JPH0716535A - 塗装方法 - Google Patents

塗装方法

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JPH0716535A
JPH0716535A JP16259493A JP16259493A JPH0716535A JP H0716535 A JPH0716535 A JP H0716535A JP 16259493 A JP16259493 A JP 16259493A JP 16259493 A JP16259493 A JP 16259493A JP H0716535 A JPH0716535 A JP H0716535A
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coating
layer
paint
solvent
scales
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JP16259493A
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Kohei Wakai
宏平 若井
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 光輝性鱗片含有水系塗料からなる塗膜層を回
転霧化静電塗装工程により形成し、ついでエアー霧化溶
媒噴霧工程にて、得られた塗膜層表面に、前記鱗片含有
水系塗料を希釈し得る溶媒を噴霧することを含む塗装方
法。 【効果】 塗膜層51を回転霧化静電塗装によって形成
しているため、塗着効率が良好であるばかりでなく、該
塗膜層表面に鱗片含有水系塗料を希釈し得る溶媒をエア
ー圧によって噴霧するため、塗膜層表面が平滑化される
とともに、塗膜層上層部52の光輝性鱗片5が着色層3
と平行に配向されるため、この塗膜層を乾燥させること
で、色味に優れ、肌が滑らかな塗膜を形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両外板等の下塗り表
面に塗膜を形成する塗装方法に関する。さらに詳しく
は、塗着効率が高く、少ない塗料で効率よく塗装を行う
ことができ、かつ色味に優れ、肌が滑らかな塗膜を形成
することが可能な塗装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両の外板塗装は、車体の素材である金
属板、特に鉄板の表面に塗膜を形成することによって、
金属板の腐食を防止し、かつ車両の外観、意匠性を向上
させるために行われる。
【0003】車両塗装による塗膜は、洗浄及びリン酸皮
膜形成等の前処理を施した車体表面に形成され、一般的
には、アニオン電着、カチオン電着等の電着塗装等によ
る下塗り、該下塗り上の中塗り、及び最も表面に形成さ
れる上塗りから構成される。そして、下塗及び中塗りか
らなる下地は、塗膜に防錆機能等を与え、上塗りは外観
品質、意匠性を与える。
【0004】従来より、上記塗膜の上塗りとしては、ソ
リッド塗装、パール塗装、メタリック塗装等が知られて
いる。これらの塗装は、図6に示すように、被塗装物1
上に形成された電着および中塗り層からなる下地2上
に、着色顔料を含む塗料を塗布して形成される着色層3
と、該着色層3上に光輝性鱗片5を含む塗料を塗布して
形成される塗膜層4と、該塗膜層4上に透明な塗料を塗
布して形成されるクリア層6とを備えている。
【0005】上記塗装では、クリア層6を通過した光
が、着色層3表面から反射するとともに、塗膜層4中に
分散された光輝性鱗片5によって乱反射されるため、い
わゆるスパークリング性を有する意匠を奏でることとな
る。
【0006】また、より白く冴えた感じを与え色味を向
上させるためには、塗膜層4中の光輝性鱗片5は着色層
3表面と平行に配向していなけらばならない。このよう
な塗膜層4を水系溶剤を用いた水系塗料で形成する場
合、従来の塗装方法では、塗料粒子を静電的に被塗装物
に付着させる回転霧化静電塗装と、エアー圧によって噴
霧・付着させるエアー霧化塗装とを組合わせて行なって
いた。
【0007】また、このような塗装方法は、従来より、
コンベアで移送される自動車等の被塗装物に、回転霧化
静電塗装が行われる回転霧化静電塗装ゾーン及びエアー
霧化塗装が行われるエアー霧化塗装ゾーンを順次通過さ
せて行うことによって、自動化ラインとして多用されて
いた。
