JPH02238995A - 染料転写体 - Google Patents

染料転写体

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JPH02238995A
JPH02238995A JP1059932A JP5993289A JPH02238995A JP H02238995 A JPH02238995 A JP H02238995A JP 1059932 A JP1059932 A JP 1059932A JP 5993289 A JP5993289 A JP 5993289A JP H02238995 A JPH02238995 A JP H02238995A
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哲司 川上
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宏夢 松田
Shigeru Tanimori
谷森 滋
Sadanori Sano
佐野 禎則
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 ・本発明は、染料転写体上の色素を受像体上の染着層へ
転写し画像を形成する染料転写型感熱記録において、染
料転写体の同一カ所を複数回使用する多数回記録、さら
には相対速度記録方式による多数回記録の′ための染料
転写体に関する。
従来の技術 昇華性の高い色素を用いた染料転写型感熱記録は記録ド
ット毎の濃度階調記録が可能なフルカラー記録方式であ
るが、転写体コストが高い欠点があり転写体の多数回利
用に対する試みが行われている。多数回記録の報告とし
て、 (1)r昇草転写型感熱記録体のn倍モード記録
特性」 (昭和8O年第2回ノンインパクトブリンティ
ング技術シンポジウム論文集、PIOI−104)及び
(2)「多数回記録用昇華型フィルムの検討」 (画像
電子学会昭和61年度全国大会予稿集)及び(3)特開
昭83−27291及び(4)「マルチーユーザブル 
ダイ トランスファー シー}J  (mai回電子写
真学会研究討論会予稿集p266〜2B9)がある。
従来例(1)〜(4)は共に相対速度方式による多数回
記録特性に関する。多数回記録には同一部分をN回繰り
返し使用する単純繰り返し方式と、受像体に対し染料転
写体の供給速度を1/nにし実質的にn回の多数回記録
を行うn倍モード相対速度方式の2つがある。相対速度
方式は、染料転写体●受像体間の滑性化のための工夫が
必要だが、常に転写体の未記録部分が供給されるため実
質的な繰り返し数は単純繰り返し方式に比べ大きくとる
ことができる。従来例(1)や(3)では転写体φ受像
体間に球形ス々−サ粒子や二硫化モリブデンなどの固体
滑剤を介し、相対速度方式での記録を実現している。従
来例(2)では転写体と受像体を密着させて相対速度方
式での記録を実現しているが、滑性化については不明で
ある。従来例(4)は、色材層や受像紙染着層の中の染
料の拡散のしやすさを制御したり、色材層の厚み方向に
予め染料の濃度分布を形成することで色材層表面の染料
濃度の低下を抑え、これによって多数回記録を改良する
とともに色材層並びに染着層に滑剤を添加して相対速度
方式での記録を可能にしている。
発明が解決しようとする課題 通常記録(1回記録)と同等のフルカラー画像記録を実
現するには、通常記録時の飽和記録濃度と同等の飽和記
録濃度(約1.5〜1.8)を確保することと、記録履
歴の影響がでないよう同一記録エネルギーに対し繰り返
し回数による記録濃度変化が小さいことが条件となる。
従来例(1)では、多数回記録に必要な色素量を充分に
確保すれば、記録特性的には前記条件を溝足している。
しかし染料転写体●受像体間に相対速度走行を可能にす
る滑性を与えると同時に、転写量を昇華過程により律速
させるためのスペースを設けるため、使用可能な色素が
昇華性の高い色素に限られる。従来例(2)では密着拡
散転写により昇華性の低い高耐候性色素を使用すること
が可能であるが、多数回記録に必要な色素量を十分確保
しても、同一記録エネルギーに対する繰り返し回数増加
による記録濃度低下が大きく、またその結果多数回記録
時に得られる飽和記録濃度が実用レベルに達していない
。従来例(3)も(1)と同様、スペーサを含まない系
に比べ、記録感度の低下が起こり、またスペーサ粒径が
・小さい場合には、相対速度比の増大に伴う記録濃度の
低下は無視できない。
これに対して従来例(4)では、少なくとも昇華性の高
くない色素と結着剤を含み、層表面側における前記色素
の重量濃度が盾基体側より低いよう構成された色材履を
基体上に有する染料転写体を用いることにより、密着拡
散転写において染料転写体の同一カ所を多数回使用する
ことが可能に≧る。しかしながら、油溶性樹脂を含む色
素低濃度層を有機溶剤溶液塗布によって積層すると、予
め塗布してある色素高箇度層が溶解してしまい色材層表
面の色素濃度を低く抑えることが難しく、本来予期でき
る良好な多数回記録特性を完全に発揮しているわけでは
なかった。さらに球形スペーサ粒子などを用いていない
ため受像体染着層と融着を起こし易く、相対速度記録が
困難であるので、相対速度記録を可能にするために色材
層に分子量が余り大きくない脂肪酸誘導体や室温近傍で
液体であるワックスやシリコーンオイルなどの滑剤を含
有させていて、色素が色材層表面で再結晶を起こすなど
して染料転写体の保存安定性が悪くなったり、受像体表
面に滑剤が転移して記録画像の耐候性等が悪くなるなど
などの問題点があった。
1本発明は、前記問題点を解決し、相対速度記録が可能
かつ染料転写体の保存安定性、記録画像の耐候性に悪影
響がなく、実用性の高い高耐候性低昇華性の色素が使用
可能で、同一記録エネルギーに対する記録回数増に伴う
記録濃度低下が小さく、より多数回まで高い飽和記録濃
度を保持することができ、より低いラン二冫グコストで
通常の1回記録と同等のフルカラー記録を可能とする多
数回記録用染料転写体を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 少なくとも色素を含む色素高濃度層と、層中の色素濃度
が前記高濃度層より低く、少なくとも水分散性樹脂を含
む色素透過性低濃度層とを、基体上に順次積層して色材
層とした染料転写体において、染料転写体最上部を構成
する水分散性樹脂として、末端ヒドキシル基含有ポリシ
ロキサン(A)1〜20重量%存在下に、重合性シラン
化合物(B)0.05〜10重量%、不飽和有機酸(C
)1〜30重量%及びこれらと共重合可能な他の重合性
単量体(D)40〜97.95重量%(但し、(A)、
(B)、CC’)及び(D)成分の合計は100重量%
とする。)をアルコール以外の有機溶剤中で重合させて
得られるポリシロキサングラフトポリマーの塩基性化合
物による塩を用いる。
また、基材に、少なくとも色素を含む色素高濃度層形成
用塗液と、少な《とも水分散性樹脂を含む色素透過性低
鳩度層形成用水系塗液とを、順次塗布して色材層を有し
てなる染料転写対を製造する方法において、色素透過性
