JPH02211040A - 直巻機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、固定子鉄心のスキューを有するスロットに沿
って直にマグネットワイヤを巻回するｕＩ巻機に関する
。

（従来の技術） 従来、この種の直巻機は、例えば第１０図に示すように
、固定子鉄心１の軸心に沿って往復動されるスピンドル
２の先端にニードル３を設け、このニードル３を固定子
鉄心１のスロットｌ日内に挿入した状態で、このニード
ル３をスロット１ａに沿って移動させることにより、ニ
ードル３から導出されるマグネットワイヤ（図示せず）
を固定子鉄心１のティース部に巻回するものである。

この場合、スロット１ａのスキュー角度に応じて、ニー
ドル３を斜めに移動させなければならないので、スピン
ドル２を固定子鉄心１の軸方向に往復動させる主モータ
４の他に、スピンドル２の移動に応じてスピンドル２を
徐々に回動させることによりニードル３を揺動（首振り
）させる首振り用モータ５を設けている。そして、これ
ら主モータ４と首振り用モータ５の運転をロータリーエ
ンコーダ６．７からの出力信号に基づいて制御すること
により、第４図に点線りで示すようにニードル３を固定
子鉄心１のスロット１ａに沿って移動させるものである
。

（発明が解決しようとする課題） ところで、第５図に示すように固定子鉄心１のスロット
１ａのスキューがばらついた状態になっていたり、或は
第６図に示すようにスロット１ａの開口とニードル３と
の間のクリアランス（隙間）が小さい場合には、ニード
ル３がスロット１ａの内縁に干渉し易い。干渉が生ずれ
ば、ニードル３がスロット１ａの内縁に無理に擦られる
ことになるため、スロット１ａの内縁やニードル３の外
表面に引っ掻き傷ができて金属粉が発生し、それが絶縁
性を低下させる原因になったり、或はニードル３の外表
面の引っ掻き傷によりスロットｌａ内のマグネットワイ
ヤの表面が傷付けられることがあり、前述した事情と相
俟って絶縁品質に悪影響を及ぼすという欠点があった。

本発明はこの様な事情を考慮したなされたもので、従っ
てその目的は、ニードルが固定子鉄心のスロット内縁に
強く擦られることを防止できて、絶縁品質を向上できる
直巻機を提供するにある。

［発明の構成〕 （課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、請求項１記載の直巻機は、
固定子鉄心のスキューを有するスロットにスピンドル先
端のニードルを挿入した状態でこのニードルを前記スロ
ットに沿って移動させることにより、前記ニードルから
引き出されるマグネットワイヤを前記固定子鉄心のティ
ース部に巻回するようにしたものにおいて、前記固定子
鉄心をその周方向に回動自在になす支承機構を設けたも
のである。

また、請求項２記載の直巻機は、スピンドルとニードル
との間に、そのニードルが揺動することを許容する揺動
許容手段を設けたものである。

（作用） 請求項１記載の直巻機によれば、固定子鉄心が支承機構
により回動自在になっているので、ニードルをスロット
に沿って移動させる際に、そのニードルがスロットの内
縁に接触したとしても、両者間の接触圧を軽（する方向
に固定子鉄心が逃げるように回動し、ニードルがスロッ
トの内縁に強く擦り付けられることを防止する。

また、請求項２記載の直巻機によれば、ニードルが揺動
許容手段によってに揺動できるので、ニードルがスロッ
トの内縁に接触したときに、二ドルがスロット内縁との
間の接触圧を軽くする方向に逃げるように揺動して、ニ
ードルがスロットの内縁に強く擦り付けられることを防
止する。

（実施例） 以下、本発明の第１実施例を第１図乃至第６図に基づい
て説明する。

１１は本体ベースで、これに取付けられたモータ支持ベ
ース１１ａには、主モータ１２が横向きに取付けられて
いる。この主モータ１２の回転軸１２ｇにはクランク１
３が取付けられている。１４はクランク１３の回転によ
って上下動されるスピンドルで、その下部にはベアリン
グ１５を介して断面コ字形のクランク受部材１６が回動
可能に取付けられ、このクランク受部材１６にクランク
１３の軸１３ａが横方向にスライド自在に嵌合されてい
る。また、スピンドル１４の上部側は、プーリ１７に上
下スライド可能に挿通支持されている。。このプーリ１
７は、本体ベース１１に取付けられたハウジング°１８
内にベアリング１８ａを介して回動自在に支持されてい
る。そして、スピンドル１４の外周面に形成したスプラ
イン１４ａによって、プーリ１７の回転がスピンドル１
４に伝達されるようになっている。このプーリ１７と、
その側方に配置した首振り用モータ１９の回転軸１９ａ
に嵌着したプーリ２０との間には、ベルト２１が掛は渡
されている。また、スピンドル１４の上端には、一対の
ニードル２２が互いに水平方向反対側を向くように設け
られている。この場合、マグネットワイヤ２３が、モー
タ支持ベース１１ａの下部に設けたワイヤ案内口２４を
通してスピンドル１４内に挿通され、ニードル２２から
導出されるようになっている。