【0008】上記塗装方法における回転霧化静電塗装で
は、ベル型あるいはミニベル型で代表される装置が用い
られる。この装置では、塗料を回転するベルおよびベル
ハブの回転中心に供給すると、該ベルの回転によって塗
料がベルの外縁部に運ばれ、外縁部から飛び散る際に微
粒子化されるとともに帯電させられ、この帯電微粒子が
被塗装物表面に静電効果(クーロン力)により吸着され
るという原理に基づいて塗料の塗布が行われる。
【0009】また、エアー霧化塗装ではエアー霧化式塗
装装置が用いられ、この装置では、塗料の塗布は、塗料
ノズル近傍圧縮空気を噴出させ、そのエアー圧によっ
て、塗料ノズルから塗料を吸引し、さらに霧化して噴出
させることによって行われる。
【0010】これらの装置を用いた従来の塗装方法で
は、先ず回転霧化静電式塗装装置によって、図7に示さ
れるように、着色層3上に、光輝性鱗片5を含む鱗片含
有塗料10を塗布して第一塗膜層11を形成する。
【0011】回転霧化静電塗装では、噴霧される塗料粒
子が静電的に着色層3に付着するため、塗着効率が良好
であるという特徴を有している。ところが、この塗装方
法では、塗料粒子速度が低く、この塗料粒子が着色層3
表面に衝突した際にさほど変形せず、次いで隣接する粒
子同士が融合して第一塗膜層11を構成するために、光
輝性鱗片5は、静電的に決定された塗料粒子内の配向方
向を第一塗膜層11内でも維持し、着色層3とほぼ垂直
に配向することとなる。
【0012】また、このようにして形成した第一塗膜層
11は、付着する塗料粒子径が大きく、第一塗膜層11
表面に小さな凹凸が形成される。したがって、この第一
塗膜層11を乾燥させ、この第一塗膜層11上にクリア
層を形成しても、水平に配向した光輝性鱗片5を含み、
かつ平滑で肌が滑らかな表面の上塗り塗膜を得ることは
できず、鮮映値が悪化するなどの問題があった。
【0013】そこで従来では、エアー霧化式塗装装置に
よって、図8に示すように、上記第一塗膜層11上に光
輝性鱗片5を含む鱗片含有塗料12を塗布して第二塗膜
層13を形成していた。エアー霧化塗装では、噴霧され
る塗料粒子の速度が高く、この塗料粒子が着色層3表面
に衝突した際に半径方向に広がるようにつぶれ変形して
付着し、次いで隣接する粒子同士が融合して第二塗膜層
13を構成するために、光輝性鱗片5は、着色層3と平
行するように配向される。また、塗料粒子の衝突によっ
て第一塗膜層11および第二塗膜層13の表面が平滑化
されるため、これら第一塗膜層11および第二塗膜層1
3を乾燥させ、この第二塗膜層13上にクリア層を形成
すれば、着色層3と平行に配向する光輝性鱗片5を含
み、かつ平滑で肌が滑らかな上塗り塗膜を得ることがで
きる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の塗装方法では、第一塗膜層11は回転霧化静
電型塗装装置を用いているため塗着効率が良好であるも
のの、第二塗膜層13の形成には、塗着効率が劣るエア
ー霧化型塗装装置を用いているため、全体としての塗膜
層の塗着効率が低下するという問題があった。
【0015】例えば、一般的な吐出量200cc/分で
霧化静電塗装を行なった場合には、その塗着効率は約8
0%であるが、吐出量300cc/分でエアー霧化塗装
を行うと塗着効率は約40%に低下する。従って、同一
膜厚の第一塗膜層11および第二塗膜層13を形成する
と、塗膜層全体の塗着効率は約60%になってしまう。
【0016】塗着効率を増加させる方法としては、第一
塗膜層11の厚さをできるだけ厚くする方法があるが、
この場合には、第一塗膜層11内に含まれる着色層3に
垂直に配向する光輝性鱗片5の量が増加し、色味が低下
するばかりでなく、第二塗膜層13を形成する際の膜面
平滑化効果を充分に得ることができず、塗膜の肌の滑ら
かさが低下するという問題がある。
【0017】本発明は、このような従来技術の現状に鑑
みてなされたものであり、塗着効率が高く、少ない塗料
で効率よく塗装を行なうことができ、かつ色味に優れ、
肌が滑らかな塗膜を形成することが可能な塗装方法を提
供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の塗装方法は、金属表面に形成された下地上
に、着色原料を含む塗料を塗布して着色層を形成し、該
着色層上に光輝性鱗片を含む鱗片含有水系塗料を塗布し
て塗膜層を形成した後、該塗膜層上に透明なクリア塗料
を塗布してクリア層を形成する塗装方法において、前記
