JP2010280310A - 開口閉塞用カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】取付け作業性を低下させることなく抜去力を高めることができる開口閉塞用カバーを提供する。
【解決手段】サスペンションタワー頂壁2の開口4を閉塞するべく、第1部材8と第2部材9が備えられている。第1部材8は、開口4に対応してリング状に形成され、その下部に開口4の内周縁部5aに係止するための複数の係止爪15を有している。第2部材9は、第1部材内8に挿入されて第1部材8との係止関係により第1部材8に対する相対回動及び離間動に関して規制状態を成立させる挿入部と、第1部材8の開口25を覆う蓋部と、を一体的に備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、サスペンションタワー頂壁の開口等を閉塞する開口閉塞用カバーに関する。
サスペンション装置のカバーには、車体側部材を貫通してその上方に突出するサスペンション装置の上部に存在する外筒に被せるものがある。このようなものの中には、特許文献1に示すように、車体との位置の相対関係を規制でき、かつ、抜け止め性に優れたものにすべく、車体側部材の凸部又は凹部に係合する位置決め用の第1の係合部を備え、さらに、当該カバーの内側に、該カバーの周方向に連続して設けられ前記外筒の外周面と係合する第2の係合部を備えてなるものが提案されている。
ところで、サスペンションタワ−頂壁の開口等を覆う開口閉塞用カバ−として、その開口周縁部に対して押し込むタイプのものがある。このようなものにおいて、カバーの抜去力(取り除く力)を上げようとすれば、カバーの厚みを厚くしたり、カバー材料として硬い材料を用いることが考えられる。
実公平2−2654号公報
しかし、上記のようにカバーの抜去力を上げるために、カバーの厚みを厚くしたり、カバー材料として硬い材料を用いた場合には、それに伴い、カバーの挿入力(押し込み力)が高まることになり、取付け作業性が低下する。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その技術的課題は、取付け作業性を低下させることなく抜去力を高めることができる開口閉塞用カバーを提供することにある。
前記技術的課題を達成するために本発明(請求項1に係る発明)にあっては、
開口を閉塞する開口閉塞用カバーであって、
前記開口に対応して環状に形成され、その軸心延び方向一方側に前記開口の外周縁部に支持されるための支持部が設けられる一方、その軸心延び方向他方側に該開口の内周縁部に係止するための係止爪が設けられている第1部材と、
前記第1部材内に挿入された状態で該第1部材との係止関係により該第1部材に対する相対回動及び離間動に関して規制状態を成立させる挿入部と、該挿入部の基端側に一体的に設けられて、該挿入部が前記第1部材内に挿入されたとき、該第1部材の開口を覆う蓋部と、を有する第2部材と、
が備えられ、
前記第2部材の挿入部は、該挿入部が前記規制状態を成立させるとき、前記係止爪の内面に近接配置されるように設定されている構成とされている。この請求項1の好ましい態様としては、請求項2以下の記載の通りとなる。
請求項1に係る発明によれば、開口に対する第1部材の組付け、開口に組付けられた第1部材に対する第2部材の組付けを、個々にそれぞれ単独の係止関係に基づく組付力をもって行うことができ、組付けに際して、開口に対して第1及び第2部材が組み付けられる場合であっても、各組付け単独の組付力を超える大きな組付力が用いられることはなくなる。その一方、第1部材と第2部材とがカバーとして一体的に組付けられた組付後(規制状態成立後)においては、第2部材の挿入部が第1部材の係止爪の内面に近接配置されて、第1部材の係止爪が係止解除方向に撓むことを抑制することになり、最も補強すべき開口の内周縁部に対する係止爪の係止を補強できることになる。このため、取付け作業性を低下させることなく当該カバー全体としての抜去力を高めることができる。
請求項2に係る発明によれば、第2部材の挿入部が、挿入部を第1部材内に挿入した後、第1部材に対して相対回動させることにより、規制状態の成立位置に達するように設定されていることから、規制状態を実現するために、組付者は異なる方向に2操作を行うことになり、その異なった2操作を行うことにより、組付者に組付け作業が的確に行われたことを意識化させることができる。
また、挿入部を第1部材内に挿入した後に、第1部材に対して相対回動させて、最終的に挿入部を係止爪の内面に近接配置させることから、第1部材に対して挿入部が摺動する部分としては、少なくとも係止爪の内面に対向することになる部分が確保されればよく、第1部材に対して挿入部全周を摺動させる必要はなくなる。このため、第1部材に対する第2部材の摺動抵抗を減らして、第1部材に対する第2部材の組付性を高めることができる。
請求項3に係る発明によれば、第1部材の内周面又は挿入部の外周面のいずれか一方の面に、凸部が設けられ、第1部材の内周面又は挿入部の外周面の他方の面に、第1部材に対する第2部材の相対回動に伴って凸部の進入を許容する進入溝が形成され、凸部と進入溝とは、挿入部が規制状態の成立位置に達するとき、凸部が進入溝内に進入されて、第1部材と第2部材とが第1部材の軸心延び方向において相対的な離間動を起こすことを規制するように設定されていることから、規制状態成立位置において、凸部と進入溝とを利用して、第1部材と第2部材とが第1部材の軸心延び方向に相対的に離間動することを、具体的に規制できる。このため、凸部と進入溝内壁との係止関係に基づき、係止片を用いた場合に比べて格段に係止力を高めることができ、当該カバー全体(具体的には第1部材)を直接把持して引張る場合だけではなく、第2部材を引張ることにより当該カバー全体を引き抜こうとする態様においても、抜去力を高めることができる。
