステージ(B)とにおいて、メ
タリックベース塗料を2度繰り返して塗装し、その後に
ウエットオンウエットでアクリル系のクリア塗料を塗装
する。
【0003】この場合のメタリックベース塗装では、ア
クリル・メラミン系の樹脂と、顔料としてのアルミ片
と、溶剤及び添加剤から成るメタリックベース塗料が用
いられ、図10(a)及び図11に示すような、エア吹
き付け型静電塗装機(以後単にエア静電塗装機と記す)
1によってエア静電塗装が被塗装材2に成されている。
このエア静電塗装機1は針弁3の開放するノズル4より
高圧エアを比較的多く吹き出し、塗料吐出孔5より供給
される塗料を霧吹き作用によって霧化し、霧化した塗粒
をエアの吹き付け力によって被塗装材2に付着させる。
同時に、高電圧発生機6によって直流電圧を塗粒に与
え、この塗粒を静電吸引力で接地された被塗装材2に吸
着させている。なお、図10(a)に示すように、エア
静電塗装機1による被塗装材2上のパターン幅E1は比
較的小さい。
【0004】このエア静電塗装においては、図示しない
塗装ロボットのアームに2台のエア静電塗装機1(レシ
プロ方向に2台配備した)を装備させる。その上で、そ
のロボットによって、所定の帯状ピッチ幅S/P(パタ
ーン幅E1より多少小さな幅)で、塗装ストローク方向
に所定の送り速度C/Vで2台のエア静電塗装機1を移
動し、塗装ストローク方向に所定の塗装ストローク幅B
の塗装を行い、次いでレシプロ方向に帯状ピッチ幅S/
Pだけ移動し、再び塗装ストローク方向に塗装を行うと
いう操作を順次繰返し、塗装を完了させている。なお、
被塗装材2の表面には、1ステージ(A)において、膜
厚t1(=8〜10μ)でメタリックベース塗料が塗布
され、続く2ステージ(B)において、膜厚t2(=5
〜8μ)でメタリックベース塗料が塗布される。
【0005】クリア塗装では、アクリル・メラミン系の
クリア塗料が用いられ、図10(b)に示すような、ベ
ル塗装機7によってクリア塗料が被塗装材2に塗布され
る。
【0006】このベル塗装機7は、高電圧発生機6によ
って直流電圧を印加されたベルカップ8を高速回転さ
せ、ベルカップ8の中央側壁面に供給される塗料を遠心
力によって被塗装材2の塗装面の方向に拡散させて霧化
し、静電吸引力で接地された被塗物2に移動させ、比較
的大きなパターン幅E2で付着させるという構成を採
る。このベル型塗装機はエア霧化静電塗装機と比較し
て、塗着効率が高く、1ステージ(C)で膜厚t3(=
25〜30μ)のアクリル・メラミン系のクリア塗装を
行える。上述のような上塗工程でメタリック塗装処理を
行う一例を下記の表−1中に(a)例として示した。更
に、表−1中には(a)例に代えて採用されている
(b)〜(d)例をも示した。
【0007】
【表−1】
【0008】ここで、(b)例では、1ステージ(A)
において、シェービングエアの噴霧量が比較的少ないベ
ル塗装機7によって膜厚t1(=10〜15μ)でメタ
リックベース塗料が塗布され、続く2ステージ(B)に
おいて、エア噴霧量の比較的多いエア静電塗装機1によ
って膜厚t2(=10〜15μ)でメタリックベース塗
料が塗布され、その後1ステージ(C)のクリア塗装に
おいて、ベル塗装機7によって膜厚t3(=25〜30
μ)のアクリル・メラミン系のクリア塗料が成される。
この(b)例は1ステージ(A)で塗着効率の良いベル
塗装機7を用いるので、メタリックベース塗料の節約を
行える。
【0009】(c)例では、1ステージ(A)及び2ス
テージ(B)において、共にシェービングエアの噴霧量
の比較的多いベル塗装機7によって膜厚t1(=10〜
15μ)、膜厚t2(=5〜8μ)でメタリックベース
塗料が塗布され、その後1ステージ(C)のクリア塗装