塗膜層の形成が、前記鱗片含有水系塗料を回転するベル
及びベルハブの回転中心に供給し、該ベルの回転によっ
て該鱗片含有水系塗料を微粒子化するとともに帯電さ
せ、得られた帯電微粒子を飛散させ着色層表面に静電的
に付着させて塗膜層を形成する回転霧化静電塗装工程
と、該塗膜層表面に、前記鱗片含有水系塗料を希釈し得
る溶媒をエアー圧によって噴霧する溶媒噴霧工程とを含
むことを特徴とする。
【0019】
【作用】本発明に係る塗装方法では、塗膜層を回転霧化
静電塗装によって形成しているため、塗着効率が良好で
あるばかりでなく、該塗膜層表面に鱗片含有水系塗料を
希釈し得る溶媒をエアー圧によって噴霧するため、塗膜
層上層部の塗料が希釈されて光輝性鱗片が泳動し易くな
り、さらに溶媒粒子が高速で塗膜層の表面に衝突するこ
とによって、塗膜層表面が平滑化され鮮映値が向上する
とともに、塗膜層上層部の光輝性鱗片が着色層と平行に
配向されるため、この塗膜層を乾燥させることで、色味
に優れ、肌が滑らかな塗膜を形成することが可能であ
る。
【0020】
【実施例】本発明の塗装方法では、光輝性鱗片含有水系
塗料からなる塗膜層を回転霧化静電塗装によって形成
し、さらに該塗膜層表面に溶媒をエアー圧によって噴霧
するものである。
【0021】以下、本発明に係る塗装方法を図面を参照
して説明する。
【0022】図1は、本発明に係る塗装方法の回転霧化
静電塗装工程で形成された塗膜層を示す模式断面図であ
り、図2は、本発明に係る塗装方法の溶媒噴霧工程で処
理された塗膜層を示す模式断面図であり、図3は、本発
明の塗装方法の一実施態様である自動車車体の塗装の自
動化ラインを示す模式図であり、図4は本発明の塗装方
法に用いられる回転霧化静電型塗装装置の先端部の一実
施態様を表す要部拡大断面図であり、図5は本発明の塗
装方法に用いられるエアー霧化型溶媒噴霧装置の先端部
の一実施態様を表す要部拡大断面図であり、図6は、塗
膜を示す模式断面図である。
【0023】本実施例では、図6に示すように、被塗装
物1上に形成された電着および中塗層からなる下地2上
に、着色顔料を含む塗料を塗布して形成される着色層3
と、該着色層3上に光輝性鱗片5を含む塗料を塗布して
形成される塗膜層4と、該塗膜層4上に透明なクリア塗
料を塗布して形成されるクリア層6とを備えた塗膜が形
成される。
【0024】そして、さらに本実施例では、被塗装物1
を自動車車体とし、上記塗膜層4の形成は、図3に示さ
れるように、補正ゾーンA、回転霧化静電塗装ゾーンB
およびエアー霧化溶媒噴霧ゾーンCを備えたライン21
上をコンベア(不図示)等で自動的に搬送される自動車
車体(不図示)を、図中矢印で示す搬送経路Xに沿って
移動させることによって自動化されている。なお、図中
22および23は、ガンが移動しながら塗料を噴霧する
自動塗装機である。
【0025】補正ゾーンAでは、自動車車体の内板が塗
装され、これに続く回転霧化静電塗装ゾーンBおよびエ
アー霧化溶媒噴霧ゾーンCで自動車車体の外板表面上に
塗膜層4が形成される。
【0026】回転霧化静電塗装ゾーンBには、自動車車
体の搬送経路の両脇に回転霧化静電型塗装装置24が対
向して2対形成されている。この塗装装置24の先端部
(要部)は、特に図4に詳しく示すように、エアーモー
タ31の回転軸32の先端にベル33とベルハブ34と
が連結スリーブ(不図示)を介して高速回転可能に固着
されている。また、ベルハブ34の内面34aに臨むよ
うに塗料ノズル35と洗浄剤ノズル36とが設けられて
いる。この塗料ノズル35からベルハブ内面34aに塗
料を供給すると、この塗料はベル33の回転力によって
ベル内面33aに沿ってベルエッジ33bに達し、ここ
で微粒子化および帯電して被塗装物方向に放射状に飛び
散ることとなる。
【0027】さらに、この塗料微粒子を被塗装物方向に
案内するのが、シェービングエアーと呼ばれるパターン
調整用エアーであるが、このシェービングエアーは、エ
アーモータ31の軸受部近傍からベル外周面33cに向
かって所定の圧力のエアーを供給して構成されている。
【0028】また、このような装置が配設された回転霧
化静電塗装ゾーンBで用いられる光輝性鱗片含有水系塗
料は、水を溶媒として含むアクリルメラミン、ポリエス
テルメラミン等の水系塗料にアルミ、マイカ、グラファ
イト等の光輝性鱗片を混合した塗料を意味し、従来公知
の塗料の何れを用いても良い。
【0029】かくして、ベルエッジ33bから飛び散っ