請求項4に係る発明によれば、進入溝内に回動規制部が、第1部材に対する第2部材の相対回動に伴って凸部と当接するようにして設けられ、一方の面のうち、第1部材に対する第2部材の相対回動に伴って移動する回動規制部の先端面の対向域面に、凸部に向けて次第に盛り上がる盛り上がり部が形成され、盛り上がり部と凸部との間に、縦溝が形成され、盛り上がり部又は回動規制部の少なくとも一方が変形可能に設定されて、挿入部が規制状態の成立位置に達するときには、回動規制部が盛り上がり部を乗り越えて縦溝内に入り込むようにされていることから、規制状態成立位置において、第1部材と第2部材とが第1部材の軸心延び方向に相対的に離間動することを、具体的に規制できるだけでなく、回動規制部、盛り上がり部、凸部、縦溝等を利用して、第1部材と第2部材とが相対回動することを具体的に規制できる。
請求項5に係る発明によれば、第1部材の係止爪が、間隔をあけて、2以上設けられ、挿入部が、複数の係止爪に対応して、径方向内方側から径方向外方に複数の膨出部をもって膨出した形状とされ、各膨出部の膨出頂面が、挿入部が規制状態の成立位置に達するとき、各係止爪の内面に近接配置されるように設定されていることから、開口の内周縁部に対する複数の係止爪の係止を複数の膨出部の膨出頂面により支えてそれぞれ高めることができ、開口に対する当該カバー全体としての保持力を著しく高めることができる。
請求項6に係る発明によれば、第1部材のうち、第1部材の支持部よりも該第1部材の軸心延び方向他方側部分が、開口に対して挿通可能となるように設定され、第2部材の挿入部が、挿入部を第1部材内に挿入することにより、規制状態の成立位置に達するように設定されていると共に、第1部材の係止爪を第1部材の径方向外方に撓ませるように設定されていることから、開口に対する第1部材の組付けにおいては、係止爪をほとんど撓ませることなく開口内にセットでき、この後、第2部材を第1部材に係止させるに伴い、その係止のための通常の係止力(撓み力等)の一部を第1部材の係止爪の撓み変形(開口の内周縁部に係止させるための撓み変形)に利用して、その第1部材の係止爪を開口の内周縁部に係止することができる。このため、この組付けにおいては、組付力を低く抑え込むことができ、組付性を容易にすることができる。その一方で、第1部材と第2部材とがカバーとして一体的に組付けられた組付後においては、第2部材の挿入部が第1部材の係止爪の内面を支えて、第1部材の係止爪による係止が開口の内周縁部から外れる方向に撓むことを規制でき、最も補強すべき開口の内周縁部に対する第1部材の係止爪による係止を補強できる。この結果、この場合においても、取付け作業性を低下させることなく開口に対するカバー全体としての抜去力を高めることができる。
また、開口の内周縁部に第1部材の係止爪を係止させるに際して、挿入部が第1部材の径方向外方にその係止爪を撓ませることから、当該カバーを取付ける開口の径の許容度を高めることができる。
請求項7に係る発明によれば、第2部材の挿入部が、その構成要素として、爪部を外方に向けた係止爪を備えており、第1部材における係止爪の内面に、第1部材における係止爪外面の本来の外側爪部に加えて、内側爪部が設けられ、第2部材における係止爪の爪部が、挿入部が規制状態の成立位置に達しているとき、第1部材における係止爪の内側爪部に係止されると共に、その係止に伴い、第1部材における係止爪を第1部材の径方向外方に撓ませるように設定されていることから、外側爪部及び内側爪部とを備える第1部材の係止爪、爪部を外方に向けた第2部材の係止爪を利用して、前記請求項6と同様の作用効果を具体的に得ることができる。
この場合、当該カバー全体(具体的には第1部材)を直接把持して引き抜こうとする態様だけではなく、第2部材を引張ることにより当該カバー全体を引き抜こうとする態様も考えられるが、第2部材の引張りにより該第2部材の係止爪と第1部材の係止爪(内側爪部)との係止関係が外れるには、撓んだ状態で開口の内周縁部に係止される第1部材の係止爪が、その開口の内周縁部から強制的に外された後に、第1部材の係止爪と第2部材の係止爪との係止関係が解除される必要があり、このとき、第1部材の係止爪と第2部材の係止爪との係止関係を解除する解除力の他に、開口の内周縁部から第1部材の係止爪を解除する解除力も必要となる。このため、このような具体的態様においても、カバーの抜去力を的確に高めることができる。
また、開口に当該カバーを保持するに際して、開口の内周縁部に第1部材の係止爪を係止させると共に、第1部材の係止爪に第2部材の係止爪を係止させる構成であることから、第1部材の係止爪及び第2部材の係止爪を必要に応じて撓ませることができ、当該カバーを取付ける開口の径の許容度を、一層高めることができる。
請求項8に係る発明によれば、第1部材が、第1部材の係止爪を開口に対して撓ませつつ挿入するように設定され、第2部材の挿入部が、その構成要素として、爪部を外方に向けた係止爪を備えており、第1部材における係止爪の内面に、第1部材における係止爪外面の本来の外側爪部に加えて、内側爪部が設けられ、第2部材における係止爪の爪部が、挿入部が前記規制状態の成立位置に達したとき、第1部材における係止爪の内側爪部に係止されるように設定されていることから、開口に対する第1部材の組付け、第1部材に対する第2部材の組付けを、各組付けを単独の組付力(通常の係止爪の撓みに基づくもの)をもってそれぞれ行うことができる。その一方で、第2部材の係止爪の爪部が第1部材の内側爪部に係止されることを利用して、第1部材の係止爪が開口の内周縁部から外れる方向に撓むことを抑制できる。このため、この場合においても、取付け作業性を低下させることなく当該カバー全体としての抜去力を高めることができる。
