JPH0449396Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は、車両用サスペンシヨン機構を構成す
る緩衝器の車体側取付部に介装されるアツパサポ
ートにおいて、かかる緩衝器の回りに装着される
コイルスプリングの圧接部位に配設せしめられる
スプリングインシユレータに関するものである。

（背景技術） 従来から、自動車のサスペンシヨン機構を構成
する懸架装置の一種として、シリンダ及びピスト
ンからなる緩衝器に対して、その回りにコイルス
プリングが配されてなる構造を有し、ストラツト
型や４リンク型等のサスペンシヨン構造におい
て、車輪側と車体側との間に配設されるものが知
られている。

そして、このような懸架装置における車体側へ
の取付部には、通常、緩衝器のピストンロツドが
取り付けられる内金具と、該内金具の外側に配さ
れて、径方向外方に延びるフランジ部を備え、該
フランジ部の一方の面にて車体側に当接されて取
り付けられる一方、該フランジ部の他方の面にて
前記コイルスプリングを受ける筒状の外金具と
が、それらの間に介装されたゴム弾性体にて弾性
的に連結せしめられてなるサポート本体を有する
アツパサポートが介装されることとなる。また、
かかるアツパサポートにあつては、そのサポート
本体に対して、外金具のフランジ部におけるコイ
ルスプリングを受ける側の面上に、ゴム弾性体か
らなる環状のスプリングインシユレータが配設さ
れて、コイルスプリングとの間に介装されるよう
になつており、該コイルスプリングからの振動の
伝達が低減され得るようになつている。

ところで、このようなアツパサポートにおける
スプリングインシユレータにあつては、各車種に
おいて要求される防振特性や車体側取付面に対す
るコイルスプリングの取付角度等の違いに対応さ
せるべく、前記サポート本体のフランジ部に当接
される側の面上に、放射状に延びる複数の凹溝を
形成して、そのばね特性等を調節することが考え
られる。

（問題点） しかしながら、このようにサポート本体のフラ
ンジ部に対する当接面上に凹溝が設けられてなる
スプリングインシユレータを用いた場合には、該
凹溝とサポート本体との間に形成される空隙内に
水や泥などが入り込んで溜り易く、そのためにサ
ポート本体に対して錆等が発生して耐久性が充分
に確保され難いといつた問題が懸念されることと
なるのである。

また、従来のアツパサポートにあつては、サポ
ート本体を構成する外金具のフランジ部と、車体
側取付面との間にも、水や泥などが入り込んで、
それらの当接面や内部に錆等が発生し易いといつ
た問題を有していたのである。

（解決手段） ここにおいて、本考案は、上記の如き事情を背
景として為されたものであつて、その特徴とする
ところは、シリンダ及びピストンからなる緩衝器
と、該緩衝器の回りに装着されるコイルスプリン
グとを備えた懸架装置の車体側への取付部に介装
されるアツパサポートにおいて、かかる緩衝器の
ピストンロツドが取り付けられる内金具と、該内
金具の外側に配されて、径方向外方に延びるフラ
ンジ部を備え、該フランジ部の一方の面にて前記
車体側に当接されて取り付けられる一方、該フラ
ンジ部の他方の面にて前記コイルスプリングを受
ける筒状の外金具とが、それらの間に介装された
弾性体にて弾性的に連結せしめられてなるサポー
ト本体に対して、かかる外金具のフランジ部にお
けるコイルスプリングを受ける側の面上に配され
て、該コイルスプリングとの間に介装せしめられ
る環状のスプリングインシユレータであつて、前
記緩衝器のシリンダに向かつて筒状に延び出し
て、前記ピストンロツドの露出部分を覆うダスト
カバーを一体的に有する一方、前記外金具のフラ
ンジ部に当接される側の面上に、放射状に延びる
複数の凹溝を有し、且つ外周縁部において、前記
外金具のフランジ部に外挿されて、その外周部を
覆う筒状取付部を有すると共に、かかる筒状取付
部の軸方向端部が、前記フランジ部の前記車体側
取付面から所定高さで突出せしめられて、車体側
に圧接される環状シール部が形成され、そして前
記筒状取付部の外周面に締付バンドを嵌着して、
該筒状取付部を前記外金具のフランジ部外周面に
圧着せしめることにより、前記サポート本体に取
り付けられるようにしたことにある。

