JPH02234167A - 有機感光体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、有機感光体、さらに詳しくはアセチルアセト
ンを電荷発生物質と共に含有する有機感光体に関する。

従来の技術および課題 カールンン法の発明（１９３８年、ＵＳＰ２２２１７６
）以来、電子写真の応用分野は著しい発展を続け、電子
写真用感光体にも電荷発生物質として無機物のみならず
様々な有機物質が開発され実用化されてきた。

さらに、その構成形態としても、これらの物質を単体で
用いる単層型構成、結着材中に分散させて用いるバンダ
ー型構成、機能別に電荷発生層と電荷輸送層とを設ける
積層型構成等が挙げられる。

しかし、電子写真感光体が実際に複写機内で用いられる
ためには、帯電、露光、現像、転写、除電、清掃等の苛
酷な環境条件にさらされた場合においても、常に安定な
性能を維持している必要があるが、有機物質においては
、繰り返し安定性に乏しく、感光体の表面電位、画像濃
度等の性能面での不安定要素が多かった。

また、有機感光体は、繰り返し使用する以前においても
表面帯電電位が低く（即ち帯電性が悪い）、画像濃度が
低いこともあり、このような場合、その改善が望まれて
いる。

発明が解決しようとする課題 本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、有
機感光体の帯電性、特に繰り返し使用における表面帯電
電位の低下がなく、一定した濃度の画像を形成できる有
機感光体を提供することを目的とする。

本発明の目的は、電荷発生物質と共に、アセチルアセト
ン金属塩を含有させて有機感光体を形成することによっ
て達成される。

課題を解決するための手段 すなわち、電荷発生層と電荷輸送層とを有する機能分離
聖感光体において、該電荷発生層が電荷発生物質と、下
記一般弐［■］　； （ＣＨｓＣＯＣＨＣＯＣＨｘ）ｎＭ　　　　　・＝＝４
Ｉ］〔式中、ＭはＡＱ，，Ｚｎ．　Ｍｎ，　Ｃｏ，　Ｎ
ｉｓ　Ｆｅ，Ｃｕ，Ｃｒ１Ｍｏ，Ｐｄ，Ｖ，Ｚｒ％ＭＬ
　ＢａｓＳｎからなるグループから選択される金属原子
を表わし、ｎは、２または３の整数を表わす〕 で示されるアセチルアセトン金属塩を含有する有機感光
体に関する。

本発明に使用しうるアセチルアセトン金属塩は、下記一
般式［Ｉ］； （ＣＨｓＣＯＣＨＣＯＣＨｓ）ｎＭ　　　　　””’［
Ｉ］で表わされる。

一般式［Ｉ］中、ＭはＡＩ２、Ｚｎｓ　Ｍｎｓ　Ｃｏ、
Ｎｉ，Ｆｅ，Ｃｕｓ　Ｃｒ，Ｍｏ，Ｐｄ，Ｖ１Ｚｒ、Ｍ
ｇ１Ｂａ１Ｓｎの金属原子を示し、特にＡｌ２、Ｍｎｓ
　Ｃｏが好ましい。

一般式［！］中、ｎは、２または３の整数を表わし、金
属原子Ｍの酸化数に対応する。

上記一般式［Ｉ］で表わされるアセチルアセトン金属塩
と共に用いられる電荷発生物質は、特に限定されるもの
でなく、公知の物質を使用することができ、例えばアゾ
系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、
シアニン系顔料、ピリリウム系顔料、チアビリリウム系
顔料、インジゴ系顔料、スケアリック酸素系顔料、多環
キノン系顔料等を挙げることができる。

一般式［１１で表わされるアセチルアセトン金属塩の使
用量は、電荷発生層中に含有させる電荷発生物質の種類
によって最適値を有するのものであるが、通常電荷発生
物質に対して０．１−１０重量％、好ましくは０．５〜
１重量％程度にすることが望ましい。０．１重量％より
少ないと、電荷発生層中にアセチルアセトン金属塩を含
有させることによる本来的な効果、即ち、繰り返し特性
向上等の効果が十分発揮されないことがあり、またＩＯ
重量％より多いと残留電位や暗減衰が上昇することがあ
る。

一般式［Ｉ］で表わされるアセチルアセトン金属塩は、
電荷発生物質とともに、さらに所望によりその他の添加
剤とともにバインダー樹脂中に適当な方法、例えばスプ
レー塗布法、ディッピング法等により分散される。

バインダー樹脂としては公知のものを使用すればよく、
例えばポリビニルブチラール樹脂、ホルマール樹脂、ボ
リアミド嵩脂、ポリウレタン樹脂、セルロース系樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリスチレン系
樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、７エノ
キシ樹脂等を挙げることができる。

本発明が適用される有機感光体の構成としては、電荷発
生物質と電荷輸送物質を有する機能分離型感光体が最も
適しているが、電荷発生物質と電荷輸送物質を同一の層
に分散させた単層構成であってもよい。

本発明においては、機能分離塁の感光体にあっては、導
電性基板上に電荷発生層および電荷輸送層をその順序で
積層し、該電荷発生層中に一般式［Ｉ］で表わされるア
セチルアセトン金属塩が含有されている構成が好ましい
。

本発明の有機感光体はさらに表面保護層、中間層、下引
層等を有しているものであってもよい。

哀鳳！土ニュ 下記式〔Ａ〕； （以下、余白） ・・・・・・［Ａ］ で表されるビスアゾ顔料２重量部（以下重量部を部ど略
す）。

一般式［工］； （ＣＨ３ＣＯＣＨＣＯＣＨｘ）ｎＭ　　　　　−−［Ｉ
］において、Ｍおよびｎが下記表１に記載の種類のアセ
チルアセトンを上記ビスアゾ顔料に対して表１中に記載
の量（重量％）、ブチラール樹脂２部、シクロへキサノ
ン１００部をサンドグラインダーで分散処理した。この
分散液をアルミ箔上に乾燥膜厚が０．４ｇ／ｍ２になる
ようにワイヤーバーで塗布し、乾燥して電荷発生層を形
成させた。

この電荷発生層の上に下記化学式〔Ｂ〕　；で表される
ヒドラゾン化合物１０部、ポリカーポネート樹脂ｌＯ部
をテトラヒド口フラン８０部に溶解して得た塗布液をワ
イヤーバーで塗布し、乾燥して膜厚が約１５μｍの電荷
輸送層を形成した。

このようにして２層からなる感光層を有する感光体が得
られた。

この感光体についてミノルタカメラ社製感光体測定装置
を用いて繰り返しテストを行った。

繰り返しテストは−６ＫＶの帯電を３秒間、そのうち後
半１．５秒間は約ｌｌｕｘ−ｓｅｃの光量の白色光の露
光を行い、その後１．５秒間帯電を停止させ、このサイ
クルを繰り返した。

初期と上記サイクルを１０００回繰り返した後のＶｏ（
Ｖ）、Ｖｒ（Ｖ）、Ｅｌ／２（％）、ＤＤＲｓ（％）を
測定した。

結果を表１中に示した。表中■０は表面電位、Ｖｒは５
　０　１ｕｘ−ｓｅｃの白色光照射後の残留電位、感度
Ｅ＋／ｚは半減露光量、ＤＤＲ．は帯電後暗放置５秒間
の表面電位の低下率（％）を表す。また添加量は顔料に
対する重量比を表す。

比較例ｌ アセチルアセトン金属塩を用いない以外、実施例と同様
に分散液を調製し、これをアルミ箔上に乾燥膜厚が０．
４ｇ／ｍ２になるように塗布し乾燥して電荷発生層を形
成させた。

次いでこの上に実施例と同じ電荷輸送層を約１５μｍ厚
に設けた。この感光体を実施例と同じ方法にて帯電露光
を繰り返した。

結果を表１中に示した。

（以下、余白） 比較例においては初回と１０００回後の静電特性を測定
したところ、初回５００ｖであった表面電位が１０００
回後４５０Ｖに低下した。

したがって、アセチルアセトンの金属塩を含有しない感
光体は繰り返しテストにより表面電位の低下が著しいこ
とがわかる。

発明の効果 電荷発生物質と共にアセチルアセトン金属塩を含有させ
て構成した有機感光体は、繰り返し使用しても、帯電特
性が安定している。従って、画像も安定した濃度で形成
される。

特許出願人　ミノルタカメラ株式会社 代理人弁理士青　山葆　はかｌ名

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、電荷発生層と電荷輸送層とを有する機能分離型感光
   体において、該電荷発生層が電荷発生物質と、下記一般
   式［ I ］； （ＣＨ＿３ＣＯＣＨＣＯＣＨ＿３）＿ｎＭ・・・・・・
   ［ I ］〔式中、ＭはＡｌ、Ｚｎ、Ｍｎ、Ｃｏ、Ｎｉ、
   Ｆｅ、Ｃｕ、Ｃｒ、Ｍｏ、Ｐｄ、Ｖ、Ｚｒ、Ｍｇ、Ｂａ
   、Ｓｎからなるグループから選択される金属原子を表わ
   し、ｎは、２または３の整数を表わす〕 で示されるアセチルアセトン金属塩を含有する有機感光
   体。