JPH02229497A - 電気、および電磁波障害防止フレキシブルシート - Google Patents

電気、および電磁波障害防止フレキシブルシート

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JPH02229497A
JPH02229497A JP2000017A JP1790A JPH02229497A JP H02229497 A JPH02229497 A JP H02229497A JP 2000017 A JP2000017 A JP 2000017A JP 1790 A JP1790 A JP 1790A JP H02229497 A JPH02229497 A JP H02229497A
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sheet
insulating
flexible
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電気および電磁波障害を効果的に防゛止する
ことができるのみならず、更にまた透視性および採光性
においてもすぐれているフレキシブルシートに関するも
のである。
〔従来の技術〕
従来、機器カバーその他のフレキシブルな被覆用材料と
して、各種合成樹脂又は合成もしくは天然ゴムからなる
フレキシブルシートが使用されており、これらは繊維材
料で補強されているものも多い.しかし、これらのシー
トは、本質的には電気的に絶縁性であり、一般にIO1
0〜101″Ω・cll1多くは101!Ω・clI以
上の固有抵抗値を有するものであった.このため、これ
ら従来のシートは、表面摩擦により静電気を発生し、帯
電する傾向が強かった. 近来種々の電気機器が開発され、普及するにつれて、上
記フレキシブルシートの静電気発生および帯電に伴う電
気および電磁波障害の発生が多くなり、この問題の抜本
的解決が強く要求されるようになってきた. このようなフレキシブルシートの場合、通常の非導電性
シートの表面に導電性塗料等を塗布することにより目的
を達成することも考えられるのであるが、その場合には
導電性塗料等のシート表面への接着性が問題となり、フ
レキシブルシートでは屈曲が激しいために容易に剥離し
てしまい、十分な実用的使用寿命を有するシートを得る
ことは困難である。また、導電性塗料を塗布する場合に
は、色相上も限定が多く、カラフルなシートは得られに
くいなどの問題点があり、更に塗布技法や塗布膜の性能
などにおいても、厚さの大きな導電性膜を形成すること
が困難であった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、静電気の発生および帯電がなく、従って、電
気および電磁波障害を発生することのないフレキシブル
シートを提供しようとするものである. 〔課題を解決するための手段・作用〕 本発明の電気および電磁波障害防止フレキシブルシート
は、少な《ともINの電気4IA縁性を有するシート部
と、その少なくとも一面上に結着された導電性、又は半
導電性シート部とを含んでなり、前記電気絶縁性シート
部が、少なくともそれぞれ互いに糸間間隙をおいて平行
に配置された経糸、および緯糸を含む糸条により構成さ
れた粗目織物状基布と、可撓性重合体材料を主成分とし
て含む電気絶縁性被覆層と、を有し、かつ前記電気絶縁
性被覆層が、前記基布を構成している糸条の少なくとも
露出表面を被覆している、電気絶縁性粗目シートにより
構成されている、ことを特徴とするものである. 本発明の電気、および電磁波障害防止フレキシブルシー
トは、電気絶縁性フレキシブルシート部と、その少なく
とも一面上に積層接着されている導電性又は半導電性フ
レキシブルシート部とを有するものである。上記絶縁性
シート部の両面側が導電性又は半導電性シート部によっ
て被覆されていることが好ましい. 一般に絶縁性シート部の抵抗値は10●Ω・cm以上で
あるのが好ましく、IQI@Ω・CII1以上であるの
が更に好ましく、特に1010〜108Ω・CIl1で
あることが一層好ましい。
また、一般に、導電性又は半導電性シート部の固有抵抗
値は1016Ω・cm以下であることが好ましく、特に
10ゝΩ・CI1以下の固有抵抗値を有する導電性シー
ト部が好ましく、この場合、その固有抵抗値は必要に応
じて、105 Ω・cm以下であってもよい。
本発明のフレキシブルシートにおいては、絶縁性シート
、および導電性又は半導電性シートの各々がフレキシブ
ルシートであることを要する。
添付図面において、第1図は、本発明に係るフレキシブ
ルシートの一例を模式的に示す断面図である.第1図(