において、ベル塗装機7によって膜厚t3(=25〜3
0μ)のアクリル・メラミン系のクリア塗料が成され
る。この(c)例は(b)例よりも更にメタリックベー
ス塗料の節約を行える。(d)例では、1ステージ
(A)において、エア噴霧量の比較的多いエア静電塗装
機1によって膜厚t1(=12〜15μ)のメタリック
ベース塗料が塗布され、2ステージ(B)が排除され、
その後1ステージ(C)のクリア塗装において、ベル塗
装機7によって膜厚t3(=25〜30μ)のアクリル
・メラミン系のクリア塗料が成される。この(d)例は
メタリックベース塗料の膜厚が比較的小さくカラー及び
外観付与と耐久性が比較的低レベルでよい被塗物に一部
採用されているが、1ステージで一気に塗着させるため
に塗装回数(ガンの往復回数)が多くなり、塗着効率が
低下、発色性も良くない。
【0010】ところで、図10(a)に示すように、上
塗工程において、エア静電塗装機1でメタリックベース
塗料を被塗物2上に噴霧した場合、塗粒9は被塗物2上
に高速で衝突し、塗装面で扁平状化するのに伴いアルミ
片10が塗装面方向Xに方向規制を受け、厚さ方向に並
行に配列される。このため、塗装面に分散された多数の
アルミ片10が、層状に複数重なって付着するようにな
る。この場合、塗装面を垂直方向から見ると、層状に複
数重なると共に塗装面方向Xに多数分散する各アルミ片
10の平面が全体として比較的光反射率の高い面を形成
することと成る。このようにエア静電塗装機1を用いて
形成したメタリック塗装面は比較的高明度の面と成って
いる。しかし、エア静電塗装機1は吹き付けエア量が比
較的多いため、噴霧塗料量に対する塗膜形成に使用され
た塗料量の比である塗着効率が比較的低く、塗料の歩留
まりが悪いという問題がある。
【0011】一方、エア静電塗装機に対し、塗着効率が
比較的高い回転霧化静電塗装機であるベル型塗装機7
は、エア静電塗装機1と比較して、噴霧方法及び塗粒9
の飛行速度が大きく異なる。即ち、ベル型塗装機7で
は、塗粒9内のアルミ片10が遠心力で変形、破砕しや
すい上に、塗粒9が被塗物2に低速で付着し、塗装面で
のアルミ片10の方向は不特定方向に向けられ、厚さ方
向に並行に配列されることは無く、結果として、ベル型
塗装機7を用いて形成したメタリック塗装面は比較的低
明度の面と成っている。なお、ベル型塗装機を用いた塗
装装置の一例が特開平1−315361号公報に開示さ
れる。
【0012】この従来装置では、特に、ベルカップの外
径を大きくして塗粒の微細化及び帯電量の増加を図り、
しかも、シェービングエアを回転軸と並行と成るように
噴射させて塗粒の飛行速度を高め、被塗物に付着した塗
粒中のアルミ片が塗装面の厚さ方向に並行に配列され、
比較的高明度の面と成るようにしている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、(a)例
や(d)例のようにエア静電塗装機を用いた場合、被塗
物に付着した塗粒中のアルミ片が塗装面の厚さ方向に並
行に配列され、比較的高明度の面と成るが、塗着効率が
比較的低く、塗料の歩留まりが悪い。一方、(b)例や
(c)例のようにベル型塗装機を用いた場合、塗着効率
が比較的高く(45〜70%)、塗料の歩留まりが良い
が、アルミ片は不特定方向に向けられ、厚さ方向に並行
に配列されることは無く、メタリック塗装面は比較的低
明度の面と成ってしまう。更に、(c)例や特開平1−
315361号公報に開示される装置のようにシェービ
ングエアを比較的多くしたベル型塗装機を用いた場合、
アルミ片を特定方向に向ける比率が高まるが、メタリッ
ク塗装面の明度を十分に高めるものとは成って無い上
に、シェービングエア量の増加に応じ、塗着効率が下が
