JPH0371302A - 通電デューティ制御装置 - Google Patents

通電デューティ制御装置

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JPH0371302A
JPH0371302A JP20908889A JP20908889A JPH0371302A JP H0371302 A JPH0371302 A JP H0371302A JP 20908889 A JP20908889 A JP 20908889A JP 20908889 A JP20908889 A JP 20908889A JP H0371302 A JPH0371302 A JP H0371302A
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valve
cpu
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JP20908889A
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Inventor
Nobuyasu Suzumura
鈴村 延保
Hiroshi Iguchi
浩 井口
Toshio Yuya
油谷 敏男
Masaki Kasai
正樹 河西
Kunihito Sato
国仁 佐藤
Takashi Yonekawa
米川 隆
Shuichi Takema
修一 武馬
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] [産業上の利用分野] 本発明は1通電デユーティ制御に関し、例えば、通電電
流に比例した圧力を生成する圧力制御弁のソレノイドの
通電電流制御に利用できる。
[従来の技術] 負荷、例えばソレノイドなどの通電電流を調整する場合
、通電のオン/オフ、即ちスイッチングを周期的に行な
うとともに、通電期間と非通電期間とのデユーティを制
御することが一般に行なわれている。また、負荷に目標
値と一致する電流を流すために、実際に負荷に流れる電
流を検出し、検出した電流を制御系にフィードバックし
、目標電流と検出電流との差分によって、デユーティ値
を更新することが行なわれる。
[発明が解決しようとする課題] 前述のような通電デユーティ制御においては。
定常状態では比較的正確な電流を負荷に流すことができ
る。しかしながら、負荷に流れる電流の波形がパルス状
になるので、電流の実効値を検出するためには積分要素
を含む波形整形回路などを用いなければならず、電流値
の変化が速い場合には、検出結果が得られるまでに時間
がかかり、制御に遅れを生じる。つまり、制御の応答性
が悪いので、外乱が生じた場合には1通電電流が一時的
に目標値からずれてしまう。
例えば、自動車に搭載される圧力制御弁のソレノイドを
制御する場合、ソレノイドには車上バッテリーからの電
源電圧が供給される。ところが、この種の電源電圧は、
比較的変動が大きい0例えばエンスト時やヘッドランプ
の点滅時には、急激な電圧変化が生じうる。しかしなが
ら、従来の通電デユーティ制御では、制御系の応答が遅
いので、電源電圧変化による通電電流の変化に追従して
デユーティをすばやく補正することができず、電流値に
変化が生じるのは避けられなかった。
実験によれば、車上装置でこの種の制御を行なった場合
に、エンスト時に、+55%、−20%程度の電流の変
動が確認され、この外乱に対する制御の収束性も悪いこ
とが分かった。従って例えば、この種の制御をサスペン
ション装置の圧力制御弁の通電制御に適用した場合、電
圧変化が車輌の挙動に影響を及ぼす可能性がある。
また、従来の通電デユーティ制御では、応答速度が遅い
ので、目標電流を変更した場合にも、実際の通電電流が
目標電流と等しくなるまでに時間がかかる。
本発明は、電源の変動に対して、電流が変化するのを防
止することを第1の課題とし、目標値の変化に対して応
答性の良い通電デユーティ制御装置を提供することを第
2の課題とする。
[発明の構成コ [課題を解決するための手段] 上記a題を解決するために1本発明においては、負荷の
通電のオン/オフを切換えるスイッチング手段;前記負
荷に流れる電流を検出する電流検出手段;前記負荷に接
続された電源の電圧を検出する電圧検出手段;及び設定
された目標値を、前記電圧検出手段により検出された電
圧の逆数に応じて補正するとともに、前記目標値と前記
電流検出手段の検出した電流値との偏差の積分値に比例
定数を乗算することによってデユーティ比を求める、制
御手段;を設け、前記デユーティ比に従って前記スイッ
チング手段を制御する。
[作用] 本発明によれば、負荷に印加される電源電圧かが検出さ
れ、その電圧に応じて通電デユーティが即時に更新され
る。つまり、電源電圧が変動した場合には、その変動を
補償するように、それを検出した直後に、自動的にデユ
ーティが修正されるので、電圧変動に伴なって通電時の
瞬時値負荷電流が変化しても、負荷電流の実効値の変化
は抑制される。従って、電源電圧の変動が負荷の付勢量
に影響を及ぼすのを防止できる。
従来のデユーティ制御では、目標値と電流のフィードバ
ック量のみによって制御量、即ちデユーティの調整を行
なっていたので、避けられない電流検出の遅れによって
、電源電圧変化のような変化の速い外乱に対しては応答
の遅れが生じていたが、本発明では、負荷電流の変化が
検出される前に、電源電圧の変動分に対応してデユーテ
ィを補償するので、電圧の変動に対しては、制御の遅れ
を生じることがなく、従って負荷電流の変動を抑えるこ
とができる。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の、図面を参照した
実施例説明により明らかになろう。
[実施例] 第1図に、本発明を実施する自動車用サスペンション装
置の機構部概要を示す、油圧ポンプ1は、ラジアルポン
プであり、エンジンルームに配設され、図示しない車両
上エンジンの駆動出力とベルトによって連結されており
1回転駆動されると、リザーバ2のオイルを吸入して、
所定以上の回転速度で、高圧ポート3に所定流量でオイ
ルを吐出する。
サスペンション給圧用のラジアルポンプの高圧ポート3
には、脈動吸収用のアキュムレータ4゜メインチエツク
バルブ50およびリリーフバルブ60mが接続されてお
り、メインチエツクバルブ5゜を通して、高圧ボート3
の高圧オイルが高圧給管8に供給される。
メインチエツクバルブ50は、高圧ボート3が高圧給管
8の圧力よりも低いときには、高圧給管8から高圧ボー
ト3へのオイルの逆流を阻止する。
リリーフバルブ60rnは、高圧ボート3の圧力が所定
圧以上になると高圧ボート3を、リザーバ2への戻り油
路の1つである、リザーバリターン管11に通流として
、高圧ボート3の圧力を実質上定圧力に維持する。
高圧給管8には、前輪サスペンション100fL。
100frに高圧を供給するための前輪高圧給管6と、
後輪サスペンション100rL、 100rrに高圧を
供給するための後輪高圧給管9が連通しており、前輪高
圧給管6にはアキュムレータ7 (前輪用)が、後輪高
圧給管9にはアキュムレータ10(後輪用)が連通して
いる。
前輪高圧給管6には、オイルフィルタを介して圧力制御
弁80frが接続されており、この圧力制御弁80fr
が、前輪高圧給管6の圧力(以下前輪ライン圧)を、所
要圧(その電気コイルの通電電流値に対応する圧力:サ
スペンション支持圧)に調圧(降圧)してカットバルブ
70frおよびリリーフバルブ60frに与える。
カットバルブ70frは、前輪高圧給管6の圧力(前輪
側ライン圧)が所定低圧未満では、圧力制御弁80fr
の(サスペンションへの)出力ポート84と、サスペン
ション100frのショックアブソーバ101frの中
空ピストンロッド102frとの間を遮断して、ピスト
ンロッド102fr(ショックアブソーバ101fr)
から圧力制御弁80frへの圧力の抜けを防止し、前輪
側ライン圧が所定低圧以上の間は、圧力制御弁80fr
の出力圧(サスペンション支持圧)をそのままピストン
ロッド102frに供給する。
リリーフバルブ60frは、ショックアブソーバX01
frの内圧を上限値以下に制限する。すなわち、圧力制
御弁80frの出力ポート84の圧力(サスペンション
支持圧)が所定高圧を越えると出力ポート84を、リザ
ーバリターン管11に通流として、圧力制御弁80fr
の出力ポートの圧力を実質上所定高圧以下に維持する。
リリーフバルブ60frは更に、路面から前右車輪に突
き上げ衝撃があってショックアブソーバ101frの内
圧が衝撃的に上昇するとき、この衝撃の圧力制御弁80
frへの伝播を緩衝するものであり、ショックアブソー
バ101frの内圧が衝撃的に上昇するときショツクア
ブソーノ< 101frの内圧を、ピストンロッド10
0frおよびカットノベルブを介して、リザーバリター
ン管11に放出する。
サスペンション100frは、大略で、ショックアブソ
ーバ101frと、懸架用コイルスプリング119fr
で構成されており、圧力制御弁80frの出力ポート8
4およびピストンロッド102frを介してショックア
ブソーバ101fr内に供給される圧力(圧力制御弁8
0frで調圧された圧カニサスペンション支持圧)に対
応した高さ(前右車軸に対する)に車体を支持する。
ショックアブソーバ101frに与えられる支持圧は、
圧力センサ13frで検出され、圧力センサ13frが
、検出支持圧を示すアナログ信号を発生する。
サスペンション100fr近傍の車体部には、車高セン
サ15frが装着されており、車高センサ15frのロ
ータに連結したリンクが前右車輪の車輪に結合されてい
る。車高センサ15frは、前右車輸部の車高(車軸に
対する車体の高さ)を示す電気信号(デジタルデータ)
を発生する。
上記と同様な、圧力制御弁80f+−pカットバルブ7
0fr−−リリーフバルブ60fLp車高センサ15f
Lおよび圧力センサ13fLが、同様に、前左車輪部の
サスペンション100f+−に割り当てて装備されてお
り、圧力制御弁80f Lが前輪高圧給管6に接続され
て、所要の圧力(支持圧)をサスペンション100fL
のショックアブソーバ101fLのピストンロッド10
2ft−に与える。
上記と同様な、圧力制御弁80rr 、カットバルブ7
0rr p リリーフバルブ50rr を車高センサ1
5rrおよび圧力センサ13rrが、同様に、後右車輪
部のサスペンション100rrに割り当てて装備されて
おり、圧力制御弁80rrが後輪高圧給管9に接続され
て、所要の圧力(支持圧)をサスペンション100rr
のショックアブソーバ101rrのピストンロッド10
2rrに与える。
更に上記と同様な、圧力制御弁80rし、カットバルブ
70rL、リリーフバルブ60rLt車高センサ15r
Lおよび圧力センサ13rLが、同様に、前左車輪部の
サスペンション100rしに割り当てて装備されており
、圧力制御弁80r Lが後輪高圧給管9に接続されて
、所要の圧力(支持圧)をサスペンション100rLの
ショックアブソーバ101ri−のピストンロッド10
2rLに与える。
この実施例では、エンジンが前輪側に装備されており、
これに伴って油圧ポンプ1が前輪側(エンジンルーム)
に装備され、油圧ポンプ1から後輪側サスペンション1
00rr、 100rLまでの配管長が。
油圧ポンプ1から前軸側サスペンション100fr。
100fLまでの配管長よりも長い、したがって、配管
路による圧力降下は後輪側において大きく、仮に配管に
油漏れなどが生じた場合、後輪側の圧力低下が最も大き
い。そこで、後輪高圧給管9に、ライン圧検出用の圧カ
センサ13r−wを接続している。
一方、リザーバリターン管11の圧力はリザーバ2側の
端部で最も低く、リザーバ2から離れる程。
圧力が高くなる傾向を示すので、リザーバリターン管1
1の圧力も後輪側で、圧力センサ13rtで検出するよ
うにしている。
