JPH02210043A

JPH02210043A - 織機の緯糸切れ処理装置

Info

Publication number: JPH02210043A
Application number: JP2988189A
Authority: JP
Inventors: Masayuki Koriyama; 群山　正幸; Shinji Wakai; 若井　真二; Keizo Sei; 恵三静
Original assignee: Nissan Motor Co Ltd
Current assignee: Nissan Motor Co Ltd
Priority date: 1989-02-10
Filing date: 1989-02-10
Publication date: 1990-08-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は、織機において測長装置から緯入れノズルまで
の区間で緯糸切れを生じた場合の緯糸切れ処理装置に関
する。

〈従来の技術〉織機において測長装置と緯入れノズルとの間で緯糸切れ
を生じた場合は、測長装置側の緯糸を緯入れノズルへ引
き通す必要があり、この自動化のため、測長装置側の吹
き送りノズルにより緯糸を吹送って緯入れノズルに引き
通すようにしたものがある（特開昭６０−２７４９号公
報参照）。

ところが、緯入れノズルの導糸孔は極めて狭いため、測
長装置側の緯糸の量が多いと、吹き送りノズルによりそ
のまま緯糸を吹き送ったときに、緯糸が団子状にまとま
って吹き送られることがあり、このときに緯糸が緯入れ
ノズルに詰まってしまうおそれがあった。

そこで、給糸体と測長装置との間に緯糸に対する吸引パ
イプを設けて、織機停止後、測長装置の巻付はガイドを
逆転しつつ、測長装置手前の吸引パイプで不良糸を除去
し、この後に測長装置側の緯糸を吹き送りノズルにより
吹き送って緯入れノズルに引き通すようにしたものもあ
る。

〈発明が解決しようとする課題〉しかしながら、かかる従来の装置においては、緯糸の吹
き送りに先立って、巻付はガイドを逆転しつつ吸引パイ
プで不良糸を除去する必要があるため、処理に時間がか
かるという問題点があった。

本発明は、このような従来の問題点に鑑み、緯糸切れ後
、短時間で処理でき、しかも緯入れノズルに対しスムー
ズに緯糸の引き通しを行うことのできる織機の緯糸切れ
処理装置を提供することを目的とする。

く課題を解決するための手段〉このため、本発明は、測長装置から緯入れノズルまでの
区間での緯糸切れを検知する緯糸切れセンサからの緯糸
切れ検知信号に基づいて、織機を停止させて後、測長装
置側の緯糸を緯入れノズルに引き通す織機の緯糸切れ処
理装置において、測長装置側に設けられて噴射空気によ
り緯糸を吹き送る吹き送りノズルと、緯入れノズルの側
方に設けられて吹き送りノズルにより吹き送られた緯糸
を吸引するブースターと、緯入れノズルに具備されてブ
ースターから緯糸を受け取るべくその緯糸入口部に吸引
力を生じさせる手段とを設けるようにしたものである。

〈作用〉上記の構成においては、測長装置から緯入れノズルまで
の区間で緯糸切れを生じ、これが緯糸切れセンサにより
検知されて、緯糸切れ検知信号が発せられると、これに
基づいて、織機を停止させて後、測長装置における緯糸
に対する係止を解除してから、吹き送りノズルを作動さ
せ、測長装置側の緯糸を噴射空気によりブースターに向
けて吹き送る。これにより、緯糸はブースターに吸引さ
れる。ブースターは大口径に形成でき、緯糸が団子状に
まとまっていても詰まることなく受け入れることができ
る。

次にブースターの吸引を停止させると共に緯入れノズル
を噴射させて緯入れノズルの入口側に吸引力を生じせし
め、その吸引力でブースターから緯糸を緯入れノズルに
受け取る。これにより、緯糸は緯入れノズルにスムーズ
に引き通される。

この後、緯入れノズルの先端からの緯糸を適宜牽引除去
すればよい。

〈実施例〉以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図を参照し、給糸体ｌからの緯糸２は、テンサー３
を通過した後、測長装置４に導かれている。

測長装置４は、図示しないモータにより回転駆動される
回転体５と、この回転体５に相対回転自在に支持されて
静止状態に保持されたドラム６と、電磁アクチュエータ
フにより駆動されてドラム６の先端側周面の穴に突入・
退出する係止体８と、回転体５に取付けられてこれと一
体に回転し緯糸を案内しつつドラム６に巻付けるパイプ
状の巻付はガイド９とを備える。

