JPH0220508Y2 - - Google Patents

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JPH0220508Y2
JPH0220508Y2 JP1985127254U JP12725485U JPH0220508Y2 JP H0220508 Y2 JPH0220508 Y2 JP H0220508Y2 JP 1985127254 U JP1985127254 U JP 1985127254U JP 12725485 U JP12725485 U JP 12725485U JP H0220508 Y2 JPH0220508 Y2 JP H0220508Y2
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piston
groove
boot
cylinder hole
cylinder
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JP1985127254U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば、車両等のデイスクレーキ装
置に含まれるシリンダ装置に関する。
〔従来技術及び問題点〕
この種のシリンダ装置を有するブレーキ装置と
しては、従来、実公昭57−59710号公報に示され
たものがある。
このブレーキ装置は、シリンダ装置を有し、そ
のピストンでブレーキパツドを車輪とともに回転
するデイスクロータの両面に押圧させることによ
りブレーキ力を発生させるものである。
この種のブレーキ装置では、キヤリパに設けら
れたシリンダ装置のシリンダ孔開口部には、シリ
ンダ孔内に異物が侵入するのを防止するためピス
トンとに亘つてブーツを設けるが、このブーツは
内周端側をピストン外周面に形成された溝に、外
周端側をシリンダ孔の開口端部の内周に形成した
溝に、それぞれ嵌着させることにより組付けるの
で、該ブーツ組付けの手間は大きく、特に、ブー
ツ外周端側の組付けは、シリンダ孔にピストンを
挿入したのちに行う作業であり、組付け個所がキ
ヤリパの狭く奥まつた位置となるので上記作業は
半ば手探りの状態となり著しく時間がかかるとい
う問題があつた。
〔考案の目的〕
本考案は上記問題を解消するためになされたも
ので、従来のものに比し、ブーツの組付作業を簡
単・容易にすることができるシリンダ装置を得る
ことを目的とする。
〔考案の構成〕
本考案は上記目的を達成するため、ピストンの
外方側端部外周に、ブーツの外周部が接合可能な
テーパ部を介して当該ブーツの外周部内径より小
径な減径部を設けるとともに、当該ピストンを前
記シリンダ孔内方に押込んだとき前記テーパ部
が、ブーツ外周取付端部を嵌着するためのシリン
ダ孔内周面の溝部の径方向内方側に位置する構成
としたものである。
〔考案の実施例〕
第1図及び第2図において、1は図示しない車
輪とともに回転するデイスクロータ、2は車体の
非回転部に固定されマウテイングブラケツト、3
はキヤリパである。キヤリパ3はキヤリパボデイ
4の両側から伸びる腕部5,5を有し、該腕部
5,5の先端部を上記デイスクロータ軸方向に貫
通してマウンテイングブラケツト2に螺入された
ボルト6,6により固定されたスリーブ6A(一
方は図示していない)を介し該マウンテイングブ
ラケツト2にスライド可能に支持されている。キ
ヤリパボデイ4は、内面がデイスクロータ1の一
方表面に面対向する脚部7と該デイスクロータ1
の他方表面に向かつて開口するシリンダ孔8を有
する脚部すなわちシリンダ本体9とを有し、該シ
リンダ孔8にその孔底との間に液圧室Aを区画す
る断面コ字形のピストン10が収納され、ピスト
ン10と脚部7との間にデイスクロータ1をはさ
む2つのブレーキパツド11,12がパツドリテ
ーナ13によりマウンテイングブラケツト2に保
持されて配置されている。ブレーキパツド11,
12は摩擦材Pと裏金Mからなる。
シリンダ孔8は、その孔底に配管接続部20に
通じる孔20aを有し、内周面の開口端部寄りに
はピストン10との間を油密に封じるための密封
部材21を嵌着するための周溝22が形成される
とともに、開口端内面には後述するブーツ31を
嵌着するための溝部23が形成され、該溝部23
の外側溝壁23a側内周面面に連続して外方に向
い拡径するテーパ24が形成されている。この溝
部23の外方の溝壁23aは反対側の溝壁23b
より所定高さ低くなつている。ピストン10の開