後輪高圧給管9には、バイパスバルブ120が接続され
ている。このバイパスバルブ120は、その電気コイル
の通電電流値に対応する圧力に、高圧給管8の圧力を調
圧する(所要ライン圧を得る)ものである。また、イグ
ニションスイッチが開(エンジン停止:ポンプ1停止)
になったときには、ライン圧を実質上客(リザーバリタ
ーン管11を通してリザーバ2の大気圧)にして(この
ライン圧の低下により、カットパルプ70fr、70f
L。
70rr 、 70r Lがオフとなって、ショックア
ブソーバの圧力抜けが防止される)、エンジン(ポンプ
1)再起動時の負荷を軽くする。
第2図に、サスペンション100frの拡大縦断面を示
す、ショックアブソーバ101frのピストンロッド1
02frに固着されたピストン103が、内筒104内
を、大略で上室105と下室106に2区分している。
カットパルプ70frの出力ボートより、サスペンショ
ン支持圧(油圧)がピストンロッド102frに供給さ
れ、この圧力が、ピストンロッド102frの側口10
7を通して、内筒104内の上室105に加わり、更に
、ピストン103の上下貫通口108を通して下室10
6に加わる。この圧力と、ピストンロッド102frの
横断面積(ロッド半径の2乗Xπ)の積に比例する支持
圧がピストンロッド102frに加わる。
内筒104の下室106は、減衰弁装置109の下室間
110に連通している。減衰弁装@ 109の上空間は
、ピストン111で下室112と上室113に区分され
ており、下室112には減衰弁装置109を通して下室
間110のオイルが通流するが、上室113には高圧ガ
スが封入されている。
前右車輪の突上げ上昇により、相対的にピストンロッド
102frが内筒104の下方に急激に進入しようとす
ると、内筒104の内圧が急激に高くなって同様に下室
間110の圧力が下室112の圧力より急激に高くなろ
うとする。このとき、減資弁装置! 109の、所定圧
力差以上で下室間110から下室112へのオイルの通
流は許すが、逆方向の通流は阻止する逆止弁を介してオ
イルが下室間110から下室112に流れ、これにより
ピストン111が上昇し、車輪より加わる衝W!(上方
向)のピストンロッド102frへの伝播を緩衝する。
すなわち、車体への、車輪術W1(上製上げ)の伝播が
緩衝される。
前右車輪の急激な落込みにより、相対的にピストンロッ
ド102frが内筒104より上方に抜けようとすると
、内筒104の内圧が急激に低くなって同様に下室間1
10の圧力が下室112の圧力より急激に低くなろうと
する。このとき、減衰弁装置109の。
所定圧力差以上で下室112から下室間110へのオイ
ルの通流は許すが、逆方向の通流は阻止する逆止弁を介
してオイルが下室112がら下室間110に流れ、これ
によりピストン111が降下し、車輪より加わる衝撃(
下方向)のピストンロッド102frへの伝播を緩衝す
る。すなわち、車体への、車輪I?!!(下落込み)の
伝播が緩衝される。
なお、車高上げなどのためにショックアブソーバ101
frに加えられる圧力が上昇するに従がい、下室112
の圧力が上昇して、ピストン111が上昇し、ピストン
111は、車体荷重に対応した位置となる。
駐車中など、内筒104に対するピストンロッド102
frの相対的な上下動がないときには、内筒104とピ
ストンロッド102frの間のシールにより、内筒10
4より外筒114内へのオイルの漏れは実質上無い、し
かし、ピストンロッド102frの上下動負荷を軽くす
るため、該シールは、ピストンロッド102frが上下
動するときには、わずかなオイル漏れを生ずる程度のシ
ール特性を有するものとされている。外筒114に漏れ
たオイルは、外筒114を通して、大気解放のドレイン
14fr(第1図)を通して、第2のリターン管である
ドレインリターン管12(第1図)を通して、リザーバ
2に戻される。リザーバ2には、レベルセンサ28(第
1図)が装備されており、レベルセンサ28は、リザー
バ2内オイルレベルが下限値以下のとき、これを示す信
号(オイル不足信号)を発生する。
他のサスペンション100fL、 100rrおよび1
00rLの構造も、前述のサスペンション100frの
構造と実質上同様である。
第3図に、圧力制御弁80frの拡大縦断面を示す。
スリーブ81には、その中心にスプール収納穴が開けら
れており、スプール収納穴の内面に、ライン圧ポート8
2が連通ずるリング状の溝83および低圧ポート85が
連通ずるリング状の溝86が形成されている。これらの
リング状の溝83と86の中間に、出力ポート84が開
いている。スプール収納穴に挿入されたスプール90は
、その側周面中間部に、溝83の右縁と溝86の左縁と
の距離に相当する幅のリング状の溝91を有する。スプ
ール90の左端部には。
弁収納六が開けられており、この弁収納穴は溝91と連
通している。該弁収納穴には、圧縮コイルスプリング9
2で押された弁体93が挿入されている。
この弁体93は中心に貫通オリフィスを有し、このオリ
フィスにより、溝91の空間(出力ポート84)と、弁
体93および圧縮コイルスプリング92を収納した空間
とが連通している。したがって、スプール90は、その
左端において、出力ポート84の圧力(調圧した、サス
ペンション100frへの圧力)を受けて、これにより
、右に駆動される力を受ける。なお、出力ポート84の
圧力が衝撃的に高くなったとき、これにより圧縮コイル
スプリング92の押し力に抗して弁体93が左方に移動
して弁体93の右端に緩衝空間を生じるので、出力ポー
ト84の衝撃的な上昇のとき、この衝撃的な上昇圧はす
ぐにはスプール90の左端面には加わらず、弁体93は
、出力ポート84の衝撃的な圧力上昇に対して、スプー
ル90の右移動をairする作用をもたらす、また逆に
、出力ポート84の衝撃的な圧力降下に対して、スプー
ル90の左移動をt1衝する作用をもたらす。
スプール90の右端面には、オリフィス88fを介して
高圧ポート87に連通した目標圧空間88の圧力が加わ
り、この圧力により、スプール90は、左に駆動される
力を受ける。高圧ポート87には、ライン圧が供給され
るが、目標圧空間88は、流路94を通して低圧ボート
89に連通しており、この流路94の通流開口を、ニー
ドル弁95が定める。ニードル弁95が流路94を閉じ
たときには、オリフィス88fを介して高圧ポート87
に連通した目標圧空間88の圧力は、高圧ポート87の
圧力(ライン圧)となり、スプール90が左方に駆動さ
れ、これにより、スプール90の溝91が溝83(ライ
ン圧ボート82)と連通し、溝91(出力ポート84)
の圧力が上昇し、これが弁体93の左方に伝達し、スプ
ール90の左端に、右駆動力を与える。ニードル弁95
が流路94を全開にしたときには、目標圧空間88の圧
力は、オリフィス88fにより絞られるため高圧ポート
87の圧力(ライン圧)よりも大幅に低下し、スプール
90が右方に移動し、これにより、スプール90の溝9
1が溝86(低圧ポート85)と連通し、溝91(出力
ポート84)の圧力が低下し、これが弁体93の左方に
伝達し、スプール90の左端の右駆動力が低下する。こ
のようにして、スプール90は、目標圧空間80の圧力
と出力ポート84の圧力がバランスする位置となる。す
なわち、目標圧空間88の圧力に実質上比例する圧力が
、出力ポート84に現われる。
目標圧空間88の圧力は、ニードル弁95の位置により
定まりこの圧力が、流路94に対するニードル弁95の
距離に実質上反比例するので、結局、出力ポート84に
は、ニードル弁95の距離に実質上反比例する圧力が現
われる。
ニードル弁95は磁性体の固定コア96を貫通している
、固定コア96の右端は、截頭円錐形であり、この右端
面に磁性体プランジャ97の有底円錐大形の端面が対向
している。ニードル弁95は、このプランジャ97に固
着されている。固定コア96およびプランジャ97は、
電気コイル99を巻回したボビンの内方に進入している
電気コイル99が通電されると、固定コア96−磁性体
ヨーク98a−磁性体端板98b−プランジャ97−固
定コア96のループで磁束が流れて、プランジャ97が
固定コア96に吸引されて左移動し、ニードル弁95が
流路94に近づく(前記距離が短くなる)、ところで、
ニードル弁95の左端は目標圧空間88の圧力を右駆動
力として受け、ニードル弁95の右端は、大気解放の低
圧ボート98cを通して大気圧であるので、ニードル弁
95は、目標圧空間88の圧力により、その圧力値(こ
れはニードル弁95の位置に対応)に対応する右駆動力
を受け、結局、ニードル弁95は流路94に対して、電
気コイル99の通電電流値に実質上反比例する距離とな
る。このような電流値対距離の関係をリニアにするため
に、上述のように、固定コアとプランジャの一方を截頭
円錐形とし、他方を、これと相対応する有底円錐穴形と
している。
以上の結果、出力ポート84には、電気コイル99の通
電電流値に実質上比例する圧力が現われる。
この圧力制御弁80frは、通電電流が所定範囲内で。
それに比例する圧力を出力ポート84に出力する。
第4図に、カットバルブ70frの拡大縦断面を示す。
バルブ基体71に開けられたバルブ収納穴には、ライン
圧ボート72.調圧入カボート73.排油ボート74お
よび出力ポート75が連通している。ライン圧ポート7
2と調圧入力ポート73の間はリング状の第1ガイド7
6で区切られ、調圧入力ポート73と出力ポート75の
間は、円筒状のガイド77a、77bおよび77cで区
切られている。排油ボート74は、第2ガイド77cの
外周のリング状溝と連通し、第2ガイド77a 、 ?
7bおよび77cの外周に漏れたオイルをリターン管路
11に戻す。
第1および第2ガイド76.77a〜77cを、圧縮コ
イルスプリング79で左方に押されたスプール78が過
つておリスブール78の左端面にライン圧が加わる。
スプール78の左端部が進入した。第2ガイド77cの
中央突起の案内孔は、第2ガイド77cの外周のリング
状の溝および排油ポート74を通してリターン管11に
連通している。ライン圧が所定低圧未満では第4図に示
すように、圧縮コイルスプリング79の反発力でスプー
ル78が最左方に駆動°されており、出力ポート75と
調圧入力ポート73の間は、スプール78が第2ガイド
77aの内聞口を全閉していることにより、遮断されて
いる。ライン圧が所定低圧以上になるとこの圧力により
圧縮コイルスプリング79の反発力に抗してスプール7
9が右方に駆動され始めて、所定低圧より高い圧力でス
プール79が最右方に位置(全開)する、すなわち、ス
プール78が第2ガイド77aの内聞口より右方に移動
し調圧入力ポート73が出力ポート75に連通し、ライ
ン圧(ライン圧ボート72)が所定低圧まで上昇したと
きカットバルブ70frは、調圧入力ポート73(圧力
制御弁80frの調圧出力)と出力ポート75(ショッ
クアブソー A 101fr)の間の通流を始めて、ラ
イン圧(ボート72)が更に上昇すると、調圧入力ポー
ト73(圧力制御弁80frの調圧出力)と出力ポート
75(ショックアブソーバ101fr)の間を全開とす
る。ライン圧が低下するときには、この逆となり、ライ
ン圧が所定低圧未満になると、出力ポート75(ショッ
クアブソーバ101fr)が、調圧入力ポート73(圧
力制御弁80frの調圧出力)から完全に遮断される。
第5図に、リリーフバルブ60frの拡大縦断面を示す
、バルブ基体61のバルブ収納穴に、入力ポートロ2と
低圧ボート63が開いている。該バルブ収納穴には1円
筒状の第1ガイド64と第2ガイド67が挿入されてお
り、入力ポートロ2は、フィルタ65を通して、第1ガ
イド64の内空間と連通している。第1ガイド64には
、中心部にオリフィスを有する弁体6Gが挿入されてお
り、この弁体66は、圧縮コイルスプリング66aで左
方に押されている。第1ガイド64の、弁体66および
圧縮コイルスプリング66aを収納した空間は、弁体6