低濃度層形成用塗液に用いる水分散性樹脂として、末端
ヒドキシル基含有ポリシロキサン(A)1〜20重量%
存在下に、重合性シラン化合物(B)0.05〜10重
量%、不飽和有機酸(C)1〜30重量%及びこれらと
共重合可能な他の重合性単量体(D)40〜97.95
一重量% (但し、  (A)、  (B)、  (C
)及び(D)成分の合計は100重量%とする.)をア
ルコール以外の有機溶剤中で重合させて得られるポリシ
ロキサングラフトポリマーの溶液に、該ポリシロキサン
グラフトポリマー中の酸基の20〜200モル%に相当
する量の塩基性化合物及び水を加えた液状物を撹拌して
得られるポリシロキサングラフトポリマー水性分散体を
用いる。
作用 まず染料透過性低濃度層は、水分散性樹脂一を用いるこ
とで、染料高濃度層の上に塗布するうえで、染料高濃度
層の染料が溶出することによる染料透過性低濃度層の染
料濃度が高くなることを防ぐとこができ、よって多数回
記録特性が劣化することがない。
尚、本発明における水分散性樹脂とは、皮膜形成前にお
いては水または水と適量の有機溶剤との混合物である溶
媒への分散体であって、かつ一旦皮膜を形成した後はも
はや水に溶解もしくは分散することのないものである事
を意味する。
本発明に用いる水分散性樹脂は前記手順により得られる
ポリシロキサングラフトポリマーであるが、このような
水分散性樹脂を用いることは本発明の目的を達成する上
でいくつかの効果をもたらす。即ち、上記水分散性樹脂
は、皮膜形成前において安定な水分散体の形態であるに
も関わらず、揮発成分の揮散によって生じた皮膜は表面
エネルギーが極めて低く、不粘着性、撥水性、潤滑性等
の表面特性に優れたものである。いわゆるポリシロキサ
ングラフトポリマーの水性分散体としては、従来から種
々提案されている。例えば、親水性有機溶剤中でカルポ
キシル基及びヒドロキシル基を育するビニル計重合体を
製造し、これにヒドロキシル基もしくはアルコキシル基
を有するオルガノポリシロキサンを反応させ、次いで水
希釈して得られる水分散物(特開昭50−95388号
公報)や重合性不飽和基を有するオルガノポリシロキサ
ンと他のビ二ル系単量体を乳化剤の存在下に水媒体中で
乳化重合して得られる水分散物(特開昭51−14E1
525号公報)等が知られている。しかしながら、特開
昭50−95388号公報で開示された水分散物は、ビ
ニル系重合体とオルガノポリシロキサンとの反応性が低
いが故に、また特開昭51−148525号公報で開示
された水分散物は、ビニル系単量体とオルガノポリシロ
キサンとの共重合性が低いが故に、高いグラフト効率の
ポリシロキサングラフトポリマーとする事が困難で、分
散液中でポリシロキサン成分が分離して皮膜とするのが
不可能となったり、仮に皮膜を形成させることが可能で
あったとしても、その皮膜はポリシロキサン成分に由来
する表面特性が十分発揮されなかったり、接触によって
他の物品を汚染するが如き不都合を生じる。得られる水
分散物を精製してもこのような不都合を回避するには至
らず、むしろ操作の煩雑性や製品のコストアップを招く
だけである。しかも、このような不都合は用いるオルガ
ノポリシロキサンの分子量が大きいほどliiFである
これに対して、本発明に用いる水分散性樹脂は、例えば
5000〜1 5 0 0 0 0 0、好ましくは2
0000〜1500000といった高分子量のポリシロ
キサン成分を導入することが可能である。
このような高分子量のポリシロキサン成分を導入すると
、染料透過性低濃度層構成時にポリシロキサン構造の表
面への配向は一層促進され、この結果ポリシロキサン成
分の表面濃度が高くなり、色材履表面の潤滑性は大きく
向上する。
さらに高級脂肪酸誘導体による表面のように融点以上で
その凝集形態が破壊し表面エネルギーが高くなるといっ
たことがなく、高温でもその表面エネルギーは低く保た
れると考えられる。またポリシロキサン成分は共有結合
を介して基幹高分子鎖にグラフトしているため、加熱や
加圧の状態に曝さらても色材層を構成する結着材樹脂中
の移行や受像体染着層への転移は起こらない。それ故、
加熱記録での高温状態さらに転写体と受像体の相対速度
差が大きい場合セも、ポリシロキサン構造を有する部分
の存在により色材層表面のエネルギーは低く保たれ、色
材層表面と受像体表面の潤滑性が確保されて、相対速−
度記録一が可能になる。またポリシロキサンが加熱時の
受像体染着層へ移行しないので、記録された受像体上の
記録画像への悪影響はない。
実施例 本発明について具体的に説明する。
まず相対速度記録方式の原理を第1図に示す。
転写体lと受像体4は色材層染着層が密着するようにプ
ラテン7によりサーマルヘッド8に押圧される。受像体
4のサーマルヘッド8に対する速度Vに対し、転写体1
はv/n (n=1、2、●●)1走行する。転写体の
走行方向は、受像体の走行方向に対し同方向でも逆方向
でも構わない。しかしながら、転写体がサーマルヘッド
によって加熱されているので転写体色材層と受像体染着
層の融着が起こり易く、少なくとも色材層もしくは染着
層の一方に十分な滑性が必要である。
次に染料、転写体の構成について説明する。第2図に構
成例を示す。転写体1は、転写基体2上に色素高濃度層
9、色素透過性低濃度層10を順次積層し色材層3とし
たものである。また、受像体4は、受像基体5上に染着
層6を設けたものである。「少なくとも色素を含む色素
高濃度層と、層中の色素濃度が前記高一度層より低く、
少なくとも水分散性樹脂を含む色素透過性低濃度層とを
、基体上に順次積層」することで染料転写体を形成する
と、色素透過性低濃度層は色素高濃度層を溶解しない水
系塗液として塗布するので低濃度届の染料濃度を高濃度
層の染料濃度に対して十分低く構成することが可能にな
り、油溶性樹脂で低濃度層を構成する場合のように低濃
度層の染料濃度が高くなって多数回記録特性が十分によ
くすることができない、といった問題は解決できる。
さらに、染料転写体の熱記録ヘッドの対する走行速度が
受像体の熱記録ヘッドに対する走行速度より小さな状態
で、染料転写体裏面もしくは受像体裏面より選択的に加
熱して色材層中の色素を受像体染着層へ転写し受像体上
へ画像を形成する相対速度記録方式の多数回記録におい
ても、相対速度比nの増加による記録濃度低下を抑える
ことが可能である。また相対速度記録方式では転写体の
記録に供される部分は、繰り返しによる多数回記録に比
べ熱記録によるダメージが小さいため、画質への影響が
小さ《、好ましい方法である。しかし転写体色材層また
は受像体染着層の表面に高温になる記録条件下でも融着
を起こさず滑るような潤滑性を与える必要がある。とこ
ろが通常の水溶性樹脂や水分散性樹脂は親水基を多く有
しており、これによる樹脂層の表面自由エネルギーは高
くなり容易に融着を起こしてしまう。
そこで染料転写体最上部を構成する水分散性樹脂として
末端ヒドキシル基含有ポリシロキサン(A)1〜20重
量%存在下に、重合性シラン化合物(B)0.05〜1
0重量%、不飽和有機酸(C)1〜30重量%及びこれ
らと共重合可能な他の重合性単量体(D)40〜97.
