JPH02268156A - ペンダント水酸基含有マレイミド類の製造法 - Google Patents

ペンダント水酸基含有マレイミド類の製造法

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JPH02268156A
JPH02268156A JP8678489A JP8678489A JPH02268156A JP H02268156 A JPH02268156 A JP H02268156A JP 8678489 A JP8678489 A JP 8678489A JP 8678489 A JP8678489 A JP 8678489A JP H02268156 A JPH02268156 A JP H02268156A
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JP
Japan
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hydroxyl group
reaction
product
pendant hydroxyl
maleimide
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JP8678489A
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Inventor
Shigeyoshi Hara
原 重義
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 a、産業上の利用分野 本発明は、高分子原料として有用なペンダントアルコー
ル性水酸基を有するN−アルキルマレイミド類の改良さ
れた製造方法に関する。
b、従来技術 N−置換マレイミド類は、良好なラジカル重合性を有し
ていることは知られている。一方、アルコール性水酸基
は、イソシアネート基との反応によりウレタン基を容易
に形成し、またカルボン酸誘導体との反応によりエステ
ル基を形成できるなめ、ペンダイトアルコール性水酸基
含有N−アルキルマレイミド類は、ラジカル重合と、重
付加と重縮合を組合ぜな各種の架橋重合体の原料として
有用である。
かかる水酸基含有N−アルキルマレイミド類は、工業的
には無水マレイン酸とアルカノールアミンとの反応によ
る方法が最も有利であると考えられる。
かかる方法として、例えばゴ有機合成化学協会誌」第2
3巻く第2号〉166ページ〜160ページ(1965
年)において、無水マレイン酸と、例えばエタノールア
ミンからアミド酸を経由して硫酸の存在下に脱水閉環し
て対応する水酸基含有N−アルキルマレイミド類を合成
する下記の方法が開示されている。
CNHCH2c)120H OH この方法について、本発明者が追試を行った結果、式(
1)の反応は容易に行い得るが、式(2)についてはな
かなか文献記載通り反応が進まないことが判った。また
、たとえ、文献通りに反応が進行したとしても、その収
率は文献記載によると式(2)の反応は30〜35%と
非常に小さい。
これは、マレイン酸残基中の、ビニレン基が、求核試薬
に対し活性で、いわゆるマイケル付加反応を起しやすく
加熱イミド化中に一部アミド基のビニレン基の付加反応
等が副反応として起るためと考えられる。
C9発明が解決しようとする課題 そこで、イミド化を促進させるために、無水酢酸を作用
させることによって収率よくイミド化せしめることは出
来るが、その場合はアルコール性水酸基も、アセチル化
されてしまうため目的物が得られない。そこで、かかる
アセチル化物を加水分解しようとすると、イミド基も加
水分解される場合が多く、収率が落ちることになる。
本発明者は、この問題を克服すべく検討の結果、加水分
解の代りに加アルコール分解を行うことにより、遷択的
にアセテートをヒドロキシル基に転化しうろことを見出
し、本発明に到達したものである。
d1課居合解決する手段 本発明は、上述の課題を解決するものであり、無水マレ
イン酸とアミノアルコール類を付加反応せしめてペンダ
イトヒドロキシル基含有マレイン酸モノアミドを形成せ
しめ、次いで、無水酢酸によりペンダントアセテート基
含有マレイミドに転化させ、しかる後過剰量のアルコー
ルによって加アルコール分解を行なうことを特徴とする
ペンダント水酸基含有マレイミド類の製造法である。
かかる本発明の製造方法を反応式で書き表わすと下記の
如くとなる。
<I) (II) <III) +oH> n+nRo6cH3 ・・・(4) ・1 かかる反応は後述する如く、実施が容易であり、工業的
に優れた製造方法といえる。
本発明に用いるアルカノールアミンとしては、上述の定
義にあたるものは如何なるものも使用できるが、好まし
い具体例としては、エタノールアミン、■−プロパツー
ルアミン、イソプロパツールアミン、n−ブタノールア
ミン、2−アミノ−1,3−プロパンジオール、3−ア
ミノ−1,2−プロパンジオール、1,1.1−)リメ
チロールエチルアミン、4−アミノシクロヘキサノール
、2−アミノ−1,4−シクロヘキサンジメタツール等
を挙げることができる。
上述の式(1′)の反応において化合物(1)と(II
)とは一般にm:1モル比で反応せしめることになるが
、反応途上において(I>が過剰になると(I[I)の
ヒドロキシル基と(1)とが付加反応を起こす可能性が
あり、また、(II)が過剰になると(I[>のアミノ
基が(III>のマレイン酸残基にマイケル付加反応を
起こす可能性があるため、いずれも好ましくなく、(1
)の不活性溶媒溶液と(n)の同様の溶液又は(I[>
が液状の場合はそのまま、両者を反応容器内に添加して