この場合、当該カバー全体(具体的には第1部材)を直接把持して引き抜こうとする態様だけではなく、第2部材を引張ることにより当該カバー全体を引き抜こうとする態様も考えられるが、前記請求項7の場合同様、第2部材の引張りにより該第2部材の係止爪と第1部材の係止爪(内側爪部)との係止関係が外れるには、撓んだ状態で開口の内周縁部に係止される第1部材の係止爪が、その開口の内周縁部から強制的に外された後に、第1部材の係止爪と第2部材の係止爪との係止関係が解除される必要があり、このとき、第1部材の係止爪と第2部材の係止爪との係止関係を解除する解除力の他に、開口の内周縁部から第1部材の係止爪を解除する解除力も必要となる。このため、このような具体的態様においても、カバーの抜去力を的確に高めることができる。
また、開口に当該カバーを保持するに際して、開口の内周縁部に第1部材の係止爪を係止させると共に、第1部材の係止爪に第2部材の係止爪を係止させる構成であることから、第1部材の係止爪及び第2部材の係止爪を必要に応じて撓ませることができ、当該カバーが対象とする開口の許容度を、一層高めることができる。
請求項9に係る発明によれば、第1部材が、その構成要素として、爪部が内方を向き且つ該爪部の位置が該第1部材の係止爪の内側爪部よりも高い位置とされた複数の仮保持爪を備えており、第2部材が、第1部材内において、前記複数の仮保持爪の爪部により仮保持されて、仮保持セット体が形成されていることから、取り扱い対象を1つの仮保持セット体とすることができ、取り扱い性を高めて組付け作業性を向上させることができる。
請求項10に係る発明によれば、第1部材の係止爪及び第2部材の係止爪が、間隔をあけて、それぞれ2以上設けられていることから、開口の内周縁部に対する第1部材の複数の係止爪の係止を第2部材の複数の係止爪によりそれぞれ高めることができ、開口に対する第1部材の保持力を著しく高めることができる。
請求項11に係る発明によれば、開口が、サスペンションタワー頂壁の開口であることから、サスペンションタワー頂壁の開口閉塞用としても、取付け作業性、抜去力の観点から、最適なカバーを提供できる。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1〜図11は第1実施形態を示す。この図1,図2において、符号1はサスペンションタワーで、2はその頂壁を示している。このサスペンションタワー1内には、ショックアブソーバー等のサスペンション装置3が収納されており、そのサスペンション装置3の上部がサスペンションタワー1の頂壁2に支持されている。このサスペンションタワー1の頂壁2には、略円形状の開口4が形成されており、その開口周縁部5は、若干、上方に立上がった起立周壁部(外周縁部)6を有している。この開口周縁部5に本実施形態に係るカバー7が取付けられており、そのカバー7は、開口4を閉塞している。
前記カバー7は、図1,図2に示すように、内部に円形状の開口を有するリング状の樹脂(例えば6−6ナイロン)製第1部材8と、その第1部材8内に組付けられる樹脂(例えばポリアセタール)製第2部材9とを備えている。第1部材8は、図3に示すように、一定幅をもってリング状に形成される支持部としての上壁部10と、その上壁部10の径方向外側端から垂下する外周壁部11と、上壁部10の径方向内側端から垂下する内周壁部12(内周面)と、を備えている。これらは、下方に開口するリング状の溝13を形成しており、そのリング状の溝13を利用して、その溝13内に前記起立周壁部6を入れ込むことにより、第1部材8は、起立周壁部6に保持されている(図2,図4,図5参照)。
前記第1部材8の上壁部10は、図2,図4,図5に示すように、前記起立周壁部6上に配置されている。この上壁部10には、図3に示すように、第1部材8の変形を吸収すべく、上下に貫通する複数(本実施形態においては4つ)の長孔14が形成されており、各長孔14は、その延び方向を上壁部10の周回り方向に向けつつ等間隔毎に一定長さだけ延びている。外周壁部11は、図2に示すように、起立周壁部6の径方向外側に位置されている。外周壁部11は、本実施形態においては、前記各長孔14に対応して垂下長さが決められており、外周壁部11の垂下長さは、長孔14が存在する領域において最も長く、その他の個所においては短くされている。内周壁部12は、図2に示すように、起立周壁部6の径方向内側に位置されている。内周壁部12は、垂下長さを一定に維持しつつ上壁部10の全周に亘って形成されており、その内周壁部12の内面は円周面を構成している。
前記内周壁部12の下部には、図3,図5に示すように、複数(本実施形態においては4つ)の係止爪15が前記各長孔14の配置位置に対応した状態で一体的に設けられている。各係止爪15は、内周壁部12から下方に延びる脚部16と、その脚部16の下端部に外側に向けた状態で設けられる爪部17と、を備えており、脚部16及び爪部17は、長孔14の延び方向にも延ばされている。この場合、脚部16の内面は、内周壁部12の内面に連続して面一となっており、脚部16の内面と内周壁部12の内面は、同一の円周面を構成している。この各係止爪15は、脚部16に多少の径方向内方側への撓み性を与えた状態で前記起立周壁部6の内周面に沿わされていると共に、その爪部17が、開口周縁部5の内周縁部5aに係止されている。このため、第1部材8は、基本的に、開口周縁部5からは抜けないことになっている。この場合、各係止爪15の脚部16の撓みに伴う第1部材8の変形は、各長孔14が吸収することになっている。
前記内周壁部12の内周面には、図3に示すように、盛り上がり部18、凸部19及び縦溝20を一組として、複数組(4組)が、前記各長孔14の配置位置に対応して設けられている。各盛り上がり部18は、各係止爪15の存在域において、上下方向に一定幅を維持しつつその係止爪15の幅方向(内周壁部12の周回り方向)略中央に向けて延びており、それに伴い、その盛り上がり部18は、内周壁部12の径方向内方に向けて次第に盛り上がっている。各凸部19は、各盛り上がり部18の最大盛り上がり部分から内周壁部12の周回り方向に多少離れた位置で該内周壁部12の径方向内方側に突出されており、その凸部19の突出量は、盛り上がり部18の最大盛り上がり部分よりも多く突出されている。この場合、凸部19も、上下方向において、盛り上がり部18と同様の一定幅に設定されている。各縦溝20は、各盛り上がり部18の最大盛り上がり部分と各凸部19との隙間により形成されており、その各縦溝20は、短い長さ(略内周壁部12の長さ)をもって上下方向(第1部材の軸心延び方向)に延びている。