95重量%(但し、(A)、(B)、(C)及び(D)
成分の合計は100重量%とする。)をアルコール以外
の有機溶剤中で重合させて得られるポリシロキサングラ
フトポリマーを用いることで色材層表面の表面自由エネ
ルギーを低減し、融着を防ぐとともに相対速度記録が可
能な滑性を付与することができる。
このような染料転写体の具体的な表面状態を形成するに
は、染料高濃度層を塗布して形成した後、水分散性樹脂
である前記ポリシロキサングラフトポリマーを含む水系
塗液を塗布することで滑性を付与した染料透過性低濃度
層を形成する方法がある。また、染料高濃度層の上に一
旦水溶性または水分散性の樹脂で染料透過性低濃度層を
構成した後、さらに水分散性樹脂である前記ポリシロキ
サングラフトボリマーで染料透過性低濃度層と同様の役
目を果たす滑性層を設けてもよい。この構成を第3図に
示す。この方法は、特に染料転写体の保存安定性を高め
るのに有効である。さらに滑性を与えるためには、低濃
度層の厚みに対してあまり大きくない微粒子を添加する
ことも有効である。
以下本発明に用いる具体的材料について説明を加える。
染料としては分散染料、塩基性染料及び塩基性染料のダ
イフォーマなどがある。
転写に必要な加熱源は、サーマルヘッド、通電方式、レ
ーザによるヒニトモード加熱等、特に限定されず、従っ
て染料転写体、受像体に使用する基体も用途により種々
のものが使用可能である。
例えばサーマルヘッドに対する染料転写体の基体として
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レート、ポリカーポネート等のエステル系高分子、ナイ
ロン等のアミド系高分子、アセチルセルロース、セロハ
ン等のセルロース誘導体、ポリイミド、ポリアミドイミ
ド、ポリエーテルイミド等のイミド系高分子等があり、
基体の熱記録ヘッドに直接接する面には必要に応じて耐
熱層或は滑性層を設ける。また通電記録、誘導加熱記録
を行うためには、上記材料等に導電性を付与したフィル
ムが使用される。
染料高濃度層を形成する結着樹脂は特に限定するもので
はないが、ポリエステル樹脂、ブチラール樹脂、ホルマ
ール樹脂、ナイロン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ウレ
タン樹脂、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン
、 (メタ)アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、AS樹
脂、ボリスルホン樹脂、ポリフェニレンオキシド、セル
ロース誘導体、等を挙げることができ、必要な特性に応
じて選択、組み合わせて用いられる。
染料高濃度層は、少なくとも染料を含んでいれば良いが
、前記のような結着材の他、滑剤、色素分散剤など各種
添加剤を含んでいても良い。しかしシリコーン化合物●
ワックスなどを添加して色素高濃度層の表面自由エネル
ギーを小さくしてしまうと、表面自由エネルギーが比較
的高い水系塗液を後から塗布することが困難になるので
注意が必要である。
染料高濃度層を形成するためのインク調製に使用する溶
剤としては、メタノール、エタ/−ル、プロパノール、
ブタノールなどのアルコール類、メチルセロソルプ、エ
チルセロソルブなどのセロソノレフ類、ベンゼン、トノ
レエン、キシレンなどの芳香族類、酢酸ブチルなどのエ
ステル類、アセトン、2−ブタノン、シクロヘキサノン
などのケトンM、N,  N−ジメチルホルムアミドな
どの窒素化合物類、ジクロルメタン、クロルベンゼン、
クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素などが使用でき
る。更に、インクを基材上に塗布する方法としては、リ
バースロール゛コーター、グラビアコーター ロッドコ
ーター、エアドクタコーターなどを使用して実施するこ
とができる(原崎勇次著、横書店1979年発行「コー
ティング方式」)。
塗液の塗布方法としては、染料透過性低濃度層、滑性層
の場合についても同様である。
染料高濃度層の厚みは、染料高濃度層中の染料濃度、目
標とする記録回数または相対速度比そして必要な最高記
録濃度を得るために受像体上に必要な染料量に依存する
が、最低限下記の式で与えられる乾燥塗工重量は確保す
ることが望ましい。
最低乾燥塗工重量(g/m”)= (目標記録回数)×
(必要染料量g/m”) / (染料重量濃度)染料透
過性低濃度層に用いる水分散性樹脂である前記ポリシロ
キサングラフトポリマーは末端ヒドキシル基含有ポリシ
臼キサン(A)1〜20重量%存在下に、重合性シラン
化合物(B)0.05〜10重量%、不飽和有機酸(C
)1−30重量%及びこれらと共重合可能な他の重合性
単量体(D)40〜97.95重量%(但し、(A)、
(B)、 (C)及び(D)成分の合計は100重量%
とする。)をアルコール以外の有機溶剤中で重合させて
得られるものである。
本発明に用いられる末端ヒドロキシル基含有ポリシロキ
サン(A)としては、末端の少なくとも一方がヒドロキ
シル基である直鎖状もしくは一部枝分かれした分岐状ポ
リシロキサンであれば制限なく使用でき、現在各種,の
ちのが容易に入手でき、目的に応じて使用できる。この
様な末端ヒドロキシル基含有ポリシロキサン(A)とし
ては、例えば一般式 (但し、Rl及びR2はそれぞれ独立にハロゲン置換さ
れていてもよい一価の炭化水素基、R”は水またはハロ
ゲン置換されていてもよい一価の炭化水素基、nは1以
上の整数である。)で示される直鎖状ポリシロキサンに
より代表されるが、一部が枝分かれ、した分岐状ポリシ
ロキサンも好適に使用できる。より具体的に言うならば
、例えばジメチノレポリシロキサン、メチノレエチノレ
ポリシロキサン等のジアルキルポリシロキサン類、メチ
ルフェニルポリシロキサン等のアルキルアリールポリシ
ロキサン類、ジフェニルボリシロキサン等のジアリール
ポリシロキサン類などを挙げることができ、る、これら
の群から選ばれる1種または2種以上の混合物を使用す
ることができる。なかでも、末端に少なくとも一個のヒ
ドロキシル基を有する直鎖状もしくは一部枝分かれした
分岐状ジメチルポリシロキサンが安価に入手でき、しか
も性能に優れたポリシロキサングラフトポリマーが得ら
れるので好ましい。
用いられるポリシロキサン(A)の重量平均分子量とし
ては500〜150万の範囲、更に好ましくは2万〜1
50万の範囲のものが望ましい。
平均分子量が500未満では、得られる水性分散体は所
望の表面特性を十分発揮しない場合があり、また平均分
子量が150万を超えると高粘度となり、取扱及び重合
操作が困難になる場合がある。
末端ヒドロキシル基含有ポリシロキサン(A)の使用量
は、表面特性の程度に応じて、1〜20重量%の範囲内
で適宜決めることができる。1重量%未満の使用量では
色素透過性低濃度層とする際の特性が十分ではなく、ま
た20重量%を超える範囲では色素高濃度層への密着”