り(45〜55%)、塗料の歩留まりを十分には改善で
きていない。本発明の目的は、塗着効率の低下を招くこ
と無く、高明度のメタリック塗膜が得られるメタリック
塗装方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、メタリック片を含有するメタ
リックベース塗料を塗装するメタリックベース塗装工程
と、クリア塗料を塗装するクリア塗装工程とを有するメ
タリック塗装工程において、上記メタリックベース塗料
としてポリエステルCBA系の塗料を使用することを特
徴とするメタリック塗装方法。
【0015】請求項2の発明は、請求項1に記載のメタ
リック塗装方法において、上記メタリック片は葉状に形
成されていることを特徴とする。
【0016】請求項3の発明は、請求項1に記載のメタ
リック塗装方法において、上記メタリックベース塗装工
程ではベル型塗装機が使用され、ベル型塗装パターン幅
を400mm〜500mm、塗重ね回数を4〜8回としたこ
とを特徴とする。
【0017】請求項4の発明は、請求項1に記載のメタ
リック塗装方法において、上記メタリックベース塗装工
程ではベル型塗装機が使用され、ベル回転数を20,0
00〜35,000rpm、シェービングエア圧を1.5
〜2.5kgf/cm2、エア流量を0.25〜0.5Nm3
分としたことを特徴とする。
【0018】請求項5の発明は、請求項1に記載のメタ
リック塗装方法において、上記クリア塗料として、アク
リル系塗料が使用されることを特徴とする。
【0019】
【実施例】本発明の一実施例としてのメタリック塗装方
法を以下に説明する。ここでのメタリック塗装方法は車
両のボディー外板を被塗物としメタリック塗装する場合
に使用される。車両の外板11の塗装工程では、図1及
び図2(a)〜(c)に示すように、外板11の脱脂を
行う前処理、防錆のための電着塗膜12形成のための下
塗、耐食性確保と表面調整のための中塗塗膜13を形成
する中塗の3工程を、周知の方法で行い、その後上塗工
程に入る。メタリック塗装を施すこの上塗工程では、塗
装ラインに沿って塗装ブース内を搬送されるボディーの
外板11に1ステージ(X)のみでメタリックベース塗
料を塗装して上塗塗膜15を形成し、その後にウエット
オンウエットでアクリル系のクリア塗料を1ステージ
(Y)で塗装しクリア塗膜16を形成し、上塗工程を完
了させる。
【0020】この場合、メタリックベース塗装では、ポ
リエステル−CBA系の樹脂と、顔料としてのアルミ片
14と、溶剤及び添加剤から成るメタリックベース塗料
が用いられ、図6及び図10(b)に示すような、ベル
型塗装機7によってメタリックベース塗料が中塗塗膜1
3上に塗布される。ここで用いるポリエステル−CBA
系の樹脂は、特に、その体積収縮率が35〜40%と、
アクリル系樹脂(体積収縮率が20〜25%)と比べ十
分大きいという特性を持つ。顔料としてのアルミ片14
は、図5に示すような粒径分布のものが用いられる。特
に、その全量中に占める分布率が40〜50%となるア
ルミ片14は比較的大きな葉状に形成され、即ち、縦粒
径e1(=25〜30μm)及び横粒径e2(=15〜
20μm)のものが多く使用される。
【0021】ここで用いたベル塗装機7は、高電圧発生
機6によって直流電圧を印加されたベルカップ8を高速
回転させ、ここではベル回転数を20,000〜35,
000rpmに保持した。更に、ベルカップ8の中央穴8
01より側壁面802に達する塗料を遠心力によって拡
散させ、同時にエア供給路17より供給された高圧エア
をエア噴射孔18より中心線Lと並行な方向に噴霧す
る。この時のエア供給路17でのシェービングエア圧は
1.5〜2.5kgf/cm2に、エア流量は0.25〜0.