前記第2部材9は、第1部材8に組付けるべく、図1,図6〜図8に示すように、蓋部21と、その蓋部21の裏面に一体的に設けられる挿入部22と、を備えている。蓋部21は、前記第1部材8における上壁部10の外径に対応した径をもって円盤状に形成されており、その表面には、手作業による回動操作を考慮して、その径方向中央部に突出部23が設けられていると共に、その突出部23から径方向外方に向けて放射状に複数の起立板部24が設けられている。この蓋部21の表面形状は、手作業による回動操作以外の操作態様においては、基本的に、その表面形状を把持してそれに力を加えることは容易ではない。この蓋部21は、第1部材8の上壁部10に載せられており、この蓋部21により第1部材8の開口25(開口4)は閉塞されている。
挿入部22は、基本的には、底面視を示す図7からも明らかなように、径方向中央部から径方向外方に膨出する4つの膨出部26を組み合わせることにより十字状の挿入筒として形成されている。各膨出部26は、挿入部22の径方向外方に向けて凸となる円弧状の膨出頂面27を有しており、その4つの膨出頂面27は、それらの各延長線をつなぎ合わせることにより所定径の円が形成されるように設定されている(図7中、一点鎖線参照)。この円の所定径として、前記第1部材8の内周壁部12内面の径が設定されており、これにより、第1部材8の開口25に対して、係止爪15が存在しない個所に挿入部22の各膨出部26を合わせるようにしつつ該挿入部22を挿入すれば、挿入部22は、蓋部21の裏面が第1部材8の上壁部10に当接するまで円滑に挿入されることになる。
また、前記各膨出部26の膨出頂面27は、図6〜図8に示すように、前記蓋部21の裏面から前記第1部材8の内周壁部12の上下幅と略同一の幅をもって挿入部22の径方向内方に引っ込んで、進入溝(後述の段差面29と蓋部21とが構成)28Aを形成している。このため、この進入溝28A内の引っ込み頂面28と通常の膨出頂面27との間には、段差面29がそれぞれ形成されており、その各段差面29は略水平な状態とされている。この各段差面29上には、引っ込み頂面28の周回り方向略中央において、その引っ込み頂面28から突出するようにして回動規制部としての回動規制壁30がそれぞれ形成されている。各回動規制壁30は、前記縦溝20の形状に対応して、一定肉厚をもって上下方向に起立しており、その各回動規制壁30の突出端面(前端面)は、膨出部26の通常の膨出頂面27に対して面一(円弧状)になるように形成されている。
このような第2部材9は、前述の如く第1部材8の開口25(開口4)に挿入後、回動操作によって、盛り上がり部18を経て縦溝20に導くことにより、第1部材8に対する第2部材9の相対回転、第1部材8からの第2部材9の抜けが規制され(規制状態成立)、さらには、そのとき、各膨出部26の膨出頂面27が各係止爪15の脚部16内面に至って、各係止爪15が径方向内方に撓むことを規制することになる。
具体的に、図9〜図11をも加えて、サスペンションタワー1の開口周縁部5に対する第1部材8の組付け、第1部材8に対する第2部材9の組付け、及びその作用等について説明する。
先ず、第1部材8を、図9に示すように、その環状の溝13内にサスペンションタワー1の起立周壁部6が入るようにしつつ押し込む。これにより、第1部材8は、各係止爪15が起立周壁部6の径方向内方に撓みつつ下方に移動することになり、開口周縁部5の内周縁部5aに至ると、各係止爪15の撓みがいくらか戻って、その開口周縁部5に各係止爪15は係止される(図5参照)。これにより、第1部材8は、図4に示すように、サスペンションタワー1の頂面2に保持される。
次に、図9に示すように、サスペンションタワー1頂面に保持された第1部材8の開口25に対して第2部材9の挿入部22を挿入する。このとき、第1部材8の開口25に対して、係止爪15が存在しない個所に挿入部22の各膨出部26を合わせるようにしつつ該挿入部22を挿入する。これにより、挿入部22は、蓋部21が第1部材8の上壁部10に当接するまで円滑に挿入されることになる。この状態の横断面図が、図10に示されている。
この後、第2部材9の蓋部21の突出部23及び起立板部24に手を掛け、図10中、矢印方向に回動させる。これにより、各段差面29上の各回動規制壁30の突出端面が盛り上がり部18に案内され、各回動規制壁30は、盛り上がり部18を第1部材8の径方向外方に変形させつつ凸部19に向かって移動する。この移動により、各回動規制壁30の突出端面が盛り上がり部18の最大盛り上げ部を通過すると、図11に示すように、各回動規制壁30は、凸部19に当接して、その移動が規制され、同時に、各盛り上がり部18が第1部材8の径方向内方に復帰して、各回動規制壁30は各縦溝20に嵌り込む。この結果、第1部材8に対して第2部材9は相対回転が規制される(相対回動に関しての規制状態成立)。尚、このとき、各盛り上がり部18の変形は、長孔14が吸収することになる。
またこのとき、各段差面29が各凸部19の下方に移動してきており、第2部材9は、第1部材8から抜ける方向(上方向)に移動できなくなる(離間動に関しての規制状態成立)。この場合、各段差面29と各凸部19との係止関係は、係止爪を利用する場合に比較して格段に大きな係止力を発揮することになり、第1部材8と第2部材9との保持力は、著しく大きなものとなる。
