JP4050361B2 - トラックボール装置のボール下部支持構造 - Google Patents
トラックボール装置のボール下部支持構造 Download PDFInfo
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラックボール装置のボール下部支持構造に関し、特に、ボールを受けるローラと軸受の構造を偏平型とすることにより、トラックボール装置自体の高さを低くするための新規な改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、用いられていたこの種のトラックボール装置のボール下部支持構造としては、一般に、図２で示される構成が採用されていた。すなわち、図２において符号１で示されるものは内輪２及び外輪３からなる軸受であり、この外輪３に一体状に形成された支持体４の一端にはローラ５が軸支部５ａを介して回転自在に軸支されている。このローラ５上にはボール６が回転自在に設けられている。
次に動作について述べる。図２の状態で、ボール６を回転させると、ボール６はローラ５に案内されて回転するが、このボール６の回転方向に応じて外輪３を介して支持体４が回転し、その結果、ローラ５はこのボール６の回転方向に応じてその回転方向が自在に変わるように構成されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従来のトラックボール装置のボール下部支持構造は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。すなわち、支持体に設けたローラが軸受の上方に位置しているため、トラックボール装置全体の高さＨ１が高くなり、この高さＨ１を低くすることは極めて困難であった。
【０００４】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、ボールを受けるローラと軸受の構造を偏平型とすることにより、トラックボール装置自体の高さを低くしたトラックボール装置のボール下部支持構造を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明によるトラックボール装置のボール下部支持構造は、円環状の内輪及び外輪からなり前記内輪が前記外輪に対して球を介して相対的に回転自在な軸受と、前記内輪の内側に配置されるとともに前記内輪に固定され、前記内輪とともに回転する円板状の支持体と、前記支持体の一端で前記支持体の厚さ方向に貫通して設けられた開口と、前記開口内に位置し前記支持体の前記一端に軸支部を介して回転自在に軸支されたローラと、前記支持体の上方に位置し前記ローラと接して回転自在なボールと、を備え、前記ローラの周面は前記開口の上部及び下部開口端面より外方へ突出し、前記ボールの回転方向に応じて前記ローラ及び前記内輪を介して前記支持体が回転すると共に、前記ボールの回転方向に応じて前記ローラの回転方向が自在に変わるようにした構成であり、さらに、前記軸受の軸方向の中央位置と、前記ローラの軸心位置とは一致している構成である。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明によるトラックボール装置のボール下部支持構造の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、従来例と同一又は同等部分については同一符号を用いて説明する。
図１において符号１で示されるものは円環状の内輪２及び外輪３からなり前記内輪２が前記外輪３に対して球１０を介して相対的に回転自在な軸受であり、この内輪２に一体状に形成された円板状の支持体４の一端にはローラ５が軸支部５ａを介して回転自在に軸支されている。このローラ５は、支持体４の一端で前記支持体４の厚さ方向Ａに貫通して設けられた開口７内に位置していると共に、このローラ５の軸心位置Ｐ１と、前記軸受の軸方向の中央位置Ｐ２とは、互いに一致して配設されている。従って、軸受１と支持体４とは内輪２を介して相対回転できるように構成されている。さらに、前記ローラ５の周面５ｂは前記開口７の上部及び下部開口端面７ａ，７ｂより外方へ突出している。前記支持体４の上方には前記ローラ５と接して回転自在なボール６が配置されている。
【０００７】
次に、動作について述べる。図１の状態で、ボール６を回転させると、ボール６はローラ５に案内されて回転するが、このボール６の回転方向に応じてローラ５及び内輪２を介して支持体４が回転し、その結果、ローラ５はこのボール６の回転方向に応じてその回転方向が自在に変わるように構成されている。
前述の構成により、ローラ５が支持体４内に内設された状態で、軸心位置Ｐ１と中央位置Ｐ２とが一致していることにより、図２の従来構成に比較するとトラックボール装置全体の高さＨ２が低くなり、一層薄型の装置を得ることができる。
【０００８】
【発明の効果】
本発明によるトラックボール装置は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。すなわち、支持体が内輪側に設けられ、支持体の内側にローラが設けられているため、軸受とローラの組合せ高さが従来よりも低くなり、トラックボール装置全体の高さを低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明によるトラックボール装置を示す構成図である。
【図２】 従来のトラックボール装置を示す構成図である。
