JPH0224315A - 水性オーバープリント用ワニス対応金属用印刷インキ組成物及びその使用方法 - Google Patents

水性オーバープリント用ワニス対応金属用印刷インキ組成物及びその使用方法

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JPH0224315A
JPH0224315A JP63175352A JP17535288A JPH0224315A JP H0224315 A JPH0224315 A JP H0224315A JP 63175352 A JP63175352 A JP 63175352A JP 17535288 A JP17535288 A JP 17535288A JP H0224315 A JPH0224315 A JP H0224315A
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康裕 橋本
Sadao Hisayasu
久安 貞男
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高志 広瀬
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はポリエステル樹脂に関し、印刷インキ、特に金
属用印刷インキのバインダー用樹脂として好適なポリエ
ステル樹脂を提供することを目的とする。また本発明は
、前記ポリエステル樹脂の製法、並びにそれを用いた金
属用印刷インキ組成物及びその使用方法を提供すること
を目的とする。
[従来の技術] 従来、金属用印刷インキとしては、アルキッド樹脂、ポ
リエステル樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂と鉱物油等の溶
剤を主たるビヒクル成分とする印刷インキが使用されて
いた。
また、印刷被膜の密着性、耐摩擦性等を向上させるため
オーバープリントが一般的に行われており、それらオー
バープリント用ワニスは、アルキッド樹脂、ポリエステ
ル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂、メラミ
ン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等の硬化剤および鉱物油
等の溶剤からなる溶剤性のものが広く使用されていた。
そして、金属面への印刷に際しては、オフセット印刷機
あるいはドライオフセット印刷機が用いられて、オーバ
ープリントは、コーター等を用いて、インキ被膜上に塗
布され、130〜200℃で焼付けが行われていた。
しかしながら、最近、溶剤に関する大気汚染の問題、作
業環境における衛生面あるいは安全性の面から、金属印
刷の分野においても、溶剤性のオーバープリント用ワニ
スから水性タイプのものに移行する動きが顕著になりつ
つある。この結果、金属用の印刷インキにおいても、水
性オーバープリント用ワニスに対して十分な適性を有す
ることが要求されて来ていた。
この要求に対し、従来の金属用の印刷インキに水性オー
バープリント用ワニスを適用した場合、塗膜面にはじき
、インキ膜中へのワニスのもぐり込み等の現象が生じ、
その結果、光沢あるいは密着性等の耐性に欠けるなど、
塗膜品質の著しい低下をきたすものであった。
このような問題を改善する方法として、印刷インキの溶
剤の少なくとも一部にグリコール、グリコールエーテル
あるいはグリコールエステル等を用いた金属用印刷イン
キが提案されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、これらの手段は上述した問題の改善には
有効であるが、他方、これらの溶剤の使用によって印刷
インキのミスチングが従来のものより著しく増加し、生
業環境の劣化を招くという重大な問題を有していた。
一方、以前より、ロジン成分を含むポリエステル、いわ
ゆるロジンエステルがミスチングに対して良好であるこ
とを見出していたが、ロジンエステルからなるビヒクル
は一般に着色しているため、淡色あるいは白インキ用と
しての適性はなく、実用に耐えないものであった。
本発明はこれらの問題点を解決しようとするもので、金
属用印刷インキのバインダー樹脂として好適なポリエス
テル樹脂を提供しようとするものである。
[問題点を解決するための手段] 発明者らは上記問題を解決すべく研究を重ねた結果、ロ
ジンアルコールで変性したポリエステル樹脂が、上記問
題点を解決することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、請求項1の発明は、多価アルコールおよび一
部アルコールからなるアルコール成分(A)と、多価カ
ルボン酸、および必要に応じて〜価カルボン酸、からな
るカルボン酸成分(B)とを反応させて得られるポリエ
ステル樹脂において、前記カルボン酸成分(B)に対す
るアルコール成分(A)の割合が1+1.1〜1:2.