さらにこのとき、各膨出部26の通常の膨出頂面27が、各係止爪15の脚部16内面に近接して臨むことになり(各係止爪15については各長孔14に対応し設けられている(図3,図11参照))、その各膨出部26の膨出頂面27は、各係止爪15の径方向内方の撓みを抑制して、その各係止爪15の係止がサスペンションタワー1の開口周縁部5から外れることが規制される。この場合、各係止爪15の脚部16内面に対して膨出頂面27が近接配置される態様としては、脚部16内面と膨出頂面27とが当接している態様、脚部16内面と膨出頂面27とが若干、離間している態様のいずれも含むものである。
したがって、この第1実施形態においては、サスペンションタワー1の開口周縁部5に対する第1部材8の組み付け、第1部材8に対する第2部材9の組み付けを通常の組み付け力程度でそれぞれ行うことができる一方で、第2部材9の各膨出部26の頂面が、第1部材8の係止爪15の係止が開口周縁部5から外れる方向に撓むことを規制する。この結果、取付け作業性を低下させることなく開口周縁部5に対する当該カバー7全体としての抜去力を高めることができる。
この場合、第2部材9の蓋部21の表面形状が、直接把持して第1部材8内から引き抜きにくい形状であることから、カバー7全体としての抜去力に関して、実質的には、開口4の内周縁部5aに対する上記補強された各係止爪15の係止強度だけが関与することになるが、この第1実施形態においては、カバー7全体を直接把持して引き抜く態様(具体的には、第1部材8を直接把持して第1,第2部材8,9の両方を持ち上げる場合)だけでなく、第2部材9を直接把持して上方に引張ることによりカバー7全体を開口4から引張る態様についても考慮し、仮にそのようなことが行われても、各段差面29と各凸部19との係止関係によりそれを確実に阻止し、カバー7全体としての抜去力が、その第1,第2部材8,9との係止関係に基づいて低下しないようになっている。
図12〜図23は第2実施形態を示す。この第2実施形態において、前記第1実施形態と同一構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図12〜図23に示す第2実施形態では、取り扱い性を高めるべく、第1部材8内に第2部材9を仮保持状態とした仮保持セット体31が用い(図12参照)、その仮保持セット体31を仮保持状態から本留め状態に移行させることにより(図13参照)、当該カバー7の取付けが行われることになる。
前記仮保持セット体31の構成要素となる第1部材8は、図14,図15に示すように、水平な一定幅をもってリング状に形成される支持部としての基準壁部32を有している。この基準壁部32の径方向外側上面からは周壁部33が基準壁部32全周に亘って起立され、基準壁部32の径方向内方側下面からは、複数(本実施形態では3つ)の係止爪15と、複数(本実施形態においては3つ)の第1仮保持爪34とが垂下されている。また、基準壁部32の径方向内方側上面からは、複数(本実施形態においては3つ)の第2仮保持爪35が上方に向けて起立されている。
前記各係止爪15は、前記第1実施形態同様、脚部16の撓み動に基づき係止関係(係止、係止解除)が得られることになっている。各係止爪15の脚部16には、その外面側下端部において開口周縁部5に係止させるための外側爪部17が設けられているだけでなく、内面側においても内側爪部36が設けられおり、その内側爪部36は、外側爪部17よりも若干、高い位置に位置されている。
前記各第1仮保持爪34は、前記隣り合う係止爪15の間に配置されている。この各第1仮保持爪34の脚部37(の下端部)垂下長さは、係止爪15の内側爪部36の高さ位置までに達しきれない長さとなっており、その脚部37の下端部内面には、係止爪15の内側爪部36の高さ位置よりも高い位置において、爪部38が第1部材8の径方向内方に突出するように設けられている。この各第1仮保持爪34もその撓み動に基づき係止関係が得られる構成となっているが、この各第1仮保持爪34の撓み抵抗は、その垂下長さが係止爪15の垂下長さよりも短いこと、材質が違うこと等に基づき、係止爪15の撓み抵抗よりも大きくなっている(撓みにくいこと)。また、この各第1仮保持爪34には、その幅方向(基準壁部32の周回り方向)略中央において縦スリット39がそれぞれ形成されている。この各縦スリット39は、各第1保持爪34を一対の仮保持爪部34aに分割すると共に、その分割に伴い、基準壁部32を切り欠いており、これにより、一対の仮保持爪部34aは、案内壁としても機能することになっている。
前記各第2仮保持爪35は、基準壁部32の周回り方向において、前記各第1仮保持爪34に対してずれるようにして配置されており、その各第2仮保持爪35の上端部内面には、第1部材8の径方向内方に向けて突出する爪部40が設けられている。
前記第2部材9は、図16,図17に示すように、蓋部21と、その蓋部21の裏面に一体的に設けられる挿入部22と、を備えている。
蓋部21は、前記第1部材8における基準壁部32(周壁部33)の外径に対応した径をもって円盤状に形成されており、その表面は、上方に向けて円錐状に突出されている。このため、蓋部21の表面形状は、直接把持し難く、その蓋部21を介して第2部材9に上方へ引張り力(引き抜き力)を付与したり、回動力を付与したりすることは困難な状態にある。
挿入部22は、蓋部21の裏面に設けられる円柱状の第1ベース部41と、その第1ベース部41の下面上に設けられる底面視三つ又状(略Y字状)の第2ベース部42と、第1ベース部41の下面周縁部のうち、第2ベース部42が存在しない個所から垂下する複数の係止爪43と、を備えている。
第1ベース部41の外径は、第1部材8における基準壁部32の内径よりも小さくされており、その第1ベース部41は、基準内壁部32内に挿入可能な形状、大きさとされている。