（実施例） 以下、本考案を更に具体的に明らかにするため
に、本考案の実施例について、図面を参照しつ
つ、詳細に説明することとする。

先ず、第１図には、本考案に従う構造とされた
スプリングインシユレータを備えたサスペンシヨ
ン用アツパサポートの一実施例が示されている。
かかる図において、１０は、サポート本体であつ
て、互いに同心的に配された略円板状の内金具１
２と略円筒形状の外金具１４とが、それらの間に
介装された略円筒形状のゴムブロツク１６にて、
弾性的に且つ一体的に連結されてなる構造とされ
ている。

より具体的には、前記内金具１２にあつては、
中心部が厚肉化された円板形状を呈しており、そ
の外周部分が、前記筒状のゴムブロツク１６の内
周面に埋入された状態で、該ゴムブロツク１６に
一体加硫接着せしめられている。また、その厚肉
化された中心部には、軸方向に貫通する中央孔１
８が設けられており、該中心孔１８内に、緩衝器
２０のピストンロツド２２の先端部が挿通固定さ
れて取り付けられるようになつている。なお、か
かる緩衝器２０のシリンダ２４は、その端部にお
いて、図示しない車輪側部材に連結されることと
なる。

また一方、前記外金具１４にあつては、互いに
同軸的に重ね合わせられて組み付けられた環状金
具２３と筒状金具２５とによつて構成されてお
り、全体として、軸方向一方（第１図中、下方）
に向かつて径が漸減するテーパ筒状の胴部３２を
有し、該胴部３２の両端開口部に内フランジ部２
６，２８を、また大径側（第１図中、上方）の開
口端には、径方向外方に拡がる外フランジ部３０
を、それぞれ一体的に備えてなる形状にて形成さ
れている。更に、かかる外金具１４には、その小
径側の開口端に、軸方向外方に開口する有底筒状
の保持筒体３４が一体的に設けられ、該保持筒体
３４にて、緩衝器２０におけるピストンロツド２
２のストローク量を規制するバウンドストツパ３
６が保持されるようになつている一方、上記外フ
ランジ部３０の外周縁部が、胴部３２側に屈曲さ
れることにより、筒状の取付片５２が形成されて
いる。

そして、かかる外金具１４にあつては、その内
部に、前記ゴムブロツク１６が同心的に収容配置
され、それによつて該ゴムブロツク１６を介し
て、前記内金具１６に対して一体的に且つ弾性的
に連結せしめられる一方、その外フランジ部３０
に植設された取付ボルト３８にて、車体側４０に
対して、かかる外フランジ部３０の外側面４２が
該車体側４０の取付面に対して当接する状態で、
固定的に取り付けられるようになつている。そし
て、それによつて、前記内金具１２に取り付けら
れた緩衝器２０のピストンロツド２２が、サポー
ト本体１０を介して、車体側４０に対して弾性的
に連結支持せしめられるようになつているのであ
る。

更にまた、上記緩衝器２０の回りには、それと
同心的に、コイルスプリング４４が配され、その
一端側が、緩衝器２０のシリンダ２４に固設され
たロアスプリングシート４６によつて受けられる
一方、他端側が、上記サポート本体１０における
外フランジ部３０の内側面４８にて受けられるこ
とによつて、車輪側と車体側との間に付勢力を及
ぼし得る状態で介装せしめられることとなる。

そして、かかるコイルスプリング４４の上端側
を受ける、サポート本体１０の外フランジ部３０
の内側面４８上には、ゴム弾性体にて形成された
略円環板形状のスプリングインシユレータ５０が
配設されており、該インシユレータ５０によつ
て、コイルスプリング４４から入力される振動の
車体側への伝達が緩和され得るようになつている
のである。

