JP2589697B2 - 昇華転写型感熱記録用受像体 - Google Patents
昇華転写型感熱記録用受像体Info
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- B41M5/50—Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
- B41M5/52—Macromolecular coatings
- B41M5/529—Macromolecular coatings characterised by the use of fluorine- or silicon-containing organic compounds
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は昇華性染料を用いた昇華転写型感熱記録用受
像体に関する。
像体に関する。
従来の技術 昇華性染料を用いた転写型感熱記録用受像体として、
特開昭59−133098号公報に記載のものがある。これは染
着層に染料吸着剤として超微粉末酸化物等を用いたも
の、染料分散剤として高分子物質を用いたものである。
特開昭59−133098号公報に記載のものがある。これは染
着層に染料吸着剤として超微粉末酸化物等を用いたも
の、染料分散剤として高分子物質を用いたものである。
また特開昭59−215398号公報では、熱可塑性ポリエス
テル樹脂と架橋ポリエステル樹脂とからなる被覆層また
は含浸層を設けてなる受像体が提案されている。
テル樹脂と架橋ポリエステル樹脂とからなる被覆層また
は含浸層を設けてなる受像体が提案されている。
発明が解決しようとする問題点 昇華性染料を用いた転写型感熱記録用受像体に要求さ
れる基本性能は、染料染着性、染料転写体色材層とのア
ンチブロッキング性(加熱記録時の融着防止・剥離力低
減)、耐候性(安定な染着状態の維持)である。更に消
耗品としての製造コストの安さ等も要求される。
れる基本性能は、染料染着性、染料転写体色材層とのア
ンチブロッキング性(加熱記録時の融着防止・剥離力低
減)、耐候性(安定な染着状態の維持)である。更に消
耗品としての製造コストの安さ等も要求される。
染料染着性・耐候性を確保するには染着層中において
昇華性染料が容易に分散しかつ安定に染着する染料染着
性樹脂(通常熱可塑性樹脂、代表的には飽和線状ポリエ
ステル樹脂、以下染着樹脂と呼ぶ)成分を多くすること
が基本となる。しかし、アンチブロッキング性の観点で
は染着樹脂単体では耐熱性・離型性が不十分であるため
に、通常、染着樹脂の他に耐熱性微粒子及び潤滑・離型
剤を加えることで耐熱性及び離型性を付与する方法、ま
たは染着樹脂の一部を架橋性樹脂成分として染着層形成
後硬化させることで耐熱性・離型性を付与する方法のふ
たつの方法が取られる。前記従来例のうち前者は第1の
方法、後者は第2の方法に属する。
昇華性染料が容易に分散しかつ安定に染着する染料染着
性樹脂(通常熱可塑性樹脂、代表的には飽和線状ポリエ
ステル樹脂、以下染着樹脂と呼ぶ)成分を多くすること
が基本となる。しかし、アンチブロッキング性の観点で
は染着樹脂単体では耐熱性・離型性が不十分であるため
に、通常、染着樹脂の他に耐熱性微粒子及び潤滑・離型
剤を加えることで耐熱性及び離型性を付与する方法、ま
たは染着樹脂の一部を架橋性樹脂成分として染着層形成
後硬化させることで耐熱性・離型性を付与する方法のふ
たつの方法が取られる。前記従来例のうち前者は第1の
方法、後者は第2の方法に属する。
第1の方法において実用上問題のないアンチブロッキ
ング性を得るには多量の耐熱性微粒子もしくは滑剤・離
型剤を必要とし、通常染着樹脂以外のこれらの成分は染
着層固形分中で50重量%以上になる。従って染料分子が
安定に染着される染着樹脂の比率が小さく、光退色性・
暗退色性とも染着樹脂比率の大きいものに比べ悪くな
り、発色感度も悪くなる。多量の微粒子は染着層の透明
性及び光沢を劣化させ、発色画像の鮮明さを損なう。特
に多量の滑剤・離型剤は画像保存時の昇華性染料の染着
層中の拡散(以下ブリード)を早め、長時間保存時に画
像のにじみが発生する。
ング性を得るには多量の耐熱性微粒子もしくは滑剤・離
型剤を必要とし、通常染着樹脂以外のこれらの成分は染
着層固形分中で50重量%以上になる。従って染料分子が
安定に染着される染着樹脂の比率が小さく、光退色性・
暗退色性とも染着樹脂比率の大きいものに比べ悪くな
り、発色感度も悪くなる。多量の微粒子は染着層の透明
性及び光沢を劣化させ、発色画像の鮮明さを損なう。特
に多量の滑剤・離型剤は画像保存時の昇華性染料の染着
層中の拡散(以下ブリード)を早め、長時間保存時に画
像のにじみが発生する。
第2の方法においては第1の方法における問題点は解
決されるが、アンチブロッキング性を高めるために架橋
密度を上げ染着層の耐熱性を上げると染料分子の拡散性
が落ち発色感度が低下する。また、硬化プロセスが必要
なため染着層形成の生産性が落ちる。
決されるが、アンチブロッキング性を高めるために架橋
密度を上げ染着層の耐熱性を上げると染料分子の拡散性
が落ち発色感度が低下する。また、硬化プロセスが必要
なため染着層形成の生産性が落ちる。
