JPH0645069Y2 - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JPH0645069Y2
JPH0645069Y2 JP1988053229U JP5322988U JPH0645069Y2 JP H0645069 Y2 JPH0645069 Y2 JP H0645069Y2 JP 1988053229 U JP1988053229 U JP 1988053229U JP 5322988 U JP5322988 U JP 5322988U JP H0645069 Y2 JPH0645069 Y2 JP H0645069Y2
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JP
Japan
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insulator
piston
cavity
hollow portion
friction pad
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JP1988053229U
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JPH01156328U (ja
Inventor
和男 斉藤
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トキコ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、車両等の制動に使用されるディスクブレーキ
に関する。
(従来の技術) 一般に、ディスクブレーキはピストンをブレーキオイル
で摺動させディスク両面に対向して設けられた摩擦パッ
ドを押圧してディスクに制動をかける構造になってい
る。このときの摩擦熱がピストンを伝わりブレーキオイ
ルに加わるといわゆるベーパロック現象が起り易くな
る。そこでピストンと摩擦パッドとの間に板状の断熱材
を介入するか、またはピストン部を断熱材と組合せて一
体構造にしているものがある。たとえば、第10図に示す
ものはピストン1に空洞部1aを形成し、空洞部1aにイン
シュレータ(断熱材)2を嵌挿したものであり、インシ
ュレータ2の押え面2aはピストン1の外周縁より突きだ
しディスク3を押圧する摩擦パッド4に対向している。
そして、ピストン1が作動し矢印方向へ動いたときにイ
ンシュレータ2が摩擦パッド4を押圧してディスク3に
制動をかけるものである。このとき、ディスク3と摩擦
パッド4とが摺動することによって発生する摩擦熱は、
インシュレータ2を介してピストンに伝導されるので、
ピストン1を作動するブレーキオイルが高温状態になり
にくく前記のベーパロック現象を未然に防ぐことができ
る。
(考案が解決しようとする課題) インシュレータ(断熱材)2は、ピストン内径と摩擦係
合によって取付ける構造となっている。このため、摩擦
パッド4等の交換作業時に振動等の影響をうけてインシ
ュレータ2がピストン1から抜けだしてくることがあ
り、これを防止するためインシュレータとピストンとの
間にグリースを塗り、グリースの粘着力を利用してピス
トン内にインシュレータを保持していた。
しかしながら、走行中の振動等により、相互の摩擦係合
が弱くなりインシュレータがピストン内で回転したり、
軸方向に変位したりすることがあり、また、これによっ
て生じるすき間などに土砂等の異物が侵入するとインシ
ュレータの動きが規制されたり、摩擦係合面の摩耗が促
進されたりしてさらに状態が悪化する。インシュレータ
が異物によりピストンからさらに突出して摩擦パッドを
押圧した状態になると、不必要にディスクを押圧し摩擦
パッドの摩耗、劣化を生じる。このようになると、ブレ
ーキ操作時にレバーストロークが増大するという変化が
あらわれてくる。
なお、使用するグリースにおいても、走行中の振動また
は発熱等によって粘着力が低下し、また、ピストン内か
らグリースが漏れてきた場合には他の支障をきたすこと
が考えられる。
本考案は、上記問題点を考慮して、ディスクブレーキの
ピストンの作動を確実にしたディスクブレーキを提供す
ることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記目的を達成するために、キャリパに形成し
たシリンダ5b内に、一端が開口する空洞部を形成したピ
ストン8を、該ピストンの開口を摩擦パッド側に向けて
摺動自在に設け、該ピストン8の摩擦パッド側に開口し
た空洞部8aに、弾性を有するインシュレータを嵌合し、
該インシュレータを介して摩擦パッドを押圧するように
してなるディスクブレーキにおいて、ピストン8の空洞
部8a開口縁内壁に対向するインシュレータ(16,17)の
外周面に、膨出部(16d,17c)を、前記空洞部8aの内径