イ)に示すフレキシブルシートは、絶縁性シート部1の
両面に導電性又は半導電性シ一ト部2が形成されてなる
ものであり、第1図(口)に示すフレキシブルシートで
は、絶縁性シート部lの片面にのみ導電性又は半導電性
シート部2が形成されている。本発明のフレキシブルシ
ートの製造において、絶縁性シートの少なくとも1面上
に、導電性又は半導電性シート(又はフィルム)を積層
し、合体させてもよいし、絶縁性シート上に、導電性又
は半導電性被膜形成液を塗布し、これを固化してもよい
本発明のフレキシブルシートの絶縁性シート部は、粗目
織物状基布と、その糸条を被覆している電気wA縁性被
覆層とを有するものである.電気絶縁性被覆層は、粗目
織物状基布に、電気絶縁性可撓性重合体材料を含む溶液
又はエマルジョンを含浸し、これを固化して形成するこ
とができる。
本発明に用いられる粗目織物状基布としては、天然繊維
、例えば、木綿、麻など、無機繊維、例えば、ガラス繊
維など、再生繊維、例えば、ビスコースレーヨン、キュ
ブラなど、半合成繊維、例えば、ジーおよびトリアセテ
ート繊維など、および合成繊維、例えば、ナイロン6、
ナイロン66、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレ
ート等)繊維、芳香族ポリアミド繊維、アクリル繊維、
ポリ塩化ビニル繊維およびポリオレフィン繊維など、か
ら選ばれた少なくとも1種からなるものがある.基布中
の繊維は短繊維紡績糸条、長繊維糸状、スブリットヤー
ン、テープヤーンなどのいずれの形状のものでもよい。
一般には、本発明のシートに用いられる繊維はポリエス
テル繊維が好ましく、この繊維は長繊維(フィラメント
)の形状のものが好ましい。粗目織物状基布は、得られ
るフレキシブルシートの機械的強度を高いレベルに維持
するために有用である. 一aに、製品の引裂強力,多方向への折曲げ柔軟性、導
電性シート部及び絶縁性シート部材料の基布への密着耐
久性、寒冷時の樹脂又はゴム層の耐亀裂性、軽量性等を
考慮すれば、後に述べる如き特殊構造織物が特に好まし
く用いられる。また、導電性又は半導電性シート部の含
量が多い場合、シート全体が硬くなる.このような場合
、後に述ベる特殊構造織物基布を使用すれば、硬さをカ
バーでき、適当に柔軟なシートが得られるので、極めて
好ましい. この特殊構造織物基布は、互いに平行に配列された多数
の経糸からなる経糸層と、前記経糸と直交するように、
互いに平行に配列された多数の緯糸からなる緯糸層と、
前記経糸と緯糸とを、それらの交差点でからみ結合する
からみ糸とからなるものである.すなわち経糸および緯
糸は、それぞれ互いに並列に配置され、それにより形成
される経糸層と緯糸層とが互いに交差するように積層さ
れ、経緯糸条の交差点で長いからみ糸によりゆるく結合
される.前記からみ糸は、前記経糸及び緯糸よりも長く
、従って、経糸と緯糸とをゆるく結合しておりかつ、そ
の引張強度、引張伸度および破断仕事量のうち少なくと
も1つが前記経糸および緯糸のそれよりも大きく、及び
/又は、樹脂材料に対する接着力が前記経糸および緯糸
のそれよりも小さいことが好ましい。からみ糸としては
、特に下記に示す特性を有する糸条が好ましい。
即ち (i)基布を構成する経糸および緯糸より、その強力が
、単位デニール当りlO%以上大なるからみ糸. (ii)基布を構成する経糸および緯糸より、その破断
仕事量がlO%以上大なるからみ糸。
(in)基布を構成する経糸および緯糸より、その破断
伸度が5%以上大なるからみ糸。
(iv)基布を構成する経糸および緯糸より、樹脂被覆
物に対する接着力が小なるからみ糸。
このうち、単位デニール当りの強力が、経糸および緯糸
よりも10%以上大なるからみ糸としては、好ましくは
20〜30%以上大きいものが使用され、経糸および緯
糸に生ずる引裂きの進行を実質的に10%以上強力の大
なるからみ糸で阻止しようとするものであり、しかもか
らみ糸は経緯糸条より長く、従って経緯糸条よりも変化
及び変形の自由度が大であるので、連続してシートに作
用する引裂力に柔軟に対処しこれを吸収しうるものであ
る.即ち、引裂力がシートに働いて経緯糸条が変位しや
がて切断しても、からみ糸は切断することなく引裂力に
追随して変位、変形し、やがて引裂のエネルギーを吸収
して引裂を停止させることができる. 次に、からみ糸として、経緯糸条より破断仕事量が好ま
しくはlO%以上、より好まし《は20〜30%高い糸
条を使用することができる.ここでいう破断仕事量とは
、糸条の切断時の強力と切断時の伸度との積により近似
的に表わされる値である. 破断仕事量一破断引張強力×破断引張伸度いま、例えば
、経緯糸条として、単位デニール当り破断引張強度8.