問題点を解決するための手段 水溶性もしくは水分散性染料染着性樹脂と、分子内に
無機反応基を有するシラン単量体を共重合したポリマー
とコロイダルシリカとの混合水分散液と、離型性水溶性
界面活性剤の各成分からなる系において、前記水溶性も
しくは水分散性染料染着性樹脂のガラス転移温度が50℃
以上で、染着層形成組成物中の固形分に占める染料染着
性樹脂固形分が70〜90%であるか、または、前記水溶性
もしくは水分散性染料染着性樹脂のガラス転移温度が50
℃以上で、分子内に無機反応基を有するシラン単量体を
共重合したポリマーとコロイダルシリカとの混合水分散
液における分子内に無機反応基を有するシラン単量体を
共重合したポリマーのガラス転移温度が0℃以上で、か
つ染着層形成組成物中の固形分に占める染料染着性樹脂
固形分が50〜90%である、水系染着層形成組成物を基体
上に塗工し受像体とする。
無機反応基を有するシラン単量体を共重合したポリマー
とコロイダルシリカとの混合水分散液と、離型性水溶性
界面活性剤の各成分からなる系において、前記水溶性も
しくは水分散性染料染着性樹脂のガラス転移温度が50℃
以上で、染着層形成組成物中の固形分に占める染料染着
性樹脂固形分が70〜90%であるか、または、前記水溶性
もしくは水分散性染料染着性樹脂のガラス転移温度が50
℃以上で、分子内に無機反応基を有するシラン単量体を
共重合したポリマーとコロイダルシリカとの混合水分散
液における分子内に無機反応基を有するシラン単量体を
共重合したポリマーのガラス転移温度が0℃以上で、か
つ染着層形成組成物中の固形分に占める染料染着性樹脂
固形分が50〜90%である、水系染着層形成組成物を基体
上に塗工し受像体とする。
作用 染着層形成組成物のうちの成分(b)分子内に無機反
応基を有するシラン単量体を共重合したポリマー(以下
シラン系ポリマーエマルジョン)とコロイダルシリカと
の混合水分散液は、染着層形成組成物が基体上に塗工・
乾燥される際にシラン系ポリマーエマルジョン粒子表面
間あるいはシラン系ポリマーエマルジョン粒子・コロイ
ダルシリカ粒子表面間等で強固に架橋し、エマルジョン
粒子・コロイダルシリカ粒子を構成単位とした強固なネ
ットワーク構造を成分(a)染着樹脂層中に形成する。
従って染着層中の成分(b)の占める固形分比率が低く
ても十分な耐熱性を有し染着樹脂成分の高い染着層形成
可能である。しかもネットワーク構造がエマルジョン粒
子・コロイダルシリカ粒子単位で形成されるので染着樹
脂自体が基本的に連続して存在し昇華性染料の染着層中
の拡散・染着が阻害されることはない。
応基を有するシラン単量体を共重合したポリマー(以下
シラン系ポリマーエマルジョン)とコロイダルシリカと
の混合水分散液は、染着層形成組成物が基体上に塗工・
乾燥される際にシラン系ポリマーエマルジョン粒子表面
間あるいはシラン系ポリマーエマルジョン粒子・コロイ
ダルシリカ粒子表面間等で強固に架橋し、エマルジョン
粒子・コロイダルシリカ粒子を構成単位とした強固なネ
ットワーク構造を成分(a)染着樹脂層中に形成する。
従って染着層中の成分(b)の占める固形分比率が低く
ても十分な耐熱性を有し染着樹脂成分の高い染着層形成
可能である。しかもネットワーク構造がエマルジョン粒
子・コロイダルシリカ粒子単位で形成されるので染着樹
脂自体が基本的に連続して存在し昇華性染料の染着層中
の拡散・染着が阻害されることはない。
成分(c)離型性水溶性界面活性剤は塗工・乾燥され
る際に染着層表面に偏析、配向する。従って少量で優れ
た離型効果を発揮し、しかも染着層の強固なネットワー
ク構造のため高温加熱記録時にも活性剤が染着層中に拡
散してしまい離型効果を失うといったこともない。
る際に染着層表面に偏析、配向する。従って少量で優れ
た離型効果を発揮し、しかも染着層の強固なネットワー
ク構造のため高温加熱記録時にも活性剤が染着層中に拡
散してしまい離型効果を失うといったこともない。
昇華性染料のマトリクス中の拡散速度は、マトリクス
のガラス転移温度(Tg)に大きく影響を浮け、保存温度
がマトリクスのTgを越えると染料の拡散速度が急激に増
大する。画像保存時の昇華性染料の染着層中の拡散を抑
えるという観点から、 (A)成分(a)水溶性もしくは水分散性染料染着性樹
脂のガラス転移温度が50℃以上で染着層形成組成物中の
固形分に占める染料染着性樹脂固形分を70%以上とする
ことで、成分(b)中の分子内に無機反応基を有するシ
ラン単量体を共重合したポリマーのTgが低い場合でも、
染着層中でこのシラン共重合低Tgポリマーのエマルジョ
ン粒子どうしが接する確率が充分小さくなるためにこの
シラン共重合ポリマーから低Tgポリマーエマルジョン鎖
を通しての染料拡散は充分小さく、染着層中の染料拡散
はほとんど染料染着性樹脂に依存する。従って染料染着
性樹脂のガラス転移温度を高く設定することで画像保存
時の昇華性染料の染着層中の拡散を充分低く抑えること
が出来る。また、 (B)(a)水溶性もしくは水分散性染料染着性樹脂の
ガラス転移温度が50℃以上、(b)分子内に無機反応基
を有するシラン単量体を共重合したポリマーとコロイダ
ルシリカとの混合水分散液における分子内にシラン単量
体を共重合したポリマーのガラス転移温度が0℃以上
で、かつ染着層形成組成物中の固形分に占める染料染着
