JPH0224714Y2 - - Google Patents

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JPH0224714Y2
JPH0224714Y2 JP1984199483U JP19948384U JPH0224714Y2 JP H0224714 Y2 JPH0224714 Y2 JP H0224714Y2 JP 1984199483 U JP1984199483 U JP 1984199483U JP 19948384 U JP19948384 U JP 19948384U JP H0224714 Y2 JPH0224714 Y2 JP H0224714Y2
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wire
inner wire
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tightening
screw
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案はサイドプル式キヤリパーブレーキに
おけるワイヤの連結構造の改良に係わり、特にワ
イヤに無理な荷重をかけないでブレーキ制動を行
いうるワイヤの連結構造に関する。
【従来の技術】
サイドプル式キヤリパーブレーキは、従来、第
5図及び第6図示の如くYアームYの上端側にア
ウター受部Oが設けられ、その垂下位置にあたる
CアームCの先端側にインナーワイヤを固定する
ワイヤネジbが設けられた構成からなつている。 このアウター受部OはYアームに対し回動可能
に取付けられている。 一方、アウター受部Oから導出されたインナー
ワイヤBWの固定は、ワイヤネジbの頭部に穿設
された貫通孔hにインナーワイヤBWを上から下
へ挿通させると共に、該ワイヤネジbの先端をワ
ツシヤWを介してCアームCのネジ孔Hに貫挿し
再度ワツシヤW′を介してナツトNで緊締固着さ
れている。 ここで、ワイヤネジbの貫通孔hはネジ頭に接
して開口形成されればよいが実際は加工上多少ズ
レて開口するので該貫通孔hに挿通されたワイヤ
BWはナツトNでワイヤネジbを締付けた際に、
該締付力がワツシヤWを介してインナーワイヤ
BWに働き、貫通孔hとネジ頭との隙間部分にイ
ンナーワイヤBWが押し付けられて第6図に示す
如く「く」字状に折曲されインナーワイヤBWが
屈曲変形される。 そしてインナーワイヤBWは前記貫通孔hの突
鋭状の口縁部に押し付けられ、それによりインナ
ーワイヤBWを構成している十数本よりの鉄線が
1〜数本剪断されることがある。 更に、アウター受部Oはブレーキ制動時には正
面からみて反時計方向へ傾動し、ブレーキ解除時
には正面からみて時計方向へ復帰傾動するが、ア
ウター受部Oから導出されたインナーワイヤBW
の固定構造は前記の通りワイヤネジbにより回動
不能に固定されているので、ワイヤネジbの突鋭
状の貫通孔hの口縁部Pがインナーワイヤの屈曲
基点となる。 従つて、繰返し行われるブレーキ制動乃至解除
によつてインナーワイヤは前記突鋭状の口縁部を
作用点として繰返し荷重を受けるので、前出のナ
ツトの締付力作用と相俟つてインナーワイヤの屈
曲変形が強くなり更にはインナーワイヤを構成す
る鉄線が剪断されることがしばしばあつた。 そのために、インナーワイヤの取付け直し(再
度調整)作業が煩雑となつたり、ワイヤの切断さ
れた鉄線で手指を傷つけたりする憾みがある。
【考案が解決しようとする問題点】
この考案は上記事情に鑑みて鋭意研究の結果創
案されたものであつて、その主たる課題は、アウ
ター受部の傾動に応じてインナーワイヤを直線状
に保持すると共に、インナーワイヤの端部の締着
個所を屈曲させることのない信頼性の高いサイド
プル式キヤリパーブレーキのワイヤ連結構造を提
供することにある。
【問題点を解決するための手段】
この考案は、上記問題点を解決するために、 (a) ブレーキアームの端部側に前後に開口形成さ
れた孔部に枢動可能に嵌挿される枢支ピンを設
ける、 (b) 該枢支ピンに貫通形成されてインナーワイヤ
ーを挿通させるワイヤ挿通孔を設ける、 (c) 上記ブレーキアームの孔部と連通する孔部を
有し上記枢支ピンに枢支されるブラケツト片部
を設ける、 (d) 該ブラケツト片部の下方で曲折し略水平に延
びる内向き段部を介して上記ブラケツト片部と
段違い状い垂下するワイヤ固定部を設ける、 (e) 該ワイヤ固定部で上記内向き段部と平行に形
成されるネジ挿通孔を設ける、 (f) 上記ワイヤ固定部で前記枢支ピンを貫通して
延出するインナーワイヤの延出位置に形成され
てインナーワイヤを挿通させる溝を設ける、 (g) 上記ワイヤ固定部に嵌挿する締付ネジで上記
溝に挿通されるインナーワイヤの端部側を挟圧
して締付固定する、 という技術的手段を講じている。
【作用】
ブラケツト片部はブレーキアームに枢着されて
いるのでブレーキ制動乃至解除時に相対的に変位