性が低下するので望ましくない。
本発明に用いられる重合性シラン化合物(B)は、分子
中に少なくとも1個の重合性不飽和基と少なくとも1個
の前記ポリシロキサンと縮合反応し得る基とを有する化
合物であり、例えばビニルトリメトキシシラン、ビニノ
レトリエトキシシラン、ビニルトリブトキシシラン、ビ
ニルトリス(β−メトキシエトキシ)シ与ン、アリルト
リエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロビノ
レトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロ
ビルトリエトキシシラン、γ一(メタ)アクリロキシブ
ロビルメチルジメトキシシラン、γ一(メタ)アクリロ
キシプロビルメチルエトキシシラン、γ一(メタ)アク
リロキシプロビルトリス(β一メトキシエトキシ)シラ
ン、2−スチリルエチルトリメトキシシラン、 (メタ
)アクロキシエチルジメチル(3−トリメトキシシリル
プロピル)アンモニウムクロライド、ビニルトリアセト
キシシラン、ビニルトリクロルシラン等を挙げることが
でき、これらの群から選ばれる1mまたは281以上の
混合物を使用することができる。
重合性シラン化合物(B)の使用量は0.05〜10重
量%の範囲内で適宜決めることができる.0.05重量
%未滴の使用量では、ポリシロキサン(A)と重合性シ
ラン化合物(B)、不飽和育機酸{C)及び重合性単量
体(D)成分からなる重合物との結合が不十分で有効量
のグラフト反応が起こらず、水性分散体としたのち未反
応のポリシロキサンが層分離を起こす傾向がある。また
、10重量%を超える範囲では、安定性が不良となり重
合時のゲル化が起こり易《なる。
本発明に用いられる不飽和宵機酸(C)は、ポリシロキ
サン(A)と前記重合物との結合を惹起してグラフト反
応を円珊に進める作用を有すると共に、得られるポリシ
ロキサングラフトポリマーを水分散性とするための成分
であり、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸
、イタコン酸等の不飽和カルボン酸やビニルスルホン酸
、スルホエチルメタクリレート、2−アクリルアミドー
2−メチルプロパンスルホン酸等の不飽和スルホン酸等
を挙げることができ、これらの1種または2種以上の混
合物を使用することができる。
不飽和有機酸(C)の使用量は1〜30重量%、好まし
くは3〜20重量%の範囲内で適宜決めることができる
。1重量%未滴の使用量では、安定な水性分散体を得る
のが難しく、また、30重量%を超える範囲では、得ら
れるポリマーの親水性が強くなりすぎ、安定な水分散化
が困難となるばかりでなく、得られるポリシロキサング
ラフトポリマーは耐水性に劣ったものとなる。
本発明に用いられる重合性単量体(D)としては、例え
ば、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシ
ル等のアクリル酸エステル類; (メタ)アクリル酸2
−ヒドロキシエチル、 (メタ)アクリル酸2−ヒドロ
キシプロビル等の(メタ)アグリル酸ヒドロキシアルキ
ルエステル類; マタクリル酸メチル、メタクリル酸ブ
チル等のメタクリル酸エステル類;酢酸ビニル、プロビ
オン酸ビニル等のビニルエステル類; スチレン、ビニ
ルトルエン等の芳香族ビニル類;アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル等の不飽和二トリル類;アクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミド等の不飽和アミド類
;エチレン、プロピレン、インブチレン等のα−オレフ
ィン類;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル
、t−プチルビニルエーテル等のビニルエーテル類;塩
化ビニル、塩化ビニリデン、弗化ピ二ル、弗化ピニリデ
ン等の含ハロゲンα,β一不飽和単量体類; (メタ)
アクリル酸トリフルオロエチル、2.  2,  3.
  3−テトラフルオロプロビルアクリレート、・IH
,IH,2H.2H−へブタデカフルオロデシルアクリ
レー}、IH.  IH.5H−オクタフルオロペンチ
ルアクリル酸エステル等の含弗素(メタ)アクリル酸エ
ステル類: 2.  3.  5.  8−テトラフル
オロフェニルアクリル酸エステル、2,  3.、4,
5.6−ぺ冫タフルオロフェニルメタクリル酸エステル
等の芳香族含弗素(メタ)アクリル酸エステル類等が挙
げられ、これらの1種または2s以上の混合物を使用す
ることができる。
重合性単量体(D)の使用量は、,40〜8・7.95
重量%の範囲内で適宜決めることができる。
40重量%未満あるいは97.95重量%を超えた使用
量では、前記のポリシaキサン(A)、重合性シラン化
合物(B)または不飽和有機酸(C)の使用量が前記し
た範囲より過多あるいは過小となり、前記した如き欠点
が発現するので望ましくない。さらに染料転写体として
巻回吠態で保存される場合、転写体背面に粘着しないた
めには、重合性シラン化合物(B)、不飽和有機酸(C
)及びこれらと共重合可能な他の重合性単量体(D)を
、これら単量体を重合して得られる共重合物のガラス転
移温度が30℃以上となるような配合で用いるのが好ま
しく、実用的には30〜200℃となるような配合で用
いるのがより好ましい。
重合の際にしようできる有機溶剤としては、アルコール
以外の有機溶剤、即ちアルコール性ヒドロキシル基を持
たない有機溶剤であれば制限なく使用することができ、
例えば、トルエン、キシレン、べ冫ゼン、ヘキサン、シ
クロヘキサン、トリクロルエタン、メチルエチルケトン
、酢酸エチル、ジオキサン、セロソルブアセテート等を
挙げることができ、これらの1w1または2m以上の混
合物を使用することができるが、ポリマーの溶解性、浦
点等からトルエン、キシレンが特に好ましい。
アルコール性ヒドロキシル基を持った有機溶剤、例えば
、メタノール、エタノール、イソプロビルアルコール等
のアルコール類、メチルセロソルプ、エチルセロソルプ
等のセロソルブ類等は11シラン化合物(B)、不飽和
有機酸(C)及び重合性単量体(D)成分からなる重合
物とポリシロキサン(A)とのグラフト反応を抑制する
ので重合初期から用いることはできないが、グラフト反
応が十分に進行した後は添加して用いることができる。
重合開始剤としてはアゾビスイソブチロニトリル、べ冫
ゾイルパーオキサイド等通常のラジカル重合開始剤を挙
げることができる。
重合温度は通常室温から200℃、好ましくは40〜1
20℃の範囲である。重合濃度は通常30〜70重量%
、好ましくは40〜60重量%である。
ポリシロキサングラフトポリマーの塩とするための塩基
性化合物は、従来から酸性物質の中和を目的に常用され
るものであれば制限なく使用することができ、例えば、