性樹脂固形分を50%以上にすることで、シラン共重合ポ
リマーエマルジョン鎖の密度を小さくしかつこのシラン
共重合ポリマーエマルジョン粒子中の拡散速度を抑える
ことにより、画像保存時の昇華性染料の染着層中の拡散
を充分低く抑えることができる。
のガラス転移温度(Tg)に大きく影響を浮け、保存温度
がマトリクスのTgを越えると染料の拡散速度が急激に増
大する。画像保存時の昇華性染料の染着層中の拡散を抑
えるという観点から、 (A)成分(a)水溶性もしくは水分散性染料染着性樹
脂のガラス転移温度が50℃以上で染着層形成組成物中の
固形分に占める染料染着性樹脂固形分を70%以上とする
ことで、成分(b)中の分子内に無機反応基を有するシ
ラン単量体を共重合したポリマーのTgが低い場合でも、
染着層中でこのシラン共重合低Tgポリマーのエマルジョ
ン粒子どうしが接する確率が充分小さくなるためにこの
シラン共重合ポリマーから低Tgポリマーエマルジョン鎖
を通しての染料拡散は充分小さく、染着層中の染料拡散
はほとんど染料染着性樹脂に依存する。従って染料染着
性樹脂のガラス転移温度を高く設定することで画像保存
時の昇華性染料の染着層中の拡散を充分低く抑えること
が出来る。また、 (B)(a)水溶性もしくは水分散性染料染着性樹脂の
ガラス転移温度が50℃以上、(b)分子内に無機反応基
を有するシラン単量体を共重合したポリマーとコロイダ
ルシリカとの混合水分散液における分子内にシラン単量
体を共重合したポリマーのガラス転移温度が0℃以上
で、かつ染着層形成組成物中の固形分に占める染料染着
性樹脂固形分を50%以上にすることで、シラン共重合ポ
リマーエマルジョン鎖の密度を小さくしかつこのシラン
共重合ポリマーエマルジョン粒子中の拡散速度を抑える
ことにより、画像保存時の昇華性染料の染着層中の拡散
を充分低く抑えることができる。
更に本発明の受像体は水媒体の染着層形成組成物を基
体上に塗工することで特に硬化プロセスを必要とせず得
られるので生産性も高い。
体上に塗工することで特に硬化プロセスを必要とせず得
られるので生産性も高い。
実施例 本発明で用いる材料について説明する。
水溶性もしくは水分散性染料染着性樹脂は、昇華性染
料が容易に分散しかつ安定に染着する樹脂で、一般的に
は熱可塑性樹脂、代表的なものとして飽和線状ポリエス
テル樹脂、エポキシ系樹脂、酢酸セルロース系樹脂、ナ
イロン系樹脂等がある。
料が容易に分散しかつ安定に染着する樹脂で、一般的に
は熱可塑性樹脂、代表的なものとして飽和線状ポリエス
テル樹脂、エポキシ系樹脂、酢酸セルロース系樹脂、ナ
イロン系樹脂等がある。
分子内に無機反応基を有するシラン単量体を共重合し
たポリマー(シラン系ポリマーエマルジョン)とコロイ
ダルシリカとの混合水分散液は、染着層中にエマルジョ
ン粒子・コロイダルシリカ粒子を構成単位とした強固な
ネットワーク構造を形成するためのもので、シラン系ポ
リマーエマルジョンの構成は特に限定されるものではな
いが、もっとも一般的なものとしてアクリル系単量体と
ビニルシラン単量体とを重合性乳化剤もしくは陰イオン
もしくは非イオン界面活性剤の存在下に乳化共重合した
ものが挙げられる。この場合コロイダルシリカは乳化重
合の際に混合しても、シラン系共重合ポリマーエマルジ
ョン生成後に配合しても良い。シラン単量体の無機反応
基としては加水分解型の−OR、−OCOR、−Cl(Rはアル
キル基等)が好適である。コロイダルシリカはコロイド
状に水に分散させた超微粒子シリカゾルで一次粒子の粒
径は5〜50mμである。シラン単量体のアクリル系単量
体全量に対する共重合比率は、アクリル系単量体100重
量部に対し1〜10重量部、コロイダルシリカの共重合体
固形分に対する配合割合は、共重合体100重量部に対し
1〜200重量部のものが好適である。具体的な共重合体
の組合せとしては、ビニルトリメトオキシシラン・アク
リル酸ブチル・メタクリル酸メチル;ビニルトリエトオ
キシシラン・アクリル酸2−エチルヘキシル・メタクリ
ル酸メチル・アクリル酸;ビニルメトオキシシラン・ア
クリル酸ブチル・スチレン;ビニルトリアセトオキシシ
ラン・アクリル酸ブチル・メタクリル酸メチル等があ
る。重合性乳化剤としてはアルキルアリルスルホサクシ
ネートのアルカリ塩、ソジウム(グリセリンn−アルケ
ニルサクシノイルグリセリン)ボラート等がある。ま
た、この分子内に無機反応基を有するシラン単量体を共
重合したポリマー(シラン系ポリマーエマルジョン)の
ガラス転移温度は、製膜性を考慮して通常0℃以下に設
定されるが、共重合組成を変えることで広範囲に設定が
可能である。
たポリマー(シラン系ポリマーエマルジョン)とコロイ
ダルシリカとの混合水分散液は、染着層中にエマルジョ
ン粒子・コロイダルシリカ粒子を構成単位とした強固な
ネットワーク構造を形成するためのもので、シラン系ポ
リマーエマルジョンの構成は特に限定されるものではな
いが、もっとも一般的なものとしてアクリル系単量体と
ビニルシラン単量体とを重合性乳化剤もしくは陰イオン
もしくは非イオン界面活性剤の存在下に乳化共重合した
ものが挙げられる。この場合コロイダルシリカは乳化重
合の際に混合しても、シラン系共重合ポリマーエマルジ
ョン生成後に配合しても良い。シラン単量体の無機反応