いく方法が好ましい。
一般に脂肪族第1級アミン基の酸無水物基への付加は低
温でも容易に起り得、かつ発熱反応であるため、そのま
ま反応熱で系内の温度が上昇すると、アミド基のマレイ
ン酸残基へのマイケル付加等副反応が併行して起こる可
能性があり、従って低温下、一般に一10〜10℃の範
囲で(1′)の反応を行うのが好ましい。不活性溶媒と
してはエーテル系、ケトン系等の溶媒が好ましい。
式(3)の反応については、無水酢酸過剰下に、触媒と
して少量の酢酸ナトリウムやピリジン、イミダゾールの
共存下に、30〜100℃、好ましくは50〜70℃の
付近で、加熱反応せしめ、未反応の過剰量の無水酢酸、
酢酸を好ましくは減圧下で留去し、残渣を一旦溶媒例え
ばアセトンやエーテル等のケトン或いはエーテル系溶媒
で抽出、単離し、必要に応じて精製すればよいことにな
る。
式(4)について、炭素数1〜3のアルコール即ち、メ
タノール、エタノール、プロパツール等の大過剰量の共
存下に、トルエンスルホン酸、硫酸等の酸性触媒を加え
、2〜20時間環流下に反応せしめる。この場合、副生
ずる酢酸エステルを留去しながら行うのが好ましく、加
アルコール分解終了後、アルコールを追い出し、生成物
を単離、必要に応じて精製すればよい。
e1発明の効果 以上の如く本発明によって経済的にペンダントアルコー
ル性水酸基含有N−アルキルマレイミド類を製造できる
ことになる。それによって上述の如くその水酸基とイン
シアネート基やカルボキシル基或いはその反応性誘導体
基との反応性とマレイミド基の付加重合性を利用するこ
とによって重付加或いは重縮合反応と、ラジカル重合と
を組合せた、例えば不飽和ポリエステルや不飽和ポリウ
レタン樹脂等に、重合性と安定性に優れなマレイミド基
が導入できるため、加工性と安定性に優れた改良樹脂を
提供できることになる。かかる樹脂は、ガラス強化樹脂
、大型注型樹脂、反応射出成型樹脂等広範な用途に利用
できる。
f、実施例 以下に実施例をあげて本発明を詳述する。実施例は説明
のためであってそれに限定されるものではない。
実施例1 (a)マレインアミド酸の製造 無水マレインH49g  (0,5モル)、エタノール
アミン30.5g  (0,5モル)をそれぞれ150
 mlのアセトンに溶解した両温液を2つの滴下ロート
からアセトン100 mlを入れた1gの三ツロフラス
コ中に等量づつ滴下し、攪拌下に水冷下に反応せしめた
。滴下は5時間かけ、次いで2時間、さらに攪拌をつづ
けた。反応終了後アセトンの大部分を留去し、生成した
微黄色を濾過乾燥した。粗生成物の収率は87%であっ
た。粗生成物の一部を酢酸エチルで再結晶したものの融
点は97〜99℃であり、赤外吸収スペクトルは文献記
載のものによく一致した。
(b)マレイミドアセテートの製造 上記マレインアミド酸粗生成物15.8g  (0,1
モル)、無水酢酸102g < 1モル)、酢酸ナトリ
ウム5gを攪拌下に60℃で5時間反応せしめた。次に
減圧下に酢酸及び無水酢酸を大部分除き、残渣をクロロ
ホルムで抽出した。抽出液を:a縮し析出した結晶を集
めた。粗生成物の収率は72%、その−部をエーテルで
再結晶したものは融点77〜78℃、赤外吸収は文献と
一致した。
(c) N−ヒドロキシエチルマレイミドの製造上記マ
レイミドアセテート粗生成物36.6g(0,2モル〉
、メタノール250 ml、 p−)ルエンスルホン酸
・1水塩1gを混合した溶液を8時間リフラックスした
後、濃縮し、メタノールの大部分を追い出して結晶を析
出させた。これを希アルカリアルコールで洗浄し、乾燥
後トルエンで再結晶した。精製収率65%、融点68〜
70℃、赤外吸収スペクトルは文献記載のものに一致し
、かつ 11−■ NMRも想定した構造に一致した吸収を与えた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 無水マレイン酸とアミノアルコール類を付加反応せしめ
    てペンダントヒドロキシル基含有マレイン酸モノアミド
    を形成せしめ、次いで、無水酢酸によりペンダントアセ
    テート基含有マレイミドに転化させ、しかる後過剰量の
    アルコールによつて加アルコール分解を行なうことを特
    徴とするペンダント水酸基含有マレイミド類の製造法。
JP8678489A 1989-04-07 1989-04-07 ペンダント水酸基含有マレイミド類の製造法 Pending JPH02268156A (ja)

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JP8678489A JPH02268156A (ja) 1989-04-07 1989-04-07 ペンダント水酸基含有マレイミド類の製造法

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JP8678489A Pending JPH02268156A (ja) 1989-04-07 1989-04-07 ペンダント水酸基含有マレイミド類の製造法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001068601A1 (en) * 2000-03-13 2001-09-20 Perstorp Flooring Ab Process for the production of 2-hydroxyethylmaleimide and the product obtained by the process

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