JPH1162977A - 転がり軸受 - Google Patents

転がり軸受

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Publication number
JPH1162977A
JPH1162977A JP21490597A JP21490597A JPH1162977A JP H1162977 A JPH1162977 A JP H1162977A JP 21490597 A JP21490597 A JP 21490597A JP 21490597 A JP21490597 A JP 21490597A JP H1162977 A JPH1162977 A JP H1162977A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
inner ring
outer ring
eccentric mass
rolling member
Prior art date
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Pending
Application number
JP21490597A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Aoki
護 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP21490597A priority Critical patent/JPH1162977A/ja
Publication of JPH1162977A publication Critical patent/JPH1162977A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/38Ball cages
    • F16C33/41Ball cages comb-shaped
    • F16C33/412Massive or moulded comb cages, e.g. snap ball cages

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フリクションロスを大きくすることなく、不
規則な回転振動や音を制御できる転がり軸受を提供す
る。 【解決手段】 転がり軸受10は、外輪41,内輪42間に配
置した転動部材43の相対位置を保持するために保持器11
を備える。保持器11は、基部12と、基部12に形成されて
転動部材43を収容可能なポケット部14,15とを有する。
保持器11は、外輪41,内輪42に対して偏心回転するよう
に、基部12に偏心質量部13が設けられているとともに、
外輪41,内輪42の軸線を中心とする均等位置に各ポケッ
ト部14,15が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転がり軸受に係
り、特に回転精度を向上できる転がり軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】図4には、例えば電子計算機を構成する
磁気記憶装置(ハードディスクドライブ、以下HDDと
略す)に用いられる転がり軸受40の概略が示されてい
る。図4(A)および図4(C)に示すように、転がり
軸受40は、図示しないハウジングに嵌入される外輪41
と、外輪41に対して入れ子状に同軸配置されるとともに
図示しない回転軸に軸通される内輪42と、外輪41の内周
面および内輪42の外周面間に複数配置された球状の転動
部材43と、各転動部材43を均等配置するための保持器44
とを含んで構成されている。
【0003】図4(B)に示すように、保持器44は、略
円環状に形成された基部45と、基部45に設けられた複数
のポケット部46とを有している。ポケット部46は、転動
部材43を保持可能な略C字状とされ、内周面47の軸方向
が基部45の径方向に沿うように配置されている。これら
のポケット部46は、転動部材43が回転できるように、転
動部材43との間に適宜な隙間を形成する凹状の球面に形
成されている。このような保持器44は、外輪41および内
輪42に対して基部45が同一軸線上に配置されることを前
提としていて、基部45の軸線を中心とする等角放射位置
に各ポケット部46が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した保
持器44は、転動部材43を転動可能に保持する必要性から
ポケット部46の内径寸法が転動部材43の直径寸法より大
きく設定されているため、各転動部材43および保持器44
が相対移動可能とされている。すなわち、前述した転が
り軸受40は、保持器44が外輪41および内輪42に対して不
規則な方向に偏心する可能性があるため、保持器44の偏
心に伴って各転動部材43の相対位置も不規則に変化する
虞れがある。従って、前述した転がり軸受40は、外輪41
および内輪42が互いに偏心した状態で相対的に回転した
場合、不規則な振動や音が生ずるという問題があった。
このような問題は、例えば外輪41および内輪42がそれぞ
れの軸線の角度が交差して組込まれた場合にも同様に生
じる可能性がある。