6のオリフィスを通して、入力ポートロ2と連通してお
り、また、ばね座66bの開口を通して、第2ガイド6
7の内空間と連通する。円錐形状の弁体68が、圧縮コ
イルスプリング69の反発力で左に押されて、ばね座6
6bの上記開口を閉じている。入力ポートロ2の圧力(
制御圧)が所定高圧未満のときには、弁体66のオリフ
ィスを通して入カポ〜トロ2に連通した、コイルスプリ
ング66a収納空間の圧力が、圧縮コイルスプリング6
9の反発力よりも相対的に低いため、弁体68が、第5
図に示すように、弁座66bの中心開口を閉じており、
したがって、出力ポートロ2は、低圧ボート63と穴6
7aを通して連通した。第2ガイド67の内空間とは遮
断されている。すなわち、出力ポートロ2は、低圧ボー
ト63から遮断されている。
入力ポートロ2の圧力(制御圧)が所定高圧に上昇する
と、この圧力が弁体66のオリフィスを通して弁座66
bの中心開口に加わり、弁体68がこの圧力で右駆動さ
れ始めて、入力ポートロ2の圧力が更に上昇すると、弁
体68が最右方に駆動される。すなわち、入力ポートロ
2の圧力が、低圧ボート63に放出され、制御圧が所定
高圧程度以下に抑制される。
なお、入力ポートロ2に衝撃的に高圧が加わると、弁体
66が右駆動されて、入力ポートロ2が第1ガイド64
の側口64aを通して基体61のバルブ収納空間に連通
して低圧ボート63に通通し、この流路面積が大きいの
で、出力ポートロ2の急激な圧力上昇(圧力衝撃)が緩
衝される。
第6図に、メインチエツクバルブ50の拡大縦断面を示
す、バルブ基体51に開けられたバルブ収納穴には入力
ポート52と出力ポート53が連通している。バルブ収
納穴には有底円筒状の弁座54が収納されており、弁座
54の通流口55を、圧縮コイルスプリング56で押さ
れたボール弁57が閉じているが、入力ポート52の圧
力が出力ポート53の圧力より高いとき、ボール弁57
が入力ポート52の圧力で右方に押されて通流口55を
開く、すなわち、入力ポート52から出力ボート53方
向にはオイルが通流する。しかし、出力ポート53の圧
力が入力ポート52の圧力よりも高いときには、ボール
弁57が通流口を閉じるので、出力ポート53から入力
ポート52方向にはオイルは通流しない。
第7図に、バイパスバルブ120の拡大縦断面を示す、
入力ポート121は、第1ガイド123の内空間と連通
しており、該内空間に、圧縮コイルスプリング124b
で左方に押された弁体124aが収納されている。この
弁体124aは、左端面中央にオリフィスを有し、この
オリフィスを通して、入力ポート121が第1ガイド1
23の内空間と連通している。該内空間は、流路122
bを通して低圧ボート122と連通するが、との流路1
22bがニードル弁125で開閉される。
ニードル弁125〜電気コイル129でなる、ソレノイ
ド装置は、第3図に示すニードル弁95〜電気コイル9
9でなるソレノイド装置と同一構造および同一寸法のも
の(圧力制御弁とバイパス弁に共用の設計)であり、オ
リフィス122bに対するニードル弁125の距離が電
気コイル129の通電電流値に実質上反比例する。オリ
フィス122bの通流開度が、この距離に反比例するの
で、入力ポート121から弁体124aのオリフィスを
通り第1ガイド123の内空間を通ってオリフィス12
2bを通って低圧ボート122に抜けるオイル流量が、
弁体124aの左端面のオリフィスの前後差圧に比例す
る。
以上の結果、入力ポート121の圧力は、電気コイル1
29の通電電流値に実質上比例する圧力となる。このバ
イパスバルブ120は、入力ポート121の圧力(ライ
ン圧)を、通電電流が所定範囲内で、それに比例する圧
力とする。また、イグニションスイッチがオフ(エンジ
ン停止:ポンプ1停止)のときには、電気コイル129
の通電が停止されることにより、ニードル弁125が最
右方に移動し、入力ポート121(ライン圧)がリター
ン圧近くの低圧となる。
入力ポート121の圧力が衝撃的に上昇するときには、
この圧力を左端面に受けて弁体124aが右方に駆動さ
れて、低圧ボート122に連通した低圧ボート1228
が、入力ポート121に連通する。低圧ボート122a
は比較的に大きい開口であるので、入力ポート21の衝
撃的な上昇圧は即座に低圧ポート122aに抜ける。
リリーフバルブ60+mは、前述のリリーフバルブ60
frの構造と同じ構造であるが、円錐形状の弁体(68
:第5図)を押す圧縮コイルスプリング(69)が、ば
ね力が少し小さいものとされており、入力ポート(62
)の圧力(高圧ボート3の圧力)が、リリーフバルブ6
0frがその入力ポートロ2の圧力を低圧ボート63に
放出する圧力よりも少し低い圧力である所定高圧未満の
ときには、出力ポート(62)は、低圧ボート(63)
から遮断されている。入力ポート(62)の圧力が所定
高圧以上になると、弁体(68)が最右方に駆動される
。すなわち、入力ポート(62)の圧力が、低圧ポート
(63)に放出され、高圧ボート3の圧力が所定高圧以
下に抑制される。
以上の構成により、第1図に示すサスペンション装置に
おいて、メインチエツクバルブ50は、高圧ポート3か
ら高圧給管8へのオイルは供給するが、高圧給管8から
高圧ポート3への逆流は阻止する。
リリーフバルブ6011は、高圧ボート3の圧力すなわ
ち高圧給管8の圧力を所定高圧以下に抑制し、高圧ボー
ト3の圧力が衝撃的に上昇するとき、それをリターン管
11に逃して、高圧給管8への衝撃的な圧力の伝播をa
mする。
バイパスバルブ120は、後輪高圧給管9の圧力を、所
定の範囲内で実質上リニアにコントロールし、定常時に
は後輪高圧給管9の圧力を所定定圧に維持する。この定
圧制御は、圧力センサ13rmの検出圧を参照したバイ
パスバルブ120の通電電流値制御による行なわれる。
また、後輪サスペンションに衝撃的な圧力上昇があると
きには、それをリターン管11に逃がして高圧給管8へ
の伝播を緩衝する。更には、イグニションスイッチが開
(エンジン停止:ポンプ1停止)のときには1通電が遮
断されて、後輪高圧給管9をリターン管11に通流とし
て、後輪高圧給管9(高圧給管8)の圧力を抜く。
圧力制御弁80fr、80fL、80rr、80rLは
、サスペンション圧力制御により、所要の支持圧をサス
ペンションに与えるように、電気コイル(99)の通電
電流値が制御され、該所要の支持圧を出力ポート(84
)に出力する。出力ポート(84)へ、サスペンション
からの衝撃圧が伝播するときには、これを緩衝して、圧
力制御用のスプール(91)の乱調(出力圧の乱れ)を
抑制する。すなわち安定して所要圧をサスペンションに
与える。
カットバルブ70fr、70fL、70rr、70rL
は、ライン圧(前輪高圧給管6.後輪高圧給管9)が所
定低圧未満のときには、サスペンション給圧ライン(圧
力制御弁の出力ボート84とサスペンションの間)を遮
断して、サスペンションよりの圧力の抜けを防止し、ラ
イン圧が所定低圧以上のときに、給圧ラインを全開通流
とする。これにより。
ライン圧が低いときのサスペンション圧の異常低下が自
動的に防止される。
リリーフバルブ60fr、60fL、60rr、60r
Lは、サスペンション給圧ライン(圧力制御弁の出力ボ
ート84とサスペンションの間)の圧力(主にサスペン
ション圧)を高圧上限値未満に制限し、車輪の突上げ、
高重量物の搭載時の投げ込み等により、給圧ライン(サ
スペンション)に衝撃的な圧力上昇があるときにはこれ
をリターン管11に逃がし、サスペンションの衝撃を緩
和すると共にサスペンションに接続された油圧ラインお
よびそれに接続された機械要素の耐久性を高める。
第8a図に、第1図の油圧回路を制御する電装部の構成
を示す、第8a図を参照すると、この回路は制御ユニッ
トECUと、それの多数の入力端子及び出力端子に接続
された各種スイッチ、各種センサ、各種ソレノイドなど
で構成されている。
まずセンサ類について説明する。FL、FR。
RL、及びRRの各位置のショックアブソーバの近傍に
配置された車高センサ15fL、 15fr。
15rL及び15rrは、各々、各位置の車輪と車体と
の距離、即ち各位置の車高に応じた信号を出力する。な
お、各車高センサは車高情報をデジタル信号の形で検出
するが、この情報はアナログ電圧信号に変換されて出力
される。
13fL、 13fr、 13rL及び13rrは、そ
れぞれ、FL、FR,RL及びRRの各ショックアブソ
ーバの内部に配置された圧力センサであり、各油圧に応
じた電圧(アナログ信号)を出力する。
13rm及び13rtは、第1図に示すようにそれぞれ
高圧給管8及びリザーバリターン管11に配置された圧
力センサであり、各位置の圧力に応じた電圧(アナログ
信号)を出力する。また、16P及び16rは、加速度
(G)に応じた電圧(アナログ信号)を出力するGセン
サであり、16pは車体の前後方向、16rは車体の左
右方向のGをそれぞれ検出する。
SNIは、ステアリングホイールの回動量に応じたパル
ス信号を出力するステアリングセンサであり、互いに位
相のずれた2相の信号を出力する。
RGは1発電機の出力電圧を安定化するレギュレータの
1つの出力端子であり、エンジンの回転の有無を示す二
値信号を出力する。SN2は、スロットルバルブの開度
に応じた3ビツトの二値信号を出力するスロットルセン
サである。SW2は、スピードメータケーブルに接続さ
れた永久磁石の回転を検出するリードスイッチであり、
車速に応じて周期の変化するパルスを出力する。
また、RY、SWI、SW3.SW4.SW5及びSW
6は、それぞれ、メインリレー、イグニッションスイッ
チ、ストップランプスイッチ、ドアスイッチ、リザーバ
レベルウオーニングスイッチ。
及び車高調整スイッチである。 5OLI、 5OL2
.5OL3及び5OL4は、それぞれFL、FR,RL
及びRRの油圧制御ユニットに備わったリニア制御バル
ブ(80fし、 80fr、 80rし、 80rr)
のソレノイドであり、5OL5はバイパスバルブ120
のソレノイドである。
第8b図に、第8a図の制御ユニットECUの具体的な
構成を示す、第8b図を参照すると、この制御ユニット
ECUには、2つのCPU (マイクロコンピュータ)
17.18.I10拡張ユニット130.リセット制御
ユニット140.A/D変換ユニット150.アクティ
ブフィルタユニット160.デユーティ制御ユニット1
70.電流検出ユニット180.ドライバ190,20
0゜電源210.バックアップ電源220.ドライバ2
30、および入力バッファ240が備わっている。
この制御ユニットECUの入力端子IG、SPD、SS
1及びSS2に印加される信号は、それぞれ入力バッフ
ァ240を介してCPU17の入力ポートPAO,AS
RO,ASRI及びASR2に印加される。なおASR
O−ASR2は割り込み要求ポートである。また、入力
端子ICL。
Ll、L2.L3.STP、DOOR,LOIL及びH
IGHに印加される信号の情報は、I10拡張ユニット
130を介してCPU17の入力ボートPA4〜PA7
に印加される。
車高センサ15f’Lg 15fr、  15rLy 
 15rre圧カセンサ13fLt 13frt 13
rLp 13rr*13r+s、 13rt及びGセン
サ16pp16rが出力する各々のアナログ信号は、ア
クティブフィルタユニット160を介して、A/D変換
ユニット150の各アナログ信号入力端子に印加される
またソレノイドSQL 1〜5OL5の各々に流れる電
流に応じたアナログ信号が、それぞれ電流検出ユニット
180で生成され、A/D変換ユニット150の各アナ
ログ信号入力端子に印加される。
CPU18は、A/D変換ユニット150を制御するこ
とにより、その各アナログ信号入力端子に印加される信
号のレベルをデジタル信号に変換して読取ることができ
る。CPU18とA/D変換ユニット150との間の情
報は、シリアル出力ボートSO及びシリアル入力ポート
