JP6090645B2 - 熱転写受像シート - Google Patents
熱転写受像シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP6090645B2 JP6090645B2 JP2012211318A JP2012211318A JP6090645B2 JP 6090645 B2 JP6090645 B2 JP 6090645B2 JP 2012211318 A JP2012211318 A JP 2012211318A JP 2012211318 A JP2012211318 A JP 2012211318A JP 6090645 B2 JP6090645 B2 JP 6090645B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- thermal transfer
- transfer image
- receiving sheet
- hollow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Description
基材と、該基材上に、中空層と、受容層とをこの順に有してなる、熱転写受像シートであって、
該受容層が、バインダー樹脂と、ウレタン会合型増粘剤とを含んでなる、熱転写受像シートが提供される。
粘度比=V30,6/V30,60 (1)
(式中、V30,6はB型粘度計を用いて、JIS Z8803に準拠して、液温25℃で回転数6rpmの時の粘度(mPa.s)を示し、V30,60はB型粘度計を用いて、JIS Z8803に準拠して、液温25℃で回転数60rpmの時の粘度(mPa.s)を示す)
で表され、2.0〜5.0であることが好ましい。
本発明の熱転写受像シートは、基材と、基材上に、中空層と、受容層とをこの順に有してなり、受容層が、バインダー樹脂と、ウレタン会合型増粘剤とを含んでなるものである。好ましい態様では、熱転写受像シートは、中空層と受容層の間に、プライマー層をさらに有してもよく、受容層と反対側の面に、裏面層をさらに有してもよい。以下、本発明の熱転写受像シートの構成を、図面を参照しながら説明する。
本発明における基材は、中空層と、受容層とを保持するという役割を有するとともに、熱転写時には熱が加えられるため、加熱された状態でも取り扱い上支障のない程度の機械的強度を有する材料であることが好ましい。
本発明における受容層は、熱転写による画像形成時に熱転写インクシートから転写される昇華性染料を受容するとともに、受容した昇華性染料を受容層に保持することで、受容層の面に画像を形成かつ維持することができる。受容層は、バインダー樹脂と、ウレタン会合型増粘剤とを含むものであり、ワックス添加剤をさらに含んでもよい。好ましい態様によれば、受容層は、離型剤や界面活性剤等を、各種目的に応じて含んでもよい。
粘度比=V30,6/V30,60 (1)
(式中、V30,6はB型粘度計を用いて、JIS Z8803に準拠して、液温25℃で回転数6rpmの時の粘度(mPa.s)を示し、V30,60はB型粘度計を用いて、JIS Z8803に準拠して、液温25℃で回転数60rpmの時の粘度(mPa.s)を示す)
で表され、好ましくは2.0〜5.0であり、より好ましくは2.0〜4.5であることが好ましい。なお、この粘度比は、一般に、チキソトロピーインデックス(TI)と呼ばれ、タレ難さと相関する指標である。粘度および粘度比が上記範囲程度のウレタン会合型増粘剤を用いることで、受容層用塗布液にレベリング性の粘性を与え、面質を向上させるのと同時に、粒子の状態で存在しているバインダー同士を結着させ、膜を形成しているのに近い状態となり、画像印画時の熱融着を抑えることができる。
本発明における中空層は、熱転写による画像形成時に加えられた熱が、基材等への伝熱によって損失されることを防止できる断熱性を有するものである。好ましい態様では、中空層は、中空粒子を含むものであり、その他の添加剤をさらに含んでもよい。中空層は、中空粒子を含むことにより、クッション性を備える。ここで、中空層のクッション性の程度は、熱転写受像シートの用途等に応じて適宜調整することができるものである。なお、中空層のクッション性の程度についても、例えば、中空層の厚みを変更することにより任意の範囲に調整することができる。中空層の厚みは、断熱性、クッション性等を所望の程度に調整できる範囲内であれば特に限定されるものではないが、10μm〜100μmの範囲内であることが好ましく、10μm〜50μmの範囲内であることがより好ましい。また、中空層の密度は、例えば0.1g/cm3〜0.8g/cm3の範囲内、なかでも0.2g/cm3〜0.7g/cm3の範囲内であることが好ましい。
本発明の熱転写受像シートは、上記の層以外の他の層をさらに有してもよい。好ましい態様では、熱転写受像シートは、受容層側に、プライマー層、中間層、および離型層等のその他の層をさらに有することができる。また、受容層と反対側に、裏面層をさらに有することができる。
本発明におけるプライマー層は、中空層と受容層とを良好に接着する役割を有するとともに、高温高湿度環境下における、染料の中空層側への移行を防止して画像保存性を向上させる機能を有するものである。好ましい態様では、プライマー層は、中空粒子、樹脂、および親水性バインダーを含むものであり、樹脂としては、アクリル系樹脂を含むものが好ましい。プライマー層の厚みとしては特に限定されるものではないが、例えば1μm〜40μmであることが好ましく、1μm〜20μmがより好ましく、1μm〜10μmがさらに好ましい。
本発明においては、中空層とプライマー層の間やプライマー層と受容層の間に少なくとも1層の中間層を設けてもよい。中間層を設けることで、耐溶剤、高温/高湿下での画像保存時の染料拡散バリア、層間接着、白色付与、基材のギラつき感/ムラの隠蔽、および帯電防止等の機能を付加するこができる。中間層の形成手段としては公知の手段を用いることができ、例えば、中間層に、蛍光増白剤、無機微粒子、中空微粒子、および導電性フィラーやポリアニリンスルホン酸のような有機導電材等を添加する方法が挙げられる。
本発明においては、上記の離型剤を受容層に添加せず、受容層上に別途離型層として設けても良い。