【0005】この問題に対して、特許第2572534
号には、転動部材に対する隙間を比較的大きく設定した
第1ポケット部と、転動部材に対する隙間を比較的小さ
く設定した第2ポケット部とを保持器の周方向に沿って
交互に配列したボールベアリング装置を備えたディスク
ドライブ装置が示されている(従来例)。この従来例に
よれば、外輪および内輪に対する保持器の不規則な偏心
を制御できるとされている。しかしながら、この従来例
では、第2ポケット部と転動部材との間の隙間が比較的
小さく設定されているため、各第2ポケット部に収容さ
れる転動部材の回転抵抗が上昇し、転がり軸受としての
フリクションロスが大きいという問題がある。
【0006】本発明は、前述した問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的はフリクションロスを大きくす
ることなく、不規則な回転振動や音を制御できる転がり
軸受を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した問題を解決する
ために、本発明は、外輪および内輪と、前記外輪および
前記内輪間に配置された複数の転動部材を回動自在に保
持する保持器とを備えた転がり軸受であって、前記保持
器は略円環状に形成された基部と、前記基部の径方向に
貫通形成されているとともに前記各転動部材を個別に保
持可能なポケット部とを有し、前記保持器が前記外輪お
よび前記内輪に対して偏心回転するように、前記基部に
偏心質量部が設けられているとともに、前記各ポケット
部が前記外輪および前記内輪の軸線を中心とする均等位
置に形成されていることを特徴としている。
【0008】ここで、転動部材としては、外輪の内周面
および内輪の外周面にそれぞれ設けられた軌道に沿って
転動可能であればよく、例えば球状,円柱状,略円錐
状,略樽状等でもよい。 また、ポケット部としては、
転動部材の転動を阻害することなく保持可能なC字状に
形成しておけばよく、あるいは転動部材を収容可能な円
状,矩形状の貫通孔を基部に形成しておいてもよい。そ
して、偏心質量部としては、保持器の特定個所を他の個
所に比較して重く、あるいは軽くしておけばよく、例え
ば保持器の特定個所の肉厚寸法や軸方向に沿った長さ寸
法を大きく、あるいは小さくしておく構造や、保持器の
特定個所に金属片を埋設したり肉抜加工を施しておく構
造等を採用してもよい。
【0009】このように構成された転がり軸受において
は、保持器の質量配分が偏心質量部により不均一化して
いる。このため、外輪および内輪が相対的に回転すれ
ば、これらに追従して保持器が偏心質量部側に偏心した
状態で回転することになる。そして、この転がり軸受
は、保持器が偏心質量部側に偏心した状態を前提とし
て、各ポケット部が外輪および内輪の軸線を中心とする
均等位置に形成されているため、外輪および内輪を同一
軸線上に保持できることになる。従って、この転がり軸
受においては、従来のように、保持器の不規則な偏心回
転に伴って、外輪および内輪が相対的に偏心回転すると
いう不具合を解消でき、これにより不規則な回転振動や
音を制御できることになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態例
を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る
第1実施の形態を示す断面図、図2および図3は本発明
に係る他の形態を示す要部斜視図である。なお、以下に
説明する各実施の形態において、既に図4において説明
した部材等については、図中に同一符号あるいは相当符
号を付すことにより説明を簡略化あるいは省略する。
【0011】図1に示すように、第1実施の転がり軸受
10は、保持器11を構成する基部12に偏心質量部13が設け
られている。偏心質量部13は、保持器11における所定部
位の厚み寸法(肉厚寸法)を他部位に比較して大きく設
定することにより設けられた肉盛とされている。従っ
て、基部12は、その質量配分が偏心質量部13により不均
一化しているため、相対的に回転する外輪41および内輪
42に追従して各転動部材43が転動すると、外輪41および
内輪42の軸線Aに対して偏心質量部13側に偏心した回転
軸線Bを中心として回転するようになっている。
【0012】一方、保持器11を構成するポケット部14,
15は、基部12が回転軸線Bを中心として回転することを
前提として、外輪41および内輪42の軸線Aを中心とする
放射位置に均等形成されている。そして、これらのポケ
ット部14,15のうち、偏心質量部13に対応するポケット
部15は、ポケット部14に比較して転動部材43に対する隙
間寸法が小さく設定されている。
【0013】このような転がり軸受10は、保持器11に偏
心質量部13が形成されているため、外輪41および内輪42
が相対的に回転すると、常に偏心質量部13側に偏心した
状態で保持器11が回転することになる。そして、この保
持器11は、偏心質量部13側に偏心回転することを前提と
して、外輪41および内輪42の軸線Aを中心とする均等位
置に各ポケット部14,15が形成されているため、各転動
部材43を外輪41および内輪42の軸線Aを中心とする均等
位置に保持できることになる。従って、この転がり軸受