ここにおいて、かかるスプリングインシユレー
タ５０にあつては、略円環状の本体部５４と、該
本体部５４の軸方向一方の側に所定長さで延び出
す筒状のダストカバー部５６とを備えた一体成形
品として形成されている。かかる本体部５４は、
前記サポート本体１０の胴部３２の外周面に対応
した内周面形状と、筒状取付片５２の内周面に略
対応した外周面形状を有する、周方向に略均一な
厚さにて形成された略円環板形状にて形成されて
いる。そして、かかる本体部５４は、前記サポー
ト本体１０に対して、胴部３２と取付片５２との
間に入り込むようにして、該胴部３２の外周面に
嵌着せしめられて、前記コイルスプリング４４を
受ける外フランジ部３０の内側面４８に対して当
接する状態で、組み付けられるようになつてい
る。

また、かかる本体部５４にあつては、第２図及
び第３図にも示されているように、サポート本体
１０の外フランジ部３０に当接される側の面上に
おいて、放射状に延びる複数の凹溝６６が、周方
向に互いに所定間隔を隔てて形成されている。そ
して、前記サポート本体１０に対して組み付けら
れた際、かかる凹溝６６によつて、該サポート本
体１０のフランジ部３０の内側面４８との間に、
所定大きさの空隙６７が形成されるようになつて
いるのであり、また該凹溝６６の大きさや配設間
隔が適当に設定されることによつて、そのばね特
性等が、装着されるべき車両に対応してチユーニ
ングされ得るようになつているのである。

また一方、上記ダストカバー部５６は、本体部
５４の上記凹溝６６が形成された側とは反対側の
面における内側周縁部から、軸方向に延び出すよ
うに一体的に形成されており、そしてサポート本
体１０に組み付けられた際、前記緩衝器２０のシ
リンダ２４側に延び出して、該緩衝器２０におけ
るピストンロツド２２のシリンダ２４から露出さ
れた部分を覆うようになつている。なお、該ダス
トカバー部５６は、蛇腹形状にて形成されてお
り、緩衝器２０の伸縮に伴つて伸縮可能とされて
いる。

更にまた、かかるスプリングインシユレータ５
０にあつては、その本体部５４の外周縁部におい
て、該本体部５４の厚さと略同程度か或いは僅か
に長い軸方向長さを有する筒状の取付部５８が、
上記ダストカバー部５６が延出形成された方の軸
方向端側から反対側の軸方向端側に向かつて延び
る状態で、一体的に延出形成されている。また、
第３図に示されているように、かかる取付部５８
の外周面上には、周方向全周に亘つて延びる環状
溝６０が設けられていると共に、その先端部に
は、軸方向外方に所定高さで突出する周方向全周
に亘つて連続した環状のシール部６４が、一体的
に設けられている。なお、かかる取付部５８とシ
ール部６４との連結部位には、外周面に開口して
周方向に延びる周溝６８が設けられており、それ
によつて該シール部６４先端に対して、被シール
面が圧接された際、該シール部６４が、径方向外
方にたおれるようになつている。

そして、前記本体部５４がサポート本体１０に
組み付けられた際、かかる取付部５８は、第１図
及び第３図に示されているように、外金具１４の
取付片５２に外挿せしめられて、その外周部を覆
うように位置せしめられることとなり、更にその
環状溝６０内に、締付バンド６２が嵌着されて、
該取付部５８が取付片５２に圧着されることによ
つて、スプリングインシユレータ５０が、サポー
ト本体１０に対して一体的に固着され、以て目的
とするアツパサポートが構成され得ることとなる
のである。なお、第１図及び第３図から明らかな
ように、スプリングインシユレータ５０がサポー
ト本体１０に対して組み付けられた際、その取付
部５８の突出端に形成された、前記シール部６４
は、サポート本体１０の外フランジ部３０の外側
面４２から、更に所定高さ外方に突出されるよう
になつており、車体側４０との間で挟圧されるこ
とにより、該車体側４０に対する取付面間をシー
ルするようになつている。

