JPH02220857A - サーマルヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野］ この発明は、ファクシミリや各種プリンタ用の印字デバ
イスであるサーマルヘッドに係り、詳しくは、発熱抵抗
体で発生した熱の電極からの逃げを少なくするようにし
たサーマルヘッドに関するものである。

〔従来の技術〕

サーマルヘッドは、周知のようにファクシミリや各種プ
リンタ用の印字デバイスであって、基板上に発熱抵抗体
を形成し、この発熱抵抗体を電極から通電して発熱させ
ることにより感熱記録紙上に文字・数字等を記録したり
、あるいは、電極から通電し発熱させた発熱抵抗体をイ
ンクフィルムに押しつけインクを溶融させて受像用紙上
に文字・数字等を転写したりするものである。

以下、従来のこの種のサーマルヘッドを第３図及び第４
図に基づいて説明する。

第３図は従来のサーマルヘッドの要部断面図であって、
図において、０１）は絶縁性及び耐熱性を有するセラミ
ック材からなる基板、θ′ＩＪは基板０１）の表面に形
成されたガラスグレーズからなる蓄熱層である。この蓄
熱ｊｉＱ２１の表面には、ＴａＮ、Ｔａ−３ＩＯｔ、Ｃ
ｒ　　５ｌｏｔ等からなる均一な厚みの発熱抵抗体ａ′
！Ｊが形成されている。そして、この発熱抵抗体０′！
Ｊの表面には、１ドツトとして作用する所定の間隔を隔
ててＡｊ！、Ｃｕ、Ａｕ等からなる一方の電極（１４ａ
）及び他方のｌ１ｉ（ｔ４ｂ）とが形成されている。こ
れにより、この両型ＪＭ（１４ａ）、（１４ｂ）の間に
位置する抵抗体発熱部（１３ａ）が形成されている、さ
らに、この抵抗体発熱部（１３ａ）と電極（１４ａ）　
、（１４ｂ）とを被覆するように酸化防止膜兼耐摩耗膜
ＯＳが形成されている。このようにしてサーマルヘッド
が構成されている。

また、θｅはポリエステル等の樹脂からなるベースフィ
ルム０力とその表面に塗布されたインク０８）とから構
成されるインクフィルム、０９）は受像用紙であり、（
ハ）はインクフィルム０６）と受像用紙θ田とを押圧し
ながら搬送するプラテンである。そして、両電極（１４
ａ）　、（１４ｂ）間に電流を通電させて抵抗体発熱部
（１３ａ）を発熱させ、この熱によりインクフィルムθ
ω上のインク０８）を溶融させて受像用紙０９上に文字
・数字等を転写するようにしている。

第４図は抵抗体発熱部と電極とを示す平面図であって、
同図に示すように、抵抗体発熱部（１３ａ）は、例えば
間隔６０〜２５０μｍ程度で所定の印字幅に相当する長
さに列状に配列されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記紹介した従来のサーマルヘッドにお
いては、電極（１４ａ）　、（１４ｂ）の熱伝導率が抵
抗体発熱部（１３ａ）に比較してはるかに大きいことか
ら、抵抗体発熱部（１３ａ）から発生した熱がこの電極
（１４ａ）　、（１４ｂ）から逃げやすいので、インク
フィルムＯＱ上のインク０１が十分に熔融されないこと
があって、これにより、受像用紙０！Ｄ上に転写された
文字・数字等の濃度が不足したり、かすれが生じたりし
て印字品質が劣るという問題があった。

この発明は、上記のような問題点を解決するためになさ
れたものであって、一方の電極と他方の電極との間に位
置する発熱抵抗体で発生した熱の電極からの逃げを少な
くすることにより印字品質を向上できるサーマルヘッド
の提供を目的とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的を達成するために、この発明によるサーマル
ヘッドは、発熱抵抗体と、この発熱抵抗体に電流を通電
する一方および他方の電極とを有するサーマルヘッドに
おいて、前記一方の電極と前記他方の電極との間に位置
する発熱抵抗体の厚みを１１流通過方向に凹状に形成し
たことを特徴としている。

（作　用〕 この発明によるサーマルへラドでは、一方の電極と他方
の電極との間に位置する発熱抵抗体の厚みが電流通過方
向に凹状に形成されているので、前記発熱抵抗体におい
ては、一方および他方の電掻寄りに位置する部分の電気
抵抗値がこれらの間に位置する部分の電気抵抗値より小
さくなる。このことにより、発熱抵抗体の電極寄りに位
置する部分で発生ずる熱は、これらの間に位置する部分
で発生する熱に比べて少なくなる。