10によれば、外輪41および内輪42を同一軸線上に保持す
ることにより、従来に比較して回転振動や音を低減でき
る。
【0014】また、保持器11は、偏心質量部13が肉盛で
あるため、容易、かつ、確実に偏心させることができ
る。ここで、肉盛としては、保持器11における特定個所
の軸方向寸法を大きく設定することにより形成してもよ
い。さらに、この保持器11は、偏心質量部13に対応する
ポケット部15がポケット部14に比較して転動部材43に対
する隙間が小さく設定されているため、例えば転動部材
に対する隙間寸法が異なる二種類のポケット部を交互に
配置した従来例に比較して、転動部材の回転抵抗を増大
させることなく所望の効果が得られる。
【0015】なお、本発明の転がり軸受は、前述した形
態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能
である。例えば、前述した形態においては、偏心質量部
として、保持器の肉厚寸法を大きくした肉盛が例示され
ていたが、図2に示す転がり軸受20や、あるいは図3に
示す転がり軸受30も本発明に含まれるものである。
【0016】すなわち、図2に示す転がり軸受20は、偏
心質量部23が保持器21における特定部位の軸方向長さを
大きくすることにより形成されている。一方、図3に示
す転がり軸受30の偏心質量部23は、基部32に金属ピン36
を打ち込むことにより偏心質量部33が形成されている。
これらの転がり軸受20,30によっても、前述した転が
り軸受10と同様な効果が得られる。その他、前述した実
施の形態において例示した外輪,内輪,転動部材,保持
器,基部,ポケット部,偏心質量部等の材質,形状,寸
法,形態,数,配置個所等は本発明を達成できるもので
あれば任意であり、限定されない。
【0017】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、保持器に偏心質量部が形成されているとともに、外
輪および内輪の軸線を中心とする均等位置にポケット部
が形成されているため、外輪および内輪を同一軸線上に
保持することにより、従来に比較して回転振動や音を低
減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態を示す断面図である。
【図2】本発明の変形例を示す要部斜視図である。
【図3】本発明の変形例を示す要部斜視図である。
【図4】従来の転がり軸受を示す概略図である。
【符号の説明】
10,20,30 転がり軸受 11,21,31 保持器 12,22,32 基部 13,23,33 偏心質量部 14,15 ポケット部 41 外輪 42 内輪 43 転動部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外輪および内輪と、前記外輪および前記
    内輪間に配置された複数の転動部材を回動自在に保持す
    る保持器とを備えた転がり軸受であって、 前記保持器は略円環状に形成された基部と、前記基部の
    径方向に貫通形成されているとともに前記各転動部材を
    個別に保持可能なポケット部とを有し、 前記保持器が前記外輪および前記内輪に対して偏心回転
    するように、前記基部に偏心質量部が設けられていると
    ともに、前記各ポケット部が前記外輪および前記内輪の
    軸線を中心とする均等位置に形成されていることを特徴
    とする転がり軸受。
JP21490597A 1997-08-08 1997-08-08 転がり軸受 Pending JPH1162977A (ja)

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JP21490597A JPH1162977A (ja) 1997-08-08 1997-08-08 転がり軸受

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JP21490597A JPH1162977A (ja) 1997-08-08 1997-08-08 転がり軸受

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JPH1162977A true JPH1162977A (ja) 1999-03-05

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ID=16663513

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JP (1) JPH1162977A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011247341A (ja) * 2010-05-26 2011-12-08 Nsk Ltd 転がり軸受

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011247341A (ja) * 2010-05-26 2011-12-08 Nsk Ltd 転がり軸受

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