より該膨出部を含むインシュレータの外径が大きくなる
ように環状に設けると共に、その内側にピストン開口側
を開口した溝(16b,17b)を形成したことを特徴とす
る。
(作用) 上記構成によって、ピストン8の空洞部8aに挿入したイ
ンシュレータ(16,17)は、膨出部(16d,17c)が溝(16
b,17b)側に曲げられて収容される。また、溝(16b,17
b)が形成されたことにより膨出部(16d,17c)にばね性
が生じ、膨出部は弾発して空洞部内壁を押圧することに
なる。また、膨出部はインシュレータ(16,17)に掛け
た挿入方向の力による変形がなくなり空洞部内壁と圧接
し、環状に形成した膨出部により、周方向のずれ移動も
なくなるのでピストンとインシュレータ(16,17)とは
確実に固定される。
このようにしてインシュレータはピストンの空洞部に拘
止されディスクブレーキとしてのピストンの動作は確実
となる。
(実施例) 本考案の実施例を添付図面に基いて説明する。
第1図はディスクブレーキの要部を示したものである。
図において、5はキャリパでありこの鞍部5aによってデ
ィスク6を跨いで取付ブラケット7に摺動可能に取付け
られている。ディスク6の一側のキャリパ5にはピスト
ン8を摺動自在に嵌合したシリンダ5bを備え、このシリ
ンダ5bに対向してディスクの他側のキャリパ5には二叉
状の爪部5cが突設されている。ピストン8はシリンダ5b
内の液圧室9に外部からブレーキ液が供給されることに
よりディスク6側に向けて摺動する。10はシール材であ
り、11は液圧室9にブレーキ液を供給する配管の取付プ
ラグである。
ピストン8にはディスク側に開口した空洞部8aが形成さ
れ、インシュレータ16が嵌着する。そして、インシュレ
ータ16と対向する爪部5cとの間には、一対の摩擦パッド
13がディスク6を挟む状態で位置しており、一対の摩擦
パッド13は一端をパッドスプリング14に保持されディス
ク6の軸方向に摺動可能に支持されている。
インシュレータ16は、熱伝導率が低く、耐熱性の高い、
弾性を有する合成樹脂材料を空洞部8a形状に対応させて
形成した中実体である。ここでは、ほぼ円柱形状のもの
を使用している。インシュレータ16の大きさは空洞部8a
より大きくして、ピストン8に嵌着したときはその押え
面16aがピストン8の開口縁よりわずかに突出するよう
にされている。
嵌合状態を強くするには、先ず、外周面に突起を設ける
ことが考えられるので、これについて第2図ないし第5
図を参照して説明する。
第2図および第3図には、インシュレータ12の押え面12
a付近の外周面に形成した4つの突起12b(膨出部)が等
間隔に離して設けられている。本図以外にも突起12bの
数を限定せず複数個を放射状に設けたものであれば良
い。また、突起12bは空洞部8aに収容される位置に設け
られ、突起12bを含む直径は中心方向に圧縮されない状
態で空洞部8aの内径よりもわずかに大きく形成されてい
る。
第4図、第5図に示すインシュレータ15も押え面15a付
近の外周面に環状突起15bを形成したものであり、環状
突起15bは突起12bと同様に空洞部8aの内径よりもわずか
に大きく形成されている。
なお、インシュレータ12の成形は、従来の金型に突起12
b用の凹部を穿設すれば良く、インシュレータ15の成形
は、分割金型のパーティングラインP.L.を押え面より後
方に設定することで、押え面15a端部よりわずかに後方
の外周面に形成することができる。また、インシュレー
タ12(15)には、空洞部8aに挿入される突起12bの後方
部に肉盗み部(凹部)12c(15c)を形成し軽量化を図っ
ている。
これらインシュレータに突起を設けたもので、インシュ
レータの弾性で突起12が空洞部8aの内壁に圧接するが、
押し込んだ時の力で突起12に反対方向の応力が働く。
本考案はさらにインシュレータをピストンに確実に固定
するように構成したもので、第6図ないし第9図にその
実施例を示す。
第6図、第7図に示すように、インシュレータ16の全外
周はほぼ空洞部8aに係合する大きさに成形され、押え面
16a上に外周端に沿って溝16bが環状に形成されている。
この溝16b外側は薄肉部(突片)16cを形成し、その先端
は、押え面16aの面より後方に位置して、空洞部8aの内
壁に圧着するふくらみ部16dが形成されている。薄肉部1
6cはまた、インシュレータ16が空洞部8aに挿入されたと
きに薄肉部全体が空洞部8aに入る。
そして、ピストン8にこのインシュレータ16を挿入する
と、ふくらみ部16dが空洞部内壁に密着するように薄肉
部16cが内側に撓み、この反発力でインシュレータ16は
ピストン8に固定される。インシュレータ16はほぼ全外
周面が空洞部8aに係合しているので押え面16aの安定も
よく、また、ピストン8に挿入しやすい。
インシュレータ16がピストン8に嵌着すると、弾性によ
りふくらみ部16dが空洞部8aに圧接されて容易に外れる