するアウタ受部に対応してインナーワイヤが直線
状となるようワイヤ固定部を傾動乃至回動させ
る。 これによりインナーワイヤには締付位置におい
てく字状に屈曲することがなく剪断力が生じな
い。 更に、インナーワイヤを締付固定するワイヤ固
定部でインナーワイヤを両側方から挟圧固定する
ので締付力によるインナーワイヤの変形も最小限
に抑えることができる。 更に締付ネジはネジ頭が内向き段部の水平に延
びる面と衝合して回転が拘束される。
【実施例】
以下、この考案の好適実施例を図面に基づいて
説明する。 第1図及び第2図に示すサイドプル式キヤリパ
ーブレーキは、Yアーム6の上端(図中右端)側
にアウター受部8を設け、Cアーム7の先端(図
中右端)側にブラケツト片部2とワイヤ固定部3
とからなるワイヤ連結具1を枢着した構成からな
つている。 即ち、アウター受部8は、この考案の場合特に
その構成は限定されないが、本実施例の場合、頭
部にネジ孔(図示せず)を有するダルマ81をY
アーム6に回動自在に装着し、該ダルマ81の上
方にはロツクナツト82を介して調整ネジ83を
前記ネジ孔に螺着した通常構成からなつている。 次に第3図に示す如くワイヤ連結具1のブラケ
ツト片部2は、Cアーム7の厚さより幅広の離間
位置で対向する一対のブラケツト2a,2bから
なつて、その両側面には頭部を有する枢支ピン4
を挿通するための孔部2h,2hが対向位置に開
口形成されている。 この孔部2h,2hはCアーム7の端部側に形
成された孔部7hと連通可能に構成され、前記枢
支ピン4の軸断面より稍大形の円孔形状に設定さ
れている。 また、前記枢支ピン4の軸中途部(ピン頭部に
隣接した位置)には直径方向にインナーワイヤ9
aを貫通させるワイヤ挿通孔4hが透設されてお
り、その開口が上下方向となるようにして一方の
ブラケツト2aの孔部2h、Cアームの孔部7
h、他方のブラケツト2bの孔部2hを順次貫通
して挿入する。 そして前記枢支ピン4のワイヤ挿通孔4hはい
ずれか一方のブラケツト2a又は2bとCアーム
7との間に配置されるよう調整される。 このワイヤ挿通孔4hにはアウター受部8から
導出されたインナーワイヤ9aが上から下へ貫通
して挿入されるので、前記枢支ピン4はインナー
ワイヤ9aによつて取付位置に拘束されるため何
ら他に固定手段を用いずにCアーム7に取付られ
る。 また、インナーワイヤ9aは、このワイヤ挿通
孔4hにより張設姿勢がガイドされ次に述べるワ
イヤ固定部3へ直線状に垂下することができる。 次にブラケツト片部2の下方にはU字溝3Uを
形成したワイヤ固定部3が一体形成されている。 即ちワイヤ固定部3は、正面側のブラケツト片
2b側の下方で左右方向に延びる内向段部30を
形成すると共に、他のインナーワイヤ9a接近側
のブラケツト片2a側は略そのまま垂下してイン
ナーワイヤ9aの直径と略等しい断面略U状の溝
に形成してある。 この、ワイヤ固定部3のU字溝3Uは前記枢支
ピン4から垂下するインナーワイヤ9aをそのま
ま延長させた位置に配置されるのでインナーワイ
ヤはU字溝3U内に挿入される。 このワイヤ固定部3の両側壁3a,3bには対
向位置に締付ネジ5の挿通用のネジ挿通孔3h,
3hが一対設けられている。 従つて、締付ネジ5をワイヤ固定部3の一対の
ネジ挿通孔3h,3hに挿通しワツシヤ51を介
してナツト52で緊締することによりU字溝3U
を挟圧してその幅スペースを狭め、該U字溝3U
内に挿通されているインナーワイヤ9aを両側か
ら挟圧して固定する。 この際インナーワイヤ9aの配設位置は第2図
で示す如く締付ネジ5の軸の外側でワツシヤ51
の挟圧面の範囲内となるように設定されることが
好ましい。 次に、前述の如く、ブラケツト片部2のブラケ
ツト2a,2b相互間の幅より前記U字溝3Uの
溝幅の方が小さく設定されているのでインナーワ
イヤ離間側のブラケツト2bとワイヤ固定部3の
側壁3bとの間には内向段部30が形成されてい
る。 この内向段部30はワイヤ固定部3の側壁3b
に設けられたネジ挿通孔3hの上方で水平に配置
されている。 従つて、ワイヤ固定部3を締付ネジ5で緊締す
る際に前記内向段部30の配設側のネジ挿通孔3
hから締付ネジ5を挿通し、多角柱体(本実施例
の場合6角柱体)からなるネジ頭5aの一面を前
記内向段部30の水平面30aと平行に位置決め
すれば、ネジ締付時にネジ頭5aに回転力が加え
られても前記内向段部30の水平面30aにネジ
頭5aが衝合してネジが回転する虞れがない。 従つて、内向段部30の対向側におけるネジ挿
通孔3hから突出した締付ネジ5の軸部5bにワ
ツシヤ51を挿通しナツト52を締付けていけ
ば、締付ネジ5自体は回転することがないので簡
単に締付ネジ5を緊締することができて好まし
い。 この考案において、ブラケツト片部2は、前記
実施例の如くブレーキアームの両側に設けられる
ものであつても一側に設けられるものでもよく、
要するにワイヤ連結具1を枢支ピン4でブレーキ