基としては加水分解型の−OR、−OCOR、−Cl(Rはアル
キル基等)が好適である。コロイダルシリカはコロイド
状に水に分散させた超微粒子シリカゾルで一次粒子の粒
径は5〜50mμである。シラン単量体のアクリル系単量
体全量に対する共重合比率は、アクリル系単量体100重
量部に対し1〜10重量部、コロイダルシリカの共重合体
固形分に対する配合割合は、共重合体100重量部に対し
1〜200重量部のものが好適である。具体的な共重合体
の組合せとしては、ビニルトリメトオキシシラン・アク
リル酸ブチル・メタクリル酸メチル;ビニルトリエトオ
キシシラン・アクリル酸2−エチルヘキシル・メタクリ
ル酸メチル・アクリル酸;ビニルメトオキシシラン・ア
クリル酸ブチル・スチレン;ビニルトリアセトオキシシ
ラン・アクリル酸ブチル・メタクリル酸メチル等があ
る。重合性乳化剤としてはアルキルアリルスルホサクシ
ネートのアルカリ塩、ソジウム(グリセリンn−アルケ
ニルサクシノイルグリセリン)ボラート等がある。ま
た、この分子内に無機反応基を有するシラン単量体を共
重合したポリマー(シラン系ポリマーエマルジョン)の
ガラス転移温度は、製膜性を考慮して通常0℃以下に設
定されるが、共重合組成を変えることで広範囲に設定が
可能である。
離型性水溶性界面活性剤は、染着層の塗工・乾燥時に
染着層表面に偏析・配向し、加熱記録時に染料転写体状
の色材層との融着防止並びに剥離力の低減に効果を発揮
するもので、有機系界面活性剤、シリコーン系界面活性
剤、フッ素系界面活性剤等がある。特にシリコーン系界
面活性剤とフッ素系界面活性剤とは界面活性効果が高く
高温加熱時にも非常に優れた離型性を有する。シリコー
ン系界面活性剤としては疎水基にジメチルシリコーンオ
イル、親水基にポリエーテル基を有するもの等、フッ素
系界面活性剤としては疎水基にパーフルオロアルキル
基、親水基にポリエーテル基を有するもの等が一般的な
ものである。また離型性水溶性界面活性剤は、染着層形
成組成物中の全固形分に占める割合が10重量%以下で十
分に効果を発揮する。
染着層表面に偏析・配向し、加熱記録時に染料転写体状
の色材層との融着防止並びに剥離力の低減に効果を発揮
するもので、有機系界面活性剤、シリコーン系界面活性
剤、フッ素系界面活性剤等がある。特にシリコーン系界
面活性剤とフッ素系界面活性剤とは界面活性効果が高く
高温加熱時にも非常に優れた離型性を有する。シリコー
ン系界面活性剤としては疎水基にジメチルシリコーンオ
イル、親水基にポリエーテル基を有するもの等、フッ素
系界面活性剤としては疎水基にパーフルオロアルキル
基、親水基にポリエーテル基を有するもの等が一般的な
ものである。また離型性水溶性界面活性剤は、染着層形
成組成物中の全固形分に占める割合が10重量%以下で十
分に効果を発揮する。
これら染着層形成組成物中の各成分、 (a)水溶性もしくは水分散性染料染着性樹脂 (b)分子内に無機反応基を有するシラン単量体を共重
合したポリマーとコロイダルシリカとの混合水分散液 (c)離型性水溶性界面活性剤 (場合によっては他の成分、例えば紫外線吸収剤、酸化
防止剤等を含んでいても構わない)の組成比率に於て、
染着層形成組成物中の全固形分に占める染料染着性樹脂
固形分が50〜90重量%の場合に染着性(記録感度)・耐
候性・アンチブロッキング性が優れた受像体が得られ
る。染着層形成組成物中の全固形分に占める染料染着性
樹脂固形物が50重量%以下の場合には、染着層中の染料
染着性樹脂(a)量が少なくネットワーク形成成分
(b)が多くなるため、耐候性の悪化、染着性(記録感
度)の低下が大きくなる。また染着層形成組成物中の全
固形分に占める染料染着性樹脂固形分が90重量%以上に
なると、逆にネットワーク形成成分(b)が少なくなり
染着層の耐熱性が下がり記録条件によっては高温加熱時
に剥離力の増加あるいは染料転写体上の色材層との融着
が発生しやすくなる。更に前述のように、画像保存時の
昇華性染料の染着層中の拡散を抑えるために (A)(a)水溶性もしくは水分散性染料染着性樹脂の
ガラス転移温度が50℃以上で染着層形成組成物中の固形
分に占める染料染着性樹脂固形分が70〜90%、または、 (B)(a)水溶性もしくは水分散性染料染着性樹脂の
ガラス転移温度が50℃以上で、(b)分子内に無機反応
基を有するシラン単量体を共重合したポリマーとコロイ
ダルシリカとの混合水分散液における分子内に無機反応
基を有するシラン単量体を共重合したポリマーのガラス
転移温度が0℃以上で、かつ染着層形成組成物中の固形
分に占める染料染着性樹脂固形分が50〜90%とすること
で、染着性(記録感度)・耐候性・アンチブロッキング
性が優れ、かつ長時間保存時の染料のブリードに伴う画
像のにじみが少ない受像体が得られる。
合したポリマーとコロイダルシリカとの混合水分散液 (c)離型性水溶性界面活性剤 (場合によっては他の成分、例えば紫外線吸収剤、酸化
防止剤等を含んでいても構わない)の組成比率に於て、
染着層形成組成物中の全固形分に占める染料染着性樹脂
固形分が50〜90重量%の場合に染着性(記録感度)・耐
候性・アンチブロッキング性が優れた受像体が得られ
る。染着層形成組成物中の全固形分に占める染料染着性
樹脂固形物が50重量%以下の場合には、染着層中の染料
染着性樹脂(a)量が少なくネットワーク形成成分