Siを通して伝送される。
各ft磁弁のソレノイドSQL 1〜5OL5に流す電
流の値は、パルスデューティ制御(PWM)によって調
整される。各ソレノイドの通電のオン/オフを制御する
パルスは、デユーティ制御ユニット170によって生成
される。CPU18がデユーティ制御ユニット170に
対して所定の命令コードとデユーティ値を決定するデー
タを書込むことにより、デユーティ制御ユニット170
は、そのデータに応じたデユーティのパルスを各出力端
子に出力する。ドライバ200は、デユーティ制御ユニ
ットが出力する各パルス信号のH/Lに応じて、各ソレ
ノイドの通電のオン/オフを制御する。
ところで、この実施例では制御ユニットECUに2つの
CPU17と18が備わっており、これら2つのCPU
が互いに情報を交換しながら、このシステム全体の動作
を制御する。CPU17と18には、それぞれ、8ビツ
トの双方向入出力ポート(データバス)PB (PB7
〜PBO)が備わっており、この8ビツトボートが信号
線群306を介して互いに接続されている。また、この
信号線群306は、抵抗アレイ305を介して8本の各
ライン全てが電源ライン(+ 5 V)にプルアップさ
れており、2つのCPUのポートPBが同時に入力状態
になる場合には、信号線306の各ラインは全て高レベ
ルHに固定される。
CPU17と18との間で伝送されるデータは。
信号線群306を介して、8ビット並列データの形で送
られる。また、このデータの送受タイミングを合わせる
ために、2つのCPU17と18は、更に2本の制御線
307及び308で互いに接続されている。制御線30
7は、メイン側のCPU17の出力ポートPA3と、サ
ブ側のCPU18の割り込み要求ポート入力IRPとの
間を接続しており、もう一方の制御線308はサブ側の
CPU18の出力ポートPA4と、メイン側のCPU1
7の割り込み要求入力ポートIRPとの間を接続してい
る。
CPU17および18には、サスペンションそれぞれの
圧力を制御するプログラムが格納されている。このプロ
グラムに従がって、CPU18は主に、第1図に示すサ
スペンションシステムに備わった車高センサ15fL、
15fr、15rL、15rrおよび圧力センサ13f
L、13fr、13rL、13rr、13rm、13r
t、ならびに、車上の縦加速度センサ16pおよび横加
速度センサ16r、の検出値の読込みと、圧力制御弁8
0fし、80fr、80rし、80rrおよびバイパス
弁120の電気コイル(99,129)への通電電流値
の制御を行なう。
CPU17は、イグニションスイッチ20が閉になって
から開になるまで、および開直後に渡って、サスペンシ
ョンシステム(第1図)のライン圧の設定/解除、車両
運転状態の判定、および。
判定結果に対応した、適切な車高および車体姿勢の確立
に要する所要圧力(サスペンションそれぞれに設定すべ
き圧力)の算出を行ない、車両運転状態の判定のために
各種検出値をCPU18からもらい、所要圧力を設定す
るに要する通電電流値をCPU18に与える。
以下、第9a図以下に示すフローチャートを参照して、
CPU17および18の制御動作を説明するが、まず理
解を容易にするために、CPU17の内部メモリに割り
当てられている主なレジスタに割り当てた記号と、各レ
ジスタに書込まれる主なデータの内容を9次の第1表に
要約して示す。
レジスタ 記号 FLO FRO P RL 。
 RRO PH PL S P S T S G G FL FR RL RR T T T T 書込みデータ 記号 Pk。
frO PrL。
rrO ph PL s P s T s g g k fr rL rr t t t t 第1表 書込みデータの内容 ショックアブソーバ101にの初期圧 ショックアブソーバ101frの初期圧ショックアブソ
ーバ101rLの初期圧ショックアブソーバ101rr
の初期圧高圧ライン8の後輪側圧力 リターン管路11の後輪側圧力 舵角速度 スロットル開度 スロットル開閉速度 CPU17が検出値を読込む周期 車速 縦加速度(センサ16p) 横加速度(センサ16r) 前左車輪部の車高 前右車輪部の車高 後左車軸部の車高 後右車輪部の車高 ヒープ目標値 ピッチング目標値 ローリング目標値 ワープ目標値 なお、図面のフローチャー1−および後述の説明におい
ては、レジスタ記号そのものがレジスタの内容を意味す
る場合もある。
まず第9a図を参照する。それ自身に車上バッテリー1
9からの電力が供給されると(ステップ1)CPU17
は、内部レジスタ、カウンタ、タイマ等を予め定められ
た初期待機状態の内容に設定して、出力ポートには、初
期待機状態(機構各要素の電気的付勢なし)とする信号
レベルを出力する(ステップ2:以下カッコ内では、ス
テップとかサブルーチンとかの語を省略し、それらに付
した記号のみを記す)。
次にCPU17は、イグニションスイッチSW1が閉で
あるかをチエツクして(3)、それが開であるときには
、閉になるのを待つ、イグニションスイッチSWIが閉
になると、リレーRYのコイルに通電して、自己保持リ
レーRYの接片を閉としその状態を維持する(4)。リ
レーRYがオンすると、リレー接片を介して電源回路2
10がバッテリ19と接続されるので、それ以後、仮に
イグニションスイッチSW1が開になっても、CPU1
7がリレーRYをオフにするまでは、第8図に示す電気
回路系はすべて電気的に付勢されて動作状態を維持する
CPU17は、リレーRYをオンにすると、その割込み
入力ボートASRO〜ASR2へのパルス信号の到来に
応答して実行される各種の割込み処理の実行を許可する
(5)。
ここで入力ボート^5RO−ASR2へのパルス信号に
応答した割込み処理の概要を説明する。ます車速同期パ
ルスを発生する車速センサSW2の発生パルスに応答し
た割込み処理(入力ポートASR2)を説明すると、セ
ンサSW2が1パルスを発生すると、これに応答して割
込処理(ASR2)に進み、そのときの車速計時レジス
タの内容を読取って車速計時レジスタを再スタートし、
読取った内容(車速同期パルスの周期)より車速値を算
出し、それまでに保持している前数回の車速算出値と荷
重平均をとって得た値Vsを車速レジスタ記号に書込み
、この割込み処理に進む直前のステップに戻る(リター
ン)、この割込み処理(ASR2)の実行により、車速
レジスタ記号に、常時、そのときの車速(車速演算値の
時系列平滑値)を示すデータVsが保持されている。
ステアリングシャフトの回転方向を検出するためのロー
タリエンコーダSNIが発生する。第1組の発生パルス
に応答した割込み処理(入力ポートASRO)を説明す
ると、第1組の発生パルスの立上りと立下がりでこの割
込み処理(ASRO)に進み、立上りに応答して割込み
処理(ASRO)に進んだときには、回転方向判別用の
フラグレジスタにHを書込み、立下がりに応答して割込
み処理(ASRO)に進んだときには、該フラグレジス
タをクリア(Lを書込み)して、この割込み処理に進む
直前のステップに戻る。
なお、ロータリエンコーダSNIの第1組のパルスの立
上り(フラグレジスターH)の次に第2組のパルスの立
上りが現われるときには、ステアリングシャフトは左回
転駆動されており、第1組のパルスの立下り(フラグレ
ジスターL)の次に第2組のパルスの立上りが現われる
ときには、ステアリングシャフトは右回転駆動されてい
る。
ステアリングシャフトの回転速度(舵角速度)を検出す
るためのロータリエンコーダSNIの、第2組の発生パ
ルスに応答した割込み処理(入力ポートASRI)を説
明すると、第2[のパルス(の立下がり)が到来すると
、これに応答して割込処理(ASRI)に進み、そのと
きのステアリング計時レジスタの内容を読取ってステア
リング計時レジスタを再スタートし、読取った内容(舵
角速度同期パルスの周期)に、前記回転方向判別用のフ
ラグレジスタの内容がHであると+(左回転)の符号を
、該フラグレジスタの内容がLであると−(右回転)の
符号を付して、それより速度値(方向+、−を含む)を
算出し、それまでに保持している前数回の速度算出値と
荷重平均をとって得た値Ssを舵角速度レジスタSSに
書込み、この割込み処理に進む直前のステップに戻る(
リターン)。この割込み処理(ASRI)の実行により
、舵角速度レジスタSSに、常時、そのときの舵角速度
(速度演算値の時系列平滑値)を示すデータSs(+は
左回転。
−は右回転)が保持されている。
CPU17は、上述の割込み処理を許可すると。
CPU18がレディ信号を与えているか否かをチエツク
する(6)。
ところでCPU18は、それ自身に電源が投入されると
初期化を実行して、内部レジスタ、カウンタ、タイマ等
を初期待機状態の内容に設定して。
出力ポートには、初期待機状態(機構各要素の電気的付
勢なし)とする信号レベル(デユーティコントローラ1
70には、全電気コイルオフを指定するデータ)を出力
する。そして、デユ−テコントローラ170に、バイパ
ス弁120の全開をもたらす最高電流値データを与えて
、バイパス弁120への通電を指示する。以上の設定に
より、圧力制御弁80fし、80fr、80rL、80
rrは通電電流値が零で、その出力ポート(84)には
、リターン管11の圧力を出力するが、バイパス弁12
0が全閉であり、またエンジン回転中でポンプ1が回転
駆動されることにより、高圧給管8.前輪高圧給管6(
アキュムレータ7)および後輪高圧給管9(アキュムレ
ータ10)の圧力が上昇を始める。
その後CPU18は、第112定周期で、車高センサ1
5fL、15fr、 15rL、15rr、圧力センサ
13fL。
13fr、13rL、13rr、13r+*、13rt
、加速度センサ16P。
16rの検出値、ならびに、ソレノイド5QLI〜5O
L5の各々の電流検出値、を読込んで内部レジスタに更
新書込みし、CPU17が検出データの転送を要求して
来ると、そのときの内部レジスタのデータをCPU17
に転送する。
また、CPU17が、圧力制御弁80f L 、 80
fr 。
80rL、80rrおよびバイパス弁120の各々の通
電電流目標値データを送って来ると、これらの目標値の
各々とソレノイドSQL 1〜5OL5の対応する電流
検出値とに基づいて、各々の制御デユーティ値を生成し
、これらをデユーティコントローラ170に与える。
さてCPU17は、前述のステップ6.7のチエツクに
おいて、CPU18がビジィ信号を与えているときには
、そこで待機して待機処理(8〜11)を実行する。待
機処理(8)では、全圧力センサの圧力検出値、全ソレ
ノイドの電流検出値および全車高センサの車高検出値を
参照して異常有無の判定と、サスペンションの制御待機
時(停止中)の圧力設定(バイパス弁120を非通電と
して全開とし、圧力制御弁を非通電とする)を行ない、
異常を判定すると、異常に対応した報知および圧力設定
(バイパス弁120非通電、圧力制御弁非通電)を行な
う(10)、異常を判定しないと、異常処理を解除(異
常報知をクリア)する(11) 。
さて、CPU18がレディを出力した時には、前述の異
常処理(実行していない場合もある)を解除しく12)
 、前述の待機処理(実行していない場合もある)を解
除する(13)。
そして、CPU17は、CPU18に、圧カセンサ13
rmの検出圧データophの転送を指示してこれを受取
ってレジスタDPHに書込み(14)、検出圧(高圧給
管8の後輪側圧力)DPhが、所定値Pph(カットパ
ルプ70fL、70fr、70rL、70rrが開き始
める所定低圧よりも低い圧力値)以上になったか(ライ
ン圧がある程度立上ったか)をチエツクする(15)、
ライン圧が立上っていないと、ステップ6に戻る。
ライン圧が立上ると、CPU17は、CPU18に、圧
力センサ13fし、13fr、13rL、13rrの検
出圧(初期圧)データP f L O# P fr O
# P r L O#Prroの転送を指示してこれら
を受取ってレジスタPFLO、PFR□ 、PRL6.