第2ベース部42は、その三つ又形状に基づく各突出頂面44が第1ベース部41の外周面と同一の曲率をもって該外周面の下方に位置されており、挿入部22の挿入長さは、実質的にはこの第1,第2ベース部41,42を合わせたものとなっている。この第1ベース部41の外周面及び第2ベース部42の突出頂面44には、上下方向に延びるようにして突部45がそれぞれ形成されている。この各突部45は、第1部材8における各縦スリット39に対応してその各縦スリット39に上側からそれぞれ嵌合できることになっており、これにより、第1,第2ベース部41,42は、第1部材8の一対の仮保持爪部34aによって相対回転を規制されつつ第1部材8内に挿入できることになっている。
各係止爪43は、前記各突部45を第1部材8の各縦スリット39に上方側から嵌め込んだときに、各係止爪15の内面側(第1部材8の径方向内方側)に配置されるように設定されており、その各係止爪43の脚部46の幅方向長さ(第1ベース部41の周回り方向長さ)も、係止爪15における脚部16の幅方向長さと略同じとされている。この各係止爪43は、その爪部47が脚部46下端部において径方向外方に向けて突出されており、その各爪部47は、仮保持状態(仮保持セット体31の状態)においては、各係止爪15の内側爪部36の上方に位置され、蓋部21の裏面が起立周壁部6上端面に当接した状態(本留め状態)においては、係止爪15の内側爪部36の下側に位置するように設定されている。
また、この第2部材9においては、第1ベース部41よりも下方側における要素(第2ベース部42の突出頂面44、係止爪43の脚部46等)との間において径方向外方に広がる若干の段差48が形成されている(図16参照)。
前記仮保持セット体31は、上記のような第1部材8と第2部材9とを用いて次のようにして組み立てられる。第1部材8の各縦スリット39に第2部材9の各突部45を上側から挿入し、一対の係保持爪部34aにより突部45をガイドさせつつ、第2部材9の挿入部22を第1部材8内へ移動させる。この第2部材9の挿入部22の第1部材8内への挿入(移動)は、第2部材9の第2ベース部42下端が各第1仮保持爪34の爪部38により係止されるまで続けられ、第2部材9の第2ベース部42(挿入部22)下端が各第1仮保持爪34の爪部38により係止されると、挿入作業は止められる。このとき、各第2仮保持爪35も第1部材8の段差48に係止されることになる。これにより、第2部材9は、第1,第2仮保持爪34,35により第1部材8に対して上下方向の移動が規制されると共に、各一対の仮保持爪部34aと突部45とにより第1部材8に対して相対回転が規制される(相対回動に関しての規制状態成立)。この状態が、仮保持セット体31が組み立てられた状態であり、そのときの状態は、前述の図12、及びその縦断面を示す図18により示される。
このようにして組み立てられた仮保持セット体31は、図18に示すように、第1部材8を下側にしつつ開口4内に挿入される。この挿入により、第1部材8の係止爪15は、図19に示すように、起立周壁部6に沿いつつほとんど撓むことなく下方に移動することになり、各係止爪15の爪部17が開口周縁部5の内周縁部5aの高さ位置に至ると、基準壁部32が起立周壁部6の上端面に当接し、図20に示すように、各係止爪15の下降動は規制される。
各係止爪15の爪部17が内周縁部5aの高さ位置にまで至ると、第2部材9の第1部材8内への押し込みにより、各第1仮保持爪34が、図21に示すように、第1部材8の径方向外方に撓むことになり、第2ベース部42に対する各第1仮保持爪34の係止が解除される。この解除に伴う第2部材9の押し込みにより、第2部材9の各係止爪43が第1部材8における各係止爪15の内側爪部36に上側から押圧することになり、各係止爪43及び各係止爪15は、その関係を解消すべく、その互いの爪部47,36が離れる方向、すなわち、各係止爪43については第1部材8の径方向内方側、各係止爪15については第1部材8の径方向外側に撓むことになる(図21参照)。そしてこの後、各係止爪43の爪部47が、第1部材8の径方向内方側への撓みを経て各係止爪15の内側爪部36に最終的に係止されると(図22参照)、その状態において、各係止爪15が第1部材8の径方向外方側に撓んだ状態が維持され、その爪部17は開口周縁部5の内周縁部5aに係止される。この場合、係止爪43の撓み性及び係止爪15の撓み性に関しては、材質調整、厚み調整等により、同じ程度或いは、係止爪15の方が係止爪43よりも撓み易いように設定されるが、係止爪15を係止爪43を利用して開口周縁部5の内周縁部5aに確実に係止させる観点からは、係止爪15の方を係止爪43よりも撓み易く設定する方が好ましい。
これにより、各係止爪15は、第1部材8が開口周縁部5から抜け方向(上方向)に移動することを規制することになり、各係止爪43は、各係止爪15(内側爪部36)との係止関係により、第2部材9が第1部材8から抜け方向(上方向)に移動することを規制(離間動に関しての規制状態成立)すると共に、各係止爪15を内側から支えることにより、第1部材8の各係止爪15(脚部16)が第1部材8の径方向内方(内周縁部5aに対する各係止爪15の係止が外れる方向)に撓もうとすることを抑制する。図23は、このような第2実施形態に係るカバー7がサスペンションタワー頂壁2の開口周縁部5に最終的に組付けられた状態を示す。
したがって、この第2実施形態においては、サスペンションタワー1の開口周縁部5に対する仮保持セット体31の組付けにおいては、仮保持セット体31は、各係止爪15をほとんど撓ませることなく開口周縁部5内にセットされ(図19,図20参照)、その後の本留め時(実質的には、開口周縁部5に対する第1部材8の組付け及び第1部材8に対する第2部材9の組付け)においては、各係止爪43の爪部47を各係止爪15の爪部36に係止させるに際して、その各係止爪43の係止のための通常の撓み力の一部が各係止爪15の撓み変形(開口4の内周縁部5aに係止させるための撓み変形)に利用され、この組付けにおいても、通常の組み付け力(各係止爪15,各係止爪43を個々に撓ませて組付ける際の力)の範囲内に抑え込むことができる。