水酸化ナ} IJウム、水酸化カリウム、水酸化カルシ
ウム、アンモ二ア、トリメチノレアミン、トリエチルア
ミン、メチノレジエチルアミン、モノメチロールジメチ
ルアミン、モノメチローノレジェチノレアミン、ジメチ
ローノレエチノレアミン等を挙げることができ、これら
の1mまたは2m以上を使用することができる。塩基性
化合物はポリシロキサングラフトポリマーを水分散性と
するために用いるもので、該ポリシロキサングラフトポ
リマー中の酸基の20〜200モル%に相当する量で使
用するのが好適である。20モル%未満の量では十分な
水分散性が得られない場合がある。特に、保存時iおい
ても良好な分散状態を保持し、しかも塩基性化合物に由
来する欠点、例えば、耐水性の低下や変色等の弊害の見
られないポリシロキサングラフトポリマー水性分散体を
得るために該ポリシロキサングラフトポリマー中の酸基
の50〜100モル%に相当する量で添加するのが好ま
しい。この際、高度の分散安定性を必要とする場合は適
当な乳化剤及び/または保護コロイ、ドを併用すること
もできる。但し、得られるポリシロキサングラフトポリ
マー水性分散体の各種性能を考慮すれば、その使用量は
少量とするほど好ましく、使用しないのが最も好ましい
本発明を実施するに当り、上記ポリシロキサングラフト
ポリマーを水系塗液の成分とするためには、水性分散体
とする必要があるがその手法としては、前記手順により
得られたポリシロキサングラフトポリマーの有機溶剤溶
液に、塩基性化合物及び水を加えた液状物を撹拌して水
性分散体とする方法がある。さらに脱溶剤してもよいが
、脱溶剤を行なったほうが染料透過性低濃度層を構成す
るための水系塗液中の宵機溶剤量を低減し易く、塗工の
際に染料高濃度層からの染料の抽出が起こり難くなって
、低濃度層の染料濃度が高くなるような問題が発生し難
く好ましい。水系塗液の成分として用いる上で十分に安
定なポリシロキサングラフトポリマーの水性分散体を得
るためには、塩基性化合物の添加量をポリシロキサング
ラフトポリマー中の酸基の20〜200モル%相当量、
好ましくは30〜100モル%相当量とする必要がある
が、更に粒子径が細かく且つ分散安定性がより向上した
水性分散体を得るために、水の添加量をポリシロキサン
グラフトポリマー100重量部に対して30〜1000
重量部とすると共に、水の添加前叉は添加後の該液状物
中の水溶性有機溶剤の量を有機溶剤の全量に対して30
〜lOO重量%とすることが好ましい。
このようにして得られるポリシロキサングラフトポリマ
ーの塩基性化合物による塩の水性分散体はそのまま色素
透過性低濃度層形成用塗液として好適にしようできるも
のであるが、耐水性、耐熱性、塗膜強度等を更に高める
には、架橋剤を併用し、ポリシロキサングラフトポリマ
ーを架橋硬化することが好ましい。この目的に使用する
架橋剤としては、できるだけ低温で反応しうるちのが好
ましく、例えばジメチロール尿素その他のポリメチロー
ル尿素、ジメチロールエチレン尿素、ジメチロールグリ
オキザールジウレイン、ジメチロールウロン、ジメチロ
ールプロピレン尿素、1.3−ビス(ヒドロキシメチル
)一テトラヒドロ−5−ヒドロキシ−2−ビリジミノン
、ジメチロールトリアゾン、ジメチロールメラミンその
他のポリメチロールメラミン、ポリメチロールアセトグ
アナミン、ポリメチローノレペンゾグアナミン等のポリ
メチロール化合物;グリオキザール、グルタルアルデヒ
ド、ジアルデヒド澱粉等のポリアルデヒド化合物;1.
8−へキサメチレンジエチレンウレア、1.  1. 
 1−}り(ω−アジりジニルプロビオネート)メチノ
レプロパン等のポリアジりジン化合物;ポリエチレング
リコールのジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシ
ジルエーテル、トリメチロールプロパンジグリシジルエ
ーテル等の非イオン性水溶性エポキシ化合物;アクリル
酸もしくはメタクリル酸のグリシジルエステルとアクリ
ルアミド等の水溶性共重合体;ポリアミドエポキシ樹脂
;ホウ酸、ホウ酸塩:Na*ZrSi04、Z rOc
a*e3H*O、Z rOsOi” nH*o、Z r
o (Now)*”aH*O、Zro (COs)m”
n H*O、ZrO(OH)雪●nH*O.ZrO(C
*H*O*)*.  (NHa)象ZrO(COs)*
,ZrSi()a等の化学式で表わされるジルコニウム
化合物等を使用することができる。また、必要であれば
、適当な硬化促進触媒を使用してもよい。
硬化剤の使用量は水性分散体100重量部(固形分換算
)当り1〜30重量部の範囲とすることが好ましい。
さらに上記のようなポリシロキサングラフトボリマーは
、記録状態で染料が適度に拡散でき、かつ巻回状態で転
写体背面に粘着しないようにガラス転移温度が想定され
る保存温度以上かつ200℃以下であることが望ましい
染料透過性低濃度層に他の水溶性または水分散性樹脂を
混合する場合や色材層の最上部に位置しない染料透過性
低濃度層を水溶性樹脂または水分散性樹脂で構成する場
合には、セルロース類、ゼラテン、ポリビニルアルコー
ル、ポリ(メタ)アクリル酸(金属塩も可)、ポリアク
リルアミド、水性ウレタン樹脂、水性アクリル樹脂、水
性ポリエステル樹脂などを用いることができる(「水溶
性高分子 水分数性樹脂の最近加工●改質技術と用途開
発 総合技術資料集」 経営開発センター出版 198
1年 参照)。しかしながら、例えば高鹸化度のポリビ
ニルアルコールやアクリル酸のホモポリマなどは色素の
拡散速度が小さく、色素透過性低濃度層中の割合が高い
場合には層厚みが太き《なると十分な記録感度を得るこ
とができず、また厚み変動の記録感度●多数回記録特性
への影響が大きく実用的ではない。適当な色素の拡散速
度を有する水溶性樹脂または水分散性樹脂としては、鹸
化度が30〜90%であるポリビニルアルコール、水溶
性(あるいは水分散性)ポリエステル樹脂、水溶性(あ
るいは水分散性)ポリウレタン樹脂、水溶性(あるいは
水分散性゛)アクリル樹脂などを挙げることができる。
また、色素透過性低濃度層に滑剤などを含有させる場合
、使用できる滑剤等は水系塗液に溶解または乳化できる
ものであれば、特に限定されるものではなく、各種シリ
コーンオイル、ワックス、脂肪酸誘導体などが挙げられ
るが、前述のように記録画像等へ悪影響が出る可能性が
高いので注意を要する。
さらに滑性を与えるために添加する微粒子は、特に限定
されないが、表面エネルギーが小さいポリテトラフルオ
ロエチレンの微粒子などが好ましい。
色素透過性低濃度層を形成するための塗液il製に使用
する溶剤としては、水以外にアルコール類、ケトン類、
セロンルブ類などを添加しても良い。
色素透過性低濃度層の厚みは、用いる水溶性樹脂または
水分散性樹脂の色素拡散速度や色素濃度あるいは目標と
する記録に必要なエネルギー、記録回数または相“対速
度記録での相対速度比nなどに応じて調整することがで
きるが、記録回数またはnが数10程度では厚みは0.