ことはなく、振動に対しても強く、レバーストローク増
加等の問題は大幅に解消される。また、環状に薄肉部16
cが形成されているので、確実に圧接するので振動に強
く、空洞部8aが外界と隔離され、砂、泥が空洞部8aに入
ってインシュレータの表面を傷つけることは防止され
る。また、空洞部8aの径全周に薄肉部16cが圧接してい
るため、ダイピング作用を発生させることができ、これ
によってディスクブレーキのブレーキ鳴きを防止するこ
とができる。
第8図、第9図に第2の実施例を示す。
インシュレータ17は外径寸法を空洞部8a内径とほぼ同じ
に成形し、押え面17aの外周縁に沿って溝17bを穿設し、
この溝の外側に環状の薄肉部(突片)17cを形成してい
る。薄肉部17cはその先端にいくにしたがい径方向に広
がるスカート状に形成され、先端は押え面17aより後方
に位置して、先端部外径は空洞部内径よりも拡径されて
いる。また、インシュレータ17がピストン8に挿入され
たときに薄肉部17c全体が空洞部8aに入る。この薄肉部1
7cは空洞部開口縁に対してテーパ状となるので挿入しや
すく、全体が密に接合する。なお、第1、第2実施例の
薄肉部にスリットをいれてもよい。
(考案の効果) 本考案は以上のように構成したものであるから、インシ
ュレータの突部は溝によりばね性が得られ、突部がピス
トン空洞部の壁面を押圧するので、インシュレータはピ
ストン空洞部に強固に固定される。このため、インシュ
レータの位置不定による不均一な押圧によりパッド部材
の変形、摩耗が減少し、ディスクブレーキの操作が確実
になる。また、インシュレータのピストンに対する接合
位置が摩擦パッドに近いため、振動に対する影響も少な
くインシュレータは確実に摩擦パッドを押圧することが
できる。
さらに、インシュレータに溝によりばね特性を持った突
起を一体に形成することで、他の部材を使用しないでピ
ストン内に強固に取付けることができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例を示すディスクブレーキ要部
の断面図、 第2図は、インシュレータを、中心より片側を断面とし
て示した側面図、 第3図は、第2図に示したインシュレータを、中心より
片側を断面として示した平面図、 第4図は、インシュレータを、中心より片側を断面とし
て示した側面図、 第5図は、第4図に示したインシュレータを、中心より
片側を断面として示した平面図、 第6図は、本考案の第1の実施例のインシュレータの断
面図、 第7図は、第6図のインシュレータの装着状態を示す断
面図、 第8図は、本考案の第2の実施例のインシュレータの側
面図、 第9図は、第8図のインシュレータの装着状態を示す断
面図、 第10図は、従来のディスクブレーキ要部の断面図であ
る。 8……ピストン 8a……空洞部 12,15,16,17……インシュレータ 12b,15b……突部 16c,17c……突片

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャリパに形成したシリンダ内に、一端が
    開口する空洞部を形成したピストンを、該ピストンの開
    口を摩擦パッド側に向けて摺動自在に設け、該ピストン
    の開口した空洞部に、弾性を有するインシュレータを嵌
    合し、該インシュレータを介して摩擦パッドを押圧する
    ようにしてなるディスクブレーキにおいて、前記ピスト
    ンの前記空洞部開口縁内壁に対向する前記インシュレー
    タの外周面に、膨出部を、前記空洞部の内径より該膨出
    部を含むインシュレータの外径が大きくなるように環状
    に設けると共に、その内側にピストン開口側を開口した
    溝を形成したことを特徴とするディスクブレーキ。
JP1988053229U 1988-04-20 1988-04-20 ディスクブレーキ Expired - Lifetime JPH0645069Y2 (ja)

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JPH01156328U JPH01156328U (ja) 1989-10-27
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58167330U (ja) * 1982-05-06 1983-11-08 日産自動車株式会社 デイスクブレ−キ
JPS5929432U (ja) * 1982-08-20 1984-02-23 曙ブレーキ工業株式会社 摩擦パツドのガタ止め構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01156328U (ja) 1989-10-27

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