〔実施例〕

この発明の一実施例を第１図、第２図に基づき以下に説
明する。

第１図はこの発明によるサーマルヘッドの要部断面図で
あって、同図において、（１）は絶縁性及び耐熱性を有
するセラミック材からなる基板、（２）は！［（１）の
表面に形成されたガラスグレーズからなる蓄熱層である
。そして、この蓄熱層（２）の表面にＴａＮ、Ｔａ−３
ｉｏ！、Ｃｒ−５ｌｏｔ等からなる発熱抵抗体（３）が
通常の薄膜形成技術により形成されている。即ち、第１
図に示すように、まず、蓄熱層（２）の表面に厚みｔｌ
の下層発熱抵抗体（３ｂ）が形成され、さらに、この下
層発熱抵抗体（３ｂ）上に、！ドツトとして作用する所
定の間隔りを隔てて厚みｔ２の上層発熱抵抗体（３ｃ）
、（３ｄ）が形成されている。

そして、所定の間隔りを隔てた上層発熱抵抗体（３ｃ）
、（３ｄ）のうち、一方の上層発熱抵抗体（３ｃ）上に
は、第１図に示すように、その端部から間隔を隔てた位
置にＡ１、Ｃｕ、Ａｕ等から゛なる一方の電極（４ａ）
が形成され、同様に、他方の上層発熱抵抗体（３ｄ）上
にも電極（４ｂ）が形成されている。これにより、この
両電極（４ａ）、（４ｂ）の間に抵抗体発熱部（ｊａ）
が形成されている。さらに、この抵抗体発熱部（３ａ）
と電極（４ａ）、（４ｂ）とを被覆するように酸化防止
膜兼耐摩耗膜（５）が形成されている。また、第２図は
抵抗体発熱部（３ａ）と電極（４ａ）、（４ｂ）とを示
す平面図であって、同図に示す矢印は抵抗体発熱部（３
ａ）を通過する電流の方向を示している。

以上説明したように、一方の電極（４ａ）と他方の１’
１ｔ８ｉ（４ｂ）との間に位置する抵抗体発熱部（３ａ
）においては、各電極（４ａ）、（４ｂ）寄りに位置す
る部分の厚み（ｔｌ＋ｔ２）をこれらの間に位置する下
層発熱抵抗体（３ｂ）の厚みｔｌより厚（なるように、
すなわち、抵抗体発熱部（３ｎ）の厚みを′７に流通過
方向に凹状に形成したので、各電極（４ａ）、（４ｂ）
寄りに位置する部分の電気抵抗値は、下層発熱抵抗体（
３ｂ）部分の電気抵抗値より小さくなる。このことによ
り、各電極（４ａ）、（４ｂ）寄りに位置する部分で発
生する熱が下層発熱抵抗体（３ｂ）部分で発生する熱に
比べて少なくなる。その結果、画電極（４ａ）、（４ｂ
）から逃げる熱壱従来に比較して少なくできるので、イ
ンクフィルム００上のインク０８）が十分に溶融されて
受像用紙側上に転写される文字・数字等の濃度不足やか
すれを防止でき、印字品質を向上させることができる。

〔発明の効果〕

以上述べたように、この発明によるサーマルヘッドでは
、一方の電極と他方の電極との間に位にする発熱抵抗体
の厚みを電流通過方向に凹状に形成したので、前記発熱
抵抗体においては、各ｉｉ寄りに位置する部分の電気抵
抗値がその間に位置する部分の電気抵抗値より小さくな
る。このことにより、前記発熱抵抗体の電極寄りに位置
する部分で発生する熱は、これらの間に位置する部分で
発生する熱に比べて少なくなる。

したがって、この発明によるサーマルヘッドによれば、
一方の電極と他方の電極との間に位置する発熱抵抗体で
発生した熱の電極からの逃げを少なくすることができる
ので、受像用紙上に転写される文字・数字等の濃度不足
やかすれをなくして印字品質を向上させることができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明によるサーマルヘッドの要部断面図、
第２図はこの発明によるサーマルヘッドにおける抵抗体
発熱部と電極とを示す平面図、第３図は従来のサーマル
ヘッドの要部断面図、第４図は従来のサーマルヘッドに
おける抵抗体発熱部と電極とを示す平面図である。 （１）一基板、（２）−蓄熱層、（３）−・発熱抵抗体
、（３ａ）−一抵抗体発熱部、（３ｂ）−下層発熱抵抗
体、（３ｃ）、（３ｄ）−・・上層発熱抵抗体、（４ａ
）、（４ｂ）・−・電極、（５）−酸化防止膜兼耐）？
耗膜。 第１図 ａ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、発熱抵抗体と、この発熱抵抗体に電流を通電する一
   方および他方の電極とを有するサーマルヘッドにおいて
   、前記一方の電極と前記他方の電極との間に位置する発
   熱抵抗体の厚みを電流通過方向に凹状に形成したことを
   特徴とするサーマルヘッド。