測長装置４からの緯糸は緯入れノズル１０に導かれてお
り、緯入れノズル１０には、緯入れ用の圧力空気を噴射
するノズル部１０ａの他、緯糸引き通し用の圧力空気を
噴射する引き通し用ノズル部１０ｂが形成されている。

ここで、測長装置４のパイプ状の巻付はガイド９の入口
側には緯糸を吹き送るための吹き送りノズル１１が設け
られており、この吹き送りノズル１１からの噴射空気は
巻付はガイド９のパイプ内を通った後その出口部か、ら
図示Ａ線の如く噴出して後述するブースター１２に向か
うようになっている。

また、緯入れノズル１１の側方には大口径パイプよりな
るブースター１２がその一端を緯入れノズル１０基端の
緯糸入口部に近接させた状態で並設されている。このブ
ースター１２の他端は図示しないバルブを介して図示し
ないプロワの吸込み口に連結されている。ブースター１
２にはまたカッター１３が内蔵されている。

また、織機における緯入れ経路の反緯入れ側には、図示
しないブロワに接続される吸引式の緯糸牽引除去装置１
４が設けられている。

回転体５駆動用モータ、電磁アクチュエータ７゜各種バ
ルブ（１０ａ、　１０ｂ、　１１．１２用）及びカッタ
−１３等は、制御装置（コントローラ）１５により駆動
される。

この制御装置１５には、各種センサからの信号が入力さ
れている。

前記各種のセンサとしては、ドラム６の周面に相対させ
て光電式の巻量センサ１６が設けられていて、ドラム６
上の緯糸の巻量に対応した信号を出力する。

また、ドラム６の先端側に光電式の解舒センサ１７が設
けられていて、緯入れ時にドラム６回りを巻戻される緯
糸の解舒数に対応した信号を出力する。

また、緯入れノズル１０の緯糸入口部側に、測長装置５
と緯入れノズル１０との間での緯糸切れを検知すべく、
光電式の緯糸切れセンサ１８が設けられている。

さらに、ブースター１２内に緯糸の有無を検出する光電
式の緯糸センサ１９が設けられている。

尚、図中２０は経糸、２工は糸端捕捉糸、２２は筬、２
３は織布、２４は緯入れ側のカッター、２５は反緯入れ
側のカッターである。

次に作用を説明する。

織機の運転中は、モータによる回転体５の回転により巻
付はガイド９がドラム６回りを回転し、緯糸をドラム６
に巻付けて測長貯留する。ここで、巻量センサ１６によ
りドラム６上の巻量が検出され、常にドラム６上に所定
量（例えば１０〜１５ビック分）以上の巻量が確保され
るように、回転体５の回転・停止が制御される。

緯入れに際しては、緯入れノズル１０のノズル部１０ａ
での空気噴射が開始され、所定の先行噴射がなされた後
、電磁アクチュエータ７が作動して係止体８が退出し、
これにより緯糸に対する係止が解除され、緯入れノズル
１０での噴射空気により緯糸が引出されて緯入れが開始
される。このとき、ドラム６上の緯糸はドラム６回りを
巻戻されつつ引出される。

そして、ドラム６からの緯糸の解舒数を解舒上ンサエ７
により監視しており、ｌピック長をＮ巻とすると、解舒
センサ１７からの信号発生数がＮとなったところで、電
磁アクチュエータ７が作動して係止体８が突入し、これ
によりＮ巻解舒されたところで緯糸が係止体８に係止さ
れて、緯入れが終了する。

緯入れされた緯糸の端部は緯糸牽引除去装置１４の吸引
気流により捕捉される。

そして、緯糸は筬２２により筬打された後、緯入れ側で
はカッター２４により、また反緯入れ側ではカッター２
５により切断される。

次に第２図の如く測長装置４と緯入れノズル１０との間
で緯糸切れを生じた場合について説明する。

この場合は、緯糸切れセンサ１８の前方の緯糸が無くな
るので、緯糸切れセンサ１８から緯糸切れ検知信号が制
御装置１５に送られ、これに基づいて制御装置１５は以
下の動作を行わせる。