PRRoに書込む(16)。
そして、内部ROMの一領域(テーブル1)の。
所要圧力を得るに要する通電電流値データを、レジスタ
PFL、、PFR,,PRL、、PRR,の内容PfL
o、Pfro 、PrLo 、Prr□でアクセスして
、圧力PfLoを圧力制御弁80f Lの出力ボート8
4に出力するに要するソレノイドへの通電電流値Ihf
L、圧力Pfrgを圧力制御弁80frの出力ポートに
出力するに要する通電電流値Ihfr、圧力Pr圧力P
r圧力制御弁80r Lの出力ポートに出力するに要す
る通電電流値1hrL、および圧力Prr。
を圧力制御弁80rrの出力ポートに出力するに要する
通電電流値Ihrr、をテーブルlから読み出して、出
力レジスタI HfL、 I Hfr、II(rLおよ
びIHrrに書込み(17)、これらの出力レジスタの
データをCPU18に転送する。CPU18はこれらの
データを電流の目標値とし、それと検出したソレノイド
の電流値とに基づいて、それらが等しくなるようなデユ
ーティ値を生成し、その値をデユーティコントローラ1
70に与える。
デユーティコントローラ170は、入力された各々のデ
ユーティ値に対応するデユーティのパルス信号を生成し
、ドライバ200を介して各電磁弁の通電を制御する。
この時の電流設定(目標値)により、圧力制御弁80f
L、 80fr、 80r+−、80rrは、ライン圧
が所定低圧以上である場合に、それぞれ実質上Pft−
o。
Pfr□ 、Pr1−0 、Prr□の圧力を出力ポー
ト(84)に出力し、ライン圧の、所定低圧以上への上
昇に応答してカット弁70fし、 70fr、 70r
し、 70rrが開いたときには1.その時の各サスペ
ンションの圧力(初期圧) Pfl O、Pfro 、
Prt−o zPrroと実質上等しい圧力が、カット
弁70fLg 70fr、 70rLt70rrを通し
て圧力制御弁80fし、 80fr、 80rし、 8
0rrからサスペンション100fL、 100fr、
 100rし。
100rrに供給される。
従って、イグニションスイッチSWIが開(エンジン停
止;ポンプl停止)から閉(ポンプ1駆動)になって、
始めてカット弁70fLt 70frt 70rLe7
0rrが開いて(ライン圧が所定低圧以上)、サスペン
ションの油圧ラインが圧力制御弁の出力ポートと連通ず
るとき、圧力制御弁の出力圧とサスペンション圧とが実
質上等しく、サスペンションの急激な圧力変動を生じな
い。すなわち車体姿勢の衝撃的な変化を生じない。
以上が、イグニションスイッチSW1が開から閉に切換
わったとき(エンジンスタート直後)の。
圧力制御弁80fLt 80fr、 80rLt 80
rrの初期出力圧設定である。
次に、CPU17は、ST時限のタイマSTをスタート
する。
STはレジスタSTの内容であり、レジスタSTには、
CPU18が検出値を読込む第1設定周期よりも長い第
2設定周期を示すデータSTが書込まれている。
タイマSTをスタートするとCPU17は、状態読取(
20)を行なう、これにおいては、イグニションスイッ
チSW2の開閉信号、ブレーキペダル踏込み検出スイッ
チSW3の開閉信号、アブソリュートエンコーダSNI
のスロットル開度データ、及び、リザーバレベル検知ス
イッチSW5の信号を読込んで内部レジスタに書込むと
共に、CPU18に検出データの転送を指示して、車高
センサ15fL、 15fr、 15rL、 15rr
の車高検出データDfLt Dfr、 DrLt Dr
re圧カセシカセンサ13f3fr、 13rL、 1
3rr、 13rm、 13rtの圧力検出データPf
L、 Pfr、 PrL、 ’Prr、 Prme P
rt、ならびに、圧力制御弁およびバイパス弁80f 
L 、 80fr 。
80rL、 80rr、 120の通電電流値検出デー
タの転送を受けて、内部レジスタに書込む。
そして、これらの読込み値を参照して異常/正常の判定
をして、異常のときには、ステップ8に進む。
正常の場合にはCPU17は1次にライン圧制御(LP
G)を実行する。これにおいては、基準圧(リリーフバ
ルブ60■のリリーフ圧(所定高圧)より少し低い固定
値)に対する検出ライン圧Pro+の偏差の絶対値と極
性(高/低)を算出して、現在バイパス弁120に流し
ている通m電流値に、前記偏差に対応して該偏差を零と
する補正値を加えて、今回のバイパス弁120通電電流
値を算出し、これを出力レジスタに書込む、なお、この
出力レジスタの内容は、後述するステップ36で、CP
U18に転送する。
この「ライン圧制御J (LPC)により、後輪高圧給
管9の圧力が、リリーフバルブ60mのリリーフ圧(所
定高圧)より少し低い所定値になるように、バイパス弁
120の通電電流値が制御されることになる。
次に第9b図を参照する。上記ライン圧制御(LPC)
を終えるとCPU17は、スイッチ20の開閉をチエツ
クして(22)、それが開になっていると、停止処理(
23)を行ない、リレー22をオフにして、割込みAS
RO−ASR2を禁止する。なお、停止処理(23)に
おいては、まずバイパス弁120を非通電にして全開(
ライン圧をリターン管11に放出)にする。
スイッチSWIが開(エンジン停止:ポンプ1停止)に
なってポンプ1の高圧吐出が停止し、バイパス弁120
が全開になったことにより、高圧給管8.前輪高圧給管
6(アキュムレータ7)及び後輪高圧給管9(アキュム
レータ10)の圧力がリターン管11の圧力となり、リ
ターン管11の圧力がリザーバ2に抜けることにより、
高圧給管8等が大気圧となる。高圧給管8等が、カット
パルプ70fし、 70fr、 70rL、 70rr
が完全遮断に転する所定低圧以下の圧力になったタイミ
ングで。
CPU17は、圧力制御弁80fし、 80fr、 8
0rし。
80rrを非通電とする。
さて、スイッチSW1が閉であるときには、車両走行状
態を示すパラメータを算出する(25)。
すなわち、舵角速度レジスタSSの内容Ssを読取って
、(サブルーチン20で読込んだ、今回読込みのスロッ
トル開度TP−前回読込んだスロットル開度)=Ts(
スロットル開閉速度)、を算出してレジスタTSに書込
む。
次にCPU17は、「車高偏差演算J(31)を実行し
て、目標車高に対する車体車高の偏差を算出してこれを
零とするに要するサスペンション圧力補正量(第1補正
量:各サスペンション毎)を算出する。この内容の詳細
は、第10a図を参照して後述する。
CPU17は、r車高偏差演算」(31)の次に「ピッ
チング/ローリング予測演算J(32)を実行して、車
体に実際に加わっている縦、横加速度に対応するサスペ
ンション圧補正!(第2補正量:各サスペンション毎)
を算出して、〔サスペンション初期圧(PfLo、Pf
ro 、PrLo 、Prro ) 子弟1補正量十第
2補正量〕(算出中間値=各すスペンション毎)を算出
する。この内容の詳細は、第10b図を参照して後述す
る。
CPU17は次に、「圧力補正J(33)を実行して、
圧カセンサ13rmで検出するライン圧(高圧)および
圧力センサ13rtで検出するリターン圧(低圧)に対
応して、前記「算出中間値」を補正する。この内容の詳
細は、第10c図を参照して後述する。
C,PU17は次に、「圧力/電流変換J(34)で、
上記補正した「算出中間値」 (各サスペンション毎)
を、圧力制御弁(80f L 180fr 180r 
L t80rr)に流すべき電流値に変換する。この内
容は第10d図を参照して後述する。
CPU17は次に、「ワープ補正量(35)で、横加速
度Rgおよびステアリング速度Ssに対応した、旋回時
ワープ補正値(it流流圧正値を算出して。
これを前記圧力制御弁に流すべき電流値を加える。
この内容の詳細は、第10e図を参照して後述する。
CPU17は次に、「出力J  (36)で、以上のよ
うにして算出した、圧力制御弁に流すべき電流値を、各
圧力制御弁宛てで、CPU18に転送すると共に、前述
の「ライン圧制御J  (LPC)で算出したバイパス
弁120に流すべき電流値を、バイパス弁120宛てで
、CPU18に転送する。
ここでCPUL7は、1サイクルのサスペンション圧力
制御に含まれるすべてのタスクを完了したことになる。
そこで、タイマSTがタイムオーバするのを待って(3
7)、タイムオーバすると、ステップ19に戻って、タ
イマSTを再スタートして、次のサイクルのサスペンシ
ョン圧力制御のタスクを実行する。
以上に説明したCPU17のサスペンション圧力制御動
作により、CPU18には、ST周期(第2設定周期)
で、センサ検出値の転送がCPU17から要求(サブル
ーチン20)され、これに応答してCPU18が、第1
設定周期で読込んで過去数回の読込値と荷重平均平滑化
しているセンサ検出値データをCPU17に転送する。
また。
CPU18には、ST周期で、圧力制御弁のそれぞれお
よびバイパス弁120に流すべき電流値データが、CP
U17から転送され、CPU18は、この転送を受ける
毎に、これらの電流値データとソレノイドの検出電流値
とからデユーティ値を算出しその値をデユーティコント
ローラ170に出力する。したがって、圧力制御弁のそ
れぞれおよびバイパス弁120の電流値は、ST周期で
、目標電流値に近づくように更新される。
第10a図を参照して、「車高偏差演算J(31)の内
容を説明すると、まず概要では、車高センサ15fL、
 15fr、 15rL、 15rrの車高検出値Df
L。
Dfr、 Drl、 l Drr (レジスタDFL、
DFR。
DRL、DRRの内容)より、車体全体としてのヒープ
(高さ)DHT、ピッチ(前輪側車高と後輪側車高の差
)DPT、ロール(右輪側車高と左輪側車高との差)D
RTおよびワープ(前右車輪車高と後左車輪車高の和と
、前左車軸車高と後右車輪車高の和との差)DWTを算
出する。すなわち、各軸車高(レジスタDFL、DFR
,DRL。
DRRの内容)を、車体全体としての姿勢パラメータ(
ヒープD HT 、ピッチDPT、ロールDRTおよび
ワープDWT)に変換する。
DHT=    DFL+DFR+DRL+DRR。
DPT=−(DFL+DFR)+(DRL十〇RR)。
DRT=  (DFL−DFR)+(DRL−DRR)
DWT=   (DFL−DFR)−(DRL−DRR
)である。このDPTの算出は「ピッチングエラーCP
の算出J (51)で実行し、DRTの算出は「ローリ
ングエラーCRの算出J(52)で実行し。
DWTの算出は「ワープエラ一対応の算出J(53)で
実行する。
そして、「ヒープエラーCHの算出J(50)で、車速
vsより目標ヒープHtを導出して、算出したヒープD
HTの、目標ヒープHtに対するヒープエラー量を算出
し、PID (比例、積分、微分)制御のために、算出
したヒープエラー量をPID処理して、ヒープエラ一対
応のヒープ補正量CHを算出する。
同様に、「ピッチングエラーCPの算出J(51)で、
縦加速度pgより目標ピッチルtを導出して、算出した
ピッチDPIの、目標ピッチルtに対するピッチエラー
量を算出しPID (比例、積分、微分)制御のために
、算出したピッチエラー量をPID処理してピッチエラ
一対応のピッチ補正量CPを算出する。
同様に、「ローリングエラーCRの算出J (52)で
、横加速度Rgより目標ロールRtを導出して、算出し
たロールDRTの目標ロールRtに対するロールエラー
量を算出しPID(比例、積分、微分)制御のために、
算出したロールエラー量をPID処理して、ロールエラ
一対応のロール補正量CRを算出する。
同様に、「ワープエラ一対応の算出J(53)で、目標
ワープWtを零として、算出したワープD讐Tの、目標
ワープWtに対するワープエラー量を算出し、PID 
(比例、積分、微分)制御のために、算出したワープエ
ラー量をPID処理して、ワープエラ一対応のワープ補
正量CWを算出する。なお、算出したワープエラー量(
目標ワープが零であるので、DWTである)の絶対値が
所定値以下(許容範囲内)のときには、PID処理する
ワープエラー量は零とし、所定値を越えるときにPID
処理するワープエラー量を−DWTとする。
「ヒープエラーCHの算出J  (50)の内容を詳細
に説明すると、CPU17はまず、車速Vgに対応する
目標ヒープHtを、内部ROMのl領域(テーブル2H
)から読み出してヒープ目標値レジスタHTに書込む(
39)。
第10a図中に「テーブル2HJとして示すように、車
速Vsに対応付けられている目標ヒープHtは、車速V
sがVsaKm/h以下の低速度では高い値Htlで、
車速VsがVsbKm/h以上の高速度では低い値Ht
2であるが、VsがVsaを越えVsb未満の範囲では
、車速Vsに対して目標値がリニア(曲線でもよい)に
変化している。このように目標値をリニアに変化させる
のは1例えば仮に1100K/h以下では目標値をHt
lに、1100K/h以上では目標値をHt2に1段階
的に切換わるようにすると、Vsが1100K/h付近
のとき、Vsのわずかな速度変化により目標ヒープが大
きく段階的に変化して、車高が高速で頻繁に大きく上下
して車高安定性が悪くなるので、これを防止するためで
ある。上記テーブル2Hの設定によれば、車速Vsのわ
ずかな高低変化では目標値はわずかに変わるだけであ否
ので、車高目標値の変化がわずかとなり、車高安定性が
高くなる。
ステップ40では、ヒープ量をレジスタDHTにストア
する。ヒープ量は、4つのレジスタDFL 。
DFR,DRL、 DRRの内容から、DFL 十DF