本発明における裏面層は、インクジェット方式やドットインパクト方式、筆記具等で使用するインキの定着性を有しており、記録部のにじみが生じ難く速乾性に優れたバックプリントを可能とする(バックプリント適性を向上させる)ものである。さらに、以下に示す受像紙裏面としての基本特性を有するものでもある。
1.受容層面と重ね合わせた際に、温度や加重をかけて保存しても貼り付き(ブロッキング)を生じない。
2.誤って受像紙の表裏面を逆にしてプリンターに装着し、熱転写シートと重ね合わせて熱転写を行った場合であっても、熱転写シートと貼り付いてプリンター内で詰まる事が無く、印字物が排出される(裏面離型性を有している)。
3.受容層面と擦れても受容層面を傷付けず、また、裏面層からの粒子成分の脱落(粉落ち)を生じない。
また、裏面層は、バインダー樹脂および無機微粒子を含むことが好ましく、その他の添加剤、例えば、消泡剤や帯電防止剤等を裏面層に適宜添加することができる。近年では環境配慮の観点から水系塗布方式が好まれているが、本発明の裏面層は、 水系塗布方式で受容層を形成した受像紙の裏面として特に好適に用いることができる。
本発明の熱転写受像シートの製造には、公知の製造方法を用いることができる。熱転写受像シートの各層の塗布には、ロールコート、バーコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、ダイコート、スライドコート、およびカーテンコート等の公知の方法を用いることができる。本発明においては、受容層を有する面側において、中空層から受容層間を構成する全ての層を、水系塗布により形成することが好ましい。
本発明の熱転写受像シートと共に用いる熱転写インクシートは、基材シートの一方の面に熱転写性色材層が設けられており、基材シートの他方の面に耐熱滑性層が設けられている層構成を有するものがよい。以下、熱転写インクシートを構成する各層について説明する。
本発明に用いられる熱転写インクシートを構成する基材シートの材料は、従来公知のものを使用することができ、また、それ以外のものであっても、ある程度の耐熱性と強度とを有していれば使用することができる。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリイミド、ナイロン、酢酸セルロース、アイオノマー等の樹脂フィルム、コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙類、不織布等が挙げられる。これらを単独で使用してもよいし、これらを任意に組み合わせた積層体を使用してもよい。これらの中でも、薄膜化可能で安価な汎用性プラスチックであるポリエチレンテレフタレートが好ましい。
本発明に用いられる熱転写インクシートは、基材シートの一方の面に熱転写性色材層が設けられている。熱転写インクシートが昇華型熱転写インクシートの場合には、熱転写性色材層として昇華性染料を含有する層を形成し、熱溶融型熱転写インクシートの場合には、着色剤を含む熱溶融組成物からなる熱溶融性のインクを含有する層を形成する。なお、昇華性染料を含有する層領域と、着色剤を含む熱溶融組成物からなる熱溶融性のインクを含有する層領域と、を連続した1枚の基材シート上に面順次に設けてもよい。
本発明に用いられる熱転写インクシートは、熱転写性色材層と同一面側に面順次で保護層を設けてもよい。熱転写受像シートに色材を転写した後、この保護層を転写して画像を被覆することにより、画像を光、ガス、液体、擦過等から保護することができる。保護層として接着層、剥離層、離型層、または、下引き層等のその他の層を設けてなるものであってもよい。
耐熱滑性層は、主に耐熱性樹脂からなるものである。耐熱性樹脂としては、特に限定されず、例えば、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリブタジエン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、アクリルポリオール、ポリウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンまたはエポキシのプレポリマー、ニトロセルロース樹脂、セルロースナイトレート樹脂、セルロースアセテートプロピオネート樹脂、セルロースアセテートブチレート樹脂、セルロースアセテート−ヒドロジエンフタレート樹脂、酢酸セルロース樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、および塩素化ポリオレフィン樹脂等が挙げられる。
本発明の熱転写受像シートを用いる画像形成方法においては、熱転写受像シートと、熱拡散性色素を含有する熱転写インクシートとを重ね合わせて、記録信号に応じて加熱することにより、該熱転写インクシートが含有する熱拡散性色素を、該熱転写受像シートに転写することにより画像形成することできる。
熱転写受像シート1−1の作製
基材としてRCペーパー(三菱製紙(株)製)を用い、下記組成の中空層A用塗布液1−1、中空層B用塗布液1−1、プライマー層用塗布液1−1、および受容層用塗布液1−1を40℃にそれぞれ加熱し、スライドコーティングを用いて、乾燥後の塗布量がそれぞれ2.0g/m2、3.0g/m2、3.0g/m2、3.0g/m2となるように同時重層塗布し、5℃にて30秒間冷却した後、50℃にて2分間乾燥し、熱転写受像シート1−1(層構成:基材/中空層A/中空層B/プライマー層/受容層)を得た。なお、塗布速度は、毎分20mであった。この熱転写受像シートは、図1に示されるような層構成を有していた。
中空層A用塗布液1−1(下層用)の組成
・中空粒子(体積平均粒径:0.5μm、平均中空率:45%、ロームアンドハース(株)製、商品名:ローペイクST) 55質量部
・ゼラチン(新田ゼラチン(株)製、商品名:N1236) 26質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、新中村化学工業(株)製、商品名:ニューコートB−13) 8質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、BASFジャパン(株)製、商品名:ジョンクリル62J) 8質量部