1〜lμm程度が適当である。
受像体は、通常受像基体と染着層から構成され受像基体
としては、通常透明なものとしてはポリエステル等の各
種フィルム、白色のものとしてはポリエステル、ポリプ
ロピレン等を主とした合成紙あるいはコート紙、普通紙
等が目的に応じて用いられる。
染着層に用いる染着性物質としてはポリエステル、ボリ
アミド、アクリル樹脂、アセテート樹脂、各種セルロー
ス誘導体、デンプン、ポリビニルアルコール等があり、
更に硬化樹脂としては、アクリル酸、アクリル酸エステ
ル、ポリエステル、ポリウレタン、ボリアミド、アセテ
ート等の熱、光、電子線等による硬化物があり、必要に
応じて選択、組み合わせて用いられる。
以下具体的実施例により本発明の効果を説明する。
染料転写体の基体としては芳香族ポリアミドフィルム(
6μm厚)に耐熱滑性層を設けたもの.を共通に用いた
。受像体の基体としてはPET製白色合成紙を使用し、
この上に紫外線硬化樹脂(昭和高分子(株)SP500
3)10g1増感剤(日本チバガイギー(株)イルガキ
ュア184)0.1 L  アミド変性シリヲーンオイ
ル(信越化学(株)KF39.35)0.05gをトル
エン10gに溶解した塗液をワイヤーパーにて塗布した
後、熱風乾燥し、さらに1kW高圧水銀灯で1分間紫外
線を照射して硬化させ、染着−層を形成して受像体とし
た。使用した染料は下記の構造式のものである。
記録手段としてはサーマルヘッ 録条件どしては 記録周期     16.7 記録パルス幅  属AI4.0 解像度       6 記録エネ゛ルギー   6 ドを使用し、記 ■S/鳳 鵬S I/一膳 J/ce+”  (可変) 転写体走行速度   l.0  鳳■/s *受像体走
行速度  10.0 ■misを基本とした(* 相対
速度記録の場合のみ、単純繰り返し記録では10.  
0  am/s+である)。
く実施例l〉 基体上に上記の構造式の染料2gと結着樹脂としてブチ
ラール樹脂(積水化学(株)エスレックBX−1)2g
を}ルz冫2 1 gs MEK9 g(’)混合溶媒
に溶かしたイ?クをワイヤーバーで乾燥塗工重量が3g
/m”になるように塗布し乾燥し、色素高濃度層を設け
た。一方で、温度計、還流冷却管、滴下漏斗、窒素導入
管および撹拌機を備えた四つ口フラスコに末端ヒドロキ
シル基含有ポリシロキサンとして、平均分子量が120
000の直鎖状ジヒドロキシジメチルポリシロキサンの
30重量%トルエン溶液10部およびトルエン100部
を仕込み、窒素雰囲気下、80℃に昇湿した。
これにメタクリル酸メチル70部、アクリル酸ブチル2
0部、アクリル酸5部、γ−メタクリロキシプロビルト
リメトキシシラン5部、及びアゾビスイソブチロニトリ
ル2部からなる単量体均一溶液の20重量%を加えて、
80℃で30分間、初期重合を行なった。ついで同温度
で残りの単量体均一溶液を2時間かけて滴下し、滴下終
了後2時間30分間重合を継続した時、イソプロビルア
ルコール10部を加えて希釈した。引続き温度を80℃
に保持しながら1時間30分撹拌を続けて重合反応を継
続した後、冷却して、ポリシロキサングラフトポリマー
の溶液(以下、重合体溶液(1)という。)を得た。得
られた重合体溶液(1)40部にイソプロビルアルコー
ル80部を加えて希釈後、28%アンモニア水3部を撹
拌下に添加し、10分間撹拌を続けた後、水を237部
添加して水分散化した。続いて内温を60℃に昇温して
、減圧蒸留法により250部を留去して脱溶剤した後、
アンモニア水と水を加えてpH9.  0、11度30
%に調整し、ポリシロキサングラフトポリマー水性分散
体(以下水性分散体(1)という。)を得た。水性分散
体10gにポリビニルアルコール((株)タラレ ポパ
ール420)の10重量%水溶液0.3gと水20gを
加えて希釈した塗液をワイヤーパーで先ほどの染料高濃
度層の上に乾燥塗工重量が約0.3g/msになるよう
に塗布し、lOO℃で2分乾燥して低濃度層とし、染料
転写体を得た。
く実施例2〉 実施例1と同様にして色素高濃度層を設けた。
一方で、実施例1で用いたのと同様の四つ口フラスコに
実施例1で用いたのと同様の末端ヒドロキシル基含有ポ
リシロキサンの30重量%トルエン溶液33.3部およ
びトルエン100部を仕込み、窒素雰囲気下、80℃に
昇湿した。これにメタクリル酸メチル50部、アクリル
酸ブチル20部、アクリロニトリル20部、アクリル酸
5部、γ−メタクリロキシプロピノレトリメトキシシラ
ン5部、及びアゾビスイソブチロニトリル2部からなる
単量体均一溶液を用いて、実施例1と同様の初期重合操
作及び単量体均一溶液の滴下操作を行なった。
単量体均一溶液の滴下終了後30分間重合を継続した時
、エタノール100部を加えて希釈した。
更に80℃で3時間30分重合反応を継続した後、冷却
して、ポリシロキサングラフトポリマーの溶液(以下、
重合体溶液(2)という。)を得た。
更に、28%アンモニア水の添加量を重合体溶液(2)
200部に対して2.5部とする以外は実施例1と同様
な操作を行ない、ポリシロキサングラフトポリマー水性
分散体(以下、水性分散体(2)という。)を得た。. この水性分散体(2)を塗液として、先ほどの高濃度層
の上にワイヤーバーで乾燥塗工重量が約0.5g/m2
になるように塗布し、80℃で2分乾燥して低濃度層と
し、染料転写体とした。
く実施例3〉 実施例1と同様にして色素高濃度層と設けた後、実施例
2の低濃度層構成のための水性分散体(2)に、固形分
のうち、30%を占めるようにポリテトラフルオロエチ
レン微粒子の分散液(ヘキストジャパン(株)TF50
32  粒径0.  1〜0.5μm)を加え、これを
同様に塗布して低濃度層とし、染料転写体を得た。
〈実施例4〉 実施例1と同様にして色素高濃度層と設けた後、水分散
ウレタンアイオノマー樹脂溶液(大日本インキ(株)ハ