R+ DRL + DRRの計算によって求められる。
次に、前回算出したヒープエラー量を書込んでいるレジ
スタEHT2の内容をレジスタll’HT1に書込み(
41)、今回のヒープエラー量HT−DHTを算出して
、これをレジスタEHT2に書込む(42)。
以上により、レジスタEHTIには前回(ST前)のヒ
ープエラー量が、レジスタEHT2には今回のヒープエ
ラー量が格納されている。CPU17は次に、前回迄の
エラー積分値を書込んでいるレジスタITH2の内容を
レジスタI T H1に書込み(43)、今回のPID
補正量I丁りを次式で算出する。
ITh =  にhl・EHT2 +Kh2・(EHT
2 + Kh3・ITHI)+Kh4・Kh、・(EH
T2− EHTI)Kht・EHT2は、PID演算の
P(比例)項であり、Khlは比例項の係数、EHT2
はレジスタBHT2の内容(今回のヒープエラー量t)
である。
Kh2・(EHT2 + Kh3・ITH1)は、I(
積分)項であり、Kh2は積分項の係数、 IT旧は前
回までの補正量積分値(初期圧の設定16〜18からの
、補正量出力の積分値) 、Kh3は今回のエラー量E
HT2と補正量積分値IT旧との間の重み付は係数であ
る。
Kh4・Kh5・(EHT2−EHTI)は、D(微分
)項であり、微分項の係数が、 Kh4・Kh5である
が、Kh4は車速Vsに対応付けられた値を用い、Kh
5は舵角速度Ssに対応付けられている値を用いる。す
なわち、内部ROMの1領域(テーブル3H)より、そ
の時の車速Vsに対応付けられている車速補正係数Kh
4を読み出し、かつ、内部ROMの一領域(テーブル4
H)より、その時の舵角速度Vsに対応付けられている
舵角速度補正係数Kh5を読み出して、これらの積Kh
4・Kh5を微分項の係数とする。
第10a図中に「テーブル3HJとして示すように、車
速補正係数Kh4は、大略で、車速Vsが高い程大きい
値であり、微分項の重みを大きくする。これは、微分項
がヒープの変化に対して速くこれを目標値に収めようと
する補正項であって、車速が高い程外乱に対する車高変
化の速度が速いので、車速に応じて高めている。一方、
車速Vsがある程度以上(テーブル3HではVsdK+
s/h以上)になると、ブレーキの踏込み/解放、アク
セルペダルによる加/減速、ステアリングの回転による
旋回/旋回戻し1等が急激に行なわれると車体姿勢の変
化が急激でしかもきわめて大きくなり、このような急激
な姿勢変化を速く補償するような過大な微分項は、車高
制御安定性がくずれる。従ってテーブル3Hの車速補正
係数にh4は、より細かくは、車速Vsの変化に対して
、車速Vsが低いときには大きく変化し、車速Vsが高
い程小さく変化する。すなわち車速Vgが低いときには
、車速の変動に対して微分項の重みが大きく変わるが。
車速Vsが高いときには車速の変動に対して微分項の重
み変化が小さい。
第10a図中に、「テーブル4HJとして示すように、
舵角速度補正係数Khsは、大略で、舵角速度Ssが高
い程大きい値であり、微分項の重みを大きくする。これ
は、微分項がヒープの変化に対して速くこれを目標値に
収めようとする補正項であって、舵角速度Ssが高い程
外乱に対する車高変化の速度が速いので、舵角速度に応
じて高めている。一方、舵角速度Ssがある程度以下(
テーブル4HではSsa@/rasec以下)では、進
行方向の変化が極くゆるやかで微分項の重み付けは小さ
く。
Ssaを越えSsb以下では、舵角速度Ssに実質上比
例した速度で車高変化が現われるe Ssb以上の舵角
速度では、車体姿勢の変化が急激でしかもきわめて大き
くなり、このような急激な姿勢変化を速く補償するよう
な過大な微分項は、車高制御安定性がくずれて危険とな
る。したがって、舵角速度Ssに対応する微分項の係数
Kh、は、SsがSsa” /m5ec以下では一定値
とし、Ssaを越えSsb” /m5ec以下ではSs
に実質上比例する高い値とし、Ssbを越えるとSsb
のときの値の一定値としている。
以上に説明した微分項Kh4・Kh5・(EHT2−E
HTI)の導入により、また更に、その係数Kh、を車
速Vsに対応して大きくし、係数Kh5を舵角速度Ss
に対応して大きくすることにより、車速Vsおよび舵角
速度Ssに対応した重み付けの微分制御が実現し、車速
Vsおよび舵角速度Vsの変動に対して、高い安定性の
車高制御が実現する。
上述のように、ヒープエラー補正量IThをPID演算
(44)で算出すると、CPU17は、算出したヒープ
エラー補正量IThをレジスタlTR2に書込み(45
)、それに、ヒープエラー補正量の重み係数Kh、  
(後述するピッチエラー補正量、ロールエラー補正量お
よびワープエラー補正量に対する重み付け:総補正量中
の寄与比)を乗じて、ヒープエラーレジスタCHに書込
む。
以上のようにヒープエラー〇Hの演!(50)を実行す
ると、CPU17は、「ピッチングエラーCPの演算J
(51)を実行して、ピッチエラー補正量CPを、ヒー
プエラーCHと同様に算出してピッチエラーレジスタC
Pに書込む、なお、これにおいて、ヒープ目標値HTに
対応するピッチ目標値PTは、CPU17の内部ROM
の一領域(テーブル2P)より、その時の縦加速度pg
に対応するデータPt(前後方向加速度Pgに応じた目
標値)を読み出して得る。
第11a図に、テーブル2Pの内容を示す、縦(前後方
向)加速度pgに対応するピッチ目標値Pt、は、縦加
速度Pgによって現われるピッチを相殺する方向(減少
)にある、aの領域は、縦加速度Pgの増大(減少)に
つれて目標ピッチを大きくし省エネルギを狙うもので、
bの領域は異常なpgに対してセンサの異常が考えられ
るのでピッチ目標値を小さくして、実際はPgが発生し
ていないにもかかわらずピッ目標値を与えてしまうのを
防止するためのものである。その他の演算処理動作は、
前述の「ヒープエラーCHの演算J(50)の内容と同
様であり、そのステップ39のHT 、 Ht。
をPT、Pt、と置換し、ステップ40のDHT算出式
を前述のDPT算出式に置換し、ステップ41のEHT
I、EHT2をEPTI、EPT2に置換し、ステップ
42のEHT2.HT、DHTをEPT2.PT、DP
Tに置換し、ステップ43のITHI、lTR2をIT
PI、ITP2に置換し、サブルーチン44のITh算
出式を、それと全く対応関係にあるピッチエラー補正量
ITp算出式に置換し、テーブル3Hを、ピッチ補正量
 I ’rP算出用の係数テーブル(3P)に置換し、
テーブル4Hもピッチ補正量ITP算出用の係数テーブ
ル(4P)に置換し、ステップ45のlTR2,ITh
をITP2.ITpに置換し、かつステップ46のCH
,Kh、、IThをCP t KP6 +ITpと置換
することにより、「ピッチエラーCPの演算J (51
)の内容を示すフローチャートが現われる。CPU17
はこのフローチャートで表わされる処理を実行する。
次にCPU17は、「ローリングエラーCRの演算J(
52)を実行して、ロールエラー補正量CRを、ヒープ
エラー〇Hと同様に算出してロールエラーレジスタCR
に書込む、なお、これにおいて、ヒープ目標値HTに対
応するロール目標値RTは、CPU17の内部ROMの
一領域(テーブル2R)より、その時の横加速度Rgに
対応するデータRt (横加速度Rgに応じたロール目
標値)を読み出して得る。
第11b同に、テーブル2Rの内容を示す、横加速度R
gに対応するロール目標値Rtは、横加速度Rgによっ
て現われるロールを相殺する方向(減少)にある、aの
領域は横加速度Rgの増大(減少)につれて目標ロール
を大きくし省エネルギを狙うもので、bの領域は異常な
Rgに対してセンサの異常が考えられるのでロール目標
値を小さくして、実際はRgが発生していないにもかか
わらずロール目標値を与えてしまうのを防止するためで
ある。その他の演算処理動作は、前述の「ヒープエラー
CHの演算J(50)の内容と同様であり、そのステッ
プ39のHT、HtをRT。
Rtと置換し、ステップ40のDHT算出式を前述のD
RT算出式に置換し、ステップ4iのEHTI、EHT
2をERTI、ERT2に置換し、ステップ42のEH
T2.HT、DHTをERT2.RT、DPTに置換し
、ステップ43のITHI、lTR2をITRI、lT
R2に霞換し、サブルーチン44のITh算出式を、そ
れと全く対応関係にあるロールエラー補正量ITr算出
式に置換し、テーブル3Hを、ロール補正量ITr算出
用の係数テーブル(3R)に置換し、テーブル4Hもロ
ール補正量工TP算出用の係数テーブル(4R)に置換
し、ステップ45のlTR2,IThをlTR2,IT
rに置換し、かつステップ46のCH,Kh6 、IT
hteCR。
Kr6.ITrと置換することにより、「ロールエラー
CRの演算J (51)の内容を示すフローチャートが
現われる。CPU17はこのフローチャートで表わされ
る処理を実行する。
CPU17は次に、「ワープエラーC前の演算」(53
)を実行して、ワープエラー補正量CWを、ヒープエラ
ーCHと同様に算出してワープエラーレジスタCWに書
込む。なお、これにおいて、ヒープ目標値HTに対応す
るワープ目標値PWは零に定めている。
その他の演算処理動作は、前述の「ヒープエラーCHの
演算」・(50)の内容と同様であり、そのステップ3
9のHT、Ht、をWT、Oと置換し、ステップ40の
DHT算出式を前述のDWT算出式に置換し、ステップ
41のEHTI、EHT2をEWT 1 、EWT2に
置換し、ステップ42の内容を、DWTの絶対値が所定
値Wm以下(許容範囲内)であるときにはWTをOに、
WIllを越えろときにはWTに−DWTとして、WT
をレジスタEWT2に書込む内容に変更し、ステップ4
3のITHl、lTR2をITWI、ITW2に置換し
、サブルーチン44のITh算出式を、それと全く対応
関係にあるワープエラー補正量ITw算出式に置換し、
テーブル3Hを、ワープ補正1ITr算出用の係数テー
ブル(3W)に置換し、テーブル4Hもワープ補正量I
Ttz算出用の係数テープ/L/ (41) ニ置換し
、ステップ45(7)lTR2゜IThをI TV 2
 、  I Ttzに置換し、かつステップ46のCH
、Khe 、 、I ThをCW、 Kw6 、  I
 Twと置換することにより、「ワープエラーC前の演
算」(53)の内容を示すフローチャートが現われる。
CPU17は、このフローチャートで表わされる処理を
実行する。
以上のように、ヒープエラー補正量CH,ピッチエラー
補正量CP、ロールエラー補正量CRおよびワープエラ
ー補正量WPを算出すると、CPU17は、これらの補
正量を、各車輪部のサスペンション圧力補正量EHfL
(サスペンション100fL宛て)、 E Hfr(1
0、Ofr宛て)、 E HrL(100rL宛て)、
 E Hrr(100rr宛て)に逆変換する。すなわ
ち次のように、サスペンション圧力補正量を算出する。
E HfL=KfL・にh7・(1/4)(CHCP+
CR+tJ) 。
E Hfr =Kfr4h7 ・(1/4)・(CH−
CP−CR−C1l) 。
E HrL:KrL−Kh7・(1/4)・(CH+C
P+CRCV) 。
E Hrr =Krr4h7 ・(1/4)・(CIN
−CP−CR+CV)係数KfL、Kfr、KrLJr
rは、ライン圧基準点13rmおよびリターン圧基準点
13rtに対する、サスペンション100fL、100
fr、100rし、100rrの配管長の異なりによる
。サスペンション供給圧偏差を補償するための補正係数
である。 Kh7は、舵角速度Ssに対応して、車高偏
差補正量を増減するための係数であり、CPU17の内
部ROMのI領域(テーブル5)より、舵角速度Ssに
対応して読み出されるものである。舵角速度Ssが大き
いと大きい姿勢変化が見込まれ姿勢エラー量の増大が見
込まれる。したがって、係数Kh7は、大略で。
舵角速度Ssに比例して大きく設定されている。
しかし、舵角速度Ssがある程度以下(テーブル5では
Ssc’ 7m5ec以下)では、進行方向の変化が極
くゆるやかで姿勢変化は小さくゆるやかで、 Sscを
越えSsd” /m5ec以下では、舵角速度Ssに実
質上比例した速度で姿勢変化が現われる。Ssdを越え
る舵角速度では、車体姿勢の変化が急激でしかもきわめ
て大きくなり、このような急激な姿勢変化を速く補償す
るような過大な補正量は、車高制御安定性がくずれる。
したがって、舵角速度Ssに対応する補正係数Kh7は
、SsがSsc’ /rssec以下では一定値とし、
Sscを越えSsd以下ではSSに実質上比例する高い
値とし、Ssdを越えるとSSdのときの値の一定値と
している。
次に、第tob図を参照して、「ピッチング/口−リン
グ予測演算J(32)の内容を説明する。前述の「車高
偏差演算J(31)が、大略で、車体姿勢を所定の適切
なものに維持するように、現状の車高と舵角速度より現
車体姿勢を検出して、現車体姿勢を該所定の適切なもの
にするようにサスペンション圧を調整(フィードバック
制御)しようとするものであるのに対して、「ピッチジ
グ/ローリング予測演算J  (32)は、車体に加わ
る縦。
横加速度に応じた車体姿勢の変化を抑制しようとするも
のである。
CPU17はまず、縦加速度Pgの変化によるピッチの
変化を抑制するための補正量CGTを算出する(55〜
58)。これにおいては前回の。
Pg対応の補正量を書込んでいろレジスタGPT2の内
容をレジスタGPTIに書込み(55)、内部ROMの