5  (当量比)であり、かつ前記アルコール成分(A
)中3%〜60%(−当量比)がロジンアルコールであ
ることを特徴とするポリエステル樹脂を提供するもので
ある。
また、請求項2の発明は、請求項1のポリエステル樹脂
の製法に関し、−価アルコールと三価以上の多価カルボ
ン酸とを、等モルあるいは多価カルボン酸過剰で反応さ
せる第1段階、続いて第1段階での反応生成物と第1段
階での反応で使用しなかったアルコール成分およびカル
ボン酸成分とを反応させる第2段階の二段階の反応から
なるポリエステル樹脂の製法を提供するものである。
また、請求項3の発明は、樹脂、顔料、溶剤を主成分と
する金属用印刷インキ組成物において、請求項1のポリ
エステル樹脂を印刷インキ中、5重量%以上含有するこ
とを特徴とする。金属用印刷インキ組成物を提供するも
のである。
更に、請求項4の発明は、請求項3の印刷インキ組成物
において溶剤成分中グリコールおよび/またはその誘導
体を印刷インキ中、5重量%以上含有させたことを特徴
とする金属用印刷インキ組成物を提供するものである。
また、請求項5の発明は、硬化剤を含有しない請求項3
または請求項4の金属用印刷インキを用いて、金属面に
印刷し、続いて、硬化剤を含有するオーバープリント用
ワニスをインキ被膜上に塗布し、加熱硬化させることを
特徴とする金属用印刷インキの使用方法を提供するもの
である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明にかかるポリエステル樹脂は、カルボン酸成分(
B)とアルコール成分(A)とを1:1.1〜1:2.
5(カルボキシル基及びヒドロキシル基の当量比5合で
反応させることが必要である。…勧一般的に、金属素材
への印刷に際しては、焼付けが行われる。この焼付は工
程においては、印刷インキ中及び/またはオーバープリ
ント用ワニス中の硬化剤と印刷インキおよびオーバープ
リント用ワニス中の樹脂の遊離のヒドロキシル基との架
橋によって、主として硬化乾燥するため、この架橋に必
要なだけの遊離のヒドロキシル基をポリエステル樹脂に
残るように反応させなければならない、アルコール成分
が上記割合より少なくなると、ゲル化の危険が大きくな
るとともに、焼付は乾燥時に硬化剤と十分に反応せず、
乾燥不良となる。また上記割合を越えると高分子量の樹
脂が得られなくなるなど樹脂の合成が困難となる。
ここで、ポリエステル樹脂を構成するアルコール成分(
A)のうち多価アルコールとしては、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキ
シレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリメチ
ロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール等
が使用できる。
また、−価アルコールとしては、ロジンアルコールまた
はその誘導体(以下、単にロジンアルコールと言う)の
使用が必須であり、ロジンアルコール以外に、必要に応
じ、他の一価アルコールも使用できる。前記ロジンアル
コールとしては、アとエチルアルコールやその不均化物
、水添化物、アルキレンオキサイド付加物あるいはそれ
らを主成分とする混合物が例示できる。また、他の一価
アルコールとしては、ペンチルアルコール、ヘキシルア
ルコール、オクチルアルコール、ドデシルアルコール等
が使用できる。
ここで、ロジンアルコールの使用量としては、アルコー
ル成分中3%〜60%(ヒドロキシル基の当量比)の範
囲であることが必要であり、3%未満の場合はミスチン
グの減少に実質的に効果は見られず、逆に60%を超え
るとポリエステル樹脂の合成が困難となる。
一方、多価カルボン酸としてはアジピン酸、ピメリン酸
、スペリン酸、フマル酸、無水マレイン酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、無水フタル酸、無水トリメリット酸
、無水ピロメリット酸等があげられる。
また必要に応じて一価カルボン酸も使用することができ
、ラウリン酸、バルミチン酸、ステアリン酸、オレイン
酸、リルン酸等の脂肪酸が例示できる。
前記アルコール成分およびカルボン酸成分よりポリエス
テル樹脂を合成するには、常法により合成することがで