一方、２５は固定子鉄心１をその周方向に回動自在とな
す支承機構で、その具体的構成を以下に説明する。２６
は本体ベース１１上に固定した円筒台形の下部受台で、
その上方には円環状の上部受台２７が配置されている。

この上部受台２７の内周フランジ２７ａで固定子鉄心１
を受は支持した状態で上方からクランプ２８によって固
定している。斯かる上部受台２７の下面及び下部受台２
６の上面の対称位置に、断面Ｖ字形の環状溝２９゜３０
が形成され、これら内環状溝２９．３０の中心と、スピ
ンドル１４の軸心及び固定子鉄心１の軸心が互いに一致
している。そして、内環状溝２９．３０間に転勤自在に
収容された複数の鋼球３１によって上部受台２７が回転
自在に受は支持され、これによって固定子鉄心１がその
周方向に回動自在となっている。この場合、上部受台２
７の回動量を規制するため、下部受台２６に回動規制ピ
ン３２を上向きに突設し、この回動規制ピン３２を、上
部受台２７に形成した長孔３３（第２図参照）に挿入し
ている。

尚、主モータ１２及び首振り用モータ１９には、原点付
きのロータリーエンコーダ３４．３５が設けられ、これ
ら両口−タリーエンコーダ３４，３５の出力信号がパル
ス制御装置３６（第３図参照）に入力される。このパル
ス制御装置３６は、両口−タリーエンコーダ３４．３５
の出力信号と、運転指令部３７からの信号に基づいて、
主モータ制御装置３８と首振り用モータ制御装置３９を
制御して、主モータ１２と首振り用モータ１９の運転を
制御する。

次に、上記構成の作用について説明する。

マグネットワイヤ２３を固定子鉄心１に巻回する場合、
まず、マグネットワイヤ２３をニードル３から引き出し
て固定子鉄心１の所定位置に仮固定する。そして、主モ
ータ１２と首振り用モータ１９を起動して運転を開始す
ると、ニードル２２の先端が、第２図に示すように固定
子鉄心１のスロヅト１ａ内に挿入された状態でそのスロ
ット１ａに沿って移動し、その移動軌跡が、固定子鉄心
１の中心側から見て第４図に点線して示すように、変形
した長円軌道を描く。斯かる長円軌道りを繰返し移動す
ることによって、マグネットワイヤ２３が固定子鉄心１
のティース部１ｂに巻回される。

而して、第５図に示すように固定子鉄心１のスロット１
ａのスキューがばらついた状態になっ、ていたり、或は
第６図に示すようにスロット１ａの開口とニードル２２
との間のクリアランス（隙間）が小さい場合には、ニー
ドル２２がスロット１ａの内縁に接触し易い。この場合
、固定子鉄心１が支承機構２５の鋼球３１の転動作用に
より回動自在になっているので、ニードル２２をスロッ
ト１ａに沿って移動させる際に、そのニードル２２がス
ロット１ａの内縁に接触したとしても、その接触圧によ
り固定子鉄心１が押されて、その接触圧が軽くなる方向
に固定子鉄心１が逃げるように回動し、ニードル２２が
スロット１ａの内縁に強く擦り付けられることが防止さ
れる。従って、二ドル２２がスロット１ａの内縁に接触
したとしても、軽く接触する程度で済むから、スロット
１ａの内縁やニードル２２の外表面が強く擦れて金属粉
が発生することを極力防止できる。しかも、ニードル２
２の外表面に引っ掻き傷ができることを防止できるので
、その引っ掻き傷によるマグネットワイヤ２３表面の傷
付を防止でき、前述した事情と相俟って、絶縁品質を向
上できる。

一方、第７図は本発明の第２実施例を示したもので、こ
の第２実施例では、支承機構４０を空気軸受構造とした
ところに特徴がある。即ち、下部受台２６の上面部にテ
ーバ面部４１を形成し、このテーバ面部４１の全周に環
状に形成した四部４１ａに環状の多孔質部材４２を取着
している。そして、凹部４１ａの底部全周にわたって環
状の空気通路４３を形成し、この空気通路４３に連通ず
るように形成された送気口４３ａに送気管４４が連結さ
れて・いる。この送気管４４を通してコンプレッサ（図
示せず）から圧縮空気が送られてくる。

一方、上部受台２７の下面部には、下部受台２６のテー
バ面部４１に対応して、テーバ面部４５が形成され、両
テーバ面部４１．４５どうしが合致し得るようになって
いる。以上の構成以外は、第１実施例と同じである。

斯かる第２実施例によれば、マグネットワイヤ２３の巻
回時には、送気管４４を通して圧縮空気を送り、この圧
縮空気を多孔質部材４２の無数の微細孔を通して上部受
台２７のテーバ面部４５にまんべんなく吹き付ける。こ
れにより、上部受台２７が下方から空気圧を受けて下部
受台２６から僅かに浮き上がった状態となり、これによ
って上部受台２７が回転自在に支持されて、固定子鉄心
１がその周方向に回動自在となる。この状態で、マグネ
ットワイヤ２３の巻回を行うため、前記第１実施例と同
様の作用効果を得ることができる。