すなわち、上述の如き構造とされたスプリング
インシユレータ５０にあつては、その本体部５４
に設けられた凹溝６６の大きさや数等を調節する
ことによつて、そのばね特性等を適宜調節するこ
とができるのであり、そこにおいて、かかるスプ
リングインシユレータ５０は、サポート本体１０
の外周部に対して、締付バンド６２にて強固に圧
着される取付部５８と、該取付部５８の先端部に
おいて、車体側４０の取付面に対して圧接される
シール部６４とを備えていることから、そのよう
な凹溝６６にてサポート本体１０との間に形成さ
れる空隙６７内及びサポート本体１０の外フラン
ジ部３０と車体側４０の取付面との間への水や泥
等の侵入が可及的に防止され得、それによつてか
かるサポート本体１０における錆の発生が極めて
有効に防止され得て、充分な耐久性が確保され得
ることとなるのである。

なお、特に、本実施例におけるシール部６４
は、車体側４０に対する圧接時に、周溝６８によ
つて径方向外方に屈曲され得るようになつている
ことから、該車体側４０とサポート本体１０との
間への噛込みが防止されて、そのような噛込みに
よるシール不良や取付ボルト３８の緩み、異音、
破損等が有利に回避され得るといつた効果をも有
しているのである。

さらに、上述の如きスプリングインシユレータ
５０にあつては、その本体部５４が、ダストカバ
ー部５６及び取付部５８と一体成形されているこ
とから、構造コストの低減や組付性の向上等も有
利に図られ得るのである。

次に、第４図及び第５図には、本考案に従う構
造とされたスプリングインシユレータの、別の実
施例が示されている。なお、本実施例におけるス
プリングインシユレータであつては、前記第一の
実施例構造と同様、サポート本体１０を介して車
体側４０に組み付けられるものであることから、
図中、該スプリングインシユレータにおけるその
要部のみを示すこととし、且つ前記第一の実施例
と同様な構造とされた部材については、同一の符
号を付することにより、詳細な説明は省略するこ
ととする。

すなわち、本実施例におけるスプリングインシ
ユレータ７０にあつては、車体側４０の組付面に
対して、コイルスプリング４４が大きく傾斜して
組み付けられる場合に用いられるものである。

具体的には、かかるスプリングインシユレータ
７０にあつては、その円環状の本体部７２の厚さ
が周方向に変化せしめられており、前記サポート
本体１０における外フランジ部３０の内側面４８
に対する当接面７６が、コイルスプリング４４が
圧接される圧接面７４に対して、上記車体側４０
の取付面に対するコイルスプリング４４の傾斜角
度に相当する所定角度だけ、傾斜せしめられてい
る。

そして、かかる本体部７２には、その当接面７
６上において、径方向に延びる凹溝７８が、放射
状形態にて複数個形成されている。ここにおい
て、かかる複数の凹溝７８の配設間隔は、該本体
部７２における当接面７６に対する圧接面７４の
傾斜方向に延びる径線を挟んだ両側に対称な形態
にて、且つ傾斜面下方に行くに従つて配設間隔が
小さくなるように、換言すれば本体部７２の厚さ
が薄い部分ほど小さな配設間隔にて設定されてい
る。そして、このような凹溝７８の配設形態によ
つて、かかる本体部７２のばね定数が、薄肉部ほ
ど小さく設定されている。即ち、かかる凹溝７８
によるばね定数の調節効果によつて、厚さの違い
に起因する、周方向各部位での相対的なばね特性
の違いが、相殺的に均一化されて、かかる本体部
７２における、コイルスプリング４４の圧接によ
る撓み量（圧縮変形量）の、周方向での均一化が
有効に達成され得ることとなるのである。

そしてまた、このような本実施例におけるスプ
リングインシユレータ７０にあつても、取付部５
８及びシール部６４による良好なるシール性や、
ダストカバー部５６を一体的に備えていることに
よる低コスト性及び優れた組付性など、前記実施
例と同様の効果を、何れも有効に奏し得ることと
なるのである。

以上、本考案の実施例について詳述してきた
が、これは文字通りの例示であつて、本考案は、
かかる具体例にのみ限定して解釈されるものでは
ない。

例えば、本考案に係るスプリングインシユレー
タが組み付けらるサポート本体１０の具体的構造
は、前記実施例によつては、何等限定されるもの
ではなく、公知の各種構造のものが、適宜採用さ
れ得るものである。