(b)が多くなるため、耐候性の悪化、染着性(記録感
度)の低下が大きくなる。また染着層形成組成物中の全
固形分に占める染料染着性樹脂固形分が90重量%以上に
なると、逆にネットワーク形成成分(b)が少なくなり
染着層の耐熱性が下がり記録条件によっては高温加熱時
に剥離力の増加あるいは染料転写体上の色材層との融着
が発生しやすくなる。更に前述のように、画像保存時の
昇華性染料の染着層中の拡散を抑えるために (A)(a)水溶性もしくは水分散性染料染着性樹脂の
ガラス転移温度が50℃以上で染着層形成組成物中の固形
分に占める染料染着性樹脂固形分が70〜90%、または、 (B)(a)水溶性もしくは水分散性染料染着性樹脂の
ガラス転移温度が50℃以上で、(b)分子内に無機反応
基を有するシラン単量体を共重合したポリマーとコロイ
ダルシリカとの混合水分散液における分子内に無機反応
基を有するシラン単量体を共重合したポリマーのガラス
転移温度が0℃以上で、かつ染着層形成組成物中の固形
分に占める染料染着性樹脂固形分が50〜90%とすること
で、染着性(記録感度)・耐候性・アンチブロッキング
性が優れ、かつ長時間保存時の染料のブリードに伴う画
像のにじみが少ない受像体が得られる。
更に本発明の受像体は水系媒質により染着層を塗工・
形成するため染着層のpHを任意にコントロールすること
が出来る。昇華性染料は染着層のpHにより耐候性(特に
暗退色性)が劣化するものが有り、特に染着層のpHが酸
性側のときに劣化が著しい(例えばインドアニリン系色
素)。従って水系染着層形成組成物のpHを7以上とし塗
工・乾燥しアルカリ基質の染着層を形成することで多く
の染料に対し耐候性の優れた受像体が得られる。
形成するため染着層のpHを任意にコントロールすること
が出来る。昇華性染料は染着層のpHにより耐候性(特に
暗退色性)が劣化するものが有り、特に染着層のpHが酸
性側のときに劣化が著しい(例えばインドアニリン系色
素)。従って水系染着層形成組成物のpHを7以上とし塗
工・乾燥しアルカリ基質の染着層を形成することで多く
の染料に対し耐候性の優れた受像体が得られる。
尚、染着層の形成は一般の水系塗工手段が使用可能
で、特別なプロセスも必要なく消耗品としての生産性に
も優れる。また、必要であれば助溶媒としてアルコール
系・セロソルブ系溶剤等を用いてよい。
で、特別なプロセスも必要なく消耗品としての生産性に
も優れる。また、必要であれば助溶媒としてアルコール
系・セロソルブ系溶剤等を用いてよい。
基体も特に限定されず、ラミネート型合成紙、塗工型
合成紙、透明フィルム、パルプ紙等に塗工可能である。
特に水系媒質で染着層を形成するので、溶剤系媒質て塗
工した層(例えば白色層塗工型合成紙の白色顔料層)上
にも問題なく塗工が可能である。
合成紙、透明フィルム、パルプ紙等に塗工可能である。
特に水系媒質で染着層を形成するので、溶剤系媒質て塗
工した層(例えば白色層塗工型合成紙の白色顔料層)上
にも問題なく塗工が可能である。
以下具体的実施例を挙げて説明を加える。
(比較例1) 基体(商品名:ユポ、王子油化合成紙(株)製)上
に、 飽和線状ポリエステル樹脂分散液(固形分34重量%)
(商品名:バイロナールMD−1200、東洋紡績(株)製、
Tg約67℃): 32重量部 低分子量ポリエチレンワックス分散液(固形分20重量
%)(商品名:パーマリンPN、三洋化成工業(株)
製): 54重量部 コロイダルシリカ(固形分40重量%)(商品名:スノー
テックス40、日産化学工業(株)製)): 14重量部 からなる混合水分散液を塗工膜厚が約5μmになるよう
ワイヤーバーで塗工し十分に乾燥し受像体とした。
に、 飽和線状ポリエステル樹脂分散液(固形分34重量%)
(商品名:バイロナールMD−1200、東洋紡績(株)製、
Tg約67℃): 32重量部 低分子量ポリエチレンワックス分散液(固形分20重量
%)(商品名:パーマリンPN、三洋化成工業(株)
製): 54重量部 コロイダルシリカ(固形分40重量%)(商品名:スノー
テックス40、日産化学工業(株)製)): 14重量部 からなる混合水分散液を塗工膜厚が約5μmになるよう
ワイヤーバーで塗工し十分に乾燥し受像体とした。
(実施例1) 基体(商品名:ユポ、王子油化合成紙(株)製)上
に、 飽和線状ポリエステル樹脂分散液(固形分25重量%)
(商品名:バイロナールMD−1200、東洋紡績(株)製、
固形分34重量%を水/エタノール=1/1(重量)で希釈
したもの): 82.6重量部 シラン系ポリマー・コロイダルシリカ複合エマルジョン
(固形分43%、ポリマー/コロイダルシリカ=70/30
(重量)、ポリマーTg約−17℃)(商品名:モビニール
8020、ヘキスト合成(株)製): 16.0重量部 シリコーン系界面活性剤(商品名:NUCシリコーンL−72
0、日本ユニカー(株)製): 1.4重量部 からなる混合水分散液で塗工膜厚が約5μmになるよう
ワイヤーバーで塗工し十分に乾燥し受像体とした。
に、 飽和線状ポリエステル樹脂分散液(固形分25重量%)
(商品名:バイロナールMD−1200、東洋紡績(株)製、
固形分34重量%を水/エタノール=1/1(重量)で希釈
したもの): 82.6重量部 シラン系ポリマー・コロイダルシリカ複合エマルジョン