きる0例えば、上記成分を、窒素雰囲気中、140〜2
50℃の範囲で加熱しながら、生成される水を取り除き
、3〜6時間所定酸価まで反応させることにより、目的
とするポリエルテル樹脂を合成することができる。
また、本発明にかかるポリエステル樹脂の分子量には特
に制限を加えないが、重量平均分子量5.000以上の
ものが特に望ましい。
以上、ポリエステル樹脂の一般的な製法を述べたが、請
求項2で特定するポリエステル樹脂の製法について以下
詳細に説明する。
本発明において重要な構成要素の一つである前記ロジン
アルコールは一価のアルコールであり、ジカルボン酸お
よびジオールとともに重縮合を行うとすると、ロジンア
ルコールをポリエステルに多く導入することができない
、よってより多くのロジンアルコールを導入するために
、カルボン酸としてジカルボン酸の他に三価以上の多価
カルボン酸を用いて反応を行うものである。三価以上の
多価カルボン酸として無水トリメリット酸を用いた例に
より以下説明する。
まず、ロジンアルコールと無水トリメリット酸を等モル
あるいは無水トリメリット酸をやや過剰な割合で混合し
、反応させ、ロジンアルコールのトリメリット酸モノエ
ステルを合成する(第1段階)、ついで反応生成物であ
る上記モノエステルに多価アルコールを反応させ、ロジ
ンアルコールのペンダント化を行うとともにポリエステ
ルの骨格を形成する(第2段IIり。
なお、第1段階で一部アルコールとしてロジンアルコー
ルを用いることは必須であるが、ロジンアルコールとと
もに池の一部アルコールを三価以上のカルボン酸と反応
させてもよい、一方、第2段階で多価アルコールを用い
ることは必須であるが、多価アルコールとともに第1段
階で用いなかったカルボン酸成分(B)等を反応させて
もよい。
以上記載した製造例によってポリエステル樹脂の反応を
行うとポリエステル鎖に多くのロジンアルコールを導入
でき、必要な分子量のポリエステル樹脂を得ることがで
きるものである。
次いで、金属用印刷インキ組成物について述べる。金属
用印刷インキは、顔料、樹脂、溶剤を主成分とするもの
であるが、請求項3の金属用印刷インキ組成物では該ポ
リエステル樹脂を5重量%以上含有することが必要であ
り、5重量%未満の場合、目的とするミスチング減少の
効果は見られない。
また、請求項4の金属用印刷インキ組成物では、溶剤成
分としてグリコールおよび/またはその誘導体をインキ
組成物中5重量%以上含む事が必要であり、51旦%未
満の場合、水性オーバープリント用ワニスとの適性の改
善の効果は見られない。
前記グリコールおよび/またはその誘導体としては、炭
素数2〜8のアルキレングリコールやそれらへのエチレ
ンオキサイドあるいはプロピレンオキサイド付加したジ
ヒドロキシエーテル、あるいはモノカルボン酸とのエス
テル、および−債アルコールにエチレンオキサイドある
いはプロピレンオキサイド等を付加したヒドロキシエー
テル等が例示できる。
本発明にかかる印刷インキ中の他の樹脂成分としては、
従来より金属用の印刷インキに使用されている各種樹脂
が、該ポリエステル樹脂と混合して使用でき、特に制限
を加えるものではない。
池の溶剤成分としては、鉱物油、植物油、炭化水素溶剤
等、金属用印刷インキに一般に用いられる溶剤がグリコ
ールおよび/またはその誘導体と混合して使用すること
ができる。
なお、必要に応じて添加される硬化剤としては、メラミ
ン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等が例示できる。
硬化剤は、インキ組成物中に加えて使用しても良いが、
インキ中には添加せず、オーバープリント用ワニス中に
添加される硬化剤を、インキの硬化剤として利用しても
良い、ただし、インキ中に予め硬化剤を添加しておくと
、長期の貯蔵安定性に問題を有することがあり、インキ
中には添加せず、オーバープリント用ワニスに添加した
硬fヒ剤を利用することが好ましい、よって、請求項5
では、このような使用方法を特定している。
顔料としては通常の無機および有機顔料が使用できる。
また、必要に応じ、ドライヤー、ワックス等も使用する
事ができる。
上記した各材料から本発明にかかる印刷インキを製造す
るには、ポリエステル樹脂および他の樹脂成分10〜6
0重量%、顔料5〜60重量%、溶剤10〜50重量%
、硬化剤0〜30重量%の割合で常法に基づき製造する