た光輝性鱗片を含有する水系塗料の帯電微粒子は、被塗
装物方向に放射状に飛散し、該被塗装物である自動車車
体の外板表面に静電効果(クーロン力)により吸着して
(この際の吸着(衝突)による弾性反発が少なく該帯電
微粒子の変形は少ない)、後述するように塗膜層を形成
する。
【0030】エアー霧化溶媒噴霧ゾーンCには、自動車
車体の搬送経路の両脇にエアー霧化型溶媒噴霧装置25
が対向して形成されている。この溶媒噴霧装置25の先
端部(要部)は、特に図5に詳しく示すように、先端が
噴出口42aとなった溶媒移送路42を有する溶媒噴霧
ノズル43と、先端が角部空気口44aとなる主空気路
44および先端が補助空気口45aとなる補助空気路4
5を有する空気キャップ46とを備えている。また、溶
媒移送路42は、その中に前後動可能なニードル弁47
が収容されており、溶媒供給口48を介して外部に開口
している。
【0031】このエアー霧化型溶媒噴霧装置25の空気
路44、45に圧縮空気を供給して角部空気口44aお
よび補助空気口45aから、噴出口42a近傍で交差す
るように圧縮空気流を噴出させ、溶媒供給口48から、
所望の溶媒を供給し、ニードル弁47を後退させると、
該溶媒は圧縮空気流によって霧化されて微粒子化すると
ともに、被塗装物表面方向に噴霧され高速で被塗装物上
に形成された塗膜層表面に衝突する。
【0032】このような溶媒噴霧装置25が配設された
本実施例のエアー霧化溶媒噴霧ゾーンCでは、溶媒供給
口48から前記光輝性鱗片含有水系塗料を希釈し得る溶
媒、例えば、温水、イオン交換水、蒸留水等の様々な温
度および純度の水、あるいはアルコール、ブチルセロソ
ルブ等の親水性(極性)有機溶媒等が供給され、かくし
て、空気圧によって霧化された上記溶媒の微粒子(非帯
電)は、塗膜層表面方向に噴霧されて後述するように塗
膜層表面に衝突して該塗膜層を改善することができるも
のである。
【0033】ここで、このような回転霧化静電塗装ゾー
ンBおよびエアー霧化溶媒噴霧ゾーンCでの塗膜層形成
過程を説明する。
【0034】回転霧化静電塗装ゾーンBでは、上述の塗
装装置24から放射状に飛散される光輝性鱗片5を含有
する帯電塗料微粒子が静電効果によって着色層3表面に
吸着し、図1に示すように、塗膜層51を形成する。該
回転霧化静電塗装では、塗着効率が良好であると共に、
帯電塗料微粒子の飛散速度が低く、該帯電塗料微粒子が
着色層3表面に衝突した際にさほど変形せずに吸着し、
ついで隣接する吸着した帯電塗料微粒子同志が融合して
塗膜層51を構成するために、光輝性鱗片5は、静電的
に決定された帯電塗料微粒子内の配向方向を最後まで維
持し、塗膜層51内でも着色層3の表面方向とほぼ垂直
に配向することとなる。
【0035】また、このようにして形成した塗膜層51
は、付着する帯電塗料微粒子の粒子径が大きく、塗膜層
51表面に小さな凹凸が保存されている。
【0036】なお、本実施例では、回転霧化静電塗装ゾ
ーンBで塗膜層(図6参照)を形成するのに充分な量の
塗料を被塗装物に付着させるため、回転霧化静電塗装に
よって得られた塗膜層51は、2工程で塗料を塗布する
従来の方法と比較して、膜厚が大きくなっている。
【0037】このようなゾーンBに続くエアー霧化溶媒
噴霧ゾーンCでは、塗膜層51表面に、該塗膜層51を
構成する鱗片含有水系塗料を希釈し得る溶媒がエアー圧
によって噴霧され、図2に示されるように、塗膜層51
の上層部52の光輝性鱗片5が着色層3と平行に配向さ
せられる。これは、噴霧される溶媒粒子が塗膜層51表
面に衝突して付着され、該塗膜層51の上層部52の塗
料が希釈されて光輝性鱗片5が泳動し易くなり、さらに
噴霧される溶媒粒子の速度が高いため、運動エネルギー
が大きく、該溶媒粒子が塗膜層51表面に衝突した時
に、平面方向に大きく形状が変化し、変形歪により衝撃
エネルギーとして塗膜層51側に吸収されて付着するも
のであるが、この際に塗膜層51表面近傍に分散する泳
動し易くなった光輝性鱗片5は、該溶媒粒子の平面方向
への変形にともなって着色層3と平行に配向されるもの
である。また、溶媒粒子の塗膜層51表面への衝突によ
り、塗膜層51表面の平滑化を実現することができる。
【0038】したがって、このような塗膜層51を乾燥
させることで、色味に優れ、肌が滑らかな塗膜を形成す
ることが可能である。
【0039】以上、本発明を実施例を参照して具体的に
