JPS604093A - 半固体インクを用いた熱記録方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はファクシミリ、プリンタ等に用いられている熱
転写記録方法において、ベースフィルムの除去を可能な
らしめる記録方法に関するものである。

第１図は従来の熱転写記録方法の原理を示す説明図で、
１は転写フィルム、２は記録紙（記録媒体）、３はサー
マルヘッド、４は発熱体、５は圧接ローラである。図に
示すように転写フィルム１はマイラーフィルム、コンデ
ンサ紙等のベースフィルム１ａにインク層１ｂを塗工し
たもので、す−マルヘッド３、転写フィルム１、記録紙
２は圧接ローラ５によシ圧接されておシ、サーマルヘッ
ド３中の発熱体４が画信号に応じて発熱すると、発熱体
４に近接するインク層１ｂが溶融し、記録紙２にインク
が転位される。この結果、記録紙２上にインク像が形成
される。なお記録紙２の走行と同時に、転写フィルム１
も走行し、常に新しいインク層が繰出される。

しかし、この従来の熱転写記録方法の場合、常に転写フ
ィルム１を繰出すために、所望の記録面を得る毎に使用
済みの転写フィルムが発生する。

従って装置としては、この使用済みの転写フィルム１を
巻き取る機構を内蔵するか、または１通毎に使用済みの
転写フィルム１を装置外に廃棄する必要がある。また記
録紙２は普通紙でよく低価格であるものの、転写フィル
ム１は高価で、結局１適当シの記録コストは高価である
とともに、転写フィルム１の装着、廃棄に手間がかかる
という欠点があった。

本発明はこれらの欠点を除去するため、ベースフィルム
を使用しないで、インクを記録紙に転位せしむるように
したものである。以下本発明の実施例を図面によシ詳細
に説明する。

第２図は本発明熱記録方法の第１の実施例を示す概略説
明図であって、第１図と同じ部品には同一の参照符号を
付した。図において、６はインク保持体、７１は導電性
のフィルり物質、８１は絶縁性の半固体インク、９１＞
９２は電極である。

図に示すように前記半固体インク８１は熱溶融性でイン
ク保持体６及びフィルり物質７１によシ保持されている
。

また、電極９□は多針電極よシ成る記録電極、電極９２
はアース電極であシ、多数の記録電極９！に、画信号に
応じて選択的に電圧を印加すると、選択された記録電極
９１とアース電極９２の間に、導電性のフィルタ物質２
１を介して電流が流れる。この結果フィルタ物質７１の
所定の箇所がジュール熱を発生し、近傍の半固体インク
８１を溶融せしめ、フィルり物質２！を通過して溶融　
スしたインクが記録紙２に転位し、所望の記録画像が得
られる。ここでフィルタ物質７１は溶融したインクはよ
く通すが、半固体状のインクの通過を阻止する性質の薄
膜であシ、フィルタ物質７１と記録紙２の相対的移動に
よる機械的とずれだけではインクは記録紙２へ転位され
ない。また半固体インク８１は常温で半ねシ状であシ多
少の流動性を有し、記録によシインクが消費されだフ４
）レタ物質２１近傍に、円滑に半固体インク８１が補給
され、連続印字動作が可能である。なお、この半固体イ
ンク８１の記録動作箇所への供給をよシ円滑化するには
、半固体インク８、をフィルタ物質７１の方向へ存知の
方法で加圧すればよい（図示せず）。

第３図は同じく本発明の第２の実施例を示す概略説明図
であって、１０は多孔質網状の層である。

この多孔質網状の層１０は、例えば第４図に示すように
、繊維質の物質１ノが網状に形成された層であシ、繊維
質の物質１１に半固体インク１２が付着している。ここ
でフィルタ物質７Ｉの通過孔１３の穴径は繊維質の物質
１ノを通過させない程度に充分小さく、インクを含浸す
る繊維質の物質１ノが記録紙２と直接接触することはな
い。この結果フィルタ物質２１　と記録紙２の相対的移
動による機械的とすれに起因するかぶシの発生を防止す
る効果が増大する。

第５図は本発明の第３の実施例であって、２２は絶縁性
のフィルタ物質、８２は導電性の半固体インクである。

この方法は第２図に示した方法が導電性のフィルタ物質
７１にジュール熱を発生させるのに対し、導電性の半固
体インク８２がジュール熱を発生する。すなわち電極９
１．９２は半固体インク８２の中に設置されており、こ
の電極９１．９２間の半固体インク８２に電流が流れジ
ュール熱を発生する。なお、その他の記録原理は第２図
の場合と同様である。