(固形分43%、ポリマー/コロイダルシリカ=70/30
(重量)、ポリマーTg約−17℃)(商品名:モビニール
8020、ヘキスト合成(株)製): 16.0重量部 シリコーン系界面活性剤(商品名:NUCシリコーンL−72
0、日本ユニカー(株)製): 1.4重量部 からなる混合水分散液で塗工膜厚が約5μmになるよう
ワイヤーバーで塗工し十分に乾燥し受像体とした。
(実施例2) 実施例1におけるシリコーン系界面活性剤の代わり
に、フッ素系界面活性剤(商品名:メガファックF−14
4D、大日本インキ化学(株)製):1.4重量部を用いて実
施例1と同様に受像体を形成した。
に、フッ素系界面活性剤(商品名:メガファックF−14
4D、大日本インキ化学(株)製):1.4重量部を用いて実
施例1と同様に受像体を形成した。
(実施例3) 実施例1におけるシリコーン系界面活性剤の代わり
に、界面活性剤(商品名:PEG−6000S、三洋化成工業
(株)製):1.4重量部を用いて実施例1と同様に受像体
を形成した。
に、界面活性剤(商品名:PEG−6000S、三洋化成工業
(株)製):1.4重量部を用いて実施例1と同様に受像体
を形成した。
(比較例2) 実施例1における、飽和線状ポリエステル樹脂分散
液:82.6重量部を62.3重量部に、シラン系ポリマー・コ
ロイダルシリカ複合エマルジョン:16.0重量部を36.2重
量部にかえ、実施例1と同様に受像体を形成した。
液:82.6重量部を62.3重量部に、シラン系ポリマー・コ
ロイダルシリカ複合エマルジョン:16.0重量部を36.2重
量部にかえ、実施例1と同様に受像体を形成した。
(比較例3) 実施例1における、飽和線状ポリエステル樹脂分散
液:82.6重量部を95.6重量部に、シラン系ポリマー・コ
ロイダルシリカ複合エマルジョン:16.0重量部を2.8重量
部にかえ、実施例1と同様に受像体を形成した。
液:82.6重量部を95.6重量部に、シラン系ポリマー・コ
ロイダルシリカ複合エマルジョン:16.0重量部を2.8重量
部にかえ、実施例1と同様に受像体を形成した。
(比較例4) 実施例1におけるシラン系ポリマー・コロイダルシリ
カ複合エマルジョンで使用されているコロイダルシリカ
(アルカリ性)の代わりに酸性のコロイダルシリカを使
用したシラン系ポリマー・コロイダルシリカ複合エマル
ジョン(固形分、ポリマー/コロイダルシリカ重量比は
同一)を用いて、実施例1と同様に受像体を形成した。
尚実施例1で用いた混合水分散塗工液のpHは約8〜9、
本比較例4で用いた混合水分散塗工液のpHは約5〜6で
あった。
カ複合エマルジョンで使用されているコロイダルシリカ
(アルカリ性)の代わりに酸性のコロイダルシリカを使
用したシラン系ポリマー・コロイダルシリカ複合エマル
ジョン(固形分、ポリマー/コロイダルシリカ重量比は
同一)を用いて、実施例1と同様に受像体を形成した。
尚実施例1で用いた混合水分散塗工液のpHは約8〜9、
本比較例4で用いた混合水分散塗工液のpHは約5〜6で
あった。
(比較例5) 実施例1における飽和線状ポリエステル樹脂分散液:8
2.6重量部を73.0重量部に、シラン系ポリマー・コロイ
ダルシリカ複合エマルジョン:16.0重量部を25.5重量部
にかえ、実施例1と同様に受像体を形成した。
2.6重量部を73.0重量部に、シラン系ポリマー・コロイ
ダルシリカ複合エマルジョン:16.0重量部を25.5重量部
にかえ、実施例1と同様に受像体を形成した。
(実施例4) 比較例5におけるシラン系ポリマー・コロイダルシリ
カ複合エマルジョン中のシラン系ポリマーのTgを、−17
℃から0℃にかえ、比較例5と同様に受像体を形成し
た。
カ複合エマルジョン中のシラン系ポリマーのTgを、−17
℃から0℃にかえ、比較例5と同様に受像体を形成し
た。
(実施例5) 比較例5におけるシラン系ポリマー・コロイダルシリ
カ複合エマルジョン中のシラン系ポリマーのTgを、−17
℃から30℃にかえ、比較例5と同様に受像体を形成し
た。
カ複合エマルジョン中のシラン系ポリマーのTgを、−17
℃から30℃にかえ、比較例5と同様に受像体を形成し
た。
(実施例6) 実施例1におけるシラン系ポリマー・コロイダルシリ
カ複合エマルジョン中のシラン系ポリマーのTgを、−17
℃から30℃にかえ、実施例5と同様に受像体を形成し
た。
カ複合エマルジョン中のシラン系ポリマーのTgを、−17
℃から30℃にかえ、実施例5と同様に受像体を形成し
た。
染料転写体は次のものを準備した。
転写基体は、厚さ6μmのPETフィルムの裏面に、エ
ポキシアクリレート樹脂(粘度150ポイズ);12重量部、
ネオペンチルグリコールジアクリレート;3重量部、2−
ヒドロキシ−2−メチルプロプオフェノン;0.75重量
部、ホワイトカーボン(カープレーックスFPS−1);3.
0重量部、シリコーンオイル;0.15重量部、界面活性剤
(L7500,日本ユニカー(株));0.3重量部、酢酸エチ
ル;100重量部からなる塗工液をワイヤーバーで塗布、熱
風乾燥後、高圧水銀灯で硬化させたものを用いた。
ポキシアクリレート樹脂(粘度150ポイズ);12重量部、
ネオペンチルグリコールジアクリレート;3重量部、2−
ヒドロキシ−2−メチルプロプオフェノン;0.75重量
