JPH022654Y2 - - Google Patents

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JPH022654Y2
JPH022654Y2 JP1983158847U JP15884783U JPH022654Y2 JP H022654 Y2 JPH022654 Y2 JP H022654Y2 JP 1983158847 U JP1983158847 U JP 1983158847U JP 15884783 U JP15884783 U JP 15884783U JP H022654 Y2 JPH022654 Y2 JP H022654Y2
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JP1983158847U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、ストラツト形サスペンシヨン等の
サスペンシヨン装置の上端を覆うカバーに関す
る。
〔従来技術〕
従来のサスペンシヨン装置の上端を覆うカバー
としては、例えば、ニツサンサービス周報第440
号(ニツサンスタンザ等昭和56年6月発行)の第
145頁に記載されているようなものがある。その
カバーはカツプ状をなし、車体側部材を貫通して
その上方に突出するストラツト形サスペンシヨン
の上部に被せられていて、これでストラツト形サ
スペンシヨンのピストンロツド上部に外部から水
等が浸入するのを防止するようにしていた。
〔従来技術の問題点〕
このような従来のサスペンシヨン装置のカバー
にあつては、ストラツト形サスペンシヨンの上部
にカバーを単に嵌め合わせるだけの構造であつて
車体側部材に対してカバーの位置決めがなされて
いなかつたため、ステアリング操作に伴うストラ
ツト形サスペンシヨンの回動や車体振動等によつ
て該カバーが回転変位したり抜け落ちることがあ
る。
この場合、ストラツト形サスペンシヨンが減衰
力切換機構を内臓していてそのリード線がピスト
ンロツドの上端から車体内に出ているときには、
車体に対して取り出し方向が一定であるべきリー
ド線が前記回動等により曲げられて、該リード線
が破損されることがある。また、減衰力切換機構
がないか又はリード線がピストンロツドの上端か
ら出ていないストラツト形サスペンシヨンの場
合、カバー全体が均一の肉厚で形成されていたた
め、それがエンジンルーム内に設置されていると
きにはエンジンの熱気によつて部分的にカバーが
変質したり、カバーがトランクルーム内に設置さ
れているときには路面からの振動が車室内に透過
し易くなる、等の問題があつた。
〔考案の目的〕
この考案は、このような従来の問題点を解決す
るために、車体との位置の相対関係を規制でき、
かつ、抜け止め性に優れた、サスペンシヨン装置
のカバーを提供することを目的とする。
〔考案の構成〕
この考案は、車体側部材を貫通してその上方に
突出するサスペンシヨン装置の上部に存在する外
筒回りに被せられるサスペンシヨン装置のカバー
において、前記車体側部材の凸部又は凹部に係合
する位置決め用の第1の係合部を備え、さらに、
当該カバーの内側には、該カバーの周方向に連続
して設けられ、前記外筒の外周面と係合する第2
の係合部を備えてなること、を特徴とするサスペ
ンシヨン装置のカバーに係わる。
〔実施例〕
以下、この考案を図示実施例に基づいて説明す
る。
第1図は、この考案の一実施例を示すもので、
ストラツト形サスペンシヨンを用いた自動車用リ
ヤサスペンシヨンの要部を示す断面図である。
まず、構成を説明すると、図中1が、シヨツク
アブソーバが内臓された筒体であり、この筒体1
の外周にはロアスプリングシート2を固設してい
る。ロアスプリングシート2には、伸縮方向の弾
性主軸をシヨツクアブソーバの軸心線に対してオ
フセツトさせて配置したコイルスプリング3の下
端を着座させると共に、このコイルスプリング3
の上端はアツパスプリングシート4に着座させ
る。
アツパスプリングシート4には中央から偏奇し
た位置に穴が設けられていて、バンパラバー6に
続けてこの穴を、シヨツクアブソーバのピストン
ロツド5が貫通している。ピストンロツド5のさ
らに上部には、アツパスプリングシート4に続い
て順次ワツシヤ7、内筒8、スリーブ9、ワツシ
ヤ10及びばね座金11が挿入され、これらをナ
ツト12で締め付けてピストンロツド5に固定し