ことができる。
更に本発明は、請求項5として、前記金属用印刷インキ
組成物の使用方法を提供することを目的としている。す
なわち、請求項5は、硬化剤を含まない金属用印刷イン
キ組成物を用いて金属面に印刷し、続けて硬化剤を含有
するオーバーコーテインク用ワニスをその上に塗布した
後、焼付けて硬化被膜を形成するものである。硬化剤を
含まないことにより金属用印刷インキの貯蔵安定性を増
すことができる一方で、上に塗布されたオーバープリン
ト用ワニス中の硬化剤が下のインキ層中に浸透し、焼付
は時インキをも硬化させて充分な適性をもつ硬化被膜が
形成されるものである。
ここで、印刷インキの上塗り用として用いられる水性オ
ーバープリント用ワニスとしては、樹脂、硬化剤、溶剤
から主として構成されものが使用できる。樹脂成分とし
ては、水溶性ポリエステル樹脂、水溶性アクリル樹脂等
のα、β−エチレン性不飽和カルボン酸から誘導される
水溶性のビニル共重合体樹脂あるいはそれらの水分散型
樹脂等が、硬化剤としては、水溶性尿素樹脂、水溶性メ
ラミン樹脂あるいは、水溶性ベンゾグアナミン樹脂等が
、さらに溶剤としては、水およびセロソルブ系その他の
水混和性溶剤からなるものが使用できる。
本・発明にかかる印刷インキ及び前記組成からなろ水性
オーバープリント用ワニスを用いて、金属素材に印刷す
る場合は、通常ドライオフセット印刷又は、湿し水を使
用するオフセット印刷によって行い、更に印刷後、水性
オーバープリント用ワニスをコーター等を用いてコーテ
ィングを行ったtL  130〜200℃で数分〜士数
分焼付けられるものである。
以下、実施例でもって、本発明をより具体的に説明する
[実施例] 合成例1 アとトール(理化バーキュレス社製、ハイドロアビエチ
ルアルコール83%、樹脂中のヒドロキシル基が4.7
5重量%、           )  100部、キ
シレン100部、ネオペンチルグリコール350部、ト
リメチロールプロパン120部、アジピン酸273部お
よびイソフタル酸313部をコルベンに仕込み、窒素雰
囲気中で220’Cで約3時間エステル化反応を行い、
酸価10、重量平均分子量9.800のポリエステル樹
脂1を得た。なお、カルボン酸成分(B)とアルコール
成分(A)の比率は、l:1.3(当量比)、アルコー
ル成分(A)中のロジンアルコールの当量は約3%であ
る。
合成例2 アとトール400部、無水トリメリット酸327部、キ
シレン100部をコルベンに仕込み、窒素雰囲気中14
0℃で約6時間反応させトリメリット酸のモノエステル
を得る。ついでネオペンチルグリコール261部、トリ
メチロールプロパン74部を加え、更に220℃で約3
時間脱水縮合を行い、酸価10、重量平均分子量10.
200のポリエステル樹脂2を得た。なお、カルボン酸
成分(B)とアルコール成分(A)の比率は約1:1.
5 (当量比)、アルコール成分(A)中のロジンアル
コールの当量は約14%である。
合成例3 合成例2と同様に、アとトール700部、無水トリメリ
ット酸177部、キシレン100部をコルベンに仕込み
、窒素雰囲気中、140℃で約3時間エステル化を行っ
たのち、トリメチa−ルプロパン144部、ペンタエリ
スリトール12部を加え220’Cで約3時間脱水縮合
を行い、酸価10、重量平均分子量15,000のポリ
エステル*J113を得な、なお、カルボン酸成分(B
)とアルコール成分(A)の比率は、1:2.0(当量
比)、アルコール成分(A)中のロジンアルコールの比
率は35%(当量比)である。
合成例4 合成例2と同様に、アビトール263部、ラウリルアル
コール137部、無水トリメリット酸346部、キシレ
ン100部をコルベンに仕込み窒素雰囲気中、140℃
で約1時間エステル化反応を行ったのち、ネオペンチル
グリコール150部、トリメチロールプロパン170部
を加え、更に220’Cで約3時間脱水縮合を行い、酸
価10、重量平均分子量17 、200のポリエステル
樹脂4を得た。なお、カルボン酸成分(B)とアルコー
ル成分の比率は約1:1.6(当量比)、アルコール成
分(A)中のロジンアルコールの比率は約11%(当量
比)である、また、他の一部アルコール量は約9%であ
る。
合成例5 合成例1と同様にして、ネオペンチルグリコル393部
、トリメチロールプロパン105部、アジピン酸303
部、イソフタル酸348部およびキシレン100部をコ