イドランAP40  固形分22重量%)5g1 ポリ
ビニルアルコール(日本合成化学(株)ゴーセノールK
H−17)0.02gを水12.5gに希釈●溶解した
塗液を乾燥塗工重量が0.2g/m”になるように塗布
し乾燥して色素透過性低濃度層とした。
一方で、実施例1で用いたのと同様の四つロフラスコに
実施例1で用いたのと同様の末端ヒドロキシル基含有ポ
リシロキサンとして、平均分子量が48000の直鎖状
ジヒドロキジメチルポリシロキサン3部およびトノト工
冫100部を仕込み、窒素雰囲気下、80℃に昇湿した
。これにメタクリル酸メチル50部、スチレン30部、
酢酸ビニル25部、アクリル酸10部、2−スチリルエ
チルトリメトキシシラン5部、及びアゾビスイソブチロ
ニトリル2部からなる単量体均一溶液を用いて、実施例
1と同様の初期重合操作及び単量体均一溶液の滴下操作
を行なった。単量体均一溶液の滴下終了後15分間重合
を継続した時、イソプロビルアルコール100部を加え
て希釈した。更に80℃で3時間45分重合反応を継続
した後、冷却して、ポリシロキサングラフトポリマーの
溶液(以下、重合体溶液(3)という。)を得た。得ら
れた重合体溶液(3)200部に28%アンモニア水2
部を撹拌下に添加し、10分間撹拌を継続した後、水を
238部添加し、水分散化してポリシロキサングラフト
ポリマー水性分散体(以下、水性分散体(3)という。
)を得た。
水性分散体(3)を実施例2と同様にして低濃度層の上
に乾燥塗工重量が0.2g/m”になるように塗布し乾
燥して色材層の最上部を構成する染料透過性低濃度層と
し、染料転写体を得た。
く実施例5〉 実施例1と同様にして色素高濃度層を設けた。
一方で、実施例1で用いたのと同様の末端ヒドロキシル
基含有ポリシロキサンの代わりに、平均分子量が580
の直鎖吠ジヒドロキシジメチルシロキサンを用いる以外
は実施例1と同様の操作を行ない、ポリシロキサングラ
フトポリマー水性分散体(以下、水性分散体(4)とい
う。)を得た。
この水性分散体(4)を塗液として、先ほどの高濃度層
の上にワイヤーパーで乾燥塗工重量が約0.5g/m”
になるように塗布し、80℃で2分乾燥して低濃度層と
し、,染料転写体とした。
〈実施例8〉 実施例1で用いた末端ヒドロキシル基含有ポリシロキサ
ンの代わりに、末端ヒドロキシル基を平均4個有し、平
均分子量が280000の一部枝分かれした分岐状ジメ
チルポリシロキサンの30重量%トルエン溶液を用いる
以外は実施例1と同様な操作を行ない、ポリシロキサン
グラフトポリマー水性分散体(以下、ポリシロキサン水
性分散体(5)という。)を得た。
実施例1と同様にして色素高濃度層を設けた後、水性分
散体(5)を塗液として、高濃度層の上にワイヤーバー
で乾燥塗工重量が約0.3g/m”になるように塗布し
、80℃で2分乾燥して低濃度層とし、染料転写体を得
た。
く実施例7〉 実施例1と同様にして色素高濃度層を設けた後、実施例
2の低鳩度層構成のための水性分散体(2)3.3gに
、グリオキザールの40%水溶液0.5gを加えて低濃
度層形成用塗液とし、これを同様に塗布して低濃度層と
し、染料転写体を得た。
く比較例1〉 実施例1と同様にして色素高濃度層を設けて染料転写体
とした。
く比較例2〉 実施例1と同様にして色素高濃度層を設けた後、ブチラ
ール樹脂(同 BX−1)Ig,融点68℃のパラフィ
ンワックス(同)0.05g,  オレイン酸アミド0
.05gをトノレエン21g,MEK9gに溶解した塗
液を乾燥塗工重量が0.8g/m”になるように塗布し
乾燥して低濃度層を設けて染料転写体とした。但しこの
場合、低濃度層を塗布した後のワイヤーパーには大量の
染料が溶解した塗液が付着していた。
く比較例3〉 実施例1と同様にして色素高濃度層を設けた後、50%
鹸化のポリビニルアルコール1 gヲ水1 5g1  
エタノール15gの混合溶媒に溶解した塗液を乾燥塗工
重量がO−  2g/m”になるように塗布し乾燥して
低濃度層とし、染料転写体を得た。
く比較例4〉 実施例1と同様にして色素高濃度層を設けた後、シリコ
ーンオイルのエマルジ騨冫(不揮発分30%)lgを水
溶性ポリエステル(日本合成化学(株)ポリエスターW
R901)の6%水溶液30gに加えた塗液をワイヤー
バーで乾燥塗工重量が0.2g/m”になるように塗布
し、乾燥して低濃度層とし、染料転写体を得た。しかし
、作成後30分位で色材層表面に再結晶がみられたので
、再度作成し直して、すぐ記録に供した。
く比較例5〉 実施例1で用いたのと同様の四つ口フラスコにトルエン
100部を仕込み、窒素雰囲気下80℃に昇湿した。こ
れにポリジメチルシロキサン部分の分子量が10000
で末端がメタクリロキシブロビル基とメチル基であるポ
リシロキサンマクロマー3部、メタクリル酸メチル70
部、アクリル酸ブチル20部、アクリルM5部、γ−メ
タクリロキシプロビルトリメトキシシラン5部及びアゾ
ビスイソブチロニトリル2部からなる単量体均一溶液を
用いて実施例1と同様の重合反応を行ないポリマーの溶
液(以下、重合体溶液(4)という)を得た。得られた
重合体溶液(4)は静置するとポリシロキサンが上層に
分離するもので、ポリシロキサンマクロマーがほとんど
反応していなかった。
く比較例6〉 比較例5のポリシロキサンマクロマーのポリジメチルシ
ロキサン部分の分子量を500とした以外は比較例5と
同様な操作を行ないポリシロキサ′ングラフトボリマー
の溶液(以下、重合体溶液(5)きいう。)を得た。
実施例1の重合体溶液(1)の代わりに重合体溶液(5
)を用いる以外は実施例1と同様な操作を行ないポリシ
ロキサングラフトポリマー水性分散体(以下、水性分散
体(5)という。)を得た。
実施例1と同様にして色素高濃度層を設けた後、水性分
散体(5)を塗液として、高濃度層の上にワイヤーバー
で乾燥塗工重量が約0.5g/m”になるように塗布し