先ず織機を所定の位相で停止させる。尚、切断部より緯
入れノズル１０側の緯糸はそのまま緯入れされ、緯糸牽
引除去装置１４により牽引除去される（第２図参照）。

次に第３図の如く電磁アクチュエータ７を作動させて係
止体８を退出させ、測長装置４における緯糸に対する係
止を解除させる。

次に吹き送りノズル１１から所定時間空気を噴射させる
と共に、ブースター１２に吸引動作を行わせる。

このとき、吹き送りノズル１１からの噴射空気は巻付は
ガイド９のパイプ内を通過してその出口部から噴出し、
この噴出気流により測長装置４側の緯糸をブースター１
２に向けて吹き送る。これにより、緯糸はブースター１
２内に吸引される（第３図参照）。ブースター１２は大
口径であるから、緯糸の量が多くそれが団子状にまとま
っていても詰まることなく受け入れることができる。

次にブースター１２に付属のカッター１３を作動させ、
余分な緯糸を切断する。

次にブースター１２の吸引動作を停止させると共に、緯
入れノズル１０の引き通し用ノズル部１０ｂより空気噴
射を行わせる。緯入れノズル１０はその空気噴射により
緯糸入口部に吸引気流を生じ、この吸引気流により第４
図の如くブースター１２内の緯糸がこれに引かれて緯入
れノズル１０内に引き込まれる。これにより、緯糸は緯
入れノズル１０にスムーズに引き通される。

尚、このブースター１２から緯入れノズル１０への緯糸
の受け渡し時に、図示の電磁アクチュエータ２６により
駆動されるフォーク２７等の機械式受渡し手段を併用し
、ブースター１２側の緯糸を緯入れノズル１０基端の緯
糸入口部にもちきたすようにしてもよい。

また、本実施例では、ブースター１２から緯糸を受け取
るべく緯入れノズル１０の緯糸入口部に吸引力を生じさ
せる手段として、緯入れノズル１０に専用の引き通し用
ノズル部１０ｂを設けたが、常設の緯入れ用ノズル部１
０ａをそのまま用いてもよい。

この後は、緯入れノズル１０の先端から出ている余分な
緯糸を処理すべく、緯入れノズル１０を噴射させて緯糸
を緯糸牽引除去装置１４に吸引させ、次いで電磁アクチ
ュエータ７を作動させて係止体８を突入させてから、緯
入れ側のカッター２４を作動させて緯糸を切断し、切断
された緯糸を緯糸牽引除去装置１４により牽引除去させ
る。

そして、モータにより回転体５を回転させて巻付はガイ
ド９により所定量の緯糸をドラム６に巻付けて、再始動
に備える。

〈発明の効果〉以上説明したように本発明によれば、測長装置と緯入れ
ノズルとの間で緯糸切れを生じた場合の処理を短時間で
でき、しかも緯入れノズルに対しスムーズに緯糸の引き
通しを行うことができるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す織機のシステム図、第
２図〜第４図は緯糸切れ処理の過程を示す図である。１・・・給糸体　　２・・・緯糸　　４・・・測長装置
　　５・・・回転体　　６・・・ドラム　　８・・・係
止体　　９・・・巻付はガイド　　１０・・・緯入れノ
ズル　　１０ａ・・・ノズル部　　１０ｂ・・・引き通
し用ノズル部　　１１・・・吹き送りノズル　　１２・
・・ブースター　　１３・・・カッタ１４・・・緯糸牽
引除去装置　　１５・・・制御装置１６・・・巻量セン
サ　　１７・・・解舒センサ　　１８・；・緯糸切れセ
ンサ　　１９・・・緯糸センサ　　２７・・・フォーク
特許出願人　日産自動車株式会社代　理　人　弁理士　笹島　富二雄

Claims

【特許請求の範囲】

測長装置（４）から緯入れノズル（１０）までの区間で
の緯糸切れを検知する緯糸切れセンサ（１８）からの緯
糸切れ検知信号に基づいて、織機を停止させて後、測長
装置（４）側の緯糸を緯入れノズル（１０）に引き通す
織機の緯糸切れ処理装置において、測長装置（４）側に
設けられて噴射空気により緯糸を吹き送る吹き送りノズ
ル（１１）と、緯入れノズル（１０）の側方に設けられ
て吹き送りノズル（１１）により吹き送られた緯糸を吸
引するブースター（１２）と、緯入れノズル（１０）に
具備されてブースター（１２）から緯糸を受け取るべく
その緯糸入口部に吸引力を生じさせる手段（１０ｂ）と
を備えることを特徴とする織機の緯糸切れ処理装置。