ルベンに仕込み、窒素雰囲気中で220℃約6時間エス
テル化反応を行い、酸価10、重量平均分子量13,0
00のポリエステル樹脂5を得た。なお、カルボン酸成
分(B)とアルコール成分(A)の比率は、1:1.2
(当量比)、アルコール成分(A)中のm個アルコール
量は、0%である。
合成例6 合成例1と同様にして、ラウリルアルコール400部、
ネオペンチルグリコール208部、トリメチロールプロ
パン74部および無水トリメリット酸403部をコルベ
ンに仕込み窒素雰囲気中で220℃約4時間エステル化
反応を行い、酸価10、重量平均分子量22,000の
ポリエステル樹脂6を得た。なお、カルボン酸成分(B
)とアルコール成分(A)の比率は、1:1.4(当量
比)、アルコール成分(A)中のm個アルコール量は2
8%、アビトール量は0%(当量比)である。
合成例7 合成例1と同様にして、アビトール400部、ネオペン
チルグリコール340部、および無水トリメリット酸3
22部をコルベンに仕込み、窒素雰囲気中で220℃約
3時間エステル化反応を行い、酸価lO1重量平均分子
量3,500のポリエステル樹脂7を得た。なお、カル
ボン酸成分(B)とアルコール成分(A)の比率は、1
:1.5(当量比)、アルコール成分(A)中のアとト
ール量は16%(当量比)である。
合成IM8 合成例1と同様に、大豆油脂肪酸400部、トリメチロ
ールプロパン290部、ペンタエリスリトル51部およ
び無水フタル酸324部をコルベンに仕込み、窒素雰囲
気中で220℃約15時間エステル化反応を行い、酸価
10、重量平均分子量17,800、油長40%のアル
キッド街脂8を得た。
合成例9 合成例1と同様に、ハイペール(水添ロジン、荒用化学
社製)400部、トリメチロールプロパン340部およ
び無水フタル酸318部をコルベンに仕込み、窒素雰囲
気中で250℃約18時間エステル化反応を行い、酸価
15、重量平均分子量13.000の水添ロジンエステ
ル樹脂9を得た。
実施例1〜6および比較例1〜6 合成例1〜8で得たそれぞれの樹脂を用い、表−1に従
ってワニス1〜11を調整した。
表−1 表−1に従って得られたそれぞれのワニスを用い、ワニ
ス30重量部、酸化チタン50重量部を常法に従い練肉
分散せしめ、その後硬化剤としてメラミン樹脂、サイメ
ル303(三井東圧化学社製)10重量部および表−2
に従いそれぞれの溶剤7〜12重量部を添加して塑性粘
度200〜300ボイズの金属用印刷インキを調整した
注2二 日本石油社製 また、実施例7としてワニス2を40部、酸化チタンを
50部、キョウワノールMを10部で同様にインキを調
整した。
評価方法 1)水性オーバープリント用ワニスとの適性試験実施例
1〜7および比較例1〜6で得たそれぞれのインキを、
RI展色機(明製作所製)を用いてアルミ板上に約30
u/100cdlになるように展色し、その後直ちにコ
ーター(東洋精機社製)を用いてその上に下記組成から
なる水性オーバープリント用ワニスを塗布(固形分換算
で約50g /100cal ) L、ガスオーブン中
で200℃、2分間焼き付けを行って硬化被膜とした後
その表面のはじき、滑らかさを観察した。
く水性オーバープリント用ワニスの組成〉アクリルエマ
ルジョン  サイピノールX−288−330E−14
0%so口d (9イデン化学社製)60重量部 トリエチルアミン        0.5重量部メラミ
ン樹脂   スミマールト4011(住友化学工業社製
)25重量部 ブチルセロソルブ        10重量部水   
             4.5重量部2)ミスチン
グ試験 実施例1〜7および比較例1〜6で得たインキそれぞれ
1 、3 ccをとってインコメ−ター(スイング・ア
ルバート社製)に塗布し、均一にならした111200
rp■で1分間回転させる。この間、ローラーの下に黒
紙を置いておき、その上へのインキのミスチングの多少
を比較する。測定はローラーを30℃に保って行った。
またインキ中への硬化剤の添加とオーバープリント用ワ
ニス中の硬化剤を利用する場合とによる性能を比較する
ため、実施例2及び実施例7についてのみ、以下の試験
を行った。
3)鉛筆硬度、耐溶剤性、接着性 鉛筆硬度に関しては、J I S−に5410に従って
、耐溶剤性は、メチルエチルケトンを充分しみ込ませた