【符号の説明】
１ 軸受
２ 内輪
４ 支持体
５ ローラ
５ａ 軸支部
６ ボール
７ 開口
１０ 球
Ｐ１ 軸心位置
Ｐ２ 中央位置
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラックボール装置のボール下部支持構造に関し、特に、ボールを受けるローラと軸受の構造を偏平型とすることにより、トラックボール装置自体の高さを低くするための新規な改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、用いられていたこの種のトラックボール装置のボール下部支持構造としては、一般に、図２で示される構成が採用されていた。すなわち、図２において符号１で示されるものは内輪２及び外輪３からなる軸受であり、この外輪３に一体状に形成された支持体４の一端にはローラ５が軸支部５ａを介して回転自在に軸支されている。このローラ５上にはボール６が回転自在に設けられている。
次に動作について述べる。図２の状態で、ボール６を回転させると、ボール６はローラ５に案内されて回転するが、このボール６の回転方向に応じて外輪３を介して支持体４が回転し、その結果、ローラ５はこのボール６の回転方向に応じてその回転方向が自在に変わるように構成されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従来のトラックボール装置のボール下部支持構造は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。すなわち、支持体に設けたローラが軸受の上方に位置しているため、トラックボール装置全体の高さＨ１が高くなり、この高さＨ１を低くすることは極めて困難であった。
【０００４】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、ボールを受けるローラと軸受の構造を偏平型とすることにより、トラックボール装置自体の高さを低くしたトラックボール装置のボール下部支持構造を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明によるトラックボール装置のボール下部支持構造は、円環状の内輪及び外輪からなり前記内輪が前記外輪に対して球を介して相対的に回転自在な軸受と、前記内輪の内側に配置されるとともに前記内輪に固定され、前記内輪とともに回転する円板状の支持体と、前記支持体の一端で前記支持体の厚さ方向に貫通して設けられた開口と、前記開口内に位置し前記支持体の前記一端に軸支部を介して回転自在に軸支されたローラと、前記支持体の上方に位置し前記ローラと接して回転自在なボールと、を備え、前記ローラの周面は前記開口の上部及び下部開口端面より外方へ突出し、前記ボールの回転方向に応じて前記ローラ及び前記内輪を介して前記支持体が回転すると共に、前記ボールの回転方向に応じて前記ローラの回転方向が自在に変わるようにした構成であり、さらに、前記軸受の軸方向の中央位置と、前記ローラの軸心位置とは一致している構成である。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明によるトラックボール装置のボール下部支持構造の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、従来例と同一又は同等部分については同一符号を用いて説明する。
図１において符号１で示されるものは円環状の内輪２及び外輪３からなり前記内輪２が前記外輪３に対して球１０を介して相対的に回転自在な軸受であり、この内輪２に一体状に形成された円板状の支持体４の一端にはローラ５が軸支部５ａを介して回転自在に軸支されている。このローラ５は、支持体４の一端で前記支持体４の厚さ方向Ａに貫通して設けられた開口７内に位置していると共に、このローラ５の軸心位置Ｐ１と、前記軸受の軸方向の中央位置Ｐ２とは、互いに一致して配設されている。従って、軸受１と支持体４とは内輪２を介して相対回転できるように構成されている。さらに、前記ローラ５の周面５ｂは前記開口７の上部及び下部開口端面７ａ，７ｂより外方へ突出している。前記支持体４の上方には前記ローラ５と接して回転自在なボール６が配置されている。
【０００７】
次に、動作について述べる。図１の状態で、ボール６を回転させると、ボール６はローラ５に案内されて回転するが、このボール６の回転方向に応じてローラ５及び内輪２を介して支持体４が回転し、その結果、ローラ５はこのボール６の回転方向に応じてその回転方向が自在に変わるように構成されている。
前述の構成により、ローラ５が支持体４内に内設された状態で、軸心位置Ｐ１と中央位置Ｐ２とが一致していることにより、図２の従来構成に比較するとトラックボール装置全体の高さＨ２が低くなり、一層薄型の装置を得ることができる。
【０００８】
【発明の効果】
本発明によるトラックボール装置は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。すなわち、支持体が内輪側に設けられ、支持体の内側にローラが設けられているため、軸受とローラの組合せ高さが従来よりも低くなり、トラックボール装置全体の高さを低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明によるトラックボール装置を示す構成図である。
【図２】 従来のトラックボール装置を示す構成図である。
【符号の説明】
１ 軸受