1領域(テーブル6)より、Vsおよびpg対応の補正
量Gptを読み出してこれをレジスタGPT2に書込む
(57)。テーブル6のデータGptは、Vsを指標と
してグループ化されており、CPU17は、Vsでグル
ープを指定して、指定したグループ内の、pg対応のデ
ータGptを読み出す、各グループは、小さいVsに割
り当てられているもの程、不感帯a幅(第10b図に示
すテーブル6中の、Gpt=Oの横幅)が大きく設定さ
れている。bは縦加速度Pgの増加につれゲインを上げ
制御性能を上げる領域、Cはセンサ異常が考えられるた
め制御性能をおとす領域である。
次にCPU17は、縦加速度Pgの変化を抑制するため
の補正量CGPを次式で算出しレジスタCGPに書込む
(58)。
CGP = Kgpa・(Kgpl・GPT2+KgP
2・(GPT2− GPTI))GPT2はレジスタG
PT2の内容であり、今回、テーブル6より読み出した
補正量aptである。
GPTIはレジスタGPTIの内容であり、前回にテー
ブル6より読み出した補正量である。P(比例)項Kg
P 1・GPT2のKgP 1は比例項の係数である。
D(微分)項KgP2・(GPT2−GPTI)のKg
P 2は微分項の係数であり、この係数KgP 2は、
車速Vsに対応して内部ROMの一領域(テーブル7)
から読み出したものである。第10b図中に「テーブル
7」として示すように、係数KgP 2は、大略で、車
速Vsが高い程大きい値であり、微分項の重みを大きく
する。これは、微分項が縦加速度Pgの変化を速く抑制
しようとする補正項であって、車速が高い程ブレーキの
踏込み/解放、アクセルペダルによる加/減速、ステア
リングの回転による旋回/旋回戻し、等による縦加速度
Pgの変化が速いので、この速い変化に対応させて姿勢
変化をすばやく抑制しようとするためである。一方、車
速Vsがある程度以上になると、ブレーキの踏込み/解
放、アクセルペダルによる加/減速、ステアリングの回
転による旋回/旋回戻し、等が急激に行なわれると縦加
速度pgの変化が急激でしかもきわめて大きくなり、こ
の時の急激な姿勢変化を速く抑制するような過大な微分
項は、縦加速度抑制の安定性をくずす。したがってテー
ブル7の係数KgP 2は、より箱かくは、車速Vsの
変化に対して、車速Vsが低いときには大きく変化し、
車速Vsが所定値以上では一定としている、すなわち車
速vsが低いときには、車速の変動に対して微分項の重
みが大きく変わるが、車速Vsが高いときには車速の変
動に対して微分項の重み変化がなくなる。
算出した縦加速度Pgの変化抑制用の補正量CGPは、
サスペンションに対してはピッチ補正量であり、 Kg
P3は、後述のロール補正量CGRおよびGESに対す
る重み付は係数である。
CPU17は次に、横加速度pgの変化によるロールの
変化を抑制(つまり横加速度Pgの変化を抑制)するた
めの補正量CGRを算出する(59〜62)。これにお
いては前回の、Rg対応の補正量を書込んでいるレジス
タCRT2の内容をレジスタGRTIに書込み(59)
、内部ROMの1領域(テーブル8)より、Vsおよび
Rg対応の補正量Crtを読み出してこれをレジスタG
RT2に書込む(61)。テーブル8のデータCrtは
、vsを指標としてグループ化されており、CPU17
は、Vsでグループを指定しア。
指定したグループ内の、Rg対応のデータGrtを読み
出す。各グループは、小さいVsに割り当てられている
もの程、不感帯a幅(第10b図に示すテーブル8中の
、Crt、 = Oの横幅)が大きく設定されている。
bは横加速度Rgの増加につれゲインを上げ制御性能を
上げる領域、Cはセンサ以上が考えられるため制御性能
をおとす領域である。
次にCPU17は、横加速度Rgの変化を抑制するため
の補正量CGRを次式で算出しレジスタCGRに書込む
(62)。
CGR=Kgra ・(Kgrl ・GRT2+Kgr
2 ・(GRT2−GRTI))CRT2はレジスタG
RT2の内容であり、今回テーブル8より読み出した補
正量Crtである。
GRTIはレジスタGRTIの内容であり、前回テーブ
ル8より読み出した補正量である。P(比例)項Kgr
 1・GRT2のKgr 1は比例項の係数である。
D(微分)項Kgr2・(GRT2  GRTI)のK
gr2は微分項の係数であり、この係数Kgr 2は、
車速Vgに対応して内部ROMの一領域(テーブル9)
から読み出したものである。第10b図中に「テーブル
9」として示すように、係数Kgr2は、大略で、車速
Vgが高い程大きい値であり、微分項の重みを大きくす
る。これは、微分項が横加速度Rgの変化を速く抑制し
ようとする補正項であって、車速が高い程ステアリング
の回転による旋回/旋回戻し、による横加速度Rgの変
化が速いので、この速い変化に対応させて速くこれを抑
制しようとするためである。一方、車速Vsがある程度
以上になると、ステアリングの回転による旋回/旋回戻
し、が急激に行なわれると横加速度Rgの変化が急激で
しかもきわめて大きくなり、このような急激な変化を速
く抑制するような過大な微分項は、横加速度抑制の安定
性がくずれる。したがってテーブル9の係数Kgr 2
は、より細かくは。
車速Vgの変化に対して、車速Vsが低いときには大き
く変化し、車速Vsが所定値以上では一定としている。
すなわち車速Vsが低いときには、車速の変動に対して
微分項の重みが大きく変わるが。
車速Vsが高いときには車速の変動に対して微分項の重
み変化がなくなる。
算出したCGRは、サスペンションに対してはロール補
正量であり、Kgr3は、前述のピッチ補正量CGPお
よび後述のロール補正量GESに対する重み付は係数で
あるが、車速Vsが低いときには、横加速度Rgの変化
率は低いので、低速域ではこのロール補正量CGRの寄
与比を下げ、高速域で一定値となるように、内部ROM
の一領域(テーブル10)に、速度Vs対応で係数デー
タKgr3を格納している。CPU17は、速度Vsに
対応する係数Kgr3を読み出して、上述のCGRの算
出に用いる。
ステアリングポジション(回転位Iりの変化(舵角速度
Ss)により横加速度Rgが変化し、この変化率は車速
Vsにも依存する。すなわち横加速度Rgの変化が、舵
角速度SsおよびVsにも対応するので、この変化を抑
制するに要するロール補正量GesをCPU17の内部
ROMの一領域(テーブル11)に書込んでいる。
CPU17は次に、算出したピッチ補正量CGP、ロー
ル補正量CGR,およびロール補正量DESを、各サス
ペンション宛ての圧力補正量に変換して、この圧力補正
量を、先に「車高偏差演算J(31)で算出した値EH
fL、 EHfr、 EHrL。
EHrr (レジスタEHfL、 EHfr、 EHr
L、 EHrrの内容)に加算して、得た和EhfL、
 Ehfr、 EhrL、 EhrrをレジスタEHf
L、 EHfr、 EHrL、 EHrrに更新書込み
する(66)。
EhfL=EllfL+KgfL・(1/4)・(CG
P+Kcgrf−CGR+KgefL−GES)lEh
fr =IEHfr +Kgfr・(1/4)(−CG
P−Kcgrf’CGR+Kgeft”GES)Ehr
L=EI(rL+Kgri−・(1/4)・(CGP+
Kcgrr・CGR+KgerL・GES)Ehrr 
=EHrr +Kgrr・(1/4)・(CGP+Kc
grr−CGR+Kgerr−GES)上式の右辺第1
項が、先に「車高偏差演算J(31)で算出した値であ
って、レジスタEHf L 、 EHfr 。
EllrL、 EHrrに書込まれていたものであり、
右辺第2項が、前述のピッチ補正量CGP、ロール補正
量CGRおよびロール補正量GESを、各サスペンショ
ン宛ての圧力補正値に変換した値である。
なお、右辺第2項の係数KgfL、 Kgfr、 Kg
rLおよびKgrrは。
KgfL =KfL −Kgs。
Kgfr  =Kfr4gs+ KgrL :KrL 0Kgg。
Kgrr  =Krr4gs であり、KfL、Kfr、KrL、Krrは、圧力基準
点に対する各サスペンションの配管長のばらつきによる
圧力誤差を補正するための係数(配管長補正係数)であ
り、Kgsは、テーブル12に示すように、舵角速度S
sに対応付けて予め定めている係数であって、前述の「
車高偏差演算J (31)で算出した圧力補正値に対す
る。「ピッチング/ローリング予測演算J  (32)
で算出した、加速度変化抑制のための圧力補正値(上記
4式の右辺第2項: (1/4)・(−CGP+にcg
rf−cGR+KgefL=GES)等)の重み付けを
規定する。舵角速度Ssが大きいと速い加速度変化が見
込まれ、加速度変化抑制のための圧力補正値の重み付け
を大きくするのが良い、したがって、係数Kggは、大
略で、舵角速度Ssに比例して大きく設定されている。
しかし、舵角速度Ssがある程度以下(テーブル12で
はSse” 1m5ec以下)では、加速度の変化が極
く小さく、Sseを越えSsf以下では、舵角速度Ss
に実質上比例した速度で加速度が変化する。Ssf以上
の舵角速度では、旋回半径の変化が急激でしかもきわめ
て大きくなって加速度変化(特に横加速度)がきわめて
大きく。
このような急激な加速度変化を速く補償するような過大
な補正量は、加速度制御の安定性がくずれろ。したがっ
て、舵角速度Ssに対応する重み係数Kggは、Ssが
Sse以下では一定値とし、Sseを越えSsf以下で
はSsに実質上比例する高い値とし、Ssfを越えると
、Ssfのときの値の一定値としている。
CPU17は次に、初期圧レジスタPFLO。
PFR(、、pgr、o、PRRoに書込んでいる初期
圧データ(ステップ16〜18で設定)を、サブルーチ
ン66で算出した。車高偏差調整のための補正圧と加速
度抑制制御のための補正圧の和(レジスタEHfL、 
EHfr、 E)IrL、 EHrrの内容)に加算し
て、各サスペンションに設定すべき圧力を算出して、レ
ジスタEHk 、 EHfr、 EHrL、 EHrr
に更新書込みする(67)。
第10c図を参照して「圧力補正J(33)の内容を説
明すると、CPU17は、圧カセンサ13rmの検出圧
oph (レジスタDPHの内容)に対応する、ライン
圧変動による圧力制御弁の出力圧の変動を補償する補正
値P Hを内部ROMのl領域(テーブル13H)より
読み出し、かつ、圧力センサ13rtの検出圧DPL(
レジスタDPLの内容)に対応する、リターン圧変動に
よる圧力制御弁の出力圧の変動を補償する補正値PLf
(前輪側補正値)およびPLr(後輪側補正値)を内部
ROMの一領域(テーブル13L)より読み出して、圧
力制御弁に加わるライン圧およびリターン圧の変動によ
る圧力制御弁出力圧の変動を補償する圧力補正値PDf
=PH−PLfおよびPDr=PH−PLrを算出する
(68.69)、なお、リターン圧に対応する補正値を
前輪側と後輪側に分けているのは、前輪側はリザーバに
近く後輪側はリザーバに遠く、低圧検出用の圧力センサ
13rtは後輪側のリターン圧を検出するので、後輪側
と前輪側とでリターン反差が比較的に大きいので、これ
による誤差を小さくするためである。テーブル13Lに
、後輪側に割り当てる補正値データ群と前輪側に割り当
てる補正値データ群の2群を格納しており、前輪側のサ
スペンションに関しては後者の、後輪側のサスボンジョ
ンに関しては前者のデータ群より、そのときの圧力セン
サ13rtの検出圧に対応する補正値を読み出すように
している。
CPU17は、補正値PDfおよびPDrを算出すると
、これらの補正値をレジスタEHfL、 EHfr。
EHrL、 EHrrの内容に加えて、レジスタE)l
fし、 [Ellfr、’ EtlrL、 EHrrに
更新書込みする(70)。
第10d図を参照して、「圧力/電流変換J(34)の
内容を説明すると、CPU17は、レジスタEllf 
Lt Ellfr e EHr LおよびEHrrのデ
ータEHfL。
E)lfr、 EHrLおよびEHrrが示す圧力を発
生するための、圧力制御弁80f L 、 80fr 
、 80r Lおよび80rrに流すべき電流値I h
fL、 Ihfr、 IhrLおよびIhrrを、圧力
/ffi流変換テーブル1から読み出して、それぞれ電
流出力レジスタIHfL、 IHfr。
I)1r LおよびI Hr rに書込む(34)。
第10e図を参照して、ワープ補正(35)の内容を説
明する。このワープ補正(35)は、横加速度Rgと舵
角速度Ssから、適切な目標ワープDWTを算出しく7
3)、また、前述のレジスタ11(fLp IHfr、
 IHrLt IHrrの内容を出力した場合に現われ
るワープを算出して、これの、目標ワーブDWTに対す
るエラーワープ量を算出しく74〜76)、このエラー
ワープ量を零とするに要する。1流補正値dIfL、d
Ifr、 dIrL、 dIrrを算出して(77)、
これらの電流補正値をレジスタIHfLg IHfr、
 IHrLt IHrrの内容に加算し、和をこれらの
レジスタに更新書込みする(78)。
CPU17の内部ROMの1領域(テーブル14)には
、横加速度Rg対応のワープ目標値Idrが書込まれて
おり、またテーブル15には舵角速度Ss対応のワープ
目標値Idsが書込まれており、テーブル16には、こ
れから出力しようとするレジスタ11(fL、 IHf
r、 IHrL、 IHrrの値で規定される車体前後
傾斜ならびに横加速度Rg(横傾斜)に対応するワープ