その一方で、組付け後においては、第1部材8の各係止爪15が、第1部材8の径方向内方に撓むことを規制して、内周縁部5aに対する各係止爪15の係止を補強できることになる。しかも、この組付後においては、第2部材9の蓋部21の表面形状に基づき、第2部材9の蓋部21に力を作用させて第1部材8からその第2部材9を引き抜くことが、基本的に困難な状態となり、カバー7全体としての抜去力に関して、実質的に、開口4の内周縁部5aに対する上記補強された各係止爪15の係止強度だけを関与させることができる。このことから、この第2実施形態においても、取付け作業性を低下させることなく開口周縁部5に対するカバー7全体としての抜去力を高めることができる。
この場合、第2部材9(蓋部21)を直接把持して第1部材8内から引き抜くことが困難であることは、前述の通りであるが、仮にそのようなことが行われても、第2部材9の引張り上げにより、その第2部材9の係止爪43と第1部材8の係止爪15(内側爪部36)との係止関係が外れるには、撓んだ状態で開口4の内周縁部5aに係止される第1部材8の係止爪15が、その開口4の内周縁部5aから強制的に外された後に、第1部材8の係止爪15と第2部材9の係止爪43との係止関係が解除される必要があり、このとき、第1部材8の係止爪15と第2部材9の係止爪43との係止関係を解除する解除力の他に、開口4の内周縁部5aから第1部材8の係止爪15を解除する解除力も必要となる。このため、第1部材8の係止爪15(内側爪部47)と第2部材9と係止爪43との係止強度が高められることになり、このような態様においても、カバー7全体としての抜去力が、その第1,第2部材8,9との係止関係に基づいて低下することはない。
また、この第2実施形態においては、開口4にカバー7を保持するに際して、開口4の内周縁部5aに第1部材8の係止爪15を係止させると共に、第1部材8の係止爪15に第2部材9の係止爪43を係止させる構成であることから、第1部材8の係止爪15及び第2部材9の係止爪43を必要に応じて撓ませることができ、カバー7を取付ける開口4の径の許容度を高めることができる。
上記第2実施形態においては、仮保持セット体31を開口4内に挿入するに際して、第1部材8の各係止爪15をほとんど撓ませることなく、その爪部17を開口周縁部5の内周縁部5aにまで移動させたが、この際、変形態様として、第1部材8の各係止爪15を、起立周壁部6により径方向内方に撓めつつ下方に移動させ、各係止爪15の爪部17が開口4の内周縁部5aに至ることによりその各係止爪15の撓み力の一部を復帰させ、これに基づき、各係止爪15を、その内周縁部5aに係止させてもよい。この開口周縁部5に対する第1部材8の各係止爪15の係止(組付け)も、この後に行われることになる第1部材8(内側爪部36)に対する第2部材9の各係止爪43の係止(組付け)も、通常用いられる組付力の範囲内で行うことができる一方、第2部材9の各係止爪43により第1部材8の各係止爪15をその内面側から支えて、各係止爪15が開口4の内周縁部5aから外れることを規制できるからである。
上記場合、開口周縁部5に対して第1部材8の各係止爪15を係止するに際して、第2ベース部42を係止(保持)している各第1仮保持爪34も係止関係を解除しようとするが、内周縁部5aに対する各係止爪15の係止を先ず最初に確実に行わせるべく、第1仮保持爪34の脚部37の垂下長さが係止爪15の脚部16の垂下長さよりも短くされると共に、材質が異なることとされて、その各第1仮保持爪34の撓み抵抗が各係止爪15の撓み抵抗よりも大きくされていることから、各係止爪15が内周縁部5aに係止されるまで、第2ベース部42に対する第1仮保持爪34の係止関係は解除されない(仮保持セット体31状態を維持)。この他の作用については、前記第2実施形態の作用と基本的に同じとなる。
サスペンションタワー頂壁に第1実施形態に係るカバーが取付けられた状態を示す斜視図。 図1の縦断面図。 第1実施形態に係る第1部材を示す斜視図。 サスペンションタワー頂壁に第1実施形態に係る第1部材が取付けられた状態を示す斜視図。 図3のX5−X5拡大断面図。 第1実施形態に係る第2部材を示す斜視図。 第1実施形態に係る第2部材を示す底面図。 図6のX8−X8断面図。 サスペンションタワー頂壁の開口に対する第1実施形態に係る第1部材、第2部材の組付けを示す説明図。 第1実施形態に係る第1部材内へ第2部材を挿入した挿入当初の状態を示す横断面図。 第1部材内に対して第2部材を取付けるための最終的な状態を説明する説明図。 第2実施形態に係る仮保持セット体を示す斜視図。 図12の仮保持セット体を押し込み力加えて、最終的組付け状態としたことを示す説明図。 第2実施形態に係る第1部材を示す斜視図。 第2実施形態に係る第1部材を示す平面図。 第2実施形態に係る第2部材を示す斜視図。 第2実施形態に係る第2部材を示す底面図。 サスペンションタワー頂壁の開口に対する第2実施形態に係る仮保持セット体の組付けを示す説明図。 第1仮保持爪34と、係止爪15,34との動作状態を説明する動作状態説明図。 図19の続きを示す動作状態説明図。 図20の続きを示す動作状態説明図。 図21の続きを示す動作状態説明図。 サスペンションタワー頂壁の開口に対して第2実施形態に係るカバーが最終的に組付けられた状態を示す縦断面図。
1 サスペンションタワー
2 サスペンションタワーの頂壁
4 サスペンションタワー頂壁の開口
5 開口周縁部
5a 内周縁部
6 起立周壁部(支持部)
7 カバー
8 第1部材
9 第2部材
10 上壁部(支持部)
12 内周壁部(内周面)
15 第1部材の係止爪
16 脚部
19 凸部
20 縦溝
21 蓋部
22 挿入部
25 第1部材の開口
26 膨出部
27 膨出頂面
28A 進入溝
29 段差面
30 回動規制壁(回動規制部)
31 仮保持セット体