0g、破断引張伸度13%のポリエステルフィラメント
ヤーンを使用し、からみ糸としては、単位デニール当り
7.0g、破断引張伸度18%のポリアミド繊維糸が使
用される。
このとき、からみ糸の破断不事量は、経緯糸条のそれよ
りも約21%大となっている.また、加工容易性.を考
慮すれば同一素材の糸条を使用することが望ましい. さらに、経緯糸条より破断伸度が、好ましくは5%以上
大なるからみ糸を編組結合に使用することもできる.ポ
リエステルフィラメントヤーンを使用する場合、経緯糸
条の破断伸度は15%以下特に8〜12%が好ましいが
、一方、からみ糸の破断伸度は、15%以上特に20%
以上で、両者間に少なくとも5%以上の差を存するもの
が良い結果を与える。からみ糸が合成繊維である場合に
は、製造時、重合体材料の重合度を調節して所定の強度
を保持しつつ、所望の大なる破断伸度を有せしめるか、
又は、製造時のフィラメントの延伸倍率を小さくしたも
の、例えば、未延伸糸、又は、二次加工時に捲縮を付与
することにより所望の破断伸度を有するからみ糸を得る
ことができる。
さらに、経緯糸条より、被覆樹脂材料に対する接着力が
小さなからみ糸を使用することもできる。
この場合、からみ糸は、その表面にシリコン加工等が施
されたものであってもよい。この場合は、経緯糸条は、
被覆樹脂材料との接着により、その変位、変形の自由度
が減少するが、からみ糸の自由度は経緯糸条よりも大で
あって、引裂力が基布に作用したとき、からみ糸はスリ
ップして変位、変形することができ、従って基布の引裂
きを阻止しうるちのである. 接着力を小にするためには、からみ糸の表面に、シリコ
ン処理、油剤処理の如き非接着処理を施すか、又は、ポ
リエチレン糸およびポリプロピレン糸の如く、本質的に
、接着性の小さな糸条を用いればよい。
以上の如く、本発明に有用な基布においては、好ましく
は、経緯方向に並列に配置された経緯糸条を結合するた
めのからみ糸が、実質的に経緯糸より長く、しかも、か
らみ糸が経緯糸条が切断又は変位した状態にあっても、
少なくともその一部が切断しない程度に長尺であるか、
強力、破断仕事量、および/又は破断伸度が大であるか
、又は接着力が小であるなどの物理的性状を備えて構成
されており、その引張力は経緯糸条により高強力が保持
され、からみ糸をもって、引裂時の衝撃力に対抗し、又
は引裂エネルギーを吸収し、さらに、からみ糸を切断せ
ずに残存することにより、引裂きに伴う樹脂被覆とシー
トとの眉間剥離を防止し得るものである。
上記のようなからみ糸はポリエステル、ナイロン、芳香
族ポリアミドその他の公知の合成繊維、ガラス繊維、ス
チール繊維その他の公知の無機繊維等から選定されるが
、特にポリアミドフィラメント糸が好適である。
いま、例えば、経緯糸条として、引張単糸強力1.3k
gのビニロンIOS/l紡績糸が使用される場合には、
からみ糸として単位デニール当り引張強力20gの芳香
族ポリアミドフィラメントヤーンを使用することが好ま
しい。また、シートの加工容易性を考慮して同一素材の
糸条を使用する場合には、例えば、経緯糸条として単位
デニール当り引張強力8gのポリエステルフィラメント
ヤーンを、また、からみ糸としては、10gのポリエス
テルフィラメントヤーンを使用することが好ましい. 本発明に有用な特殊構造織物については、更に、本出願
人の先の出願に係る 実公昭52−50234号(実開昭50−1668号)
、特公昭57−30381号(特開昭55−67446
号)、特公昭55−24415号(特開昭54−139
688号)、実開昭55−134242号、 特開昭56−159165号、 特開昭57−14031号、及び 特開昭57−14032号 等に記載の織物が好適に使用出来る。そして、これらの
織物は、典型的には第2図に示す如き構成を有する。第
3図において、2は経糸、4は緯糸、そして5はからみ
糸を表わす。
即ち、本発明に用いられる粗目織物状基布は、フレキシ
ブルシートの機械的強度を高いレベルに維持するために
有用である. 絶縁性シート部の電気絶縁性被覆層は、電気絶縁性可撓
性重合体材料を主成分として含むものである.この重合
体材料は、一般に電気絶縁性ゴムおよび合成樹脂から選
ばれた少なくとも1種によりなるものである。
前記絶縁性ゴムは、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム
(SBR)、クロルスルホン化ポリエチレンゴム、ポリ
ウレタンゴム、ブチルゴム、およびイソブレンゴムなど
から選ぶことができる.また、前記絶縁性合成樹脂は、
ポリ塩化ビニル(PVC) 、ポリウレタン、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリエチレン
、ポリアクリロニトリル、ポリエステル、およびポリア
ミドから選ぶことができる。
これらの絶縁性ゴムおよび合成樹脂は、導電性、又は半
導電性シート部との接着性向上に効果的に作用する。
本発明のフレキシブルシートにおいて、導電性又は半導
電性シート部には、合成樹脂、合成ゴム又は天然ゴムか
らなるマトリックスを使用するのが好ましく、好ましい
合成樹脂の例としてはポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ
ウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイソタク
チックポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアクリロニ
トリル、ポリエステル及びポリアミドやその他公知の材
料がある.また、好ましい合成ゴムの例としては、スチ
レンーブタジエンゴム(SBR)、クロルスルホン化ポ
リエチレンゴム、ポリウレタンゴム、ブチルゴム及びイ
ンブレンゴムやその他公知の材料がある.最も好ましい
合成樹脂はPvCであり、これは可塑剤、充填剤、着色
剤、安定剤、発泡剤および/又はその他の変性剤を含ん
でいてもよい。また、用途や目的により、これらマトリ
ックスは透明であることが好ましく、また、気泡を含有
していてもよく、あるいは多孔質であってもよい。
導電性又は半導電性シート部のマトリックス中に配合さ
れて、各シート部の抵抗値をコントロールするための導
電性材料としては、液状、粉末状、繊維状、箔状、線状
又はシート状の導電性物質、例えば、カーボンブラック
、金属、例えば/l,Au,Ag,Pt,Cu,Cr,
Ni,Zn,Ti,Pb,Sn,Pdやこれらの化合物
又はNi−Cr合金、又はその他の導電性化合物、例え
ば、酸化インジウムがある.これらの導電性物質のうち
、白色、又は透明性を与える物質が好ましい.導電性物
質の配合量は、その物質に固有の導電性、性状や所望の
導電性の程度を勘案して定められるが、少なくとも5重
量%であるのが好ましく、10〜70重量%であるのが
更に好ましい。
勿論、導電性物質の配合量は、70重量%以下に限定さ
れるものではなく、特に導電性シート部の場合には、所
望のフレキシブルシート性状(強度、屈曲性、外観など
)を有している限り、7.0重量%より多くてもよい。
参考のため、各種材料の固有抵抗値を示すと下記の如く
である。
一材一一一一料一      −n(Ω・cm)天然ア
スファルト      1015〜10I7加硫天然ゴ
ム        1015〜1017ブチルゴム  
       108〜IQI&SBR       
      108ポリイソプレン       10
′5エチレン−プロピレンゴム  1015〜l016
ネオプレン         1010〜1012ウレ
タンゴム 1 0′4〜l OIS 一M二一一」旺−         − (Ω・cm)
ポリエチレンテレフタレート to” ナイロン6          108〜IQI%ナイ
ロン66         108〜10164ポリプ
ロピレン       lQI&ポリ塩化ビニル   
    108〜IQ4ノーメックペーパー     
IQI&木綿            107〜10目
ステンレススチール     10−4〜10″6絶縁
性シート部、および導電性、又は、半導電性シート部の
各々厚さについては、シートのフレキシビリティを川な
わない限り特に限定はないが一般に1ミクロン以上であ
ることが好まし<10〜1000 Lクロンであること
がより好ましいが、勿論これよりも厚くてもよい. 本発明に係るフレキシブルシートは、少なくとも一方の
最外側表面層が導電性又は半導電性シート部からなり(
両外側表面層が導電性シート部からなるのが特に好まし
い)、その下部層又は中間層が全体として絶縁性シート
部からなるか又は絶縁性シート部を一部に含む層から構
成されているシートであってよい。
導電性又は半導電性シート部は静電気帯電防止および、
貫通電磁波を遮蔽する効果があり、この場合絶縁性シー
ト部と導電性シート部とが隣接していなくともよく、そ
の他の層がそれらの層の間に介在していてもよい。しか
し、他の層が介在しない方がより多目的ではある。特に
、両゛外表面に導電性又は半導電性シート部を有するフ
レキシブルシートの場合には、中間層として少なくとも
1層の絶縁性シート部を有するフレキシブルシートであ
っても、大なる効果が得られる。また、このようなフレ
キシブルシートは、いうまでもなく、本発明シート内の
任意の場所に1又はそれ以上の他の材料の層を有してい
てもよい。また、第1図(口)に示す如く、外表面を導
電性又は半導電性シート部2、その下を絶縁性シート部
lとすることもできる。この場合、シ゛一トは上面、下
面の使用時の要求性能に適合した構成を有し、上下面任
意に接触するから、取扱い時のまとねり付き等の問題を
生じないのである.第1図(口)に示す構成を有するフ
レキシブルシートの場合には、前述の効果の他に、表裏
両面を、それぞれ異なる目的の用途に用いることができ
、また他の材料の層を区切って構成すれば電気的に異な
る性能を部分的に要求される用途に用いることもできる
以下に本発明を実施例により説明する。
〔実施例〕
本発明シートの1例を示すと、経糸および緯糸に100
0デニールのポリエステルフィラメントをそれぞれ11
本、からみ糸に1lOデニールのナイロンフィラメント
糸を用い、糸間間隙3.5m−×3.5鋼一の特殊構造
粗目織物を用意し、この織物を、100重量部のポリ塩
化ビニル樹脂、60重量部のジオクチルフタレート、お
よび所定量の安定剤とを含む絶縁加工液に浸漬含浸し、
加工液のピックアップ率100%に絞り、乾燥し、18
0 ’Cでゲル化加熱を施して樹脂を固着させた。これ
によって糸条表面に樹脂被覆層が形成され、糸間間隙が
3.0sa+X3.om−となった絶縁性粗目シートが
形成された.この絶縁性粗目シートの固有抵鳩値はlQ
l&Ω・cmであった。
次に、100重量部のポリ塩化ビニル樹脂と10重量部
の酸化錫粉末とを含み、0.In+s+の厚さと104
〜10&Ω・cmの固有抵抗とを有する透明なフレキシ
ブル導電性シートを形成した.前記絶縁性粗目シートの
両面に、上記透明フレキシブル導電性シートを、カレン
ダーを用いて加熱貼着してフレキシブルシートを製造し
た.得られたフレキシブルシート全体の厚さは約0.5
mmであった.このフレキシブノレシートはそれを通し
て透視可能であり、かつ採光性のすぐれたものであって
、しかも軽量で取扱いの容易なものであった。
このシートを用いて実験室内に簡易ボックスを作り、そ
の中で高周波ミシンによる縫製作業を行ったところ、す
ぐ外側において点灯されていたテレビ画面に全くノイズ
が発生しなかった。比較のため、従来のPvCシートを
用いて同様のテストを行ったところ、テレビ画面に乱れ
を生じた.また、帯電防止加工のみを施した従来のPv
Cシ一トによって行ったテストにおいても同様にテレビ
画面の乱れを生じた。また、繊維性基布として同様目付
の平織布を使用した所、帯電防止および電磁波障害防止
効果は全く同様であったが、出来上ったシートは先の実
施例シートに較べて硬く、カバーフィット性等の面でや
や難点がみられた。
〔発明の効果〕
本発明のフレキシブルシートは、表面における静電気帯
電を防止し、電磁波障害を生ぜず、かつ、表面摩擦のは
げしい用途に使用しても上記の電気特性を耐久性よく保
持することができ、しかも導電性、又は半導電性シート
部を透明なものから選ぶことによって、透視性および採
光性にすぐれたものにすることができるなどの極めて画
期的な複合的効果を奏するものである。従って、このシ
ートにおいて、導電性、又は半導電性シート部は、絶縁
性シート、およびその糸間間隙孔を介して互いに強固に
接着され、しかもフレキシブルで軽量であるから、どの
ような物品に対してもその有する形状のまま被覆するこ
とができ、任意の形状物に縫製して使用することもでき
るから、極めて多種の製品を簡易に供給することを可能
にする。
このため、本発明の電気および電磁波障害防止フレキシ
ブルシートは、多目的の用途にすぐれた適合性を有し、
実用上、極めて価値の高いものである。
【図面の簡単な説明】 第1図(イ)および(口)は、本発明のフレキシブルシ
ートの一例を模式的に示す断面図であり、第2図は本発
明のシートに用いる粗目織物状基布の一例を示す模式図
である。 ■・・・絶縁性シート部、 2・・・導電性又は半導電性シート部、3・・・経糸、
      4・・・緯糸、5・・・からみ糸。 (口) 2・・・導電性又は半導電性シート部 5・・・経糸 4・・・緯糸 5・・・かうみ糸

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.少なくとも1層の電気絶縁性を有するシート部と、
    その少なくとも一面上に形成された導電性、又は半導電
    性シート部とを含んでなり、前記電気絶縁性シート部が
    、少なくともそれぞれ互いに糸間間隙をおいて平行に配
    置された経糸、および緯糸を含む糸条により構成された
    粗目織物状基布と、可撓性重合体材料を主成分として含
    む電気絶縁性被覆層と、を有し、かつ前記電気絶縁性被
    覆層が、前記基布を構成している糸条の少なくとも露出
    表面を被覆している、電気絶縁性粗目シートにより構成
    されている、ことを特徴とする電気、および電磁波障害
    防止フレキシブルシート。
  2. 2.前記導電性又は半導電性シート部の固有抵抗値が1
    0^6Ω・cm以下である特許請求の範囲第1項記載の
    フレキシブルシート。
  3. 3.前記導電性シート部の固有抵抗値が10^5Ω・c
    m以下である特許請求の範囲第2項記載のフレキシブル
    シート。
  4. 4.前記絶縁性シート部の固有抵抗値が10^8Ω・c
    m以上である特許請求の範囲第1項記載のフレキシブル
    シート。
  5. 5.前記絶縁性シート部の固有抵抗値が10^1^0Ω
    ・cm以上である特許請求の範囲第4項記載のフレキシ
    ブルシート。
  6. 6.前記絶縁性シート部の固有抵抗値10^1^0〜1
    0^1^6Ω・cmである特許請求の範囲第5項記載の
    フレキシブルシート。
  7. 7.前記絶縁シート部の両面側に前記導電性又は半導電
    性シート部が積層接着されている、特許請求の範囲第1
    項記載のフレキシブルシート。
  8. 8.前記可撓性重合体材料が電気絶縁性ゴムおよび合成
    樹脂から選ばれた少なくとも1種からなる、特許請求の
    範囲第1項記載のフレキシブルシート。
  9. 9.前記絶縁性ゴムが、天然ゴム、スチレンブタジエン
    ゴム(SBR)、クロルスルホン化ポリエチレンゴム、
    ポリウレタンゴム、ブチルゴム、およびイソプレンゴム
    から選ばれる、特許請求の範囲第8項記載のフレキシブ
    ルシート。
  10. 10.前記絶縁性合成樹脂がポリ塩化ビニル(PVC)
    、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ
    プロピレン、ポリエチレン、ポリアクリロニトリル、ポ
    リエステル、およびポリアミドから選ばれる、特許請求
    の範囲第8項記載のフレキシブルシート。
  11. 11.前記導電性又は半導電性シート部が、ゴムおよび
    合成樹脂より選ばれた少なくとも1種からなるマトリッ
    クス成分と、このマトリックス成分中に含有されている
    導電性物質とを含んでなる、特許請求の範囲第1項記載
    のフレキシブルシート。
  12. 12.前記導電性物質の含有量が前記導電性又は半導電
    性シート部に対し少なくとも5重量%である、特許請求
    の範囲第11項記載のフレキシブルシート。
  13. 13.前記導電性物質の含有量が、10〜70重量%で
    ある、特許請求の範囲第12項記載のフレキシブルシー
    ト。
  14. 14.前記導電性物質が、カーボンブラック、導電性金
    属、導電性合金および導電性金属化合物から選ばれる、
    特許請求の範囲第11項記載のフレキシブルシート。
  15. 15.前記粗目織物状基布が、互いに平行に配列された
    多数の経糸からなる経糸層と、前記経糸と直交するよう
    に、互いに平行に配列された多数の緯糸からなる緯糸層
    と、前記経糸と緯糸とを、それらの交差点においてから
    み結合するからみ糸とからなる、特許請求の範囲第1項
    記載のフレキシブルシート。
  16. 16.前記絶縁性被覆層が、前記基布中の糸条の露出表
    面のみを被覆し、かつ前記糸条の交差点を包み込んで一
    体に結着している、特許請求の範囲第1項記載のフレキ
    シブルシート。
  17. 17.前記絶縁性被覆層が、前記基布を構成している糸
    条の全表面を被覆している、特許請求の範囲第1項記載
    のフレキシブルシート。
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