説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものでは
なく、本発明の範囲内において、種々変更可能である。
【0040】
【効果】本発明に係る塗装方法では,塗膜層を回転霧化
静電塗装によって形成しているため、塗着効率が良好で
あるばかりでなく、該塗膜層表面に鱗片含有水系塗料を
希釈し得る溶媒をエアー圧によって噴霧するため、塗膜
層上層部の塗料が希釈されて光輝性鱗片が泳動し易くな
り、さらに噴霧される溶媒粒子が高速で塗膜層表面に衝
突することによって、塗膜層表面が平滑化され鮮映値が
向上するとともに、塗膜層上層部の光輝性鱗片が着色層
と平行に配向されるため、この塗膜層を乾燥させること
で、色味に優れ、肌が滑らかな塗膜を形成することがで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る塗装方法の回転霧化静電塗装工
程で形成された塗膜層を示す模式断面図である。
【図2】 本発明に係る塗装方法の溶媒噴霧工程で処理
された塗膜層を示す模式断面図である。
【図3】 本発明の塗装方法の一実施態様である自動車
車体の塗装の自動化ラインを示す模式図である。
【図4】 本発明の塗装方法に用いられる回転霧化静電
型塗装装置の先端部の一実施態様を表す要部拡大断面図
である。
【図5】 本発明の塗装方法に用いられるエアー霧化型
溶媒噴霧装置の先端部の一実施態様を表す要部拡大断面
図である。
【図6】 塗膜を示す模式断面図である。
【図7】 従来の塗装方法の回転霧化静電塗装工程後の
塗膜層を示す模式断面図である。
【図8】 従来の塗装方法のエアー霧化塗装工程後の塗
膜層を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1…被塗装物、 2…下地、3
…着色層、 4…塗膜層、5
…光輝性鱗片、 6…クリア層、
10、12…鱗片含有塗料、 11…第一塗
膜層、13…第二塗膜層、 21…
ライン、22、23…自動塗装機、 24
…回転霧化静電型塗装装置、25…エアー霧化型溶媒噴
霧装置、 31…エアーモーター、32…回転軸、
33…ベル、33a…ベル内
面、 33b…ベルエッジ、33c
…ベル外周面、 34…ベルハブ、3
4a…ベルハブの内面、 35…塗料ノズ
ル、36…洗浄剤ノズル、 42…溶
媒移送路、42a…噴出口、 4
3…溶媒噴霧ノズル、44…主空気路、
44a…角部空気口、45…補助空気路、
45a…補助空気口、46…空気キャ
ップ、 47…ニードル弁、48…溶
媒供給口、 51…塗膜層、52…
塗膜層の上層部、 A…補正ゾーン、B
…回転霧化静電塗装ゾーン、 C…エアー霧化
溶媒噴霧ゾーン、X…搬送経路。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【図7】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図8】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属表面に形成された下地上に、着色顔
    料を含む塗料を塗布して着色層を形成し、該着色層上に
    光輝性鱗片を含む鱗片含有水系塗料を塗布して塗膜層を
    形成した後、該塗膜層上に透明なクリア塗料を塗布して
    クリア層を形成する塗装方法において、 前記塗膜層の形成が、前記鱗片含有水系塗料を回転する
    ベルおよびベルハブの回転中心に供給し、該ベルの回転
    によって該鱗片含有水系塗料を微粒子化するとともに帯
    電させ、得られた帯電微粒子を飛散させて着色層表面に
    静電的に付着させて塗膜層を形成する回転霧化静電塗装
    工程と、該塗膜層表面に、前記鱗片含有水系塗料を希釈
    し得る溶媒をエアー圧によって噴霧する霧化溶媒噴霧工
    程を含むことを特徴とする塗装方法。
  2. 【請求項2】 前記鱗片含有水系塗料を希釈し得る溶媒
    が、水であることを特徴とする請求項1記載の塗装方
    法。
  3. 【請求項3】 前記鱗片含有水系塗料を希釈し得る溶媒
    が、親水性溶媒であることを特徴とする請求項1記載の
    塗装方法。
JP16259493A 1993-06-30 1993-06-30 塗装方法 Pending JPH0716535A (ja)

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