アーム(本実施例ではCアーム7)に対して枢支
するための構成であればよい。 また、第4図a,bで示す如くワイヤ固定部3
0は、ネジ挿通孔30hを開口した肉厚プレート
であつて、該ネジ挿通孔30hに隣接し、締付ネ
ジの締付力が及び範囲内で上下方向に穿設された
インナーワイヤ嵌込溝30Gを有する構成であつ
てもよい。 この場合、アウター受部8から導出されたイン
ナーワイヤ9aは嵌込溝30Gに嵌込まれ、ワツ
シヤ51を介して締付ネジ5で緊締される。 その他、アウター受部8から導出されたインナ
ーワイヤ9aを直線状の張設姿勢に維持し長さ調
節可能にして両側から挟持・固定する構成であれ
ば如何なる構成も含まれる。
【考案の効果】
この考案はブレーキアームに対し枢動自在に取
付けられたワイヤ連結具にアウタ受部等から導出
されたインナーワイヤを長さ調節可能に取付けて
インナーワイヤの張設姿勢を直線状に維持するの
でワイヤにかかる締付力による屈曲変形を生ぜし
めない。 更にインナーワイヤの締付位置はブレーキアー
ムのブレーキ制動乃至解除時における相対運動に
対応して枢動しインナーワイヤを屈曲させること
がないので、インナーワイヤにかかる負荷を最小
に抑えることができインナーワイヤの屈曲変形や
剪断を防止する。 従つてインナーワイヤには屈曲変形によるくせ
がつかないため再調整が手軽に行えると共に破断
された鉄線により使用者が負傷する等の危険もな
く取扱いが極めて容易となり実用性に優れる。 また、ワイヤ自体の耐用年数も向上するので経
済性にも優れる。 更に締付ネジはその頭部が内向き段部に拘束さ
れるので緩みが抑えられる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るワイヤ連結構造を示す
側面図、第2図は同断面、第3図aは同ワイヤ連
結具の正面図、同bは側面図、第4図は異なる実
施例のワイヤ連結具を示すものでaは取付時の断
面図、bは斜視図、第5図は従来構造のサイドプ
ル式キヤリパーブレーキのワイヤ連結構造を示す
側面図、第6図は要部拡大図である。 1……ワイヤ連結部、2……ブラケツト片部、
3……ワイヤ固定部、4……枢支ピン、5……締
付ネジ、9a……インナーワイヤ、30……内向
段部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ブレーキアームの端部側に前後に開口形成さ
    れた孔部に枢動可能に嵌挿される枢支ピンと、 該枢支ピンに貫通形成されてインナーワイヤ
    ーを挿通させるワイヤ挿通孔と、 上記ブレーキアームの孔部と連通する孔部を
    有し上記枢支ピンに枢支されるブラケツト片部
    と、 該ブラケツト片部の下方で曲折し略水平に延
    びる内向き段部を介して上記ブラケツト片部と
    段違い状に垂下するワイヤ固定部と、 該ワイヤ固定部で上記内向き段部と平行に形
    成されるネジ挿通孔と、 上記ワイヤ固定部で前記枢支ピンを貫通して
    延出するインナーワイヤの延出位置に形成され
    てインナーワイヤを挿通させる溝とを有し、 上記ワイヤ固定部に嵌挿する締付ネジで上記
    溝に挿通されるインナーワイヤの端部側を挟圧
    して締付固定することを特徴としたサイドプル
    式キヤリパーブレーキのワイヤ連結構造。 (2) ブラケツト片部が前後一対に設けられると共
    に内向き段部を介して連設されるワイヤ固定部
    が横断面U字状に曲成されてインナーワイヤ挿
    通用のU溝を形成し、該U溝の両側面の対向位
    置に締付ネジ挿通用の孔部を形成して、締付ネ
    ジの締付力でU溝の両側面でインナーワイヤを
    挟圧固定することを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項記載のサイドプル式キヤリパー
    ブレーキのワイヤ連結構造。
JP1984199483U 1984-12-29 1984-12-29 Expired JPH0224714Y2 (ja)

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JPS61115789U JPS61115789U (ja) 1986-07-22
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5052739A (ja) * 1973-09-08 1975-05-10

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5052739A (ja) * 1973-09-08 1975-05-10

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JPS61115789U (ja) 1986-07-22

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