、80℃で2分乾燥して低濃度層とし、染料転写体を得
た。
く比較例7〉 実施例1で用いたのと同様の四つロフラスコに脱イオン
水220部とアニオン系乳化剤1部を仕込み、窒素雰囲
気下80℃に昇湿した。一方で、ポリジメチルシロキサ
シ部分の分子量が10000で末端がメタクリロキシプ
ロビル基とメチル基であるポリシロキサンマクロマー3
部、メタクリル酸メチル70部、アクリル酸ブチル20
部、アクリル酸5部、γ−メタクリロキシブロビルトリ
メトキシシラン5部からなる単量体混合液を調製した。
この単量体混合液の10重量%相当量及び過硫酸アンモ
ニウムの10%水溶液10部を上記四つ口フラスコに加
えて、80℃に保持したまま10分間初期乳化重合を行
なった。初期乳化重合終了後、同温度で残りの単量体混
合液を2時間かけて滴下し、更に引続き温度を80℃に
保持しながら2時間撹拌を続行して重合反応を継続して
乳化重合反応を完結させた。こうして得られたポリシロ
キチングラフトポリマー水性分散体(以下、水性分散体
(6)という。)は静置すると上層にポリシロキサン分
が分離し、均一な水性分散体を得ることができなかった
以上のような染料転写体を前記条件で記録に供し、記録
感度を示す受像体へ記録した場合の記録濃度が1.8に
なる場合の記録エネルギー、多数回記録特性ならびに相
対速度記録が可能な記録エネルギーの上限を調べた。結
果は第1表及び第4甲のようになった。
第1表においては、相対速度記録が可能な記録エネルギ
ーの上限として記録エネルギーの上限を示しており、単
位は、J/am”である。
第4図においては、単純繰り返し方式多数回記録におけ
る同一記録エネルギーでの記録濃度変化=N回目の記録
濃度71回目の記録濃度(%)を示した。
く第1表〉 東記録エネルギーは、記録濃度が約1.8になるエネル
ギーを示す。単位はJ/am” 発明の効果 本発明によれば、特定の製造方法により製造したポリシ
ロキサングラフトポリマー水性分散体を用いることによ
り高度な相対速度記録が可能であり、かつ染料転写体の
保存安定性、記録画像の耐候性に悪影響がなく、多数回
記録における、繰り返し回数の増加に伴う色材層表面の
色素濃度の急激な低下が抑えられ、記録濃度の低下が大
きく改善される。
,その結果、実用性の高い高耐候性低昇華性の色素が使
用可能で、同一記録エネルギーに対する記録回数増に伴
う記録濃度低下が小さく、より多数回まで高い飽和記録
鳩度を保持することができ、拳り低いラン二冫グコスト
で通常の1回記録と同等のフルカラー記録を可能とする
多数回記録用染料転写体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は相対速度記録方式多数回記録の原理図、第2及
び第3図は本発明の実施例における染料転写体の断面図
、第4図は本発明の具体的実施例における多数回記録濃
度特性を示す図である。 転写体・・・・・・1、色材層・・・・・・3、受像体
・・・・・・4、染着層・・・・・・6、染料高濃度層
・・・・・・9、染料透過性低濃度層・・・・・・10 代理人の氏名 弁理士 栗野重孝 はか1名1図 第3図 第 4 図 第2図 1轍i滲 記s[i1数N

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも色素を含む色素高濃度層と、層中の色
    素濃度が前記高濃度層より低く、少なくとも水分散性樹
    脂を含む色素透過性低濃度層とを、基材上に順次積層し
    て色材層とした染料転写体において、染料転写体最上部
    を構成する水分散性樹脂が末端ヒドキシル基含有ポリシ
    ロキサン(A)1〜20重量%存在下に、重合性シラン
    化合物(B)0.05〜10重量%、不飽和有機酸(C
    )1〜30重量%及びこれらと共重合可能な他の重合性
    単量体(D)40〜97.95重量%(但し、(A)、
    (B)、(C)及び(D)成分の合計は100重量%と
    する。)をアルコール以外の有機溶剤中で重合させて得
    られるポリシロキサングラフトポリマーの塩基性化合物
    による塩である染料転写体。
  2. (2)末端ヒドロキシル基含有ポリシロキサン(A)の
    重量平均分子量が5000〜1500000である請求
    項1記載の染料転写体。
  3. (3)色素透過性低濃度層が、さらに架橋剤により架橋
    されてなる請求項1記載の染料転写体。
  4. (4)基材に、少なくとも色素を含む色素高濃度層形成
    用塗液と、少なくとも水分散性樹脂を含む色素透過性低
    濃度層形成用水系塗液とを、順次塗布して色材層を有し
    てなる染料転写対を製造する方法において、色素透過性
    低濃度層形成用塗液に用いる水分散性樹脂として、末端
    ヒドキシル基含有ポリシロキサン(A)1〜20重量%
    存在下に、重合性シラン化合物(B)0.05〜10重
    量%、不飽和有機酸(C)1〜30重量%及びこれらと
    共重合可能な他の重合性単量体(D)40〜97.95
    重量%(但し、(A)、(B)、(C)及び(D)成分
    の合計は100重量%とする。 )をアルコール以外の有機溶剤中で重合させて得られる
    ポリシロキサングラフトポリマーの溶液に、該ポリシロ
    キサングラフトポリマー中の酸基の20〜200モル%
    に相当する量の塩基性化合物及び水を加えた液状物を撹
    拌して得られるポリシロキサングラフトポリマー水性分
    散体を用いることを特徴とする染料転写体の製造方法。
  5. (5)色素透過性低濃度層形成用水系塗液が更に架橋剤
    を含むものである請求項4記載の染料転写体の製造方法
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