部、ホワイトカーボン(カープレーックスFPS−1);3.
0重量部、シリコーンオイル;0.15重量部、界面活性剤
(L7500,日本ユニカー(株));0.3重量部、酢酸エチ
ル;100重量部からなる塗工液をワイヤーバーで塗布、熱
風乾燥後、高圧水銀灯で硬化させたものを用いた。
色材層は、ポリスルホン4重量部、インドアニリン系
昇華性染料12重量部とともにモノクロルベンゼンに溶解
後塗工染料重量が約0.3g/m2となるようにワイヤーバー
で転写基体表面に塗工し転写体を形成した。
昇華性染料12重量部とともにモノクロルベンゼンに溶解
後塗工染料重量が約0.3g/m2となるようにワイヤーバー
で転写基体表面に塗工し転写体を形成した。
昇華性染料I: まず、実施例1〜3、比較例1〜4の受像体染着層面
と染料転写体色材層面とを重ね下記の記録条件でサーマ
ルヘッドを用いて熱転写記録を行い、記録特性(記録濃
度・剥離性)並びに記録画像の耐候性(光退色・暗退
色)を調べた結果を第1表に示す。
と染料転写体色材層面とを重ね下記の記録条件でサーマ
ルヘッドを用いて熱転写記録を行い、記録特性(記録濃
度・剥離性)並びに記録画像の耐候性(光退色・暗退
色)を調べた結果を第1表に示す。
主走査、副走査線密度:4ドット/mm 記録速度: 33.3ms/ライン 記録電力: 0.7W/dot 記録パルス幅: 0〜8ms 尚、△Eはキセノン光(2.0×108J/m2)照射後の色差
の値(CIE、L*a*b*表色系)、△Dは60℃・60%R
Hで100H放置後の記録濃度の減少率(△E、△Dとも記
録パルス幅8msにおける値)、重量比率は染着層形成組
成物中の全固形分に占める染料染着性樹脂固形分の重量
比率(%)を表す。
の値(CIE、L*a*b*表色系)、△Dは60℃・60%R
Hで100H放置後の記録濃度の減少率(△E、△Dとも記
録パルス幅8msにおける値)、重量比率は染着層形成組
成物中の全固形分に占める染料染着性樹脂固形分の重量
比率(%)を表す。
次に実施例1・4〜6、比較例2・5の受像体染着層
面と染料転写体色材層面とを重ね下記の記録条件でサー
マルヘッドを用いて熱転写記録を行い、記録した画像サ
ンプルを60℃、60%RH雰囲気中に300H放置し、画像のに
じみの加速試験を行った結果を第2表に示す。
面と染料転写体色材層面とを重ね下記の記録条件でサー
マルヘッドを用いて熱転写記録を行い、記録した画像サ
ンプルを60℃、60%RH雰囲気中に300H放置し、画像のに
じみの加速試験を行った結果を第2表に示す。
主走査、副走査線密度:4ドット/mm 記録速度: 33.3ms/ライン 記録電力: 0.7W/dot 記録パルス幅: 8ms 記録パターン: 一線置きラインパターン 尚、加速試験による画像のにじみの評価は、1線置き
ラインパターンの横断方向にマイクロデンシトメータで
反射濃度分布を取り、ライン部と非ライン部の初期の濃
度差に対する300H後の濃度差(表中()内)が50%以上
ある場合を○、30%以下の場合を×とした。
ラインパターンの横断方向にマイクロデンシトメータで
反射濃度分布を取り、ライン部と非ライン部の初期の濃
度差に対する300H後の濃度差(表中()内)が50%以上
ある場合を○、30%以下の場合を×とした。
発明の効果 本発明によれば、色材層とのアンチブロッキング性が
高く、染料発色性・耐候性が優れ、長時間保存時の染料
のブリードに伴う画像のにじみが少なく、かつ生産性の
優れた受像体が得られる。
高く、染料発色性・耐候性が優れ、長時間保存時の染料
のブリードに伴う画像のにじみが少なく、かつ生産性の
優れた受像体が得られる。
フロントページの続き (72)発明者 田口 信義 門真市大字門真1006番地 松下電器産業 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−212394(JP,A) 特開 昭61−244589(JP,A) 特開 昭61−199997(JP,A) 特開 昭61−144394(JP,A) 特開 昭62−101495(JP,A) 特開 昭61−258792(JP,A) 特開 昭61−102293(JP,A) 特開 昭62−48596(JP,A) 特開 昭60−25793(JP,A) 特開 昭60−236794(JP,A)
Claims (4)
- 【請求項1】水溶性もしくは水分散性染料染着性樹脂
と、分子内に無機反応基を有するシラン単量体を共重合
したポリマーとコロイダルシリカとの混合水分散液と、
離型性水溶性界面活性剤の各成分からなる系において、
前記水溶性もしくは水分散性染料染着性樹脂のガラス転
移温度が50℃以上で、染着層形成組成物中の固形分に占
める染料染着性樹脂固形分が70〜90%であるか、また
は、前記水溶性もしくは水分散性染料染着性樹脂のガラ
ス転移温度が50℃以上で、分子内に無機反応基を有する
シラン単量体を共重合したポリマーとコロイダルシリカ
との混合水分散液における分子内に無機反応基を有する
シラン単量体を共重合したポリマーのガラス転移温度が
0℃以上で、かつ染着層形成組成物中の固形分に占める
染料染着性樹脂固形分が50〜90%である、水系染着層形
成組成物を基体上に塗工してなる昇華転写型感熱記録用
受像体。 - 【請求項2】離型性水溶性界面活性剤がシリコーン系界