中空層B用塗布液1−1(上層用)の組成
・中空粒子(体積平均粒径:0.5μm、平均中空率:45%、ロームアンドハース(株)製、商品名:ローペイクST) 59質量部
・ゼラチン(新田ゼラチン(株)製、商品名:N1236) 28質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、新中村化学工業(株)製、商品名:ニューコートB−13) 5質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、BASFジャパン(株)製、商品名:ジョンクリル62J) 8質量部
プライマー層用塗布液1−1の組成
・中空粒子(架橋中空粒子、体積平均粒径:0.4μm、平均中空率:39%、ロームアンドハース(株)製、商品名:OA−39) 70質量部
・ゼラチン(新田ゼラチン(株)製、商品名:N1236) 16質量部
・蛍光増白剤(昭和化学工業(株)製、商品名:WN−1) 4質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、新中村化学工業(株)製、商品名:ニューコートB−13) 2質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、BASFジャパン(株)製、商品名:ジョンクリル62J) 2質量部
受容層用塗布液1−1の組成
・バインダー樹脂1 100質量部
・増粘剤(ADEKA(株)製、商品名:UH−526) 6質量部
・離型剤(シリコーン分散液、信越化学工業(株)製、商品名:X−22−3000T/KF410) 11質量部
・ワックス添加剤(カルナバワックス、中京油脂(株)製、商品名:セロゾール524)
7質量部
受容層用塗布液1−1で用いたバインダー樹脂1は、以下のように調製した。2.5Lオートクレーブ中に脱イオン水600g、塩化ビニル単量体438.8g(全仕込み単量体に対して97.5質量%)、過硫酸カリウム2.25gを仕込んだ。この反応混合物を撹拌翼で回転数120rpmを維持するように撹拌し、反応混合物の温度を60℃に上げて重合を開始した。グリシジルメタクリレート11.2g(全仕込み単量体に対して2.5質量%)を、重合開始〜4hr後まで2.8g/hrで連続添加し、重合圧が60℃における塩化ビニル単量体の飽和蒸気圧から0.6MPa降下した時に重合を停止して、塩化ビニル系樹脂ラテックスを得た。
熱転写受像シート1−2の作製
受容層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1−1と同様にして熱転写受像シート1−2を作製した。
受容層用塗布液1−2の組成
・バインダー樹脂1 100質量部
・増粘剤(ADEKA(株)製、商品名:UH−526) 9質量部
・離型剤(シリコーン分散液、信越化学工業(株)製、商品名:X−22−3000T/KF410=2/1) 11質量部
・ワックス添加剤(カルナバワックス、中京油脂(株)製、商品名:セロゾール524)
7質量部
熱転写受像シート1−3の作製
受容層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1−1と同様にして熱転写受像シート1−3を作製した。
受容層用塗布液1−3の組成
・バインダー樹脂1 100質量部
・増粘剤(ADEKA(株)製、商品名:UH−526) 12質量部
・離型剤(シリコーン分散液、信越化学工業(株)製、商品名:X−22−3000T/KF410=2/1) 11質量部
・ワックス添加剤(カルナバワックス、中京油脂(株)製、商品名:セロゾール524)
7質量部
熱転写受像シート1−4の作製
受容層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1−1と同様にして熱転写受像シート1−4を作製した。
受容層用塗布液1−4の組成
・バインダー樹脂1 100質量部
・増粘剤(ADEKA(株)製、商品名:UH−530) 6質量部
・離型剤(シリコーン分散液、信越化学工業(株)製、商品名:X−22−3000T/KF410=2/1) 11質量部
・ワックス添加剤(カルナバワックス、中京油脂(株)製、商品名:セロゾール524)
7質量部
熱転写受像シート1−5の作製
受容層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1−1と同様にして熱転写受像シート1−5を作製した。
受容層用塗布液1−5の組成
・バインダー樹脂1 100質量部
・増粘剤(ADEKA(株)製、商品名:UH−530) 9質量部
・離型剤(シリコーン分散液、信越化学工業(株)製、商品名:X−22−3000T/KF410=2/1) 11質量部
・ワックス添加剤(カルナバワックス、中京油脂(株)製、商品名:セロゾール524)
7質量部
熱転写受像シート1−6の作製
受容層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1−1と同様にして熱転写受像シート1−6を作製した。
受容層用塗布液1−6の組成
・バインダー樹脂1 100質量部
・増粘剤(ADEKA(株)製、商品名:UH−540) 6質量部
・離型剤(シリコーン分散液、信越化学工業(株)製、商品名:X−22−3000T/KF410=2/1) 11質量部
・ワックス添加剤(カルナバワックス、中京油脂(株)製、商品名:セロゾール524)
7質量部
熱転写受像シート1−7の作製
受容層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1−1と同様にして熱転写受像シート1−7を作製した。
受容層用塗布液1−7の組成
・バインダー樹脂1 100質量部
・増粘剤(ADEKA(株)製、商品名:UH−540) 9質量部
・離型剤(シリコーン分散液、信越化学工業(株)製、商品名:X−22−3000T/KF410=2/1) 11質量部
・ワックス添加剤(カルナバワックス、中京油脂(株)製、商品名:セロゾール524)
7質量部
熱転写受像シート1−8の作製
受容層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1−1と同様にして熱転写受像シート1−8を作製した。
受容層用塗布液1−8の組成
・バインダー樹脂1 100質量部
・増粘剤(ADEKA(株)製、商品名:UH−550) 6質量部
・離型剤(シリコーン分散液、信越化学工業(株)製、商品名:X−22−3000T/KF410=2/1) 11質量部
・ワックス添加剤(カルナバワックス、中京油脂(株)製、商品名:セロゾール524)
7質量部
熱転写受像シート1−9の作製
受容層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1−1と同様にして熱転写受像シート1−9を作製した。
受容層用塗布液1−9の組成
・バインダー樹脂1 100質量部
・増粘剤(ADEKA(株)製、商品名:UH−550) 9質量部
・離型剤(シリコーン分散液、信越化学工業(株)製、商品名:X−22−3000T/KF410=2/1) 11質量部
・ワックス添加剤(カルナバワックス、中京油脂(株)製、商品名:セロゾール524)
7質量部
熱転写受像シート1−10の作製
受容層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1−1と同様にして熱転写受像シート1−10を作製した。
受容層用塗布液1−10の組成
・バインダー樹脂1 100質量部
・増粘剤(ADEKA(株)製、商品名:UH−526/UH−540の混合物(混合比1:1)) 9質量部
・離型剤(シリコーン分散液、信越化学工業(株)製、商品名:X−22−3000T/KF410=2/1) 11質量部
・ワックス添加剤(カルナバワックス、中京油脂(株)製、商品名:セロゾール524)
7質量部
熱転写受像シート1−11の作製
受容層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1−1と同様にして熱転写受像シート1−11を作製した。
受容層用塗布液1−11の組成
・バインダー樹脂1 100質量部
・増粘剤(ADEKA(株)製、商品名:UH−526/UH−550の混合物(混合比1:1)) 9質量部
・離型剤(シリコーン分散液、信越化学工業(株)製、商品名:X−22−3000T/KF410=2/1) 11質量部
・ワックス添加剤(カルナバワックス、中京油脂(株)製、商品名:セロゾール524)
7質量部
熱転写受像シート12の作製
受容層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1−1と同様にして熱転写受像シート1−12を作製した。
受容層用塗布液1−12の組成
・バインダー樹脂1 100質量部
・離型剤(シリコーン分散液、信越化学工業(株)製、商品名:X−22−3000T/KF410=2/1) 11質量部
・ワックス添加剤(カルナバワックス、中京油脂(株)製、商品名:セロゾール524)
7質量部
熱転写受像シート1−13の作製
受容層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1−1と同様にして熱転写受像シート1−13を作製した。
受容層用塗布液1−13の組成
・バインダー樹脂1 100質量部
・アクリル系樹脂(新中村化学工業(株)製、商品名:KT−1030) 9質量部
KF410=2/1) 11質量部
・ワックス添加剤(カルナバワックス、中京油脂(株)製、商品名:セロゾール524)
7質量部
熱転写受像シート1−14の作製
受容層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1−1と同様にして熱転写受像シート1−14を作製した。
受容層用塗布液1−14の組成
・バインダー樹脂1 100質量部
・PVA(電気化学工業(株)製、商品名:PVA B−05) 9質量部
KF410=2/1) 11質量部
・ワックス添加剤(カルナバワックス、中京油脂(株)製、商品名:セロゾール524)
7質量部
熱転写受像シート1−15の作製
受容層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1−1と同様にして熱転写受像シート1−15を作製した。
受容層用塗布液1−15の組成
・バインダー樹脂1 100質量部
・セルロース系増粘剤(日本曹達工業(株)製、商品名:HPC SSL) 9質量部
KF410=2/1) 11質量部
・ワックス添加剤(カルナバワックス、中京油脂(株)製、商品名:セロゾール524)
7質量部
粘度比=V30,6/V30,60 (1)
(式中、V30,6はB型粘度計(形式:BL 東京計器(株))を用いて、JIS Z8803に準拠して、液温25℃で回転数6rpmの時の粘度(mPa.s)を示し、V30,60はB型粘度計を用いて、JIS Z8803に準拠して、液温25℃で回転数60rpmの時の粘度(mPa.s)を示す)
で表される値である。
上記で作製した熱転写受像シート1−1〜1−15について、(1)画像濃度評価、(2)膜融着耐性評価、(3)画像保存性評価、(4)離型性評価、および(5)スティッキング耐性評価を行った。
上記で作製した熱転写受像シートに、昇華型熱転写プリンター(ALTECH ADS社製、型式:MEGAPIXELIII)と、インクリボン(メガピクセルIII用、アルテックエーディーエス(株)純正品)とを使用して、RGB値が15×n(n=0〜17)の18階調グラデーション画像を印画し、光学濃度計(グレタグマクベス社製spectrolino)(Ansi−A、D65))による光学反射濃度が最大となる値を測定し、ブラックのOD値(光学的濃度)を示した。また、同様に、11階調グラデーション画像を印画し、ブラックのOD値(光学的濃度)を示した。
上記で作製した熱転写受像シートに、昇華型熱転写プリンター(ALTECH ADS社製、型式:MEGAPIXELIII)と、インクリボン(メガピクセルIII用、アルテックエーディーエス(株)純正品)とを使用して、黒ベタ画像を印画して、その際に受容層の融着による欠損を目視評価した。
5: 欠損がみられない
4: 欠損はあるが、色が近く、実用上問題ない
3: 欠損は一部見られるが、実用上ほとんど問題ない
2: 欠損があり、実用上問題がある
1: 欠損がひどく、実用に供せられない
上記で作製した熱転写受像シートに、昇華型熱転写プリンター(ALTECH ADS社製、型式:MEGAPIXELIII)を用いて、0.5mm巾の直線画像(黒色)を印画し、印画物を60℃Free環境および40℃90%RH環境に一週間保存したものの画像にじみを目視にて官能評価した。
・評価基準
5:にじんでいなかった。
4:よく見ると少し線がにじんでいた。
3:はっきりと線がにじんでいた。
2:にじみで線がぼやけた。
1:線が完全ににじみ、元が線だと確認できなかった。
上記で作製した熱転写受像シートに、昇華型熱転写プリンター(ALTECH ADS(株)製、型式:MEGAPIXELIII)およびインクリボン(メガピクセルIII用、アルテックエーディーエス(株)純正品)を、高温高湿環境下(35℃80%RH)に結露なきよう3時間放置後、その環境下において黒ベタ画像を印画して、その際に発生する剥離音を官能評価した。
・評価基準
5:剥離音が聞こえなかった。
4:3色目印画時にほんのわずかに剥離音が聞こえたが、実用上問題ない程度であった。
3:3色目印画時に大きな剥離音が聞こえ、実用上やや問題があった。
2:1色目、2色目印画時に剥離音が聞こえた。
1:印画できなかった。
上記で作製した熱転写受像シートに、昇華型熱転写プリンター(ALTECH ADS(株)製、型式:MEGAPIXELIII)およびインクリボン(メガピクセルIII用、アルテックエーディーエス(株)純正品)を、高温高湿環境下(35℃80%RH)に結露なきよう3時間放置後、その環境下において黒ベタ画像を印画して、その際に発生するスジ状のムラ(スティッキング)を目視評価した。
・評価基準
5:熱転写受像シートと熱転写インクシートの間で、スティッキングの発生が全く認められなかった。
4:熱転写受像シートと熱転写インクシートと間で、ほぼスティッキングの発生が認められなかった。
3:熱転写インクシート移動時に、熱転写受像シート表面でややスティッキングの発生は認められるが、熱転写インクシートに皺の発生が認められなかった。
2:熱転写インクシート移動時に、熱転写受像シート表面で多少のスティッキングの発生は認められ、熱転写インクシートに多少の皺の発生が認められた。
1:熱転写インクシート移動時に、熱転写受像シート表面で明らかなスティッキングの発生は認められ、熱転写インクシートに強い皺の発生が認められた。
熱転写受像シート2−1の作製
基材シートとしてRCペーパー(三菱製紙(株)製)を用い、下記組成の中空層A(下層)用塗布液2−1、中空層B(中層)用塗布液2−1、中空層C(上層)用塗布液2−2−1、および受容層用塗布液2−1を40℃にそれぞれ加熱し、スライドコーティングを用いて、乾燥時の厚みがそれぞれ3μm、3μm、4μm、3μmとなるように塗布し、5℃にて30秒間冷却した後、40℃にて2分間乾燥し、熱転写受像シート2−1(層構成:基材/中空層A/中空層B/中空層C/受容層)を得た。この熱転写受像シートは、図2に示されるような層構成を有していた。
中空層A(下層)用塗布液2−1の組成
・中空粒子(体積平均粒径:0.4μm、平均中空率:45%、ロームアンドハース(株)製、商品名:ローペイクST) 55質量部
・色味剤分散液1 25質量部
・バインダー樹脂(アクリル樹脂、新中村化学工業(株)製、商品名:ニューコートKT−1030) 10質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル・アクリル酸樹脂、BASFジャパン(株)製、商品名:ジョンクリル62J) 10質量部
なお、塗布液を純水で希釈して、固形分は15%に調整した。
中空層B(中層)用塗布液2−1の組成
・中空粒子(体積平均粒径:0.4μm、平均中空率:45%、ロームアンドハース(株)製、商品名:ローペイクST) 60質量部
・ゼラチン(新田ゼラチン(株)製、商品名:N1236) 28質量部
・バインダー樹脂(アクリル樹脂、新中村化学工業(株)製、商品名:ニューコートKT−1030) 5質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル・アクリル酸樹脂、BASFジャパン(株)製、商品名:ジョンクリル62J) 8質量部
・SWC(ジオクチルスルホコハク酸、第一工業製薬(株)製) 0.2質量部
なお、塗布液を純水で希釈して、固形分は19%に調整した。
中空層C(上層)用塗布液2−1の組成
・中空粒子(体積平均粒径:0.3μm、平均中空率:39%、ロームアンドハース(株)製、商品名:OA−39) 70質量部
・ゼラチン(新田ゼラチン(株)製、商品名:N1236) 18質量部
・蛍光増白剤(昭和化学(株)製、商品名:WN−1) 4質量部
・バインダー樹脂(天然ゴムラテックス/メタクリル酸メチルグラフト重合エマルション、メタクリル酸メチルが67%付加、レヂテックス(株)製、商品名:レヂテックスMG−67) 5質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル・アクリル酸樹脂、BASFジャパン(株)製、商品名:ジョンクリル62J) 3質量部
・SWC(ジオクチルスルホコハク酸、第一工業製薬(株)製) 0.2質量部
なお、塗布液を純水で希釈して、固形分は22%に調整した。
受容層用塗布液2−1の組成
・バインダー樹脂1 100質量部
・離型剤(シリコーン分散液) 11質量部
・エポキシ架橋剤(ナガセケムテックス(株)製、商品名:デナコールEX512)
5質量部
・ワックス添加剤(カルナバワックス、中京油脂(株)製、商品名:セロゾール524)
7質量部
・増粘剤(ADEKA(株)製、商品名:UH−526) 4.5質量部
・増粘剤(ADEKA(株)製、商品名:UH−540) 4.5質量部
・SWC(ジオクチルスルホコハク酸、第一工業製薬(株)製) 3質量部
なお、塗布液を純水で希釈して、固形分は20%に調整した。
受容層用塗布液2−1で用いたバインダー樹脂1は、以下のように調製した。2.5Lオートクレーブ中に脱イオン水600g、塩化ビニル単量体438.8g(全仕込み単量体に対して97.5質量%)、過硫酸カリウム2.25gを仕込んだ。この反応混合物を撹拌翼で回転数120rpmを維持するように撹拌し、反応混合物の温度を60℃に上げて重合を開始した。グリシジルメタクリレート11.2g(全仕込み単量体に対して2.5質量%)を、重合開始〜4hr後まで2.8g/hrで連続添加し、重合圧が60℃における塩化ビニル単量体の飽和蒸気圧から0.6MPa降下した時に重合を停止して、塩化ビニル系樹脂ラテックスを得た。
水系溶液2−1の組成
・トリイソプロピルナフタレンスルフォン酸Na塩(分散剤、固形分10%)10質量部
・純水 56質量部
溶剤系溶液2−1の組成
・シリコーン(信越化学工業(株)製、商品名:X−22−3000T) 11質量部
・シリコーン(信越化学工業(株)製、商品名:KF−410) 6質量部
・酢酸エチル 17質量部
水系溶液2−2の組成
・トリイソプロピルナフタレンスルフォン酸Na塩(分散剤、固形分10%)12質量部
・ゼラチン(新田ゼラチン(株)製、商品名:N1236) 67質量部
・純水 500質量部
溶剤系溶液2−2の組成
・バインダー兼紫外線吸収剤(チバスペシャリティケミカルズ(株)製、商品名:TINUVIN1130) 27質量部
・分散染料(DISPERSE RED 60) 0.05質量部
・分散染料(DISPERSE VIOLET 26) 0.10質量部
・分散染料(DISPERSE BLUE 354) 0.05質量部
・酢酸エチル 73質量部
粘度比=V30,6/V30,60 (1)
(式中、V30,6はB型粘度計(形式:BL 東京計器(株))を用いて、JIS Z8803に準拠して、液温25℃で回転数6rpmの時の粘度(mPa.s)を示し、V30,60はB型粘度計を用いて、JIS Z8803に準拠して、液温25℃で回転数60rpmの時の粘度(mPa.s)を示す)
で表される値である。
熱転写受像シート2−2の作製
中空層A(下層)用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例2−1と同様にして熱転写受像シート2−2を作製した。
中空層A(下層)用塗布液2−2の組成
・中空粒子(体積平均粒径:0.4μm、平均中空率:45%、ロームアンドハース(株)製、商品名:ローペイクST) 55質量部
・色味剤分散液1 25質量部
・バインダー樹脂(アクリル樹脂、新中村化学工業(株)製、商品名:ニューコートKT−1030) 10質量部
・バインダー樹脂(メタクリル酸エステル・アクリル酸樹脂、新中村化学工業(株)製、商品名:NKJ−300) 10質量部
なお、塗布液を純水で希釈して、固形分は15%に調整した。
熱転写受像シート2−3の作製
中空層A(下層)用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例2−1と同様にして熱転写受像シート2−3を作製した。
中空層A(下層)用塗布液2−3の組成
・中空粒子(体積平均粒径:0.4μm、平均中空率:45%、ロームアンドハース(株)製、商品名:ローペイクST) 55質量部
・色味剤分散液1 25質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル・アクリル酸樹脂、BASFジャパン(株)製、商品名:ジョンクリル62J) 20質量部
なお、塗布液を純水で希釈して、固形分は15%に調整した。
熱転写受像シート2−4の作製
受容層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例2−1と同様にして熱転写受像シート2−4を作製した。
受容層用塗布液2−2の組成
・バインダー樹脂1 100質量部
・離型剤(シリコーン分散液) 11質量部
・エポキシ架橋剤(ナガセケムテックス(株)製、商品名:デナコールEX512)
5質量部
・ワックス添加剤(パラフィンワックス、中京油脂(株)製、商品名:トラソルPF60)
7質量部
・増粘剤(ADEKA(株)製、商品名:UH−526) 6質量部
・SWC(ジオクチルスルホコハク酸、第一工業製薬(株)製) 3質量部
なお、塗布液を純水で希釈して、固形分は25%に調整した。
熱転写受像シート2−5の作製
受容層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例2−1と同様にして熱転写受像シート2−5を作製した。
受容層用塗布液2−3の組成
・バインダー樹脂1 100質量部
・離型剤(シリコーン分散液) 11質量部
・エポキシ架橋剤(ナガセケムテックス(株)製、商品名:デナコールEX512)
5質量部
・ワックス添加剤(カルナバワックス、中京油脂(株)製、商品名:セロゾール524)
7質量部
・増粘剤(ADEKA(株)製、商品名:UH−526) 6質量部
・SWC(ジオクチルスルホコハク酸、第一工業製薬(株)製) 3質量部
なお、塗布液を純水で希釈して、固形分は25%に調整した。
熱転写受像シート2−6の作製
受容層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例2−1と同様にして熱転写受像シート2−6を作製した。
受容層用塗布液2−4の組成
・バインダー樹脂1 100質量部
・離型剤(シリコーン分散液) 11質量部
・エポキシ架橋剤(ナガセケムテックス(株)製、商品名:デナコールEX521)
5質量部
・ワックス添加剤(カルナバワックス、中京油脂(株)製、商品名:セロゾール524)
7質量部
・増粘剤(ADEKA(株)製、商品名:UH−526) 6質量部
・SWC(ジオクチルスルホコハク酸、第一工業製薬(株)製) 3質量部
なお、塗布液を純水で希釈して、固形分は25%に調整した。
上記で作製した熱転写受像シート2−1〜2−6について、(1)画像濃度評価、(2)画像保存性評価、および(3)離型性評価を行った。
上記で作製した熱転写受像シートに、昇華型熱転写プリンター(ALTECH ADS社製、型式:MEGAPIXELIII)と、インクリボン(メガピクセルIII用、アルテックエーディーエス(株)純正品)とを使用して、RGB値が15×n(n=0〜17)の18階調グラデーション画像を印画し、光学濃度計(グレタグマクベス社製spectrolino)(Ansi−A、D65))による光学反射濃度が最大となる値を測定し、ブラックのOD値(光学的濃度)を示した。また、同様に、11階調グラデーション画像を印画し、ブラックのOD値(光学的濃度)を示した。
上記で作製した熱転写受像シートを目視観察することにより、下記の基準で判断した。
・評価基準
3:塗布面質にムラが全く認められなかった。
2:一見するとムラが認められないが、近接してみるとややムラが認められた。
1:一見して印画ムラが認められた。
(3)画像保存性評価
上記で作製した熱転写受像シートに、昇華型熱転写プリンター(ALTECH ADS社製、型式:MEGAPIXELIII)を用いて、0.5mm巾の直線画像(黒色)を印画し、印画物を60℃Free環境および40℃90%RH環境に一週間保存したものの画像にじみを目視にて官能評価した。
・評価基準
5:にじんでいなかった。
4:よく見ると少し線がにじんでいた。
3:はっきりと線がにじんでいた。
2:にじみで線がぼやけた。
1:線が完全ににじみ、元が線だと確認できなかった。
上記で作製した熱転写受像シートに、昇華型熱転写プリンター(ALTECH ADS社製、型式:MEGAPIXELIII)と、インクリボン(メガピクセルIII用、アルテックエーディーエス(株)純正品)とを使用して、白ベタ画像を印画した。得られた印画物について、目視評価を行った。
評価基準
3:見た目黄色味がかっておらず、白かった
2:見た目黄色味がかっているが、問題ないレベルであった
1:見た目が黄色かった。
11 基材
12 中空層A(下層)
13 中空層B(上層)
14 プライマー層
15 受容層
20 熱転写受像シート
21 基材
22 中空層A(下層)
23 中空層B(中層)
24 中空層C(上層)
25 受容層
Claims (8)
- 基材と、前記基材上に、中空層と、受容層とをこの順に有してなる、熱転写受像シートであって、
前記受容層が、バインダー樹脂と、前記バインダー樹脂の固形分質量に対して、9〜20質量%のウレタン会合型増粘剤とを含んでなり、
前記ウレタン会合型増粘剤は、固形分濃度が30%の際に、下記式(1):
粘度比=V 30,6 /V 30,60 (1)
(式中、V 30,6 はB型粘度計を用いて、JIS Z8803に準拠して、液温25℃で回転数6rpmの時の粘度(mPa.s)を示し、V 30,60 はB型粘度計を用いて、JIS Z8803に準拠して、液温25℃で回転数60rpmの時の粘度(mPa.s)を示す)
で表される粘度比が、2.0〜5.0である、熱転写受像シート。 - 前記バインダー樹脂が、ポリマーラテックスを含んでなる、請求項1に記載の熱転写受像シート。
- 前記バインダー樹脂が、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、およびアクリル系樹脂からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1または2に記載の熱転写受像シート。
- 前記受容層がワックス添加剤をさらに含んでなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱転写受像シート。
- 前記中空層と前記受容層の間に、プライマー層をさらに有してなる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱転写受像シート。
- 前記中空層が少なくとも2層の中空層からなり、少なくとも2層の中空層の最下層が、中空粒子と、アクリル樹脂と、色味剤とを含んでなる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の熱転写受像シート。
- 中空粒子を含む全ての層が、ゼラチンを含んでなる、請求項6に記載の熱転写受像シート。
- 前記基材上の前記受容層を有する面側を構成する全ての層が、水系塗布層である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の熱転写受像シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012211318A JP6090645B2 (ja) | 2011-09-30 | 2012-09-25 | 熱転写受像シート |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011217718 | 2011-09-30 | ||
JP2011217718 | 2011-09-30 | ||
JP2012211318A JP6090645B2 (ja) | 2011-09-30 | 2012-09-25 | 熱転写受像シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013082215A JP2013082215A (ja) | 2013-05-09 |
JP6090645B2 true JP6090645B2 (ja) | 2017-03-08 |
Family
ID=48527917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012211318A Expired - Fee Related JP6090645B2 (ja) | 2011-09-30 | 2012-09-25 | 熱転写受像シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6090645B2 (ja) |
Family Cites Families (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03110195A (ja) * | 1989-09-26 | 1991-05-10 | Nisshinbo Ind Inc | 熱転写受像紙 |
JPH04214393A (ja) * | 1990-12-12 | 1992-08-05 | Nisshinbo Ind Inc | 昇華型感熱転写受像紙 |
JPH06171240A (ja) * | 1992-12-04 | 1994-06-21 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 熱転写用受像シートの製造方法 |