5Nm3/分に保持した。ベル塗装機7の中央穴801
より供給される塗料は遠心力によって拡散して霧化し、
同時に各塗粒はシェービングエアにより外板11の塗装
面の方向への移動規制を受け、しかも、高電圧発生機6
によって帯電した塗粒は、遠心力の影響が弱まると静電
吸引力で接地された外板11に向かって更に移動し、吸
着される。
【0022】このベル塗装機7によって噴霧された塗粒
は比較的大きく広がって分布し、図7に示すように、外
板11上に比較的大きなパターン幅D(=400〜50
0mm)の塗布域を形成できる。このベル塗装機7は図
示しない塗装ロボットのアームに支持され、そのロボッ
トによって、所定の帯状ピッチ幅S/P(パターン幅D
より多少小さな幅)で、塗装ストローク方向に所定の送
り速度C/Vで移動され、塗装ストローク方向に所定の
塗装ストローク幅の塗装を行い、次いでレシプロ方向に
帯状ピッチ幅S/Pだけ移動し、再び塗装ストローク方
向に塗装を行うという操作を順次繰返し、しかも塗重ね
回数を4〜8回として塗装を完了させている。このよう
に、ベル塗装機7による外板11に対するメタリックベ
ース塗装では、1ステージ(X)で、膜厚t1(=13
〜18μ)のメタリックベース塗装が成される。
【0023】この際、ベル塗装機7のシェービングエア
圧は1.5〜2.5kgf/cm2と比較的低圧に、エア流量
は0.25〜0.5Nm3/分と比較的少量に抑えられ
る。このため、ここでのベル塗装機7による静電塗装で
は80〜85%の高塗着効率が得られ、1ステージ
(X)のみで塗重ね回数を4〜8回として塗装膜厚t1
(=13〜23μ)の上塗塗膜15を形成できる。この
際、図2(b)及び図4(a)に示すように、メタリッ
クベース塗装の直後においては、アルミ片14を含むメ
タリックベース塗料が一時に中塗塗膜13に塗着され、
軟化した上塗塗膜15が形成され、多数のアルミ片1ベ
ル型塗装機4は乱立し、上塗塗膜15は比較的黒く見え
る。
【0024】しかし、図2(c)及び図4(b)に示す
ように、上塗塗膜15の溶剤が十分揮発し、メタリック
ベース塗料の主成分であるポリエステル−CBA系の樹
脂が硬化を開始するとする。この場合、ポリエステル−
CBA系の樹脂の体積収縮が35〜40%と比較的大き
いため、塗面方向に引っ張り力fが、塗膜厚方向に押圧
力cが働くように成り、上塗塗膜15内のアルミ片14
は塗面方向に方向規制を受ける。特にここでのアルミ片
14は比較的大きな葉状に形成されたため塗面方向に方
向規制を受け易く、塗装面に対し平らに並べられる比率
が高まる。この結果、ポリエステル−CBA系の樹脂の
収縮時にはメタリック塗装面の明度を十分に高めること
ができる。この上塗塗膜15の溶剤が十分揮発した後、
クリア塗料を1ステージ(Y)で塗装しクリア塗膜16
を形成する(図2(c)参照)。ここでは上塗塗膜15
の形成時と同様のベル塗装機7を用い、ウエットオンウ
エットでアクリル系のクリア塗料を上塗塗膜15上に塗
布し、クリア塗膜16を形成する。
【0025】この場合、上塗塗膜15がポリエステル−
CBA系の樹脂で形成されているため、アクリル系のク
リア塗料とのなじみが比較的小さい。このため、クリア
塗料がメタリックベース塗料を溶かしアルミ片14の配
向を乱れさせ、黒味ムラを大きく生じてしまうという不
具合の発生を防止できる。上述のように、本発明方法で
は、体積収縮率の大きなポリエステル−CBA系のメタ
リックベース塗料が、その収縮時にメタリック片14を
塗装面に対し平らに並べるように働き、メタリック塗装
面の明度を十分に高めることができる。
【0026】更に、メタリック片14は葉状に形成され
ても良い。この場合、ポリエステル−CBA系の塗料が
その収縮時により確実に葉状のメタリック片14を塗装
面に対し平らに並べるように働き、この結果、メタリッ
ク塗装面の明度を十分に高めることができる。
【0027】更に、メタリックベース塗装工程ではベル
型塗装機7が使用され、ベル型塗装パターン幅Dを40
0mm〜500mm、塗重ね回数を4〜8回としても良い。
この場合、むらの無いメタリック塗装面が1ステージ
(X)のみで容易に得られる。更に、メタリックベース
塗装工程ではベル型塗装機7が使用され、ベル回転数を
20,000〜35,000rpm、シェービングエア圧
を1.5〜2.5kgf/cm2、エア流量を0.25〜0.