２ 内輪
４ 支持体
５ ローラ
５ａ 軸支部
６ ボール
７ 開口
１０ 球
Ｐ１ 軸心位置
Ｐ２ 中央位置
Claims (2)
- 円環状の内輪 (2) 及び外輪 (3) からなり前記内輪 (2) が前記外輪 (3) に対して球 (10) を介して相対的に回転自在な軸受 (1) と、
前記内輪 (2) の内側に配置されるとともに前記内輪 (2) に固定され、前記内輪 (2) とともに回転する円板状の支持体 (4) と、
前記支持体 (4) の一端で前記支持体 (4) の厚さ方向 (A) に貫通して設けられた開口 (7) と、
前記開口 (7) 内に位置し前記支持体 (4) の前記一端に軸支部 (5a) を介して回転自在に軸支されたローラ (5) と、
前記支持体 (4) の上方に位置し前記ローラ (5) と接して回転自在なボール (6) と、
を備え、
前記ローラ (5) の周面 (5b) は前記開口 (7) の上部及び下部開口端面 (7a,7b) より外方へ突出し、前記ボール (6) の回転方向に応じて前記ローラ (5) 及び前記内輪 (2) を介して前記支持体 (4) が回転すると共に、前記ボール (6) の回転方向に応じて前記ローラ (5) の回転方向が自在に変わるように構成したことを特徴とするトラックボール装置のボール下部支持構造。 - 前記軸受(1)の軸方向の中央位置(P２)と、前記ローラ(5)の軸心位置(P１)とは一致していることを特徴とする請求項１記載のトラックボール装置のボール下部支持構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19274697A JP4050361B2 (ja) | 1997-07-17 | 1997-07-17 | トラックボール装置のボール下部支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19274697A JP4050361B2 (ja) | 1997-07-17 | 1997-07-17 | トラックボール装置のボール下部支持構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1139089A JPH1139089A (ja) | 1999-02-12 |
| JP4050361B2 true JP4050361B2 (ja) | 2008-02-20 |
Family
ID=16296373
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19274697A Expired - Fee Related JP4050361B2 (ja) | 1997-07-17 | 1997-07-17 | トラックボール装置のボール下部支持構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4050361B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| USD950552S1 (en) | 2020-05-06 | 2022-05-03 | ACCO Brands Corporation | Computer input device |
| US11531411B2 (en) | 2020-05-29 | 2022-12-20 | ACCO Brands Corporation | Computer input device |
-
1997
- 1997-07-17 JP JP19274697A patent/JP4050361B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| USD950552S1 (en) | 2020-05-06 | 2022-05-03 | ACCO Brands Corporation | Computer input device |
| USD967822S1 (en) | 2020-05-06 | 2022-10-25 | ACCO Brands Corporation | Computer input device |
| US11531411B2 (en) | 2020-05-29 | 2022-12-20 | ACCO Brands Corporation | Computer input device |
| US12013995B2 (en) | 2020-05-29 | 2024-06-18 | ACCO Brands Corporation | Computer input device |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1139089A (ja) | 1999-02-12 |
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Legal Events
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061121 |
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| A521 | Request for written amendment filed |
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