また、スプリングインシユレータ５０，７０の
サポート本体１０を組みつけるに際しての、取付
部５８の締付バンド６２による保持力を高めるべ
く、外フランジ部３０（取付片５２）の外周面を
テーパ状としたり、またその外周面に突起を設け
ること等も可能である。

さらに、前記実施例においては、シール部６４
が、車体側４０とサポート本体１０との間に噛込
まないように、周溝６８が形成されていたが、そ
のような周溝６８は必須のものではなく、またか
かるシール部６４を径方向斜め外方に傾斜させて
突出することによつて、噛込みを防止することも
有効である。

その他、一々列挙はしないが、本考案は当業者
の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、
またそのような実施態様が本考案の趣旨を逸脱し
ない限り、何れも本考案の範囲内に含まれるもの
であることは、言うまでもないところである。

（考案の効果） 上述の説明から明らかなように、本考案に従う
構造とされたスプリングインシユレータにあつて
は、車体側との間における優れたシール性が発揮
されて、サポート本体との当接面間への水や泥等
の侵入および該インシユレータのサポート本体に
対する当接面上に形成された凹溝内への滞留が可
及的に防止され得るのであり、それによつてサポ
ート本体における錆の発生も有利に防止され得
て、良好なる耐久性が実現され得るのである。

更にまた、このようなスプリングインシユレー
タにおいては、ダストカバーと、先端に環状シー
ル部が設けられた筒状取付部とを一体的に備えた
一体成形品として形成されることから、その構造
及び組付けが容易であるといつた利点をも有して
いるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に従う構造とされたスプリング
インシユレータの装着状態を示す縦断面説明図で
あり、第２図はかかる第１図に示されているスプ
リングインシユレータの平面図であり、第３図は
かかるスプリングインシユレータのサポート本体
に対する取付状態の要部を拡大して示す断面説明
図である。また、第４図は本考案に係るスプリン
グインシユレータの別の実施例の要部を示す縦断
面説明図であり、第５図はかかるスプリングイン
シユレータの平面図である。 １０……サポート本体、１２……内金具、１４
……外金具、１６……ゴムブロツク、２０……緩
衝器、２２……ピストンロツド、２４……シリン
ダ、３０……外フランジ部、４０……車体側、４
２……外側面、４４……コイルスプリング、４８
……内側面、５０，７０……スプリングインシユ
レータ、５２……取付片、５４，７２……本体
部、５６……ダストカバー部、５８……取付部、
６２……締付バンド、６４……シール部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 シリンダ及びピストンからなる緩衝器と、該緩
   衝器の回りに装着されるコイルスプリングとを備
   えた懸架装置の車体側への取付部に介装されるア
   ツパサポートにおいて、かかる緩衝器のピストン
   ロツドが取り付けられる内金具と、該内金具の外
   側に配されて、径方向外方に延びるフランジ部を
   備え、該フランジ部の一方の面にて前記車体側に
   当接されて取り付けられる一方、該フランジ部の
   他方の面にて前記コイルスプリングを受ける筒状
   の外金具とが、それらの間に介装された弾性体に
   て弾性的に連結せしめられてなるサポート本体に
   対して、かかる外金具のフランジ部におけるコイ
   ルスプリングを受ける側の面上に配されて、該コ
   イルスプリングとの間に介装せしめられる環状の
   スプリングインシユレータであつて、 前記緩衝器のシリンダに向かつて筒状に延び出
   して、前記ピストンロツドの露出部分を覆うダス
   トカバーを一体的に有する一方、前記外金具のフ
   ランジ部に当接される側の面上に、放射状に延び
   る複数の凹溝を有し、且つ外周縁部において、前
   記外金具のフランジ部に外挿されて、その外周部
   を覆う筒状取付部を有すると共に、かかる筒状取
   付部の軸方向端部が、前記フランジ部の前記車体
   側取付面から所定高さで突出せしめられて、車体
   側に圧接される環状シール部が形成され、そして
   前記筒状取付部の外周面に締付バンドを嵌着し
   て、該筒状取付部を前記外金具のフランジ部外周
   面に圧着せしめることにより、前記サポート本体
   に取り付けられるようにしたことを特徴とするサ
   スペンシヨン用アツパサポートにおけるスプリン
   グインシユレータ。