面活性剤であることを特徴とする特許請求の範囲第1項
記載の昇華転写型感熱記録用受像体。 - 【請求項3】離型性水溶性界面活性剤がフッ素系界面活
性剤であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
の昇華転写型感熱記録用受像体。 - 【請求項4】水系染着層形成組成物のpHが7以上である
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の昇華転写
型感熱記録用受像体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62160011A JP2589697B2 (ja) | 1987-06-26 | 1987-06-26 | 昇華転写型感熱記録用受像体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62160011A JP2589697B2 (ja) | 1987-06-26 | 1987-06-26 | 昇華転写型感熱記録用受像体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS644391A JPS644391A (en) | 1989-01-09 |
JP2589697B2 true JP2589697B2 (ja) | 1997-03-12 |
Family
ID=15706046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62160011A Expired - Fee Related JP2589697B2 (ja) | 1987-06-26 | 1987-06-26 | 昇華転写型感熱記録用受像体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2589697B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69215189T2 (de) * | 1991-10-04 | 1997-04-17 | Minnesota Mining & Mfg | Neue Rezeptoren für Farbstoffübertragung |
JP4493546B2 (ja) * | 2004-05-11 | 2010-06-30 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写受像シート |
US7470649B2 (en) * | 2004-05-11 | 2008-12-30 | Konica Minolta Photo Imaging, Inc. | Thermal transfer image receiving sheet |
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JPH0671834B2 (ja) * | 1984-04-09 | 1994-09-14 | 三菱化成株式会社 | 受像体 |
JPS60236794A (ja) * | 1984-05-10 | 1985-11-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 昇華型感熱記録用受像体 |
JPS61102293A (ja) * | 1984-10-24 | 1986-05-20 | Nitto Electric Ind Co Ltd | 熱転写用記録紙 |
JPS61144394A (ja) * | 1984-12-18 | 1986-07-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 被熱転写シ−ト |
JPH0741746B2 (ja) * | 1985-02-28 | 1995-05-10 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写受像シート |
JPH0725219B2 (ja) * | 1985-04-24 | 1995-03-22 | 松下電器産業株式会社 | 熱転写記録用受像体 |
JPH07112752B2 (ja) * | 1985-05-11 | 1995-12-06 | 株式会社日立製作所 | 熱転写用受像紙 |
JPS6248596A (ja) * | 1985-08-28 | 1987-03-03 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 昇華型感熱転写記録方式の被記録体 |
JPS62101495A (ja) * | 1985-10-29 | 1987-05-11 | Nippon Kogaku Kk <Nikon> | 熱転写用受像シ−ト |
-
1987
- 1987-06-26 JP JP62160011A patent/JP2589697B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPS644391A (en) | 1989-01-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |