JP2015196271A - 熱転写インクシートと熱転写受像シートのセットおよびそれを用いた画像形成方法 - Google Patents

熱転写インクシートと熱転写受像シートのセットおよびそれを用いた画像形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】十分な印画濃度を得ることができ、かつキャタリティックフェイディングを抑制して印画物の耐光性を向上させることができる、熱転写インクシートと熱転写受像シートのセットおよびそれを用いた画像形成方法の提供。【解決手段】基材シート上に、各種染料を含有するイエロー色材層、マゼンタ色材層、およびシアン色材層を備えてなる熱転写インクシートと、基材11上に、中空粒子および/またはマイクロバルーンを含んでなる粒子含有層12および受容層13を順に備えてなる熱転写受像シート10とのセット。【選択図】図1

Description

本発明は、熱転写インクシートと熱転写受像シートのセットおよびそれを用いた画像形成方法に関し、より詳細には、特定の染料を含む熱転写性色材層を備えてなる熱転写インクシートと、特定の層構成を有する熱転写受像シートとを用いて画像を形成する方法に関する。
従来、種々の印字方法が知られているが、その中でも熱拡散型転写方式(昇華型熱転写方式)は、昇華性染料を色材としているため、濃度階調を自由に調節でき、中間色や階調の再現性にも優れ、銀塩写真に匹敵する高品質の画像を形成することができる。
この熱拡散型転写方式とは、色素(昇華性染料)を含有する熱転写インクシートと熱転写受像シートとを重ね合わせ、次いで、電気信号によって発熱が制御されるサーマルヘッドによってインクシートを加熱することでインクシート中の色素を受像シートに転写して画像情報の記録を行うものである。このような熱拡散型転写方式が普及するなかで、印画速度の高速化が進んでおり、従来の熱転写インクシートと熱転写受像シートを用いて従来の熱エネルギーを印画しても十分な印画濃度を得られない等の問題が生じている。
また、従来から、画像保存性を改良するために、新規な染料の開発が行われているが、印画物の保存性と印画濃度の両方を十分に満たすものは開発されていない。さらに、単一染料を用いて画像を形成した際には耐光性が十分であっても、画像層内で他の染料と組み合わされた際の耐光性が劣る現象(キャタリティックフェイディング)が問題となっている。このような問題を解決するために、特定のイエロー染料層と特定のマゼンタ染料層とを形成した熱転写シートが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2007−290343号報
本発明は上記の背景技術に鑑みてなされたものであり、その目的は、十分な印画濃度を得ることができ、かつキャタリティックフェイディングを抑制して印画物の耐光性を向上させることができる、熱転写インクシートと熱転写受像シートのセットを提供することにある。また、十分な印画濃度を得ることができ、かつキャタリティックフェイディングを抑制して印画物の耐光性を向上させることができる、画像形成方法を提供することにもある。
本発明者らは、上記課題を解決するため、鋭意検討した結果、特定の染料を含む熱転写性色材層を備えてなる熱転写インクシートと、特定の層構成を有する熱転写受像シートとを用いて、該熱転写受像シート上に画像を形成することで、上記課題を解決できることを知見した。本発明は、かかる知見に基づいて完成されたものである。
すなわち、本発明の一態様によれば、
基材シート上にイエロー色材層、マゼンタ色材層、およびシアン色材層を備えてなる熱転写インクシートと、基材上に粒子含有層および受容層を順に備えてなる熱転写受像シートとのセットであって、
前記マゼンタ色材層が、一般式(X)で表される染料を含んでなり、かつ
前記イエロー色材層が、一般式(I)、一般式(II)−A、一般式(II)−B、および一般式(III)で表される染料からなる群から選択される少なくとも1種の染料を含んでなるか、あるいは前記シアン色材層が、一般式(V)および一般式(VI)で表される染料からなる群から選択される少なくとも1種の染料を含んでなり、
前記粒子含有層が、中空粒子および/またはマイクロバルーンを含んでなる、熱転写インクシートと熱転写受像シートのセットが提供される。
本発明の態様においては、前記イエロー色材層が、一般式(I)、一般式(II)−A、一般式(II)−B、および一般式(III)で表される染料からなる群から選択される少なくとも1種の染料を含んでなり、かつ前記シアン色材層が、一般式(V)および一般式(VI)で表される染料からなる群から選択される少なくとも1種の染料を含んでなることが好ましい。
本発明の態様においては、前記一般式(X)中のR71およびR72がそれぞれ独立に、炭素数1以上8以下の直鎖状または分岐鎖状の置換されていても良いアルキル基であり、R73が、水素原子であり、R74が、炭素数1以上8以下のアルキルスルホニルアミノ基であり、R75が、炭素数1以上5以下の直鎖状または分岐鎖状の置換されていても良いアルキル基であり、
前記一般式(I)中の環Aが、メチル基で置換されているかまたは非置換のアリール基であり、RおよびRがそれぞれ独立に、炭素数1以上5以下の直鎖状または分岐鎖状の置換されていても良いアルキル基であり、Rが、メトキシ基、エトキシ基、またはメチル基もしくはエチル基で置換されたアミノ基であり、Rが、置換されていても良いアリール基であり、
前記一般式(II)−A中のRおよびRがそれぞれ独立に、メチル基またはハロゲン原子で置換されていても良いアリール基であり、RおよびRがそれぞれ独立に、炭素数1以上8以下の直鎖状または分岐鎖状の置換されていても良いアルキル基、またはシアノ基であり、
前記一般式(II)−B中のRおよびR10がそれぞれ独立に、メチル基またはハロゲン原子で置換されていても良いアリール基、または炭素数1以上5以下の直鎖状のアルキル基であり、R11およびR12がそれぞれ独立に、炭素数1以上5以下の直鎖状のアルキル基、またはシアノ基であり、
前記一般式(III)中の環Aが、メチル基で置換されていても良いアリール基であり、Bが、−CHCHO−、−CHCHOCH−、−CHCHOCHCH−、−CHCHOCONH−、または炭素数1以上5以下の直鎖状のアルキル基であり、R13が、炭素数1以上5以下の直鎖状または分岐鎖状の置換されていても良いアルキル基、または炭素数3以上6以下の環状を有するアルキル基であり、R14が、置換されていても良いアリール基であり、R15が、シアノ基であり、
前記一般式(V)中のR21およびR22がそれぞれ独立に、炭素数1以上3以下の直鎖状または分岐鎖状の置換されていても良いアルキル基であり、R23が、水素原子、または炭素数1以上3以下の直鎖状または分岐鎖状の置換されていても良いアルキル基であり、Xが、水素原子であり、n=1であり、R24が、炭素数1以上4以下の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基、メトキシ基、またはエトキシ基であり、R25が、水素原子、または塩素原子であり、R26が、水素原子、またはメチル基であり、
前記一般式(VI)中の環Aが、メチル基で置換されたアリール基であり、R27およびR28がそれぞれ独立に、炭素数1以上8以下の直鎖状または分岐鎖状の置換基を有していても良いアルキル基であることが好ましい。
本発明の態様においては、前記マゼンタ色材層が、一般式(VII)および一般式(VIII)で表される染料からなる群から選択される少なくとも1種の染料をさらに含んでなることが好ましい。
本発明の態様においては、前記シアン色材層が、一般式(IX)および一般式(XI)で表される染料からなる群から選択される少なくとも1種の染料をさらに含んでなることが好ましい。
本発明の態様においては、前記熱転写インクシートが、前記基材シートと各色の色材層との間に、色材プライマー層をさらに備えてなることが好ましい。
また、本発明の他の態様によれば、
基材シート上にイエロー色材層、マゼンタ色材層、およびシアン色材層を備えてなる熱転写インクシートを用意する工程と、
基材上に粒子含有層と受容層とを順に備えてなる熱転写受像シートを用意する工程と、
前記熱転写インクシートの色材層面と前記熱転写受像シートの受容層面とを重ね合わせ、前記色材層を前記受容層上に熱転写して、前記熱転写受像シート上に画像を形成する工程と、
を含んでなり、
前記マゼンタ色材層が、一般式(X)で表される染料を含んでなり、かつ
前記イエロー色材層が、一般式(I)、一般式(II)−A、一般式(II)−B、および一般式(III)で表される染料からなる群から選択される少なくとも1種の染料を含んでなるか、あるいは前記シアン色材層が、一般式(V)および一般式(VI)で表される染料からなる群から選択される少なくとも1種の染料を含んでなり、
前記粒子含有層が、中空粒子および/またはマイクロバルーンを含んでなる、画像形成方法が提供される。
本発明の熱転写インクシートと熱転写受像シートのセットによれば、十分な印画濃度を得ることができ、かつキャタリティックフェイディングを抑制して印画物の耐光性を向上させることができる。また、本発明の画像形成方法によれば、十分な印画濃度を得ることができ、かつキャタリティックフェイディングを抑制して印画物の耐光性を向上させることができる。
本発明で用いられる熱転写受像シートの一実施形態を示した模式断面図である。 本発明で用いられる熱転写インクシートの一実施形態を示した模式断面図である。
熱転写受像シート
本発明の熱転写受像シートは、基材と、基材上に、粒子含有層と、受容層とをこの順に有してなるものである。好ましい態様では、熱転写受像シートは、粒子含有層と受容層の間に、プライマー層をさらに有してもよく、受容層と反対側の面に、裏面層をさらに有してもよい。
本発明による熱転写受像シートの一実施形態の模式断面図を図1に示す。図1に示される熱転写受像シート10は、基材11と、該基材11上に、粒子含有層12と、受容層13とをこの順に有してなるものである。以下、本発明による熱転写受像シートを構成する各層について説明する。
基材
本発明における基材は、粒子含有層と、受容層とを保持するという役割を有するとともに、熱転写時には熱が加えられるため、加熱された状態でも取り扱い上支障のない程度の機械的強度を有する材料であることが好ましい。
このような基材の材料としては、例えば、コンデンサーペーパー、グラシン紙、硫酸紙、またはサイズ度の高い紙、合成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系)、上質紙、アート紙、コート紙、レジンコート紙、キャストコート紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂またはエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙等、セルロース繊維紙、あるいはポリエステル、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、テトラフルオロエチレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル、ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエチレン・エチレン、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド等のフィルムが挙げられ、また、これらの合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルムも使用でき、特に限定されない。また、上記基材の任意の組み合わせによる積層体も使用できる。代表的な積層体の例として、セルロース繊維紙と合成紙或いはセルロース合成紙とプラスチックフィルムとの合成紙が挙げられる。本発明においては、市販の基材を用いることもでき、例えば、RCペーパー(三菱製紙(株)製、商品名)等が好ましい。なお、基材厚みは、熱転写受像シートに要求される強度や耐熱性等や、基材として採用した素材の材質に応じて、適宜変更可能であり、具体的に、基材の厚みは、50μm以上1000μm以下の範囲内であることが好ましく、100μm以上300μm以下の範囲内であることがより好ましい。
受容層
本発明における受容層は、熱転写による画像形成時に熱転写インクシートから転写される昇華性染料を受容するとともに、受容した昇華性染料を受容層に保持することで、受容層の面に画像を形成かつ維持することができる。受容層は、バインダー樹脂と、離型剤とを含むことが好ましく、ワックス添加剤やウレタン会合型増粘剤をさらに含んでもよい。
受容層に含有されるバインダー樹脂としては、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体(塩酢ビ系樹脂)、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル等のビニルポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレン等のオレフィンと他のビニルモノマーとの共重合体系樹脂、アイオノマー、セルロースジアセテート等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート等が挙げられる。特に、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、およびアクリル系樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を用いることが好ましい。
受容層に含有される離型剤としては、シリコーン分散液(反応硬化型シリコーンを含む)、リン酸エステル系可塑剤、およびフッ素系化合物を挙げることができ、特にシリコーン分散液が好ましい。シリコーン分散液としては、ジメチルシリコーン等の各種の変性シリコーンを用いることができる。具体的には、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、ビニル変性シリコーン、ウレタン変性シリコーン、ポリエステル変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、ポリエステル変性シリコーン分散液、アクリル変性シリコーン、アミド変性シリコーン等を用い、これらを混合したり、各種の反応を用いて重合させて用いることもできる。また、2種以上の離型剤を混合して用いてもよい。このような離型剤を用いることで、印画時に熱転写インクシートと熱転写受像シートの受容層との融着および印画感度低下などの問題を改善することができる。本発明においては、ポリエーテル変性シリコーン型の離型剤を用いることが特に好ましい。ポリエーテル変性シリコーン型の離型剤を2種以上用いてもよく、その他の離型剤と併用しても良い。本発明においては、市販の離型剤を用いることもでき、X−22−163、X−22−163A、X−22−173DX、X−22−343、X−22−3000T、KF−101、KF−102、KF−106(以上、信越化学工業(株)製)等が挙げられる。このようなシリコーンを用いることが、上記のバインダー樹脂との組み合わせの観点から好ましい。
受容層に含有されるワックス添加剤としては、カルナバワックスやパラフィンワックスが挙げられ、これらを単独で用いても、混合して用いてもよい。本発明において、カルナバワックスとは、天然のカルナバワックスならびにその精製物および誘導体を含み、添加剤等により改質されたものも含むものである。好ましい態様によれば、カルナバワックスの融点は80℃以上90℃以下であり、酸価は10mg・KOH/g以下であり、けん化価は78mg・KOH/g以上88mg・KOH/g以下である。また、パラフィンワックスとは、天然のパラフィンワックスならびにその精製物および誘導体を含み、添加剤等により改質されたものも含むものである。パラフィンワックスの融点は、好ましくは40℃以上105℃以下であり、より好ましくは40℃以上90℃以下であり、さらに好ましくは40℃以上75℃以下である。
受容層に含有されるウレタン会合型増粘剤は、固形分濃度が30%の際に、B型粘度計を用いて、JIS Z8803に準拠して、液温25℃で測定した時の粘度が、好ましくは1000mPa・s以上100000mPa・s以下であり、より好ましくは2000mPa・s以上60000mPa・s以下であることが好ましい。さらに、粘度比が、下記式(1):
粘度比=V30,6/V30,60 (1)
(式中、V30,6はB型粘度計を用いて、JIS Z8803に準拠して、液温25℃で回転数6rpmの時の粘度(mPa.s)を示し、V30,60はB型粘度計を用いて、JIS Z8803に準拠して、液温25℃で回転数60rpmの時の粘度(mPa.s)を示す)
で表され、好ましくは2.0以上5.0以下であり、より好ましくは2.0以上4.5以下であることが好ましい。なお、この粘度比は、一般に、チキソトロピーインデックス(TI)と呼ばれ、タレ難さと相関する指標である。粘度および粘度比が上記範囲程度のウレタン会合型増粘剤を用いることで、受容層用塗布液にレベリング性の粘性を与え、面質を向上させるのと同時に、粒子の状態で存在しているバインダー同士を結着させ、膜を形成しているのに近い状態となり、画像印画時の熱融着を抑えることができる。
ウレタン会合型増粘剤の含有量は、受容層のバインダー樹脂の固形分質量に対して、好ましくは5質量%以上20質量%以下、より好ましくは6質量%以上15質量%以下である。ウレタン会合型増粘剤の含有量が上記範囲内であれば、受容層の膜形成を十分にでき、画像印画時の熱融着を抑えることができる。本発明においては、市販のウレタン会合型増粘剤を用いることもでき、例えば、UH−450、UH−526、UH−530、UH−540、UH−550(以上、ADEKA(株)製)、SNシックナーA812(サンノプコ(株)製)等が好ましい。
粒子含有層
本発明における粒子含有層は、熱転写による画像形成時に加えられた熱が、基材等への伝熱によって損失されることを防止できる断熱性を有するものである。粒子含有層は、中空粒子および/またはマイクロバルーンを含むものであり、親水性バインダーやその他の添加剤をさらに含んでもよい。また、好ましい態様によれば、粒子含有層は2層以上からなるものであってもよい。粒子含有層は、中空粒子および/またはマイクロバルーンを含むことにより、樹脂中に固形物が含まれるため、染料が奥深くまで浸透しやすくなる。すなわち、熱転写受像シートに転写された1色目の色材と3色目の色材の相対的な距離が離れる。これによって、キャタリティックフェイディングをより防止することができる。さらに、感度を高める色材プライマー層を用いると、キャタリティックフェイディングを防止する効果を助長することができる。
また、粒子含有層は、中空粒子および/またはマイクロバルーンを含むことにより、クッション性を備える。ここで、粒子含有層のクッション性の程度は、熱転写受像シートの用途等に応じて適宜調整することができるものである。なお、粒子含有層のクッション性の程度についても、例えば、粒子含有層の厚みを変更することにより任意の範囲に調整することができる。粒子含有層の厚みは、断熱性、クッション性等を所望の程度に調整できる範囲内であれば特に限定されるものではないが、10μm以上100μm以下の範囲内であることが好ましく、10μm以上50μm以下の範囲内であることがより好ましい。また、粒子含有層の密度は、例えば0.1g/cm以上0.8g/cm以下の範囲内、なかでも0.2g/cm以上0.7g/cm以下の範囲内であることが好ましい。
本発明で用いる中空粒子の平均粒子径は、好ましくは0.1μm以上10μm以下、より好ましくは0.3μm以上5μm以下である。中空粒子の平均粒子径が、上記範囲程度であれば、断熱性およびクッション性を粒子含有層に与えることができる。本発明において、中空粒子の体積平均粒子径は、コールター法(Sysmex FPIA−3000 マルバーン社製)等の従来公知の方法により測定することができる。また、中空粒子の平均中空率は、好ましくは20%以上、より好ましくは30%以上80%以下である。中空粒子の平均中空率が、上記範囲程度であれば、断熱性およびクッション性を粒子含有層に与えることができる。さらに、樹脂等から構成される有機系中空粒子であってもよく、ガラス等から構成される無機系中空粒子であってもよい。また、上記中空粒子は、架橋中空粒子であってもよい。本発明においては、市販の中空粒子を用いることもでき、例えば、ローペイクHP−1055、ローペイクHP−91、ローペイクOP−84J、ローペイクウルトラ、ローペイクSE、およびローペイクST(ロームアンドハース(株)製)、二ポールMH−5055(日本ゼオン(株))、SX8782、SX866(JSR(株))等が好ましい。このような中空粒子を使用することにより、キャタリティックフェイディングを防止する効果だけでなく、印画濃度を高める効果も助長することができる。
本発明においては、市販のマイクロバルーンを用いることもでき、例えば、松本油脂(株)製、商品名:FN−80GS、F−30、F−48、F−50、FN−100SSなどが挙げられる。
その他の層
本発明の熱転写受像シートは、上記の層以外の他の層をさらに有してもよい。好ましい態様では、熱転写受像シートは、受容層側に、プライマー層、中間層、および離型層等のその他の層をさらに有することができる。また、受容層と反対側に、裏面層をさらに有することができる。
プライマー層
本発明におけるプライマー層は、粒子含有層と受容層とを良好に接着する役割を有するとともに、高温高湿度環境下における、染料の粒子含有層側への移行を防止して画像保存性を向上させる機能を有するものである。好ましい態様では、プライマー層は、中空粒子、樹脂、および親水性バインダーを含むものであり、樹脂としては、アクリル系樹脂を含むものが好ましい。プライマー層の厚みとしては特に限定されるものではないが、例えば1μm以上40μm以下であることが好ましく、1μm以上20μm以下がより好ましく、1μm以上10μm以下がさらに好ましい。
本発明において、アクリル系樹脂とは、アクリル酸またはメタクリル酸のモノマーの重合体もしくはその誘導体、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルのモノマーの重合体もしくはその誘導体、アクリル酸またはメタクリル酸のモノマーと他のモノマーとの共重合体もしくはその誘導体、およびアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルのモノマーと他のモノマーとの共重合体もしくはその誘導体を含むものである。
本発明の好ましい態様によれば、アクリル系樹脂は、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルのモノマーと他のモノマーとの共重合体もしくはその誘導体であるのが好ましい。アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルのモノマーとしては、例えば、アルキルアクリレートおよびアルキルメタクリレート等、好ましくは、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、ラウリルアクリレート、およびラウリルメタクリレート等を挙げることができる。他のモノマーとしては、例えば、芳香族炭化水素、アリール基含有化合物、アミド基含有化合物、および塩化ビニル等、好ましくは、スチレン、ベンジルスチレン、フェノキシエチルメタクリレート、アクリルアミド、およびメタクリルアミド等を挙げることができる。本発明においては、アルキルアクリレートまたはアルキルメタクリレートと、芳香族炭化水素、アリール基含有化合物、およびアミド基含有化合物からなる群から選択される少なくとも1種の他のモノマーとの共重合体もしくはその誘導体を用いることが特に好ましい。上記のようなモノマーを共重合させることで、濃度および離型性を向上させることができる。なお、2種以上のアクリル系樹脂を混合して用いてもよい。
本発明の好ましい態様によれば、上記の粒子含有層やプライマー層等に含まれる親水性バインダーとしては、ゼラチンおよびその誘導体、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオイキサイド、ポリビニルピロリドン、プルラン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、デキストラン、デキストリン、ポリアクリル酸およびその塩、寒天、κ−カラギーナン、λ−カラギーナン、ι−カラギーナン、カゼイン、キサンテンガム、ローカストビーンガム、アルギン酸、ならびにアラビアゴムを挙げることができ、特にゼラチンが好ましい。このような親水性バインダーを用いることで、各層の層間接着性を向上させることができる。特に、水系塗布および同時重層塗布方式により各層を形成する場合には、ゼラチンを用いることで、各塗布液の粘度を所望の範囲に調整し、所望の膜厚を得ることができる。本発明においては、市販のゼラチンを用いることもでき、例えば、RR、R、CLV、およびN1236(新田ゼラチン(株)製)等が好ましい。
中間層
本発明においては、粒子含有層とプライマー層の間やプライマー層と受容層の間に少なくとも1層の中間層を設けてもよい。中間層は、プライマー層を形成する樹脂と同様の樹脂を用いて、形成することができる。中間層を設けることで、耐溶剤、高温/高湿下での画像保存時の染料拡散バリア、層間接着、白色付与、基材のギラつき感/ムラの隠蔽、および帯電防止等の機能を付加するこができる。中間層の形成手段としては公知の手段を用いることができ、例えば、中間層に、蛍光増白剤、無機微粒子、中空微粒子、および導電性フィラーやポリアニリンスルホン酸のような有機導電材等を添加する方法が挙げられる。
離型層
本発明においては、上記の離型剤を受容層に添加せず、受容層上に別途離型層として設けても良い。
裏面層
本発明における裏面層は、インクジェット方式やドットインパクト方式、筆記具等で使用するインキの定着性を有しており、記録部のにじみが生じ難く速乾性に優れたバックプリントを可能とする(バックプリント適性を向上させる)ものである。さらに、以下に示す受像紙裏面としての基本特性を有するものでもある。
1.受容層面と重ね合わせた際に、温度や加重をかけて保存しても貼り付き(ブロッキング)を生じない。
2.誤って受像紙の表裏面を逆にしてプリンターに装着し、熱転写シートと重ね合わせて熱転写を行った場合であっても、熱転写シートと貼り付いてプリンター内で詰まる事が無く、印字物が排出される(裏面離型性を有している)。
また、裏面層は、バインダー樹脂および無機微粒子を含むことが好ましく、その他の添加剤、例えば、消泡剤や帯電防止剤等を裏面層に適宜添加することができる。近年では環境配慮の観点から水系塗布方式が好まれているが、本発明の裏面層は、 水系塗布方式で受容層を形成した受像紙の裏面として特に好適に用いることができる。
裏面層に含有されるバインダー樹脂は、スチレン・アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、およびアクリル樹脂からなる群から選択される少なくとも1種である。このようなバインダー樹脂を用いることで、基材への接着性が良好であり、かつ、良好なバックプリント適性を持たせることが可能になる。本発明においては、市販のバインダー樹脂を用いることもでき、バイロナールMD1500(東洋紡績(株)製)、プラスコートZ690(以上、互応化学工業(株)製)、スーパーフレックス130(第一工業製薬(株)製)等が好ましい。
裏面層に含有される無機微粒子は、コロイダルアルミナ、コロイダルシリカ、およびシリカ粒子からなる群から選択される少なくとも1種である。このような無機微粒子を用いることで、バックプリント適性を向上させ、ブロッキングを防止することができる。
本発明において、裏面層の塗布量は特に限定されるものではないが、塗布量は乾燥後0.1g/m以上3.0g/m以下の範囲内であることが好ましく、0.3g/m以上1.5g/m以下の範囲内であることがより好ましい。塗布量が上記範囲程度であれば、十分なバックプリント適性が得られる。
熱転写受像シートの製造方法
本発明の熱転写受像シートの製造には、公知の製造方法を用いることができる。熱転写受像シートの各層の塗布には、ロールコート、バーコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、ダイコート、スライドコート、およびカーテンコート等の公知の方法を用いることができる。本発明においては、受容層を有する面側において断熱層から受容層間を構成する全ての層を水系塗布により形成することが好ましい。さらに、受容層を有する面側を構成する全ての層水系塗布により形成することがより好ましい。
熱転写インクシート
本発明の熱転写受像シートと共に用いる熱転写インクシート(インクリボンともいう)は、基材シートの一方の面に3色の熱転写性色材層が設けられており、基材シートの他方の面に耐熱滑性層が設けられている層構成を有するものがよい。さらに、基材シートと各色の色材層との間に色材プライマー層がさらに設けられていてもよい。好ましい態様によれば、図2に示すとおり、基材シート21の一方の面に色材プライマー層22と、該色材プライマー層22上に、イエロー色材層24、マゼンタ色材層25、およびシアン色材層26からなる熱転写性色材層23を有し、他方の面に耐熱滑性層27を有してなる熱転写インクシートが提供される。以下、熱転写インクシートを構成する各層について説明する。
基材シート
本発明に用いられる熱転写インクシートを構成する基材シートの材料は、従来公知のものを使用することができ、また、それ以外のものであっても、ある程度の耐熱性と強度とを有していれば使用することができる。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリイミド、ナイロン、酢酸セルロース、アイオノマー等の樹脂フィルム、コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙類、不織布等が挙げられる。これらを単独で使用してもよいし、これらを任意に組み合わせた積層体を使用してもよい。これらの中でも、薄膜化可能で安価な汎用性プラスチックであるポリエチレンテレフタレートが好ましい。
基材シートの厚さは、強度、耐熱性等が適切になるように材料に応じて適宜選択することができるが、通常は0.5μm以上50μm以下程度が好ましく、より好ましくは1μm以上20μm以下、さらに好ましくは1μm以上10μm以下である。
基材シートは、隣接する層との接着性を向上させるため、表面処理が施されていてもよい。上記表面処理としては、コロナ放電処理、火炎処理、オゾン処理、紫外線処理、放射線処理、粗面化処理、化学薬品処理、プラズマ処理、およびグラフト化処理等の、公知の樹脂表面改質技術を適用することができる。上記表面処理は、1種のみ施されてもよいし、2種以上施されてもよい。
さらに、上記基材シートの接着処理として、基材シート上に接着層を塗工して形成することも可能である。接着層は、例えば、以下の有機材料および無機材料から形成することができる。上記有機材料としては、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂やポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルピロリドンおよびその変性体等のビニル系樹脂、ならびにポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂等が挙げられる。上記無機材料としては、シリカ(コロイダルシリカ)、アルミナあるいはアルミナ水和物(アルミナゾル、コロイダルアルミナ、カチオン性アルミニウム酸化物またはその水和物、疑ベークマイト等)、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、および酸化チタン等のコロイド状無機顔料超微粒子等が挙げられる。
また、上記の表面処理として、プラスチックフィルムを延伸処理して製造する場合、未延伸フィルムにプライマー液を塗布し、その後に延伸処理して行うこともできる(プライマー処理)。
熱転写性色材層
本発明に用いられる熱転写インクシートは、基材シートの一方の面に、3色の熱転写性色材層、具体的にはマゼンタ色材層、イエロー色材層、およびシアン色材層が、好ましくは面順次に設けられている。熱転写インクシートが昇華型熱転写インクシートの場合、熱転写性色材層として昇華性染料を含有する層を形成する。
本発明において、マゼンタ色材層が、以下の一般式(X)で表される染料を含んでなり、かつ、
イエロー色材層が、以下の一般式(I)、一般式(II)−A、一般式(II)−B、および一般式(III)で表される染料からなる群から選択される少なくとも1種の染料を含んでなるか、あるいはシアン色材層が、以下の一般式(V)および一般式(VI)で表される染料からなる群から選択される少なくとも1種の染料を含んでなる。
本発明においては、イエロー色材層が、以下の一般式(I)、一般式(II)−A、一般式(II)−B、および一般式(III)で表される染料からなる群から選択される少なくとも1種の染料を含んでなり、かつシアン色材層が、以下の一般式(V)および一般式(VI)で表される染料からなる群から選択される少なくとも1種の染料を含んでなることが好ましい。以下、イエロー色材層、マゼンタ色材層、およびシアン色材層に含まれる染料について説明する。
イエロー色材層用染料
Figure 2015196271
(一般式(I)中、環Aは、任意の置換基を有していても良いアリール基を表し、R、Rはそれぞれ独立に、水素原子、置換されていても良いアルキル基、置換されていても良いアリル基、置換されていても良いアリール基、または、置換されていても良いシクロアルキル基を表し、Rは、置換されていても良いアルキル基、置換されていても良いアルコキシ基、置換されていても良いアミノ基、または水素原子を表し、Rは、置換されていても良いアルキル基、または、置換されていても良いアリール基を表す。)
この中でも、一般式(I)中の環Aが、メチル基で置換されているかまたは非置換のアリール基であり、RおよびRがそれぞれ独立に、炭素数1以上5以下の直鎖状または分岐鎖状の置換されていても良いアルキル基であり、Rが、メトキシ基、エトキシ基、またはメチル基もしくはエチル基で置換されたアミノ基であり、Rが、置換されていても良いアリール基であることが好ましい。
一般式(I)で表される染料として、具体的には、以下の染料が好ましい。
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
(一般式(II)−A中、RおよびRはそれぞれ独立に、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、または置換されていてもよいアリール基を表し、RおよびRはそれぞれ独立に、置換されていてもよいアルキル基、NR5152基、置換されていてもよいアルコキシ基、置換されていてもよいアルコキシカルボニル基、置換されていてもよいアリール基、シアノ基、またはC(O)NR5354基を表す。R51、R52、R53、およびR54はそれぞれ独立に、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、または置換されていてもよいアリール基を表す。)
この中でも、一般式(II)−A中のRおよびRがそれぞれ独立に、メチル基またはハロゲン原子で置換されていても良いアリール基であり、RおよびRがそれぞれ独立に、炭素数1以上8以下の直鎖状または分岐鎖状の置換されていても良いアルキル基、またはシアノ基であることが好ましい。
一般式(II)−Aで表される染料として、具体的には、以下の染料が好ましい。
Figure 2015196271
Figure 2015196271
(一般式(II)−B中、RおよびR10はそれぞれ独立に、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、または置換されていてもよいアリール基を表し、R11およびR12は、それぞれ独立に、置換されていても良いアルキル基、NR5556基、置換されていても良いアルコキシ基、置換されていても良いアルコキシカルボニル基、置換されていても良いアリール基、シアノ基、またはC(O)NR5758基を表す。R55、R56、R57、およびR58はそれぞれ独立に、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、または置換されていてもよいアリール基を表す。)
この中でも、一般式(II)−B中のRおよびR10がそれぞれ独立に、メチル基またはハロゲン原子で置換されていても良いアリール基、または炭素数1以上5以下の直鎖状のアルキル基であり、R11およびR12がそれぞれ独立に、炭素数1以上5以下の直鎖状のアルキル基、またはシアノ基であることが好ましい。
一般式(II)−Bで表される染料として、具体的には、以下の染料が好ましい。
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
(一般式(III)中、環Aは、任意の置換基を有していても良いアリール基を表し、Bは、−R59O−、−R60OR61−、または−R62OCONH−を表し、R59、R60、R61およびR62はそれぞれ独立に、置換されていても良いアルキレン基を表し、R13およびR14はそれぞれ独立に、水素原子、置換されていても良いアルキル基、アリル基、置換されていても良いアリール基、または置換されていても良いシクロアルキル基を表し、R15は、シアノ基、またはCOOR63を表し、R63は、水素原子、置換されていても良いアルキル基、または置換されていても良いアリール基を表す。)
この中でも、一般式(III)中の環Aが、メチル基で置換されていても良いアリール基であり、Bが、−CHCHO−、−CHCHOCH−、−CHCHOCHCH−、−CHCHOCONH−、または炭素数1以上5以下の直鎖状のアルキル基であり、R13が、炭素数1以上5以下の直鎖状または分岐鎖状の置換されていても良いアルキル基、または炭素数3以上6以下の環状を有するアルキル基であり、R14が、置換されていても良いアリール基であり、R15が、シアノ基であるものが好ましい。
一般式(III)で表される染料として、具体的には、以下の染料が好ましい。
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
マゼンタ色材層用染料
Figure 2015196271
(一般式(X)中、R71およびR72はそれぞれ独立に、水素原子、置換されていても良いアルキル基、アリル基、置換されていても良いアリール基、または置換されていても良いシクロアルキル基を表し、R73は、水素原子、炭素数1以上4以下のアルコキシ基、メチル基、またはハロゲン原子を表し、R74は、メチル基、メトキシ基、ホルミルアミノ基、炭素数1以上4以下のアルキルカルボニルアミノ基、炭素数1以上8以下のアルキルスルホニルアミノ基、または炭素数1以上8以下のアルコキシカルボニルアミノ基を表し、R75は、水素原子、ニトロ基、または置換されていても良いアルキル基を表す。)
この中でも、一般式(X)のR71およびR72がそれぞれ独立に、炭素数1以上8以下の直鎖状または分岐鎖状の置換されていても良いアルキル基であり、R73が、水素原子であり、R74が、炭素数1以上8以下のアルキルスルホニルアミノ基であり、R75が、炭素数1以上5以下の直鎖状または分岐鎖状の置換されていても良いアルキル基であることが好ましい。
一般式(X)で表される染料として、具体的には、以下の染料が好ましい。
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
本発明において、マゼンタ色材層は、一般式(VII)および一般式(VIII)で表される染料からなる群から選択される少なくとも1種の染料をさらに含んでいても良い。
Figure 2015196271
(一般式(VII)中、Xは、−S−、−O−、または−SO−を表し、R29は、置換されていても良いアルキル基、置換されていても良いシクロアルキル基、置換されていても良いアリール基または置換されていても良いアリル基を表す。)
この中でも、一般式(VII)中のXが、−O−であり、R29が、置換されていても良いアリール基であるものが好ましい。
Figure 2015196271
(一般式(VIII)中、XおよびYはそれぞれ独立に、−S−、−O−、または−SO−を表し、R30およびR31はそれぞれ独立に、置換されていても良いアルキル基、置換されていても良いシクロアルキル基、置換されていても良いアリール基または置換されていても良いアリル基を表す。)
この中でも、一般式(VIII)中のXおよびYがそれぞれ独立に、−O−であり、R29およびR30がそれぞれ独立に、置換されていても良いアリール基であるものが好ましい。
一般式(VII)または一般式(VIII)で表される染料として、具体的には、以下の染料が好ましい。
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
シアン色材層用染料
Figure 2015196271
(一般式(V)中、R21は、置換されていても良いアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、またはアリール基であるか、或いはXと一緒に5員環または6員環を形成する原子または原子団を表し、R22は、置換されていても良いアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基を表し、R21とR22とは酸素原子または窒素原子を含有してもよい5員環または6員環を形成してもよく、R23は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、置換されていても良いアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アラルキル基、アリール基、アシル基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、ウレイド基、カルバモイル基、スルファモイル基、またはアミノ基を表し、R24は、置換されていても良いアルキル基、置換されていても良いシクロアルキル基、置換されていても良いアラルキル基、置換されていても良いアリール基、または置換されていても良いアルコキシ基、置換されていても良いアリールオキシ基を表し、R25とR26はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、置換されていても良いアルキル基、置換されていても良いアルコキシ基、置換されていても良いアシルアミノ基、置換されていても良いスルホニルアミノ基、または置換されていても良いウレイド基を表し、Xは、水素原子であるか、またはR1と一緒に5員環または6員環を形成する原子または原子団を表し、nは1または2を表す。)
この中でも、一般式(V)中のR21およびR22がそれぞれ独立に、炭素数1以上3以下の直鎖状または分岐鎖状の置換されていても良いアルキル基であり、R23が、水素原子、または炭素数1以上3以下の直鎖状または分岐鎖状の置換されていても良いアルキル基であり、Xが、水素原子であり、n=1であり、R24が、炭素数1以上4以下の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基、メトキシ基、またはエトキシ基であり、R25が、水素原子、または塩素原子であり、R26が、水素原子、またはメチル基であることが好ましい。
一般式(V)で表される染料として、具体的には、以下の染料が好ましい。
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
(一般式(VI)中、環Aは、置換されていても良いアリール基を表し、R27およびR28はそれぞれ独立に、水素原子、置換されていても良いアルキル基、アリル基、置換されていても良いアリール基、または置換されていても良いシクロアルキル基を表す。)
この中でも、一般式(VI)中の環Aが、メチル基で置換されたアリール基であり、R27およびR28がそれぞれ独立に、炭素数1以上8以下の直鎖状または分岐鎖状の置換基を有していても良いアルキル基であることが好ましい。
一般式(VI)で表される染料として、具体的には、以下の染料が好ましい。
Figure 2015196271
本発明において、シアン色材層は、一般式(IX)および一般式(XI)で表される染料からなる群から選択される少なくとも1種の染料をさらに含んでいても良い。
Figure 2015196271
(一般式(IX)中、R32およびR33はそれぞれ独立に、置換されていても良いアルキル基、置換されていても良いシクロアルキル基、置換されていても良いアリール基、置換されていても良い複素環基、置換されていても良いアリル基、または置換されていても良いアラルキル基を表わす。)
この中でも、一般式(IX)中のR32およびR33がそれぞれ独立に、置換されていても良いアリール基、または炭素数1以上4以下の直鎖状または分岐鎖状の置換基を有していても良いアルキル基であるものが好ましい。
一般式(IX)で表される染料として、具体的には、以下の染料が好ましい。
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
Figure 2015196271
(一般式(XI)中、R34は、置換されていても良いアリール基、または水素原子を表す。)
この中でも、R34が、水酸基で置換されたアリール基、または水素原子であるものが好ましい。
一般式(XI)で表される染料として、具体的には、以下の染料が好ましい。
Figure 2015196271
熱転写性色材層の材料としては、上記の染料以外にも、従来公知の染料をさらに配合することができる。例えば、印画材料として良好な特性を有するもの、例えば、十分な着色濃度を有し、光、熱、温度等により変褪色しないものが好ましく、ジアリールメタン系染料、トリアリールメタン系染料、チアゾール系染料、メロシアニン染料、ピラゾロン染料、メチン系染料、アセトフェノンアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチン等のアゾメチン系染料、キサンテン系染料、オキサジン系染料、ジシアノスチレン、トリシアノスチレン等のシアノスチレン系染料、チアジン系染料、アジン系染料、アクリジン系染料、ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジスアゾ等のアゾ系染料、スピロピラン系染料、インドリノスピロピラン系染料、フルオラン系染料、ローダミンラクタム系染料、ナフトキノン系染料、アントラキノン系染料、キノフタロン系染料等が挙げられる。本発明においては、市販されている昇華型熱転写方式用のインクリボンに含まれる染料も使用できる。
上記染料を担持するためのバインダー樹脂としては、例えば、エチルセルロース樹脂、ヒドロキシエチルセルロース樹脂、エチルヒドロキシセルロース樹脂、メチルセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、およびポリエステル系樹脂等が挙げられる。これらの中でも、セルロース系、ビニル系、アクリル系、ポリウレタン系、ポリエステル系等の樹脂が耐熱性、染料の移行性等の点から好ましい。
熱転写性色材層には、無機微粒子、有機微粒子等の添加剤が含有されていてもよい。無機微粒子としては、カーボンブラック、シリカ、二硫化モリブデン等が挙げられ、有機微粒子としては、ポリエチレンワックス等が挙げられる。また、熱転写性色材層には、シリコーン、シリコンオイル、リン酸エステル等の離型剤が含有されていてもよい。
熱転写性色材層の形成方法としては、例えば、以下の方法が挙げられる。上記染料およびバインダー樹脂に、必要に応じて離型剤等の添加剤を加え、トルエン、メチルエチルケトン等の適当な有機溶剤に溶解させ、あるいは、水に分散させ、得られた熱転写性色材層用塗布液(溶解液または分散液)を、例えば、グラビア印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法、ロールコーター、バーコーター等の形成手段により、基材シートの一方の面に塗布し、乾燥させることにより形成することができる。熱転写性色材層は、厚みが0.2μm以上5.0μm以下程度であり、また、熱転写性色材層中の昇華性染料の含有量は、5質量%以上90質量%以下、好ましくは5質量%以上70質量%以下であることが好ましい。
色材プライマー層
熱転写インクシートは、基材シートと色材層の間に、色材プライマー層をさらに有してもよい。色材プライマー層を設けることで、印画濃度や耐光性を向上させることができるだけでなく、基材と色材層との密着性を向上させ、熱転写時に熱転写受像シートへの色材層の異常転写を防止することができる。色材プライマー層は、下記の樹脂や無機微粒子を含むものであることが好ましい。また、従来公知の各種添加剤を配合してもよい。
色材プライマー層を形成する樹脂としては、ポリエステル系樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂等が挙げられる。
また、色材プライマー層に、無機微粒子、たとえばコロイド状無機顔料超微粒子が含まれていてもよい。これにより画像形成時の色材層から色材プライマー層への染料の移行を防止し、熱転写受像シートの受容層側への染料拡散を有効に行なうことができ、印画濃度を高めることができる。
無機微粒子としては、従来公知の化合物が使用できる。例えば、シリカ(コロイダルシリカ)、アルミナ或はアルミナ水和物(アルミナゾル、コロイダルアルミナ、カチオン性アルミニウム酸化物またはその水和物、疑ベーマイト等)、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン等が挙げられる。特に、コロイダルシリカ、アルミナゾルが好ましく用いられる。これらのコロイド状無機顔料超微粒子の大きさは、平均一次粒子径で100nm以下、好ましくは50nm以下で用いることが好ましい。
色材プライマー層の形成方法としては、例えば、以下の方法が挙げられる。上記染料およびバインダー樹脂に、必要に応じて離型剤等の添加剤を加え、トルエン、メチルエチルケトン等の適当な有機溶剤に溶解させ、あるいは、水に分散させ、得られた色材プライマー層用塗布液(溶解液または分散液)を、例えば、グラビア印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法、ロールコーター、バーコーター等の形成手段により、基材シートの一方の面に塗布し、乾燥させることにより形成することができる。色材プライマー層は、厚みが0.2μm以上5.0μm以下程度である。
保護層
本発明に用いられる熱転写インクシートは、熱転写性色材層と同一面側に面順次で保護層を設けてもよい。熱転写受像シートに色材を転写した後、この保護層を転写して画像を被覆することにより、画像を光、ガス、液体、擦過等から保護することができる。また、接着層、剥離層、または離型層等のその他の層を設けてもよい。
耐熱滑性層
耐熱滑性層は、主に耐熱性樹脂からなるものである。耐熱性樹脂としては、特に限定されず、例えば、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリブタジエン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、アクリルポリオール、ポリウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンまたはエポキシのプレポリマー、ニトロセルロース樹脂、セルロースナイトレート樹脂、セルロースアセテートプロピオネート樹脂、セルロースアセテートブチレート樹脂、セルロースアセテート−ヒドロジエンフタレート樹脂、酢酸セルロース樹脂等のセルロース系樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、および塩素化ポリオレフィン樹脂等が挙げられる。特に、耐熱性樹脂としては、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂、アクリルポリオール、およびセルロース系樹脂からなる群から選択される少なくとも1種が好ましい。
耐熱滑性層は、上記耐熱性樹脂に加え、滑り性付与剤、架橋剤、離型剤、有機粉末、無機粉末等の添加剤を配合してなるものであってもよい。
耐熱滑性層は、一般に、上述の耐熱性樹脂、並びに、所望により添加する上記滑り性付与剤および添加剤を溶剤中に加えて、各成分を溶解または分散させて耐熱滑性層塗布液を調製した後、該耐熱滑性層塗布液を基材の上に塗工し、乾燥させて形成することができる。上記耐熱滑性層塗布液における溶剤としては、上述の染料インキにおける溶剤と同様のものを使用することができる。
耐熱滑性層塗布液の塗工法としては、例えば、ワイヤーバーコーティング、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等が挙げられるが、なかでもグラビアコーティングが好ましい。耐熱滑性層塗布液は、乾燥塗布量が好ましくは0.1g/m以上3g/m以下、より好ましくは1.5g/m以下となるよう塗布すればよい。
熱転写インクシートと熱転写受像シートのセット
本発明による熱転写インクシートと熱転写受像シートのセットは、熱転写インクシートの色材層面と熱転写受像シートの受容層面とを重ね合わせ、色材層を受容層上に熱転写して、熱転写受像シート上に画像を形成するために用いられるものである。特定の染料を含む熱転写性色材層を備えてなる熱転写インクシートと特定の層構成を有する熱転写受像シートのセットにより、十分な印画濃度を得ることができ、かつキャタリティックフェイディングを抑制して印画物の耐光性を向上させることができる。
画像形成方法
本発明による画像形成方法は、
基材シート上にイエロー色材層、マゼンタ色材層、およびシアン色材層を備えてなる熱転写インクシートを用意する工程と、
基材上に粒子含有層と受容層とを順に備えてなる熱転写受像シートを用意する工程と、
熱転写インクシートの色材層面と熱転写受像シートの受容層面とを重ね合わせ、色材層を受容層上に熱転写して、熱転写受像シート上に画像を形成する工程と、
を含んでなり、
マゼンタ色材層が、一般式(X)で表される染料を含んでなり、かつ
イエロー色材層が、一般式(I)、一般式(II)−A、一般式(II)−B、および一般式(III)で表される染料からなる群から選択される少なくとも1種の染料を含んでなるか、あるいはシアン色材層が、一般式(V)および一般式(VI)で表される染料からなる群から選択される少なくとも1種の染料を含んでなり、
粒子含有層が、中空粒子および/またはマイクロバルーンを含んでなるものである。このような本発明の画像形成方法によれば、十分な印画濃度を得ることができ、かつキャタリティックフェイディングを抑制して印画物の耐光性を向上させることができる。熱転写インクシートと熱転写受像シートについては、上述したとおりである。
本発明による画像形成方法は、色材層を受容層上に熱転写する工程において、イエロー色材層、マゼンタ色材層、シアン色材層の順序で、あるいはイエロー色材層、シアン色材層、マゼンタ色材層の順序で熱転写することが好ましい。このような順序で熱転写することにより、一色目に印画するイエロー色材を印画熱で受像紙の下方に浸透(拡散)させて、イエロー色材とマゼンタ色材の距離またはイエロー色材とシアン色材の距離を離して、キャタリティックフェイディングをより抑制して印画物の耐光性をより向上させることができる。
本発明による画像形成方法は、印画時の速度が、好ましくは0.1ms/Line以上5.0ms/Line以下(300dpi換算)、より好ましくは0.2ms/Line以上2.0ms/Line以下(300dpi換算)である。印画速度を速くすることで、キャタリティックフェイディングをより抑制して印画物の耐光性をより向上させることができる。
このような画像形成方法で用いることのできる熱転写記録装置としては、公知のものを用いることができ、特に限定されない。本発明においては、市販の熱転写記録装置を用いることができ、例えば、昇華型熱転写プリンター(ALTECH ADS社製、型式:MEGAPIXELIII)が挙げられる。
以下に、実施例と比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定解釈されるものではない。
実施例1
熱転写受像シート1の作製
基材としてRCペーパー(三菱製紙(株)製)を用い、下記組成の粒子含有層用塗布液1および受容層用塗布液1を40℃にそれぞれ加熱し、スライドコーティングを用いて、乾燥後の塗布量がそれぞれ10.0g/m、3.0g/mとなるように同時重層塗布し、5℃にて30秒間冷却した後、50℃にて2分間乾燥し、熱転写受像シート1(層構成:基材/粒子含有層/受容層)を得た。なお、塗布速度は、毎分20mであった。この熱転写受像シートは、図1に示されるような層構成を有していた。
粒子含有層用塗布液1の組成
・中空粒子(体積平均粒径:0.5μm、平均中空率:45%、ロームアンドハース(株)製、商品名:ローペイクST) 59質量部
・ゼラチン(新田ゼラチン(株)製、商品名:N1236) 28質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、新中村化学工業(株)製、商品名:ニューコートB−13) 5質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、BASFジャパン(株)製、商品名:ジョンクリル62J) 8質量部
受容層用塗布液1の組成
・バインダー樹脂(塩酢ビ系エマルション:塩ビ/酢ビ=97.5/2.5、Tg=83℃)
100質量部
・ウレタン会合型増粘剤(粘度:2000、粘度比:3.0、ADEKA(株)製、商品名:UH−526) 3.8質量部
・離型剤の水分散体(シリコーン分散液) 10質量部
・エポキシ架橋剤(ナガセケムテックス(株)製、商品名:デナコールEX512)
5質量部
・界面活性剤(ジオクチルスルホコハク酸Na塩、第一工業製薬(株)製)2.5質量部
受容層用塗布液は、公知の方法により上記の成分を水中に分散させた水系分散塗布液である。
塩酢ビ系エマルションの調製
2.5Lオートクレーブ中に脱イオン水600g、塩化ビニル単量体438.8g(全仕込み単量体に対して97.5質量%)と酢酸ビニル11.2g(全仕込み単量体に対して2.5質量%)からなる単量混合体、過硫酸カリウム2.25gを仕込んだ。この反応混合物を攪拌翼で回転数120rpmを維持するように攪拌し、反応混合物の温度を60℃に上げて重合を開始した。5質量%のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液180g(全仕込み単量体に対して2質量%)を重合開始〜4hr後まで連続添加し、重合圧が60℃における塩化ビニル単量体の飽和蒸気圧から0.6MPa降下した時に重合を停止した後、残存の単量体を回収して、塩酢ビ系エマルションを得た。
離型剤の水分散体の調製
酢酸エチル85gにエポキシ変性シリコーン(信越化学工業(株)製、商品名X−22−3000T)16gとアラルキル変性シリコーン(信越化学工業(株)製、商品名X−24−510)8gを溶解した。次にトリイソプロピルナフタレンスルフォン酸ナトリウム塩(固形分10%)14gを純水110gに溶解した。上記2液を混合・攪拌した後、ホモジナイザーを用いて分散を行い、分散体を調製した。その後、分散体を30〜60℃に加温しながら減圧下で酢酸エチルを除去し、シリコーンの水分散体を得た。
熱転写インクシート1の作製
基材シートとして厚さ5μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、この上に、下記組成の耐熱滑性層用塗布液1をグラビアコーティングにより、乾燥時0.5g/mになるように塗布、乾燥して耐熱滑性層を形成した。
耐熱滑性層用塗布液1の組成
・ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX−1、積水化学工業株式会社製)
60.8質量部
・ポリイソシアネート硬化剤(バーノックD750、大日本インキ化学工業株式会社製)
4.2質量部
・ステアリルリン酸亜鉛(LBT1830精製 堺化学工業株式会社製) 10質量部
・ステアリン酸亜鉛(SZ−PF 堺化学工業株式会社製) 10質量部
・ポリエチレンワックス(ポリワックス3000 東洋アドレ株式会社製) 3質量部
・エトキシ化アルコール変性ワックス(ユニトックス750 、東洋アドレ株式会社製)
7質量部
・メチルエチルケトン(MEK) 200質量部
・トルエン 100質量部
次いで、基材シートの耐熱滑性層を設けた側とは他方の面に、下記組成の色材プライマー層用塗工液を乾燥時0.10g/mになるように塗工し、色材プライマー層を形成した。
次いで、色材プライマー層上にイエロー色材層用塗布液1、マゼンタ色材層用塗布液1、およびシアン色材層用塗布液1を、乾燥時0.6g/mになるように、この順で面順次に繰り返して塗布、乾燥してイエロー色材層、マゼンタ色材層、およびシアン色材層を形成することで、熱転写インクシート1(層構成:耐熱滑性層/基材シート/色材プライマー層/熱転写性色材層)を得た。この熱転写インクシートは、図2に示されるような層構成を有していた。
色材プライマー層用塗布液1
・ポリビニルピロリドン樹脂(ISP社製、商品名:K−90) 3質量部
・アルミナゾル(平均1次粒子径10×100nm、固形分10%、日産化学工業(株)製、商品名:アルミナゾル200) 30質量部
・水 50質量部
・IPA(イソプロピルアルコール) 17質量部
イエロー色材層用塗布液1の組成
・イエロー染料(化学式:I−2) 2.6質量部
・バインダー樹脂(ポリビニルアセタール樹脂、KS−5、積水化学工業(株)製)
3.0質量部
・ポリエチレンワックス 0.1質量部
・メチルエチルケトン 47.2質量部
・トルエン 47.2質量部
マゼンタ色材層用塗布液1の組成
・マゼンタ染料(化学式:X−3) 3.0質量部
・バインダー樹脂(ポリビニルアセタール樹脂、KS−5、積水化学工業(株)製)
3.0質量部
・ポリエチレンワックス 0.1質量部
・メチルエチルケトン 47.0質量部
・トルエン 47.0質量部
シアン色材層用塗布液1の組成
・シアン染料(化学式:V−14) 3.8質量部
・バインダー樹脂(ポリビニルアセタール樹脂、KS−5、積水化学工業(株)製)
3.0質量部
・ポリエチレンワックス 0.1質量部
・メチルエチルケトン 46.6質量部
・トルエン 46.6質量部
以上により、熱転写受像シート1と熱転写インクシート1のセットを得た。このセットを用いて画像を形成し、下記の評価を行った。
実施例2
熱転写インクシート2の作製
シアン色材層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写インクシート2を作製した。
シアン色材層用塗布液2の組成
・シアン染料(化学式:V−2) 3.8質量部
・バインダー樹脂(ポリビニルアセタール樹脂、KS−5、積水化学工業(株)製)
3.0質量部
・ポリエチレンワックス 0.1質量部
・メチルエチルケトン 46.6質量部
・トルエン 46.6質量部
熱転写受像シート1と熱転写インクシート2のセットを用いて画像を形成し、下記の評価を行った。
実施例3
熱転写インクシート3の作製
マゼンタ色材層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写インクシート3を作製した。
マゼンタ色材層用塗布液2の組成
・マゼンタ染料(化学式:X−3) 2.1質量部
・マゼンタ染料(化学式:VIII−1) 2.1質量部
・バインダー樹脂(ポリビニルアセタール樹脂、KS−5、積水化学工業(株)製)
3.0質量部
・ポリエチレンワックス 0.1質量部
・メチルエチルケトン 46.4質量部
・トルエン 46.4質量部
熱転写受像シート1と熱転写インクシート3のセットを用いて画像を形成し、下記の評価を行った。
実施例4
熱転写インクシート4の作製
マゼンタ色材層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写インクシート4を作製した。
マゼンタ色材層用塗布液3の組成
・マゼンタ染料(化学式:X−3) 2.1質量部
・マゼンタ染料(化学式:VII−1) 2.1質量部
・バインダー樹脂(ポリビニルアセタール樹脂、KS−5、積水化学工業(株)製)
3.0質量部
・ポリエチレンワックス 0.1質量部
・メチルエチルケトン 46.4質量部
・トルエン 46.4質量部
熱転写受像シート1と熱転写インクシート4のセットを用いて画像を形成し、下記の評価を行った。
実施例5
熱転写インクシート5の作製
シアン色材層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写インクシート5を作製した。
シアン色材層用塗布液3の組成
・シアン染料(化学式:V−14) 2.6質量部
・シアン染料(化学式:IX−1) 2.6質量部
・バインダー樹脂(ポリビニルアセタール樹脂、KS−5、積水化学工業(株)製)
3.0質量部
・ポリエチレンワックス 0.1質量部
・メチルエチルケトン 34.75質量部
・トルエン 34.75質量部
熱転写受像シート1と熱転写インクシート5のセットを用いて画像を形成し、下記の評価を行った。
実施例6
熱転写インクシート6の作製
イエロー色材層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写インクシート6を作製した。
イエロー色材層用塗布液2の組成
・イエロー染料(化学式:I−2) 1.9質量部
・イエロー染料(化学式:II−1) 1.9質量部
・バインダー樹脂(ポリビニルアセタール樹脂、KS−5、積水化学工業(株)製)
3.0質量部
・ポリエチレンワックス 0.1質量部
・メチルエチルケトン 46.6質量部
・トルエン 46.6質量部
熱転写受像シート1と熱転写インクシート6のセットを用いて画像を形成し、下記の評価を行った。
実施例7
熱転写インクシート7の作製
マゼンタ色材層用塗布液の組成を上記のマゼンタ色材層用塗布液2の組成に変更し、かつシアン色材層用塗布液の組成を上記のシアン色材層用塗布液3の組成に変更した以外は、実施例1と同様にして熱転写インクシート7を作製した。
熱転写受像シート1と熱転写インクシート7のセットを用いて画像を形成し、下記の評価を行った。
実施例8
熱転写インクシート8の作製
シアン色材層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写インクシート8を作製した。
シアン色材層用塗布液4の組成
・シアン染料(化学式:VI−1) 3.8質量部
・バインダー樹脂(ポリビニルアセタール樹脂、KS−5、積水化学工業(株)製)
3.0質量部
・ポリエチレンワックス 0.1質量部
・メチルエチルケトン 46.6質量部
・トルエン 46.6質量部
熱転写受像シート1と熱転写インクシート8のセットを用いて画像を形成し、下記の評価を行った。
実施例9
熱転写受像シート2の作製
粒子含有層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート2を作製した。
粒子含有層用塗布液2の組成
・マイクロバルーン(松本油脂(株)製、商品名:FN−80GS) 59質量部
・ゼラチン(新田ゼラチン(株)製、商品名:N1236) 28質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、新中村化学工業(株)製、商品名:ニューコートB−13) 5質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、BASFジャパン(株)製、商品名:ジョンクリル62J) 8質量部
熱転写受像シート2と熱転写インクシート1のセットを用いて画像を形成し、下記の評価を行った。
実施例10
熱転写インクシート9の作製
イエロー色材層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写インクシート9を作製した。
イエロー色材層用塗布液3の組成
・イエロー染料(化学式:III−2) 3.8質量部
・バインダー樹脂(ポリビニルアセタール樹脂、KS−5、積水化学工業(株)製)
3.0質量部
・ポリエチレンワックス 0.1質量部
・メチルエチルケトン 46.6質量部
・トルエン 46.6質量部
熱転写受像シート1と熱転写インクシート9のセットを用いて画像を形成し、下記の評価を行った。
比較例1
熱転写インクシート10の作製
マゼンタ色材層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写インクシート10を作製した。
マゼンタ色材層用塗布液4の組成
・マゼンタ染料(化学式:VII−1) 3.5質量部
・バインダー樹脂(ポリビニルアセタール樹脂、KS−5、積水化学工業(株)製)
3.0質量部
・ポリエチレンワックス 0.1質量部
・メチルエチルケトン 47.0質量部
・トルエン 47.0質量部
熱転写受像シート1と熱転写インクシート10のセットを用いて画像を形成し、下記の評価を行った。
比較例2
熱転写インクシート11の作製
マゼンタ色材層用塗布液の組成を下記のとおりにした以外は、実施例1と同様にして熱転写インクシート11を作製した。
マゼンタ色材層用塗布液5の組成
・マゼンタ染料(化学式:VII−1) 7.0質量部
・バインダー樹脂(ポリビニルアセタール樹脂、KS−5、積水化学工業(株)製)
3.0質量部
・ポリエチレンワックス 0.1質量部
・メチルエチルケトン 47.0質量部
・トルエン 47.0質量部
熱転写受像シート1と熱転写インクシート11のセットを用いて画像を形成し、下記の評価を行った。
比較例3
熱転写受像シート3の作製
粒子含有層用塗布液の代わりに下記の粒子非含有塗布液を使用した以外は、実施例1と同様にして熱転写受像シート3を作製した。
粒子非含有塗布液の組成
・ゼラチン(新田ゼラチン(株)製、商品名:N1236) 87質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、新中村化学工業(株)製、商品名:ニューコートB−13) 5質量部
・バインダー樹脂(スチレン・アクリル樹脂、BASFジャパン(株)製、商品名:ジョンクリル62J) 8質量部
熱転写受像シート3と熱転写インクシート1のセットを用いて画像を形成し、下記の評価を行った。
比較例4
熱転写受像シート3と熱転写インクシート3のセットを用いて画像を形成し、下記の評価を行った。
比較例5
熱転写受像シート3と熱転写インクシート5のセットを用いて画像を形成し、下記の評価を行った。
比較例6
熱転写受像シート3と熱転写インクシート6のセットを用いて画像を形成し、下記の評価を行った。
比較例7
熱転写受像シート3と熱転写インクシート7のセットを用いて画像を形成し、下記の評価を行った。
印画物の評価
上記で作製した熱転写受像シートと熱転写インクシートのセットを用いて、(1)印画濃度評価、(2)保存性評価、および(3)耐光性評価を行った。なお、評価においては、昇華型熱転写プリンター(DNPフォトルシオ製、型式:DS40)の純正インクリボンのイエロー、マゼンタ、およびシアンの各パネルを切り取り、それぞれを、上記で作製した各熱転写インクシートのイエロー、マゼンタ、およびシアンの各パネルに差し替えることによって、熱転写インクシートとして使用した。
(1)印画濃度評価
上記で作製した熱転写受像シートおよび熱転写インクシートのセットと、昇華型熱転写プリンター(DNPフォトルシオ製、型式:DS40)とを用いて、RGB値が15×n(n=0〜17)の18階調グラデーション画像を印画し、光学濃度計((グレタグマクベス社製spectrolino)(Ansi−A、D65))による光学反射濃度が最大となる値を測定し、ブラック(イエロー、マゼンタ、シアンの3色を重ね合わせて印画したもの)のOD値(光学的濃度)を示した。
評価基準
◎:比較例3のOD値と比較して、最高濃度が107%以上
○:比較例3のOD値と比較して、最高濃度が103%以上107%未満
△:比較例3のOD値と比較して、最高濃度が95%以上103%未満
×:比較例3のOD値と比較して、最高濃度が95%未満
(2)保存性評価
上記で作製した熱転写インクシートを小巻にした状態で、高温高湿環境下(40℃90%RH)に一週間保存した後、熱転写インクシートの表面を指でなぞり、以下の評価基準にて保存性の評価を行った。
評価基準
○:表面をなぞった指に、染料が付着しなかった。
×:表面をなぞった指に、染料が付着した。
(3)耐光性評価
上記で作製した熱転写受像シートおよび熱転写インクシートのセットと、昇華型熱転写プリンター(DNPフォトルシオ製、型式:DS40)とを用いて、RGB値が15×n(n=0〜17)の18階調グラデーション画像を印画し、下記条件のキセノンフェードメーターにより耐光性の評価を行った。
(i)耐光性評価の条件
・照射試験器:アトラス社製Ci4000
・光源:キセノンランプ
・フィルター:内側=CIRA
外側=ソーダライム
・ブラックパネル温度:45(℃)
・照射強度:1.2(W/m)・・・420(nm)での測定値
・照射エネルギー:400(kJ/m)・・・420(nm)での積算値
(ii)耐光性評価
次に、上記の耐光性条件の照射前後の光学反射濃度の変化を光学濃度計(グレタグマクベス社製、spectrolino)により測定し、照射前の光学反射濃度が1.0近傍のステップについて、濃度残存率を下記の式により算出した。
濃度残存率=(照射後の光学濃度)/(照射前の光学濃度)×100
評価基準
◎:比較例3の濃度残存率を基準として、濃度残存率が110%以上
○:比較例3の濃度残存率を基準として、濃度残存率が105%より高く110%未満
×:比較例3の濃度残存率を基準として、濃度残存率が105%以下
上記の各評価の結果を表1に示す。なお、比較例2における保存性評価では、マゼンタの染料が指に付着した。本発明の本発明の組成を満たす実施例の熱転写受像シートと熱転写インクシートのセットは、比較例の熱転写受像シートと熱転写インクシートのセットと比較して、十分な印画濃度を得ることができ、かつキャタリティックフェイディングを抑制して印画物の耐光性を向上できることがわかる。
Figure 2015196271
10 熱転写受像シート
11 基材
12 粒子含有層
13 受容層
20 熱転写インクシート
21 基材シート
22 色材プライマー層
23 熱転写性色材層
24 イエロー色材層
25 マゼンタ色材層
26 シアン色材層
27 耐熱滑性層

Claims (7)

  1. 基材シート上にイエロー色材層、マゼンタ色材層、およびシアン色材層を備えてなる熱転写インクシートと、基材上に粒子含有層および受容層を順に備えてなる熱転写受像シートとのセットであって、
    前記マゼンタ色材層が、一般式(X)で表される染料を含んでなり、かつ
    前記イエロー色材層が、一般式(I)、一般式(II)−A、一般式(II)−B、および一般式(III)で表される染料からなる群から選択される少なくとも1種の染料を含んでなるか、あるいは前記シアン色材層が、一般式(V)および一般式(VI)で表される染料からなる群から選択される少なくとも1種の染料を含んでなり、
    前記粒子含有層が、中空粒子および/またはマイクロバルーンを含んでなる、熱転写インクシートと熱転写受像シートのセット。
    Figure 2015196271
    (一般式(X)中、R71およびR72はそれぞれ独立に、水素原子、置換されていても良いアルキル基、アリル基、置換されていても良いアリール基、または置換されていても良いシクロアルキル基を表し、R73は、水素原子、炭素数1以上4以下のアルコキシ基、メチル基、またはハロゲン原子を表し、R74は、メチル基、メトキシ基、ホルミルアミノ基、炭素数1以上4以下のアルキルカルボニルアミノ基、炭素数1以上8以下のアルキルスルホニルアミノ基、または炭素数1以上8以下のアルコキシカルボニルアミノ基を表し、R75は、水素原子、ニトロ基、または置換されていても良いアルキル基を表す。)
    Figure 2015196271
    (一般式(I)中、環Aは、任意の置換基を有していても良いアリール基を表し、R、Rはそれぞれ独立に、水素原子、置換されていても良いアルキル基、置換されていても良いアリル基、置換されていても良いアリール基、または、置換されていても良いシクロアルキル基を表し、Rは、置換されていても良いアルキル基、置換されていても良いアルコキシ基、置換されていても良いアミノ基、または水素原子を表し、Rは、置換されていても良いアルキル基、または、置換されていても良いアリール基を表す。)
    Figure 2015196271
    (一般式(II)−A中、RおよびRはそれぞれ独立に、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、または置換されていてもよいアリール基を表し、RおよびRはそれぞれ独立に、置換されていてもよいアルキル基、NR5152基、置換されていてもよいアルコキシ基、置換されていてもよいアルコキシカルボニル基、置換されていてもよいアリール基、シアノ基、またはC(O)NR5354基を表す。R51、R52、R53、およびR54はそれぞれ独立に、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、または置換されていてもよいアリール基を表す。)
    Figure 2015196271
    (一般式(II)−B中、RおよびR10はそれぞれ独立に、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、または置換されていてもよいアリール基を表し、R11およびR12は、それぞれ独立に、置換されていても良いアルキル基、NR5556基、置換されていても良いアルコキシ基、置換されていても良いアルコキシカルボニル基、置換されていても良いアリール基、シアノ基、またはC(O)NR5758基を表す。R55、R56、R57、およびR58はそれぞれ独立に、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、または置換されていてもよいアリール基を表す。)
    Figure 2015196271
    (一般式(III)中、環Aは、任意の置換基を有していても良いアリール基を表し、Bは、−R59O−、−R60OR61−、または−R62OCONH−を表し、R59、R60、R61およびR62はそれぞれ独立に、置換されていても良いアルキレン基を表し、R13およびR14はそれぞれ独立に、水素原子、置換されていても良いアルキル基、アリル基、置換されていても良いアリール基、または置換されていても良いシクロアルキル基を表し、R15は、シアノ基、またはCOOR63を表し、R63は、水素原子、置換されていても良いアルキル基、または置換されていても良いアリール基を表す。)
    Figure 2015196271
    (一般式(V)中、R21は、置換されていても良いアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、またはアリール基であるか、或いはXと一緒に5員環または6員環を形成する原子または原子団を表し、R22は、置換されていても良いアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、またはアリール基を表し、R21とR22とは酸素原子または窒素原子を含有してもよい5員環または6員環を形成してもよく、R23は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、置換されていても良いアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アラルキル基、アリール基、アシル基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、ウレイド基、カルバモイル基、スルファモイル基、またはアミノ基を表し、R24は、置換されていても良いアルキル基、置換されていても良いシクロアルキル基、置換されていても良いアラルキル基、置換されていても良いアリール基、置換されていても良いアルコキシ基、または置換されていても良いアリールオキシ基を表し、R25とR26はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、置換されていても良いアルキル基、置換されていても良いアルコキシ基、置換されていても良いアシルアミノ基、置換されていても良いスルホニルアミノ基、または置換されていても良いウレイド基を表し、Xは、水素原子であるか、またはR1と一緒に5員環または6員環を形成する原子または原子団を表し、nは1または2を表す。)
    Figure 2015196271
    (一般式(VI)中、環Aは、置換されていても良いアリール基を表し、R27およびR28はそれぞれ独立に、水素原子、置換されていても良いアルキル基、アリル基、置換されていても良いアリール基、または置換されていても良いシクロアルキル基を表す。)
  2. 前記イエロー色材層が、一般式(I)、一般式(II)−A、一般式(II)−B、および一般式(III)で表される染料からなる群から選択される少なくとも1種の染料を含んでなり、かつ前記シアン色材層が、一般式(V)および一般式(VI)で表される染料からなる群から選択される少なくとも1種の染料を含んでなる、請求項1に記載の熱転写インクシートと熱転写受像シートのセット。
  3. 前記一般式(X)中のR71およびR72がそれぞれ独立に、炭素数1以上8以下の直鎖状または分岐鎖状の置換されていても良いアルキル基であり、R73が、水素原子であり、R74が、炭素数1以上8以下のアルキルスルホニルアミノ基であり、R75が、炭素数1以上5以下の直鎖状または分岐鎖状の置換されていても良いアルキル基であり、
    前記一般式(I)中の環Aが、メチル基で置換されているかまたは非置換のアリール基であり、RおよびRがそれぞれ独立に、炭素数1以上5以下の直鎖状または分岐鎖状の置換されていても良いアルキル基であり、Rが、メトキシ基、エトキシ基、またはメチル基もしくはエチル基で置換されたアミノ基であり、Rが、置換されていても良いアリール基であり、
    前記一般式(II)−A中のRおよびRがそれぞれ独立に、メチル基またはハロゲン原子で置換されていても良いアリール基であり、RおよびRがそれぞれ独立に、炭素数1以上8以下の直鎖状または分岐鎖状の置換されていても良いアルキル基、またはシアノ基であり、
    前記一般式(II)−B中のRおよびR10がそれぞれ独立に、メチル基またはハロゲン原子で置換されていても良いアリール基、または炭素数1以上5以下の直鎖状のアルキル基であり、R11およびR12がそれぞれ独立に、炭素数1以上5以下の直鎖状のアルキル基、またはシアノ基であり、
    前記一般式(III)中の環Aが、メチル基で置換されていても良いアリール基であり、Bが、−CHCHO−、−CHCHOCH−、−CHCHOCHCH−、−CHCHOCONH−、または炭素数1以上5以下の直鎖状のアルキル基であり、R13が、炭素数1以上5以下の直鎖状または分岐鎖状の置換されていても良いアルキル基、または炭素数3以上6以下の環状を有するアルキル基であり、R14が、置換されていても良いアリール基であり、R15が、シアノ基であり、
    前記一般式(V)中のR21およびR22がそれぞれ独立に、炭素数1以上3以下の直鎖状または分岐鎖状の置換されていても良いアルキル基であり、R23が、水素原子、または炭素数1以上3以下の直鎖状または分岐鎖状の置換されていても良いアルキル基であり、Xが、水素原子であり、n=1であり、R24が、炭素数1以上4以下の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基、メトキシ基、またはエトキシ基であり、R25が、水素原子、または塩素原子であり、R26が、水素原子、またはメチル基であり、
    前記一般式(VI)中の環Aが、メチル基で置換されたアリール基であり、R27およびR28がそれぞれ独立に、炭素数1以上8以下の直鎖状または分岐鎖状の置換基を有していても良いアルキル基である、請求項1または2に記載の熱転写インクシートと熱転写受像シートのセット。
  4. 前記マゼンタ色材層が、一般式(VII)および一般式(VIII)で表される染料からなる群から選択される少なくとも1種の染料をさらに含んでなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱転写シートと熱転写受像シートのセット。
    Figure 2015196271
    (一般式(VII)中、Xは、−S−、−O−、または−SO−を表し、R29は、置換されていても良いアルキル基、置換されていても良いシクロアルキル基、置換されていても良いアリール基または置換されていても良いアリル基を表す。)
    Figure 2015196271
    (一般式(VIII)中、XおよびYはそれぞれ独立に、−S−、−O−、または−SO−を表し、R30およびR31はそれぞれ独立に、置換されていても良いアルキル基、置換されていても良いシクロアルキル基、置換されていても良いアリール基または置換されていても良いアリル基を表す。)
  5. 前記シアン色材層が、一般式(IX)および一般式(XI)で表される染料からなる群から選択される少なくとも1種の染料をさらに含んでなる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱転写インクシートと熱転写受像シートのセット。
    Figure 2015196271
    (一般式(IX)中、R32およびR33はそれぞれ独立に、置換されていても良いアルキル基、置換されていても良いシクロアルキル基、置換されていても良いアリール基、置換されていても良い複素環基、置換されていても良いアリル基、または置換されていても良いアラルキル基を表わす。)
    Figure 2015196271
    (一般式(XI)中、R34は、置換されていても良いアリール基、または水素原子を表す。)
  6. 前記熱転写インクシートが、前記基材シートと各色の色材層との間に、色材プライマー層をさらに備えてなる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の熱転写インクシートと熱転写受像シートのセット。
  7. 基材シート上にイエロー色材層、マゼンタ色材層、およびシアン色材層を備えてなる熱転写インクシートを用意する工程と、
    基材上に粒子含有層と受容層とを順に備えてなる熱転写受像シートを用意する工程と、
    前記熱転写インクシートの色材層面と前記熱転写受像シートの受容層面とを重ね合わせ、前記色材層を前記受容層上に熱転写して、前記熱転写受像シート上に画像を形成する工程と、
    を含んでなり、
    前記マゼンタ色材層が、一般式(X)で表される染料を含んでなり、かつ
    前記イエロー色材層が、一般式(I)、一般式(II)−A、一般式(II)−B、および一般式(III)で表される染料からなる群から選択される少なくとも1種の染料を含んでなるか、あるいは前記シアン色材層が、一般式(V)および一般式(VI)で表される染料からなる群から選択される少なくとも1種の染料を含んでなり、
    前記粒子含有層が、中空粒子および/またはマイクロバルーンを含んでなる、画像形成方法。
    Figure 2015196271
    (一般式(X)中、R71およびR72はそれぞれ独立に、水素原子、置換されていても良いアルキル基、アリル基、置換されていても良いアリール基、または置換されていても良いシクロアルキル基を表し、R73は、水素原子、炭素数1以上4以下のアルコキシ基、メチル基、またはハロゲン原子を表し、R74は、メチル基、メトキシ基、ホルミルアミノ基、炭素数1以上4以下のアルキルカルボニルアミノ基、炭素数1以上8以下のアルキルスルホニルアミノ基、または炭素数1以上8以下のアルコキシカルボニルアミノ基を表し、R75は、水素原子、ニトロ基、または置換されていても良いアルキル基を表す。)
    Figure 2015196271
    (一般式(I)中、環Aは、任意の置換基を有していても良いアリール基を表し、R、Rはそれぞれ独立に、水素原子、置換されていても良いアルキル基、置換されていても良いアリル基、置換されていても良いアリール基、または、置換されていても良いシクロアルキル基を表し、Rは、置換されていても良いアルキル基、置換されていても良いアルコキシ基、置換されていても良いアミノ基、または水素原子を表し、Rは、置換されていても良いアルキル基、または、置換されていても良いアリール基を表す。)
    Figure 2015196271
    (一般式(II)−A中、RおよびRはそれぞれ独立に、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、または置換されていてもよいアリール基を表し、RおよびRはそれぞれ独立に、置換されていてもよいアルキル基、NR5152基、置換されていてもよいアルコキシ基、置換されていてもよいアルコキシカルボニル基、置換されていてもよいアリール基、シアノ基、またはC(O)NR5354基を表す。R51、R52、R53、およびR54はそれぞれ独立に、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、または置換されていてもよいアリール基を表す。)
    Figure 2015196271
    (一般式(II)−B中、RおよびR10はそれぞれ独立に、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、または置換されていてもよいアリール基を表し、R11およびR12は、それぞれ独立に、置換されていても良いアルキル基、NR5556基、置換されていても良いアルコキシ基、置換されていても良いアルコキシカルボニル基、置換されていても良いアリール基、シアノ基、またはC(O)NR5758基を表す。R55、R56、R57、およびR58はそれぞれ独立に、水素原子、置換されていてもよいアルキル基、または置換されていてもよいアリール基を表す。)
    Figure 2015196271
    (一般式(III)中、環Aは、任意の置換基を有していても良いアリール基を表し、Bは、−R59O−、−R60OR61−、または−R62OCONH−を表し、R59、R60、R61およびR62はそれぞれ独立に、置換されていても良いアルキレン基を表し、R13およびR14はそれぞれ独立に、水素原子、置換されていても良いアルキル基、アリル基、置換されていても良いアリール基、または置換されていても良いシクロアルキル基を表し、R15は、シアノ基、またはCOOR63を表し、R63は、水素原子、置換されていても良いアルキル基、または置換されていても良いアリール基を表す。)
    Figure 2015196271
    (一般式(V)中、R21は、置換されていても良いアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、またはアリール基であるか、或いはXと一緒に5員環または6員環を形成する原子または原子団を表し、R22は、置換されていても良いアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、またはアリール基を表し、R21とR22とは酸素原子または窒素原子を含有してもよい5員環または6員環を形成してもよく、R23は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、置換されていても良いアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アラルキル基、アリール基、アシル基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、ウレイド基、カルバモイル基、スルファモイル基、またはアミノ基を表し、R24は、置換されていても良いアルキル基、置換されていても良いシクロアルキル基、置換されていても良いアラルキル基、置換されていても良いアリール基、置換されていても良いアルコキシ基、または置換されていても良いアリールオキシ基を表し、R25とR26はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、置換されていても良いアルキル基、置換されていても良いアルコキシ基、置換されていても良いアシルアミノ基、置換されていても良いスルホニルアミノ基、または置換されていても良いウレイド基を表し、Xは、水素原子であるか、またはR21と一緒に5員環または6員環を形成する原子または原子団を表し、nは1または2を表す。)
    Figure 2015196271
    (一般式(VI)中、環Aは、置換されていても良いアリール基を表し、R27およびR28はそれぞれ独立に、水素原子、置換されていても良いアルキル基、アリル基、置換されていても良いアリール基、または置換されていても良いシクロアルキル基を表す。)
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