JPH06293190A (ja) * | 1993-04-08 | 1994-10-21 | Nisshinbo Ind Inc | 感熱転写受像紙の製造方法 |
JPH0999651A (ja) * | 1995-10-03 | 1997-04-15 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写受像シート |
JP2001138641A (ja) * | 1999-11-12 | 2001-05-22 | Ricoh Co Ltd | 昇華型熱転写受像シート |
JP4228782B2 (ja) * | 2003-05-23 | 2009-02-25 | 王子製紙株式会社 | 熱転写受容シート |
JP2008238740A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Fujifilm Corp | 感熱転写記録材料およびその製造方法 |
JP2010184351A (ja) * | 2009-02-10 | 2010-08-26 | Oji Paper Co Ltd | 熱転写受容シート |
JP5475338B2 (ja) * | 2009-04-06 | 2014-04-16 | 花王株式会社 | 熱転写受像シート |
JP2011073355A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写受像シート |
JP5630007B2 (ja) * | 2009-11-20 | 2014-11-26 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写受像シート |
JP5691684B2 (ja) * | 2011-03-14 | 2015-04-01 | 凸版印刷株式会社 | 感熱転写記録媒体 |
JP5929005B2 (ja) * | 2011-03-30 | 2016-06-01 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写受像シートの製造方法 |
-
2012
- 2012-09-25 JP JP2012211318A patent/JP6090645B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013082215A (ja) | 2013-05-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5641406B2 (ja) | 熱転写受像シートおよびその製造方法 | |
JP2014198419A (ja) | 熱転写受像シートおよびその製造方法 | |
JP2014198418A (ja) | 熱転写受像シートの製造方法 | |
JP5817394B2 (ja) | 熱転写受像シートおよびその製造方法 | |
JP5737626B2 (ja) | 熱転写受像シート | |
JP5936117B2 (ja) | 熱転写受像シートの製造方法 | |
JP5906903B2 (ja) | 熱転写受像シートおよびその製造方法 | |
JP2014069463A (ja) | 熱転写受像シートおよび画像形成方法 | |
JP2013082219A (ja) | 熱転写受像シートおよびその製造方法 | |
JP5907421B2 (ja) | 熱転写受像シートおよびその製造方法 | |
JP6090645B2 (ja) | 熱転写受像シート | |
JP2014069462A (ja) | 熱転写受像シート | |
JP2015196275A (ja) | 熱転写インクシートと熱転写受像シートのセットおよびそれを用いた画像形成方法 | |
JP5834703B2 (ja) | 熱転写受像シート | |
JP2012200890A (ja) | 熱転写受像シートおよびその製造方法 | |
JP2012200889A (ja) | 熱転写受像シートおよびその製造方法 | |
JP5733629B2 (ja) | 熱転写受像シート | |
JP5900797B2 (ja) | 熱転写受像シートおよびその製造方法 | |
JP5915337B2 (ja) | 熱転写受像シートおよびその製造方法 | |
JP6107329B2 (ja) | 熱転写受像シートおよびその製造方法 | |
JP2013075470A (ja) | 熱転写受像シート | |
JP2015196259A (ja) | 熱転写インクシートと熱転写受像シートのセットおよびそれを用いた画像形成方法 | |
JP2015196274A (ja) | 熱転写インクシートと熱転写受像シートのセットおよびそれを用いた画像形成方法 | |
JP2014198417A (ja) | 熱転写受像シートおよびその製造方法 | |
JP2015196271A (ja) | 熱転写インクシートと熱転写受像シートのセットおよびそれを用いた画像形成方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150730 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160427 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160506 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160704 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170113 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170126 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6090645 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |