JPH02227313A - サスペンションの圧力制御装置 - Google Patents

サスペンションの圧力制御装置

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JPH02227313A
JPH02227313A JP4951389A JP4951389A JPH02227313A JP H02227313 A JPH02227313 A JP H02227313A JP 4951389 A JP4951389 A JP 4951389A JP 4951389 A JP4951389 A JP 4951389A JP H02227313 A JPH02227313 A JP H02227313A
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Koichi Kokubo
浩一 小久保
Satoshi Osanawa
智 長縄
Shuichi Takema
修一 武馬
Toshio Yuya
油谷 敏男
Toshio Onuma
敏男 大沼
Takashi Yonekawa
米川 隆
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は車両サスベンジ、ヨンの圧力制御に関し、特に
、車両運転状態の変化等による車体姿勢の変化を抑制す
るようにサスペンション圧を制御する装置に関する。
(従来の技術) 例えば実公昭62−38402号公報には、操舵角速度
をセンサで検出して、車速が設定値以上でしかも操舵角
速度が設定値以上のときにサスペンションの減衰力又は
ばね力を増大させるサスペンション圧力制御が提案され
ている。
また、例えば特開昭63−106133号公報には、操
舵角および操舵角速度より車両の旋回パターンを判別し
て、これに対応してゲインを変更し、該ゲインおよび車
両の横加速度に対応してサスペンション圧を定める旋回
時のサスペンション圧制御が提案されている。
(発明が解決しようとする課題) これらの圧力制御では、車速センサ、車高センサ、操舵
角速度センサ、前後加速度センサ、横加速度センサ等の
検出値の読取り(サンプリング)、読取値に基づいた微
分値、積分値等の演算、ならびに、読取値および演算値
に基づいたサスペンション圧の補正を一定周期(サンプ
リング周期)で行なう。
すなわち一定周期でセンサ等の状態および検出値を例え
ばCPU (マイクロプロセッサ)に読込む、−回の読
込みを終了するたびに、読込み値から微分値、積分値等
を算出して、読込み値を含む所要パラメータを整えて車
両走行状態および車体姿勢を判断して、これに対応して
サスペンション圧(又は減衰力)補正量を算出し、この
補正をサスペンション圧又は減衰力に加える。
ところで、車体姿勢変化に関連する車両運転状態(路面
状態や風等の外乱も含む)のバラエティは極く広く、車
両が停止(静止)している安定性が高い状態から、高速
走行かつ急操舵などのきわめて不安定かつ変化が速い状
態までの広がりがある。車両が停止(静止)していると
きにはしたがって、サスペンション圧補正は比較的に緩
やかな速度(長サンプリング周期)で十分である。しか
し高速走行かつ急操舵の場合には、サスペンション圧補
正は可及的に速く(短サンプリング周期で)なければ、
サスペンション圧補正が車体姿勢変化に間に合わない。
このような問題は、各種センサの検出状態および検出値
に基づいて、車体姿勢変化の緩急を予測的に検知し、こ
れに対応してサンプリング周期を長、短に切換えること
により一応改善される。しかしながら、長周期に設定し
ているとき、読取タイミングの間で運転状態が変わった
ときに、その検知が遅過ぎて、各種センサの検出状態お
よび検出値が、車体姿勢の緩変化を示すものから急変化
を示すものに変わってから、これを検知するまでに時間
遅れを生じ、急変化対応の圧力補正動作に入るまでに遅
れを生ずる。これを改善するために、常時短周期で圧力
補正動作を行なうようにすれば良いかであるが、このよ
うにすると、車体姿勢の安定性が高い状態では、1サン
プリング周期(1制御周期)での圧力補正値が小さく、
圧力補正量の演算がデジタルであるので、短周期で最小
単位程度の圧力の増減が頻繁に生じ、圧力制御システム
の機構要素に比較的に周波数が高い振動的な動作をもた
らし1機構要素の耐久性が低下しまた発振的な機械音や
圧力振動をもたらすおそれがある。
しかも、このような問題の発生を回避しかつ、常時連続
して1サイクル分のサスペンション圧補正演算および補
正出力を完遂できるサンプリング周期は、高速走行かつ
急操舵の場合などのときに要する応答速度と対比して、
長過ぎるものとなる。
本発明は、車体姿勢の予測される変化速度に対応した速
度でサスペンション圧補正動作を行なうと共に、車体姿
勢の安定性が高い状態から車体姿勢の変化が急となる状
態への変化時のサスペンション圧補正動作の遅れを防止
することを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明の圧力制御装置は、供給される圧力に応じて伸縮
するサスペンション(loOfr)に圧力流体を供給す
るための圧力源(1);圧力源(1)とサスペンション
(100fr)の間にあって、サスペンション圧を目標
圧に定める圧力、制御手段(80fr) Hサスペンシ
ョン(100fr)により支持された車体の高さ(DF
L)を検出する高さ検出手段(15fr) ;車両走行
速度(Vs)を検出する速度検出手段(25,17))
 :車体に加わる前後加速度(Pg)および横加速度(
Rg)を検出する加速度検出手段(16p、16r) 
;ステアリングシャフトの操舵を検出する操舵検出手段
(26,17) ;基準高さを指定する高さ指示情報(
He)を発生する指示手段(17) ;速度検出手段(
25,17) 、加速度検出手段(16p、16r)お
よび操舵検出手段(26,17)の検出情報に基づいて
、所定周期dtで車体にワープ変化をもたらすワープ変
動走行モード(1=31415Lピツチング/ローリン
グ変化をもたらすピッチング/ローリング変動走行モー
ド(i=4.5.6)、および、安定走行モード(i=
7.8)を検出するモード検出手段(17) ;モード
検出手段(17)が安定走行モードを検出している(i
=7.8)ときはdtより大なる第1周期(dtX7,
8)で、高さ指示情報(Ht)が指示する基準高さに対
する高さ検出手段(15fr)が検出した高さの偏差(
HT −D)IT)を補償する第1圧力補正情報(54
)を導出し、ピッチング/ローリング変化走行モードを
検出している(i=4.5.6)ときはdt以上第1周
期以下の第2周期(dt、 X 4,5,6)で、第1
圧力補正情報を導出するのに加えてピッチング/ローリ
ングを補償する圧力補正情報を導出してこれを第1圧力
補正情報に加えた第2圧力補正情報を導出し、ワープ変
動走行モードを検出しているとき(x==3.4.5)
にはdt以上第1周期未満の第3周期(dt x 3,
4.5)で、第2圧力補正情報を導出するのに加えてワ
ープを補償する圧力補正情報を導出してこれを第2圧力
補正情報に加えた第3圧力補正情報を導出する演算手段
(17) :および、演算手段(17)が導出した圧力
補正情報が指示する圧力補正をサスペンションに加える
ように圧力制御手段(80fr)を電気付勢する電気付
勢手段(32,33):を備える。なお、カッコ内の記
号は1図面に示し後述する実施例の対応要素に付した記
号又は対応する検出、演算値に付した記号である。
(作用) これによれば、dt同周期、センサ等の状態および検出
値がモード検出手段(17)に読込まれて、モードが判
定される。しかして、判定したモードが車体にワープ変
゛化をもたらすような、姿勢変化が急速と予測されるワ
ープ変動走行モードのときには、dt以上第1周期未満
の第3周期(dt、X3,4゜5)で、姿勢変化が緩や
かと予測される安定走行モードのときには、dtより大
なる第1周期(dt、 X 7 。
8)で、演算手段(17)が、姿勢変化を補償(抑制)
する圧力補正情報を算出し、電気付勢手段(32,33
)が、この圧力補正情報が指示する圧力補正をサスペン
ションに加えるように圧力制御手段(80fr)を電気
付勢する。
したがって、ワープ変動走行モードでは、短い第3周期
でサスペンション圧力補正が実行され、安定走行モード
では、長い第1周期でサス、ペンション圧力補正が実行
されて、車高姿勢の予測される変化速度に対応した速度
でサスペンション圧補正動作が行なわれる。
安定走行モードのサスペンション圧補正動作を行なって
いるときでも(安定走行モードの更新演算タイミングに
なる迄でも)、モード検出手段(17)が第3周期以下
であって第1周期よりも短いdt、周期でセンサ等の状
態、検出値等を読込んでモードを判定し、モードが切換
わるとこれに対応して演算手段(17)が補正値を切換
ねり後のモードに対応した圧力補正値を算出して電気付
勢手段(32,33)が。
この圧力補正情報が指示する圧力補正をサスペンション
に加えるように圧力制御手段(80fr)を電気付勢す
る。
したがって、モード更新遅れがdt以内となり。
従来のモード切換え遅れが大幅に短縮する。すなわち、
車体姿勢の安定性が高い状態から車体姿勢の変化が急と
なる状態への変化時のサスペンション圧補正動作の遅れ
が低減する。
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の
実施例の説明より明らかになろう。
(実施例) 第1図に、車体支持装置の機構概要を示す、油圧ポンプ
Iは、ラジアルポンプであり、エンジンルームに配設さ
れ、車両上エンジン(図示せず)によって回転駆動され
て、リザーバ2のオイルを吸入して、所定以上の回転速
度で、高圧ポート3に所定流量でオイルを吐出する。
サスペンション給圧用のラジアルポンプの高圧ポート3
には、脈動吸収用のアキュムレータ4゜メインチエツク
バルブ50およびリリーフバルブ60mが接続されてお
り、メインチエツクバルブ50を通して、高圧ポート3
の高圧オイルが高圧給管8に供給される。
メインチエツクバルブ50は、高圧ポート3が高圧給管
8の圧力よりも低いときには、高圧給管8から高圧ポー
ト3へのオイルの逆流を阻止する6リリ一フバルブ60
mは、高圧ポート3の圧力が所定圧以上になると高圧ポ
ート3を、リザーバ2への戻り油路の1つである、リザ
ーバリターン管11に通流として、高圧ポート3の圧力
を実質上定圧力に維持する。
高圧給管8には、前輪サスペンション100f L 。
100frに高圧を供給するための前輪高圧給管6と。
後輪サスペンション100rL、 100rrに高圧を
供給するための後輪高圧給管9が連通しており、前輪高
圧給管6にはアキュムレータ7(前軸用)が。
後輪高圧給管9にはアキュムレータ10(後輪用)が連
通している。
前輪高圧給管6には、オイルフィルタを介して圧力制御
弁80frが接続されており、この圧力制御弁80fr
が、前輪高圧給管6の圧力(以下前輪ライン圧)を、所
要圧(その電気コイルの通電電流値に対応する圧カニサ
スペンション支持圧)に調圧(降圧)してカットバルブ
70frおよびリリーフバルブ60frに与える。
カットバルブ70frは、前輪高圧給管6の圧力(前軸
側ライン圧)が所定低圧未満では、圧力制御弁80fr
の(サスペンションへの)出力ポート84と、サスペン
ション100frのショックアブソーバ101frの中
空ピストンロッド102frとの間を遮断して、ピスト
ンロッド102fr(ショックアブソーバ101fr)
から圧力制御弁80frへの圧力の抜けを防止し、前輪
側ライン圧が所定低圧以上の間は、圧力制御弁80fr
の出力圧(サスペンション支持圧)をそのままピストン
ロッド102frに供給する。
リリーフバルブ60frは、ショックアブソーバ101
frの内圧を上限値以下に制限する。すなわち、圧力制
御弁80frの出力ポート84の圧力(サスペンション
支持圧)が所定高圧を越えると出力ポート84を、リザ
ーバリターン管11に通流として、圧力制御弁80fr
の出力ポートの圧力を実質上所定高圧以下に維持する。
リリーフバルブ60frは更に、路面から前右車軸に突
き上げ衝撃があってショックアブソーバ101frの内
圧が衝撃的に上昇するとき、この衝撃の圧力制御弁80
frへの伝播を緩衝するものであり、ショックアブソー
バ101frの内圧が衝撃的に上昇するときショックア
ブソーバ101frの内圧を、ピストンロッド100f
rおよびカットバルブを介して、リザーバリターン管1
1に放出する。
サスペンション100frは、大略で、ショックアブソ
ーバ101frと、懸架用コイルスプリング119fr
で構成されており、圧力制御弁80frの出力ポート8
4およびピストンロッド102frを介してショックア
ブソーバ101fr内に供給される圧力(圧力制御弁8
0frで調圧された圧カニサスペンション支持圧)に対
応した高さ(前右車軸に対する)に車体を支持する。
ショックアブソーバ101frに与えられる支持圧は、
圧力センサ13frで検出され、圧力センサ13frが
、検出支持圧を示すアナログ信号を発生する。
サスペンション100fr近傍の車体部には、車高セン
サ15frが装着されており、車輪センサ15frのロ
ータに連結したリンクが前右車輪の車輪に結合されてい
る。
車高センサ15frは、前右車輪部の車高(車輪に対す
る車体の高さ)を示す電気信号(デジタルデータ)を発
生する。
上記と同様な、圧力制御弁80fL、カットバルブ70
f L 、リリーフバルブ60fL、車高センサ15f
 Lおよび圧力センサ13fLが、同様に、前左車軸部
のサスペンション100fLに割り当てて装備されてお
り、圧力制御弁gof Lが前輪高圧給管6に接続され
て、所要の圧力(支持圧)をサスペンション100f 
Lのショックアブソーバ101f Lのピストンロッド
102f Lに与える。
上記と同様な、圧力制御弁80rr 、カットバルブ7
0rr 、リリーフバルブ60rr r車高センサ15
rrおよび圧力センサ13rrが、同様に、後右車輪部
のサスベンジ1ン100rrに割り当てて装備されてお
り、圧力制御弁80rrが後輪高圧給管9に接続されて
、所要の圧力(支持圧)をサスペンション100rrの
ショックアブソーバ101rrのピストンロッド102
rrに与える。
更に上記と同様な、圧力制御弁80r L tカットバ
ルブ70rし、リリーフバルブ60rL+車高センサ1
5r Lおよび圧力センサ13rLが、同様に、前左車
軸部のサスペンション100r Lに割り当てて装備さ
れており、圧力制御弁gOr Lが後輪高圧給管9に接
続されて、所要の圧力(支持圧)をサスペンション10
0r Lのショックアブソーバ101r Lのピストン
ロッドIQ2r Lに与える。
この実施例では、エンジンが前輪側に装備されており、
これに伴って油圧ポンプ1が前輪側(エンジンルーム)
に装備され、油圧ポンプ1から後輪側サスペンション1
00rr 、 100r Lまでの配管長が、油圧ポン
プ1から前軸側サスペンション100fr。
100f Lまでの配管長よりも長い、したがって、配
管路による圧力降下は後輪側において大きく、仮に配管
に油漏れなどが生じた場合、後軸側の圧力低下が最も大
きい、そこで、後輪高圧給管9に、ライン圧検出用の圧
力センサ13rmを接続している。
一方、リザーバリターン管11の圧力はリザーバ2側の
端部で最も低く、リザーバ2から離れる程、圧力が高く
なる傾向を示すので、リザーバリターン管11の圧力も
後輪側で、圧力センサ13rtで検出するようにしてい
る。
後輪高圧給管9には、バイパスバルブ120が接続され
ている。このバイパスバルブ120は、その電気コイル
の通電電流値に対応する圧力に、高圧給管8の圧力を間
圧する(所要ライン圧を得る)ものである、また、イグ
ニションスイッチが開(エンジン停止:ポンプ1停止)
になったときには、ライン圧を実質上零(リザーバリタ
ーン管11を通してリザーバ2の大気圧)にして(この
ライン圧の低下により、カットバルブ70 f r +
 70 f L +70rr 、 70r Lがオフと
なって、ショックアブソーバの圧力抜けが防止される)
、エンジン(ポンプ1)再起動時の負荷を軽くする。
第2図に、サスペンション100frの拡大縦断面を示
す。ショックアブソーバ101frのピストンロッド1
02frに固着されたピストン103が、内筒104内
を、大略で上室105と下室106に2区分している。
カットバルブ70frの出力ポートより、サスペンショ
ン支持圧(油圧)がピストンロッド102frに供給さ
れ、この圧力が、ピストンロッド102frの側口10
7を通して、内筒104内の上室105に加わり、更に
ピストン103の上下貫通口108を通して下室106
に加わる。この圧力と、ピストンロッド102frの横
断面積(ロッド半径の2乗×π)の積に比例する支持圧
がピストンロッド102frに加わる。
内筒104の下室106は、減衰弁装置109の上空間
110に連通している。減衰弁装置109の上空間は、
ピストン111で下室112と上室113に区分されて
おり、下室112には減衰弁装置109を通して上空間
110のオイルが通流するが、上室113には高圧ガス
が封入されている。
前右車軸の突上げ上昇により、相対的にピストンロッド
102frが内筒104の下方に急激に進入しようとす
ると、内筒104の内圧が急激に高くなって同様に上空
間110の圧力が下室112の圧力より急激に高くなろ
うとする。このとき、減衰弁装置109の、所定圧力差
以上で上空間110から下室112へのオイルの通流は
許すが、逆方向の通流は阻止する逆止弁を介してオイル
が上空間110から下室112に流れ、これによりピス
トン111が上昇し、車輪より加わる衝撃(上方向)の
ピストンロッド102frへの伝播を緩衝する。すなわ
ち、車体への、車輪衝撃(玉突上げ)の伝播が緩衝され
る。
前右車軸の急激な落込みにより、相対的にピストンロッ
ド102frが内筒104より上方に抜けようとすると
、内筒104の内圧が急激に低くなって同様に上空間1
10の圧力が下室112の圧力より急激に低くなろうと
する。このとき、減衰弁装置109の、所定圧力差以上
で下室112から上空間110へのオイルの通流は許す
が、逆方向の通流は阻止する逆止弁を介してオイルが下
室112から上空間110に流れ。
これによりピストン111が降下し、車輪より加わる衝
撃(下方向)のピストンロッド102frへの伝播を緩
衝する。すなわち、車体への、車軸衝撃(下落込み)の
伝播が緩衝される。
なお、車高上げなどのためにショックアブソーバ101
frに加えられる圧力が上昇するに従がい、下室112
の圧力が上昇して、ピストン111が上昇し、ピストン
111は、車体荷重に対応した位置となる。
駐車中など、内筒104に対するピストンロッド102
frの相対的な上下動がないときには、内筒104とピ
ストンロッド102frの間のシールにより、内筒10
4より外筒114内へのオイルの漏れは実質上無い、し
かし、ピストンロッド102frの上下動負荷を軽くす
るため、該シールは、ピストンロッド102frが上下
動するときには、わずかなオイル漏れを生ずる程度のシ
ール特性を有するものとされている。外筒114に漏れ
たオイルは、外筒114を通して、大気解放のドレイン
14fr(第1図)を通して、第2のリターン管である
ドレインリターン管12(第1図)を通して、リザーバ
2に戻される。リザーバ2には、レベルセンサ28(第
1図)が装備されており、レベルセンサ28は、リザー
バ2内オイルレベルが下限値以下のとき、これを示す信
号(オイル不足信号)を発生する。
他のサスペンション100f L 、 100rrおよ
び100rLの構造も、前述のサスペンション100f
rの構造と実質上同様である。
第3図に、圧力制御弁80frの拡大縦断面を示す。
スリーブ81には、その中心にスプール収納穴が開けら
れており、スプール収納穴の内面に、ライン圧ポート8
2が連通ずるリング状の溝83および低圧ポート85が
連通ずるリング状の溝86が形成されている。これらの
リング状の溝83と86の中間に、出力ポート84が開
いている。スプール収納穴に挿入されたスプール90は
、その側周面中間部に、溝83の右縁と溝86の左縁と
の距離に相当する幅のリング状の溝91を有する。スプ
ール90の左端部には、弁収納六が開けられており、こ
の弁収納穴は溝91と連通している。該弁収納穴には、
圧縮コイルスプリング92で押された弁体93が挿入さ
れている。
この弁体93は中心に貫通オリフィスを有し、このオリ
フィスにより、溝91の空間(出力ポート84)と、弁
体93および圧縮コイルスプリング92を収納した空間
とが連通している。したがって、スプール90は、その
左端において、出力ポート84の圧力(調圧した、サス
ペンション100frへの圧力)を受けて、これにより
、右に駆動される力を受ける。なお、出力ポート84の
圧力が衝撃的に高くなったとき、これにより圧縮コイル
スプリング92の押し力に抗して弁体93が左方に移動
して弁体93の右端に緩衝空間を生じるので、出力ポー
ト84の衝撃的な上昇のとき、この衝撃的な上昇圧はす
ぐにはスプール90の左端面には加わらず、弁体93は
、出力ポート84の衝撃的な圧力上昇に対して、スプー
ル90の右移動を緩衝する作用をもたらす。また逆に、
出力ポート84の衝撃的な圧力降下に対して、スプール
90の左移動を緩衝する作用をもたらす。
スプール90の右端面には、オリフィス88fを介して
高圧ボート87に連通した目標圧空間88の圧力が加わ
り、この圧力により、スプール90は、左に駆動される
力を受ける。高圧ボート87には、ライン圧が供給され
るが、目標圧空間88は、流路94を通して低圧ポート
89に連通しており、この流路94の通流開口を、ニー
ドル弁95が定める。ニードル弁95が流路94を閉じ
たときには、オリフィス88fを介して高圧ボート87
に連通した目標圧空間88の圧力は、高圧ボート87の
圧力(ライン圧)となり、スプール90が左方に駆動さ
れ、これにより、スプール90の溝91が溝83(ライ
ン圧ポート82)と連通し、溝91(出力ポート84)
の圧力が上昇し、これが弁体93の左方に伝達し、スプ
ール90の左端に、右駆動力を与える。ニードル弁95
が流路94を全開にしたときには、目標圧空間88の圧
力は、オリフィス88fにより絞られるため高圧ボート
87の圧力(ライン圧)よりも大幅に低下し、スプール
90が右方に移動し、これにより、スプール90の溝9
1が溝86(低圧ボート85)と連通し、溝91(出力
ポート84)の圧力が低下し、これが弁#:93の左方
に伝達し、スプール90の左端の右駆動力が低下する。
このようにして、スプール90は、目標圧空間80の圧
力と出力ポート84の圧力がバランスする位置となる。
すなわち、目標圧空間88の圧力に実質上比例する圧力
が、出力ポート84に現われる。
目標圧空間88の圧力は、ニードル弁95の位置により
定まりこの圧力が、流路94に対するニードル弁95の
距離に実質上反比例するので、結局、出力ポート84に
は、ニードル弁95の距離に実質上反比例する圧力が現
われる。
ニードル弁95は磁性体の固定コア96を貫通している
。固定コア96の右端は、截頭円錐形であり、この右端
面に磁性体プランジャ97の有底円錐穴形の端面が対向
している。ニードル弁95は、このプランジャ97に固
着されている。固定コア96およびプランジャ97は、
電気コイル99を巻回したボビンの内方に進入している
電気コイル99が通電されると、固定コア96−磁性体
ヨーク98a−磁性体端板98b−プランジャ97−固
定コア96のループで磁束が流れて、プランジャ97が
固定コア96に吸引されて左移動し、ニードル弁95が
流路94に近づく(前記距離が短くなる)、ところで、
ニードル弁95の左端は目標圧空間88の圧力を右駆動
力として受け、ニードル弁95の右端は、大気解放の低
圧ボート98cを通して大気圧であるので、ニードル弁
95は、目標圧空間88の圧力により、その圧力値(こ
れはニードル弁95の位置に対応)に対応する右駆動力
を受け、結局、ニードル弁95は流路94に対して、電
気コイル99の通電電流値に実質上反比例する距離とな
る。このような電流値対距離の関係をリニアにするため
に、上述のように、固定コアとプランジャの一方を截頭
円錐形とし、他方を、これと相対応する有底円錐穴形と
している。
以上の結果、出力ポート84には、電気コイル99の通
電電流値に実質上比例する圧力が現われる。
この圧力制御弁80frは、通電電流が所定範囲内で。
それに比例する圧力を出力ポート84に出力する。
第4図に、カットバルブ70frの拡大縦断面を示す。
バルブ基体71に開けられたバルブ収納穴には、ライン
圧ポート72.調圧入カポ−ドア3.排油ボート74お
よび出力ポードア5が連通している。ライン圧ポート7
2と調圧入力ポードア3の間はリング状の第1ガイド7
6で区切られ、調圧入力ポードア3と出力ポードア5の
間は、円筒状のガイド77a 、 77bおよび77c
で区切られている。排油ポート74は、第2ガイド77
cの外周のリング状溝と連通し、第2ガイド77a 、
 77bおよび77cの外周に漏れたオイルをリターン
管路11に戻す。
第1および第2ガイド76 、77a〜77cを、圧縮
コイルスプリング79で左方に押されたスプール78が
通っておりスプール78の左端面にライン圧が加わる。
スプール78の左端部が進入した、第2ガイド77cの
中央突起の案内孔は、第2ガイド77cの外周のリング
状の溝および排油ポート74を通してリターン管11に
連通している。ライン圧が所定低圧未満では第4図に示
すように、圧縮コイルスプリング79の反発力でスプー
ル78が最左方に駆動されており、出力ポードア5と調
圧入力ポードア3の間は、スプール78が第2ガイド7
7aの内聞口を全閉していることにより、遮断されてい
る。ライン圧が所定低圧以上になるとこの圧力により圧
縮コイルスプリング79の反発力に抗してスプール79
が右方に駆動され始めて、所定低圧より高い圧力でスプ
ール79が最右方に位置(全開)する、すなわち、スプ
ール78が第2ガイド77aの内聞口より右方に移動し
調圧入力ポードア3が出力ポードア5に連通し、ライン
圧(ライン圧ポート72)が所定低圧まで上昇したとき
カットバルブ70frは、調圧入力ポードア3(圧力制
御弁80frの調圧出力)と出力ポードア5(ショック
アブソーバ101fr)の間の通流を始めて、ライン圧
(ボート72)が更に上昇すると、調圧入力ポードア3
(圧力制御弁80frの調圧出力)と出力ポードア5(
ショックアブソーバ1o1fr)の間を全開とする。ラ
イン圧が低下するときには、この逆となり、ライン圧が
所定低圧未満になると、出力ポードア5(ショックアブ
ソーバ101fr)が、調圧入力ポードア3(圧力制御
弁80frの調圧出力)から完全に遮断される。
第5図に、リリーフバルブ60frの拡大縦断面を示す
、バルブ基体61のバルブ収納穴に、入力ポートロ2と
低圧ポート63が開いている。該バルブ収納穴には、円
筒状の第1ガイド64と第2ガイド67が挿入されてお
り、入力ポートロ2は、フィルタ65を通して、第1ガ
イド64の内空間と連通している。第1ガイド64には
、中心部にオリフィスを有する弁体66が挿入されてお
り、この弁体66は、圧縮コイルスプリング66aで左
方に押されている。第1ガイド64の、弁体66および
圧縮コイルスプリング66aを収納した空間は、弁体6
6のオリフィスを通して、入力ポートロ2と連通してお
り、また、ばね座66bの開口を通して、第2ガイド6
7の内空間と連通ずる。円錐形状の弁体68が、圧縮コ
イルスプリング69の反発力で左に押されて、ばね座6
6bの上記開口を閉じている。入力ポートロ2の圧力(
制御圧)が所定高圧未満のときには、弁体66のオリフ
ィスを通して入力ポートロ2に連通した、コイルスプリ
ング66a収納空間の圧力が、圧縮コイルスプリング6
9の反発力よりも相対的に低いため、弁体68が、第5
図に示すように、弁座66bの中心開口を閉じており、
したがって、出力ポートロ2は、低圧ポート63と穴6
7aを通して連通した、第2ガイド67の内空間とは遮
断されている。すなわち、出力ポートロ2は、低圧ボー
ト63から遮断されている。
入力ポートロ2の圧力(制御圧)が所定高圧に上昇する
と、この圧力が弁体66のオリフィスを通して弁座66
bの中心開口に加わり、弁体68がこの圧力で右駆動さ
れ始めて、入力ポートロ2の圧力が更に上昇すると、弁
体68が最右方に駆動される。すなわち、入力ポートロ
2の圧力が、低圧ポート63に放出され、制御圧が所定
高圧程度以下に抑制される。
なお、入力ポートロ2に衝撃的に高圧が加わると、弁体
66が右駆動されて、入力ポートロ2が第1ガイド64
の側口64aを通して基体61のバルブ収納空間に連通
して低圧ポート63に通通し、この流路面積が大きいの
で、出力ポートロ2の急激な圧力上昇(圧力衝撃)が緩
衝される。
第6図に、メインチエツクバルブ50の拡大縦断面を示
す、バルブ基体51に開けられたバルブ収納穴には入力
ポート52と出力ポート53が連通している。バルブ収
納穴には有底円筒状の弁座54が収納されており、弁座
54の通流口55を、圧縮コイルスプリング56で押さ
れたボール弁57が閉じているが、入力ポート52の圧
力が出力ポート53の圧力より高いとき、ボール弁57
が入力ポート52の圧力で右方に押されて通流口55を
開く、すなわち、入力ポート52から出力ボート53方
向にはオイルが通流する。しかし、出力ポート53の圧
力が入力ポート52の圧力よりも高いときには、ボール
弁57が通流口を閉じるので、出力ポート53から入力
ボート52方向にはオイルは通流しない。
第7図に、バイパスバルブ120の拡大縦断面を示す、
入力ポート121は、第1ガイド123の内空間と連通
しており、該内空間に、圧縮コイルスプリング124b
で左方に押された弁体124aが収納されている。この
弁体124aは、左端面中央にオリフィスを有し、この
オリフィスを通して、入力ポート121が第1ガイド1
23の内空間と連通している。該内空間は、流路122
bを通して低圧ポート122と連通するが、この流路1
22bがニードル弁125で開閉される。
ニードル弁125〜電気コイル129でなる、ソレノイ
ド装置は、第3図に示すニードル弁95〜電気コイル9
9でなるソレノイド装置と同一構造および同一寸法のも
の(圧力制御弁とバイパス弁に共用の設計)であり、オ
リフィス122bに対するニードル弁125の距離が電
気コイル129の通電電流値に実質上反比例する。オリ
フィス122bの通流開度が、この距離に反比例するの
で、入力ポート121から弁体124aのオリフィスを
通り第1ガイド123の内空間を通ってオリフィス12
2bを通って低圧ポート122に抜けるオイル流量が、
弁体124aの左端面のオリフィスの前後差圧に比例す
る。
以上の結果、入力ポート121の圧力は、電気コイル1
29の通電電流値に実質上比例する圧力となる。このバ
イパスバルブ120は、入力ポート121の圧力(ライ
ン圧)を、通電電流が所定範囲内で、それに比例する圧
力とする。また、イグニションスイッチがオフ(エンジ
ン停止:ポンプ1停止)のときには、電気コイル129
の通電が停止されることにより、ニードル弁125が最
右方に移動し、入力ポート121(ライン圧)がリター
ン圧近くの低圧となる。
入力ポート121の圧力が衝撃的に上昇するときには、
この圧力を左端面に受けて弁体124aが右方に駆動さ
れて、低圧ポート122に連通した低圧ボート122a
が、入力ポート121に連通する。低圧ポート122a
は比較的に大きい開口であるので、入力ポート21の衝
撃的な上昇圧は即座に低圧ポート122aに抜ける。
リリーフバルブ60eは、前述のリリーフバルブ60f
rの構造と同じ構造であるが、円錐形状の弁体(68:
第5図)を押す圧縮コイルスプリング(69)が、ばね
力が少し小さいものとされており、入力ポート(62)
の圧力(高圧ボート3の圧力)が、リリーフバルブ60
frがその入力ポートロ2の圧力を低圧ポート63に放
出する圧力よりも少し低い圧力である所定高圧未満のと
きには、出力ポート(62)は、低圧ポート(63)か
ら遮断されている。入力ポート(62)の圧力が所定高
圧以上になると、弁体(68)が最右方に駆動される。
すなわち、入力ポート(62)の圧力が、低圧ポート(
63)に放出され、高圧ポート3の圧力が所定高圧以下
に抑制される。
以上の構成により、第1図に示す車体支持装置において
、メインチエツクバルブ50は、高圧ポート3から高圧
給管8へのオイルは供給するが、高圧給管8から高圧ポ
ート3への逆流は阻止する。
リリーフバルブ60+aは、高圧ポート3の圧力すなわ
ち高圧給管8の圧力を所定高圧以下に抑制し、高圧ポー
ト3の圧力が衝撃的に上昇するとき、それをリターン管
11に逃して、高圧給管8への衝撃的な圧力の伝播を緩
衝する。
バイパスバルブ120は、後輪高圧給管9の圧力を、所
定の範囲内で実質上リニアにコントロールし、定常時に
は後輪高圧給管9の圧力を所定定圧に維持する。この定
圧制御は、圧力センサ13r■の検出圧を参照したバイ
パスバルブ120の通電電流値制御による行なわれる6
また、後輪サスペンションに衝撃的な圧力上昇があると
きには、それをリターン管11に逃がして高圧給管8へ
の伝播を緩衝する。更には、イグニションスイッチが開
(エンジン停止:ポンプ1停止)のときには1通電が遮
断されて、後輪高圧給管9をリターン管11に通流とし
て、後輪高圧給管9(高圧給管8)の圧力を抜く。
圧力制御弁80fr、80f L 、80rr、80r
 Lは、サスペンション圧力制御により、所要の支持圧
をサスペンションに与えるように、電気コイル(99)
の通電電流値が制御され、該所要の支持圧を出力ポート
(84)に出力する。出方ボート(84)へ、サスペン
ションからの衝撃圧が伝播するときには、これを緩衝し
て、圧力制御用のスプール(91)の乱調(出力圧の乱
れ)を抑制する。すなわち安定して所要圧をサスペンシ
ョンに与える。
カットバルブ70fr、70f L 、70rr、70
r Lは、ライン圧(前軸高圧給管6.後輪高圧給管9
)が所定低圧未満のときには、サスペンション給圧ライ
ン(圧力制御弁の出力ポート84とサスペンションの間
)を遮断して、サスペンションよりの圧力の抜けを防止
し、ライン圧が所定低圧以上のときに、給圧ラインを全
開通流とする。これにより、ライン圧が低いときのサス
ペンション圧の異常低下が自動的に防止される。
リリーフバルブ60fr、60f L 、60rr、6
0r Lは、サスペンション給圧ライン(圧力制御弁の
出力ポート84とサスペンションの間)の圧力(主にサ
スペンション圧)を高圧上限値未満に制限し、車軸の突
上げ、高重量物の搭載時の投げ込み等により、給圧ライ
ン(サスペンション)に衝撃的な圧力上昇があるときに
はこれをリターン管11に逃がし、サスヘンジョンの衝
撃を緩和すると共にサスペンションに接続された油圧ラ
インおよびそれに接続された機械要素の耐久性を高める
第8図に、車両に搭載された各種スイッチおよびセンサ
の状態に対応して、車両の運転状態、姿勢等を判定しこ
れに対応して第1図に示す各サスペンションの所要圧力
を、車体姿勢を所望のものとするものに設定する電気制
御系の構成概要を示す。
前述の車高センサ15f L +15fr、15r L
 、15rrには、ローパスフィルタ311が接続され
ており、ローパスフィルタ311が、車高センサそれぞ
れの車高検出信号(アナログ信号)の高周波(ノイズ)
分を遮断し、かつ比較的に周波数が高い振動分を平滑化
し、このように整形された車高信号を増幅器301が所
定のレベル範囲に増幅して、A/D変換器(IC)29
1に与える。
各サスペンションの油圧を検出する圧力センサ13f 
L 、13fr、13r L 、13rrには、ローパ
スフィルタ312が接続されており、このローパスフィ
ルタ312が、圧力センサそれぞれの圧力検出信号(ア
ナログ信号)の高周波(ノイズ)分を遮断し、かつ比較
的に周波数が高い振動分を平滑化し、このように整形さ
れた圧力信号を増幅器302か所定のレベル範囲に増幅
して、A/D変換器(IC)292に与える。
後輪高圧給管9の圧力を検出する圧力センサ13rmお
よびリターン管11の後輪側の圧力を検出する圧力セン
サ13rシには、ローパスフィルタ313が接続されて
おり、このローパスフィルタ313が、圧力センサそれ
ぞれの圧力検出信号(アナログ信号)の高周波(ノイズ
)分を遮断し、かつ比較的に周波数が高い振動分を平滑
化し、このように整形された圧力信号を増幅器303が
所定のレベル範囲に増幅して、A/D変換器(IC)2
9aに与える。
また、車両に搭載された車両前後方向の縦加速度(+:
加速度、−二減速度)を検出する縦加速度センサ16p
および車両横方向の横加速度(+:左から右方向の加速
度、−:右から左方向の加速度)を検出する横加速度セ
ンサ16rにも、ローパスフィルタ313が接続されて
おり、このローパスフィルタ313が、加速度センサそ
れぞれの圧力検出信号(アナログ信号)の高周波(ノイ
ズ)分を遮断し、かつ比較的に周波数が高い振動分を平
滑化し、このように整形された加速度信号を増幅器30
3が所定のレベル範囲に増幅して、A/D変換器(IC
)293に与える。
圧力制御弁80f L 、80fr、8Qr L 、8
0rrの電気コイル99ならびにバイパス弁120の電
気コイル129には、コイルドライバ33が接続されて
いる。コイルドライバ33は、電気コイルのそれぞれに
通電するスイッチング回路と、電気コイルそれぞれの通
電電流値を検出して電流値を示すアナログ信号を発生す
る電流検出回路とを有し、デユーティコントローラ(I
C)32よりのオン(通電)/オフ(非通電)の指示に
対応して、オンが指示されたときには電気コイルと定電
流回路の出力端の間を導通(オン)とし、オフが指示さ
れると遮断する。
そして、検出電流値を示すアナログ電圧を常時A/D変
換器(IC)29aに与える。
デユーティコントローラ32は、電気コイルのそれぞれ
(圧力制御弁のそれぞれおよびバイパス弁)宛てに、マ
イクロプロセッサ(以下CPUと称す)18から与えら
れる通電電流値指定データを記憶(ラッチ)して、フィ
ードバックする検出電流値をA/D変換器(IC)29
aよりCPU18に入力し、CPU18によって指定電
流値になるように、オン/オフデユーティを調整し、こ
のデユーティに対応する時系列のオン/オフの指示を、
コイルドライバ33に与える。
A/D変換器291〜293は、入力ポートが4個(但
し、293にはコイルドライバ33より圧力制御弁およ
びバイパス弁の検出電流値を示すアナログ電圧が入力さ
れる)の、サンプルホールド回路を内蔵するA/D変換
用のICであり、CPU18から変換の指示があると、
入力ポートのアナログ電圧をサンプルホールド回路に保
持してデジタルデータ(車高データ、圧力データ、加速
度データ)に変換して、デジタルデータを、CPU18
が与えるクロックパルスに同期してシリアルにCPU1
8に転送する。このアナログ電圧のホールドとデジタル
変換およびデジタルデータの転送を、入力ポート1〜4
について順次に行なう、すなわちCPU18が一度A/
D変換を指示すると、4個の入力ポートのアナログ電圧
を順次にデジタル変換して、デジタルデータを順次にC
PU18に転送する。
CPU18は、CPU17に、データ送受信関係に接続
されている。
CPU17には、ブレーキペダルの踏込み有(H)/無
(L)を示す信号、イグニションスイッチ20の開(L
)/閉(H)を示す信号、車両上変速機の出力軸の所定
小角度の回転につき1パルスの電気信号を発生する車速
同期パルス発生器25の発生パルス、ステアリングシャ
フトに結合され、その所定小角度の回転につき1パルス
の第1組のパルスと、それより90度位相がずれた第2
組のパルスを発生するロータリエンコーダ26の。
該第1組および第2組のパルス、エンジンのスロットル
バルブの回転軸に結合され、スロットルバルブ開度を示
す3ビツトデータを発生するアブソリュートエンコーダ
27の発生データ、および、リザーバ2のオイルレベル
を検出するレベルセンサ28の信号(H:下限レベル以
下、L:下限レベルより高いレベル)、が与えられると
共に、図示しない他のセンサからの信号も、入/出力回
路34から与えられる。入/出力回路34には、警報灯
等の表示器が接続されており、サスペンションの圧力制
御において、異常等を判定すると。
CPU17が入/出力回路34にその表示を指示する。
車両上バッテリ19には、低容量のバックアップ電源回
路23が接続されており、これが定電圧をCPU17に
与えるので、バッテリ19の電圧が所定値以上である間
、CPU17は常時、動作状態にあり、その内部メモリ
のデータを保持している。
車両上バッテリ19には、イグニションスイッチ20を
介して高容量の定電圧電源回路21が接続されており、
この電源回路21が、CPU18等の弱電素子および回
路に低定電圧を与えると共に、ローパスフィルタ311
〜313および入/出力回路34等の回路には、高定電
圧を与える。
イグニションスイッチ20には、自己保持用リレー22
の接片が並列に接続されており、このリレー22のオン
(閉)/オフ(開)をCPU17が行なう。
CPU17および18には、サスペンションそれぞれの
圧力を制御するプログラムが格納されている。このプロ
グラムに従がって、CPU18は主に、第1図に示すサ
スペンションシステムに備わった車高センサ15f L
 、 15fr、 15r L l 15rrおよび圧
力センサ13f L 、 13fr、 13r L 、
 13rr、 13rm、 13rt、ならびに、車上
の縦加速度センサ16pおよび横加速度センサ16r、
の検出値の読込みと、圧力制御弁80f L 、80f
r、80r L 、80rrおよびバイパス弁120の
電気コイル(99,129)への通電電流値の制御を行
なう。
CPU17ば、イグニションスイッチ2oが閉になって
から開になるまで、および開直後に渡って、サスペンシ
ョンシステム(第1図)のライン圧の設定/解除、車両
運転状態の判定、および、判定結果に対応した、適切な
車高および車体姿勢の確立に要する所要圧力(サスペン
ションそれぞれに設定すべき圧力)の算出を行ない、車
両運転状態の判定のために各種検出値をCPU18から
もらい、所要圧力を設定するに要する通電電流値をCP
U18に与える。
以下、第9a図以下に示すフローチャートを参照して、
CPU17および18の制御動作を説明するが、まず理
解を容易にするために、CPU17の内部メモリに割り
当てられている主なレジスタに割り当てた記号と、各レ
ジスタに書込まれる主なデータの内容を、第1表に要約
して示す。
なお、図面のフローチャートおよび後述の説明において
、レジスタ記号そのものがレジスタの内容を意味するこ
ともある。
まず第9a図を参照する。それ自身に電源が投入される
(ステップ1:バックアップ電源回路23が定電圧を発
生する:バッテリ19が車体に装着される)と、CPU
17は、内部レジスタ、カウンタ、タイマ等を初期待機
状態の内容に設定して、レジスタ 記号 P F L 。
PFR。
RLO RRO PH PL S A P S T S G A G A FL FR RL RR T T T T 書込みデータ 記号 PfL。
Pfr(I Prw。
Prr□ ph PL s a P s t s g a g a fL fr Drし rr Hし t t t 第1表 書込みデータの内容 ショックアブソーバ101f Lの初期圧ショックアブ
ソーバ101frの初期圧ショックアブソーバ101r
 Lの初期圧ショックアブソーバ1o1rrの初期圧高
圧ライン8の後軸側圧力 リターン管路11の後輪側圧力 舵角速度 舵角加速度 スロットル開度 スロットル開閉速度 CPU 17 ffi検出値を読込む周期車速 縦加速度(センサ16p) 縦加速度の変化率 横加速度(センサ16r) 横加速度の変化率 前左車軸部の車高 前右車軸部の車高 後左車軸部の車高 後右車輪部の車高 ヒープ目標値 ピッチング目標値 ローリング目標値 ワープ目標値 出力ポートには、初期待機状g(機構各要素の電気的付
勢なし)とする信号レベルを出力する(ステップ2:以
下カッコ内では、ステップとかサブルーチンとかの語を
省略し、それらに付した記号のみを記す)。
次にCPU17は、イグニションスイッチ20が閉であ
るかをチエツクして(3)、それが開であるときには、
閉になるのを待つ。
イグニションスイッチ20が閉になると、リレー22の
コイルに通電して、自己保持リレー22の接片を閉とす
る(4)。イグニションスイッチ20が閉になったこと
により、高容量定電圧電源回路21がバッテリ19に接
続されて、電源回路21が低定電圧をCPU18等の弱
電素子および電気回路に与え、高定電圧をローパスフィ
ルタ311〜313および入/出力回路34等の回路に
与えているので、C:PUl、8等も電気的に付勢され
て動作状態となっているが、リレー22のオンにより、
リレー接片を介しても電源回路21がバッテリ19に接
続されるので、それ以後、仮にイグニションスイッチ2
0が開になっても、CPU17がリレー22をオフにす
るまでは、第8図に示す電気回路系はすべて電気的に付
勢されて動作状態を維持する。
CPU17は、リレー22をオンにすると、その割込み
入カポ−)−ASRO〜ASR2へのパルス信号の到来
に応答して実行する割込み処理を許可する(5)ここで
入力ポートASRO〜ASR2へのパルス信号に応答し
た割込み処理の概要を説明する。まず車速同期パルス発
生器25の発生パルスに応答した割込み処理(入力ポー
トASR2)を説明すると、発生器25が1パルスを発
生すると、これに応答して割込処理(ASR2)に進み
、そのときの車速計時レジスタの内容を読取って車速計
時レジスタを再スタートし、読取った内容(車速同期パ
ルスの周期)より車速値を算出し、それまでに保持して
いる前数回の車速算出値と荷重平均をとって得た値Vs
を車速レジスタvSに書込み、この割込み処理に進む直
前のステップに戻る(リターン)。
この割込み処理(ASR2)の実行により、車速レジス
タvSに、常時、そのときの車速(車速演算値の時系列
平滑値)を示すデータVsが保持されている。
ステアリングシャフトの回転方向を検出するためのロー
タリエンコーダ36の、第1組の発生パルスに応答した
割込み処理(入力ポートASRO)を説明すると、第1
組の発生パルスの立上りと立下がりでこの割込み処理(
ASRO)に進み、立上りに応答して割込み処理(AS
RO)に進んだときには1回転方向判別用のフラグレジ
スタにHを書込み、立下がりに応答して割込み処理(A
SRO)に進んだときには、該フラグレジスタをクリア
(Lを書込み)して、この割込み処理に進む直前のステ
ップに戻る。
なお、ロータリエンコーダ26の第1組のパルスの立上
り(フラグレジスタ=H)の次に第2組のパルスの立上
りが現われるときには、ステアリングシャフトは左回転
駆動されている。
第1組のパルスの立下り(フラグレジスターL)の次に
第2組のパルスの立上りが呪われるときには、ステアリ
ングシャフトは右回転駆動されている。
ステアリングシャフトの回転速度(舵角速度)を検出す
るためのロータリエンコーダ36の、第2組の発生パル
スに応答した割込み処理(入力ポートASRI)を説明
すると、第2組のパルス(の立下がり)が到来すると、
これに応答して割込処理(ASRI)に進み、そのとき
のステアリング計時レジスタの内容を読取ってステアリ
ング計時レジスタを再スタートする。
そして読取った内容(舵角速度同期パルスの周期)に、
前記回転方向判別用のフラグレジスタの内容がHである
と+(左回転)の符号を、該フラグレジスタの内容がL
であると−(右回転)の符号を付して、それより速度値
(方向+、−を含む)を算出し、それまでに保持してい
る前数回の速度算出値と荷重平均をとって得た値SSを
舵角速度レジスタSSに書込み、この割込み処理に進む
直前のステップに戻る(リターン)。
この割込み処理(ASRI)の実行により、舵角速度レ
ジスタSSに、常時、そのときの舵角速度(速度演算値
の時系列平滑値)を示すデータSs (+は左回転、−
は右回転)が保持されている。
CPU17は、上述の割込み処理を許可すると、CPU
18がレディ信号を与えているか否かをチエツクする(
6)。
ところでCPU18は、それ自身に電源が投入される(
イグニションスイッチ20が閉になる)と初期化を実行
して、内部レジスタ、カウンタ。
タイマ等を初期待機状態の内容に設定して、出力ポート
には、初期待機状態(機構各要素の電気的付勢なし)と
する信号レベル(デユーティコントローラ32には、全
電気コイルオフを指定するデータ)を出力する。
そして、デユ−テコントローラ32に、バイパス弁12
0の全開をもたらす最高電流値データを与えて、バイパ
ス弁120への通電を指示する。以上の設定により、圧
力制御弁80f L 180f r + 80r L 
l 80 rrは通電電流値が零で、その出力ポート(
84)には、リターン管11の圧力を出力するが、バイ
パス弁120が全開になったことにより、またイグニシ
ョンスイッチ20が閉(エンジン回転)でポンプ1が回
転駆動されることにより、高圧給管8.前輪高圧給管6
(アキュムレータ7)および後輪高圧給管9(アキュム
レータ10)の圧力が上昇を始める。
その後CPU18は、第1設定周期で、車高センサ15
f L 、15fr、15r L 、15rr、圧力セ
ンサ13f L 。
13fr、 13r L I 13rr + 13rm
、 13rt +縦加速度センサ16pおよび横加速度
センサ16rの検出値、ならびに、コイルドライバ33
の電流検出値、を読込んで内部レジスタに更新書込みし
、CPU17が検出データの転送を要求して来ると、そ
のときの内部レジスタのデータをCPU17に転送する
。また、CPU17が、圧力制御弁80f L 、80
fr、80r L 。
80rrおよびバイパス弁120の通電電流値データを
送って来ると、これらをデユーティコントローラ32に
与える。
さてCPU17は、前述のステップ6.7のチエツクに
おいて、CPU18がビジィ信号を与えているときには
、そこで待機して待機処理(8〜11)を実行する。
待機処理(8)では、全圧力センサの圧力検出値、コイ
ルドライバ33の、全電気コイルの電流検出値および全
車高センサの車高検出値を参照して異常有無の判定と、
サスペンションの制御待機時(停止中)の圧力設定(バ
イパス弁120を非通電として全開とし、圧力制御弁を
非通電とする)を行ない、異常を判定すると、異常に対
応した報知および圧力設定(バイパス弁120非通電、
圧力制御弁非通電)を行なう(10)。異常を判定しな
いと、異常処理を解除(異常報知をクリア)する(11
) 。
さて、CPU18がレディを知らせると、前述の異常処
理(実行していない場合もある)を解除しく12)、前
述の待機処理(実行していない場合もある)を解除する
(13)。
そして、CPU17は、CPU18に、圧力センサ13
rmの検出圧データDPhの転送を指示してこれを受取
ってレジスタDPHに書込み(14)。
検出圧(高圧給管8の後輪側圧力)Dphが、所定値P
ph(カットバルブ70f L 、70fr、70r 
L 、70rrが開き始める所定低圧よりも低い圧力値
)以上になったか(ライン圧がある程度立上ったか)を
チエツクする(15)、ライン圧が立上っていないと、
ステップ6に戻る。
ライン圧が立上ると、CPU17は、CPU18に、圧
力センサ13f L + 13fr、 13r L 、
 13rrの検出圧(初期圧)データPfLo +Pf
ro 、PrLo tPrrOの転送を指示してこれら
を受取ってレジスタPFLO、PFRO、PRLo +
PRRoに書込む(16)。
そして、内部ROMの一領域(テーブル1)の、所要圧
力を得るに要する通電電流値データを、レジスタP F
 L (1、P F RO、P RL o、 P RR
oの内容PfL6.Pfr□、PrLo yPrr□で
アクセスして、圧力PfLoを圧力制御弁80f Lの
出力ポート84に出力するに要する電気コイル99への
通電電流値IhfL、圧力Pfroを圧力制御弁80f
rの出力ポートに出力するに要する通電電流値1hfr
、圧力PrLoを圧力制御弁80r Lの出力ポートに
出力するに要する通電電流値IhrL、および、圧力P
rroを圧力制御弁80rrの出力ポートに出力するに
要する通電電流値I hrr、をテーブル1から読み出
して、出力レジスタI Hf L 、 I Hfr、I
Hr LおよびIHrrに書込み(17)、これらの出
力レジスタのデータをCPU18に転送する。
CPU18はこれらのデータを受は取るとデユーティコ
ントローラ32に与える。
デユーティコントローラ32は1通電電流値データ1 
hf L 、 I hfr、 I hr LおよびI 
hrrを記憶(ラッチ)して、CPU18がフィードバ
ックする、圧力制御弁80f Lの通電電流値(検出値
)がIhfLになるように、圧力制御弁80f Lの電
気コイル99のオン(通電)/オフ(非通電)デユーテ
ィを調整し、この調整したデユーティに対応する時系列
のオン/オフの指示を、コイルドライバ33に、圧力制
御弁80f L宛てに与え、他の圧力制御弁80fr。
80r L 、80rr宛てにも、同様なデユーティ制
御を行なうように、時系列のオン/オフの指示をコイル
ドライバ33に与える。
このような電流設定により、圧力制御弁80fL。
80fr、 80r L 、 80rrは、ライン圧が
所定低圧以上であると、それぞれ実質上P f L 0
1 P fr o rPrLo、Prroの圧力を出力
ポート(84)に出力し、ライン圧の、所定低圧以上へ
の上昇に応答してカット弁70f L、 70fr、 
70r L 、 70rrが開いたときには、その時の
各サスペンションの圧力(初期圧)P f L OI 
P f r or P r L OI Pr roと実
質上等しい圧力が、カット弁70f L t 70fr
 + 70r L t 70rrを通して圧力制御弁8
0f L t 80fr、 80r L t 8(lr
rからサスペンション100fL、 100fr、 1
00rL、 100rrに供給される。
したがって、イグニションスイッチ20が開(エンジン
停止:ポンプ1停止)から閉(ポンプl駆動)になって
、始めてカット弁70fL、 70fr。
70r L 、 70rrが開いて(ライン圧が所定低
圧以上)。
サスペンションの油圧ラインが圧力制御弁の出力ポート
と連通ずるとき、圧力制御弁の出力圧とサスヘンジョン
圧とが実質上等しく、サスペンションの急激な圧力変動
を生じない。すなわち車体姿勢の衝撃的な変化を生じな
い。
以上が、イグニションスイッチ20が開から閉に切換わ
ったとき(エンジンスタート直後)の、圧力制御弁80
f L + 80fr、 80r L 、 80rrの
初期出力圧設定である。
次に、CPU19は、dt (32msec)時限のタ
イマdtをスタートする。
タイマdtをスタートするとCPU17は、状態読取(
20)を行なう。これにおいては、イグニションスイッ
チ20の開閉信号、ブレーキペダル踏込み検出スイッチ
BPSの開閉信号、アブソリュートエンコーダ27のス
ロットル開度データ、および、リザーバレベル検知スイ
ッチ28の信号を読込んで内部レジスタに書込む共に、
CPU18に検出データの転送を指示して車高センサ1
5fL。
15fr、 15rL、 15rrの車高検出データD
 f L t D fr +DrL+ Drrv圧カセ
フカセンサ13fL3fr、 13rc 。
13rr、 13rm、 13rtの圧力検出データP
fq、Pfr。
PrLv Prr、 Prya、 Prt、ならびに、
圧力制御弁およびバイパス弁80f L l 80fr
t 80r L # 80rr。
120の通電電流値検出データの転送を受けて、内部レ
ジスタに書込む。そして、これらの読込み値を参照して
異常/正常の判定をして、異常のときには、ステップ8
に進む。
正常の場合にはCPU17は、次にライン圧制御(LP
C)を実行する。これにおいては、基準圧(リリーフバ
ルブ60+++のリリーフ圧(所定高圧)より少し低い
固定値)に対する検出ライン圧Prmの偏差の絶対値と
極性(高/低)を算出して、現在バイパス弁120に流
している通電電流値に、前記偏差に対応して該偏差を零
とする補正値を加えて、今回のバイパス弁120通電電
流値を算出し、これを出力レジスタに書込む。
なお、この出力レジスタの内容は、後述するステップ3
6で、CPU18に転送する。
この「ライン圧制御J (LPC)により、後輪高圧給
管9の圧力が、リリーフバルブ60mのリリーフ圧より
少し低い所定値になるように、バイパス弁120の通電
電流値が制御されることになる。
次に第9b図を参照する。上記ライン圧制御(LPC)
を終えるとCPU17は、スイッチ20の開閉をチエツ
クして(22)、それが開になっていると、停止処理(
23)を行ない、リレー22をオフにして、割込みAS
RO〜ASR2を禁止する。なお、停止処理(23)に
おいては、まずバイパス弁120を非通電にして全開(
ライン圧をリターン管11に放出)にする。スイッチ2
0が開(エンジン停止:ポンプ1停止)になってポンプ
1の高圧吐出が停止し、バイパス弁120が全開になっ
たことにより、高圧給管8.前輪高圧給管6(アキュム
レータ7)および後輪高圧給管9(アキュムレータ10
)の圧力がリターン管11の圧力となり、リターン管1
1の圧力がリザーバ2に抜けることにより、高圧給管8
等が大気圧となる。高圧給管8等が、カットバルブ70
f L 、 70fr、 70r L 。
70rrが完全遮断に転する所定低圧以下の圧力になっ
たタイミングで、CPU17は、圧力制御弁80f L
 * 80fr、 80r L I 80rrを非通電
とする。
さて、スイッチ20が閉であるときには、車両走行状態
を示すパラメータを算出する(25)。
すなわち、舵角速度レジスタSSの内容Ssを読取って
、〔今回読取った値Ss−前回読取った値〕/dt=s
a(舵角加速度)、を算出してレジスタSAに書込み、
Cサブルーチン20で読込んだ、今回読込みのスロット
ル開度TP−前回読込んだスロットル開度) = T 
s (スロットル開閉速度)、を算出してレジスタTS
に書込み、〔サブルーチン20で読込んだ、今回読込み
の縦加速度pg−前回読込んだ縦加速度)=Pa(縦加
速度の変化率)、を算出してレジスタPAに書込み、〔
サブルーチン20で読込んだ、今回読込みの横加速度R
g−前回読込んだ横加速度)=Ra(横加速度の変化率
)、を算出してレジスタRAに書込む。
次にCPU17は、舵角速度SS、スロットル開閉速度
TS、車速vS、ブレーキペダル踏込み検出スイッチB
PSの開閉2前後方向の加速度Pgおよび横方向の加速
°度Rgを参照して、実行すべきサスペンション圧制御
モードを判定し、第2表に示すように、サスペンション
圧制御モードを注):ro*Jは、Oを中心とする所定
小範囲内であることを意味し、「0外」は、この所定小
範囲を外れていることを意味し、×および××は、無関
係を意味する。
決定する(26〜109)。
そして、計数目標値レジスタNの内容が、今回決定した
サスペンション圧制御モード(の実行周期を示すi)と
同じか否かをチエツクして(110)、異っていると計
数目標値レジスタNに、今回決定した制御モードの実行
周期を示すiを更新書込みして(111)、第9C図に
示すステップ115に進んで計数値レジスタnをクリア
して、ステップ116以下の、制御モードを実行する。
同じであったときには、計数値レジスタnの内容を1大
きい数値を示すものに更新し、計数値レジスタnの内容
が計数目標値レジスタNの内容に等しくなった(制御モ
ードの実行タイミングになった)かをチエツクして(1
13)、なっていると第9C図に示すステップ115に
進んで計数値レジスタnをクリアして、ステップ116
以下の、制御モードを実行する。nがNに達していない
と、タイマdtのタイムオーバを待って(114)、第
9a図のステップ19に戻り、タイマdtを再度スター
トして状態読取(20)を行なう。
以上に説明したステップ26〜30−101〜115の
実行により、CPU17へのセンサ等の状態および検出
値の読込みはdt(32msec)周期で行なわれて、
CPU17はこの周期で、実行すべきサスペンション圧
制御モード(の実行周期を示すl)を決定して、今回決
定した制御モードが前回(dt、前)決定した制御モー
ドと異なるときには即座に、今回決定した制御モードを
実行する(110−111−115−116以下)。今
回決定した制御モードが前回決定した制御モードと同じ
ときには、計数値レジスタnの内容を1カウントアツプ
して(112)、nが目標計数値レジスタNの内容N(
制御モードの実行周期目標値)と等しくなっているかを
チエツクして(113)、等しくなっている(決定して
いる制御モードの実行タイミングになっている)と、決
定している制御モードを実行する(110−112−1
13−115−116以下)e nが目標計数値レジス
タNの内容N未満である(決定している制御モードの実
行タイミングになっていない)と、タイマdtのタイム
オーバを待って状態読取(20)に戻る(110−11
2−113−114−19−20)。
以上により、例えば安定走行モード(第2表のNo、2
)と、dt同周期継続して判定している間は。
dt(32msec)周期でセンサ等の状態および検出
値の読込み、ならびに制御モードの決定が行なわれて、
dtXi(i=7であるので、32 X 7m5ec)
の周期で安定走行モード(No、2)のサスペンション
圧制御(第9C図の31V3−33−35〜37)が実
行される。実行すべき制御モードが、ある時点で例えば
ワープ変動走行モード(第2表のNo、8)に変わると
、そこでまずワープ変動走行モードの圧力制御(第9C
図の31〜37)が実行されて、それからdし周期のモ
ード判定がワープ変動走行モード(No、8)である間
、dし周期でセンサ等の状態および検出値の読込みが行
なわれると共に、dtXi(i=3であるので、32 
X 3n+5ec)の周期でワープ変動走行モード(N
o、8)のサスペンション圧制御(第9c図の31〜3
7)が実行される。
サスペンション圧力制御(第9C図の116)に進むと
、CPU17は、目標計数値レジスタNの内容(これは
iと同じ)を参照して、決定している制御モードをチエ
ツクして、Nが3以下(第2表のNo、8 :ワープ変
動走行モード)のときには、「車高偏差演算IJ(31
)、rピッチング/ローリング予測演算IJ(32)、
r目標圧の算出J (33) 、 rワープ補正1」(
34) 、 r圧力補正J (35) 、 r圧力/電
流変換J (36)および「出力J (37)をこの順
に実行する。
「車高偏差演算IJ(31)では、CPU17は、基準
車高に対する検出車高の偏差を算出してこれを零とする
に要するサスペンション圧力補正量(第1補正量:各サ
スペンション毎)を算出する。
この内容の詳細は、第10a図を参照して後述する。
「ピッチング/ローリング予測演算1」(32)でCP
U17は、車体に実際に加わっている縦。
横加速度に対応するサスペンション圧補正量(第2補正
量:各サスペンション毎)を算出して、第1補正量十第
2補正量(各サスペンション毎)を算出する。この内容
の詳細は、第10b図を参照して後述する。
「目標値の算出J(33)でCPU17は、(サスペン
ション初期圧(PfLg 、Pfr(1、PrLo +
Prro)子弟1補正量十第2補正量〕(算出中間値:
各サスペンション毎)を算出する。この内容は第10c
図に示す。
「ワープ補正IJ(34)でCPU17は、横加速度R
gおよびステアリング速度SSに対応した、旋回時ワー
プ補正値を算出して、これを前記算出中間値に加える。
この内容の詳細は、第10d図を参照して後述する。
「圧力補正J(35)でCPU17は、圧力センサ13
r+aで検出するライン圧(高圧)および圧力センサ1
3rtで検出するリターン圧(低圧)に対応して、前記
「算出中間値+ワープ補正値」を補正する。
この内容の詳細は、第10e図を参照して後述する。
「圧力/電流変換J(36)でCPU17は、上記圧力
補正したサスペンション圧目標値(各サスペンション毎
)を、圧力制御弁(80f L 、 80fr。
80r L 、 80rr)に流すべき電流値に変換す
る。この内容は第10f図を参照して後述する。
「出力J  (37)でCPU17は、以上のようにし
て算出した、圧力制御弁に流すべき電流値を、各圧力制
御弁宛てで、CPU18に転送する。
「出力J(37)を終了するとCPU17は、タイマd
しのタイムオーバを待って(114)、タイマdjを再
スタートして(19)、センサ等の状態および検出値を
読込む(20)。
決定した制御モードが、第2表に示すNo、5〜7のい
ずれかであると、CPU17は、第9C図の、「車高偏
差演算2J(31V1 )、rピッチング/ローリング
予測演算2J(32V、 )、r目標圧の算出J(33
)、rワープ補正J(34V)、r圧力補正J (35
) 、 r圧力/電流変換」(36)および「出力J 
(37)をこの順に実行する。
決定した制御モードが、第2表に示すNo、3,4のい
ずれかであると、C,PU17は、第9C図の、「車高
偏差演算2J(31V1 )、rピッチング/ローリン
グ補正J(32V2 )、’目標圧の算出J (33)
 、 r圧力補正」(35)、r圧力/電流変換J (
36)および「出力J (37)をこの順に実行する。
決定した制御モードが、第2表に示すNo、1.2のい
ずれかであると、CPU17は、第9c図の。
「車高偏差演算2J(31V1 )、r目標圧の算出J
 (33) 。
「圧力補正J (35) 、 r圧力/電流変換J (
36)および「出力J (37)をこの順に実行する。
以上に説明したCPU17のサスペンション圧力制御動
作により、CPU18には、dし周期で。
センサ検出値の転送がCPU17から要求(サブルーチ
ン20)され、これに応答してCPU15が、3m5e
c周期で読込んで過去数回の読込値と荷重平均平滑化し
ているセンサ検出値データをCPU17に転送する。ま
た、CPU18には、dt同周期、バイパス弁120に
流すべき電流値データが、更に、djX3,4,5,6
.7又は8の周期で圧力制御弁80fr等に流すべき電
流値データが、CPU17から転送され、CPU18は
、この転送を受ける毎に、これらの電流値データをデユ
ーティコントローラ32に出力(ラッチ)する。したが
って、デユーティコントローラ32は、dt同周期目標
電流値データを更新しつつ、バイパス弁120の電流値
(コイルドライバ33が検出した電流値)が目標電流値
になるように、通電デユーティを制御し、かつ、dt、
 X 3,4,5,6,7又は8の周期で目標電流値デ
ータを更新しつつ、圧力制御弁それぞれの電流値が目標
電流値になるように通電デユーティを制御する。
第10a図を参照して、「車高偏差演算IJ(31)の
内容を説明すると、まず概要では、車高センサ15fL
、 15fr、 15rL、 15rrの車高検出値D
fL。
Dfr、DrL、Drr (レジスタDFL、DFR。
DRL、DRRの内容)より、車体全体としてのヒープ
(高さ)DHT、ピッチ(前輪側車高と後輪側車高の差
)DPT、ロール(左輪側車高と左輪側車高との差)D
RTおよびワープ(前右車軸車高と後左車軸車高の和と
、前左車軸車高と後右車輪車高の和との差)DWTを算
出する。すなわち、各軸車高(レジスタDFL、DFR
,DRL。
DRRの内容)を、車体全体としての姿勢パラメータ(
ヒープDHT、ピッチDPT、ロールDRTおよびワー
プDWT)に変換する。
DHT=   DFL+DFR+DRL+DRR。
DPT=−(DFL+DFR)+(DRL+DRR)。
DRT=  (DFL−DFR)+(DRL−DRR)
DWT=  (DFL−DFR)−(DRL−DRR)
である。このDPTの算出は「ピッチングエラーCPの
算出J(51)で実行し、DRTの算出は「ローリング
エラーCRの算出J(52)で実行し、DWTの算出は
「ワープエラーCWの算出J(53)で実行する。
そして、[ヒープエラーCHの算出J(50)で、車速
Vsより目標ヒープH仁を導呂して、算出したヒープD
HTの、目標ヒープHしに対するヒープエラー量を算出
し、PID (比例、積分、微分)制御のために、算出
したヒープエラー量をPID処理して、ヒープエラ一対
応のヒープ補正量CHを算出する。
同様に、「ピッチングエラーCPの算出J (51)で
、縦加速度Pgより目標ピッチPt、を導出して。
算出したピッチDPTの、目標ピッチPLに対するピッ
チエラー量を算出し、PID (比例、積分。
微分)制御のために、算出したピッチエラー量をPID
処理して、ピッチエラ一対応のピッチ補正量CPを算出
する。
同様に、「ローリングエラーCRの算出J(52)で、
横加速度Rgより目標ロールRしを導出して、算出した
ロールDRTの、目標ロールRt、に対するロールエラ
ー量を算出し、PID (比例、積分。
微分)制御のために、算出したロールエラー量をPID
処理して、ロールエラ一対応のロール補正量CRを算出
する。
同様に、「ワープエラーCWO算呂J(53)で。
目標ワープWtを零として、算出したワープDWTの、
目標ワープWしに対するワープエラー量を算出し、PI
D (比例、積分、微分)制御のために、算出したワー
プエラー量をPID処理して、ワープエラ一対応のワー
プ補正量CWを算出する。なお、算出したワープエラー
量(目標ワープが零であるので、DWTである)の絶対
値が所定値以下(許容範囲内)のときには、PID処理
するワープエラー量は零とし、所定値を越えるときにP
ID処理するワープエラー量を−DWTとする。
「ヒープエラーCHの算出J  (50)の内容を詳細
に説明すると、CPU17は、車速Vgに対応する目標
ヒープHしを、内部ROMの1領域(テーブル2)から
読み出してヒープ目標値レジスタHtに書込む(39)
第10a図中に「テーブル2HJとして示すように、車
速Vsに対応付けられている目標ヒープHt、は、車速
Vsが80Km/h以下の低速度では高い値Htiで、
車速Vgが120Km/h以上の高速度では低い値Hj
2であるが、Vsが80Km/hを越え120Km/h
未満の範囲では、車速vSに対して目標値がリニア(曲
線でもよい)に変化している。このように目標値をリニ
アに変化させるのは、例えば仮にl100K/h以下で
は目標値をHtlに、100に+s/h以上では目標値
をHt2に、段階的に切換わるようにすると、Vsが1
100K/h付近のとき、vsのわずかな速度変化によ
り目標ヒープが大きく段階的に変化して、車高が高速で
頻繁に大きく上、下して゛車高安定性が悪くなるので、
これを防止するためである。
上記テーブル2Hの設定によれば、車速vsのわずかな
高低変化では目標値はわずかに変わるだけであるので、
車高目標値の変化がわずかとなり、車高安定性が高くな
る。
CPU17は次に、前述のヒープDHTを算出する(4
0)。そして、前回算出したヒープエラー量を書込んで
いるレジスタEHT2の内容をレジスタEHTIに書込
み(41)、今回のヒープエラー量HT−DHTを算出
して、これをレジスタEHT2に書込む(42)。以上
により、レジスタEHTIには前回(STI前)のヒー
プエラー量が、レジスタEHT2には今回のヒープエラ
ー量が格納されている。CPU17は次に、前回迄のエ
ラー積分値を書込んでいるレジスタlT112の内容を
レジスタIT旧に書込み(43)、今回のPID補正量
IThを次式で算出する。
ITh =  Kh t・E)lT2 +Kh2・(E
HT2 + Kh a・lTl11)+Kh4・Kh5
・(EHT2− EHTI)Khl・EHT2は、PI
D演算のP(比例)項であり、Khlは比例項の係数、
EHT2はレジスタEl(T2の内容(今回のヒープエ
ラー量)である。
Kh2・(EHT2+Kha・ITHI)は、■ (積
分)項であり、 Kh2は積分項の係数、IT旧は前回
までの補正量積分値(初期圧の設定16〜18からの、
補正量出力の積分値) 、 Kh3は今回のエラー量E
HT2と補正量積分値IT旧との間の重み付は係数であ
る。
Kha 4hs ・(EHT2−E)ITI)は、D(
微分)項であり、微分項の係数が、Kh4・Kh5であ
るが、Kh4は車速Vgに対応付けられた値を用い、K
h、は舵角速度Ssに対応付けられている値を用いる。
すなわち、内部ROMの1領域(テーブル3H)より、
その時の車速vsに対応付けられている車速補正係数K
h4を読み出し、かつ、内部ROMの1領域(テーブル
4H)より、その時の舵角速度Vsに対応付けられてい
る舵角速度補正係数Kh5を読み出して、これらの積K
ha・Kh5を微分項の係数とする。
第10a図中に「テーブル3HJとして示すように、車
速補正係数Kh4は、大略で、車速Vsが高い程大きい
値であり、微分項の重みを大きくする。これは、微分項
がヒープの変化に対して速くこれを目標値に収めようと
する補正項であって、車速が高い程ブレーキの踏込み/
解放、アクセルペダルによる加/減速、ステアリングの
回転による旋回/旋回戻し、等による車高変化の速度が
速いので、この速い速度に対応させて速く目標車高に安
定させるためである。一方、車速Vsがある程度以上(
テーブル3Hでは40に+m/h以上)になると、ブレ
ーキの踏込み/解放、アクセルペダルによる加/減速、
ステアリングの回転による旋回/旋回戻し、等が急激に
行なわれると車体姿勢の変化が急激でしかもきわめて大
きくなり、このような急激な姿勢変化を速く補償するよ
うな過大な微分項は、車高制御安定性がくずれる。した
がってテーブル3Hの車速補正係数Kh4は、より細か
くは、車速vsの変化に対して、車速Vsが低いときに
は大きく変化し、車速Vgが高い程小さく変化する。
すなわち車速Vsが低いときには、車速の変動に対して
微分項の重みが大きく変わるが、車速Vsが高いときに
は車速の変動に対して微分項の重み変化が小さい。
第10a図中に「テーブル4HJとして示すように、舵
角速度補正係数Kh、は、大略で、舵角速度Ssが高い
程大きい値であり、微分項の重みを大きくする。これは
、微分項がヒープの変化に対して速くこれを目標値に収
めようとする補正項であって、舵角速度Ssが高い程進
行方向の変化が速く縦加速度および横加速度の変化が大
きくなるので、この速い縦、横加速度の変化に対応させ
て速く目標車高に安定させるためである。一方、舵角速
度Ssがある程度以下(テーブル4Hでは50゜1m5
ec以下)では、進行方向の変化が極くゆるやかで微分
項の重み付けは小さく、50’ /m5ecを越え40
0” /+n5ecでは、舵角速度Ssに実質上比例し
た速度で車高変化が現われる。 400’ /++se
c以上の舵角速度では、車体姿勢の変化が急激でしかも
きわめて大きくなり、このような急激な姿勢変化を速く
補償するような過大な微分項は、車高制御安定性がくず
れる。したがって、舵角速度Ssに対応する微分項の係
数Kh5は、Ssが50@/5sec以下では一定値と
し、50°/rrrsecを越え400°/m5ec以
下ではSsに実質上比例する高い値とし、400” /
m5ecを越えると400@/m5ecのときの値の一
定値としている。
以上に説明した微分項Kh4・Kh5・(EHT2− 
EIITI)の導入により、また更に、その係数Kh4
を車速vsに対応して大きくし、係数Kh5を舵角速度
Ssに対応して大きくすることにより、車速Vsおよび
舵角速度Ssに対応した重み付けの微分制御が実現し、
車速Vsおよび舵角速度Vsの変動に対して、高い安定
性の車高制御が実現する。
上述のように、ヒープエラー補正量IThをPID演算
(44)で算出すると、CPU17は、算出したヒープ
エラー補正量IThをレジスタITH2に書込み(45
)、それに、ヒープエラー補正量の重み係数Kh、  
(後述するピッチエラー補正量、ロールエラー補正量お
よびワープエラー補正量に対する重み付け:総補正量中
の寄与比)を乗じて、ヒープエラーレジスタCHに書込
む。
以上のようにヒープエラー〇Hの演算(50)を実行す
ると、CPU17は、「ピッチングエラ−CPの演算J
 (51)を実行して、ピッチエラー補正量CPを、ヒ
ープエラーCHと同様に算出してピッチエラーレジスタ
CPに書込む、なお、これにおいて、ヒープ目標値HT
に対応するピッチ目標値PTは、CPU17の内部RO
Mの一領域(テーブル2P)より、その時の縦加速度P
gに対応するデータPt(縦加速度Pgによるピッチを
相殺する逆ピッチ)を読み出して得る。
第11a図に、テーブル2Pの内容を示す、縦加速度p
gに対応するピッチ目標値PLは、縦加速度pgによっ
て現われるピッチを相殺する方向(減少)にある。aの
領域は縦加速度Pgの増大(減少)につれて目標ピッチ
を大きくし省エネルギを狙うもので、bの領域は異常な
Pgに対してセンサの異常が考えられるのでピッチ目標
値を小さくして、実際はpgが発生していないにもかか
わらずピッ目標値を与えてしまうのを防止するためのも
のである。その他の演算処理動作は、前述の「ヒープエ
ラーCHの演算J(50)の内容と同様であり、そのス
テップ39のHT、Ht’&PT、Pt、と置換し、ス
テップ40のDHT算出式を前述のDPT算出式に置換
し、ステップ41のEHTI。
EHT2をEPTI、EPT2に置換し、ステップ42
のEHT2.HT、DHTをEPT2゜PT、DPTに
置換し、ステップ43のITHI。
lTR2をITPI、ITP2に置換し、サブルーチン
44のITh算出式を、それと全く対応関係にあるピッ
チエラー補正量ITP算出式に置換し、テーブル3Hを
、ピッチ補正量ITp算出用の係数テーブル(3P)に
置換し、テーブル4Hもピッチ補正量ITp算出用の係
数テーブル(4P)に置換し、ステップ45のlTR2
,IThをITP2.ITpに置換し、かつステップ4
6のCH,Kh、、I ThをCP、 Kps t  
I Tpと置換することにより、「ピッチエラーCPの
演算J(51)の内容を示すフローチャートが現われる
。CPU17はこのフローチャートで表わされる処理を
実行する。
次にCPU17は、「ローリングエラーCRの演算J(
52)を実行して、ロールエラ〒補正量CRを、ヒープ
エラーCHと同様に算出してロールエラーレジスタCR
に書込む、なお、これにおいて、ヒープ目標値HTに対
応するロール目標値RTは、CPU17の内部ROMの
一領域(テーブル2R)より、その時の横加速度Rgに
対応するデータRしく横加速度Rgに応じたロール目標
値)を読み出して得る。
第11b図に、テーブル2Rの内容を示す。横加速度R
gに対応するロール目標値Rtは、横加速度Rgによっ
て現われるロールを相殺する方向(減少)にある。aの
領域は横加速度Rgの増大(減少)につれて目標ロール
を大きくし省エネルギを狙うもので、bの領域は異常な
Rgに対してセンサの異常が考えられるのでロール目標
値を小さくして、実際はRgが発生していないにもかか
わらずロール目標値を与えてしまうのを防止するためで
ある。その他の演算処理動作は、前述の「ヒープエラー
CHの演算J(50)の内容と同様であり、そのステッ
プ39のHT、HtをRT。
Rしと置換し、ステッープ40のDHT算出式を前述の
DRT算出式に置換し、ステップ41のEHTI、EH
T2をERTI、ERT2に置換し、ステップ42のE
HT2.HT、DHTをERT2.RT、DPTに置換
し、ステップ43のITHI、lTR2をITRI、l
TR2に置換し、サブルーチン44のITh算出式を、
それと全く対応関係にあるロールエラー補正量ITr算
出式に置換し、テーブル3Hを、ロール補正量ITr算
出用の係数テーブル(3R)に置換し、テーブル4Hも
ロール補正量ITP算出用の係数テーブル(4R)に置
換し、ステップ45のlTR2,IThをlTR2,I
Trに置換し、かつステップ46のCH、Khs 、 
 I ThをCR。
Kr6.ITrと置換することにより、「ロールエラー
CRの演算J (51)の内容を示すフローチャートが
現われる。CPtJ17はこのフローチャートで表わさ
れる処理を実行する。
CPU17は次に、「ワープエラーCWの演算」(53
)を実行して、ワープエラー補正量CWを。
ヒープエラーCHと同様に算出してワープエラーレジス
タCWに書込む。なお、これにおいて、ヒープ目標値H
Tに対応するワーブ目標値PWは零に定めている。その
他の演算処理動作は、前述の「ヒープエラーCHの演算
J(50)の内容と同様であり、そのステップ39のH
T、HeをWT、0と置換し、ステップ40のDHT算
出式を前述のDWT算出式に置換し、ステップ41のE
HTI。
EHT2をEWTI、EWT2に置換し、ステップ42
の内容を、DWTの絶対値が所定値WI11以下(許容
範囲内)であるときにはWTを0に、W■を越えるとき
にはWTに−DWTとして、WTをレジスタEWT2に
書込む内容に変更し、ステップ43のITHI、IrO
2をrTwi。
ITW2に置換し、サブルーチン44のITh算出式を
、それと全く対応関係にあるワープエラー補正量ITw
算出式に置換し、テーブル3Hを。
ワープ補正量ITr算出用の係数テーブル(3W)に置
換し、テーブル4Hもワーブ補正量ITw算出用の係数
テーブル(4w)に置換し、ステップ45のIrO2,
IThをITW2.ITvに置換し、かつステップ46
のCH,、Kh、、IThをCW、 Kw6 、 I 
T%1と置換することにより、「ワーブエラーCWの演
算J(53)の内容を示すフローチャートが現われる。
CPU17は、このフローチャートで表わされる処理を
実行する。
以上のように、ヒープエラー補正量CH,ピッチエラー
補正量CP、ロールエラー補正量CRおよびワーブエラ
ー補正量WPを算出すると、CPU17は、これらの補
正量を、各車軸部のサスペンション圧力補正量EHfL
(サスペンション100f L宛て)、 E Hfr(
100fr宛て)、 E Hr L (100r L宛
て)、 E Hrr(100rr宛て)に逆変換する。
すなわち次のように、サスペンション圧力補正量を算出
する。
E Hf L =Kf L 4h7・(1/4)・(C
HCP+CR+CW) 。
EHfr=にfr4h7(1/4)・(CH−CP−C
R−CIip) 。
E HrL=KrL4h7 (1/4)(CH+CP+
CR−CW) 。
E Hrr =Krr−Kh7 ・(1/4)・(CH
+CP−CR+CW)係数Kf L 7 Kfr # 
Kr L I Krrは、ライン圧基準点13rmおよ
びリターン圧基準点13rtに対する、サスペンション
100f L 、100fr、100r L 、100
rrの配管長の異なりによる、サスペンション供給圧偏
差を補償するための補正係数である。Kh7は、舵角速
度Ssに対応して、車高偏差補正量を増減するための係
数であり、CPU17の内部ROMの1領域(テーブル
5)より、舵角速度Ssに対応して読み出されるもので
ある。舵角速度Ssが大きいと大きい姿勢変化が見込ま
れ姿勢エラー量の増大が見込まれる。したがって、係数
Kh7は、大略で、舵角速度Ssに比例して大きく設定
されている。
しかし、舵角速度Ssがある程度以下(テーブル5では
50” /wsec以下)では、進行方向の変化が極く
ゆるやかで姿勢変化は小さくゆるやかで、 50’ /
m5ecを越え400” /vssec以下では、舵角
速度Ssに実質上比例した速度で姿勢変化が現われる。
 400”/m5ecを越える舵角速度では、車体姿勢
の変化が急激でしかもきわめて大きくなり、このような
急激な姿勢変化を速く補償するような過大な補正量は、
車高制御安定性がくずれる。したがって、舵角速度Ss
に対応する補正係数Kh7は、Ssが50゜/m5ec
以下では一定値とし、50″/ll1secを越え40
0a7msec以下ではSsに実質上比例する高い値と
し、400@/m5ecを越えると400@/vsse
cのときの値の一定値としている。
次に、第10b図を参照して、「ピッチング/ローリン
グ予測演算J(32)の内容を説明する。前述の「車高
偏差演算J(31)が、大略で、車体姿勢を所定の適切
なものに維持するように、現状の車高、縦加速度および
横加速度より現車体姿勢を判定して(フィードバックし
て)、現車体姿勢を該所定の適切なものにするようにサ
スペンション圧を調l!(フィードバック制御)しよう
とするものであるのに対して、「ピッチング/ローリン
グ予測演算J  (32)は、大略で、車体の縦、横加
速度を制御しようとするものである。すなわち、車体の
縦加速度pgおよび横加速度Rgの変化を抑制しようと
するものである。
CPU17はまず、縦加速度Pgの変化によるピッチの
変化を抑制するための補正量CGTを算出する(55〜
58)。これにおいては前回の、Pg対応の補正量を書
込んでいるレジスタGPT 2の内容をレジスタGPT
Iに書込み(55)、内部ROMの1領域(テーブル6
)より、VsおよびPg対応の補正量Gptを読み出し
てこれをレジスタGPT2に書込む(57)、テーブル
6のデータGptは、Vsを指標としてグループ化され
ており、CPU17は、Vsでグループを指定して、指
定したグループ内の、pg対応のデータGptを読み出
す、各グループは、小さいVsに割り当てられているも
の程、不感帯8幅(第10b図に示すテーブル6中の、
Gpt=Oの横幅)が大きく設定されている。bは縦加
速度Pgの増加につれゲインを上げ制御性能を上げる領
域、Cはセンサ以上が考えられるため制御性能をおとす
領域である。
次にCPU17は、縦加速度pgの変化を抑制するため
の補正量CGPを次式で算出しレジスタCGPに書込む
(58)。
CGP =Kgpa・CKgp 1・GPT2+Kgp
2・(GPT2−GPTI))GPT2はレジスタGP
T2の内容であり、今回、テーブル6より読み出した補
正量Gptである。
GPTIはレジスタGPTIの内容であり、前回にテー
ブル6より読み出した補正量である。P(比例)項にg
pt・GPT2のにgptは比例項の係数である。
D(微分)項KgP 2・(GPT2−GPTI)のK
gP2は微分項の係数であり、この係数KgP 2は、
車速Vgに対応して内部ROMの一領域(テーブル7)
から読み出したものである。第10b図中に「テーブル
7」として示すように、係数KgPzは、大略で、車速
Vsが高い程大きい値であり、微分項の重みを大きくす
る。これは、微分項が縦加速度Pgの変化を速く抑制し
ようとする補正項であって、車速が高い程ブレーキの踏
込み/解放、アクセルペダルによる加/減速、ステアリ
ングの回転による旋回/旋回戻し、等による縦加速度p
gの変化が速いので、この速い変化に対応させて速くこ
れを抑制しようとするためである。一方、車速Vsがあ
る程度以上になると、ブレーキの踏込み/解放。
アクセルペダルによる加/減速、ステアリングの回転に
よる旋回/旋回戻し1等が急激に行なわれると縦加速度
Pgの変化が急激でしかもきわめて大きくなり、このよ
うな急激な変化を速く抑制するような過大な微分項は、
縦加速度抑制の安定性がくずれる。したがってテーブル
7の係数KgP2は、より細かくは、車速Vsの変化に
対して、車速vsが低いときには大きく変化し、車速V
sが所定値以上では一定としている。すなわち車速Vs
が低いときには、車速の変動に対して微分項の重みが大
きく変わるが、車速Vgが高いときには車速の変動に対
して微分項の重み変化がなくなる。
算出した縦加速度pgの変化抑制用の補正量CGPは、
サスペンションに対してはピッチ補正量であり−KgP
aは、後述のロール補正量CGRおよびGESに対する
重み付は係数である。
CPU17は次に、横加速度Pgの変化によるロールの
変化を抑制(つまり横加速度pgの変化を抑制)するた
めの補正量CGRを算出する(59〜62)、これにお
いては前回の、Rg対応の補正量を書込んでいるレジス
タGRT2の内容をレジスタGRTIに書込み(59)
、内部ROMの1領域(テーブル8)より、Vsおよび
Rg対応の補正量Crtを読み出してこれをレジスタC
RT2に書込む(61)、テーブル8のデータGrtは
、Vsを指標としてグループ化されており、C:PU1
7は、Vsでグループを指定して、指定したグループ内
の、Rg対応のデータGrtを読み出す、各グループは
、小さいVsに割り当てられているもの程、不感帯8幅
(第10b図に示すテーブル8中の、Grt=0の横幅
)が大きく設定されている。bは横加速度Rgの増加に
つれゲインを上げ制御性能を上げる領域、Cはセンサ以
上が考えられるため性制性能をおとす領域である。
次にCPU17は、横加速度Rgの変化を抑制するため
の補正量CGRを次式で算出しレジスタCGRに書込む
(62)。
CGR=Kgr3 ・(Kgrt ・GRT2+Kgr
2 ・(GRT2−GRTI)]GRT2はレジスタG
RT2の内容であり、今回テーブル8より読み出した補
正量Grtである。
GRTIはレジスタGRT1の内容であり、前回テーブ
ル8より読み出した補正量である。P(比例)項Kgr
 1・GRT2のKgr 1は比例項の係数である。
D(微分)項Kgr2 (GRT2−GRTI)の)C
gr2は微分項の係数であり、この係数Kgr 2は、
車速Vgに対応して内部ROMの一領域(テーブル9)
から読み出したものである。第10b図中に「テーブル
9」として示すように、係数Kgr 2は、大略で、車
速Vaが高い程大きい値であり、微分項の重みを大きく
する。これは、微分項が横加速度Rgの変化を速く抑制
しようとする補正項であって、車速が高い程ステアリン
グの回転による旋回/旋回戻し、による横加速度Rgの
変化が速いので、この速い変化に対応させて速くこれを
抑制しようとするためである。一方、車速Vsがある程
度以上になると、ステアリングの回転による旋回/旋回
戻し、が急激に行なわれると横加速度Rgの変化が急激
でしかもきわめて大きくなり、このような急激な変化を
速く抑制するような過大な微分項は、横加速度抑制の安
定性がくずれる。したがってテーブル9の係数Kgr2
は、より細かくは、車速Vgの変化に対して、車速Vs
が低いときには大きく変化し、車速Vsが所定値以上で
は一定としている。すなわち車速Vsが低いときには、
車速の変動に対して微分項の重みが大きく変わるが、車
速Vsが高いときには車速の変動に対して微分項の重み
変化がなくなる。
算出したCGRは、サスペンションに対してはロール補
正量であり、Kgr3は、前述のピッチ補正量CGPお
よび後述のロール補正量GESに対する重み付は係数で
あるが、車速Vsが低いときには、横加速度Rgの変化
率は低いので、低速域ではこのロール補正量CGRの寄
与比を下げ、高速域で一定値となるように、内部ROM
の一領域(テーブル10)に、速度Vs対応で係数デー
タKgr3を格納している。CPUI 7は、速度Vs
に対応する係数Kgr3を読み出して、上述のCGRの
算出に用いる。
ステアリングポジション(回転位置)の変化(舵角速度
Ss)により横加速度Rgが変化し、この変化率は車速
Vsにも依存する。すなわち横加速度Rgの変化が、舵
角速度SsおよびVsにも対応するので、この変化を抑
制するに要するロール補正量GasをCPU17の内部
ROMの一領域(テーブル11)に書込んでいる。CP
U17は。
舵角加速度Saが実質1零であるかをチエツクして(6
4)、それが実質1零でないと、テーブル11より、V
sおよびSsの組合せに対応するロール補正量Gesを
読出してレジスタGESに書込む(65)、実質1零で
ある(前回の舵角速度と今回の舵角速度が等しい:前回
読出したロール補正*Gesを、そのまま今回のロール
補正量とすればよい)と、レジスタGESへの更新書込
み(65)は実行しない。
CPU17は次に、算出したピッチ補正量CGP、ロー
ル補正量CGRおよびロール補正量DESを、各サスペ
ンション宛ての圧力補正量に変換して、この圧力補正量
を、先に「車高偏差演算J (31)で算出した値IE
Hf L t EHfr、 EHr L IEHrr 
(レジスタElf L 、 EHfr、 EHr L 
、 EHrrの内容)に加算して、得た和Ehf L 
、 Ehfr、 Ehr L 、 Ehrrをレジスタ
EHf L 、 EHfr、 El(r L 、 EH
rrに更新書込みする(66)。
Ehf L =EHf L +Kgf L ・(1/4
)・(−CGP+Kcgrf−CGR+Kgef L 
−GES)Ehfr ;EHfr +Kdr・(1/4
)(CGP−Kcgrf−CGR+Kgefr−GES
)Ehr L ==EHr L +Kgr L ・(1
/4)・(CGP+Kcgrr−CGR+Kger L
 −GES)Ehrr =EHrr +Kgrr・(1
/4)(α2+Kcgrr−CGR+KgerrGES
)上式の右辺第1項が、先に[車高偏差演算J (31
)で算出した値であって、レジスタEHf L 、 E
Hfr。
E)Ir L t E)lrrに書込まれていたもので
あり、右辺第2項が、前述のピッチ補正量CGP、ロー
ル補正量CGRおよびロール補正量GESを、各サスペ
ンション宛ての圧力補正値に変換した値である。
なお、右辺第2項の係数Kgf L 、 Kgfrt 
Kgr LおよびKgrrは、 KgfL :Kf L −Kgs。
Kgfr  =Kfr4gs。
KgrL =KrL −Kgs。
Kgrr  =Krr4gg であり、Kf L I Kfr z Kr L I K
rrは、圧力基準点に対する各サスペンションの配管長
のばらつきによる圧力誤差を補正するための係数(配管
長補正係数)であり、 Kgsは、テーブル12に示す
ように、舵角速度Ssに対応付けて予め定めている係数
であって、前述の「車高偏差演算J(31)で算出した
圧力補正値に対する、「ピッチング/ローリング予測演
算J  (32)で算出した、加速度変化抑制のための
圧力補正値(上記4式の右辺第2項: (1/4)・(
−CGP + KcgrlCGR+ Kgef L−G
ES)等)の重み付けを規定する。舵角速度Ssが大き
いと速い加速度変化が見込まれ、加速度変化抑制のため
の圧力補正値の重み付けを大きくするのが良い、したが
って、係数KKsは、大略で、舵角速度Ssに比例して
大きく設定されている。しかし、舵角速度Ssがある程
度以下(テーブル12では50@/rssec以下)で
は、加速度の変化が極く小さく、50” 1m5eaを
越え400°/+5sec以下では、舵角速度Ssに実
質上比例した速度で加速度が変化する。400°/ya
sec以上の舵角速度では、旋回半径の変化が急激でし
かもきわめて大きくなって加速度変化(特に横加速度)
がきわめて大きく、このような急激な加速度変化を速く
補償するような過大な補正量は、加速度制御の安定性が
くずれる。したがって、舵角速度Ssに対応する重み係
数Kggは、Ssが50@/曽sec以下では一定値と
し、 50” 7m5ecを越え400” 1m5ec
以下ではSsに実質上比例する高い値とし、400@7
m5ecを越えると400’ /wisecのときの値
の一定値としている。
CPU17は次に、第10c図に示す「目標圧の算出J
 (33)を実行して、初期圧レジスタPFLO+ P
FRO、PRLO、PRR□に書込んでいる初期圧デー
タ(ステップ16〜18で設定)を、サブルーチン66
で算出した、車高偏差調整のための補正圧と加速度抑制
制御のための補正圧の和(レジスタElf L 、 E
Hfr、 EHr L 、 EHrrの内容)に加算し
て、各サスペンションに設定すべき圧力を算出して、レ
ジスタEHf L I EHfr、 EHr L IE
Hrrに更新書込みする(67)。
第10d図を参照して、「ワープ補正IJ(34)の内
容を説明する。このワープ補正1  (34)は、横加
速度Rgとステアリングシャフトの回転速度Ssから、
適切な目標ワープDWTを算出しく73)、また、前述
のレジスタEHf L t EHfr、 EHr L 
pEHrrの内容を出力した場合に現われるワープを算
出して、これの、目標ワープDWTに対するエラーワー
プ量を算出しく74〜76)、このエラーワープ量を零
とするに要する、圧力補正値dHf L 。
dHfr、 dHr L 、 dHrrを算出して(7
7)、これらの圧力補正値をレジスタEHf L 、 
EHfr、 EHr L 。
EHrrの内容に加算し、和をこれらのレジスタに更新
書込みする(78)。
CPU17の内部ROMの1領域(テーブル14)には
、横加速度Rg対応のワープ目標値Edrが書込まれて
おり、またテーブル15にはステアリング速度Ss対応
のワープ目標値Edsが書込まれており、テーブル16
には、これから出力しようとするレジスタEHf L 
、 IJfr、 E)Ir L 、 EHrrの値で規
定される車体前後傾斜ならびに横加速度Rg(横傾斜)
に対応するワープ補正量Idrsが書込まれている。な
お1前後傾斜を、 に= I (EHf L +E)Ifr)/(EHr 
L 十EHrr) Iで表わし、テーブル16にはこの
に対応のデータグループが書込まれており、各データグ
ループの各データは、横加速度Rgに対応付けられてい
る。
CPU17は、テーブル14より、横加速度Rgに対応
するワープ目標値Edrを読み出し、ステアリング速度
Ssに対応するワープ目標値Edgを読み出し、かつ、
レジスタEHf L 、 EHfr、 EHr L 。
EHrrの値で規定される車体前後傾斜ならびに横加速
度Rg(横傾斜)に対応するワープ補正量Edrsをテ
ーブル16から読み出して、ワープ目標値DWTを次式
のように計算する(73)。
DWT=Kdtzl ・Edr+Kdw2 ・Eda+
Kdw3 ・EDrsCPU17は次に、レジスタEH
f L 、 EHfr、 EHr L 。
EHrrの内容EHf L 、EHfr、EHr L 
、EHrrで規定されるワープ (EHf L  EHfr)  (EHr L  EH
rr)を算出して、それが許容範囲(不感帯)内にある
か否かをチエツクして(74)、許容範囲を外れている
と、目標ワープDWTより算出ワープ(EHf L −
EHfr) −(EHr L −EHrr)を減算した
値をワープエラー補正量レジスタDWTに書込み(75
)、許容範囲内のときには、レジスタDWTの内容(D
WT)を変更しない。そして、ワープエラー補正量DW
T (レジスタDWTの内容)に、重み係数Kdv4を
乗算して積をレジスタDWTに更新書込みして(76)
、このワープエラー補正量DWTを、各サスペンション
圧力補正量に変換して(77)、その分の補正をレジス
タEHf L 、 EHfr、 EHr LおよびEH
rrの内容に加える(78)。
第10e図を参照して「圧力補正J(35)の内容を説
明すると、CPU17は、圧力センサ13rmの検出圧
DPh (レジスタDPHの内容)に対応する、ライン
圧変動による圧力制御弁の出力圧の変動を補償する補正
値PHを内部ROMの1領域(テーブル13H)より読
み出し、かつ、圧力センサ13rシの検出圧DPL(レ
ジスタDPLの内容)に対応する、リターン圧変動によ
る圧力制御弁の出力圧の変動を補償する補正値PLf(
前輪側補正値)およびPLr(後輪側補正値)を内部R
OMの一領域(テーブル13L)より読み出して、圧力
制御弁に加わるライン圧およびリターン圧の変動による
圧力制御弁出力圧の変動を補償する圧力補正値PDf=
=pH−PLfおよびPDr=PH−PLrを算出する
(68.69)、なお、リターン圧に対応する補正値を
前輪側と後輪側に分けているのは、前輪側はリザーバに
近く後輪側はリザーバに遠く。
低圧検出用の圧力センサ13rtは後輪側のリターン圧
を検出するので、後軸側と前輪側とでリターン圧差が比
較的に大きいので、これによる誤差を小さくするためで
ある。テーブル13Lに、後輪側に割り当てる補正値デ
ータ群と前輪側に割り当てる補正値データ群の2群を格
納しており、前軸側のサスペンションに関しては後者の
、後軸側のサスボンジョンに関しては前者のデータ群よ
り、そのときの圧力センサ13rtの検出圧に対応する
補正値を読み出すようにしている。
CPU17は、補正値PDfおよびPDrを算出すると
、これらの補正値をレジスタIEHf L * EHf
r。
E)lr L 、 EHrrの内容に加えて、レジスタ
ーEHfi、。
第10f図を参照して、「圧力/電流変換J(36)の
内容を説明すると、CPU17は、レジスタEilf 
L I Ellfr、 EHr LおよびEHrrのデ
ータEHf L 。
EHfr 、 EHr LおよびE)lrrが示す圧力
を発生するための、圧力制御弁80f L 、 80f
r、 80r Lおよび80rrに流すべき電流値I 
hf L 、 Ihfr、 Ihr LおよびIhrr
を、圧力/電流変換テーブル1から読み出して、それぞ
れ電流出力レジスタIHf L F IHfr+I+(
rLおよびIHrrに書込む(72)。
これらの電流出力レジスタIHf L 、 IHfr、
 IHr LおよびI)lrrのデータは、「出力J(
37)のサブルーチンで、圧力制御弁80fL、80f
r、80rLおよび80rr宛てで、CPU18に転送
され、CPU18がデユーティコントローラ32に与え
る。
「車高偏差演算2」(31vt 、31V2 、31V
a )は、舵角速度SSが実質的にO(転舵なし)のと
きに実行されるものであるので、「車高偏差演算1」(
31)から、舵角速度SSに関連する計算および微分制
御項を省略したものとなっている。すなわち、「車高偏
差演算IJ  (31)の「ヒープエラーの演算J  
(50)のサブルーチン44のPID演算を、微分(D
)項(E)lr2− EHTI)を省略したものとし、
かつ、係数Kh1〜Kh6をすべて固定値として、「ピ
ッチングエラーの演算J (51) 、ローリングエラ
ーの演算J (52)および「ワープエラーの演算」(
53)も、これと同様に省略および係数固定を行なって
ものとしている。
[ピッチング/ローリング予測演算2J(32vt)も
、舵角速度SSが実質的に0(転舵なし)のときに実行
されるものであるので、前述の「ピッチング/ローリン
グ予測演算IJ(32)より、舵角速度SS関連の演算
を省略したものとなっている。すなわち、サブルーチン
58および62の微分項(GP丁2−GPTI 、GR
T2− GRTI)を省略し、かつ、係数Gesおよび
Kgsを固定値としている。
[ワープ補正2 J (34V)も、舵角速度SSが実
質的にO(転舵なし)のときに実行されるものであるの
で、前述の「ワープ補正IJ(34)のサブルーチン7
3の演算式より右辺第2項rKdw2・EdsJを省略
したものとなっている。
「ピッチング/ローリング補正J(32V2 )は、前
述の「ピッチング/ローリング予測演算IJ(32)よ
り、舵角速度SS関連の演算を省略したものとなってい
る。すなわち、サブルーチン58および62の微分項(
GPT2−GPTI、GRT2−GRTI)を省略しか
、かつ、係数GesおよびKgsを固定値とし、更に、
第9b図のステップ101と102と同様に、PgとR
gが実質的に零であるかをチエツクして、 Pgが実質
的に零であるときには、CGPを0に定めてステップ5
5〜58(第10b図)をスキップしてステップ59以
下のみを実行し、Rgが実質的に零であるときには、C
GRを0に定めてステップ59〜62をスキップして、
ステップ55〜58および63〜66を実行するものと
なっている。
〔発明の効果〕
以上の通り本発明によれば、dt周期で、センサ等の状
態および検出値がモード検出手段(17)に読込まれて
、モードが判定される。しかして、判定したモードが車
体にワープ変化をもたらすような、姿勢変化が急速と予
測されるワープ変動走行モード(第2表のNo、8〜5
)のときには、dt以上第1R期未満の第3周期(dt
X3,4又は5)で、姿勢変化が緩やかと予測される安
定走行モード(第2表のNo、1又は2)のときには、
dtより大なる第1周期(dtX8又は7)で、演算手
段(17)が、姿勢変化を補償(抑制)する圧力補正情
報を算出し、電気付勢手段(32,33)が、この圧力
補正情報が指示する圧力補正をサスペンションに加える
ように圧力制御手段(80fr)を電気付勢する。
したがって、ワープ変動走行モードでは、短い第3周期
でサスペンション圧力補正が実行され、安定走行モード
では、長い第1R期でサスペンション圧力補正が実行さ
れて、車高姿勢の予測される変化速度に対応した速度で
サスペンション圧補正動作が行なわれる。
安定走行モードのサスペンション圧補正動作を行なって
いるときでも(安定走行モードの更新演算タイミングに
なる迄でも)、モード検出手段(17)が、第3R期以
下であって第1周期よりも短いdt周期、でセンサ等の
状態、検出値等を読込んでモードを判定し、モードが切
換わるとこれに対応して演算手段(17)が、新しいモ
ードに対応した圧力補正値を算出して、電気付勢手段(
32,33)が、この圧力補正情報が指示する圧力補正
をサスペンションに加えるように圧力制御手段(80f
r)を電気付勢するので、制御モードの切換え遅れがd
t以内となり、従来のモード切換え遅れが大幅に短縮す
る。
すなわち、車体姿勢の安定性が高い状態から車体姿勢の
変化が急となる状態への変化時のサスペンション圧補正
動作の遅れが低減する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例のサスペンション給圧シス
テムを示すブロック図である。 第2図は、第1図に示すサスペンション100f Lの
拡大縦断面図である。 第3図は、第1図に示す圧力制御弁80f Lの拡大縦
断面図である。 第4図は、第1図に示すカットバルブ70f Lの拡大
縦断面図である。 第5図は、第1図に示すリリーフバルブ60f Lの拡
大縦断面図である。 第6図は、第1図に示すメインチエツクバルブ50の拡
大縦断面図である。 第7図は、第1図に示すバイパスバルブ120の拡大縦
断面図である。 第8図は、第1図に示すサスペンション給圧システムの
車高センサ、圧力センサ等の検出値に対応してサスペン
ション圧を制御する電気制御系の構成を示すブロック図
である。 第9a図および第9b図は、第8図に示すマイクロプロ
セッサ17の制御動作を示すフローチャートである。 第LOa図、第10b図、第10c図、第10d図、第
10e図および第10f図は、第9b図に示すサブルー
チンの内容を示すフローチャートである。 第11al!lおよび第11b図は、CPU17の内部
ROMに書込まれているデータの内容を示すグラフであ
る。 1:ポンプ      2:リザーバ    3:高圧
ポート4:アキュムレータ  6:前輪高圧給管  7
:アキユムレータ8:高圧給管     9:後輪高圧
給管 10:アキュムレータ11:リザーバリターン管
      12ニドレインリターン管13f L 、
 13fr、 13r L J 13rr、 13nw
、 13rt、 :圧力センサ14f L 、 14f
r、 14r L 、 14rr :大気解放のドレイ
ン15f、、、、15fr、15rL、15rr:車高
センサ16ρ:縦加速度センサ       16r:
横加速度センサ17:マイクロプロセッサ      
18二マイクロプロセッサ19:バッテリ      
     20:イグニションスイッチ21:定電圧電
源回路 22:リレー  23:バックアップ電源回路
24ニブレーキランプ        25:車速同期
パルス発生器26:ロータリエンコーダ 27:アブソリュートエンコーダ 28:湯面検出スイッチ   291〜298:A/D
変換器301〜303:信号処理回路     31:
ローパスフィルタ32:デユーティコントローラ   
 33:コイルドライバ34:入/出力回路     
    50:メインチェックバルブ51:バルブ基体
   52:入力ポート  53:出力ボート54:弁
座      55:通流口 56:圧縮コイルスプリング       57:ボー
ル弁60fr 60f  60rr 60r  :リリ
ーフバルブ 61:バルブ基体62:入力ポートロ3:
低圧ボート64:第1ガイド65:フィルタ    6
6:弁体     67:第2ガイド68:弁体   
   69:圧縮コイルスプリング71:バルブ基体 
  72ニライン圧ポート73 : yIl圧入カポ−
ドア4:排油ポート75:出力ポート  76:第1ガ
イド77:ガイド     78ニスブール79:圧縮
コイルスプリング 80fr 80fL80rr 80r  :81ニスリ
ーブ    82ニライン圧ポート83:溝84:出カ
ポー1−85:低圧ポート  86:溝87:高圧ポー
ト   88:目標圧空間  88fニオリフイス89
:低圧ポート   90ニスプール   91:溝92
:圧縮コイルスプリング       93:弁体94
:流路      95:二−ドル弁  96:固定コ
ア97:ブランジャ  98a:ヨーク    98b
:端板98c:低圧ボート  99:電気コイル100
fr 100f  100rr 100r  :サスペ
ンション101fr 101fL101rr 101r
  :ショックアブソーバ102fr、 102f L
 、 102rr、 102r L :ピストン07ド
103:ピストン   104:内筒     105
:上室106:下室     107:側口     
108:上下貫通ロ109:弁衰弁装fli   11
0:1空間    111:ピストン112:下室  
   113:上室     114:外筒120:バ
イパスバルブ         121:入力ポート1
22:低圧ポート 122a:低圧ボート 122b:
流路123:第1ガイド  124a :弁体124b
 :圧縮コイルスプリング      125:二一ド
ル弁129:電気コイル

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 供給される圧力に応じて伸縮するサスペンションに圧力
    流体を供給するための圧力源; 該圧力源と前記サスペンションの間にあって、サスペン
    ション圧を目標圧に定める圧力制御手段;前記サスペン
    ションにより支持された車体の高さを検出する高さ検出
    手段; 車両走行速度を検出する速度検出手段; 車体に加わる前後加速度および横加速度を検出する加速
    度検出手段; ステアリングシャフトの操舵を検出する操舵検出手段; 基準高さを指定する高さ指示情報を発生する指示手段; 前記速度検出手段、加速度検出手段および操舵検出手段
    の検出情報に基づいて、所定周期dtで車体にワープ変
    化をもたらすワープ変動走行モード、ピッチング/ロー
    リング変化をもたらすピッチング/ローリング変動走行
    モード、および、安定走行モードを検出するモード検出
    手段; モード検出手段が安定走行モードを検出しているときは
    dtより大なる第1周期で、高さ指示情報が指示する基
    準高さに対する前記高さ検出手段が検出した高さの偏差
    を補償する第1圧力補正情報を導出し、ピッチング/ロ
    ーリング変化走行モードを検出しているときはdt以上
    第1周期以下の第2周期で、第1圧力補正情報を導出す
    るのに加えてピッチング/ローリングを補償する圧力補
    正情報を導出してこれを第1圧力補正情報に加えた第2
    圧力補正情報を導出し、ワープ変動走行モードを検出し
    ているときにはdt以上第1周期未満の第3周期で、第
    2圧力補正情報を導出するのに加えてワープを補償する
    圧力補正情報を導出してこれを第2圧力補正情報に加え
    た第3圧力補正情報を導出する演算手段;および、 該演算手段が導出した圧力補正情報が指示する圧力補正
    をサスペンション圧に加えるように前記圧力制御手段を
    電気付勢する電気付勢手段;を備えるサスペンションの
    圧力制御装置。
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