口端部(外方側端部)は所定長さに亘りその外周
側が他部より小径である減径部25となつてお
り、該減径部25に連続して内方側に向つて拡径
するテーパ部26が形成され、該テーパ部26は
ピストン10がシリンダ孔8内に十分後退した時
に、第3図に示すように、溝部23の半径方向内
方に位置するようになつている。テーパ部26は
溝部23の長さより軸方向長さが大きく、シリン
ダ孔8の深さは、ピストン10をシリンダ孔8内
方に押込んだときテーパ部26が溝部23の径方
向内方側全域に位置するようにピストン10を押
込める深さとなつている。
上記ブレーキパツド11とピストン10との間
にはシム30が介在しているが、該シム30はシ
リンダ孔8内への異物の侵入を防止するためのブ
ーツ31と一体に形成されている。即ち、シム3
0は、第3図に示す如く、第4図aおよびbに示
す金属製の有底の浅い筒体32の表裏に所定膜厚
のゴムコーテイング35を施したもので、このコ
ーテイング工程において、筒部35先端のゴムコ
ーテイング35から連続して広がり、半径方向に
蛇腹状をなすゴム製のブーツ31を一体に形成し
たものである。筒体32の底34には周方向所定
間隔を隔て並ぶ複数個の内側切起し36が筒部3
3との間に半径方向所定間隔を隔てて形成される
とともに、上記ゴムコーテイング35の膜厚精度
を規制するための比較的多数の内面側突起37a
及び外面側突起37bが形成され、筒部33には
複数個の切欠き38が周方向所定間隔を隔てて形
成されている。また、筒部33のゴムコーテイン
グ35の内面にはシール突起39が形成されてい
る。40はモールド用の孔である。なお、シム3
0のピストン10への取付けでピストン10との
間をシールしてしまい空気を封じ込めてしまう
が、この封じ込め空気量を少なくするため、ピス
トン10端部外周の一部に軸方向に延びる溝10
Aを形成してある。また、ピストン10の内部を
外気に連絡するのが通気孔30Aでシム30に形
成してある。
この構成を持つシム30はゴムコーテイングさ
れた筒部33をピストン10の減径部25に外嵌
めすることにより該ピストン10にキヤツプ状に
密に取付けられ、該シム30に一体形成されたブ
ーツ31の外周端部に形成されたフランジ状の取
付縁部31aはシリンダ孔8の溝部23に嵌着さ
れ、この状態で、切起し36がピストン10の減
径部25の内面に圧接する構成となつている。
ブーツ31の取付縁部31aは蛇腹部分の最外
周半径より小さくピストン10のテーパ部26に
外接可能な内径を有し、その溝部23への組付け
に際しては、先づ、シム30を上記のようにピス
トン10に嵌着し、第3図に示す如く、ピストン
10をシリンダ孔8内に十分に後退させ、ブーツ
31の取付縁部31aを溝部23に臨ませてお
く。このようにしたのち該ピストン10を同図の
図示矢印方向へ前進させる。これにより、ブーツ
31の取付縁部31aはピストン10の前進移動
に伴いテーパ部26により半径方向外方へ押広げ
られて周溝23内に機械的に密に嵌入され、シー
ル突起31bがピストン10の外周面にシール係
合する。
〔作用〕
このブレーキの動作は良く知られているよう
に、図示しないブレーキペダルの操作によりブレ
ーキマスタシリンダ(図示しない)から配管接続
部20、孔20aを通してシリンダ孔8に圧油が
供給されると、その油圧によつてピストン10が
図示矢印方向に前進し、シム30を介しブレーキ
パツド11を押圧してデイスクロータ1の図にお
いて左表面に圧接させ、同時に、その反作用によ
りキヤリパ3がピストン10の移動方向と反対方
向に移動して脚部7によりブレーキパツド12を
デイスクロータ1の右表面に圧接させ、かくして
ブレーキパツド11,12がデイスクロータ1の
両表面に等しく摺擦してその回転を制止する。
本実施例では、ブーツ31がシム30に連続し
て一体形成されているので、該ブーツ31のシリ
ンダ装置への組付けは、その外周端部だけです
み、外周端部に形成された取付端部31aはピス
トン10に設けられたテーパ部25を利用して溝
部23に機械的に拡径嵌入させることができるの
で、ブーツ31組付けは短時間で済ませることが
できる。
なお、上記実施例では、ブーツがシムと一体形
成されている場合について説明したが、両者が別
体に形成されたいる場合にも本考案を実施するこ
とによりブーツ組付けに要する時間を短縮するこ
とができる。
〔考案の効果〕
本考案は以上説明した通り、ブーツの外周取付
端部のシリンダ孔開口部への組付けは、ピストン
外側端部外周に設けたテーパ部を利用して該ピス
トンを前進移動させることにより簡単に行うこと