32 基準壁部(支持部)
43 第2部材の係止爪
46 脚部

Claims (11)

  1. 開口を閉塞する開口閉塞用カバーであって、
    前記開口に対応して環状に形成され、その軸心延び方向一方側に前記開口の外周縁部に支持されるための支持部が設けられる一方、その軸心延び方向他方側に該開口の内周縁部に係止するための係止爪が設けられている第1部材と、
    前記第1部材内に挿入された状態で該第1部材との係止関係により該第1部材に対する相対回動及び離間動に関して規制状態を成立させる挿入部と、該挿入部の基端側に一体的に設けられて、該挿入部が前記第1部材内に挿入されたとき、該第1部材の開口を覆う蓋部と、を有する第2部材と、
    が備えられ、
    前記第2部材の挿入部は、該挿入部が前記規制状態を成立させるとき、前記係止爪の内面に近接配置されるように設定されている、
    ことを特徴とする開口閉塞用カバー。
  2. 請求項1において、
    前記第2部材の挿入部が、該挿入部を前記第1部材内に挿入した後、該第1部材に対して相対回動させることにより、前記規制状態の成立位置に達するように設定されている、
    ことを特徴とする開口閉塞用カバー。
  3. 請求項2において、
    前記第1部材の内周面又は前記挿入部の外周面のいずれか一方の面に、凸部が設けられ、
    前記第1部材の内周面又は前記挿入部の外周面の他方の面に、前記第1部材に対する前記第2部材の相対回動に伴って前記凸部の進入を許容する進入溝が形成され、
    前記凸部と前記進入溝とは、前記挿入部が前記規制状態の成立位置に達するとき、該凸部が該進入溝内に進入されて、前記第1部材と前記第2部材とが該第1部材の軸心延び方向において相対的な離間動を起こすことを規制するように設定されている、
    ことを特徴とする開口閉塞用カバー。
  4. 請求項3において、
    前記進入溝内に回動規制部が、前記第1部材に対する前記第2部材の相対回動に伴って前記凸部と当接するようにして設けられ、
    前記一方の面のうち、前記第1部材に対する前記第2部材の相対回動に伴って移動する前記回動規制部の先端面の対向域面に、前記凸部に向けて次第に盛り上がる盛り上がり部が形成され、
    前記盛り上がり部と前記凸部との間に、縦溝が形成され、
    前記盛り上がり部又は前記回動規制部の少なくとも一方が変形可能に設定されて、前記挿入部が前記規制状態の成立位置に達するときには、該回動規制部が該盛り上がり部を乗り越えて前記縦溝内に入り込むようにされている、
    ことを特徴とする開口閉塞用カバー。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    前記第1部材の係止爪が、間隔をあけて、2以上設けられ、
    前記挿入部が、前記複数の係止爪に対応して、径方向内方側から径方向外方に複数の膨出部をもって膨出した形状とされ、
    前記各膨出部の膨出頂面が、前記挿入部が前記規制状態の成立位置に達するとき、前記各係止爪の内面に近接配置されるように設定されている、
    ことを特徴とする開口閉塞用カバー。
  6. 請求項1において、
    前記第1部材のうち、該第1部材の支持部よりも該第1部材の軸心延び方向他方側部分が、前記開口に対して挿通可能となるように設定され、
    前記第2部材の挿入部が、該挿入部を前記第1部材内に挿入することにより、前記規制状態の成立位置に達するように設定されていると共に、前記第1部材の係止爪を該第1部材の径方向外方に撓ませるように設定されている、
    ことを特徴とする開口閉塞用カバー。
  7. 請求項6において、
    前記第2部材の挿入部が、その構成要素として、爪部を外方に向けた係止爪を備えており、
    前記第1部材における係止爪の内面に、該第1部材における係止爪外面の本来の外側爪部に加えて、内側爪部が設けられ、
    前記第2部材における係止爪の爪部が、前記挿入部が前記規制状態の成立位置に達しているとき、前記第1部材における係止爪の内側爪部に係止されると共に、該係止に伴い、該第1部材における係止爪を該第1部材の径方向外方に撓ませるように設定されている、
    ことを特徴とする開口閉塞用カバー。
  8. 請求項1において、
    前記第1部材が、該第1部材の係止爪を前記開口に対して撓ませつつ挿入するように設定され、
    前記第2部材の挿入部が、その構成要素として、爪部を外方に向けた係止爪を備えており、
    前記第1部材における係止爪の内面に、該第1部材における係止爪外面の本来の外側爪部に加えて、内側爪部が設けられ、
    前記第2部材における係止爪の爪部が、前記挿入部が前記規制状態の成立位置に達したとき、前記第1部材における係止爪の内側爪部に係止されるように設定されている、
    ことを特徴とする開口閉塞用カバー。
  9. 請求項7又は8において、
    前記第1部材が、その構成要素として、爪部が内方を向き且つ該爪部の位置が該第1部材の係止爪の内側爪部よりも高い位置とされた複数の仮保持爪を備えており、
    前記第2部材が、前記第1部材内において、前記複数の仮保持爪の爪部により仮保持されて、仮保持セット体が形成されている、
    ことを特徴とする開口閉塞用カバー。
  10. 請求項6〜9のいずれか1項において、
    前記第1部材の係止爪及び前記第2部材の係止爪が、間隔をあけて、それぞれ2以上設けられている、
    ことを特徴とする開口閉塞用カバー。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項において、
    前記開口が、サスペンションタワー頂壁の開口である、
    ことを特徴とする開口閉塞用カバー。
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