5Nm3/分としても良い。この場合、メタリックベー
ス塗装工程での塗着効率を十分に向上させることができ
る。更に、クリア塗料としてアクリル系塗料が使用され
ても良い。この場合、ポリエステル−CBA系の樹脂で
あるメタリックベース塗膜15がアクリル系クリア塗料
と比較的なじま無いという特性より、メタリックベース
塗膜15内のメタリック片14の並びがクリア塗料によ
って荒らされてしまって、黒味ムラを生じるということ
を防止できる。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明方法では、メタリックベ
ース塗装工程で用いるメタリック片を含有するメタリッ
クベース塗料として、ポリエステルCBA系の塗料を使
用するので、この体積収縮率の大きなポリエステル−C
BA系の塗料が収縮時にメタリック片を塗装面に対し平
らに並べるように働き、メタリック塗装面の明度を十分
に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本方法発明に係るメタリック塗装方法の工程ブ
ロック図である。
【図2】本方法発明に係るメタリック塗装方法で被塗物
上に形成される塗膜層の要部拡大断面図であり、(a)
は中塗時の塗装面、(b)は上塗直後の塗装面、(c)
はクリア塗装後の塗装面をそれぞれ示す。
【図3】本方法発明に係るメタリック塗装方法で用いる
アルミ片の拡大平面図である。
【図4】本方法発明に係るメタリック塗装方法で被塗物
上に形成される上塗塗膜の収縮変位を説明する図であ
り、(a)は上塗塗膜の塗装直後の図、(b)は上塗塗
膜の収縮変位後の図である。
【図5】本方法発明に係るメタリック塗装方法で用いる
アルミ片の粒径分布特性線図である。
【図6】本方法発明に係るメタリック塗装方法で用いる
ベル塗装機の部分断面図である。
【図7】本方法発明に係るメタリック塗装方法で用いる
ベル塗装機の塗装パターン及び塗装方向の説明図であ
る。
【図8】従来のメタリック塗装方法の工程ブロック図で
ある。
【図9】メタリック塗装での塗粒の付着説明図であり、
(a)はエア静電塗装機による塗粒の付着状態を、
(b)はベル塗装機による塗粒の付着状態をそれぞれ示
す。
【図10】メタリック塗装の説明図であり、(a)はエ
ア静電塗装機による塗装状態を、(b)はベル塗装機に
よる塗装状態をそれぞれ示す。
【図11】図10(a)のエア静電塗装機の要部拡大断
面図である。
【図12】図10(a)のエア静電塗装機による外板へ
の塗装時における塗装機の移動パターンを示す図であ
る。
【符号の説明】
6 高電圧発生機 7 ベル型塗装機 8 ベルカップ 11 外板 12 電着塗膜 13 中塗塗膜 14 アルミ片 15 上塗塗膜 16 クリア塗膜
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 7/24 303 B05D 7/24 303C 303J

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メタリック片を含有するメタリックベース
    塗料を塗装するメタリックベース塗装工程と、クリア塗
    料を塗装するクリア塗装工程とを有するメタリック塗装
    工程において、上記メタリックベース塗料としてポリエ
    ステル−CBA系の塗料を使用することを特徴とするメ
    タリック塗装方法。
  2. 【請求項2】上記メタリック片は葉状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のメタリック塗装方
    法。
  3. 【請求項3】上記メタリックベース塗装工程ではベル型
    塗装機が使用され、ベル型塗装パターン幅を400mm〜
    500mm、塗重ね回数を4〜8回としたことを特徴とす
    るメタリック塗装方法。
  4. 【請求項4】上記メタリックベース塗装工程ではベル型
    塗装機が使用され、ベル回転数を20,000〜35,
    000rpm、シェービングエア圧を1.5〜2.5kgf/c
    m2、エア流量を0.25〜0.5Nm3/分としたこと
    を特徴とするメタリック塗装方法。
  5. 【請求項5】上記クリア塗料として、アクリル系塗料が
    使用されることを特徴とするメタリック塗装方法。
JP30158395A 1995-11-20 1995-11-20 メタリック塗装方法 Pending JPH09141195A (ja)

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