補正量Idrsが書込まれている。なお、前後傾斜を、 に= l (IhfL+Ihfr)/(IhrL+Ih
rr) Iで表わし、テーブル16にはこのに対応のデ
ータグループが書込まれており、各データグループの各
データは、横加速度Rgに対応付けられている。
CPU17は、テーブル14より、横加速度Rgに対応
するワープ目標値Idrを読み出し、舵角速度Ssに対
応するワープ目標値Idrを読み出し、かつ、レジスタ
IHfL、 IHfr、 IHrL、 IHrrO値で
規定される車体前後傾斜ならびに横加速度Rg(横傾斜
)に対応するワープ補正量Idrsをテーブル16から
読み出して、ワープ目標値DWTを次式のように計算す
る(73)。
DWT =Kdw1 ・Idr+Kdw2 ・Ids+
Kdw3 ・IDrsCPU17は次に、レジスタIH
fL* IHfr、 IHrLtIHrrの内容Ihf
L、Ihfr、IhrL、Ihrrで規定されるワープ (IhfL−Ihfr)−(IhrL−Ihrr)を算
出して、それが許容範囲(不感帯)内にあるか否かをチ
エツクして(74)、許容範囲を外れていると、目標ワ
ープDWTより算出ワープ(IhfL−Ihfr)−(
IhrL−Ihrr)を減算した値をワープエラー補正
量しジスタDWTに書込み(75)、許容範囲内のとき
には、レジスタDWTの内容(DWT)を変更しない、
そして、ワープエラー補正量DWT (レジスタDWT
の内容)に、重み係数Kdw4を乗算して積をレジスタ
DWTに更新書込みして(76)、このワープエワー補
正量DWTを、各サスペンション圧力補正量(正確には
、圧力補正量に対応する圧力制御井通f!電流補正値)
に変換して(77)、その分の補正を電流出力レジスタ
11f L 、 IHfr 、 IHr Lおよびl1
lrrの内容に加える(78)。
これらの電流出力レジスタIHfL、 IHfr、 I
HrLおよびIHrrのデータは、「出力J(36)の
サブル−チンで、圧力制御弁80fし、 80fr、 
80rrおよび80rr宛てで、CPU18に転送され
る。
CPU18は、CPU17から受は取った各々の電流デ
ータ(目am流:It)に基づいて、各制御対象(SQ
LI〜5OL5)のデユーティ値を算出し。
算出した結果をデユーティコントローラ170に与える
。デユーティコントローラ170は、与えられたデユー
ティ値と一致するデル−ティのパルス信号を生成し、ド
ライバ200を介して各々の制御対象に与える。
CPU18及びそれに付属する回路によって制御されろ
各ソレノイドの通its流制御系について。
制御対象1個分の機能を、第12a図にブロック図で示
し、CPU18のデユーティ値算出に関する処理の概略
を第12bl!lに示す、なお、5つのソレノイド5Q
LI〜5OL5のいずれに対しても第12a図のSQL
と同一のiil電制御が実施される。
まず第12a図を参照して説明する。ドライバ18Q内
には通電のオン/オフを切換えるトランジスタが内蔵さ
れており、該トランジスタのオン/オフに応じて、ソレ
ノイドSQLの通電がオン/オフされる。ソレノイドS
QLに流れる電流は、電流検出回路180内の抵抗器R
iを通るので、抵抗器Riの端子間にその電流に対応す
る電圧が生じる。
この電圧の信号は、アナログローパスフィルタを通り、
更に増幅された後A/D変換器150でデジタルデータ
に変換され、cpuisに、フィードバック電流Ifb
としてサンプリングされる。
ブロックB。では、目標電流Itとフィードバック電流
Ifbとの差、即ちエラー電流値を算出する。
ブロックB2ではエラー電流値に定数11GBを乗算し
、ブロックB3ではB2の乗算結果とHGA 1との和
を出力する。 )IGAIは、ブロックB4に保持され
た前回のブロックB3の出力である。即ち、ブロックB
4は、制御周期1回分のデイレ−を行なう。ブロックB
3の出力は、ブロックB2で整数化されエラー値HGA
2になる。
ブロックB6では、目標電流Itと8ビツトのエラー値
HGA2との乗算を行ない、その結果を出力する。
一方、ソレノイドSQLに電力を供給する電源ライン(
バッテリーの出力)に、A/D変換器のアナログ入力端
子が接続されており、その電源電圧がデジタルデータに
変換されてCPU18でサンプリングされる。サンプリ
ングされた電源電圧の値は、ブロックB8でヒステリシ
ス処理を受け、電圧値vbになる。
ブロックB7では、ブロックBもの出力とブロックB2
の出力(vb)との割算を行ない1次のブロックB9で
はBOの出力に係数Kdtを乗算し、その結果をデユー
ティ値D outとして出力する。
なお、係数KdtはB8の出力値に応じて変化する。
このデユーティ値D out、がデユーティコントロー
ラ170に送られ、そのデユーティ値に対応するパルス
が発生し、そのパルスに従ってドライバ200がソレノ
イドSQLの通電のスイッチングを行なう、即ち、パル
スが高レベルHの時にSQLに通電され、パルスが低レ
ベルLの時にはSOLが非通電になる。通電と非通電と
のデユーティに応じて、SQLに流れる電流の実効値が
変わるので、このデユーティによって電磁弁の開度が決
定される。
第12b図を参照すると、この処理では、まず前回のエ
ラー値を保持するレジスタHGA2の内容をHGA]に
ストアし、次に新しいエラー値を計算して、その値をレ
ジスタHG A 2にストアする。エラー値の計算式は (It−Ifb)・HGB+HGA1 である。次にこのエラー値に基づいて新しいデユーティ
値D outを計算する。計算式はKdt−int(H
G A 2 )・I t / V bである。なおII
 i nt ITは整数化を示している。 Kdtは、
1nt(HGA2)・I t/Vbの計算結果の大きさ
に応じて変化し、予め内部ROM上に用意されたテーブ
ルから求められる。このようにして計算されたデユーテ
ィ値がデユーティコントローラ170に出力される。
ところで、ソレノイドSQLを流れるの電流はパルス波
形になるので、その電流の値を検出するためには、検出
回路(180)に第12a[に示すような比較的長い時
定数を有するフィルタを含めなければならない、従って
、検出される電流Ifbの変化が緩やかになるのは避け
られず、電流Ifbに急激な変動が生じても、それを検
出するのに時間遅れが生じ、遅れの分だけ制御が不安定
になり、ソレノイドの通電電流値に変動が生じる。
実際には、目標電流Itが急激に変化した場合、及び電
源電圧が変動した場合に、ソレノイドの電流に変化が生
じる。特に白動車の場合、車上バッテリー等から得られ
る電源電圧は、比較的電圧変動が大きいので、この電圧
変動はソレノイドの電流値に大きな変動をもたらす可能
性がある。
しかしこの実施例においては、電源電圧vbを検出し、
それに応じてデユーティ値を変えるようにしているので
、電源電圧の変動によって検出電流値Ifbに変化が現
われる前に、実際の電流変化分を補償し、ソレノイドS
QLの電流が変動するのを抑えることができる。また、
第12b図に示すように、デユーティ値D outは目
標電流Itに比例して変化するので、目標値が変化すれ
ば直ちにデユーティ値が修正され、ソレノイドSQLの
電流が目標値に近づく方向に変化する。
つまり、第12a図に示す電流制御系は、電源電圧の変
動のように変化の速い外乱や目標電流憤の変化があった
場合でも、極めて制御の応答が速く、実際の通電電流値
を目標値に正確に維持できる。
[効果] 以上のとおり本発明によれば、第12a図及び第12b
図に示すように、負荷(SQLI〜5OL5)に印加さ
れる電源電圧(vb)が検出され、その電圧に応じて通
電デユーティ(Dout)が即時に更新されるので、実
際の電流値(Ifb)の検出に遅れがある場合であって
も、電源電圧の変動による電流値の変動を防止すること
ができる。
従って例えば、サスペンション装置において圧力制御弁
の付勢量を電流値で制御する場合には。
アブソーバに印加される圧力を正確に目標値に維持でき
、車高や姿勢の変化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例のサスペンション制御装置
の油圧回路を示すブロック図である。 第2図、第3図、第4図、第5図、第6図及び第7図は
、それぞれ、第1図に示すサスペンション100fL 
、圧力制御弁80fL、カットバルブ70fL。 リリーフバルブ60fL、メインチエツクバルブ50、
及びバイパスバルブ120の拡大縦断面図である。 第8a図及び第8b図は、第1図に示すサスペンション
制御装置を制御する電気制御系の構成を示すブロック図
である。 第9a図および第9b図は、第8図に示すマイクロプロ
セッサ17の制御動作を示すフローチャートである。 第10al!i!、第10b図、第10c図、第10d
図及び第10e図は、第9b図に示すサブルーチンの内
容を示すフローチャートである。 第11a図および第11b図は、CPU17の内部RO
Mに書込まれているデータの内容を示すグラフである。 第12a図は実施例のサスペンション装置の1つの電磁
弁のソレノイドに関する通電電流制御系を示すブロック
図、第12b図はCPU18の電流制御処理の概略を示
すフローチャートである。 1:ポンプ      2:リザーバ    3:高圧
ボート4:アキュムレータ  6:前輪高圧給管  7
:アキユムレータ8:高圧給管     9:後輪高圧
給管 10:アキュムレータ11:リザーバリターン管
    12ニドレインリターン管13k 、13fr
、13rL、13rr、13rm、13rt:圧力セン
サ14k 、14fr、14rL、14rr :大気解
放のドレイン15k 、15fr、15rL、15rr
 :車高センサ16p、 16r:加速度センサ17、
18:マイクロプロセッサ  19:バッテリ50:メ
インチエツクバルブ 51:バルブ基体   52:入力ボート  53:出
力ボート54:弁座      55:通流口 56:圧縮コイルスプリング       57:ボー
ル弁60fr、60k 、60rr、60rL:リリー
フバルブ 61:バルブ基体62:入力ポート   6
3:低圧ボート  64:第1ガイド65:フィルタ 
   66:弁体     67:第2ガイド68:弁
体      69:圧縮コイルスプリング60m:メ
インリリーフパルプ 70fr、70fL、70rr、70rL:カットバル
ブ71:バルブ基体   72ニライン圧ポート73:
調圧入力ポート74 : fjP−油ボート   75
 : 75 :出力ポート  76:第1ガイド77:
ガイド     78ニスプール79:圧縮コイルスプ
リング 80fr、80k 、80rr、80rL:圧力制御弁
81ニスリーブ    82ニライン圧ポート83:溝
84:出力ポート   85:低圧ボート  86:溝
87:高圧ポート   88:目標圧空間  88fニ
オリフイス89:低圧ボート   90ニスプール  
 91:溝92:圧縮コイルスプリング       
93:弁体94:流路      95:二−ドル弁 
 96:固定コア97:プランジャ  98a:ヨーク
    98b:端板98c:低圧ボート 100fr、100k 、100rr、100rL:サ
スペンション101fr、101k 、101rr、1
01rL:ショックアブソーバ102fr、102k 
、102rr、102rL:ピストンロッド103:ピ
ストン   104:内筒     105:上室10
6:下室     107 :l1口     108
:上下貫通ロ109:減衰弁装置  110:下室間 
   111:ピストン112:下室     113
:上室     114:外筒120:バイパスバルブ
         121:入力ポート122:低圧ボ
ート 122a :低圧ボート 122b :流路l2
3:第1ガイド  124a:弁体124b:圧縮コイ
ルスプリング 125:二−ドル弁150 : A/D
変換ユニット

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 負荷の通電のオン/オフを切換えるスイッチング手段; 前記負荷に流れる電流を検出する電流検出手段;前記負
    荷に接続された電源の電圧を検出する電圧検出手段;及
    び 設定された目標値を、前記電圧検出手段により検出され
    た電圧の逆数に応じて補正するとともに、前記目標値と
    前記電流検出手段の検出した電流値との偏差の積分値に
    比例定数を乗算することによつてデューティ比を求める
    、制御手段; を備え、前記デューティ比に従って前記スイッチング手
    段を制御する通電デューティ制御装置。
JP20908889A 1989-08-11 1989-08-11 通電デューティ制御装置 Pending JPH0371302A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0655356A1 (en) * 1993-11-22 1995-05-31 Ford Motor Company Limited Control system for variable rate dampers

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5653201B2 (ja) * 1976-06-14 1981-12-17

Patent Citations (1)

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