この第２実施例では、上部受台２７が非接触状態で支持
されるため、上部受台２７（固定子鉄心１）の回動が極
めて円滑に行われる利点がある。

しかも、送気管４４を通して供給する空気の圧カニＡ整
により、上部受台２７の浮上刃を調整できるので、固定
子鉄心１のｆｆｌ量が重くなっても、回動性を損なわず
に済む利点もある。この場合、上部受台２７の浮上刃を
大きくするには、テーバ面部４１．４５の面積を大きく
しても良い。

尚、上記第２実施例では、上部受台２７（固定子鉄心１
）を空気圧を利用して非接触で支承する構成としたが、
例えば電磁力を利用して非接触で支承する構成としても
良い。

一方、第８図は本発明の第３実施例であり、この第３実
施例では、上部受台２７を、従来と同じく、下部受台２
６に固定する一方、ニードル２２をスピンドル１４の上
端に揺動許容手段たるゴム製円筒状の弾性部材４６を介
して連結し、この弾性部材４６の弾性変形によりニード
ル２２が固定子鉄心１の周方向に揺動自在になっている
。これ以外の構成は、第１実施例と同じである。

この第３実施例では、ニードル２２が固定子鉄心１のス
ロット１ａに沿って移動する際に、二ドル２２がスロッ
ト１ａの内縁に接触したとしても、その接触圧により弾
性部材４６が弾性変形することにより、ニードル２２が
スロット１ａの内縁との間の接触圧を軽くする方向に逃
げるように揺動して、ニードル２２がスロット１ａの内
縁に強く擦り付けられることを防止する。このため、前
記第１及び第２実施例と同じく、金属粉の発生を防止で
きると共に、ニードル２２やマグネットワイヤ２３の傷
付きを防止できて、絶縁品質を向上できる。

尚、弾性部材４６の形状は、円筒状に限定されず、例え
ば第９図に示すように、筒状の弾性部材４７に切欠き溝
４８を間欠的に形成して、この弾性部材４７の弾性変形
性を高めるようにしても良い。その他、ニードル２２の
揺動を許容する揺動許容手段は、ゴム製のもの（弾性部
材４６．４７）に限らず、スプリング等で構成しても良
い。

［発明の効果］ 以上の説明から明らかなように、請求項１記載の直巻機
によれば、固定子鉄心が支承機構により回動自在になっ
ているので、マグネットワイヤの巻回時にニードルがス
ロットの内縁に接触したときに、その接触圧を軽くする
方向に固定子鉄心が回動して、ニードルがスロットの内
縁に強く擦り付けられることを防止でき、金属粉の発生
を防止できると共に、ニードルやマグネットワイヤの傷
付きを防止できて、絶縁品質を向上できる。

また、請求項２記載の直巻機によれば、ニードルが揺動
許容手段によって揺動できるようになっているので、ニ
ードルがスロットの内縁に接触したときに、ニードルが
スロット内縁との間の接触圧を軽くする方向に逃げるよ
うに揺動して、ニードルがスロットの内縁に強く擦り付
けられることを防止でき、やはり絶縁品質を向上できる
。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第６図は本発明の第１実施例を示したもので
、第１図は全体の縦断面図、第２図は上面図、第３図は
電気的構成を示すブロック図、第４図乃至第６図はニー
ドルの軌道とスロットの形態との関係を説明するための
固定子鉄心の部分断面図であり、第７図は本発明の第２
実施例を示す第１図相当図、第８図は本発明の第３実施
例を示す第１図相当図、第９図は弾性部材の他の実施例
を示す弾性部材の斜現図、第１０図は従来例を示す第１
図相当図である。 図面中、１は固定子鉄心、１ａはスロット、１ｂはティ
ース部、１２は主モータ、１４はスピンドル、１９は首
振り用モータ、２２はニードル、２３はマグネットワイ
ヤ、２５は支承機構、２６は下部受台、２７は上部受台
、３１は鋼球、３２は日動規制ピン、３９は首振り用モ
ータ、４０は支承機構、４２は多孔質部材、４３は空気
通路、４４は送気管、４６及び４７は弾性部材（揺動許
容手段）である。 出願人　　株式会社　　東　　芝 代理人　　弁理士　佐　藤　　強 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 → 第 図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. １．固定子鉄心のスキューを有するスロットにスピンド
   ル先端のニードルを挿入した状態でこのニードルを前記
   スロットに沿って移動させることにより、前記ニードル
   から引き出されるマグネットワイヤを前記固定子鉄心の
   テイース部に巻回するようにした直巻機において、前記
   固定子鉄心をその周方向に回動自在になす支承機構を設
   けたことを特徴とする直巻機。
2. ２．固定子鉄心のスキューを有するスロットにスピンド
   ル先端のニードルを挿入した状態でこのニードルを前記
   スロットに沿って移動させることにより、前記ニードル
   から引き出されるマグネットワイヤを前記固定子鉄心の
   テイース部に巻回するようにした直巻機において、前記
   スピンドルと前記ニードルとの間に、そのニードルが揺
   動することを許容する揺動許容手段を設けたことを特徴
   とする直巻機。