脱脂綿で塗布面をゆっくり往復でこすり、アルミ板が露
出するまでの往復回数で、接着性は1cm四方の部分に
1鰭のマス目をカッターナイフで、100個作り、セロ
ハンテープをその部分に密着させて思いっきり剥がし、
剥離しなかったマス目の数で評価する。
4)粘度 ラレー粘度計によって、25℃における塑性粘度の変化
を調べるため、製造時及び6ケ月後について、測定する
以上の評価結果を表−3、表−4、表−5に示す。
表−3 表−5 なお、評価基準は以下のとおりである。
1)水性オーバープリント用ワニスとの適性はじきが全
く見られず、光沢も良好なものを◎、はじきはほとんど
見られないが、やや光沢が低下しているものを○、はじ
き、ワニスのもぐり込みの傾向が見られるものをΔ、は
じき、ワニスのもぐり込みが項著なものを×として評価
する。
2)ミスチング試験 黒紙上1−当り、白点1個以下のものを◎、白点が2〜
51IIのものをO1白点が6〜10個のものをΔ、白
点が11以上のものを×として評価する。
以上、表−3の結果から明らかなように、本発明にかか
るポリエステル樹脂、並びに、溶剤を用いた金属用イン
キは、ミスチングが少なく、水性ワニスとの適性にも優
れるものであることがわがる。
比較例6のインキは、これら適性は有するものの、白イ
ンキの黄ばみが大きく、実用に耐えないものであった。
また、実施例2(インキ中に硬化剤を添加したもの)と
実施例7(インキ中に硬化剤を使用せず、水性オーバー
プリント用ワニス中の硬化剤を利用するもの)との比較
においては、表−4より、性能に差がないこと、また表
−5より、インキ中に硬化剤を添加しないもの方が安定
性に優れるものであることがわかる。
[発明の効果] 以上、実施例で示した通り、本発明で特定するポリエス
テル樹脂および印刷インキは、淡色および白インキにも
充分使用可能であり、水性オーバプリント用ワニスに対
して充分な適性を有し、かつミスチング現象がほとんど
見られないという優れた特徴を有しているものである。
従って、本発明に係るポリエステル樹脂およびそれを用
いた金属用印刷インキ組成物は水性オーバープリント用
ワニスに対して非常に有用で、かつ作業環境の汚染が著
しく改善された金属用印刷インキ組成物である。
なお、本発明のポリエステル樹脂の用途として、金属用
印刷インキに限定して説明したが、一般の平版インキ用
バインダー樹脂としても利用できるものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)多価アルコールおよび一価アルコールからなるア
    ルコール成分(A)と、多価カルボン酸、および必要に
    応じて一価カルボン酸、からなるカルボン酸成分(B)
    とを反応させて得られるポリエステル樹脂において、前
    記、カルボン酸成分(B)に対するアルコール成分(A
    )の割合が1:1.1〜1:2.5(当量比)であり、
    かつ、前記アルコール成分(A)中3%〜60%(当量
    比)がロジンアルコールであることを特徴とするポリエ
    ステル樹脂。
  2. (2)一価アルコールと三価以上の多価カルボン酸とを
    、等モルあるいは多価カルボン酸過剰で反応させる第1
    段階、続いて第1段階での反応生成物と第1段階での反
    応で使用しなかったその他のアルコール成分およびカル
    ボン酸成分とを反応させる第2段階の二段階の反応から
    なる請求項1記載のポリエステル樹脂の製法。
  3. (3)樹脂、顔料、溶剤を主成分とする金属用印刷イン
    キ組成物において、請求項1のポリエステル樹脂を印刷
    インキ中、5重量%以上含有することを特徴とする金属
    用印刷インキ組成物。
  4. (4)溶剤成分として、グリコールおよび/またはその
    誘導体を印刷インキ中、5重量%以上含有することを特
    徴とする請求項3記載の金属用印刷インキ組成物。
  5. (5)硬化剤を含有しない請求項3又は請求項4の金属
    用印刷インキ組成物を用いて、金属面に印刷し、続いて
    、硬化剤を含有するオーバープリント用ワニスをインキ
    被膜上に塗布し、加熱硬化させることを特徴とする金属
    用印刷インキ組成物の使用方法。
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