ている。
前記内筒8は、これの下端に一体形成された内
フランジ8aが前記ワツシヤ7とスリーブ9とに
挾圧され、またこの内筒8の外側には、これと同
心に外筒16を配置すると共に、内筒8と外筒1
6との間には防振ゴム17を介在させ、内外両筒
8,16と防振ゴム17とはそれぞれ加硫接着し
て連結する。外筒16の下端には外フランジ16
aを一体に設け、この外フランジ16aには軸部
を上方に突出させたボルト18を固定する。この
ボルト18の軸部は、組付時に車体側部材20を
貫通してその上方に突出し、これに螺合されるナ
ツト21とでこのストラツト形サスペンシヨンの
上側が車体側部材20に締付固定され、またその
下側が、車輪を回転自在に支持するナツクルに連
結される。
さらに、外筒16の外フランジ16a下面には
リング状の弾性体22を加硫接着してこれを前記
アツパスプリングシート4の上面に臨ませると共
に、この外筒16の上方には、ピストンロツド5
の上端にナツト15で締付固定され、且つ外側の
下面に弾性体23が加硫接着されたストツパプレ
ート24を臨ませ、これらの弾性体22,23で
バウンド・リバウンド時におけるシヨツクアブソ
ーバの過大な変位を制限する。
前記ストラツト形サスペンシヨンの上部にはカ
バー30を外筒16回りに被せ、このカバー30
で、車体側部材20を貫通してその上方に突出す
る部分を覆う。カバー30は、ゴム状弾性体によ
りカツプ状に形成されていて、その穴30aの開
口部外側には突起30bを設け、この突起30b
に凹状の第1の係合部31を設けてその係合部3
1を、車体側部材20に設けられた凸部である前
記ナツト21に嵌合し、これによつてカバー30
と車体との位置の相対関係を規制する。さらに、
カバー30の内側には、第2の係合部として、該
カバーの周方向に連続するリング状の突起である
リツプ部30cを設け、このリツプ部30cを外
筒16の外周面に接触させて、外部からの水等の
浸入を防止すると共に、該リツプ部30cと外筒
16との摩擦力によつてこのカバー30が抜け落
ちるのを抑止する。13はダストカバーである。
次に、作用について説明する。
カバー30には係合部31が設けられていて、
このカバー30を組み付ける際に前記係合部31
を車体側部材20に固定されたナツト21に嵌合
させ、係合部31自体の弾性変形でナツト21を
締め付けることでカバー30の車体に対する位置
決めをして両者の位置の相対関係を規定している
ため、トランクルーム内に突出したストラツト形
サスペンシヨンの上部を覆つているカバー30
の、車体振動等によるカバー30の回転変位を防
ぎ、カバー30の初期の取付状態を維持すること
ができる。しかも、カバー30の穴30aの周壁
面にはリツプ部30cを設け、このリツプ部30
cをそれ自体の弾性により外筒16の外周面に圧
接させて摩擦抵抗を生じさせているため、前記係
合部31による位置決め効果に加えてこのカバー
30の脱落防止をさらに図ることができる。
第1の係合部31を構成する係合壁のうち、サ
スペンシヨン装置側の係合壁60は、リツプ部3
0cを介して前記外筒16と係合し、同時にナツ
ト21にも係合するために、抜け止め効果がより
増すことになる。
また、リツプ部30cは、外筒16の外周面の
周方向に連続して係合するため、外部からの水、
ほこり等の異物の侵入をカバーの全周に渡つて防
止することができる。
さらに、カバー30を上から被せるだけで、係
合部31をナツト21に嵌合して、該ナツトと係
合できると同時に、リツプ部30cも外筒16に
係合できるため、取付けが簡単である。
なお、車体側部材20には穴等の凹部を設ける
一方、カバー30には突起状の係合部を設け、こ
の係合部を前記穴に係合させることにより、該カ
バーの位置決めを行う構造としてもよいことはも
ちろんである。
第2図は、この考案の他の実施例を示すもの
で、フロントサスペンシヨンの要部を示す断面図
である。
この実施例は、減衰力を複数段に切り換えるこ
とのできる形式のストラツト形サスペンシヨンに
カバーを用いたものであり、カバー40の中央部
にはこれと一体にリード線キヤツプ41が設けら
れていて、シヨツクアブソーバに内臓された減衰
力切換装置のリード線33がピストンロツド5の
上端から導き出され、そのリード線33がリード
線キヤツプ41で横方向に曲げられ且つこれを貫
通してエンジンルーム内に露出している。通常、