ができるので、従来に比し、ブーツ組付けの手間
を大幅に軽減することができ、ピストンがシリン
ダ孔底部側に押込まれたとき、溝部の内方側全域
にテーパ部が位置するので、テーパを利用して取
付縁部を容易に変形させ、溝部側に嵌着できる。
特に、テーパ部の長さは溝部の長さより大きいた
め、上記嵌着が不十分な状態でも、ピストンを押
し込み位置から戻すときテーパ部により溝部に充
分に嵌着するように変形させられ、適正な嵌着状
態とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の一部切欠平面図、第
2図は第1図の−断面におけるキヤリパ本体
部分を示す図、第3図は第2図の一部拡大図、第
4図a及びbはそれぞれ上記実施例におけるシム
のゴムコーテイング前の状態を示す平面図及び側
面図である。 8……シリンダ孔、9……シリンダ本体、10
……ピストン、23……溝部、25……減径部、
26……テーパ部、31……ブーツ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダ孔を形成したシリンダ本体と、前記シ
    リンダ孔に摺動自在に挿入された液圧室を区画す
    るピストンと、該ピストンと前記シリンダ孔内面
    と間に配置される密封部材と、外周部を前記シリ
    ンダ孔の開口端部に形成した溝部に嵌着されるプ
    ーツとを備えたシリンダ装置において、前記ピス
    トンの外方側端部外周に前記プーツの外周部が接
    合可能であり前記溝部の長さより軸方向長さが大
    きいテーパ部を介して当該ブーツの外周部内径に
    より小径な減径部を設けるとともに、前記シリン
    ダ孔の深さを、当該ピストンを前記シリンダ孔内
    方に押込んだとき前記テーパ部が前記溝部の径方
    向内方側全域に位置するようにピストンを押込め
    る深さとしたシリンダ装置。
JP1985127254U 1985-08-22 1985-08-22 Expired JPH0220508Y2 (ja)

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JP1985127254U JPH0220508Y2 (ja) 1985-08-22 1985-08-22

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JP1985127254U JPH0220508Y2 (ja) 1985-08-22 1985-08-22

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Publication Number Publication Date
JPS6235128U JPS6235128U (ja) 1987-03-02
JPH0220508Y2 true JPH0220508Y2 (ja) 1990-06-05

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ID=31021827

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JP1985127254U Expired JPH0220508Y2 (ja) 1985-08-22 1985-08-22

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5728929B2 (ja) * 1975-03-03 1982-06-19
JPS596438A (ja) * 1982-06-18 1984-01-13 アルフレツド・テヴエス・ゲ−エムベ−ハ− デイスクブレ−キ装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6137872Y2 (ja) * 1980-07-24 1986-11-01

Patent Citations (2)

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JPS5728929B2 (ja) * 1975-03-03 1982-06-19
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JPS6235128U (ja) 1987-03-02

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