第６図は本発明の第４の実施例であって、１４はサーマ
ルへラドユニットである。この方法の場合、フィルタ物
質７２、半固体インク８．共絶縁性でよく、半固体イン
ク８１を選択的に溶融すベキ熱はサーマルヘッドユニッ
ト１４内の発熱体（抵抗体）４で発生する。このサーマ
ルへラドユニット１４内の発熱体４のアレイはなるべく
先端に形成し、フィルタ物質７２の近傍に設置される。

第７図及び第８図はサーマルヘッドユニット１４の構造
を示す平面図であシ、１５はリードでおる。

このサーマルへラドユニット１４においては発熱体４の
アレイが先端に配列されている以外は、通常の感熱記録
用サーマルヘッドユニットと同様の構成となっている。

なお、本発明におけるフィルタ物質７１．７２は導電性
または絶縁性の高分子樹脂等を存知の方法で多孔質状の
フィルタ薄膜に仕上げればよい。

また、このフィルタ物質７１または７２の膜厚は第１図
におけるベースフィルム１ａのＪｌ（’１０〜５０μｍ
）より薄くすれば、従来の熱転写記録方法に比べて印字
品質が低下することはない。

ところで第５図、第６図においては、第３図に示した熱
溶融性インク８１．８２中に多孔質網状の層１０を設け
ていないが、第５図、第６図においてもこの多孔質網状
の層１０を併用してもよい。

以上詳細に説明したように、本発明によればベースフィ
ルムを使用することなく、熱溶融性のインクを記録紙に
転位できるので、従来のように使用済みの転写フィルム
が発生せず、記録に要するコストを低減できる。したが
って従来のベースフィルムの走行機構が不要である等の
効果がある。

また従来の熱転写記録方法の場合、ベースフィルムを介
して熱を印加するので伝熱ロスが大きいが、本発明の場
合、フィルタ物質まだは半固体インクまたは半固体イン
ク中の発熱体が発熱するので、記録エネルギーを小さく
できる効果がある。なお、本発明の記録部のユニットを
、イエロ、マゼンダ。

シアンの各色に対応して、紙走行方向に複数配置するこ
とによシ、カラー記録が可能であることは言うまでもな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の熱転写記録方法の原理説明図、第２図は
本発明フィルムレス熱転写記録方法の第１の実施例を示
す概略説明図、第３図は同じく本　１発明の第２の実施
例を示す概略説明図、第４図は第３図の一部拡大図、第
５図は本発明の第３の実施例を示す概略説明図、第６図
は同じく本発明の第４の実施例を示す概略説明図、第７
図、第８図は夫々サーマルへラドユニットの平面図であ
る。 ２・・・記録紙、４・・・発熱体、５・・・圧接ローラ
、６・・・インク保持体、７１ｅ７２川フイルタ物質、
８１＋８２・・・半固体インク、９１１９２　・・・電
極、１０・・・多孔質網状の層、１ノ・・・繊維質の物
質、１２・・・繊維質の物質に付着している半固体イン
ク、１３・・・通過孔、１４・・・サーマルヘッドユニ
ット、１５・・・リード 第２図 ２１Ｉ５４図 第　５　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、熱溶融性の半固体インクを、フィルタ物質で保持し
   、画信号に応じて前記フィルタ物質近傍の半固体インク
   に、選択的に熱を印加して該半固体インクを溶融せしめ
   、フィルタ物質を介して溶融したインクを記録媒体に転
   位せしめることを特徴とする半固体インクを用いた熱記
   録方法。 ２、半固体インクを保持する側のフィルタ物質の面に、
   多孔質状の層を設けたことを特徴とする特許請求、範囲
   第１項記載の半固体インクを用いた熱記録方法。 ３、半固体インクを導電性とし、該導電性の半固体イシ
   クに電流を流してジュール熱を発生させて、インクを溶
   融せしめることを特徴とする特許の 請求、範囲第１項記載の半固体インクを用いた熱記録方
   法。 ４、　フィルタ物質を導電性とし、該導電性のフィルタ
   物質に電流を流してジュール熱を発生させて、インクを
   溶融せしめることを特徴とする特許請求、範囲第１項記
   載の半固体インクを用いた熱記録方法。 ５、半固体インクを保持する側のフィルタ物質の面の近
   傍にサーマルヘッドユニットを設置し、１項記載の半固
   体インクを用いた熱記録方法。