リード線33の取出方向は、減衰力切換装置のコ
ントロールユニツト取付位置の関係から予め決め
られており、このリード線33の取出方向が変化
すると、例えばリード線33の中途部を車体側部
材20に固定するための取付バンドの縁等によつ
て該リード線33が傷つけられる恐れがある。し
かしながら、この例のように係合部31を設けて
カバー40の回転変位を防止することにより、車
体に対するリード線33の取出方向を常に所定方
向に設定しておくことができるため、リード線3
3が破損される等の不具合を防止することができ
る。
第3図には、さらにこの考案の他の実施例を示
す。
この実施例は、カバー50の肉厚を周方向で変
化させて厚肉部51を設けたものである。例えば
フロントサスペンシヨンの場合、エンジンルーム
内に露出されたカバー50は、エンジンから放出
される熱によりエンジン側が強く過熱されるた
め、その過熱部分が熱の影響を受けて変質するお
それがある。しかしながら、この実施例のよう
に、カバー50のエンジン側に面する部分の肉厚
を厚くしてその厚肉部51の耐久性を高めておく
ことにより、前記熱の影響を少なくして該カバー
50の耐久性を向上させることができる。
また、リヤサスペンシヨンの場合、ストラツト
形サスペンシヨンの上端はトランクルーム内でも
特に車室に近い部分に固定されるため、このサス
ペンシヨンに入力された路面からの振動に起因す
る音が車室内に透過し易くなつているが、この実
施例のように厚肉部51を車室側に向けて該カバ
ー50を位置決め設定することにより、車室内へ
の前記透過音の侵入を抑制することができ、車室
内の静粛性を向上させることができる。
〔考案の効果〕
以上説明してきたように、この考案では、サス
ペンシヨン装置の上部を覆うカバーに、車体との
位置の相対関係を規制する係合部を設ける構造と
したため、車体に対して位置決めの必要な前記カ
バーを常時所定の状態に位置決めして取り付けて
おくことができる。しかも、車体側部材に設けた
凸部又は凹部とカバーに設けた第1の係合部との
係合及び突起部と外筒との係合により、該カバー
の脱落を効果的に抑止することができると言う効
果が得られる。
また、サスペンシヨン装置のカバーの内側の周
方向に連続して設けられた第2の係合部は、外筒
の外周面の周方向に連続して係合するため、外部
からの水、ほこり等の異物の侵入をカバーの全周
に渡つて防止することもできる。
さらに、本考案に係わるサスペンシヨン装置の
カバーは、上から被せられるだけで、第1の係合
部が車体側部材の凸部又は凹部に係合すると同時
に、第2の係合部も外筒に係合するようにあるた
め、取付けが簡単であると言う効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の一実施例を示す断面図、
第2図は、この考案の第2の実施例を示す断面
図、第3図は、この考案の第3の実施例を示す断
面図である。 5……ピストンロツド、16……外筒、18…
…ボルト、20……車体側部材、21……ナツ
ト、30,40,50……カバー、30b……突
起、30c……リツプ部第2の係合部、31……
第1の係合部、33……リード線、41……リー
ド線キヤツプ、51……厚肉部、60……係合
壁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車体側部材を貫通してその上方に突出するサス
    ペンシヨン装置の上部に存在する外筒回りに被せ
    られるサスペンシヨン装置のカバーにおいて、前
    記車体側部材の凸部又は凹部に係合する位置決め
    用の第1の係合部を備え、さらに、当該カバーの
    内側には、該カバーの周方向に連続して設けら
    れ、前記外筒の外周面と係合する第2の係合部を
    備えてなること、を特徴とするサスペンシヨン装
    置のカバー。
JP15884783U 1983-10-14 1983-10-14 サスペンシヨン装置のカバ− Granted JPS6066504U (ja)

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WO2010140646A1 (ja) * 2009-06-05 2010-12-09 株式会社ニフコ 開口閉塞用カバー

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